JP3601866B2 - 成形材料を引き続き供給する方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を供給する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機への成形材料の供給は、原反ロールに巻回した成形材料の巻出し先端部6′を、図9に示すように熱成形機の供給口22に設置した送りチェーン23とガイド24との間に作業員が直接セッティングし、この原反ロールの成形材料1がなくなるたびに、次の原反ロールの巻出し先端部を作業員が同様なセッティング作業を繰り返し行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記原反ロールの成形材料がなくなるたびに上記セッティング作業を繰り返し行うことは、かなりの時間的制約を受けることになるため、装置全体の監視がおろそかになりがちである。また、同一成形品を大量に製造する場合には、複数の成形機を同時に作動させることがあるが、この場合、上述の理由から、装置全体を円滑に稼働させるには、現状では、成形機の数の増加に応じて作業員の人数を増やさせなければならなかった。
【0004】
そこで本発明の目的は、前記セッティング作業を行う回数を少なくし、作業員がこの作業で時間的制約を極力受けないようにして、労力の軽減と省力化を図ることによりコスト性を向上させた、成形材料を巻回した原反ロールより引き続き成形材料を供給する方法及びその装置を開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第一の発明の成形材料を引き続き供給する方法は、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を引き続き供給するため、熱成形に供する成形材料の原反ロール(以下「先行原反ロール」という)の巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置されかつ第一移動装置に支持された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着するが、その際に、まず、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、次の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機に予め両側端縁をクランプされた次の原反ロールの巻出し先端部を、第一搬送機上を移動させて先行原反ロールの巻出し尾端部の直上の熱圧着位置に配置する。前記熱圧着の後に、次の原反ロールの巻出し先端部のクランプを解除し、前記コンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第一搬送機による成形材料の支持を解放し、その後、次の原反ロールを、その支持に供した第一移動装置を作動させて先行原反ロールの位置に移送配置し、次いで、次の原反ロールの後方に並置されかつ第二移動装置に支持された他の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機に予め両側端縁をクランプされた他の原反ロールの巻出し先端部を、この第二搬送機上を移動させて第一搬送機のクランプ部分に固定した後に、第二搬送機のクランプ部分によるクランプを解除し、第二搬送機のコンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第二搬送機による成形材料の支持を解放し、その後、前記他の原反ロールを、その支持に供した第二移動装置を作動させて次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを、他の原反ロールの位置に供給して、上記工程を繰り返す。なお、ここでいう熱成形とは、主として真空成形又は圧空成形のことを意味する。
【0006】
また第二の発明の成形材料を引き続き供給する装置は、第一の発明の方法を実施するための装置であって、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を引き続き供給するため、熱成形に供する成形材料の原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着する熱圧着装置と、次の原反ロールを支持しこの原反ロールを先行原反ロールの位置に移動させることができる第一移動装置と、先行原反ロールを巻出し可能に支持した二本のロールからなる支持装置と、先行原反ロールの近傍に位置しこのロールの成形材料がなくなるのを感知するセンサーと、次の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機と、次の原反ロールの後方に並置された他の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機と、他の原反ロールを支持しこの原反ロールを次の原反ロールの位置に移動させることができる第二移動装置とを有している。
【0007】
【作用】
本発明は、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、この原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と上述の方法で熱圧着し、その後、次の原反ロールを先行原反ロールの位置に移送配置し、他の原反ロールを次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを他の原反ロールの位置に供給することにより、セッティングした複数本の原反ロールの成形材料が全てなくなるまでは、熱成形プロセスを停止することなく成形材料を熱成形機に引き続き供給することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図1〜図8に例示するところに従って本発明による成形材料を供給する装置及びその方法について説明する。
図1〜図6は、熱成形機に成形材料を引き続き供給するときの一連のプロセスを説明するため、主要動作で静止させた状態の装置を側方から見たものであり、図7は第一及び第二搬送機に原反ロールの巻出し先端部を着脱するのを説明するため後方から見たものであり、図8は熱成形機の供給口を拡大したものである。なお、図中1は成形材料、2は熱成形機、3は原反ロール、4は第一移動装置、5は巻出し尾端部、6は巻出し先端部、7はクランプ部分、8は第一搬送機、9は熱圧着装置、10は第二移動装置、11は第二搬送機、12は支持装置、13はセンサーである。
【0009】
成形材料1には、熱可塑性樹脂、例えば、ポリスチレン、スチレンコポリマー、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、及びメタクリル樹脂等を発泡させたシート又はフィルムを用いる。
原反ロール3は、図1に示すように、その中心に円筒状の空洞を有し、先行原反ロール3aは、この空洞の径よりも小さい間隔で並置された2個のロールからなる支持装置12によって巻出し可能に支持されている。
【0010】
成形材料1を熱成形機2に供給するための作業順序としては、まず、図1に示すように、先行原反ロール3aの近傍にセンサー13を配置して、このセンサー13がこのロール3aの成形材料1aがなくなるのを感知する。前記センサー13が感知する前に、次の原反ロール3bの巻出し先端部6bの両側端縁を図7に示すような二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機8のクランプ部分7でクランプしておき、前記センサー13が成形材料1aの材料切れを感知すると同時に、図2に示すように、クランプされたこの巻出し先端部6bを、第一搬送機8上を移動させて先行原反ロール3aの巻出し尾端部5aの直上の熱圧着位置に配置し、その後、先行原反ロール3aの巻出し尾端部5aを次の原反ロール3bの巻出し先端部6bと熱圧着する。なお、センサー13が材料切れを感知してから上記の熱圧着を行うまでの時間は3秒以内で行うのが好ましい。
【0011】
前記熱圧着の後に、第一搬送機8のクランプ部分7による成形材料の固定を解除するとともに、第一搬送機8の一対のコンベヤチェーンをそれぞれこれらの並置方向外方に移動させることにより(図7参照)、図3に示すように、第一搬送機8から成形材料1bを解放する。
【0012】
その後、図4に示すように、次の原反ロール3bを、その支持に供した第一移動装置4を作動させて先行原反ロール3aの位置、すなわち支持装置12上に移送配置し、次いで、次の原反ロール3bの後方に並置されかつ第二移動装置10に支持された他の原反ロール3cに対しより上位にて並置されたクランプ部分14を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機11に予め両側端縁をクランプされた他の原反ロール3cの巻出し先端部6cを、この第二搬送機11上を移動させて第一搬送機8のクランプ部分7に固定する。
【0013】
第一及び第二移動装置4、10は、この実施例では、それぞれ原反ロール3を支持するベルトコンベア15、16と、このベルトコンベア15、16の後方に位置する回転ロール17、18と、ベルトコンベア15、16の上方に位置するストッパー19、20とで構成している。ストッパー19、20は、次の原反ロール3bが前記熱圧着をするまでは、この原反ロール3bが巻出し可能になるようにするとともにこのロール3bが前方に移動しないように作動し、前記熱圧着後は、この原反ロール3bを支持装置12上に移送配置するためストッパー19が原反ロール3bの移動を妨げないようにする。前記回転ロール17、18は、次の原反ロール3bの位置に原反ロール3が存在しているときには、この原反ロール3の巻出しを可能にし、次の原反ロール3bの位置に原反ロールがなくなって他の原反ロールを移送配置するときは、この回転ロール17は移送を妨げないようにするため、図5に示すように下側方向21に移動できる構造にする。前記ベルトコンベア15、16は、移送時以外は原反ロール3を静止状態で支持する。なお、この実施例では、第一及び第二移動装置4、10を、ストッパー、回転ロール、及びベルトコンベアで構成したが、本発明はこの構成には限定されない。
【0014】
次に、第一搬送機8のクランプ部分7に固定された他の原反ロール3cの巻出し先端部6cの第二搬送機のクランプ部分14によるクランプを解除し、第二搬送機11のコンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させることにより、第二搬送機11から他の原反ロール3cの成形材料1cを解放し、その後、他の原反ロール3cを、その支持に供した第二移動装置10を作動させて次の原反ロール3bの位置に移送配置する。
【0015】
さらに、図6に示すように、他の原反ロール3cの位置に、新たな原反ロール3dを供給することにより図1と同様な状態にする。従って、これらの工程を繰り返すことで成形材料を引き続き供給することができる。なお、新たな原反ロール3dを他の原反ロール3cの位置に供給する方法としては、第一及び第二移動装置4、10と同様な構造を有する第三移動装置によって供給する方法や、作業員が直接供給する方法などが挙げられるが、特に限定はしない。
【0016】
次に、上述した実施例の効果を示すため、作業員が図9に示すように原反ロールの巻出し先端部6′を熱成形機2の供給口22に成形材料1がなくなるごとにセッティングする方法を有する従来例と対比させて試験を行った。
試験は、成形金型が異なる二台の成形機を同時に稼働させた連続成形を行い、それぞれの成形機に成形材料を巻回した原反ロールを作業員がセッティングする時間間隔を測定した。なお、成形材料には、湘南積水工業(株)製のPSP(F180×200)を、成形機には、藤田鉄工(株)製の真空成形機(VF−600)を、成形金型には、当社製のトレー型A(Q−25型)及びトレー型B(Q−34型)を用いた。試験結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
表1の結果から、同じ成形金型で比較すると、成形金型がトレー型A、Bのいずれについても、実施例は、従来例に比べて上記セッティング作業をする時間間隔を3倍長くすることができた。また、上記の連続成形を作業員一人で行うとすると、実施例は、前記時間間隔が最大で45分と比較的長いため、2台の成形機を無理なく稼働させることができるが、従来例は、前記時間間隔が最大で15分しかないので一人でこれらを稼働させることは実質的に無理であった。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、この原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と上述の方法で熱圧着し、その後、次の原反ロールを先行原反ロールの位置に移送配置し、他の原反ロールを次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを他の原反ロールの位置に供給することにより、装着した複数本の原反ロール3の成形材料1が全てなくなるまでは、熱成形プロセスを停止することなく成形材料1を熱成形機2に引き続き供給することができる。従って、作業員が、原反ロールの巻出し先端部を熱成形機の供給口に成形材料がなくなるごとに前記セッティング作業を行う従来法に比べて、このセッティング作業の時間間隔が数倍程度長くなるため、この作業による時間的制約が緩和され、その結果、労力の軽減と省力化が図れコスト性が向上する。また、複数の成形機を同時に稼働させる場合にも、1人の作業員で複数の成形機を監視することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図2】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図3】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図4】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図5】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図6】本発明に従う代表的な装置の主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図7】第一又は第二搬送機が原反ロールの巻出し先端部を着脱する状態を示した背面図である。
【図8】熱成形機の供給口を拡大した側面図である。
【図9】従来法によって原反ロールの巻出し先端部をセッティングしたときの熱成形機の供給口を拡大した側面図である。
【符号の説明】
1 成形材料
2 熱成形機
3 原反ロール
4 第一移動装置
5 巻出し尾端部
6 巻出し先端部
7 クランプ部分
8 第一搬送機
9 熱圧着装置
10 第二移動装置
11 第二搬送機
12 支持装置
13 センサー
14 第二搬送機のクランプ部分
15,16ベルトコンベア
17,18回転ロール
19,20ストッパー
21 成形材料の供給方向
22 熱成形機の供給口
23 送りチェーン
24 ガイド
【産業上の利用分野】
本発明は、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を供給する方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、成形機への成形材料の供給は、原反ロールに巻回した成形材料の巻出し先端部6′を、図9に示すように熱成形機の供給口22に設置した送りチェーン23とガイド24との間に作業員が直接セッティングし、この原反ロールの成形材料1がなくなるたびに、次の原反ロールの巻出し先端部を作業員が同様なセッティング作業を繰り返し行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記原反ロールの成形材料がなくなるたびに上記セッティング作業を繰り返し行うことは、かなりの時間的制約を受けることになるため、装置全体の監視がおろそかになりがちである。また、同一成形品を大量に製造する場合には、複数の成形機を同時に作動させることがあるが、この場合、上述の理由から、装置全体を円滑に稼働させるには、現状では、成形機の数の増加に応じて作業員の人数を増やさせなければならなかった。
【0004】
そこで本発明の目的は、前記セッティング作業を行う回数を少なくし、作業員がこの作業で時間的制約を極力受けないようにして、労力の軽減と省力化を図ることによりコスト性を向上させた、成形材料を巻回した原反ロールより引き続き成形材料を供給する方法及びその装置を開発することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第一の発明の成形材料を引き続き供給する方法は、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を引き続き供給するため、熱成形に供する成形材料の原反ロール(以下「先行原反ロール」という)の巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置されかつ第一移動装置に支持された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着するが、その際に、まず、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、次の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機に予め両側端縁をクランプされた次の原反ロールの巻出し先端部を、第一搬送機上を移動させて先行原反ロールの巻出し尾端部の直上の熱圧着位置に配置する。前記熱圧着の後に、次の原反ロールの巻出し先端部のクランプを解除し、前記コンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第一搬送機による成形材料の支持を解放し、その後、次の原反ロールを、その支持に供した第一移動装置を作動させて先行原反ロールの位置に移送配置し、次いで、次の原反ロールの後方に並置されかつ第二移動装置に支持された他の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機に予め両側端縁をクランプされた他の原反ロールの巻出し先端部を、この第二搬送機上を移動させて第一搬送機のクランプ部分に固定した後に、第二搬送機のクランプ部分によるクランプを解除し、第二搬送機のコンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第二搬送機による成形材料の支持を解放し、その後、前記他の原反ロールを、その支持に供した第二移動装置を作動させて次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを、他の原反ロールの位置に供給して、上記工程を繰り返す。なお、ここでいう熱成形とは、主として真空成形又は圧空成形のことを意味する。
【0006】
また第二の発明の成形材料を引き続き供給する装置は、第一の発明の方法を実施するための装置であって、熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を引き続き供給するため、熱成形に供する成形材料の原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着する熱圧着装置と、次の原反ロールを支持しこの原反ロールを先行原反ロールの位置に移動させることができる第一移動装置と、先行原反ロールを巻出し可能に支持した二本のロールからなる支持装置と、先行原反ロールの近傍に位置しこのロールの成形材料がなくなるのを感知するセンサーと、次の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機と、次の原反ロールの後方に並置された他の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機と、他の原反ロールを支持しこの原反ロールを次の原反ロールの位置に移動させることができる第二移動装置とを有している。
【0007】
【作用】
本発明は、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、この原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と上述の方法で熱圧着し、その後、次の原反ロールを先行原反ロールの位置に移送配置し、他の原反ロールを次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを他の原反ロールの位置に供給することにより、セッティングした複数本の原反ロールの成形材料が全てなくなるまでは、熱成形プロセスを停止することなく成形材料を熱成形機に引き続き供給することができる。
【0008】
【実施例】
以下、図1〜図8に例示するところに従って本発明による成形材料を供給する装置及びその方法について説明する。
図1〜図6は、熱成形機に成形材料を引き続き供給するときの一連のプロセスを説明するため、主要動作で静止させた状態の装置を側方から見たものであり、図7は第一及び第二搬送機に原反ロールの巻出し先端部を着脱するのを説明するため後方から見たものであり、図8は熱成形機の供給口を拡大したものである。なお、図中1は成形材料、2は熱成形機、3は原反ロール、4は第一移動装置、5は巻出し尾端部、6は巻出し先端部、7はクランプ部分、8は第一搬送機、9は熱圧着装置、10は第二移動装置、11は第二搬送機、12は支持装置、13はセンサーである。
【0009】
成形材料1には、熱可塑性樹脂、例えば、ポリスチレン、スチレンコポリマー、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、及びメタクリル樹脂等を発泡させたシート又はフィルムを用いる。
原反ロール3は、図1に示すように、その中心に円筒状の空洞を有し、先行原反ロール3aは、この空洞の径よりも小さい間隔で並置された2個のロールからなる支持装置12によって巻出し可能に支持されている。
【0010】
成形材料1を熱成形機2に供給するための作業順序としては、まず、図1に示すように、先行原反ロール3aの近傍にセンサー13を配置して、このセンサー13がこのロール3aの成形材料1aがなくなるのを感知する。前記センサー13が感知する前に、次の原反ロール3bの巻出し先端部6bの両側端縁を図7に示すような二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機8のクランプ部分7でクランプしておき、前記センサー13が成形材料1aの材料切れを感知すると同時に、図2に示すように、クランプされたこの巻出し先端部6bを、第一搬送機8上を移動させて先行原反ロール3aの巻出し尾端部5aの直上の熱圧着位置に配置し、その後、先行原反ロール3aの巻出し尾端部5aを次の原反ロール3bの巻出し先端部6bと熱圧着する。なお、センサー13が材料切れを感知してから上記の熱圧着を行うまでの時間は3秒以内で行うのが好ましい。
【0011】
前記熱圧着の後に、第一搬送機8のクランプ部分7による成形材料の固定を解除するとともに、第一搬送機8の一対のコンベヤチェーンをそれぞれこれらの並置方向外方に移動させることにより(図7参照)、図3に示すように、第一搬送機8から成形材料1bを解放する。
【0012】
その後、図4に示すように、次の原反ロール3bを、その支持に供した第一移動装置4を作動させて先行原反ロール3aの位置、すなわち支持装置12上に移送配置し、次いで、次の原反ロール3bの後方に並置されかつ第二移動装置10に支持された他の原反ロール3cに対しより上位にて並置されたクランプ部分14を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機11に予め両側端縁をクランプされた他の原反ロール3cの巻出し先端部6cを、この第二搬送機11上を移動させて第一搬送機8のクランプ部分7に固定する。
【0013】
第一及び第二移動装置4、10は、この実施例では、それぞれ原反ロール3を支持するベルトコンベア15、16と、このベルトコンベア15、16の後方に位置する回転ロール17、18と、ベルトコンベア15、16の上方に位置するストッパー19、20とで構成している。ストッパー19、20は、次の原反ロール3bが前記熱圧着をするまでは、この原反ロール3bが巻出し可能になるようにするとともにこのロール3bが前方に移動しないように作動し、前記熱圧着後は、この原反ロール3bを支持装置12上に移送配置するためストッパー19が原反ロール3bの移動を妨げないようにする。前記回転ロール17、18は、次の原反ロール3bの位置に原反ロール3が存在しているときには、この原反ロール3の巻出しを可能にし、次の原反ロール3bの位置に原反ロールがなくなって他の原反ロールを移送配置するときは、この回転ロール17は移送を妨げないようにするため、図5に示すように下側方向21に移動できる構造にする。前記ベルトコンベア15、16は、移送時以外は原反ロール3を静止状態で支持する。なお、この実施例では、第一及び第二移動装置4、10を、ストッパー、回転ロール、及びベルトコンベアで構成したが、本発明はこの構成には限定されない。
【0014】
次に、第一搬送機8のクランプ部分7に固定された他の原反ロール3cの巻出し先端部6cの第二搬送機のクランプ部分14によるクランプを解除し、第二搬送機11のコンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させることにより、第二搬送機11から他の原反ロール3cの成形材料1cを解放し、その後、他の原反ロール3cを、その支持に供した第二移動装置10を作動させて次の原反ロール3bの位置に移送配置する。
【0015】
さらに、図6に示すように、他の原反ロール3cの位置に、新たな原反ロール3dを供給することにより図1と同様な状態にする。従って、これらの工程を繰り返すことで成形材料を引き続き供給することができる。なお、新たな原反ロール3dを他の原反ロール3cの位置に供給する方法としては、第一及び第二移動装置4、10と同様な構造を有する第三移動装置によって供給する方法や、作業員が直接供給する方法などが挙げられるが、特に限定はしない。
【0016】
次に、上述した実施例の効果を示すため、作業員が図9に示すように原反ロールの巻出し先端部6′を熱成形機2の供給口22に成形材料1がなくなるごとにセッティングする方法を有する従来例と対比させて試験を行った。
試験は、成形金型が異なる二台の成形機を同時に稼働させた連続成形を行い、それぞれの成形機に成形材料を巻回した原反ロールを作業員がセッティングする時間間隔を測定した。なお、成形材料には、湘南積水工業(株)製のPSP(F180×200)を、成形機には、藤田鉄工(株)製の真空成形機(VF−600)を、成形金型には、当社製のトレー型A(Q−25型)及びトレー型B(Q−34型)を用いた。試験結果を表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
表1の結果から、同じ成形金型で比較すると、成形金型がトレー型A、Bのいずれについても、実施例は、従来例に比べて上記セッティング作業をする時間間隔を3倍長くすることができた。また、上記の連続成形を作業員一人で行うとすると、実施例は、前記時間間隔が最大で45分と比較的長いため、2台の成形機を無理なく稼働させることができるが、従来例は、前記時間間隔が最大で15分しかないので一人でこれらを稼働させることは実質的に無理であった。
【0019】
【発明の効果】
本発明は、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、この原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と上述の方法で熱圧着し、その後、次の原反ロールを先行原反ロールの位置に移送配置し、他の原反ロールを次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを他の原反ロールの位置に供給することにより、装着した複数本の原反ロール3の成形材料1が全てなくなるまでは、熱成形プロセスを停止することなく成形材料1を熱成形機2に引き続き供給することができる。従って、作業員が、原反ロールの巻出し先端部を熱成形機の供給口に成形材料がなくなるごとに前記セッティング作業を行う従来法に比べて、このセッティング作業の時間間隔が数倍程度長くなるため、この作業による時間的制約が緩和され、その結果、労力の軽減と省力化が図れコスト性が向上する。また、複数の成形機を同時に稼働させる場合にも、1人の作業員で複数の成形機を監視することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図2】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図3】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図4】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図5】本発明に従う代表的な装置を主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図6】本発明に従う代表的な装置の主要動作で静止させた状態の側面図である。
【図7】第一又は第二搬送機が原反ロールの巻出し先端部を着脱する状態を示した背面図である。
【図8】熱成形機の供給口を拡大した側面図である。
【図9】従来法によって原反ロールの巻出し先端部をセッティングしたときの熱成形機の供給口を拡大した側面図である。
【符号の説明】
1 成形材料
2 熱成形機
3 原反ロール
4 第一移動装置
5 巻出し尾端部
6 巻出し先端部
7 クランプ部分
8 第一搬送機
9 熱圧着装置
10 第二移動装置
11 第二搬送機
12 支持装置
13 センサー
14 第二搬送機のクランプ部分
15,16ベルトコンベア
17,18回転ロール
19,20ストッパー
21 成形材料の供給方向
22 熱成形機の供給口
23 送りチェーン
24 ガイド
Claims (2)
- 熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を供給する方法において、
熱成形に供する成形材料の原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置されかつ第一移動装置に支持された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着する際に、
まず、先行原反ロールの位置でその成形材料がなくなるのを感知して、次の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機に予め両側端縁をクランプされた次の原反ロールの巻出し先端部を、第一搬送機上を移動させて先行原反ロールの巻出し尾端部の直上の熱圧着位置に配置する工程を経て、
前記熱圧着の後に、次の原反ロールの巻出し先端部のクランプを解除し、前記コンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第一搬送機による成形材料の支持を解放し、その後、次の原反ロールを、その支持に供した第一移動装置を作動させて先行原反ロールの位置に移送配置し、
次いで、次の原反ロールの後方に並置されかつ第二移動装置に支持された他の原反ロールに対しより上位にて並置されたクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機に予め両側端縁をクランプされた他の原反ロールの巻出し先端部を、この第二搬送機上を移動させて第一搬送機のクランプ部分に固定した後に、第二搬送機のクランプ部分によるクランプを解除し、第二搬送機のコンベヤチェーンを、それぞれこれらの並置方向外方に移動させて第二搬送機による成形材料の支持を解放し、
その後、前記他の原反ロールを、その支持に供した第二移動装置を作動させて次の原反ロールの位置に移送配置し、新たな原反ロールを、他の原反ロールの位置に供給して、上記工程を繰り返すことを特徴とする成形材料を引き続き供給する方法。 - 熱可塑性樹脂のシート又はフィルムからなる成形材料を加熱軟化させ、型に圧着して成形を行う熱成形機に、成形材料を巻回した原反ロールより成形材料を供給する装置において、
熱成形に供する成形材料の原反ロールの巻出し尾端部を、この原反ロールの後方に並置された次の原反ロールの巻出し先端部と熱圧着する熱圧着装置と、
次の原反ロールを支持しこの原反ロールを先行原反ロールの位置に移動させることができる第一移動装置と、
先行原反ロールを巻出し可能に支持した二本のロールからなる支持装置と、
先行原反ロールの近傍に位置しこのロールの成形材料がなくなるのを感知するセンサーと、
次の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第一搬送機と、
次の原反ロールの後方に並置された他の原反ロールに対しより上位にて並置されこれらの並置方向に移動可能でありクランプ部分を有する二条のコンベヤチェーンからなる第二搬送機と、
他の原反ロールを支持しこの原反ロールを次の原反ロールの位置に移動させることができる第二移動装置と、
を有することを特徴とする成形材料を引き続き供給する装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP718895A JP3601866B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 成形材料を引き続き供給する方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP718895A JP3601866B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 成形材料を引き続き供給する方法及びその装置 |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08192427A JPH08192427A (ja) | 1996-07-30 |
| JP3601866B2 true JP3601866B2 (ja) | 2004-12-15 |
Family
ID=11659080
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP718895A Expired - Fee Related JP3601866B2 (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 成形材料を引き続き供給する方法及びその装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3601866B2 (ja) |
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-
1995
- 1995-01-20 JP JP718895A patent/JP3601866B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
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