JP3607357B2 - 空気清浄装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、半導体や液晶等を製造するクリーンルーム等の天井等に設置され、クリーンルーム等内に送る空気を清浄化する空気清浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、クリーンルームの天井に設置され、クリーンルーム内に送る空気を清浄化する空気清浄装置としては、例えば、図5〜図7に示すようなものがある。
【0003】
この空気清浄装置は、空気の吸込口1a及び空気の吹出口1bが形成されている羽根車1と、この羽根車1の吸込口1aに空気を導くベルマウス2と、羽根車1の吸込口側の側周を覆うファンケース3と、羽根車1を回転させるモータ4と、このモータ4を支えるモータベース5と、羽根車1の吹出口1bからから吹き出された空気を清浄化するフィルター7と、ファンケース3及びフィルター7が取り付けられると共に、羽根車1から吹き出された空気が溜りこれをフィルター7に導く加圧室6aが内部に形成されている本体ハウジング6とを備えている。
【0004】
ベルマウス2は、その空気吐出口2bが回転する羽根車1の吸込口1aから僅かに離れるよう、ファンケース3に固定されている。ファン自体の空気吸込口となるベルマウス2の空気吸込口2aには、異物混入防止用の金網8が設けられている。ファンケース3は、本体ハウジング6の天板6cにネジ止めされている。また、モータベース5は、本体ハウジング6の側板6bの内周面にネジ止めされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一般的に、空気清浄装置をクリーンルームに取り付ける際や、空気清浄装置を修理する際には、本体ハウジング6上に作業員が載って作業することが多い。このため、本体ハウジング6は、作業員の荷重等により大きく変形してしまうおそれがある。また、本体ハウジング6には、モーターベース5が取り付けられているため、羽根車1やモータ4やモーターベース5の荷重等によっても大きく変形するおそれがある。
【0006】
従って、従来の構造では、本体ハウジング6の変形により、この本体ハウジング6に固定さているファンケース3の位置がズレる結果、ファンケース3に固定されているベルマウス2も羽根車1に対して相対的にズレてしまい、ベルマウス2の空気吐出口2bと羽根車1の空気吸込口1aとが接触してしまうおそれがあるという問題がある。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、本体ハウジングがたとえ変形しても、ベルマウスと羽根車との接触を回避することができる空気清浄装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための空気清浄装置は、
空気を吸い込んで吹き出すファンと、該ファンから吹き出された空気を清浄化するフィルターと、該ファン及び該フィルターが取り付けられると共に、該ファンから吹き出された空気が溜りこれを該フィルターに導く加圧室が内部に形成されている本体ハウジングとを備え、
前記ファンは、空気の吸込口及び空気の吹出口が形成されている羽根車と、該羽根車の該吸込口に空気を導くベルマウスと、該羽根車の少なくとも該吸込口側の側周を覆うファンケースと、該羽根車を回転させるモータと、該モータを支えるモータベースとを備え、
前記ファンは、前記ベルマウスが前記ファンケースに設けられ、前記羽根車が前記モータに連結され、該モータが前記モータベースに固定され、該モータベースが該ファンケースに直接接合されて、ユニット化され、
ユニット化された前記ファンが吸い込んだ空気を前記本体ハウジングの加圧室内に吹き出せるよう、該ファンの前記モータベースが該本体ハウジングに固定され、
前記ベルマウスの空気通路には、異物混入防止用の多孔板が設けられ、
前記多孔板、前記ベルマウス及び前記ファンケースは、一体成形されたものであることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】
ファンの構成部品である、ベルマウス、羽根車、ファンケース、モータ、モータベースは、ユニット化され、一体化している。具体的には、ベルマウスがファンケースに設けられ、羽根車がモータに連結され、モータがモータベースに固定され、モータベースがファンケースに直接接合されている。
【0011】
従って、ファンが取り付けられる本体ハウジングが変形しても、回転する羽根車と回転しないベルマウスとの相対位置関係は変わらず、両者が接触してしまうことを回避することができる。また、ファンの各構成部品が一体化したので、ファンを修理する際には、ファンごと本体ハウジングから取り外すことができ、修理の作業効率を高めることができる。
【0012】
【実施例】
以下、本発明に係る空気清浄装置の一実施例について、図1〜図4を用いて説明する。
【0013】
図3に示すように、本実施例の空気清浄装置は、ターボファン100と、ターボファン100から吹き出された空気を清浄化するフィルター70と、ターボファン100及びフィルター70が取り付けられると共に、ターボファン100から吹き出された空気が溜りこれをフィルター70に導く加圧室61が内部に形成されている本体ハウジング60とを備えている。
【0014】
本体ハウジング60は、図2〜図4に示すように、中空直方体形状を成しており、天板62及び側板65を有している。本体ハウジング60の下面は、開口されており、そこにフィルター70が取り付けられている。天板62の中央には、ファン100を取り付けるための円形の開口63が形成されている。また、天板62には、天板62の強度を高めるために、補強リブ64が取り付けられている。天板62、側板65及びフィルター70で囲まれた内部空間が加圧室61を形成している。
【0015】
ターボファン100は、図1及び図3に示すように、空気の吸込口11及び空気の吹出口12が形成されている羽根車10と、この羽根車10の吸込口11に空気を導くベルマウス20と、羽根車10の吸込口側の側周を覆うファンケース30と、羽根車10を回転させるモータ40と、このモータ40を支えるモータベース50とを備えている。
【0016】
本実施例のターボファン100は、水平型ターボファンと呼ばれるもので、図1及び図3に示すように、据付け時において、羽根車10の回転中心軸は鉛直方向を向き、羽根車10の吸込口11は鉛直上方を向き、羽根車10の複数の吹出口12,12,…は水平方向を向くことになる。従って、羽根車10内の空気流路は、空気に遠心力を与えるべく、鉛直方向の軸を中心としてスパイラル状に曲がっていると共に、吸込口11から下方に向かうに連れて水平方向に次第に曲がっていっている。
【0017】
ファンケース30は、図1及び図3に示すように、頂部が切断されたコーン形状を成している。言い換えると、ファンケース30は、その鉛直断面形状が等脚台形を成している。また、台形の天面に相当する天板31の中央にベルマウス20を設けるための円形の開口が形成され、台形の脚に相当する側板32の下端に水平方向に伸びるフランジ33が形成されている。
【0018】
ベルマウス20は、図1及び図3に示すように、鉛直上方に円形の空気吸込口21が形成され、鉛直下方に円形の空気吐出口22が形成されている。ベルマウス20は、その吸込口21から吐出口22に向かうに連れて空気流路の面積が次第に小さくなるよう形成されている。ベルマウス20の吐出口22には、異物混入防止用の多孔板25が設けられている。なお、ベルマウス20は、その吐出口22を羽根車10の吸込口11内に非接触で僅かに入れ込むために、ベルマウス吐出口22の外径が羽根車吸込口11の内径よりも僅かに小さくなるよう、形成されている。
【0019】
ところで、以上では、ファンケース30、ベルマウス20及び多孔板25は、それぞれ独立したもののように記載したが、実際には、本実施例において、これらは一体成形品である。この一体成形品は、予め平らな金属板を準備しておき、この金属板の中央に多孔板用の多数の孔をパンチングして開け、多数の孔が開けられた金属板をプレス加工でファンケース及びベルマウス形状にしたものである。
【0020】
モータベース50は、図1および図3に示すように、頂部が切断されたコーン形状を成している。言い換えると、モータベース50は、その鉛直断面形状が等脚台形状で、その底辺に該当する部分が上方を向いている。つまり、モータベース50は、その鉛直断面形状が逆等脚台形状を成している。逆等脚台形の底面に該当する底板51には、その中央部にモータ40の一部を嵌め込むための円形の開口52が形成されている。逆等脚台形の側面に該当する側板53には、羽根車10から吹き出された空気を本体ハウジング60の加圧室61内に送るための大きな開口54が多数形成されている。また、側板53の上端には、水平方向に伸びるフランジ55が形成されている。逆等脚台形の天面に該当する箇所は、開口されており、ここから、羽根車10の吐出側部分が側板53及び底板51内に囲まれた空間に入り込むことになる。モータベース50のフランジ55の内径(=開口径)及びフランジ55の外径は、それぞれ、ファンケース30のフランジ33の内径(=開口径)、ファンケース30のフランジ33の外径と一致している。
【0021】
モータ40の出力軸41は、図1に示すように、円筒状のモータケーシング42から鉛直上方に突出している。モータケーシング42の側周には、フランジ43が形成されている。
【0022】
図1に示すように、羽根車10の回転中心軸には、鉛直上方に突出しているモータ出力軸41が取り付けられる。モータ40は、円筒状のモータケーシング42の下部が、モータベース50の底板51の開口52に挿入され、モータ40のフランジ43がモータベース50の底板51で受け止められる。このモータ40のフランジ43及びモータベース50の底板51にボルト59を挿通させることで、モータ40はモータベース50に固定される。ファンケース30は、そのフランジ33及びモータベース50のフランジ55にボルト39を挿通させることで、モータベース50に固定される。以上のように、ターボファン100の各構成部品である、羽根車10、ベルマウス20、多孔板25、ファンケース30、モータ40、モータベース50は、組み立てられ、一体化する。
【0023】
一体化した、換言すると、1ユニット化したターボファン100は、本体ハウジング60に固定される。ここで、ターボファン100の固定手順について、具体的に説明すると、図1に示すように、まず、本体ハウジング60の天板62の開口63から、ターボファン100の構成部品であるモータベース50を本体ハウジング60内に入れる。このとき、ターボファン100を構成する他の部品のうち、モータ40、羽根車10の吹出側部分も、当然、本体ハウジング60内に入ることになる。モータベース50は、そのフランジ55が本体ハウジング60の天板62で受け止められる。次に、モータベース50とファンケース30とを連結するボルト39を、本体ハウジング60の天板62にも挿通させて、ターボファン100を本体ハウジング60に固定する。
【0024】
羽根車10とモータ40とモータベース50とが組み上がった段階では、羽根車吹出口12の上端縁のレベルと、モータベース50のフランジ55のレベルとは、ほぼ一致している。従って、ターボファン100が本体ハウジング60に固定された段階では、羽根車吹出口12の上端縁のレベルと、本体ハウジング60の天板62のレベルとも、ほぼ一致することになる。本体ハウジング60の天板62は、ファンケース30の天板31と同じレベルにすることも可能である。しかしながら、このようにすると、本体ハウジング60の高さが高くなってしまうので、本実施例では、羽根車10の吹出口12が本体ハウジング60の加圧室61内に入り込める限界である、羽根車吹出口12の上端縁レベルまで、本体ハウジング60の天板62のレベルを下げている。また、羽根車吹出口12の上端縁レベルまで、本体ハウジング60の天板62のレベルを下げることで、空気渦流による仕事効率の低下をおこさないので、省エネルギー化も図ることができる。
【0025】
本実施例の空気清浄装置は、モータ40が駆動して羽根車10が回転すると、ベルマウス20から外部空気を吸い込む。ベルマウス20から吸い込まれた空気は、羽根車10で加圧されて、本体ハウジング60の加圧室61内に送られる。この加圧された空気は、フィルター70を通り、清浄化されて装置外に吹き出される。
【0026】
以上のように、本実施例では、本体ハウジング60の天板62を羽根車吐出口22の上端縁まで下げたので、本体ハウジング60の高さを低くすることができる。このため、空気清浄装置は小型化し、空気清浄装置の据付け作業の労力を低減することができる。
【0027】
また、本実施例では、本体ハウジング60がたとえ変形したとしても、ターボファン100の構成部品である羽根車10、ベルマウス20、ファンケース30、モータ40、モータベース50は一体化し、ベルマウス20と羽根車10との相対的位置関係は変わらないので、ベルマウス20が羽根車10に接触してしまうのを回避することができる。また、ターボファン100の各構成部品が一体化したので、ターボファン100を修理する際には、ターボファン100ごと本体ハウジング60から取り外すことができ、修理の作業効率を高めることができる。
【0028】
また、ファンケース30、ベルマウス20及び多孔板25は、一体成形品なので、部品点数の削減及び組立時間の短縮を図ることができ、製造コストを低減することができる。
【0029】
なお、本実施例では、ファンケース30、ベルマウス20、多孔板25として、これらを一体成形したものを用いたが、本発明は、これに限定させるものではなく、それぞれ独立したものを組み合わせて一体化させたものを用いるようにしてもよい。
また、本実施例では、ファンケース30やモータベース50は、その鉛直断面形状が等脚台形状のものを用いたが、これらは強度的に十分なものであれば、他の形状であってもよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、本体ハウジングがたとえ変形したとしても、ファンの構成部品である羽根車、ベルマウス、ファンケース、モータ、モータベースは一体化し、ベルマウスと羽根車との相対的位置関係は変わらないので、ベルマウスが羽根車に接触してしまうのを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施例のターボファンの分解斜視図である。
【図2】本発明に係る一実施例の空気清浄装置の平面図である。
【図3】図2におけるIII−III線断面図である。
【図4】図2におけるIV−IV線断面図である。
【図5】従来の空気清浄装置の平面図である。
【図6】図5におけるVI−VI線断面図である。
【図7】図5におけるVII−VII線断面図である。
【符号の説明】
10…羽根車、11…(羽根車の)吸込口、12…(羽根車の)吹出口、20…ベルマウス、21…(ベルマウスの)吸込口、22…(ベルマウスの)吐出口、25…多孔板、30…ファンカバー、31…(ファンカバーの)天板、32…(ファンカバーの)側板、33…(ファンカバーの)フランジ、40…モータ、41…出力軸、43…(モータの)フランジ、50…モータベース、51…(モータベースの)底板、53…(モータベースの)側板、55…(モータベースの)フランジ、60…本体ハウジング、61…加圧室、62…(本体ハウジングの)天板、63…(本体ハウジングの)開口、64…補強リブ、65…(本体ハウジングの)側板、70…フィルター、100…ターボファン。
Claims (1)
- 空気を吸い込んで吹き出すファンと、該ファンから吹き出された空気を清浄化するフィルターと、該ファン及び該フィルターが取り付けられると共に、該ファンから吹き出された空気が溜りこれを該フィルターに導く加圧室が内部に形成されている本体ハウジングとを備え、該ファンで吸い込んだ空気を清浄化して吹き出す空気清浄装置において、
前記ファンは、空気の吸込口及び空気の吹出口が形成されている羽根車と、該羽根車の該吸込口に空気を導くベルマウスと、該羽根車の少なくとも該吸込口側の側周を覆うファンケースと、該羽根車を回転させるモータと、該モータを支えるモータベースとを備え、
前記ファンは、前記ベルマウスが前記ファンケースに設けられ、前記羽根車が前記モータに連結され、該モータが前記モータベースに固定され、該モータベースが該ファンケースに直接接合されて、ユニット化され、
ユニット化された前記ファンが吸い込んだ空気を前記本体ハウジングの加圧室内に吹き出せるよう、該ファンの前記モータベースが該本体ハウジングに固定され、
前記ベルマウスの空気通路には、異物混入防止用の多孔板が設けられ、
前記多孔板、前記ベルマウス及び前記ファンケースは、一体成形されたものであることを特徴とする空気清浄装置。
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