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JP3608637B2 - 船外機 - Google Patents
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JP3608637B2 - 船外機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、モーターボート、ヨットや漁船などの小型船舶に取り付けられる船外機に関し、特に、船外機の吸気構造および排気構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、船外機では、ハウジングの後面に開口が形成されており、この開口から空気をハウジング内部に吸い込んでいる。そして、ハウジング内部に配置されているエンジンに空気を供給している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ハウジング内部の空気は、エンジンで加熱されて、高温となっている。そして、この高温の空気は、ハウジングの外部からハウジングの内部に供給された空気と混合されて、エンジンに供給される。したがって、エンジンには比較的高温の空気が供給され、所期の性能を発揮することができなくなる。
【0004】
また、ハウジング内部の高温の空気は、エンジンに吸い込まれる以外にあまり排出されることがなく、ハウジング内部が高温となることがある。したがって、ハウジング内部に設けられている部材の性能が損なわれることがある。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためのもので、適当な温度の空気をエンジンに供給することができる船外機を提供することを目的とする。また、ハウジング内部の温度を低くすることができる船外機を提供することを二次的目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の船外機は、吸気口(61)および排気口(62)を具備するハウジング(1,2,3,4)と、このハウジングの内部に配置されているとともに空気取り入れ口(76)を具備するエンジン(9)と、ハウジングとは別体でかつ、ハウジングの内部に配置されてエンジンの上方を覆うカバー(71)と、このカバーに形成されている吸気ダクト(73)および排気ダクト(72)とを備えている。そして、吸気口から吸い込まれた空気は吸気ダクトを通って空気取り入れ口に供給され、前記エンジンと前記カバーとの間に形成されている空間の空気が前記排気ダクトを介して前記排気口から排出される
【0007】
また、前記カバーが、エンジンの上部に配置されているタイミングベルト(48)を覆っている場合がある。このタイミングベルトは、吸気弁(35)または排気弁(36)の少なくとも一方を駆動している。
【0008】
さらに、吸気口は、ハウジングの左右の幅が一番広い部分付近における左右両側面に形成されており、かつ、この左右一対の吸気口を連通する吸気室(65)が形成され、この吸気室の中央部付近に出口(56)が形成されている場合がある。この場合には、この吸気室の出口に、前記吸気ダクトの入口(73a)が接続されている。
【0009】
また、ハウジングには、吸気口および排気口が形成されており、吸気口が排気口よりも前側に配置されている場合がある。
さらに、排気口がハウジングの後面に形成されている場合がある。
【0010】
そして、排気ダクトの入口が、フライホイルの横側に設けられ、カバーとエンジンとの間の空間と連通している場合がある。
【0011】
また、ハウジングの上部を構成するアッパーカウリングは、アッパーカウリング本体と、このアッパーカウリング本体の後側の上部を覆うモールディングエアーダクトとから構成され、このモールディングエアーダクトとアッパーカウリング本体とで形成される空間が、隔壁で分割され、前側の吸気室と、後側の排気室とが形成されている場合がある。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に、本発明における船外機の実施の一形態を図1ないし図9を用いて説明する。図1は本発明における船外機の一部切欠き断面図である。図2は図1の船外機の平面図である。図3は図1の船外機の内部構造を示す平面図である。図4はカバーを外した状態における平面図である。図5は図1の船外機の内部構造の断面図である。図6は図3の VI-VI断面図である。図7は図3の VII-VII矢視図である。図8は船外機のハウジング上部の概略図である。図9はカバーの概略図である。
【0013】
まず初めに、船外機の全体構造を説明する。
図1において、船外機は、上側から順番にアッパーカウリング1、ロワーカウリング2、アッパーケーシング3およびロワーケーシング4からなるハウジングで覆われている。そして、ロワーカウリング2内部のガイドエキゾースト6およびアッパーケーシング3に、スイベル軸7などを介して取り付けブラケット8が設けられている。この取り付けブラケット8を、図示しないモーターボートなどの小型船舶の船尾に固定することにより、船外機は小型船舶に対して左右方向および上下方向に回動可能に取り付けられている。そして、図1において左側が、船外機の前側となる。
【0014】
図1ないし図5において、アッパーカウリング1およびロワーカウリング2の内部には、V型6気筒の4サイクルエンジン9が配置されている。このエンジン9のクランクシャフト10はその軸が略垂直に設けられており、クランクシャフト10の後方には、左右一対のシリンダ11が左右方向にV字状になるように振り分けて配置されている。この左右一対のシリンダ11が上下方向に3段設けられて、シリンダ11は計6気筒配置されている。また、クランクシャフト10には、6個のピストン13が各々コンロッド14を介して連結されており、このピストン13が各シリンダ11の内部に摺動可能に配置されている。また、エンジン9のケース17は、前述の6個のシリンダ11を形成するシリンダブロック20と、シリンダブロック20のクランクシャフト10側を覆うクランクケース21と、シリンダブロック20の燃焼室11a側を覆って閉塞する左右一対のシリンダヘッド22とからなっている。このエンジンケース17は、ガイドエキゾースト6を介してアッパーケーシング3の上面に固定されている。
【0015】
そして、クランクシャフト10の下端は、エンジンケース17から突出して延在しており、アッパーケーシング3内に配置されているドライブシャフト26に連結されている。このドライブシャフト26の途中にはウォーターポンプ27が設けられている。そして、ドライブシャフト26の回転は、図示しない傘歯車などを介して、ロワーケーシング4の後端部に回転自在に設けられているプロペラ28に伝達されている。
【0016】
また、図5において、シリンダヘッド22には、シリンダ11に空気を供給する吸気通路31と、シリンダ11の燃焼ガスを排気する排気通路32とがシリンダ11毎に形成されている。この吸気通路31のポートを吸気弁35が、また、排気通路32のポートを排気弁36が開閉している。そして、この吸気弁35を吸気弁用カムシャフト38が、また、排気弁36を排気弁用カムシャフト39が駆動している。この吸気弁用カムシャフト38および排気弁用カムシャフト39は、右側のシリンダヘッド22と左側のシリンダヘッド22にそれぞれ設けられるとともに、上下方向に延在して、1本のカムシャフト38,39が3個の弁35,36を制御できる様に構成されている。
【0017】
そして、図1において、クランクシャフト10の上端は、エンジンケース17から突出しており、このクランクシャフト10の端部である上端部にプーリ41が圧入して固定されている。このプーリ41の上側には、フライホイル42がナット43で取り付けられている。また、図4において、吸気弁用カムシャフト38および排気弁用カムシャフト39にもプーリ46が設けられている。そして、クランクシャフト10のプーリ41に上下一対の無端伝動部材であるタイミングベルト48が掛けられおり、一方のタイミングベルト48が左側のシリンダヘッド22のカムシャフト38,39のプーリ46に、他方のタイミングベルト48が右側のシリンダヘッド22のカムシャフト38,39のプーリ46に掛け渡されている。
【0018】
さらに、フライホイル42の一側には、このフライホイル42と連動する始動用スタータモーター51が、また、フライホイル42の他側には、駆動用ベルト52を介してフライホイル42と連動する発電用オルタネータ53が配置されている。なお、このオルタネータ53を駆動する駆動用ベルト52はフライホイル42のプーリ部42aに掛け渡されている。
【0019】
次に、アッパーカウリング1について説明する。
図1、図2および図8において、アッパーカウリング1は、アッパーカウリング本体1aと、このアッパーカウリング本体1aの後側の上部を覆うカバー体であるモールディングエアーダクト1bとから構成されている。アッパーカウリング本体1aの上部は、後側の部分が前側の部分よりも一段低く構成されているとともに、この後側の部分には、大きな吸気用開口56およびこの吸気用開口56より小さな排気用開口57が形成されている。そして、吸気用開口56は排気用開口57よりも前方に位置しており、この吸気用開口56と排気用開口57との間には隔壁58が立設している。また、吸気用開口56は、左側のシリンダ11と右側のシリンダ11との間の中央部付近の上方に配置されている。
【0020】
一方、モールディングエアーダクト1bには、左右両側面に吸気口61が形成されており、後面に排気口62が形成されている。このモールディングエアーダクト1bがアッパーカウリング本体1aの後側に取り付けられる。そして、モールディングエアーダクト1bが取り付けられている状態では、モールディングエアーダクト1bとアッパーカウリング本体1aとで形成される空間が、隔壁58で2個に分割され、前側の吸気室65と、後側の排気室66とが形成されている。また、吸気口61は、アッパーカウリング1の横幅すなわち左右方向の幅が一番広い部分の付近に形成されており、左側の吸気口61と右側の吸気口61との間における中央部付近に吸気用開口56が配置されている。
【0021】
次に、エンジン9の上方を覆うカバー71について説明する。
図1〜図3、図6、図7および図9において、エンジン9の上側に配置されているフライホイル42、タイミングベルト48および駆動用ベルト52などに、手が触れないように、カバー71がエンジン9、フライホイル42、タイミングベルト48、スタータモーター51、駆動用ベルト52およびオルタネータ53の上方を覆っている。このカバー71の上面には、排気ダクト72および吸気ダクト73が形成されている。
【0022】
この排気ダクト72の出口72a側の端部は、カバー71の上面から立ち上がって形成され、また、排気ダクト72の入口72b(図1参照)は、フライホイル42の横側に設けられ、カバー71とエンジン9との間の空間と連通している。一方、吸気ダクト73の入口73a側の端部は、カバー71の上面から立ち上がって形成され、また、吸気ダクト73の出口73bは、カバー71の前端部において下方に開口している。そして、図2に図示するように、排気ダクト72の出口72aは、排気室66の入口である排気用開口57に嵌まっており、排気ダクト72は排気室66を介して排気口62に連通している。一方、吸気ダクト73の入口73aは、吸気室65の出口である吸気用開口56に嵌まっており、吸気ダクト73は吸気室65を介して吸気口61に連通している。また、吸気ダクト73には排水口73cが形成されており、この排水口73cには排水ホースが取り付けられている。
【0023】
次に、エンジン9に吸排気される空気の流れを説明する。
船外機の外部の空気は、アッパーカウリング1のモールディングエアーダクト1bの吸気口61から吸気室65に流入する。そして、吸気室65の吸気用開口56から、カバー71の吸気ダクト73を通って、エンジン9の空気取り入れ口である空気取り入れ管76に達する。空気取り入れ管76に流入した空気はスロットルバルブ77を通り、図7に図示するように、左右方向に分岐して、各々サージタンク79に流入する。このサージタンク79には、各々3本の分岐管81が形成されており、分岐管81の端部はインテクマニホールド83を介して吸気通路31に連結されている。インテクマニホールド83にはインジェクタ84が取り付けられている。
【0024】
このインジェクタ84には、図示しない小型船舶に搭載されている燃料タンクからの燃料がベーパーセパレータータンク86を介して供給されており、この燃料の供給の時期および供給量などはコントロールユニット(図示せず)が制御している。
【0025】
そして、燃料が混合された吸気通路31の空気は、従来よく知られているように、吸気弁35が開放した際に、シリンダ11内に流入し、燃焼する。そして、この燃焼ガスは排気弁36が開放した際に、排気通路32に排気される。この排気通路32は、左右のシリンダヘッド22に各々3個形成されているが、排気通路32の端部は全てシリンダブロック20に形成された排気通路89に連結されている。この排気通路89は、V字状に隣接して配置されている左右のシリンダ11の間に形成されており、シリンダブロック20内を上下方向に延在し、上端は閉塞されているとともに、下端は開放して形成されている。したがって、各シリンダ11で燃焼した燃焼ガスは、シリンダブロック20の排気通路89で合流し、排気通路89に連結されているガイドエキゾースト6の排気通路91を通り、この排気通路91に連結されているエギゾーストパイプ93を通って、マフラー94に流入する。このマフラー94に流入した燃焼ガスは図示しない通路を通って、プロペラ28の軸から排気される。
【0026】
また、エンジン9は稼働すると、高温となる。そして、船外機のアッパーカウリング1およびロワーカウリング2の内部の空気が、高温となったエンジン9で、加熱され、温度が上昇する。特に、エンジン9の上方は、カバー71で覆われているので、このカバー71とエンジン9との間に高温の空気が溜まる。この高温の空気は、フライホイル42の横側に配置されている排気ダクト72の入口72bから、排気ダクト72に流れ込み、排気室66を介して排気口62から外部に排出される。この排気口62は前述のようにアッパーカウリング1の後面に形成されている。したがって、船外機が取り付けられている船が航行すると、航行により発生する風で、排気口62の部分が負圧となる。その結果、排気口62からの排気が効率よく行われる。この様にして、アッパーカウリング1内部の高温の空気が排気されると、アッパーカウリング本体1aの吸気用開口56と吸気ダクト73との接続部や、吸気ダクト73と空気取り入れ管76との接続部などから、外部の比較的冷たい空気が、アッパーカウリング1およびロワーカウリング2内部に侵入してくる。
【0027】
前述のように、この実施の形態においては、吸気口61と空気取り入れ管76とは吸気室65を介して吸気ダクト73で連通しており、アッパーカウリング1の吸気口61から吸気された空気は、吸気室65および吸気ダクト73を通って、エンジン9の空気取り入れ管76に供給される。したがって、アッパーカウリング1内部の高温の空気が、空気取り入れ管76に吸い込まれることが少なくなる。その結果、高温の空気がエンジン9に吸い込まれて、エンジン9の出力が低下することを防止することができる。
【0028】
また、アッパーカウリング1の吸気口61から供給される空気の温度が低すぎる場合があるが、この空気は吸気ダクト73を通過している間に適度に加熱され、温まる。したがって、エンジン9に供給される空気の温度が低すぎて、ガソリンなどの燃料の霧化が不完全となることを防止することができる。この様に、この実施の形態においては、エンジン9に、温度が低すぎる空気や高すぎる空気が供給されることが減少する。その結果、エンジン9は所期の性能を発揮することができる。
【0029】
そして、排気ダクト72はカバー71の下方と、排気口62とを排気室66を介して連通しているので、カバー71下方の空気を船外機の外に効率よく排気することができる。したがって、船外機のアッパーカウリング1の内部すなわちハウジング内部の温度を低下させることができる。
【0030】
さらに、吸気口61は横側に向いて開口しており、排気口62は後側に向いて開口している。この様に、吸気口61および排気口62は、前方に向いて開口していないので、エンジン9などから生じる騒音が、船外機が取り付けられている船に向かうことが少なくなる。
【0031】
そして、船外機に波などがかかると、吸気口61から水分が吸気室65に侵入するが、この実施の形態においては、吸気口61はアッパーカウリング1の左右幅すなわち横幅の一番広い部分付近に設けられているので、吸気口61と吸気用開口56との距離を長くすることができ、吸気室65で水分を分離することができる。しかも、吸気ダクト73には排水口73cが設けられているので、万一、吸気ダクト73に水分が侵入して、吸気ダクト73の内部に溜まっても、排水口73cから吸気ダクト73の外に排水される。したがって、エンジン9に水分が侵入することを防止することができる。
【0032】
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(1)実施の形態においては、エンジン9はV型6気筒であるが、その形式や気筒数は適宜変更可能である。
【0033】
(2)実施の形態においては、エンジン9を覆うカバー71は、フライホイル42、タイミングベルト48、オルタネータ53やスタータモーター51などを覆っているが、エンジン9の上方を覆っているならば、必ずしも、上記の全ての部材を覆う必要はない。たとえば、エンジン9およびタイミングベルト48だけを覆うことも可能である。
(3)実施の形態においては、アッパーカウリング1はアッパーカウリング本体1aおよびモールディングエアーダクト1bの2部材で構成されているが、他の構造とすることも可能である。
【0034】
(4)実施の形態においては、吸気口61と空気取り入れ管76とを連通している吸気ダクト73は、吸気室65を介して吸気口61に接続されているが、吸気室65ではなく、他の構造のパイプを介して接続したり、吸気口61に直接接続したりすることも可能である。また、排気ダクト72は、排気室66を介して排気口62に接続されているが、排気室66ではなく、他の構造のパイプを介して接続したり、排気室66に直接接続したりすることも可能である。
【0035】
【発明の効果】
本発明によれば、エンジンの上方をカバーが覆っているので、手などが高温のエンジンに触れることを防止することができる。また、吸気口から吸い込まれた空気は、吸気ダクトを通って、空気取り入れ口に供給されている。したがって、ハウジング内の高温の空気が、吸気口から吸い込まれた空気に混合してエンジンに供給されることが少ない。その結果、エンジンに供給される空気の温度が、混合されている従来のものよりも下がり、エンジンは所期の性能を発揮することができる。さらに、この吸気ダクトはカバーに形成されているので、吸気ダクトを別体で構成した場合と比べて、部品点数および取り付け工数などを削減することができる。さらに、エンジンとカバーとの間に形成されている空間の空気が、排気ダクトを介して排気口から排出されており、エンジンとカバーとの間の高温の空気は船外機の外に効率よく排出することができる。したがって、エンジンとカバーとの間の温度を低下させることができ、エンジン上方に配置されている部材に熱影響を与えることが少なくなる。その結果、エンジンの上方に配置されている部材は、所期の性能を発揮することができる。また、エンジンとカバーとの間の空気が排出されるにともなって、ハウジング内の空気も排出される。したがって、エンジンとカバーとの間の空間以外におけるハウジング内の温度も低下させることができ、ハウジング内に配置されている他の部 材も、所期の性能を発揮することができる。
【0036】
また、カバーが、エンジンの上部に配置されているタイミングベルトを覆っている場合には、手などがタイミングベルトなどに触れることを防止することができる。
【0037】
さらに、吸気口は、ハウジングの左右の幅が一番広い部分付近における左右両側面に形成されており、かつ、この左右一対の吸気口を連通する吸気室が形成され、この吸気室の中央部付近に出口が形成され、そして、この吸気室の出口に、前記吸気ダクトの入口が接続されている場合がある。この場合には、船外機に波などがかかり、吸気口から水分が侵入しても、吸気室の左右方向の長さが長いので、水分が分離されやすい。したがって、エンジンに水分が侵入することを防止することができる。
【0038】
さらに、ハウジングには、吸気口および排気口が形成されており、吸気口が排気口よりも前側に配置されている場合には、排気口から排出された高温の空気が、再び吸気口から船外機内に供給されることが減少する。
【0039】
そして、排気口がハウジングの後面に形成されている場合がある。このハウジングの後面は、船外機が取り付けられている船が航行している際には、負圧となっているので、ハウジング内の空気を効率よく排出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明における船外機の一部切欠き断面図である。
【図2】図2は図1の船外機の平面図である。
【図3】図3は図1の船外機の内部構造を示す平面図である。
【図4】図4はカバーを外した状態における平面図である。
【図5】図5は図1の船外機の内部構造の断面図である。
【図6】図6は図3の VI-VI断面図である。
【図7】図7は図3の VII-VII矢視図である。
【図8】図8は船外機のハウジング上部の概略図である。
【図9】図9はカバーの概略図である。
【符号の説明】
1 アッパーカウリング(ハウジング)
1b モールディングエアーダクト(ハウジング)
2 ロワーカウリング(ハウジング)
3 アッパーケーシング(ハウジング)
4 ロワーケーシング(ハウジング)
9 エンジン
35 吸気弁
36 排気弁
48 タイミングベルト
56 吸気用開口(出口)
61 吸気口
62 排気口
65 吸気室
71 カバー
72 排気ダクト
73 吸気ダクト
73a 入口

Claims (7)

  1. 吸気口および排気口を具備するハウジングと、
    このハウジングの内部に配置されているとともに、空気取り入れ口を具備するエンジンと、
    前記ハウジングとは別体で、かつ、ハウジングの内部に配置されて、前記エンジンの上方を覆うカバーと、
    このカバーの上面に形成されている吸気ダクトおよび排気ダクトとを備え、
    前記吸気口から吸い込まれた空気が、前記吸気ダクトを通って、前記空気取り入れ口に供給され
    前記エンジンと前記カバーとの間に形成されている空間の空気が、前記排気ダクトを介して、前記排気口から排出されることを特徴とする船外機。
  2. 前記エンジンの上部には、エンジンの吸気弁または排気弁の少なくとも一方を駆動するためのタイミングベルトが配置されており、
    前記カバーが前記タイミングベルトを覆っていることを特徴とする請求項1記載の船外機。
  3. 前記吸気口は、前記ハウジングの左右の幅が一番広い部分付近における左右両側面に形成されており、
    そして、この左右一対の吸気口を連通する吸気室が形成されており、
    この吸気室の中央部付近に、出口が形成されており、
    この吸気室の出口に、前記吸気ダクトの入口が接続されていることを特徴とする請求項1または2記載の船外機。
  4. 前記吸気口は前記排気口よりも前側に配置されていることを特徴とする請求項1,2または3記載の船外機。
  5. 前記排気口が前記ハウジングの後面に形成されていることを特徴とする請求項記載の船外機。
  6. 前記排気ダクトの入口は、フライホイルの横側に設けられ、カバーとエンジンとの間の空間と連通していることを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項記載の船外機。
  7. 前記ハウジングの上部を構成するアッパーカウリングは、アッパーカウリング本体と、このアッパーカウリング本体の後側の上部を覆うモールディングエアーダクトとから構成され、
    このモールディングエアーダクトとアッパーカウリング本体とで形成される空間が、隔壁で分割され、前側の吸気室と、後側の排気室とが形成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れか1項記載の船外機。
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