JP3615917B2 - 遮風装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、橋梁などの路面上を横切る風を遮る遮風装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
山間部や湾岸沿いなどに設置される橋梁などでは、横風により車両が操縦しづらくなりやすい(ハンドルがとられやすい)ため、図2に示すように、橋桁111の幅方向両端側に遮風壁112を立設することにより、橋桁111の横方向(幅方向)から吹く風(横風)100を遮風壁112で遮り、橋桁111の路面111aを走行する車両1の操縦性の低下を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような遮風壁112を用いて横風100を遮るようにすると、以下のような問題を生じてしまう。
▲1▼車両1に横風100を当てないように立設されているため、車窓からの景観も遮ってしまい、景色を楽しむことができない。
▲2▼台風や季節風などのような非常に強い横風100に対しても十分に耐えられるように遮風壁112を設置しなければならないので、遮った横風100の反動により、橋桁111の安定性が低下して、路面111aの安定性も低下する虞を生じてしまう。
【0004】
このようなことから、本発明は、車窓からの景観の遮りや路面の安定性の低下の虞などを生じることなく横風による車両の操縦性の低下を防止することができる遮風装置を提供することを目的とした。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するための、本発明による遮風装置は、路面の脇に設けられ、上方へ向けて空気を吹き出す空気吹出手段と、前記路面の横方向から吹く風の速度を計測する風速計と、前記風速計からの信号に基づいて、前記空気吹出手段からの空気の吹出速度を制御する制御手段とを備えてなると共に、前記制御手段が、高風速時及び低風速時に、前記空気吹出手段からの空気の吹き出しを停止させることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明による遮風装置を橋梁に適用した場合の実施の形態を図1を用いて説明する。なお、図1は、その装置の概略構成図である。
【0009】
図1に示すように、橋桁11上の路面11aの幅方向両端側(両脇)には、当該路面11aの上方へ向くように開口したスリットノズル12がそれぞれ設けられている。橋桁11の内部には、駆動モータ14の作動により回転駆動して上記スリットノズル12に空気101を送る送風ファン13がそれぞれ設けられている。つまり、駆動モータ14を作動して送風ファン13を駆動回転させると、スリットノズル12から上記路面11aの上方へ向けて空気101を吹き出すことができるようになっているのである。このようなスリットノズル12、送風ファン13、駆動モータ14などにより、本実施の形態では空気吹出手段を構成している。
【0010】
図1に示すように、スリットノズル12の橋桁11の幅方向外側には、当該橋桁11に対して横方向(幅方向)から吹く風(横風)100の速度を計測する風速計15がそれぞれ設けられている。これら風速計15は、制御手段である制御装置16の入力部にそれぞれ電気的に接続され、制御装置16の出力部には、前記駆動モータ14がそれぞれ電気的に接続されており、当該制御装置16は、風速計15からの計測信号に基づいて、スリットノズル12から吹き出す空気101の速度をあらかじめ設定されている風速比(計測風速/吹出風速)となるように前記駆動モータ14の回転速度を制御するようになっている。なお、図1中、1は車両、16aは指示計、16bはパーソナルコンピュータ、16cは回転制御器である。
【0011】
このような遮風装置を用いた遮風方法を次に説明する。
風速計15が横風100の速度を計測し、当該横風100の速度が所定の範囲の値であると、制御装置16が当該風速計15で計測した風速およびあらかじめ設定されている前記風速比に基づいて、スリットノズル12から吹き出す空気101の速度を算出し、この速度でスリットノズル12から空気101を吹き出すように駆動モータ14を制御して送風ファン13を駆動回転させる。
【0012】
このようにしてスリットノズル12から橋桁11の路面11aの上方へ向けて空気101を吹き出すと、当該空気101が前記横風100を上方へ吹き上げてしまうので、当該横風100の橋桁11の路面11a上の横断を抑制する。
【0013】
また、横風100の速度が所定の範囲外である場合、すなわち、台風や季節風など車両通行止めとなる高風速時や車両1の走行に支障のない低風速時には、風速計15からの計測信号に基づいて、スリットノズル12からの空気101の吹き出しを停止するように制御装置16が駆動モータ14の作動を停止して送風ファン13の駆動回転を停止させる。つまり、横風100の橋桁11の路面11a上の横断を抑制する必要がない場合には、空気101の吹き出しを取り止めるようにしているのである。
【0014】
したがって、横風100による車両1の操縦性の低下を防止することができるのはもちろんのこと、車両1の車窓からの景観を遮ぎることはないので、車両1の乗員が景色を楽しむことができる。
【0015】
また、台風や季節風などのような非常に強い横風100が吹くような場合には、空気101の吹き出しを停止して当該横風100の進行を抑制することなくそのまま通過させることができるので、当該横風100の抑制に伴って生じていた反動がなくなり、橋桁11の安定性を容易に維持することができ、前記路面11aの安定性も容易に維持することができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明の遮風装置によれば、空気吹出手段で路面の脇から上方へ向けて空気を吹き出すことにより、路面の横方向から吹く風を遮るので、横風の路面上の横断を抑制することができ、横風による車両の操縦性の低下を防止することができるのはもちろんのこと、車両の車窓からの景観を遮ることはないので、車両の乗員が景色を楽しむことができる。また、横風の風速に応じた必要最小限の空気で当該横風の路面上の横断を抑制することができ、空気吹出手段を効率よく作動させることができるのはもちろんのこと、台風や季節風などのような非常に強い横風が吹くような場合には、風速計からの計測信号に基づいて制御手段が空気吹出手段からの空気の吹き出しを停止するので、横風が遮られることなく路面上をそのまま容易に通過するようになる。このため、横風の抑制に伴って生じる反動を簡単になくすことができ、路面の安定性を容易に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による遮風装置の実施の形態の概略構成図である。
【図2】従来の遮風方法の説明図である。
【符号の説明】
1 車両
11 橋桁
11a 路面
12 スリットノズル
13 送風ファン
14 駆動モータ
15 風速計
16 制御装置
16a 指示計
16b パーソナルコンピュータ
16c 回転制御器
100 横風
101 空気
Claims (1)
- 路面の脇に設けられ、上方へ向けて空気を吹き出す空気吹出手段と、
前記路面の横方向から吹く風の速度を計測する風速計と、
前記風速計からの信号に基づいて、前記空気吹出手段からの空気の吹出速度を制御する制御手段と
を備えてなると共に、
前記制御手段が、高風速時及び低風速時に、前記空気吹出手段からの空気の吹き出しを停止させる
ことを特徴とする遮風装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26762397A JP3615917B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 遮風装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26762397A JP3615917B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 遮風装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11107221A JPH11107221A (ja) | 1999-04-20 |
| JP3615917B2 true JP3615917B2 (ja) | 2005-02-02 |
Family
ID=17447267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26762397A Expired - Fee Related JP3615917B2 (ja) | 1997-10-01 | 1997-10-01 | 遮風装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
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| JP (1) | JP3615917B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5823224B2 (ja) * | 2011-09-20 | 2015-11-25 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 鉄道の列車風を利用したエアフェンス形成装置 |
| CN116356727B (zh) * | 2023-04-04 | 2025-07-11 | 中南大学 | 一种用于高速铁路桥梁的智能风屏障及智能风屏障的控制方法 |
-
1997
- 1997-10-01 JP JP26762397A patent/JP3615917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JPH11107221A (ja) | 1999-04-20 |
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