JP3604803B2 - 無線通信装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数ホッピング方式を用いて通信する無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタル無線通信方式が実用化されつつあり、その中で特に注目されているのがスペクトラム拡散通信である。スペクトラム拡散通信は伝送する情報を広い帯域に拡散することで、妨害除去能力が高く、秘話性に優れたものとして知られている。世界各国で、2.4GHz帯の周波数がスペクトラム拡散通信のために割り当てられ、全世界で普及が進もうとしている。
【0003】
また、スペクトラム拡散通信方式としては、大きく分けて周波数ホッピング(FH方式)と直接拡散(DS方式)がある。前者は使用可能な周波数帯域を一定の帯域幅をもつ複数の周波数チャネルに分割し、変調周波数を一定時間以内に変化させることによって、広い帯域を使用した伝送を行うものであり、後者は伝送する情報をその十倍から数百倍の速度の疑似雑音符号で拡散変調することにより広い帯域を使用するものである。
【0004】
このうち、周波数ホッピングを用いたシステムは、比較的簡単な回路構成で実現できることから、既に多数提案されてきている。たとえば、無線LANなどにおいては、データをパケットに組み立て、パケット毎に周波数を変更するような制御を行っている。
【0005】
このようなシステムにおいては、相互干渉を防止するために、システムに収容される全ての端末が同時に周波数の切り替えを行うことが必要である。そのために、周波数切り替えタイミングを生成する専用の集中制御局を設け、集中制御局の生成するタイミングに同期して全ての端末が動作するものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例における周波数ホッピングを用いたシステムでは、周波数切り替えタイミングを生成する専用の集中制御局を必ず設ける必要があったため、以下のような問題があった。
【0007】
1.集中制御局が故障した場合には、新たな集中制御局を設置するまでシステムの運用ができなくなる。
【0008】
2.通信を行う上では必ずしも必要でない集中制御局を設ける必要があり、余分なスペースを確保したり、投資を行ったりしなければならない。
【0009】
本発明は、専用の集中制御局を不要にすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、周波数ホッピング方式を用いて通信する無線通信装置において、ユーザ操作に基づいて、動作モードを設定する設定手段と、上記設定手段による動作モードの設定に応じて、他の無線通信装置の周波数切り替えの基準となる周波数切り替えタイミングを生成し、該タイミングに従って周波数を切り替える切替手段と、周波数切り替えタイミングを示す情報を、上記切替手段により切り替えられた周波数で無線送信する送信手段とを有することを特徴とする無線通信装置を提供する。
【0013】
本発明によれば、専用の集中制御局を不要にすることができる。
【0014】
つまり、周波数切り替えタイミングの基準となる情報を無線送信する制御局を簡単に変更することができるので、制御局が故障したとしても容易にネットワークを復旧することができる。またさらに、周波数切り替えタイミングの基準となる情報を無線送信するので、周波数切り替えタイミング信号を通知する有線回線等も必要なく、該有線回線が接続されていない装置でも制御局になることができる。
【0016】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例の無線通信システムの構成を示す説明図である。
【0017】
本実施例の無線通信システムは、さまざまな機能を有する無線端末から構成されるものであり、公衆回線101を収容する公衆回線インターフェイスを有し、システム内の端末局に公衆網通信サービスを提供する網制御装置102と、この網制御装置102の内線に収容される無線電話機103と、無線PCカードが接続されたパソコン104と、無線プリントバッファが接続されたプリンタ105と、LAN107に接続され、イーサネットインターフェイスをもった無線LANアダプタ106とを有する。
【0018】
図2は、以上のような各端末に搭載される無線制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【0019】
この無線制御ユニットは、PCMCIAインターフェイス、セントロニクス、イーサネット等のデータ入出力インターフェイス201と、ハンドセットインターフェイスや公衆網インターフェイス等の音声入出力インターフェイス202と、誤り訂正処理部203と、ユニット全体を制御するCPU204と、プログラムやデータを格納するメモリ205と、DMA転送を行うためのDMAコントローラ206と、アナログ音声情報とADPCM符号との変換を行うADPCMコーデック207と、ADPCM符号情報のスクランブル処理やフレーム処理を行うチャネルコーデック部208と、送受信信号の変復調処理等を行う無線部209と、データバス210と、本発明に係る機能である動作モード設定を行うための動作モード入力部211とを有する。
【0020】
なお、動作モード入力部211は、プリンタ、網制御装置等の表示部のない端末の場合には、入力部はスイッチとなり、パソコンや電話機等の表示部とキー操作部のある端末の場合には、入力部はキー操作部となる。
【0021】
インターフェイスを変更することにより、同じ構成の無線制御ユニットをさまざまな種類の端末に使用することが可能である。
【0022】
図3は、チャネルコーデック208の構成を示すブロック図である。
【0023】
同図において、チャネルコーデック208は、CPUバス301が接続されるCPUバスインターフェイス303と、ADPCMコーデック207との間でADPCM符号化された音声データをやりとりするADPCMインターフェイス304と、動作モードを設定するモードレジスタ305と、ホッピングパターンレジスタ306と、フレーム番号/次周波数番号(BF/NF)レジスタ307と、システムIDレジスタ308と、間欠起動端末アドレスレジスタ309と、LCCHレジスタ310と、FIFOバッファ311とを有する。
【0024】
また、タイミング生成部312と、CNTチャネル組立/分解部313と、LCCH組立/分解部314と、データ組立/分解部315と、音声組立/分解部316と、フレーム同期部317と、ユニークワード検出部318と、CRC符号化/復号化部319と、ビット同期部320と、無線制御部321と、間欠受信制御部322と、スクランブル/デスクランブル323と、無線部209からのアナログ受信信号をデジタル信号に変換するADコンバータ324と、ADコンバータ324からの入力に基づいて受信レベルを検出し、割り込み信号326を出力する受信レベル検出部325とを有する。
【0025】
図4は、本システムの無線端末で共通の構成を有する無線部を示すブロック図である。
【0026】
送受信用アンテナ401a、401bは、無線信号を効率よく送受信するためのものであり、切り換えスイッチ402は、アンテナ401a、401bを切り換えるものである。バンド・パス・フィルタ(以下、BPFという)403は、不要な帯域の信号を除去するためのものであり、切り換えスイッチ404は、送受信を切り換えるものである。
【0027】
アンプ405は、受信系のアンプであり、アンプ406は、送信系のパワーコントロール付アンプである。コンバータ407は、1st.IF用のダウンコンバータであり、コンバータ408は、アップコンバータである。
【0028】
切り換えスイッチ409は、送受信を切り換えるものであり、BPF410は、ダウンコンバータ407によりコンバートされた信号から不要な帯域の信号を除去するためのものである。コンバータ411は、2nd.IF用のダウンコンバータであり、2つのダウンコンバータ407、411により、ダブルコンヴァージョン方式の受信形態を構成する。
【0029】
BPF412は、2nd.IF用であり、90度移相器413は、BPF412の出力位相を90度移相するものである。クオドラチャ検波器414は、BPF412、90度移相器413により受信した信号の検波、復調を行うものである。さらに、コンパレータ415は、クオドラチャ検波器414の出力を波形整形するためのものである。
【0030】
また、電圧制御型発振器(以下、VCOという)416と、ロー・パス・フィルタ(以下、LPFという)417と、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、および位相比較器等から構成されるPLL418とによって、受信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0031】
また、キャリア信号生成用のVCO419と、LPF420と、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、および位相比較器等から構成されるPLL421とによって、ホッピング用の周波数シンセサイザが構成される。
【0032】
また、変調機能を有する送信系のVCO422と、LPF423と、プログラマブルカウンタ、プリスケーラ、および位相比較器等から構成されるPLL424とによって、周波数変調の機能を有する送信系の周波数シンセサイザが構成される。
【0033】
基準クロック発振器425は、各種PLL418、421、424用の基準クロックを供給するものであり、ベースバンドフィルタ426は、送信データ(ベースバンド信号)の帯域制限用フィルタである。
【0034】
図5は、本システムで用いる無線フレームを示す説明図である。
【0035】
図において、1フレームは6250ビット(10ms)の長さを有し、CNT(システム制御)チャネル、LCCH(論理制御チャネル)チャネル、音声データチャネル2本、データチャネルの合計5本の時分割多重チャネルと周波数切り替え区間とから構成される。
【0036】
CNTチャネルは、キャリアセンス部(CS)、プリアンブル(PR)、受信した端末がフレーム同期を保持するためのフレーム同期ワード部(SYN)、同一システムに属する集中制御局からのデータのみを受信するためのシステムID部(ID)、ホッピングパターンの制御に使用するフレーム番号情報部(BF)、間欠受信中の端末の起動をかけるための間欠端末起動アドレス部(WA)、ホッピングパターンレジスタ308の更新を行うための次フレーム周波数部(NF)、CRC部(CRC)、ガードタイム(GT)から構成される。
【0037】
LCCHチャネルは、キャリアセンス部(CS0、CS1、CS2)、プリアンブル部(PR)、ユニークワード部(UW)、システムID部(ID)、送信アドレス部(DA)、LCCH制御データ部(Data)、CRC部(CRC)、周波数切り替え部(CF)から構成される。
【0038】
音声チャネルは、キャリアセンス部(CS)、プリアンブル部(PR)、ユニークワード部(UW)、システムID部(ID)、音声データ部(T/R)、CRC部(CRC)から構成される。
【0039】
データチャネルは、キャリアセンス部(CS0、CS1、CS2)、プリアンブル部(PR)、ユニークワード部(UW)、システムID部(ID)、送信アドレス部(DA)、データ部(Data)から構成される。
【0040】
本実施例においては、CNTチャネルとLCCHチャネルが第一のホッピングパターンを、2本の音声データチャネルが第二のホッピングパターンを、データチャネルが第三のホッピングパターンを使用する。
【0041】
図6は、本システムで用いる周波数ホッピングの概念を示す説明図である。
【0042】
本実施例のシステムでは、日本国において使用が認められている26MHzの帯域を利用した1MHz幅の26の周波数チャネルを使用する。そして、妨害ノイズなどで使用できない周波数がある場合を考慮し、26のチャネルの中から20の周波数チャネルを選択し、選択した周波数チャネルを所定の順番で周波数ホッピングを行う。
【0043】
このシステムでは、1フレームが10msの長さをもち、1フレーム毎に周波数チャネルをホッピングしていく。そのため1つのホッピングパターンの1周期の長さは200msである。
【0044】
図6において、異なるホッピングパターンは異なる模様で示している。このように、同じ時間で同じ周波数が使用されることがないようなパターンを、各フレームで使用することにより、データ誤りが発生するのを防ぐことが可能となるものである。
【0045】
本システムにおいては、CNTチャネルとLCCHチャネルにおいて第一のホッピングパターンを使用し、音声チャネルにおいて第二のホッピングパターンを使用し、データチャネルにおいて第三のホッピングパターンを使用することにより、それぞれのチャネルが同じ時刻に同じ周波数を使用することがないように制御している。これにより、各チャネルごとに異なる通信相手とデータの送受信を行うことが可能となる。
【0046】
なお、チャネルコーデック内に保持するホッピングパターンの数を少なくするために、それぞれのチャネルで用いられるホッピングパターンは周波数を同じ順序に並べたパターンを時間シフトして生成するものとしている。
【0047】
図7は、本システムで用いる4つのチャネルと周波数ホッピングの概念を示す説明図である。これは、制御チャネル、音声チャネル、データチャネルが独立してホッピングする様子を示している。
【0048】
以下、図2〜図7に従って無線制御ユニットの基本動作の説明を行う。
【0049】
(設置時の動作モード設定)
図1に示す端末のうち、無線電話機とパソコンには、動作モード入力部211として、表示部とデータ入力部があり、その他の端末には、動作モード設定用のスイッチがある。そこで、システム設置時に、その表示部およびデータ入力部、またはスイッチを使って、システムに収容する端末のうちの1台を集中制御局に設定することが必要となる。
【0050】
具体的には、無線電話機またはパソコンの立ち上げ時には、表示部に「動作モードを設定してください。1.集中制御局 2.端末局」と表示する。設定したい動作モードの番号をデータ入力部より入力することで、動作モードが設定される。
【0051】
その他の端末においては、オン/オフスイッチが内蔵されているので、集中制御局の場合には、スイッチをオン側に倒し、端末局の場合には、スイッチをオフ側に倒すことで動作モードが設定される。また、一度設定されたモードは新たに設定を行うまでは保持される。
【0052】
集中制御局となった端末は、伝送フレームの基準タイミングを生成し、呼制御、ホッピングパターンの管理/割り当てを行う。端末局は、集中制御局の生成したタイミングに基づいて動作を行い、通信開始に際しては発信要求やホッピングパターンの割り当て要求を集中制御局に対して行う。なお、動作のより詳細については、チャネルコーデックの動作説明などで説明する。
【0053】
(伝送データ種別)
伝送されるデータは、大きく3つに分けられる。
【0054】
まず、第一は、発信要求などの呼制御を行うための制御データである。これはROMに格納されたプログラムに従って発生されるものであり、CPUデータバスを介してチャネルコーデック208に書き込まれる。
【0055】
第二は、音声などのリアルタイムデータである。このデータは、音声入出力インターフェイス202から入力され、アナログ音声がADPCMコーデック207によりデジタル符号に変換され、所定のタイミングによりチャネルコーデック208に取り込まれる。
【0056】
第三は、パソコン本体のメモリ205などから送られる非リアルタイムデータである。このデータは、データ入出力インターフェイス201から入力され、DMA転送によってメモリ205に格納される。所定量のデータがメモリ205に格納されると、誤り訂正処理部(ECC)203によって符号化を施した後にチャネルコーデック208にDMA転送される。
【0057】
また、これらのデータを受信する場合は、全く逆の流れとなる。
【0058】
(チャネルコーデックの動作説明)
チャネルコーデック208は、図5に示すフレームフォーマットにデータを組み立てたり、フレームを分解してデータを入出力インターフェイス201に送ったりする機能を有するものである。以下、チャネルコーデック208の動作について説明を行う。
【0059】
まず、チャネルコーデック208の動作タイミングの基準は、集中制御局側のタイミング生成部で生成される。集中制御局側では、この基準タイミングに従ってフレームの送信を行い、フレームを受信した端末局では、フレーム同期ワードに従ってフレーム同期を保持する。
【0060】
このようにして、集中制御局における基準タイミングに基づいたフレーム同期がとられることにより、フレーム内の上述した周波数切り替え部(CF)に含まれる同期パルスに基づき、集中制御局と端末局との周波数切り替えタイミングの同期がとられることとなり、システム全体で同期した周波数切り替え動作が行われる。
【0061】
次に、集中制御局側からCNTチャネルで送られるデータは、チャネルコーデック208内部のレジスタに格納されている。チャネルコーデック208内部にはHPレジスタ306、IDレジスタ308、WA(起動端末アドレス)レジスタ309があり、集中制御局側では、CPU204がこれらのレジスタに必要な値を書き込む。
【0062】
また、動作タイミングに同期して、フレーム番号/次フレーム周波数番号(BF/NF)レジスタ307内部の値は更新される。NFレジスタに書き込まれる周波数番号は、CNTチャネルのホッピングパターン(第一のホッピングパターン)となっている。チャネルコーデック208は、CNTチャネルのデータを送信するタイミングでこれらのレジスタ内のデータを読み出し、CNT組み立て部312でデータの組み立てを行って送信を行う。
【0063】
一方、端末局においては、CNTチャネルを受信すると、CNT分解部312で分解を行い、受信した各部の値を使って処理を行う。受信したシステムIDが自局のIDレジスタ306に書き込まれた値と一致した場合のみ、それ以降のデータを受信するように制御する。受信したWAが間欠受信中に自局のWAレジスタ307の値と一致した場合には起動要求割り込みを発生する。さらに、受信したBF、NF情報データを利用してホッピングパターンレジスタ308のテーブルを書き換える。
【0064】
なお、NFフィールドにかかれる周波数番号は、CNTチャネルのホッピングパターンのものであるので、音声チャネル、データチャネルで使用するホッピングパターンは、NFフィールドに書かれた周波数番号に基づいて作成されるホッピングパターンレジスタを時間シフトすることによって生成する構成となっている。
【0065】
LCCHチャネルでは、送信側端末のCPU204がチャネルコーデック208内部のLCCHレジスタ310に格納したデータがLCCH組立/分解部314で組み立てられ、所定のタイミングで送信される。他の端末との衝突を防ぐために、複数のキャリアセンスフィールドが設けられている。受信したLCCHデータはLCCH組立/分解部314で分解され、LCCHレジスタ310に一旦格納された後、CPU204に対して割り込みを発生し、CPU204が読み取る。
【0066】
音声チャネルでは、ADPCMインターフェイス304を介して入力されたデータを音声組立/分解部316で組み立て、所定のタイミングで送出する。逆に、受信した音声データは音声組立/分解部316で所定のタイミングで分解され、ADPCMインターフェイス304を介してADPCMコーデック207のタイミングで出力される。
【0067】
データチャネルでは、CPU204がデータ送信要求を行った場合のみデータが送信される。データ送信要求が行われている場合、チャネルコーデック208のCPUバスインターフェイス303は1バイトごとのタイミングでDMAリクエストを出力する。DMAリクエストにDMAコントローラ206が応じてデータが書き込まれると、データ組立/分解部315でデータをシリアルに変換して所定のタイミングで送信する。
【0068】
逆に、データを受信した場合には、データ組立/分解部315でデータをパラレルに変換し、1バイトごとにDMAリクエストを出力し、DMAコントローラ206は受信データをメモリ205に転送する。1フレーム分のデータの転送を終了すると、CPU204に対して割り込みを発生する。
【0069】
データ送信時には、必要に応じてCRC符号生成部318でCRC符号を生成し、CRCフィールドに格納して送信する。受信側ではCRCチェックを行い、誤りの発生を検出することができる。また、フレーム同期ワード、ユニークワード以外の全ての送信データには、スクランブラ322においてスクランブルがかけられる。これは無線部209に送られるデータの不平衡性を下げるとともに、同期クロック抽出を容易にするためである。
【0070】
逆に、データ受信時には、ユニークワードを検出すると、そのタイミングでデスクランブラ322においてデスクランブルを行い、CRCチェックを行うと同時に、各フィールドの分解部にデータを入力する。
【0071】
(動作例の説明)
以上説明したように、本システムにおいては、端末間の通信のために複数のチャネルから構成されるフレームを級み立て、使用する周波数を一定時間ごとに切り替える制御を行っている。
【0072】
以下、本システムの具体的な動作をパソコンに接続されたハンドセットを使って網制御装置を介しての音声通信を行いながら、そのパソコンが、その他のパソコンとの間でファイル転送を行う場合について説明する。なお、本例においては網制御装置が集中制御局として機能するものとして説明する。
【0073】
図8は、本システムにおける電源投入時の制御局および端末局の動作シーケンスを示す説明図であり、図9は、データ通信または音声通信開始までの呼制御シーケンスを示す説明図である。また、図10は、パソコンにおける発信制御動作を示すフローチャートであり、図11は、集中制御局における発信制御動作を示すフローチャートである。さらに、図12は、データ伝送動作を示すフローチャートである。以下、これらの図に従って説明をする。
【0074】
《電源立ち上げ時の制御局および端末局のシーケンス》
まず、図8のS1001で電源が立ち上げられ、端末の初期化が行われると、端末は自端末が制御局であるか端末局であるかを判断し、制御局であることを認識すると、ホッピングパターンを決定し、同期信号、ホッピングパターン情報、自分のエリア番号等をフレームに組み立て、所定のタイミング毎にCNTフレームとして出力を行う。
【0075】
また、同様に端末の立ち上げ後、自端末が端末局であることを認識すると、自端末のアドレスおよび受信する制御局のエリア番号の記憶を行う。この処理が終了すると、制御局からのCNTフレームを任意の周波数で待つ。制御局からのCNTフレームを受信すると、このフレーム中のNFを基に、次の単位時間にホップする周波数を取得する。
【0076】
端末局は、受信した周波数を基に受信周波数を変え、次のCNTフレームを待つ。端末局では、この処理を繰り返し、制御局で使用しているホッピングパターンを認識し、これを記憶する。
【0077】
端末局において、ホッピングパターンの記憶が終了すると、S1002で端末局よりLCCHフレームを用いて端末局に新たに端末局として加わることを通知する。このとき、LCCHフレームのDAに全ての端末が受信するグローバルアドレスをいれ、また、データ部には新規の登録を行うことを示すデータを入れて送信する。
【0078】
制御局では、LCCHフレームを受信し、その中のDAグローバルアドレスがあると、データ部のデータを受信し、端末局のアドレスおよび登録要求信号があった場合は、この情報を基に、端末局アドレスを記憶し、新規に登録する。
【0079】
この登録が終了すると、S1003において、制御局は、新規登録した端末局に対し、制御局のアドレスをLCCHフレームを用いて通知する。端末局では、LCCHフレームにより制御局のアドレスを受信すると、制御局のアドレスを記憶し、この処理が終了後、S1004で制御局に対してLCCHフレームを用いて立ち上げ完了通知を行う。制御局で、端末局からの立ち上げ完了通知を受信すると、通常の処理へと移行する。
【0080】
端末局では、立ち上げ完了通知を出力後に、S1005において端末局からの発信が可能となる。
【0081】
《音声通信》
まず、パソコンの音声通信アプリケーションプログラムを起動する(S1202)。すると、パソコンにインストールされている無線ユニットドライバが動作し、データ入出力インターフェイス201を介して無線制御ユニットに音声送信要求および送信先番号(相手端末の内線番号)を送る(S1203)。
【0082】
次に、無線制御ユニットは発信手順に入る。ここで、LCCHデータとして発信要求コマンドをチャネルコーデック208内のLCCHレジスタ309に書き込み(S1204)、宛先アドレスレジスタに集中制御局アドレスを書き込んだ上で(S1205)、チャネルコーデック208のモードレジスタ305をLCCH送信モードに設定する(S1206)。
【0083】
LCCH送信の際は、チャネルコーデック208内でキャリアセンス用フィールドでキャリア検出を行う(S1207)。この間にキャリアを検出した場合には、他の端末がLCCHチャネルを使用していると考えられるので、次のフレームまでデータ送信は中止するという競合制御を行う(S1208)。
【0084】
また、上記キャリアを検出しない場合には、他の端末はLCCHチャネルを使用しないと考えられるので、集中制御局へのデータの送出を開始する(S1209)。なお、LCCHデータの送信に使用するホッピングパターンはCNTチャネルと同じく第一のホッピングパターンを使用している。
【0085】
上記発信要求コマンドを受けた集中制御局は、公衆回線に対してダイヤリングなどの発信処理を行う。公衆回線を介して相手端末からの応答があれば、発信要求を行ったパソコンに対してLCCHを使って着信通知コマンドを送る。さらに、今後音声データをパソコンと集中制御局の間でやり取りする際のホッピングパターン(第二のホッピングパターン)番号の通知、および、2つある音声チャネルのうち、どちらを送信側として使用するかの通知を行う。
【0086】
以上の着信通知、ホッピングパターン、使用するチャネルの割り当てを受けたパソコン側では、チャネルコーデック208に、音声通信チャネルで使用するホッピングパターン番号と使用するチャネルをセット等を行い、ADPCMコーデック207の動作を開始する(S1401〜S1404)。
【0087】
以上の手順により、パソコンと公衆回線ゲートウェイと相手端末の間のリンクが確立し、パソコンと相手端末の間での通話が開始される(S1405)。
【0088】
音声通信中は、パソコンのハンドセットから入力された音声がADPCMコーデック207によって符号化され、この符号化されたデータはチャネルコーデック208に入力され、160ビットごとにプリアンブル、ユニークワードを付加した上で、スクランブルをかけて、所定の音声チャネルの位置において送信を行う。
【0089】
一方、受信する場合には、音声チャネルにおいて受信したデータのプリアンブル区間でビット同期を確立し、ユニークワードを検出するとデスクランブルを行う。デスクランブルされたデータはADPCMコーデック207により符号化されて、ハンドセットのスピーカから音声として出力される。
【0090】
《データ通信》
まず、パソコンのデータ通信アプリケーションプログラムを起動する(S1202)。すると、パソコンにインストールされている無線ユニットドライバが動作し、データ入出力インターフェイス部201を介して無線制御ユニットにデータ送信要求および送信先番号(相手端末の内線番号)を送る(S1203)。
【0091】
次に、無線制御ユニットは音声通信の場合と同様に発信手順に入り、集中制御局へのLCCHデータの送出を開始する。
【0092】
上記発信要求コマンドを受けた集中制御局は、同じくLCCHを使って相手端末に着信通知を行い、相手端末から応答が返ってきたら2つの端末にデータ送受信用のホッピングパターン(第三のホッピングパターン)番号を送信することにより呼設定は完了する(S1209)。
【0093】
以上の手順により2つの端末は、データ送受信用のホッピングパターンを得ると、チャネルコーデック208に使用するホッピングパターン番号をセットし(S1211)、データチャネルにおいては、与えられたホッピングパターンに従って周波数を切り替えながらデータの送受信を行う(S1213)。つまり、無線制御ユニットドライバがパソコン本体のメモリ205から無線制御ユニット内のメモリ205に送信するデータを転送する(S1302)。
【0094】
無線制御ユニットでは、メモリ205に格納されたデータを誤り訂正符号化して再びメモリ205に格納する(S1303)。その後に、DMAコントローラに対してメモリ205からチャネルコーデック208へのDMA転送アドレスをセットするとともに(S1304)、チャネルコーデック208のモードレジスタ305に送信要求をセットする(S1305)。
【0095】
送信要求を受けたチャネルコーデック208は、データチャネルのタイミングに合わせて1バイト単位でDMAリクエストを発生する。DMAリクエストを受けたDMAコントローラ206はメモリ205内のデータをチャネルコーデック208に転送し、チャネルコーデック208はプリアンブル、ユニークワードを付加した上で、スクランブルをかけて送信を行う(S1308)。
【0096】
なお、チャネルコーデック208内では送信に先立ち、LCCHの場合と同様のキャリアセンスによる競合制御を行うことにより、データの衝突を防いでいる(S1306、S1306)。
【0097】
1バケット分の送信を終了すると(S1309)、CPU204に対して割り込みを発生する(S1310)。さらに送信するデータがあるならば(S1311)、S1304に戻って再び送信を行う。
【0098】
送信するデータがない場合は、チャネルコーデック208のモードレジスタ305を受信モードにセットして受信待機する(S1312)。なお、受信側無線制御ユニットでは、予めDMAコントローラをチャネルコーデック208からメモリ205への転送モードにセットしておく。チャネルコーデック208においては、受信したデータのプリアンブル区間においては、1バイト単位でDMAリクエストを発生する。DMAリクエストを受けたDMAコントローラ206は、チャネルコーデック208からメモリ205にデータを転送する(S1313、S1314)。
【0099】
1バケット分のデータの転送が終了すると、チャネルコーデック208から受信完了割り込みが発生し、CPU204は、メモリ205に格納されたデータの誤り訂正復号処理を施し、最終的な受信データとなる。そこで、このデータをパソコン本体に転送する(S1315)。
【0100】
以上の手順により、データの伝送を行うことができる。さらに、伝送するデータがある場合には、同様の手順を繰り返すことで無制限の量のデータを伝送することが可能となる(S1316)。
【0101】
《集中制御局を変更する場合の処理》
本発明の機能が最も有効に働くのは、集中制御局を変更する必要が生じた場合である。例えば、上記システムにおいて、集中制御局として使用していた網制御装置が何らかの理由で故障したとする。この場合には、システム内のパソコンを立ち上げ直し、動作モードを設定画面において集中制御局を選択すれば、それ以降は、当該パソコンを集中制御局としてシステムが動作する。
【0102】
この動作状態においては、公衆網への音声通信アクセスはできないが、パソコン間のデータ通信を行うことは可能である。
【0103】
《まとめ》
このようにして、システム内の端末のうちの1台を集中制御局として動作させることにより、専用の集中制御局を設けなくとも周波数ホッピングシステムの運用が可能となる。また、集中制御局として使用している端末が故障した場合でも、システム全体の運用に影響を与えない安全性の高いシステムを提供することが可能となる。
【0104】
なお、以上の第1実施例においては、当初網制御装置を集中制御局として選択し、その後、パソコンを集中制御局として切り替えたが、どの端末を集中制御局に選択しても同様の効果が期待できる。ただ、集中制御局は常時タイミング信号を送信する必要があるため、電源を切断する可能性の少ない端末、移動する可能性の少ない端末を選択することが望ましい。
【0105】
【発明の効果】
周波数切り替えタイミングの基準となる情報を無線送信する制御局を簡単に変更することができるので、制御局が故障したとしても容易にネットワークを復旧することができる。またさらに、周波数切り替えタイミングの基準となる情報を無線送信するので、周波数切り替えタイミング信号を通知する有線回線等も必要なく、該有線回線が接続されていない装置でも制御局になることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の無線通信システムの構成を示す説明図である。
【図2】上記実施例における無線制御ユニットの構成を示すブロック図である。
【図3】上記実施例におけるチャネルコーデックの構成を示すブロック図である。
【図4】上記実施例における無線部の構成を示すブロック図である。
【図5】上記実施例で用いる無線フレームを示す説明図である。
【図6】上記実施例で用いる周波数ホッピングの概念を示す説明図である。
【図7】上記実施例で用いる4つのチャネルと周波数ホッピングの概念を示す説明図である。
【図8】上記実施例における電源投入時の制御局および端末局の動作シーケンスを示す説明図である。
【図9】上記実施例におけるデータ通信または音声通信開始までの呼制御シーケンスを示す説明図である。
【図10】上記実施例におけるパソコンにおける発信制御動作を示すフローチャートである。
【図11】上記実施例における集中制御局における発信制御動作を示すフローチャートである。
【図12】上記実施例におけるデータ伝送動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101…公衆回線、
102…網制御装置、
103…無線電話機、
104…パソコン、
105…プリンタ、
106…無線LANアダプタ、
107…LAN。
Claims (6)
- 周波数ホッピング方式を用いて通信する無線通信装置において、
ユーザ操作に基づいて、動作モードを設定する設定手段と;
上記設定手段による動作モードの設定に応じて、他の無線通信装置の周波数切り替えの基準となる周波数切り替えタイミングを生成し、該タイミングに従って周波数を切り替える切替手段と;
周波数切り替えタイミングを示す情報を、上記切替手段により切り替えられた周波数で無線送信する送信手段と;
を有することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1において、
上記切替手段は、上記設定手段による設定に応じて、他の無線通信装置が無線送信した情報に基づいて、周波数を切り替えることを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1において、
上記設定手段により第一のモードに設定された場合に、他の無線通信装置の周波数切り替えの基準となる周波数切り替えタイミングの生成が行われ、
上記設定手段により上記第一のモードが設定された場合に、他の無線通信装置と通信するためのホッピングパターンを決定する決定手段を有することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1において、
上記設定手段により第一のモードに設定された場合に、他の無線通信装置の周波数切り替えの基準となる周波数切り替えタイミングの生成が行われ、
上記設定手段により上記第一のモードに切り替えられた場合に、通信相手にホッピングパターン情報を通知する通知手段を有することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1において、
上記無線通信装置に搭載されたスイッチ、または無線通信装置に接続されているアダプタに搭載されたスイッチのユーザ操作に応じて、上記設定手段は動作モードを設定することを特徴とする無線通信装置。 - 請求項1において、
無線通信装置と、または無線通信装置の表示部およびデータ入力部のユーザ操作に応じて、上記設定手段は動作モードを設定することを特徴とする無線通信装置。
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Applications Claiming Priority (1)
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|---|---|---|---|
| JP11130896A JP3604803B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 無線通信装置 |
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Family Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP11130896A Expired - Fee Related JP3604803B2 (ja) | 1996-04-08 | 1996-04-08 | 無線通信装置 |
Country Status (1)
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-
1996
- 1996-04-08 JP JP11130896A patent/JP3604803B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH09284181A (ja) | 1997-10-31 |
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