JP3602014B2 - 水冷エンジンの製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、水冷エンジンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図5及び図6に示す水冷エンジンが知られている。これらの水冷エンジンは、ウォーターポンプケース101とサーモスタットケース102とバイパスパイプ103とを備え、ウォーターポンプケース101は、ポンプ室101aとバイパス入口101bとを備え、サーモスタットケース102は、バイパス出口102aと取付フランジ102gとを備え、この取付フランジ102gでシリンダヘッド106に取り付けられ、バイパスパイプ103で、上記バイパス出口102aとバイパス入口101bとを連通させる。図5と図6の各水冷エンジンは、ウォーターポンプケース101のポンプ室101a取付高さが異なる。図5の水冷エンジンは、ポンプ室101aの中心101cが、シリンダブロック105とシリンダヘッド106の境界114と同じ高さに位置している。図6の水冷エンジンは、ポンプ室101aの中心101cが上記境界114よりも高い。
【0003】
ウォーターポンプケース101のポンプ室101aの取付高さが異なるこれらの水冷エンジンを製造するに当たり、従来では、サーモスタットケース102は相互に背の高さが異なる複数種のものを用意し、図5に示すポンプ室101aの取付高さが低い水冷エンジンについては、低背サーモスタットケース102eを用い、図6に示すポンプ室101aの取付高さが高い水冷エンジンについては、高背サーモスタットケース102fを用い、バイパス入口101bに対するバイパス出口102aの高さ調節を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、次の問題がある。
《1》各サーモスタットケース102e・102fに、複雑な構造のものを採用することができない。
図5及び図6に示すように、各サーモスタットケース102e・102fが分割できない単一構造であるため、その成形加工時の型抜きの必要上、単純な構造にせざるを得ず、各サーモスタットケース102e・102fに、複雑な構造のものを採用することができない。このため、ボトムバイパス式のサーモスタット等は用いることができない。ボトムバイパス式のサーモスタットを用いる場合には、各サーモスタットケース102e・102f内にボトムバイパス弁の弁座が必要となり、複雑な構造になるからである。
【0005】
《2》各サーモスタットケース102e・102fを分割構造にした場合には、部品コストが高くなり、部品管理も繁雑になりやすい。
各サーモスタットケース102e・102fを分割構造にした場合には、各分割部品の成形時に型抜きを容易に行うことができるため、複雑な構造を採用することができる。しかし、ウォーターポンプケース101のポンプ室101aの取付高さが異なるエンジン毎に、異なる種類の分割部品を用いると、部品点数が増加する。例えば、各サーモスタットケース102e・102fを2分割構造とし、2種類のエンジン毎にそれぞれ異種の分割部品を用いると、分割部品が合計4種類必要になる。このため、部品コストが高くなり、部品管理も繁雑になりやすい。
【0006】
本発明の課題は、上記問題を解決できる、水冷エンジンの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の構成は、次の通りである。 図1及び図3に示すように、ウォーターポンプケース1とサーモスタットケース2とバイパスパイプ3とを備え、ウォーターポンプケース1は、ポンプ室1aとバイパス入口1bとを備え、サーモスタットケース2は、バイパス出口2aと取付フランジ2gとを備え、この取付フランジ2gでシリンダヘッド6に取り付けられ、バイパスパイプ3で、上記バイパス出口2aとバイパス入口1bとを連通させる水冷エンジンの製造方法において、
ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが異なる複数種の水冷エンジンを製造するに当たり、前記バイパス出口2aを備えた単一種のサーモスタット収容部2bと、複数種の取付フランジ部2c・2dとを用意し、この複数種の取付フランジ部2c・2dは、いずれも前記取付フランジ2gを備え、相互に背の高さが異なるものを用い、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが低い水冷エンジンについては、背の低い取付フランジ部2cと上記サーモスタット収容部2bとを組み合わせた低背サーモスタットケース2eを用い、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが高い水冷エンジンについては、背の高い取付フランジ部2dと上記サーモスタット収容部2bとを組み合わせた高背サーモスタットケース2fを用い、
サーモスタットケース2を、サーモスタット収容部2bと取付フランジ部2cとからなる2分割構造とするに当たり、
サーモスタット収容部2bをダイカスト製の鋳造品とし、サーモスタット収容部2bに、サーモスタット室19とバイパス出口通路20と仕切り壁21とバイパス出口2aとサーモスタット取付座22とバイパス弁座23とを設け、サーモスタット室19とバイパス出口通路20とを仕切り壁21で区画し、バイパス出口2aをバイパス出口通路20と連通させ、サーモスタット取付座22を、サーモスタット室19の上開口部に周設し、バイパス弁座23をサーモスタット室19の下中央部に設け、
取付フランジ部2cもダイカスト製の鋳造品とし、取付フランジ部2cに、取付フランジ2gと冷却水導入口25と冷却水導入通路26と反転通路27と仕切り壁28とを設け、冷却水導入口25を取付フランジ2gの中央部に開口し、冷却水導入通路26を冷却水導入口25から上向きに導出し、冷却水導入通路26と反転通路27とを仕切り壁28で区画し、
サーモスタットケース2とボトムバイパス式のサーモスタット29を組み付けるに当たり、
サーモスタット29のフランジ30をサーモスタット収容部2bのサーモスタット取付座22に着座させ、サーモスタット29のフランジ30をサーモスタット収容部2bと冷却水導出パイプ13とに挟んで固定し、サーモスタット29をサーモスタット室19に収容し、そのバイパス弁33をバイパス弁座23に臨ませ、取付フランジ部2cの上面に接着剤34を塗布し、これをサーモスタット収容部2bの下面に接当させ、組み付けボルト35で組み付け、この組み付け状態で、取付フランジ部2cの冷却水導入通路26がサーモスタット室19と連通し、反転通路27がバイパス弁座23とバイパス出口通路20とにそれぞれ連通するようにした、ことを特徴とする水冷エンジンの製造方法。
【0008】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明は、次の作用効果を奏する。
《1》各サーモスタットケース2e・2fに、複雑な構造のものを採用することができる。
図1または図3に示すように、各サーモスタットケース2e・2fを分割構造にしたため、次の利点がある。複雑な構造を採用しても、各分割部品の成形時に型抜きを容易に行うことができるため、各サーモスタットケース2e・2fに、複雑な構造のものを採用することができる。このため、ボトムバイパス式のサーモスタットを用いることができる。
【0009】
《2》部品コストを低く抑えることができ、部品管理も簡単になる。
ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが異なる複数種の水冷エンジンについて、同一種のサーモスタット収容部2bを共用するため、次の利点がある。例えば、各サーモスタットケース2e・2fをそれぞれ2分割構造とし、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが異なる2種類のエンジンに同一種のサーモスタット収容部2bを共用すると、3種類の分割部品で済む。このため、部品コストを低く抑えることができ、部品管理も簡単になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1から図4は本発明の実施形態を説明する図である。この実施形態は、縦型多気筒の水冷ディーゼルエンジンの製造方法に関するものである。
【0011】
図1に示すエンジンの構成は、次の通りである。
このエンジンは、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さ位置が低い形式のエンジンである。この実施形態では、ポンプ室1aの取付高さは、シリンダブロック5とシリンダヘッド6との境界14を基準位置とし、この基準位置からのポンプ室1aの中心1cまでの位置によって決定する。このエンジンは、シリンダブロック5とシリンダヘッド6とオイルパン7とギヤケース8とを備えている。シリンダブロック5は、シリンダ9とクランクケース10とを備えている。シリンダヘッド6は、シリンダブロック5の上部に組み付けられている。オイルパン7は、シリンダブロック5の下部に組み付けられている。ギヤケース8は、シリンダブロック5の前部に組み付けられている。
【0012】
このエンジンの水冷装置の構成は、次の通りである。
水冷装置は、ラジエータ11とウォーターポンプケース1と冷却ファン12とサーモスタットケース2とバイパスパイプ3と冷却水導出パイプ13とを備えている。ラジエータ11は、エンジンの前方に配置されている。ウォーターポンプケース1は、ポンプ室1aとバイパス入口1bと冷却水導入部1dとを備え、ギヤケース8の前部に組み付けられている。ポンプ室1aはシリンダブロック5とシリンダヘッド6との境界14と同じ高さに配置されている。バイパス入口1bは、ポンプ室1aの上部で上向きに導出されている。冷却水導入部1dはポンプ室1aから斜め下向きに導出されている。ポンプ室1aの中心部1cには入力軸15が挿入され、この入力軸15に入力プーリ16が固定されている。この入力プーリ16は、クランク軸17に固定された駆動プーリ18からベルト(図外)で連動される。
【0013】
冷却ファン12は、エンジンとラジエータ11との間に配置され、上記入力プーリ16に固定されている。サーモスタットケース2は、バイパス出口2aと取付フランジ2gとを備え、この取付フランジ2gでシリンダヘッド6のヘッドジャケット出口6aに組み付けられている。バイパスパイプ3は、可撓性のゴムパイプであり、バイパス出口2aとバイパス入口1bとを連通させる。冷却水導出パイプ13は、サーモスタットケース2の上部に組み付けられている。この冷却水導出パイプ13とラジエータ11とは、ラジエータパイプ(図外)で連通される。
【0014】
この水冷装置の機能は、次の通りである。
エンジンの暖気運転中、シリンダ9内のシリンダジャケット(図外)内の冷却水は、シリンダヘッド6内のヘッドジャケット(図外)を経て、サーモスタットケース2に導入され、バイパスパイプ3を経て、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aに導入され、シリンダジャケットに戻る。エンジンの暖気運転後は、シリンダジャケット内の冷却水は、ヘッドジャケットを経て、サーモスタットケース2に導入され、冷却水導出パイプ13とラジエータパイプとを経てラジエータ11に導入され、他のラジエータパイプを経てウォーターポンプケース1の冷却水導入部1dからポンプ室1aに導入され、シリンダジャケットに戻る。ラジエータ11は、冷却ファン12で起こされた冷却風で冷却される。
【0015】
サーモスタットケース2とサーモスタット29の構成は、次の通りである。
図2に示すように、サーモスタットケース2は、サーモスタット収容部2bと取付フランジ部2cとからなる2分割構造である。図2(E)に示すように、サーモスタット収容部2bは、ダイカスト製の鋳造品で、サーモスタット室19とバイパス出口通路20と仕切り壁21とバイパス出口2aとサーモスタット取付座22とバイパス弁座23とを備えている。サーモスタット室19とバイパス出口通路20とは仕切り壁21で区画されている。バイパス出口2aは、サーモスタット収容部2bの横側部から水平に突出され、バイパス出口通路20と連通する。サーモスタット取付座22は、サーモスタット室19の上開口部に周設されている。バイパス弁座23は、サーモスタット室19の下中央部に設けられている。
【0016】
図2(E)に示すように、取付フランジ部2cも、ダイカスト製の鋳造品で、取付フランジ2gと冷却水導入口25と冷却水導入通路26と反転通路27と仕切り壁28とを備えている。冷却水導入口25は、取付フランジ2gの中央部に開口されている。冷却水導入通路26は、冷却水導入口25から上向きに導出されている。冷却水導入通路26と反転通路27とは、仕切り壁28で区画されている。サーモスタット29は、ボトムバイパス式のもので、フランジ30とメインバルブ31と温度検出部32とバイパスバルブ33とを備えている。
【0017】
サーモスタットケース2とサーモスタット29の組み付け構造は、次の通りである。
サーモスタット29は、そのフランジ30をサーモスタット収容部2bのサーモスタット取付座22に着座させる。サーモスタット29のフランジ30は、サーモスタット収容部2bと冷却水導出パイプ13とに挟まれて固定される。サーモスタット29は、サーモスタット室19に収容され、そのバイパス弁33は、バイパス弁座23に臨む。図2(D)に示すように、取付フランジ部2cの上面に接着剤34を塗布し、これをサーモスタット収容部2bの下面に接当させ、図2(E)に示すように、組み付けボルト35で組み付ける。この組み付け状態では、取付フランジ部2cの冷却水導入通路26は、サーモスタット室19と連通する。反転通路27は、バイパス弁座23とバイパス出口通路20とにそれぞれ連通する。
【0018】
サーモスタットケース2とサーモスタット29の機能は、次の通りである。
図2(E)に示すように、エンジンの暖気運転中は、サーモスタット29のメインバルブ31が閉弁し、バイパス弁33が開弁している。このため、冷却水は、矢印のように、ヘッドジャケットから冷却水導入通路26、サーモスタット室19、反転通路27、バイパス出口通路20を順に経て、バイパス出口2aから導出される。このバイパス出口2aは水平に導出されているため、バイパスパイプ3に上凸の大きな湾曲ができにくく、バイパスパイプ3内にはエア溜まりができにくい。冷却水温が上がり、メインバルブ31が開弁すると、冷却水の多くは、ヘッドジャケットから冷却水導入通路26、サーモスタット室19を順に経て、冷却水導出パイプ13から導出される。メインバルブ31が全開し、バイパス弁33が全閉すると、バイパス出口2aからの流水は止まる。
【0019】
図3に示すエンジンは、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが高い形式のエンジンである。このエンジンでは、ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの中心1cは、シリンダブロック5とシリンダヘッド6の境界14よりも高い位置にある。このエンジンは、トラクタ搭載用のもので、前車輪(図外)との干渉を避けるために、図1のエンジンに比べ、縦長のラジエータ11を用いている。このため、ラジエータ11の中心が高い位置にあり、冷却ファン12を駆動する入力プーリ16の位置も高くする必要があり、その結果、ポンプ室1aの取付高さも高くなる。このため、図4のエンジンでは、図1のエンジンに比べ、サーモスタットケース2の構成部品となる取付フランジ部2dの背を高くしている。サーモスタット収容部2bは、図1のエンジンと同じものを用いる。水冷装置の他の構造は、図1のエンジンと実質的に同じであり、図3及び図4中、図1のエンジンと同一の要素には、同一の符号を付しておく。
【0020】
ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが異なる図1と図3の水冷エンジンの製造は、次のようにして行う。
図2及び図4に示す単一種のサーモスタット収容部2bと、図2及び図4に示す2種類の取付フランジ部2c・2dとを用意する。図2に示す取付フランジ部2cと図4に示す取付フランジ部2dとを比較すると、図2のものは背が低く、図4のものは背が高い。ウォーターポンプケース1のポンプ室1aの取付高さが低い図1の水冷エンジンについては、図2に示すように、背の低い取付フランジ部2cとサーモスタット収容部2bとを組み合わせた低背サーモスタットケース2eを用いる。この低背サーモスタットケース2eに、サーモスタット29と冷却水導出パイプ13を組み付け、この低背サーモスタットケース2eをシリンダヘッド6に組み付ける。そして、バイパスパイプ3で、サーモスタット収容部2bのバイパス出口2aとウォーターポンプケース1のバイパス入口1bとを連通させる。また、ラジエータパイプで、冷却水導出パイプ13とラジエータ11とを連通させ、他のラジエータパイプで、ラジエータ11とウォーターポンプケース1の冷却水導入部1dとを連通させる。
【0021】
一方、ウォーターポンプ1の取付高さが高い図3の水冷エンジンについては、図4に示すように、背の高い取付フランジ部2dとサーモスタット収容部2bとを組み合わせた高背サーモスタットケース2fを用いる。この高背サーモスタットケース2fに、サーモスタット29と冷却水導出パイプ13を組み付け、この高背サーモスタットケース2fをシリンダヘッド6に組み付ける。そして、バイパスパイプ3で、サーモスタット収容部2bのバイパス出口2aとウォーターポンプケース1のバイパス入口1bとを連通させる。また、ラジエータパイプで、冷却水導出パイプ13とラジエータ11とを連通させ、他のラジエータパイプで、ラジエータ11とウォーターポンプケース1の冷却水導入部1dとを連通させる。
【0022】
この製造方法の利点は、次の通りである。
図1または図3に示すように、各サーモスタットケース2e・2fを分割構造にしたため、次の利点がある。複雑な構造を採用しても、各分割部品の成形時に型抜きを容易に行うことができるため、複雑な構造のものを採用することができる。このため、ボトムバイパス式のサーモスタット29を用いることができる。
【0023】
各サーモスタットケース2e・2fをそれぞれ2分割構造とし、ウォーターポンプ1のポンプ室1aの取付高さが異なる2種類のエンジンについて、同一種のサーモスタット収容ケース2bを共用するため、3種類の分割部品で済む。このため、部品コストを低く抑えることができ、部品管理も簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る製造方法によって得られる水冷エンジンであって、ポンプ室の取付高さが低いものの正面図である。
【図2】図1の水冷エンジンに用いるサーモスタットケースを説明する図で、図2(A)は平面図、図2(B)は正面図、図2(C)は側面図、図3(D)は取付フランジ部の平面図、図2(E)は図2(B)のE−E線断面図である。
【図3】本発明の実施形態に係る製造方法によって得られる水冷エンジンであって、ポンプ室の取付高さが高いものの正面図である。
【図4】図3の水冷エンジンに用いるサーモスタットケースを説明する図で、図4(A)は正面図、図4(B)は側面図、図4(C)は取付フランジ部の平面図、図4(D)は図4(A)のD−D線断面図である。
【図5】従来技術に係る製造方法によって得られる水冷エンジンであって、ポンプ室の取付高さが低いものの正面図である。
【図6】従来技術に係る製造方法によって得られる水冷エンジンであって、ポンプ室の取付高さが高いものの正面図である。
【符号の説明】
1…ウォーターポンプケース、1a…ポンプ室、1b…バイパス出口、2…サーモスタットケース、2a…バイパス出口、2b…サーモスタット収容部、2c・2d…取付フランジ部、2e…低背サーモスタットケース、2f…高背サーモスタットケース、2g…取付フランジ、3…バイパスパイプ。
Claims (1)
- ウォーターポンプケース(1)とサーモスタットケース(2)とバイパスパイプ(3)とを備え、ウォーターポンプケース(1)は、ポンプ室(1a)とバイパス入口(1b)とを備え、サーモスタットケース(2)は、バイパス出口(2a)と取付フランジ(2g)とを備え、この取付フランジ(2g)でシリンダヘッド(6)に取り付けられ、バイパスパイプ(3)で、上記バイパス出口(2a)とバイパス入口(1b)とを連通させる水冷エンジンの製造方法において、
ウォーターポンプケース(1)のポンプ室(1a)の取付高さが異なる複数種の水冷エンジンを製造するに当たり、前記バイパス出口(2a)を備えた単一種のサーモスタット収容部(2b)と、複数種の取付フランジ部(2c)(2d)とを用意し、この複数種の取付フランジ部(2c)(2d)は、いずれも前記取付フランジ(2g)を備え、相互に背の高さが異なるものを用い、ウォーターポンプケース(1)のポンプ室(1a)の取付高さが低い水冷エンジンについては、背の低い取付フランジ部(2c)と上記サーモスタット収容部(2b)とを組み合わせた低背サーモスタットケース(2e)を用い、ウォーターポンプケース(1)のポンプ室(1a)の取付高さが高い水冷エンジンについては、背の高い取付フランジ部(2d)と上記サーモスタット収容部(2b)とを組み合わせた高背サーモスタットケース(2f)を用い、
サーモスタットケース(2)を、サーモスタット収容部(2b)と取付フランジ部(2c)とからなる2分割構造とするに当たり、
サーモスタット収容部(2b)をダイカスト製の鋳造品とし、サーモスタット収容部(2b)に、サーモスタット室(19)とバイパス出口通路(20)と仕切り壁(21)とバイパス出口(2a)とサーモスタット取付座(22)とバイパス弁座(23)とを設け、サーモスタット室(19)とバイパス出口通路(20)とを仕切り壁(21)で区画し、バイパス出口(2a)をバイパス出口通路(20)と連通させ、サーモスタット取付座(22)を、サーモスタット室(19)の上開口部に周設し、バイパス弁座(23)をサーモスタット室(19)の下中央部に設け、
取付フランジ部(2c)もダイカスト製の鋳造品とし、取付フランジ部(2c)に、取付フランジ(2g)と冷却水導入口(25)と冷却水導入通路(26)と反転通路(27)と仕切り壁(28)とを設け、冷却水導入口(25)を取付フランジ(2g)の中央部に開口し、冷却水導入通路(26)を冷却水導入口(25)から上向きに導出し、冷却水導入通路(26)と反転通路(27)とを仕切り壁(28)で区画し、
サーモスタットケース(2)とボトムバイパス式のサーモスタット(29)を組み付けるに当たり、
サーモスタット(29)のフランジ(30)をサーモスタット収容部(2b)のサーモスタット取付座(22)に着座させ、サーモスタット(29)のフランジ(30)をサーモスタット収容部(2b)と冷却水導出パイプ(13)とに挟んで固定し、サーモスタット(29)をサーモスタット室(19)に収容し、そのバイパス弁(33)をバイパス弁座(23)に臨ませ、取付フランジ部(2c)の上面に接着剤(34)を塗布し、これをサーモスタット収容部(2b)の下面に接当させ、組み付けボルト(35)で組み付け、この組み付け状態で、取付フランジ部(2c)の冷却水導入通路(26)がサーモスタット室(19)と連通し、反転通路(27)がバイパス弁座(23)とバイパス出口通路(20)とにそれぞれ連通するようにした、ことを特徴とする水冷エンジンの製造方法。
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