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JP3588698B2 - 擬餌素材 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、集魚効果の高い擬餌素材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
擬餌は、実際に餌を付けることなく魚を集めるための偽物の餌であり、天然餌の形状を模したもの、水流その他で揺らぎやすくさせて釣針の動きを天然餌の動きに似せたもの、釣針の動きを変則的にし反射光をキラキラさせて魚の注意をひくもの、或いはこれらを組み合わせたもの、等々がある。また材質についても、金属、合成樹脂、ゴム、天然魚皮、等々種々のものが利用されている。
【0003】
また、擬餌は水中でゆらゆらとゆらいだ方が集魚効果は高いとされているが、ゴムやプラスチック製の擬餌の場合には、一般に硬すぎるため効果的にゆらぐものではなかった。その点天然魚皮は、水中で吸水するため次第に柔らかくなり非常に好適である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、擬餌のみを使用する釣りは、元来レジャー的な要素が強く、一般にはいわゆるエサ釣りに比して釣果は劣るとされている。何故ならサシ餌やマキ餌を行なう釣りのように、集魚効果を視覚、味覚、嗅覚等多岐に期待できる釣りと異なり視覚だけであるからである。従ってそういう意味で「擬餌」が魚に与える視覚的集魚効果は、天然餌以上のものであることが望ましいが、実際にはそのような擬餌は存在していなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで本発明者は上記諸点に鑑み鋭意研究の結果遂に本発明を成したものであり、その特徴とするところは、魚皮の少なくとも片面に、夜光塗料塗布加工又は夜光染料染色加工を施し、更に該加工が施された面にオーロラ加工を施して該面を覆う点にある。
【0006】
なおここで「魚皮」とは、天然魚皮を指し、カワハギ、サバ、フグ、サメ等従来より擬餌として使用されてきたものであれば全てのものが使用可能である。魚皮自体は、他の擬餌に比して水中での光沢が、当然ながら実際の餌に近く魚に警戒心を与えることが少ない。また水中にあると魚皮は幾分吸水して柔軟になり水流の乱れになびくやすくなるという効果がある。なお魚皮を擬餌とするために、本発明品の場合、生の魚の皮を剥ぎ余分な肉を削いで水洗、乾燥して得たが、これは従来の魚皮の加工方法の一つであって新規なものではなく、何ら限定するものではない。従ってこれ以外のどのような加工方法によって得ても良い。
【0007】
本発明ではこの魚皮に更に加工を施し、視覚的集魚効果を高めている。即ち、夜光塗料塗布加工又は夜光染料染色加工及びオーロラ加工を施している。ここで「夜光塗料」或いは「夜光染料」とは、燐光体を含む塗料又は燐光を発する染料であり、塗布或いは染色することによって魚皮は、水中で燐光を発することになる物質である。「オーロラ加工」とは、プラスチックシート表面に定着された塗料(光沢があって不連続で多色よりなる模様を形成する)を、該プラスチックシートごと被加工面に乗せ、熱と圧力を加えて転写する着色加工方法であり、このシートは一般にオーロラフィルム或いはレインボー箔と呼ばれている。またこのオーロラ加工を施すことによって、魚皮表面が被覆され、しかも熱と圧力が加えられているので、夜光塗料等が水中で取れ難くなる。
【0008】
なおこうした本発明擬餌素材を利用した擬餌針の構造についてであるが、これは基本的には従来の擬餌針と同様の構造で良く、その具体的な構造を特に限定するものではない。従って、釣針と適宜形状に切断した本発明擬餌素材とを結合させたものに更に数本のレインボー糸、羽根などを付加したものであっても良いものとする。
【0009】
【実施例】
以下図面に示す実施例に基づいて本発明を更に詳細に説明する。
【0010】
図1は、本発明に係る擬餌素材の材料となる魚皮2を示すものであり、従来の擬餌用魚皮そのものである。なお本例では、カワハギの魚皮を使用している。また図2は、図1の魚皮1に対して夜光染料3を染色したものである。
【0011】
図3は、本発明擬餌素材1を示すものであり、図2の魚皮2に更にオーロラ加工が施こされている。この加工は、オーロラ塗料4が乗ったプラスチックシート5の塗料側を魚皮表面に密着させて覆い、ここに熱と圧力をかけてオーロラ塗料4部分のみを魚皮表面に転写し、プラスチックシート5を除去するというものであり、この加工によって魚皮2の表面には複雑で光沢のある模様が形成されることになる。擬餌針は、本発明擬餌素材1を適当な大きさ形状に切断して製造されることになる(図示せず)。
【0012】
図4(a)(b)は、本発明擬餌素材1を利用して擬餌針10を製作する例を示したものであり、完成した本発明擬餌素材1を適宜形状に切断して擬餌片11を作成し、これを釣り針本体6にハリス7によって結着固定する例が2例示されている。
【0013】
更に、本発明擬餌素材1を利用して擬餌針10を製作する場合、図5のように擬餌片11以外に、羽根やレインボー糸等の飾り部材8を付加して製作すると、より高い集魚効果が期待できる。なお本例では、ハリス7を結着するに際して一体化しなければならない部材が多いので、結着部分に塗料(できれば夜光塗料)9を塗り付け、固定力を高くすると共に見た目も美麗なものとした。
【0014】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明に係る擬餌素材は、魚皮の少なくとも片面に、夜光塗料塗布加工又は夜光染料染色加工を施し、更に該加工が施された面にオーロラ加工を施して該面を覆うものであり、以下述べる如き種々の効果を有する非常に高度な発明である。
【0015】
1) 天然魚皮を使用しているので、水中で幾分吸水して柔らかくなり、水の流れに揺らぎやすくなって、大きな集魚効果が期待できる。
2) 夜光塗料又は夜光染料が塗布又は染色されているので、水中で蛍光を発することになり、集魚効果は更に大きい。
3) 更に、オーロラ加工が施されているので光沢があり、また多色で複雑な模様があるため魚の好奇心を刺激し、非常に大きな集魚効果が期待できる。
4) オーロラ加工によって、魚皮表面に熱と圧力が加えられ、且つ被膜層が構成されるので、夜光塗料等が取れにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擬餌素材の材料となる魚皮の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の魚皮に第1の加工を施した状態を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る擬餌素材の一例を示す斜視図である。
【図4】(a)(b)は、それぞれ共に本発明に係る擬餌素材を材料として得られる擬餌片及び該擬餌片にて製作される擬餌針の例を示す平面図である。
【図5】本発明に係る擬餌素材より製作される擬餌針の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 本発明に係る擬餌素材
10 擬餌針
11 擬餌片
2 魚皮
3 夜光染料
4 オーロラ塗料
5 プラスチックシート
6 釣り針本体
7 ハリス
8 飾り部材
9 塗料

Claims (1)

  1. 魚皮の少なくとも片面に、夜光塗料塗布加工又は夜光染料染色加工を施し、更に該加工が施された面にオーロラ加工を施して該面を覆うものであることを特徴とする擬餌素材。
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