JP3598682B2 - 先端弁型弁付塗布具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、修正液、化粧品、顔料系マーキングインキなどのような、経時的に沈降する不溶解物質を含有する塗布液を内蔵した先端弁型弁付塗布具に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記のような塗布液を用いる先端弁型弁付塗布具としては、先端孔後端内方に座部を形成した塗布先部と、前記先端孔より塗布部を突出すると共に、前記座部に弁部を圧接するよう前方へ弾撥体により付勢された弁体とよりなる弁機構を有する前軸を、内部を塗布液収容室となした軸筒の先端開口部に固着してなり、前記前軸は、前記弁体の外壁と前軸内壁との間で塗布液流量を規制し得る小径孔部と、この小径孔部を介して連通する前部孔部と後部孔部とよりなる貫通孔が形成されたものが知られている。
【0003】
先端孔後端内方に座部を形成した塗布先部と、前記先端孔より塗布部を突出すると共に、前記座部に弁部を圧接するよう前方へ弾撥体により付勢された弁体とよりなる弁機構を有する前軸を、内部を塗布液収容室となした軸筒の先端開口部に固着してなる弁付塗布具において、塗布液の吐出量は、前記塗布先部の座部と、塗布先を被塗布面に押し付けたとき後方へ移動する弁体の弁部との開口量により制御されている。しかしながら、塗布液吐出量の制御がこの座部と弁部との開口量のみでは、塗布液をペン先より吐出するために軸筒を押圧したり、或いはキャップなどを使用して加圧することによる軸筒内部の高められた圧力などが、直接塗布液に加わるため、細部修正に必要な少量の吐出量を制御することは、非常に困難である。
【0004】
そこで、この種の先端弁型弁付塗布具は、その吐出量を、より制御し易くするため、前軸内部に、弁体の外壁と前軸内壁との間で塗布液流量を規制し得る小径孔部と、この小径孔部を介して連通する前部孔部と後部孔部とよりなる貫通孔を形成していた。なお、この小径孔部を形成するに当たっては、弾撥体の受け部を兼ねた鍔部として形成する方法や、貫通孔の内部を絞る方法などが採用されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記先端弁型弁付塗布具のように前軸の貫通孔に小径孔部を形成した場合、この小径孔部の内壁と、弁体外壁との間に毛管作用が働き、塗布先部を上向きにして放置した際、前部孔部内の塗布液は塗布液収容室に移動せず、前部孔内に残留してしまう。また、修正液、化粧品、顔料系マーキングインキなどのような、顔料などの経時的に沈降する不溶解物質を含有する塗布液は、ある一定の方向のまま保管すると、不溶解物質が沈降するため、下層部の粘度が上昇して、流動性が悪くなり、さらにはハードケーキ層を形成してしまう性質がある。従って、塗布先部を上に向けて保管した際に、上記前部孔内に残留した塗布液内の不溶解物質による沈降は、小径孔部内壁と、弁体外壁との毛管作用が働くような微少な間隙に滞留してしまう。このように、沈降した不溶解物質が貫通孔の小径孔部に滞留すると、塗布液を吐出するためには本体への押圧や内部加圧を大きく且つ長時間必要とし、場合によっては回復が不可能になり塗布液が吐出しなくなることもある。
【0006】
本発明は、塗布先部を上に向けて長期間保管しても、前軸内貫通孔の小径孔部に不溶解物質による沈降が滞留しないよう、前軸の前部孔内に残留した塗布液を積極的に前軸の後部孔内及び塗布液収容室に移動させ、塗布液の吐出低下や、吐出不能といった問題の発生を極力防止できる先端弁型弁付塗布具を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、先端孔後端内方に座部を形成した塗布先部と、前記先端孔より塗布部を突出すると共に、前記座部に弁部を圧接するよう前方へ弾撥体により付勢された弁体とよりなる弁機構を有する前軸を、内部を塗布液収容室となした軸筒の先端開口部に固着してなり、前記前軸は、前記弁体の外壁と前軸内壁との間で塗布液流量を規制し得る小径孔部と、この小径孔部を介して連通する前部孔部と後部孔部とよりなる貫通孔が形成されてなる弁付塗布具において、前記前軸貫通孔の内壁の小径孔部及び後部孔部に、連続して軸方向の毛管溝を形成した事を特徴とする先端弁型弁付塗布具を要旨とする。
【0008】
【作用】
本発明に係る先端弁型弁付塗布具は、前部孔部と後部孔部又は塗布液収容室とを繋ぐ前軸貫通孔の小径孔部及び後部孔部に、塗布液の移動を促す軸方向の毛管溝を連続して形成したので、塗布先部を上に向けた場合、前軸の前部孔部内の塗布液は後部孔部又は塗布液収容室に移動するので、長期間保管しても、前軸内貫通孔の小径孔部に不溶解物質が沈降せず、塗布液の吐出低下や、吐出不能といった問題の発生を極力防止できる。
【0009】
【実施例】
以下、本発明を詳細に説明する。
実施例1
図1は実施例1を示す縦断面図であり、図2は図1の要部拡大図である。図3は図2のB−B横断面図で、図4は図2のC−C横断面図である。参照符号1は内部が修正液、化粧液、顔料系マーキングインキなどの塗布液収容室2である有底の軸筒である。この軸筒1は、側面を押圧して塗布液を吐出できるように、合成樹脂などの可撓性材料よりなっている。但し、従来知られている加圧ポンプ機構を軸筒1に取り付け、塗布液収容室2を加圧するようになした場合、軸筒1は金属などの剛性材料を用いることもできる。
【0010】
また、この軸筒1の塗布液収容室2内には、沈降した着色材などの不溶解物質を攪拌して、再分散する棒状の攪拌体3が配置されている。この攪拌体3は、沈降した不溶解物質を良好に再分散可能なように、金属などの比重の大きな材質を用いることが好ましい。形状や個数は任意であって、使用する塗布液の種類や弁付塗布具(塗布液収容室)の大きさなどに合わせて、適宜選択すれば良い。上記軸筒1の開口部には、貫通孔4を有する前軸5が螺合、接着、圧入などの適宜手段で固着されている。更に、この前軸5の先端には、塗布液を吐出させる塗布先部が形成されている。この塗布先部は、先端孔6a後端内方に座部6bを形成した管状先体6と、前記先端孔より塗布部7aを突出させ、前記座部6bに弁部7bを圧接するよう前方へ、コイルバネよりなる弾撥体8により付勢された弁体7とより形成されている。前記管状先体6は、細い塗布跡を得たい場合には、細い径の管を使用する方が有利である。但し、管状先体6を前軸5と同じ材質で形成することも可能であり、よって、管状先体6を前軸5と一体に形成することも可能である。前記座部6bと弁部7bとは、弁体7が前方に付勢されて圧接する事によって閉弁し、弁体7が後退し圧接が解除される事によって開弁する弁機構を形成している。
【0011】
貫通孔4は、小径孔部41aを介して前部孔部41bと後部孔部41cとが連通して形成されている。この連通孔4の小径孔部41aは、塗布液の吐出量を制御するため、前記弁体7の後方部が挿入され、小径孔部41aの内壁と弁体7後方の外壁との僅かなすき間が形成されている。この小径孔部41aの内壁と弁体7後方の外壁との僅かなすき間の設計は、その使用方法により、細部塗布用には径を小さく、広部塗布用には径を大きくするなど、適宜設定すれば良い。
【0012】
そして、この小径孔部41a及び後部孔部41cの小径部分の内壁には、軸方向に連続して毛管溝91が設けてある。この毛管溝91は、塗布液の制御が可能となるよう、小径孔部41a及び後部孔部41cの小径部分の内壁と弁体7後方の外壁との僅かなすき間の設計開口量(断面積)を変えないような大きさにするのが良い。また、毛管溝91は、小径孔部41a及び後部孔部41cの小径部分の内壁の一部に設けてもよいが、全面に設けた方が良い。
【0013】
本実施例の先端弁型弁付塗布具は、塗布先部を上にして保管した場合、前軸の前部孔部41b内の塗布液は、前軸の小径孔部41aの内壁と弁体7後方の外壁との僅かなすき間に滞留せず、小径孔部41a及び後部孔部41cの小径部分の毛管溝91により、塗布液が自重で落下して、塗布液の残留しない前軸の後部孔部41cに誘導され、前軸の前部孔部41a内の塗布液全てを前軸の後部孔部41c或いは塗布液収容室2内へ戻すことができる。したがって、前軸の貫通孔4に塗布液の沈降した不溶解物質が滞留してしまうことがなく、塗布液を吐出するための本体への押圧や内部加圧を大きく且つ長時間必要とせず、回復が不可能になることもない。
【0014】
実施例2
図5は実施例2の要部断面図であり、図6はD−D横断面図である。実施例2は実施例1において、後部孔部42cが前方に縮径するテーパー形状であり、毛管溝92が小径孔部42a及び後部孔部42cの全体(前軸後端部まで)に連続して形成されている以外は、実施例1と同様である。本実施例による先端弁型弁付塗布具は、実施例1の先端弁型弁付塗布具より更に毛管部が長いため、より強力な塗布液誘導力が得られ、しかも、前軸内貫通孔42の小径孔部42a後方全体に毛管部92が設けてあるので、前軸の貫通孔42内の塗布液を、全て塗布液収容室(不図示)へ戻すことができるため、撹拌の困難であった、前軸内の塗布液の沈降した不溶解物質を完全になくすことができる。
【0015】
【発明の効果】
本発明に係る先端弁型弁付塗布具は、前軸の貫通孔の小径孔部及び後部孔部に、塗布液の移動を促す軸方向の毛管溝を連続して配してあるので、前軸の連通孔の小径孔部に塗布液の不溶解物質が沈降しないので、塗布液の吐出低下や、吐出不能といった問題の発生が極力防止できる優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の縦断面図である。
【図2】図1の要部縦断面図である。
【図3】図2のB−B線横断面図である。
【図4】図2のC−C線横断面図である。
【図5】第2実施例の要部縦断面図である。
【図6】図5のD−D線横断面図である。
【符号の説明】
1 軸筒
2 塗布液収容室
3 撹拌体
4 貫通孔
42 貫通孔
5 前軸
6 管状先体
6a 先端孔
6b 座部
7 弁体
7a 塗布部
7b 弁部
8 弾撥体
91 毛管溝
92 毛管溝
41a 小径孔部
42a 小径孔部
41b 前部孔部
4c 後部孔部
41c 後部孔部
42c 後部孔部
Claims (1)
- 先端孔後端内方に座部を形成した塗布先部と、前記先端孔より塗布部を突出すると共に、前記座部に弁部を圧接するよう前方へ弾撥体により付勢された弁体とよりなる弁機構を有する前軸を、内部を塗布液収容室となした軸筒の先端開口部に固着してなり、前記前軸は、前記弁体の外壁と前軸内壁との間で塗布流量を規制し得る小径孔部と、この小径孔部を介して連通する前部孔部と後部孔部とよりなる貫通孔が形成されてなる弁付塗布具において、前記前軸貫通孔の内壁の小径孔部及び後部孔部に、連続して軸方向の毛管溝を形成した事を特徴とする先端弁型弁付塗布具。
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| JP27761096A JP3598682B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 先端弁型弁付塗布具 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27761096A JP3598682B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 先端弁型弁付塗布具 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10100593A JPH10100593A (ja) | 1998-04-21 |
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ID=17585828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP27761096A Expired - Fee Related JP3598682B2 (ja) | 1996-09-27 | 1996-09-27 | 先端弁型弁付塗布具 |
Country Status (1)
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1996
- 1996-09-27 JP JP27761096A patent/JP3598682B2/ja not_active Expired - Fee Related
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