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JP3589639B2 - ブラインドのラダーコード製造方法 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、窓側等に配置する遮光用のブラインドのスラット傾斜状態を制御するラダーコードの製造方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
窓枠などに取り付けられる遮光用のブラインドは、窓の外側から室内を覗き見されないようにすることと直射日光の室内への侵入を防ぐ目的で降ろされ、スラット板により遮光されている。しかし、ブラインドが完全に降ろされていると室内は暗く,電灯を点灯しなければ読書などもできない状態であった。そのためブラインドの多段に配置したスラット板の傾斜度合いを調節して直射日光や、覗き見を防ぐことはできるが、外光を取り入れ、室内の明るさを維持することができるようにしている。この操作方法としてラダーコードを手動で操作してスラットの傾斜を調節していた。
【0003】
従来のブラインドにおいては図8に示されるようにブラインドを完全に降ろした状態で、ラダーコードを操作して図8(b)のようにスラット板を水平にして完全に開放すると、直射日光が眩しいところもあり、室内の奥まで採光できなかったり、ラダーコードによってスラット板の制御を行って採光を調節していた。このように一般的にブラインドの採光はスラット板の操作を手動によっておこなわれており、面倒であった。そのため昨今ではブラインドの昇降はもとよりスラット板の傾斜についても電動によって自動的に制御するものもある。ブラインドを自動的に制御するものでも全体のスラット板が均一に傾斜していたので室内の奥まで採光することはできなかった。
【0004】
このような問題を解決するものとして、例えば、特開平11−195306号公報などに記載されるように室内への採光を常に最適な状態に維持することができ、眩しすぎずに窓際から室奥まで均一に昼間の自然光を届かせることができるブラインドが提案されている。
このブラインドは天井側のスラット板の傾斜度合いと底板側の傾斜度合いを異ならせるものである。このようなブラインドによって窓際から室奥にまで均一に昼間の自然光を届かせることができた。しかしこのブラインドに使用するラダーコードについていろいろ研究されているが、いまだに適当なラダーコードの製造方法がなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の方法では、手動による場合は太陽の高さ位置が変化するたびにその都度ラダーコードを操作してスラット板の傾斜度合いを調節する必要があった。また、従来の自動によってスラット板の傾斜を調節する方法においても、太陽の高さや時間によって傾斜を調節するものであるが、十分な採光はできなかった。
【0006】
従来のブラインドにおいてはスラット板の傾斜角度は上から下まで一定であるため開度調整しても窓際と室奥の照度に大きな差がでたり室奥まで光を届かせようと大きく開放すると窓際の作業者にとって眩しすぎたりするという問題があった。例えば、図8(b)に示されるようにスラット板によって反射され天井側が明るくなるだけで室内の奥まで採光されることはなかった。このような問題点を解決するために特殊なブラインドのラダーコードの開発が望まれている。
本発明の課題は、自然光の採光を十分に取り入れることのできるブラインドのラダーコードを簡易に製造することができる製造方法を提供することである。
【0007】
本発明の課題は、以上の要請に鑑みて、特殊形状の窓部を形成したラダーコードを効率的に短時間に製造する製造方法を提供することである。
また、本発明の課題は、前後の縦紐に対する横紐のピッチ間隔を異ならせることによりブラインドのスラット板の調節が可能なラダーコードを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の前記課題は、上端支持部材と底板との間に多数枚のスラット板を積重し、その前後に配置した縦紐間に、各スラット板を水平に維持するように横紐を張架してあるブラインドのラダーコードの製造方法において、平行に配置した2本の縦紐間に所定のピッチで横紐を張架してあるラダーコードを連続的に繰出し、このラダーコードを、四角形状で、左右の長さが相異する歯型を表面に突出して所定の間隔で多数配列した加工部材を配設するとともに加熱源を内蔵してある加熱炉内に搬入し、この加熱炉内において、横紐によって形成される前記ラダーコードの囲い窓を前記加工部材の突出した歯型に密着嵌合しながら加熱搬送し、前記ラダーコードの囲い窓の形状を前記加工部材の歯型と同一形状として固定化し、該歯型からラダーコードを剥離して加熱炉から送出し、冷却して搬送することを特徴とするブラインドのラダーコードの製造方法。また、前記歯型の四角形状において片側縦紐の横紐のピッチが他方縦紐の横紐のピッチより長くした構成によって達成できる。
【0009】
この発明の課題は、平行に配置した2本の縦紐間に所定のピッチで横紐を張架してあるラダーコードを元巻から繰出す表面に多数の突起を配列した搬送ローラと、この繰出されたラダーコードの横紐によって形成される囲い窓と嵌合する四角形状で、左右の長さが相異する歯型を多数配列した加工部材と、この加工部材を内蔵し、加工部材によって搬送されるラダーコードを加熱する加熱源や炉内の温度を制御する制御部材を配置した加熱炉と、この加熱炉内で加工された左右の縦紐における横紐のピッチの相異するラダーコードを加熱炉から搬出する搬出ローラと、このラダーコードを蛇行させることなく、搬送する左右の縦紐に接触し、案内する各案内面の直径を異ならせるとともにこの案内面に挟まれた周面に多数の突起を配列した案内ローラと、この案内ローラによって搬送されたラダーコードを収納する収納部材とを備えたことを特徴とするラダーコードの製造装置の構成によって達成できる。
【0010】
更に、前記課題は前記加熱炉の前記加工部材からラダーコードを搬出する搬出ローラから収納部材までの案内ローラの周面に左右の長さの相異する突起を配列し、前記ラダーコードが案内ローラによって搬送される構成によって達成できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のブラインドのラダーコードの製造方法について実施の形態に基づき図面を参照して詳述する。
図1は本発明ブラインドのラダーコード製造方法の実施形態を示す装置概略説明図である。図2は図1の搬送ローラの側面図及び正面図である。図3は図1の四角形状の歯型を周面に多数配列した加工部材の側面図及び正面図である。図4は図1の搬出ローラの側面図及び正面である。図5は本発明ラダーコード製造装置に採用した実施形態のガイドローラの説明図である。図6は本発明ラダーコードの実施の形態を示す正面図である。図7は本発明ラダーコードを備えたブラインドの使用状態を示すもので、(a)はスラット板を閉じたときの状態図、(b)は採光を行っているときの状態図である。図8は従来のブラインドの使用状態図を示すもので、(a)はスラット板を閉じたときの状態図、(b)は採光を行っているときの状態図である。
【0012】
本発明のラダーコードの製造方法について説明する。
2本の縦紐2,2の間に所定の間隔のピッチで接続してある横紐3を配置してある図6に示すようなブラインドのラダーコード1を元巻Mから繰出す。このラダーコード1は、テトロン(テイジン社商品名)、テクミロン(三井化学社商品名)、ダイニーマ(東洋紡社商品名)などのような合成繊維から製造されたものである。このラダーコード1は元巻Mから繰出されて搬送ローラ4を経て加熱炉9内へ搬入され、加熱炉9の加工部材である加工ローラ5へ搬送される。これら搬送ローラ4や加工ローラ5の表面にはラダーコード1の横紐3と縦紐2,2で形成される囲い窓6に嵌合する突起7や歯型8が突出して配列してある。搬送ローラ4の左右の縦紐2のガイド面の直径は左右同一である(φA)。
【0013】
加工ローラ5の歯型8は四角形状で、縦紐2に接触する面の長さが左右で相異するように形成してあり、左右縦紐2、2のガイド面の直径が相異している(φB>φC)。すなわち、段差を有する。例えば、歯型8の左側の長さを21.3mmとしたとき右側の長さを21.1mmとするとラダーコード1の左右の横紐3ピッチは21.3mm,21.1mmとなる。この加工ローラ5は加熱炉9内に軸支持されている。この加熱炉9内には炉内の温度が180〜205℃になるように加熱源であるヒータ11、制御部材12が配置して在り、内部の空気が循環するように送風器10が設置してある。
【0014】
この加熱炉9内の加工ローラ5によって加工されたラダーコード1は先端に丸みを有する台状の搬出ローラ13の周面に摺接しながら搬送され、ガイドローラ14によって案内されて収納部材18に収納する。このガイドローラ14の縦紐2を案内するガイド面の直径に差異がある。案内ローラ15の周面には左右の長さが異なる四角状の突起15a,15a・・が配列してあり、ラダーコード1を確実に搬送する。この案内ローラ15における縦紐2,2のガイド面の直径が加工ローラ5と同様に段差を有する(φD<φE)。
【0015】
このように構成されるラダーコードの製造方法を図面に示す装置に基づいて説明する。
合成繊維によって作られた通常のラダーコード1の元巻Mを搬送ローラ4の突起7にラダーコード1の横紐3を係合させながら繰出す。この搬送ローラ4によって繰出されたラダーコード1は加熱炉9内に搬入される。
加熱炉9内は加熱源であるヒータ11が底部に設置してある。この加熱炉9内の空気が循環してヒータ11に吹き付けられるように送風器10が配置してある。ヒータ11によって加熱された空気は加工ローラ5の表面に均一に吹き付けられるように規制部材12が設置してある。加熱炉9内で加工ローラ5は所定の温度180〜205℃になるように制御部材によって制御されている。
【0016】
加熱炉9内に搬入されたラダーコード1は加工ローラ5の歯型8に横紐3によって形成された囲い窓6を密着嵌合する。加工ローラ5の回転に伴いラダーコード1は搬送され、加熱炉9内で加熱されてラダーコード1は加工される。この加工ローラ5の回転に伴ってラダーコード1は搬送され、加工ローラ5の歯型8の形状に適合して横紐3の位置が固定される。搬出ローラ13の表面に丸みを有し(図4参照)、この表面に沿ってラダーコード1は搬送され、左右の縦紐2のガイド面の直径が異なるガイドローラ14、四角形状の突起を備えた案内ローラ15を経て搬送される。所定の形状に加工されたラダーコード1は加熱炉9から搬出され、搬送ローラ13、ガイドローラ14、案内ローラ15に案内されて収納部材16に収納される。
【0017】
このようにして製造されたラダーコード1を装着し、上部支持部材18から底板19との間にスラット板17を挿入したブラインドは図7に示すように構成され、前後の縦紐2,2における横紐3のピッチに差のあるラダーコードとなり、横紐3上にスラット板17が載置される。
図7(a)はブラインドを最下部まで降ろした状態でスラット板15を遮蔽した側面図である。この状態では室内に自然光が採光されず完全に遮光される。
図7(b)はブラインドのラダーコード1を操作して室内に自然光の採光を取り入れる状態を示す側面図である。このように本発明のラダーコード1によればスラット板17の傾斜度合いは天井側と下部側とでは相違し室内の奥までの採光が理想的になる。
【0018】
このように本発明のラダーコードを採用したブラインドは、窓際においてスラット板の傾斜を天井側において水平にすると、下部になるほど傾斜が変化するようになる。
窓の外側からの太陽光は、スラット板により反射して上部のスラット板ほど室奥の天井に向かい、下部のスラット板ほど窓際の天井に向かうようになる。
【0019】
この発明のラダーコード製造装置において、図面に示す実施の形態では単一の加工ローラ5が設置されているが、このような加工ローラ5を数基並列して配設すれば効率的に製造することができる。また、円筒状の加工ローラに代えてベルト上に歯型を配置したものでもよい。
【0020】
【発明の効果】
本発明のブラインドのラダーコードの製造方法によれば、ラダーコードの左右縦紐に対する横紐ピッチの相違するものが簡易に製造することができる。
このラダーコードを採用することにより室内への理想的な採光を行うことができるブラインドを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明ブラインドのラダーコード製造方法の実施形態を示す装置概略説明図である。
【図2】図1の搬送ローラの側面図及び正面図である。
【図3】図1の四角形状の歯型を周面に多数配列した加工部材の側面図及び正面図である。
【図4】図1の搬出ローラの側面図及び正面である。
【図5】本発明ラダーコード製造装置に採用した実施形態のガイドローラの説明図である。
【図6】本発明ラダーコードの実施の形態を示す正面図である。
【図7】本発明ラダーコードを備えたブラインドの使用状態を示すもので、(a)はスラット板を閉じたときの状態図、(b)は採光を行っているときの状態図である。
【図8】従来のブラインドの使用状態図を示すもので、(a)はスラット板を閉じたときの状態図、(b)は採光を行っているときの状態図である。
【符号の説明】
1 ラダーコード
2 縦紐
3 横紐
4 搬入ローラ
5 加工ローラ
6 囲い窓
7 突起
8 歯型
9 加熱炉
10 送風器
11 ヒータ
12 規制部材
13 搬出ローラ
14 ガイドローラ
15 案内ローラ
16 上部支持部材
17 スラット板
18 底板
19 収納部材

Claims (4)

  1. 上端支持部材と底板との間に多数枚のスラット板を積重し、その前後に配置した縦紐間に、各スラット板を水平に維持するように横紐を張架してあるブラインドのラダーコードの製造方法において、
    平行に配置した2本の縦紐間に所定のピッチで横紐を張架してあるラダーコードを連続的に繰出し、
    このラダーコードを、四角形状で、左右の長さが相異する歯型を表面に突出して所定の間隔で多数配列した加工部材を配設するとともに加熱源を内蔵してある加熱炉内に搬入し、
    この加熱炉内において、横紐によって形成される前記ラダーコードの囲い窓を前記加工部材の突出した歯型に密着嵌合しながら加熱搬送し、
    前記ラダーコードの囲い窓の形状を前記加工部材の歯型と同一形状として固定化し、該歯型からラダーコードを剥離して加熱炉から搬出し、冷却して搬送することを特徴とするブラインドのラダーコードの製造方法。
  2. 前記歯型の四角形状において片側縦紐の横紐のピッチが他方縦紐の横紐のピッチより長いことを特徴とする請求項1に記載のブラインドのラダーコード製造方法。
  3. 平行に配置した2本の縦紐間に所定のピッチで横紐を張架してあるラダーコードを元巻から繰出す表面に多数の突起を配列した搬送ローラと、この繰出されたラダーコードの横紐によって形成される囲い窓と嵌合する四角形状で、左右の長さが相異する歯型を多数配列した加工部材と、
    この加工部材を内蔵し、加工部材によって搬送されるラダーコードを加熱する加熱源や炉内の温度を制御する制御部材を配置した加熱炉と、
    この加熱炉内で加工された左右の縦紐における横紐のピッチの相異するラダーコードを加熱炉から搬出する搬出ローラと、
    このラダーコードを蛇行させることなく、搬送する左右の縦紐に接触し、案内する各案内面の直径を異ならせるとともにこの案内面に挟まれた周面に多数の突起を配列した案内ローラと、
    この案内ローラによって搬送されたラダーコードを収納する収納部材と、
    を備えたことを特徴とするラダーコードの製造装置。
  4. 前記加熱炉の前記加工部材からラダーコードを搬出する搬出ローラから収納部材までの案内ローラの周面に左右の長さの相異する突起を配列し、前記ラダーコードが案内ローラによって搬送されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブラインドのラダーコードの製造方法。
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