JP3599992B2 - 自動通報装置及び自動通報方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガスメータからのガス情報等をセンタに自動通報する自動通報装置及び自動通報方法に関し、特にターミナルアダプタに接続された時にその接続を認識することのできる自動通報装置及び自動通報方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の自動通報装置の概略構成ブロック図を図10に示す。自動通報装置100は、外部のガスメータのガス流量、異常状態等の状態を検出して電話回線を介して外部のホストコンピュータ等のセンタに通報する装置である。自動通報装置100は、電話回線に接続される電話回線接続端子LLと、電話機が接続される電話接続端子TTと、極性反転検出部101と、ノーリンギング着信検出部102と、データ送受信部103と、制御部104とを備えて構成されている。
【0003】
極性反転検出部101は、通常着信時の電話回線の極性反転、ノーリンギング通信時の電話回線の極性反転及びオフフック検出を行う。ノーリンギング着信検出部102は、ノーリンギング通信における着信を検出する。データ送受信部103は、各種データの送受信を行う。制御部104は、自動通報装置100全体を制御するとともに外部のガスメータ等に接続されている。
【0004】
図11に極性反転検出部101の回路構成を示す。極性反転検出部101において、ダイオードブリッジ回路DBの第1入力端子には、電話回線接続端子LLを構成する第1電話回線接続端子L1が接続され、第2電話回線接続端子L2がダイオードブリッジ回路DBの第2入力端子に接続されている。
【0005】
第1電話回線接続端子L1とダイオードブリッジ回路DBの第1入力端子との間の中間接続点には、ツェナーダイオードZD1のカソード端子が接続されている。トランジスタTR1のベース端子には、分圧抵抗群RG1を介してツェナーダイオードZD1のアノード端子が接続され、トランジスタTR1のコレクタ端子が制御端子LS1及び分圧抵抗を介してダイオードブリッジ回路DBの第1出力端子に接続されている。
【0006】
第2電話回線接続端子L2とダイオードブリッジ回路DBの第2入力端子との間の中間接続点には、ツェナーダイオードZD2のカソード端子が接続されている。トランジスタTR2のベース端子には、分圧抵抗群RG2を介してツェナーダイオードZD2のアノード端子が接続され、トランジスタTR2のコレクタ端子が制御端子LS2及び分圧抵抗を介してダイオードブリッジ回路DBの第1出力端子に接続されている。なお、ツェナーダイオードZD1、ZD2のスレッショルドレベル電圧は30Vである。
【0007】
一方、近年、インターネットの普及に伴い、電話回線をアナログ回線からディジタル回線に変更するユーザが増加しており、アナログ回線用の機器(アナログ回線用電話機、アナログ回線用自動通報装置)をディジタル回線に接続するためには、ターミナルアダプタ(TA)を介して接続する必要がある。
【0008】
ここで、図12を参照して、ノーリンギング通信時及び着信時の電話回線の極性反転検出時の自動通報装置の動作を説明する。ノーリンギング通信時及び着信時において、電話回線の極性が反転した場合には、図12に示すように、第1電話回線接続端子L1と、第2電話回線接続端子L2との間の電圧は、−48Vから+48Vに徐々に遷移する。
【0009】
この結果、時刻t11までは、トランジスタTR1がオフ、トランジスタTR2がオンである。制御端子PSD.L1は、“1”、PSD.L2は、“0”としていることにより、制御端子LS1は“1”レベル、制御端子LS2は“0”レベルとなり、制御部104は、定常時(極性非反転時)であることを検出することができる。
【0010】
次に時刻t11から時刻t12まで(遷移状態)は、トランジスタTR1、TR2の双方がオフとなる。制御端子PSD.L1は、“1”、PSD.L2は、“0”としていることにより、制御端子LS1は“1”レベル、制御端子LS2は“0”レベルとなり、制御部104は、定常時(極性非反転時)であることを検出することができる。
【0011】
時刻t12からは、トランジスタTR1がオン、トランジスタTR2がオフとなる。制御端子PSD.L1は、“1”、PSD.L2は、“0”としていることにより、制御端子LS1は“0”レベル、制御端子LS2は“0”レベルとなり、制御部104は、極性反転状態であることを検出することができる。
【0012】
次に、自動通報装置による16Hz信号の検出動作を図13を参照して説明する。まず、−48Vから+48Vへの極性反転(以下、極反と称する。)の時刻t12において、スレッショルドレベルVTH1で割り込みとなり、制御部104内の中央処理装置(CPU)のメインクロックがLレベルからHレベルとなる。
【0013】
そして、時刻t12から例えば、50ms経過した時、すなわち、時刻t13において極反を確定する。その後、時刻t14において、16Hz信号を検出して16Hz信号を確定することで、CPUのメインクロックがHレベルからLレベルになってメインクロック動作を終了する。
【0014】
次に、自動通報装置をターミナルアダプタに接続したときの16Hz信号の検出動作を図14を参照して説明する。図14に示すように、ターミナルアダプタを介した場合には、16Hz信号を着信する前では、電話回線の電圧は48Vまたは24Vで一定電圧であり、極反していない。
【0015】
このように極反せずに、16Hz信号が着信した場合には、時刻t15において、16Hz信号を極反と見なして、16Hz信号で割り込みとなり、CPUがHレベルとなる。そして、16Hz信号が終了し、時刻16で“極反でない”確定を行い、CPU16のメインクロックをLレベルにする。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、16Hz信号の半周期は約30msであるため、極反の確定ができない。この極反確定ができない理由を図15を参照して説明する。まず、ターミナルアダプタを介した後に16Hz信号が着信されると、時刻t15のスレッショルドレベルVTH2で割り込みを発生し、CPUは、5ms毎に極反確定動作を繰り返し行う。ここで、5ms毎に10回連続して極反確定動作が繰り返され、極反確定時間が50msとなった場合には、極反確定となる。
【0017】
しかし、図15に示す16Hz信号では、割り込み時点から極反確定動作を行うが、4回連続してLレベルとなり、5回目にHレベルとなるため、極反確定ができない。さらに、時刻t19から“極反でない”確定動作を行うが、6回連続してHレベルとなり、7回目にLレベルとなるため、“極反でない”確定ができない。
【0018】
このため、CPUは、極反確定または“極反でない”確定のどちらかの確定ができるまで、メインクロック動作(図14のCPUのHレベル)を継続させる。そして、図14に示すように、着信した信号が、1秒間だけ16Hz信号有り、2秒間だけ16Hz無し、1秒間だけ16Hz信号有りとなっているため、2秒間だけ16Hz無しの状態で初めて、“極反でない”確定ができるから、CPUのメインクロックがLレベルとなる。しかし、次の16Hz信号の着信により、再度、割り込みを発生することになる。
【0019】
すなわち、16Hz信号が着信される毎に割り込み処理となり、CPUがメインクロック発振を行ってしまう。このため、消費電流が多くなってしまい、電池の寿命が短くなってしまう。
【0020】
本発明は、ターミナルアダプタに接続されたことを認識するとともに、消費電流を低減することができる自動通報装置及び自動通報方法を提供することを課題とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成とした。請求項1の発明の自動通報装置は、電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出する検出部と、この検出部が極性反転を検出したとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、前記極性反転なしで前記着信呼出信号が入力された場合、前記着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させるクロック制御部と、アナログ回線用の自動通報装置本体をディジタル回線に接続するときに用いられるターミナルアダプタに前記自動通報装置本体を接続したとき、操作される操作部と、この操作部からの操作信号により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたか否かを判定する接続判定部と、この接続判定部により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、前記クロック制御部の前記第2の割り込み処理を禁止することにより前記クロックの発振を禁止するクロック発振禁止部とを備えることを特徴とする。
【0022】
この発明によれば、検出部が、電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出し、クロック制御部は、検出部が極性反転を検出したとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、極性反転なしで着信呼出信号が入力された場合、着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させる。
【0023】
そして、ターミナルアダプタに自動通報装置本体を接続したとき、操作部が操作されると、接続判定部は、操作部からの操作信号によりターミナルアダプタに自動通報装置本体が接続されたか否かを判定し、ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、クロック発振禁止部は、クロック制御部の第2の割り込み処理を禁止することによりクロックの発振を禁止する。
【0024】
すなわち、ターミナルアダプタに接続時に操作部によりターミナルアダプタへの接続を認識し、第2の割り込み処理を禁止したので、着信呼出信号が着信しても割り込みが発生せず、クロックが発振しない。その結果、消費電流を少なくすることができる。
【0025】
請求項2の発明の自動通報装置は、前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたとき、前記検出部による前記極性反転は、検出されないことを特徴とする。
【0026】
請求項3の発明の自動通報装置のように、前記クロック制御部は、前記第2の割り込み処理によりクロックを第1クロックレベルに設定し、前記検出部で検出した電圧が前記スレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧が前記スレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、前記第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定と判定する第1の判定部と、前記極性反転の確定が不可能と判定されたとき、前記着信呼出信号の終了後に前記第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定と判定し、前記クロックを前記第1クロックレベルから第2クロックレベルに変更する第2の判定部と、前記極性反転が確定されたとき、前記着信呼出信号の確定を行い、前記クロックを前記第1クロックレベルから前記第2クロックレベルに変更する確定部とを備えることを特徴とする。
【0027】
この発明によれば、検出部で検出した電圧がスレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧がスレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定ができる。また、極性反転の確定が不可能と判定されたとき、着信呼出信号の終了後に第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定ができる。さらに、極性反転が確定されたとき、着信呼出信号の確定ができる。
【0028】
請求項4の発明の自動通報方法は、電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出する検出ステップと、前記極性反転が検出されたとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、前記極性反転なしで前記着信呼出信号が入力された場合、前記着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させるクロック制御ステップと、アナログ回線用の自動通報装置本体をディジタル回線に接続するときに用いられるターミナルアダプタに前記自動通報装置本体を接続したとき、操作部を操作する操作ステップと、前記操作部からの操作信号により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたか否かを判定する接続判定ステップと、前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、前記クロック制御ステップにおける前記第2の割り込み処理を禁止することにより前記クロックの発振を禁止するクロック発振禁止ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】
請求項5の発明の自動通報方法は、前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたとき、前記極性反転は、検出されないことを特徴とする。
【0030】
請求項6の発明の自動通報方法のように、前記クロック制御ステップは、前記第2の割り込み処理によりクロックを第1クロックレベルに設定し、前記検出ステップで検出した電圧が前記スレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧が前記スレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、前記第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定と判定する第1の判定ステップと、前記極性反転の確定が不可能と判定されたとき、前記着信呼出信号の終了後に前記第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定と判定し、前記クロックを前記第1クロックレベルから第2クロックレベルに変更する第2の判定ステップと、前記極性反転が確定されたとき、前記着信呼出信号の確定を行い、前記クロックを前記第1クロックレベルから前記第2クロックレベルに変更する確定ステップとを含むことを特徴とする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の自動通報装置及び自動通報方法の実施の形態を図面を参照して説明する。図1に本発明の自動通報装置の実施の形態の構成ブロック図を示す。図1に示す自動通報装置10は、電話回線に接続される電話回線接続端子LL、電話機が接続される電話接続端子TT、極性反転検出部11、ノーリンギング着信検出部12、データ送受信部13、制御部15、リセットスイッチ19、設定スイッチ20、発光ダイオード(LED)21を備えて構成されている。
【0032】
極性反転検出部11は、通常着信時の電話回線の極性反転、ノーリンギング通信時の電話回線の極性反転及びオフフック検出を行う。ノーリンギング着信検出部12は、ノーリンギング通信における着信を検出する。データ送受信部13は、各種データの送受信を行う。検出電圧切換部14は、極性反転検出部11の検出電圧(基準電圧)を切り換える。
【0033】
制御部15は、自動通報装置10全体を制御するとともに外部のガスメータに接続される。制御部15は、処理を実行するとともにメインクロック動作を行うCPU16、CPU16が実行すべき割り込みルーチン及び割り込み禁止ルーチンを含む制御プログラムを格納するリードオンリーメモリROM17、各種のデータを格納するランダムアクセスメモリRAM18を有する。
【0034】
リセットスイッチ19及び設定スイッチ20は、自動通報装置10がターミナルアダプタ25に接続された時にオン操作され、そのスイッチ信号によりターミナルアダプタ25への自動通報装置10の接続をCPU16に認識させるものである。
【0035】
図2にリセットスイッチ、設定スイッチ及びLEDの各信号のタイミングチャートを示す。図2に示すように、設定スイッチ20を、時刻t1にオンさせ、オン状態を時刻t5まで継続させる。リセットスイッチ19を時刻t2でオンさせ、時刻t3でオフさせる。モニタであるLED21は、時刻t3で点灯し、1.5秒間隔で点滅を3回繰り返した後、3秒間消灯し、時刻t4で点灯させる。
【0036】
時刻t4から時刻t6までのターミナルアダプタ接続設定時間において、例えば、時刻t5において設定スイッチ20を離す(スイッチオフ)ことで、ターミナルアダプタ接続設定完了となる。すなわち、設定スイッチ20が押されている間、LED21は、点滅を継続し、設定スイッチ20を離した時点で、LED21の点滅を終了させる。
【0037】
図3に極性反転検出部11及び検出電圧切換部14の回路構成を示す。極性反転検出部11において、ダイオードブリッジ回路DBの第1入力端子には、電話回線接続端子LLを構成する第1電話回線接続端子L1が接続され、第2電話回線接続端子L2がダイオードブリッジ回路DBの第2入力端子に接続されている。
【0038】
第1電話回線接続端子L1とダイオードブリッジ回路DBの第1入力端子との間の中間接続点には、ツェナーダイオードZD11のカソード端子が接続され、ツェナーダイオードZD11のアノード端子には、ツェナーダイオードZD12のカソード端子が接続されている。トランジスタTR1のベース端子には、分圧抵抗群RG1を介してツェナーダイオードZD12のアノード端子が接続され、トランジスタTR1のコレクタ端子が状態監視用端子LS1及び分圧抵抗を介して制御端子PSD.L1に接続されている。
【0039】
第2電話回線接続端子L2とダイオードブリッジ回路DBの第2入力端子との間の中間接続点には、ツェナーダイオードZD21のカソード端子が接続され、ツェナーダイオードZD21のアノード端子には、ツェナーダイオードZD22のカソード端子が接続されている。トランジスタTR2のベース端子に分圧抵抗群RG2を介してツェナーダイオードZD22のアノード端子が接続され、トランジスタTR2のコレクタ端子が状態監視用端子LS2及び分圧抵抗を介して制御端子PSD.L2に接続されている。
【0040】
ツェナーダイオードZD12の両端には、第1スイッチSW1が接続され、ツェナーダイオードZD22の両端には、第2スイッチSW2が接続されている。第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、前述した検出電圧切換部14を構成している。この場合、48V電圧系PBXまたはターミナルアダプタ25を自動通報装置10に接続した場合には、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、双方ともオフ状態とされ、第1基準電圧VTH1 =30V、第2基準電圧VTH2 =−30Vとなる。
【0041】
24V電圧系PBXまたはターミナルアダプタ25を自動通報装置10に接続した場合には、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2は、双方ともオン状態とされ、ツェナーダイオードZD12、ZD22は、電気的に非接続状態となるため、第1基準電圧VTH1 =15V、第2基準電圧VTH2 =−15Vとなる。
【0042】
論理回路ORは、トランジスタTR1のコレクタ出力とトランジスタTR2のコレクタ出力との論理和をとり、その論理和出力は、割込信号として制御部15に出力される。
【0043】
なお、ツェナーダイオードZD11、ZD12、ZD21、ZD22のそれぞれのスレッショルドレベルは15Vであり、分圧抵抗群RG1及びRG2の一端は、それぞれ、共通電源(GND)に接続されている。
【0044】
次に、このように構成された実施の形態の自動通報装置の基本動作、すなわち、自動通報方法を図4のフローチャートを参照して説明する。まず、自動通報装置10をターミナルアダプタ25に接続すると、電話回線から極性反転検出部11に、図14に示すような極反がない48Vまたは24Vの電圧が入力され、16Hz信号が着信される。すると、論理回路ORから極反による割り込み信号がCPU16に入力される。
【0045】
また、自動通報装置10のターミナルアダプタ25への接続時に、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20をオン操作する。すると、CPU16は、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20からの操作信号に応じて、自動通報装置10のターミナルアダプタ25への接続認識の判定を行う(ステップS1)。
【0046】
ここで、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20がオン操作された場合には、論理回路ORからCPU16に極反による割り込み信号が入力されても、CPU16は、割り込み信号による割り込み処理を禁止する。すなわち、極反を見ない(ステップS2)。
【0047】
このため、16Hz信号が着信しても、あるいは極反があっても(ステップS3)、割り込みが発生しないため、メインクロックが動作しない(ステップS4)。すなわち、CPU16がメインクロック発振を行わず、Lレベルのままとなる。その結果、電流が流れなくなり、消費電流を少なくすることができる。
【0048】
一方、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20がオン操作されていない場合には、CPU16は、論理回路ORからの極反による割り込み信号により割り込み処理を行う。すなわち、極反を見る(ステップS5)。
【0049】
このため、16Hz信号あるいは極反があった場合には(ステップS6)、割り込みが発生し(ステップS7)、メインクロックが動作する(ステップS8)。すなわち、CPU16がメインクロック発振を行う。
【0050】
次に、図5に自動通報装置を含む自動通報システムの構成ブロック図を示す。図5において、自動通報装置10aにはターミナルアダプタ25及び電話機29aが接続され、自動通報装置10bにはPBX31(内線)及び電話機29bが接続されている。ターミナルアダプタ25及びPBX31には電話回線26が接続され、この電話回線26は交換機27を介してホストコンピュータ等のセンタ28に接続されている。
【0051】
次に、図5に示す自動通報装置の動作、すなわち、自動通報方法を図6のフローチャートを参照して説明する。まず、CPU16は、PBX31を自動通報装置10に接続したとき、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20の設定、すなわち、内線の設定を行ったかどうかを判定する(ステップS11)。なお、PBX31接続時にはノーリンギング通信は不可能であり、16Hz信号極反しない。
【0052】
ここで、内線の設定を行った場合には、CPU16は、論理回路ORから割り込み信号を入力するが、内線設定により、割り込み信号の入力を無視し、割り込みルーチン(ステップS15からステップS33の処理)への処理を禁止し、極反を見ない(ステップS12)。
【0053】
すなわち、PBX31を自動通報装置10に接続したとき、スイッチ操作によりPBX31への接続をCPU16に認識させ、極反による割り込み処理を禁止したため、16Hz信号が着信しても割り込みが発生しない。このため、CPU16のメインクロックはLレベルのままである。つまり、メインクロック発振をしないので、消費電流が少なくなる。
【0054】
次に、ターミナルアダプタ(TA)25を自動通報装置10に接続したとき、リセットスイッチ19及び設定スイッチ20の設定、すなわち、ターミナルアダプタ25の設定を行ったかどうかを判定する(ステップS13)。ステップS13は、接続判定部を構成する。なお、ターミナルアダプタ25接続時にはノーリンギング通信は、不可能であり、16Hz信号の極反あり、極反なしの両方がある。
【0055】
ターミナルアダプタ25の設定を行った場合には、CPU16は、割り込み信号の入力を無視し、割り込みルーチンへの処理を禁止し、極反を見ない(ステップS12)。ステップS12は、クロック発振禁止部を構成する。すなわち、ターミナルアダプタ25を自動通報装置10に接続したとき、スイッチ操作によりターミナルアダプタ25への接続をCPU16に認識させ、極反による割り込み処理を禁止したため、16Hz信号が着信しても割り込みが発生しない。このため、メインクロック発振をしないので、消費電流が少なくなる。
【0056】
次に、PBX31を自動通報装置10に接続しても内線の設定をしない場合、ターミナルアダプタ25を自動通報装置10に接続してもターミナルアダプタ25の設定をしない場合には、割り込み信号に基づき、ステップS15からステップS33までの割り込みルーチン処理を行う。ステップS15からステップS33までの割り込みルーチン処理は、クロック制御部を構成する。
【0057】
まず、極反割り込みポートがアクティブLowとなる(ステップS15)。極反割り込みポートがアクティブLowとなるのは、(1)ノーリンギング通信(極反より開始)のとき、(2)16Hz信号(極反より開始)のとき、(3)極反無しで16Hz信号となり、その電圧値がスレッショルド電圧を超えるとき等である。なお、(3)の場合には、ステップS15からステップS27のループの処理を行う。
【0058】
そして、図14に示すように、時刻t15でCPU16のメインクロックがHレベルとなり(ステップS17)、極反が確定したかどうかを判定する(ステップS19)。ステップS19は、第1の判定部を構成する。ここで、極反が確定していない場合には、16Hz信号着信中で極反確定できない状態となる(ステップS21)。
【0059】
さらに、16Hz信号が終了し(ステップS23)、時刻16で“極反でない確定”を行い(ステップS25)、CPU16のメインクロックをLレベルにし(ステップS27)、ステップS15の処理に戻る。ステップS21からステップS27は、第2の判定部を構成する。
【0060】
このようにターミナルアダプタ25またはPBX31を介した後の16Hz信号が着信された場合には、ステップS15からステップS27のループにおいて、電話機が切れるか、受話器が取られるまでこれらの処理が繰り返される。
【0061】
一方、ステップS19で極反が確定した場合には、16Hz信号かノーリンギングかを判定する(ステップS29)。16Hz信号であれば、16Hz信号を確定し(ステップS31)、CPU16のメインクロックをLレベルにする(ステップS33)。ステップS31、S33は確定部を構成する。
【0062】
また、ノーリンギングであれば、ノーリンギング(NRS)が確定したかどうかを判定し(ステップS35)、ノーリンギングが確定したら、通信を行い(ステップS37)、ステップS33の処理に進む。
【0063】
なお、ノーリンギング通信は、電話回線の極性が反転することで開始し、ノーリンギング可能な回線では、16Hz信号も極反により開始する。16Hz信号であるかノーリンギングであるかを区別するためにCPU16のメインクロックをHレベルにする。ノーリンギング通信時及び着信時の電話回線の極性反転検出時の動作は、図12及び図13において説明した通りである。
【0064】
一方、ターミナルアダプタ25またはPBX31を自動通報装置10に接続した場合には、ノーリンギング通信は不可能であり、ノーリンギングと16Hz信号との区別を行う必要がないため、CPU16をHレベルにする必要がない。16Hz信号を確定すると、CPU16のメインクロックがLレベルとなる。
【0065】
次に、図5に示す自動通報システムにおいて、内線、及びターミナルアダプタ25を自動通報装置10に接続したときの実起動確認試験及びその試験結果を説明する。
【0066】
まず、第1及び第2電話回線接続端子L1、L2間において、内線、ターミナルアダプタ25を介した後の16Hz信号確認を行った。図7にターミナルアダプタ接続時における16Hz信号の確認結果を示す。16Hz信号が一定時間間隔で着信され、その16Hz信号の電圧値は、例えば、約ー204Vから+24Vの範囲となっている。
【0067】
次に、内線、ターミナルアダプタ25の設定を行わずに16Hz信号を着信し、その時にCPU16のメインクロックが発振するかどうかを確認した。図8にターミナルアダプタ未設定時の試験結果を示す。ターミナルアダプタ未設定時には図8に示すように、電圧V0に対してメインクロックが発振している。
【0068】
さらに、内線、ターミナルアダプタ25の設定を行い、16Hz信号を着信し、その時にCPU16のメインクロックが発振するかどうかを確認した。図9にターミナルアダプタ設定時の試験結果を示す。ターミナルアダプタ設定時には図9に示すように、電圧がV0のままであり、メインクロックは発振しない。このように、内線、ターミナルアダプタ25の設定を行ったときには、16Hz信号に対してメインクロックの発振をしないので、消費電流を少なくすることができる。
【0069】
また、簡易な構成の検出電圧切換部を設けることにより、48V電圧系及び24V電圧系の機器を接続して、極性反転検出、オフフック検出、着信検出を行うことができる。
【0070】
【発明の効果】
本発明によれば、検出部が、電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出し、クロック制御部は、検出部が極性反転を検出したとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、極性反転なしで着信呼出信号が入力された場合、着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させる。
【0071】
ターミナルアダプタに自動通報装置本体を接続したとき、操作部が操作されると、接続判定部は、操作部からの操作信号によりターミナルアダプタに自動通報装置本体が接続されたか否かを判定し、ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、クロック発振禁止部は、クロック制御部の第2の割り込み処理を禁止することによりクロックの発振を禁止する。
【0072】
すなわち、ターミナルアダプタに接続時に操作部によりターミナルアダプタへの接続を認識し、第2の割り込み処理を禁止したので、着信呼出信号が着信しても割り込みが発生せず、クロックが発振しない。その結果、消費電流を少なくすることができる。
【0073】
また、検出部で検出した電圧がスレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧がスレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定ができる。また、極性反転の確定が不可能と判定されたとき、着信呼出信号の終了後に第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定ができる。さらに、極性反転が確定されたとき、着信呼出信号の確定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動通報装置の実施の形態の構成図である。
【図2】リセットスイッチ、設定スイッチ及びLEDの各信号のタイミングチャートである。
【図3】極性反転検出部及び検出電圧切換部の回路構成図である。
【図4】自動通報装置の基本動作を示すフローチャートである。
【図5】自動通報装置を含む自動通報システムの構成ブロック図である。
【図6】実施の形態の自動通報装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】16Hz信号の確認を示す図である。
【図8】ターミナルアダプタ未設定時におけるメインクロックの発振を示す図である。
【図9】ターミナルアダプタ設定時におけるメインクロックの発振無しを示す図である。
【図10】従来の自動通報装置の概略構成ブロック図である。
【図11】従来の自動通報装置内の極性反転検出部の回路構成を示す図である。
【図12】ノーリンギング通信時及び着信時の電話回線の極性反転検出時の自動通報装置の動作を説明する図である。
【図13】自動通報装置による16Hz信号の検出動作を説明する図である。
【図14】自動通報装置をターミナルアダプタに接続したときの16Hz信号の検出動作を説明する図である。
【図15】自動通報装置をターミナルアダプタに接続したときに極反確定ができない理由を説明する図である。
【符号の説明】
10 自動通報装置
11 極性反転検出部
12 ノーリンギング着信検出部
13 データ送受信部
14 検出電圧切換部
15 制御部
16 CPU
17 ROM
18 RAM
19 リセットスイッチ
20 設定スイッチ
21 LED
25 ターミナルアダプタ
26 電話回線
27 交換機
28 センタ
29a,29b 電話機
31 PBX
Claims (6)
- 電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出する検出部と、
この検出部が極性反転を検出したとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、前記極性反転なしで前記着信呼出信号が入力された場合、前記着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させるクロック制御部と、
アナログ回線用の自動通報装置本体をディジタル回線に接続するときに用いられるターミナルアダプタに前記自動通報装置本体を接続したとき、操作される操作部と、
この操作部からの操作信号により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたか否かを判定する接続判定部と、
この接続判定部により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、前記クロック制御部の前記第2の割り込み処理を禁止することにより前記クロックの発振を禁止するクロック発振禁止部と、
を備えることを特徴とする自動通報装置。 - 前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたとき、前記検出部による前記極性反転は、検出されないことを特徴とする請求項1記載の自動通報装置。
- 前記クロック制御部は、前記第2の割り込み処理によりクロックを第1クロックレベルに設定し、前記検出部で検出した電圧が前記スレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧が前記スレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、前記第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定と判定する第1の判定部と、
前記極性反転の確定が不可能と判定されたとき、前記着信呼出信号の終了後に前記第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定と判定し、前記クロックを前記第1クロックレベルから第2クロックレベルに変更する第2の判定部と、
前記極性反転が確定されたとき、前記着信呼出信号の確定を行い、前記クロックを前記第1クロックレベルから前記第2クロックレベルに変更する確定部と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2記載の自動通報装置。 - 電話回線接続端子に印加される電圧の極性反転を検出するとともに着信呼出信号を検出する検出ステップと、
前記極性反転が検出されたとき第1の割り込み処理によりクロックを発振させ、前記極性反転なしで前記着信呼出信号が入力された場合、前記着信呼出信号が予め定められたスレッショルドを越えた時点で極反とみなし第2の割り込み処理によりクロックを発振させるクロック制御ステップと、
アナログ回線用の自動通報装置本体をディジタル回線に接続するときに用いられるターミナルアダプタに前記自動通報装置本体を接続したとき、操作部を操作する操作ステップと、
前記操作部からの操作信号により前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたか否かを判定する接続判定ステップと、
前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたと判定されたとき、前記クロック制御ステップにおける前記第2の割り込み処理を禁止することにより前記クロックの発振を禁止するクロック発振禁止ステップと、
を含むことを特徴とする自動通報方法。 - 前記ターミナルアダプタに前記自動通報装置本体が接続されたとき、前記極性反転は、検出されないことを特徴とする請求項4記載の自動通報方法。
- 前記クロック制御ステップは、前記第2の割り込み処理によりクロックを第1クロックレベルに設定し、前記検出ステップで検出した電圧が前記スレッショルドを越えるとき第1設定レベルに設定し、検出電圧が前記スレッショルドを越えないとき第2設定レベルに設定し、前記第1設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転の確定と判定する第1の判定ステップと、
前記極性反転の確定が不可能と判定されたとき、前記着信呼出信号の終了後に前記第2設定レベルが所定時間以上継続した場合に極性反転でない確定と判定し、前記クロックを前記第1クロックレベルから第2クロックレベルに変更する第2の判定ステップと、
前記極性反転が確定されたとき、前記着信呼出信号の確定を行い、前記クロックを前記第1クロックレベルから前記第2クロックレベルに変更する確定ステップと、
を含むことを特徴とする請求項4または請求項5記載の自動通報方法。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36134697A JP3599992B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動通報装置及び自動通報方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36134697A JP3599992B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動通報装置及び自動通報方法 |
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|---|---|
| JPH11196194A JPH11196194A (ja) | 1999-07-21 |
| JP3599992B2 true JP3599992B2 (ja) | 2004-12-08 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36134697A Expired - Fee Related JP3599992B2 (ja) | 1997-12-26 | 1997-12-26 | 自動通報装置及び自動通報方法 |
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| JP (1) | JP3599992B2 (ja) |
-
1997
- 1997-12-26 JP JP36134697A patent/JP3599992B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11196194A (ja) | 1999-07-21 |
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