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JP3619983B2 - 信号切換回路及びこれを用いたバス・アナライザ - Google Patents
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JP3619983B2 - 信号切換回路及びこれを用いたバス・アナライザ - Google Patents

信号切換回路及びこれを用いたバス・アナライザ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号切換回路に関し、特に物理層/リンク層インターフェースの信号を外部通信回路に取り出すことが可能な信号切換回路及びこれを用いたIEEEE1394バス・アナライザに関する。
【0002】
【従来の技術】
動画像、静止画像、音声及び文字等のマルチメディア情報をコンピュータ、周辺機器及びデジタルビデオカメラ等の一般向けのAV機器との間で高速に通信するための新しい通信プロトコルがIEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)で国際標準化されつつある。
【0003】
前記通信プロトコルはIEEE1394シリアルバス(以下、単に1394シリアルバスと呼ぶ。)により通信が行われ、1394シリアルバスに新たにノードを接続したり、1394シリアルバスからノードを切り離したり自由にトポロジーを変更することが可能である。
【0004】
また、このような1394シリアルバスに接続する端末のノードでは1394シリアルバスに接続される物理層ICと、この物理層ICに対して物理層/リンク層インターフェースを介して信号を送受信するリンク層ICとが一般に用いられる。
【0005】
図6はこのような従来のノードの物理層IC及びリンク層ICの部分の一例を示す構成ブロック図である。図6において1は物理層IC,2はリンク層IC、100はIEEE1394シリアルバス(以下、単に1394シリアルバスと呼ぶ。)、101は物理層/リンク層インターフェース(以下、単にインターフェースと呼ぶ。)である。
【0006】
1394シリアルバス100は物理層IC1に接続され、物理層IC1とリンク層IC2はインターフェース101により相互に接続される。
【0007】
また、インターフェース101の詳細を図7を用いて説明する。図7はインターフェース101の信号の名称及びその意味を説明する表である。
【0008】
図7中”SCLK”は50MHzのクロック信号、図7中”LReq”はリンク層IC2から物理層IC1への送信要求信号、図7中”CTL[0:1]”はインターフェース101の制御信号である。
【0009】
また、図7中”D[0:n]”はインターフェース101のデータ信号であり、例えば、転送速度が”100Mbps”の場合は”n=1”で2本のデータ信号となる。また、転送速度が”200Mbps”及び”400Mbps”の場合には”n=3”及び”n=7”となり、それぞれ4本及び8本のデータ信号となる。
【0010】
ここで、図6に示す従来例の動作を説明する。物理層IC1は1394シリアルバス100上のアナログ信号を制御して、ディジタル送受信データを変換して1394シリアルバス100上に送受信する。
【0011】
また、リンク層IC2はディジタル送受信データを制御して、インターフェース101を介して物理層IC1とのデータ通信を行う。また、リンク層IC2は送受信データの冗長符号によるエラーチェックであるCRC(Cyclic Redundancy Check)演算等を行う。
【0012】
すなわち、1394シリアルバス100上の信号は物理層IC1により受信されて、受信データはリンク層IC2に送信されて受信処理が行われて制御回路等の上位機器(図示せず。)に対して受信データを送信する。一方、リンク層IC2からの送信データは物理層IC1に送信されて1394シリアルバス100上に送信される。
【0013】
また、ここで、図7中”CTL[0:1]”に示すインターフェース101の制御信号の詳細を図8、図9、図10及び図11を用いて説明する。
【0014】
図8及び図10はインターフェース101の制御権が物理層IC1及びリンク層IC2側にある場合の制御信号の詳細を説明する表、図9は物理層IC1からリンク層IC2へインターフェース101の制御権が移る場合のアルゴリズムを示すフロー図、図11はリンク層IC2から物理層IC1へインターフェース101の制御権が移る場合のアルゴリズムを示すフロー図である。
【0015】
初期状態ではインターフェース101の制御権は物理層IC1側にあり、制御信号は図8に示すような意味を有する。すなわち、”CTL[0:1]=00”の場合には待機中”Idle”を示し、”CTL[0:1]=01”の場合には物理層IC1からリンク層IC2へステータス情報が送信”Status”されていることを示す。
【0016】
また、”CTL[0:1]=10”の場合には物理層IC1からリンク層IC2へパケット転送”Receive”が行われていることを示し、”CTL[0:1]=11”の場合にはリンク層IC2に対して送信許可”Grant”、言い換えれば、インターフェース101の制御権の譲渡が許可されることを示す。
【0017】
ここで、物理層IC1からリンク層IC2へインターフェース101の制御権が移る場合のリンク層IC2の動作を図9を用いて説明する。図9中”S001”においてリンク層IC2は送信要求信号”LReq”をアクティブにしてインターフェース101の制御権の委譲を要求する。
【0018】
この送信要求信号”LReq”に対して物理層IC1が送信を許可する場合には物理層IC1は制御信号を”CTL[0:1]=11”とするので、図9中”S002”においてリンク層IC2は物理層IC1が送信許可をしたか否かを判断して、もし、送信許可であれば図9中”S003”においてリンク層IC2はインターフェース101の制御権が自分に委譲されたことを確認する。
【0019】
このように、物理層IC1からリンク層IC2へインターフェース101の制御権が移った場合には制御信号は図10に示すような意味に変更される。すなわち、”CTL[0:1]=00”の場合にはリンク層IC2が転送完了若しくは制御権の開放”Idle”を示し、”CTL[0:1]=01”の場合にはリンク層IC2が制御権を保持”Hold”していることを示す。
【0020】
また、”CTL[0:1]=10”の場合にはリンク層IC2から物理層IC1へパケット転送”Transmit”が行われていることを示し、”CTL[0:1]=11”は未使用である。
【0021】
一方、リンク層IC2から物理層IC1へインターフェース101の制御権が移る場合の物理層IC1の動作を図11を用いて説明する。図11中”S101”において物理層IC1はリンク層IC2が”CTL[0:1]=00、Idle”を2回続けて送信したか否かを判断する。
【0022】
図11中”S101”において前記送信が確認されない場合、図11中”S102”において物理層IC1はリンク層IC2が”CTL[0:1]=01、Hold”、”CTL[0:1]=00、Idle”の順番で送信したか否かを判断する。
【0023】
もし、図11中”S101”及び”S102”において当該送信が確認された場合、図11中”S103”において物理層IC1はインターフェース101の制御権が自分に委譲されたことを確認する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、図6に示すような従来例では物理層IC1との通信はインターフェース101にのみであり、データの送受信にはリンク層IC2を介してデータの授受を行う必要がある。
【0025】
一方、リンク層IC2は一般にエラーを含むパケット送信することができないのでIEEE1394バス・アナライザとして要求のあるエラーパケットの発生や、エラーパケットの検出等をこのような汎用のリンク層ICを用いて行うことはできないと言った問題点があった。但し、RAWパケットと呼ばれる動作モードでエラーパケットを送信することが可能なリンク層ICもあるが転送速度が遅いと言った問題点があった。
【0026】
また、汎用のリンク層ICではコスト低減のためにIC内のバッファメモリの容量を制限しているものが多く、このため、IEEE1394で規定されている最大転送サイズよりも前記容量が小さい場合がある。
【0027】
この場合、例えば、物理層IC1が最大転送サイズのデータを受信した場合であってもリンク層IC2のバッファメモリがあふれてしまい、IEEE1394で規定されている性能を最大限利用することができない場合があると言った問題点があった。
従って本発明が解決しようとする課題は、物理層/リンク層インターフェースの信号を外部通信回路に取り出すことが可能な信号切換回路及びこれを用いたIEEE1394バス・アナライザを実現することにある。
【0028】
【課題を解決するための手段】
このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、
物理層/リンク層インターフェースの信号を外部通信回路に取り出す信号切換回路において、
前記物理層/リンク層インターフェースからリンク層ICを切断すると共に物理層ICと外部通信回路とを接続することにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0029】
請求項2記載の発明は、
請求項1記載の発明である信号切換回路において、
前記外部通信回路からの切断信号により前記物理層/リンク層インターフェースから前記リンク層ICを切断する切断回路と、前記外部通信回路からの信号を前記物理層ICに接続する外部接続回路とから構成されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0030】
請求項3記載の発明は、
請求項2記載の発明である信号切換回路において、
前記切断回路が、
前記リンク層ICに一端が接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0031】
請求項4記載の発明は、
請求項2記載の発明である信号切換回路において、
前記外部接続回路が、
前記物理層ICと前記外部通信回路の送信要求信号、制御信号及びデータ信号とが一端に接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0032】
請求項5記載の発明は、
IEEE1394シリアルバスのバス・アナライザにおいて、
前記IEEE1394シリアルバス上にデータを送受信する物理層ICと、送受信データを制御して、物理層/リンク層インターフェースを介して前記物理層ICとのデータ通信を行うリンク層ICと、前記物理層ICとの送受信を行う外部通信回路と、前記物理層/リンク層インターフェースからリンク層ICを切断すると共に前記物理層ICと前記外部通信回路とを接続する信号切換回路とを備えたことにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0033】
請求項6記載の発明は、
請求項5記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記信号切換回路が、
前記外部通信回路からの切断信号により前記物理層/リンク層インターフェースから前記リンク層ICを切断する切断回路と、前記外部通信回路からの信号を前記物理層ICに接続する外部接続回路とから構成されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0034】
請求項7記載の発明は、
請求項6記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記切断回路が、
前記リンク層ICに一端が接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0035】
請求項8記載の発明は、
請求項6記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記外部接続回路が、
前記物理層ICと前記外部通信回路の送信要求信号、制御信号及びデータ信号とが一端に接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0036】
請求項9記載の発明は、
請求項5乃至請求項8記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記外部通信回路が、
前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の送信要求信号の回路接続を切断しておき、送信要求信号を用いて前記物理層ICに対して送信の許可を要求し、前記物理層ICから送信許可が得られた場合に前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の制御信号及びデータ信号の回路接続を切断し、前記制御信号及び前記データ信号を用いて前記物理層ICに対してデータ送信を行い、データ送信が完了時に全ての信号をハイインピーダンスにすることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICに対する送信が可能になる。
【0037】
請求項10記載の発明は、
請求項5乃至請求項8記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記外部通信回路が、
前記リンク層ICが待機中である場合に前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の制御信号及びデータ信号の回路接続を切断し、前記制御信号及び前記データ信号を用いて前記物理層ICからのデータを受信し処理を行い、受信完了時に全ての信号をハイインピーダンスにすることにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICからのデータを受信することが可能になる。
【0038】
請求項11記載の発明は、
請求項5乃至請求項8記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記外部通信回路が、
エラーを含むパケットを前記物理層ICを介してIEEE1394シリアルバス上に送信することにより、エラーパケットの送受信が可能になる。
【0039】
請求項12記載の発明は、
請求項5乃至請求項8記載の発明であるバス・アナライザにおいて、
前記外部通信回路が、
最大転送サイズのデータの送受信を行う場合に前記外部通信回路のバッファメモリから直接送信、若しくは、受信データを直接蓄積することにより、IEEE1394で規定されている性能を最大限利用することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る信号切換回路を用いたバスアナライザの一実施例を示す構成ブロック図である。図1において1,2,100及び101は図6と同一符号を付してあり、3は外部接続回路、4は切断回路、5は外部通信回路である。また、3及び4は信号切換回路50を構成している。
【0041】
1394シリアルバス100は物理層IC1に接続され、インターフェース101のうちクロック信号”SCLK”はリンク層IC2に接続され、インターフェース101の残りである送信要求信号”LReq”、制御信号”CTL[0:1]”及びデータ信号”D[0:n]”は外部接続回路3及び切断回路4を介してリンク層IC2に接続される。
【0042】
また、外部通信回路5からの送信要求信号、制御信号及びデータ信号が外部接続回路3に接続され、外部通信回路5からの各種切断信号が切断回路4に接続される。
【0043】
また、外部通信回路5からの信号の詳細を図2を用いて説明する。図2はインターフェース101及び外部通信回路5の信号の名称及びその意味を説明する表である。
【0044】
図2中”LReq”、”CTL[0:1]”及び”D[0:n]”は図7における説明と同様であるので説明は省略する。図2中”LReq_A”は外部通信回路5から物理層IC1への送信要求信号、図2中”CTL_A[0:1]”は物理層/外部通信回路インターフェースの制御信号、図2中”D_A[0:n]”は物理層IC1と外部通信回路5との間のデータ信号である。
【0045】
また、図2中”LReq_B”、”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”は物理層IC1とリンク層IC2との回路を切断するための切断信号である。
【0046】
ここで、図1に示す実施例の動作を説明する。但し、図6に示す従来例と同様動作に関しては説明は省略する。切断回路4は外部通信回路5からの切断信号に基づきクロック信号”SCLK”以外の物理層IC1とリンク層IC2との間の回路接続を切断する。この時、切断されたリンク層IC2側の信号入力端子は”ローレベル”となる。
【0047】
例えば、図1中”LReq_B”に示す切断信号が”ローレベル”になると、切断回路4はインターフェース101のうち送信要求信号”LReq”の回路接続を切断する。
【0048】
また、例えば、図1中”D_B[n]”に示す切断信号が”ローレベル”になると、切断回路4はインターフェース101のうちデータ信号”D[n]”の回路接続のみを切断する。
【0049】
すなわち、外部通信回路5からの切断信号によりインターフェース101の各種信号を任意に切断することができる。
【0050】
一方、外部接続回路3は外部通信回路5から物理層IC1への送信要求信号”LReq_A”、物理層/外部通信回路インターフェースの制御信号”CTL_A[0:1]”及び物理層IC1と外部通信回路5との間のデータ信号”D_A[0:n]”をそれぞれインターフェース101の送信要求信号”LReq”、制御信号”CTL_A[0:1]”及びデータ信号”D_A[0:n]”に接続する。
【0051】
外部通信回路5は通常状態では全ての信号を”ハイインピーダンス”にして、外部接続回路3の接続を停止し、また、切断回路4の切断動作を停止させている。
【0052】
そして、外部通信回路5がリンク層IC2を介さないで物理層IC1と送受信をする場合は、外部通信回路5は切断信号により切断回路4を制御して物理層IC1とリンク層IC2との間の回路接続を切断した上で、外部接続回路3により外部通信回路5からの各種信号をインターフェース101に接続して物理層IC1との間で送受信を行う。
【0053】
この結果、インターフェース101からリンク層IC2を切断して、物理層IC1と外部通信回路5とを接続して送受信を行うことにより、リンク層IC2を介することなしに、物理層IC1との送受信が可能になる。また、外部通信回路5で送信したエラーを含むパケットを物理層IC1を介して1394シリアルバス100上に送信することが可能になる。
【0054】
また、IEEE1394で規定されている最大転送サイズのデータの送受信を行う場合にはリンク層IC2を介さないで外部通信回路5のバッファメモリから直接送信、若しくは、受信データを直接蓄積することが可能になるので、IEEE1394で規定されている性能を最大限利用することができる。
【0055】
ここで、さらに、外部通信回路5の送受信の動作を図3及び図4を用いて説明する。図3及び図4は外部通信回路5のデータ送信及びデータ受信の動作を説明するフロー図である。
【0056】
先ず、リンク層IC2の送信を停止しデータを送信する場合、図3中”S201”において外部通信回路5は切断信号”LReq_B”を”ローレベル”にし、切断回路4によって物理層IC1とリンク層IC2との間の送信要求信号”LReq”の回路接続を切断する。
【0057】
この時、リンク層IC2は物理層IC1からの受信を継続、言い換えれば、他のノードからのデータ受信やデータ書込みに対する応答等をしているので、制御信号”CTL[0:1]”及びデータ信号”D[0:n]”の回路接続の切断はしない。
【0058】
そして、図3中”S202”において外部通信回路5は送信要求信号”LReq_A”を用いて物理層IC1に対して送信の許可を要求する。
【0059】
図3中”S203”において外部通信回路5は物理層IC1からの送信許可である制御信号”CTL[0:1]=11、Grant”を検出した否かを判断し、物理層IC1から送信許可が得られた場合には、図3中”S204”において外部通信回路5は切断信号”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”を”ローレベル”にし、切断回路4によって物理層IC1とリンク層IC2との間の制御信号”CTL[0:1]”及びデータ信号”D[0:n]”の回路接続を切断する。
【0060】
この時、リンク層IC2は自ら送信要求信号を出力していないので、本来受信するはずのない物理層IC1からの送信許可を受信しても何らデータ送信動作を行うことはない。
【0061】
また、切断回路4により回路接続が切断された場合、リンク層IC2の制御信号”CTL[0:1]”の信号が全て”ローレベル(00)”となるので、リンク層IC2は”Idle”状態を保持したまま物理層IC1から切断される。
【0062】
そして、図3中”S205”において外部通信回路5は制御信号”CTL_A[0:1]”及びデータ信号”D_A[0:n]”を用いて物理層IC1に対してIEEE1394で規定されているプロトコルに従ってデータ送信を行う。
【0063】
図3中”S206”において外部通信回路5はデータ送信が完了したと判断した場合、図3中”S207”において全ての信号”LReq_A”、”CTL_A[0:1]”、”D_A[0:n]”、”LReq_B”、”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”を”ハイインピーダンス”にする。
【0064】
これにより、外部接続回路3の接続が停止し、また、切断回路4の切断動作が停止するので、物理層IC1とリンク層IC2とはインターフェース101によって従来例と同様の回路接続に回復する。
【0065】
この結果、リンク層IC2に影響を与えることなく回路接続を切断して、外部通信回路5から物理層IC1に対してデータ送信を行うことが可能になる。
【0066】
一方、リンク層IC2の受信を停止しデータを受信する場合、図4中”S301”において外部通信回路5はリンク層IC2が待機中であるかどうかを制御信号”CTL[0:1]=00、Idle”が否かに基づき判断して、もし、待機中であれば図4中”S302”の処理を行う。
【0067】
図4中”S302”において外部通信回路5は切断信号”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”を”ローレベル”にし、切断回路4によって物理層IC1とリンク層IC2との間の制御信号”CTL[0:1]”及びデータ信号”D[0:n]”の回路接続を切断する。
【0068】
そして、図4中”S303”において外部通信回路5は制御信号”CTL_A[0:1]”及びデータ信号”D_A[0:n]”を用いて物理層IC1からのデータをIEEE1394で規定されているプロトコルに従って受信する。
【0069】
また、図4中”S304”において外部通信回路5は受信したデータに対してCRC演算を行ったり、切断されたリンク層IC2へのCSR(Control And Status Register)アクセスに応答する等の処理を行う。
【0070】
図4中”S305”において外部通信回路5はデータの受信が完了したか否かを判断し、受信完了の場合はさらに、図4中”S306”において物理層IC1が待機中であるかどうかを制御信号”CTL[0:1]=00、Idle”が否かに基づき判断して、もし、待機中であれば図4中”S307”の処理を行う。
【0071】
図4中”S305”及び”S306”において外部通信回路5はデータ受信完了且つ物理層ICが待機中と判断した場合、図4中”S307”において全ての信号”LReq_A”、”CTL_A[0:1]”、”D_A[0:n]”、”LReq_B”、”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”を”ハイインピーダンス”にする。
【0072】
これにより、外部接続回路3の接続が停止し、また、切断回路4の切断動作が停止するので、物理層IC1とリンク層IC2とはインターフェース101によって従来例と同様の回路接続に回復する。
【0073】
この結果、リンク層IC2に影響を与えることなく回路接続を切断して、外部通信回路5が物理層IC1からのデータの受信を行うことが可能になる。
【0074】
また、図5は外部接続回路3及び切断回路4の具体例を示すバスアナライザの一実施例を示す構成ブロック図である。図5において1〜5,50,100及び101は図1と同一符号を付してあり、6a,6b,6c,6d,6e,6f,7a,7b,7c,7d,7e及び7fは抵抗である。また、6a〜6fは外部接続回路3を、7a〜7fは切断回路4をそれぞれ構成している。
【0075】
1394シリアルバス100は物理層IC1に接続され、インターフェース101のうちクロック信号”SCLK”はリンク層IC2に接続され、インターフェース101の送信要求信号”LReq”は外部通信回路5の送信要求信号”LReq_A”に接続されると共に抵抗6aの一端に接続される。
【0076】
同様に、制御信号”CTL[0]”及び”CTL[1]”はそれぞれ外部通信回路5の制御信号”CTL_A[0]”及び”CTL_A[1]”に接続されると共に抵抗6b及び6cの一端に接続される。
【0077】
また、データ信号”D[0]”、”D[1]”〜”D[n]”はそれぞれ外部通信回路5のデータ信号”D_A[0]”、”D_A[1]”〜”D_A[n]”に接続されると共に抵抗6d,6e及び6fの一端に接続される。
【0078】
抵抗6aの他端は外部通信回路5の切断信号”LReq_B”に接続されると共に抵抗7aの一端に接続される。
【0079】
同様に、抵抗6b及び6cの他端はそれぞれ外部通信回路5の切断信号”CTL_B[0]”及び”CTL_B[1]”に接続されると共に抵抗7b及び7cの一端に接続される。
【0080】
また、抵抗6d,6e及び6fの他端はそれぞれ外部通信回路5の切断信号”D_B[0]”、”D_B[1]”〜”D_B[n]”に接続されると共に抵抗7d,7e及び7fの一端に接続される。
【0081】
最後に、抵抗7a,7b,7c,7d,7e及び7fの他端はそれぞれリンク層IC2の送信要求信号”LReq”、制御信号”CTL[0]”及び”CTL[1]”、データ信号”D[0]”、”D[1]”〜”D[n]”に接続される。
【0082】
ここで、図5に示す実施例の動作を説明する。但し、基本動作は図1に示す実施例と同様であるのでその部分の説明は省略する。
【0083】
外部通信回路5の全ての信号”LReq_A”、”CTL_A[0:1]”、”D_A[0:n]”、”LReq_B”、”CTL_B[0:1]”及び”D_B[0:n]”を”ハイインピーダンス”にすると、インターフェース101と外部通信回路5との回路接続はなくなるので、インターフェース101には抵抗6aと抵抗7aとの直列抵抗等がそれぞれの信号に挿入された状態になる。
【0084】
すなわち、外部接続回路3の接続が停止し、また、切断回路4の切断動作も停止するので、物理層IC1とリンク層IC2とはインターフェース101によって接続される。
【0085】
一方、外部通信回路5からの切断信号を”ローレベル”にすると抵抗7a等がプルダウンされてリンク層IC2には物理層IC1等の出力に関わりなく”ローレベル”が印加されることになり、物理層IC1からの回路接続が切断される。
【0086】
一方、この状態において、外部通信回路5からの送信要求信号”LReq_A”、制御信号”CTL_A[0:1]”及びデータ信号”D_A[0:n]”は直接物理層IC1に接続され抵抗6a等によってプルダウンされているので物理層IC1と外部通信回路5との間の送受信が可能になる。
【0087】
この結果、リンク層IC2に一端が接続された各抵抗の他端に外部通信回路5の切断信号が印加される切断回路4と、物理層IC1と外部通信回路5の送信要求信号、制御信号及びデータ信号とが一端に接続された各抵抗の他端に外部通信回路5の切断信号が印加される外部接続回路3を設けることより、インターフェース101の信号を外部通信回路に取り出すことが可能になる。
【0088】
すなわち、外部通信回路5の全ての信号を”ハイインピーダンス”にすることにより、物理層IC1とリンク層IC2とはインターフェース101によって接続され、また、外部通信回路5からの切断信号を”ローレベル”にすることにより、リンク層IC2と物理層IC1との回路接続が切断される。
【0089】
さらに、この状態で外部通信回路5からの送信要求信号”LReq_A”、制御信号”CTL_A[0:1]”及びデータ信号”D_A[0:n]”は物理層IC1に対して接続されることになる。
【0090】
なお、図5に示す実施例ではハイインピーダンスによって外部通信回路5との回路接続を切断しているが、抵抗以外の素子、例えば、FETやトランジスタ等を利用した切断回路を用いても構わない。
【0091】
この場合には”CTL_B”、”D_B”や”LReq_B”と言った信号を”ハイレベル”にすることによって回路接続を切断することが可能になり、また、逆に”ローレベル”にすることにより回路接続を切断することも可能になる。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。
請求項1乃至請求項10の発明によれば、物理層/リンク層インターフェースからリンク層ICを切断して、物理層ICと外部通信回路とを接続して送受信を行うことにより、外部通信回路がリンク層ICを介することなしに、物理層ICとの送受信が可能になる。
【0093】
また、請求項11の発明によれば、外部通信回路が、エラーを含むパケットを前記物理層ICを介してIEEE1394シリアルバス上に送信することにより、エラーパケットの送受信が可能になる。
【0094】
また、請求項12の発明によれば、外部通信回路が、最大転送サイズのデータの送受信を行う場合に外部通信回路のバッファメモリから直接送信、若しくは、受信データを直接蓄積することにより、IEEE1394で規定されている性能を最大限利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る信号切換回路を用いたバスアナライザの一実施例を示す構成ブロック図である。
【図2】信号の名称及びその意味を説明する表である。
【図3】外部通信回路のデータ送信の動作を説明するフロー図である。
【図4】外部通信回路のデータ受信の動作を説明するフロー図である。
【図5】外部接続回路及び切断回路の具体例を示すバスアナライザの一実施例を示す構成ブロック図である。
【図6】従来のノードの物理層IC及びリンク層ICの部分の一例を示す構成ブロック図である。
【図7】信号の名称及びその意味を説明する表である。
【図8】制御信号の詳細を説明する表である。
【図9】物理層ICからリンク層ICへインターフェースの制御権が移る場合のアルゴリズムを示すフロー図である。
【図10】制御信号の詳細を説明する表である。
【図11】リンク層ICから物理層ICへインターフェースの制御権が移る場合のアルゴリズムを示すフロー図である。
【符号の説明】
1 物理層IC
2 リンク層IC
3 外部接続回路
4 切断回路
5 外部通信回路
6a,6b,6c,6d,6e,6f,7a,7b,7c,7d,7e,7f抵抗
50 信号切換回路
100 IEEE1394シリアルバス
101 物理層/リンク層インターフェース

Claims (12)

  1. 物理層/リンク層インターフェースの信号を外部通信回路に取り出す信号切換回路において、
    前記物理層/リンク層インターフェースからリンク層ICを切断すると共に物理層ICと外部通信回路とを接続することを特徴とする
    信号切換回路。
  2. 前記外部通信回路からの切断信号により前記物理層/リンク層インターフェースから前記リンク層ICを切断する切断回路と、
    前記外部通信回路からの信号を前記物理層ICに接続する外部接続回路と
    から構成されることを特徴とする
    請求項1記載の信号切換回路。
  3. 前記切断回路が、
    前記リンク層ICに一端が接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることを特徴とする
    請求項2記載の信号切換回路。
  4. 前記外部接続回路が、
    前記物理層ICと前記外部通信回路の送信要求信号、制御信号及びデータ信号とが一端に接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることを特徴とする
    請求項2記載の信号切換回路。
  5. IEEE1394シリアルバスのバス・アナライザにおいて、
    前記IEEE1394シリアルバス上にデータを送受信する物理層ICと、
    送受信データを制御して、物理層/リンク層インターフェースを介して前記物理層ICとのデータ通信を行うリンク層ICと、
    前記物理層ICとの送受信を行う外部通信回路と、
    前記物理層/リンク層インターフェースからリンク層ICを切断すると共に前記物理層ICと前記外部通信回路とを接続する信号切換回路と
    を備えたことを特徴とするバス・アナライザ。
  6. 前記信号切換回路が、
    前記外部通信回路からの切断信号により前記物理層/リンク層インターフェースから前記リンク層ICを切断する切断回路と、
    前記外部通信回路からの信号を前記物理層ICに接続する外部接続回路と
    から構成されることを特徴とする
    請求項5記載のバス・アナライザ。
  7. 前記切断回路が、
    前記リンク層ICに一端が接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることを特徴とする
    請求項6記載のバス・アナライザ。
  8. 前記外部接続回路が、
    前記物理層ICと前記外部通信回路の送信要求信号、制御信号及びデータ信号とが一端に接続された各抵抗の他端に前記外部通信回路の切断信号が印加されることを特徴とする
    請求項6記載のバス・アナライザ。
  9. 前記外部通信回路が、
    前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の送信要求信号の回路接続を切断しておき、
    送信要求信号を用いて前記物理層ICに対して送信の許可を要求し、
    前記物理層ICから送信許可が得られた場合に前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の制御信号及びデータ信号の回路接続を切断し、
    前記制御信号及び前記データ信号を用いて前記物理層ICに対してデータ送信を行い、
    データ送信が完了時に全ての信号をハイインピーダンスにする
    ことを特徴とする
    請求項5乃至請求項8記載のバス・アナライザ。
  10. 前記外部通信回路が、
    前記リンク層ICが待機中である場合に前記物理層ICと前記リンク層ICとの間の制御信号及びデータ信号の回路接続を切断し、
    前記制御信号及び前記データ信号を用いて前記物理層ICからのデータを受信し処理を行い、
    受信完了時に全ての信号をハイインピーダンスにする
    ことを特徴とする
    請求項5乃至請求項8記載のバス・アナライザ。
  11. 前記外部通信回路が、
    エラーを含むパケットを前記物理層ICを介してIEEE1394シリアルバス上に送信することを特徴とする
    請求項5乃至請求項8記載のバス・アナライザ。
  12. 前記外部通信回路が、
    最大転送サイズのデータの送受信を行う場合に前記外部通信回路のバッファメモリから直接送信、若しくは、受信データを直接蓄積することを特徴とする
    請求項5乃至請求項8記載のバス・アナライザ。
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