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JP3625122B2 - A/dコンバータ - Google Patents
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JP3625122B2 - A/dコンバータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はA/Dコンバータに関するものであり、特にシグマデルタ型のA/Dコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】
A/Dコンバータにおいて、過大な雑音が乗っている入力信号から信号のみを取り出す場合、通常は入力信号を積分し、平均値を求めている。このようなA/Dコンバータとして積分型A/Dコンバータやシグマデルタ型コンバータが用いられてきた。
【0003】
積分型A/Dコンバータは積分をアナログ回路で行ない、シグマデルタ型A/Dコンバータは積分をディジタルフィルタで行なう。更にいえば、シグマデルタ型A/Dコンバータはアナログ積分器とその出力を基準値と比較して2値信号を出力するコンパレータとから成る変調器を含んでおり、その変調出力をディジタルフィルタで積分するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記積分型A/DコンバータはA/D変換中に様々な誤差を発生し、分解能向上に限界がある。一方、シグマデルタ型A/Dコンバータでは分解能は10〜100倍向上するが、フルスケール近くの入力信号にノイズが乗っていると、信号の平均値が制限値未満であっても内部回路がノイズによって一時的に飽和してしまい、出力値に誤差が生じるため、実際の使用時にはフルスケール〜の余裕をかなりとって使用せざるを得ず、ダイナミックレンジを有効に利用できないという欠点がある。
【0005】
本発明はダイナミックレンジを拡大且つ有効に利用できるようにしたシグマデルタ型A/Dコンバータを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため請求項1の発明に係るA/Dコンバータは、シグマデルタ型A/Dコンバータの入力側に、前記シグマデルタ型A/Dコンバータが飽和を起こしても、該シグマデルタ型A/Dコンバータがリニア動作になるまで入力信号を保持する容量値を持ったコンデンサを有する第1の積分器と、該第1の積分器の出力のゲインを大きくするゲイン回路とを接続したことを特徴としている。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記シグマデルタ型A/Dコンバータが、前記第1の積分器のコンデンサよりも容量値の小さなコンデンサを有する第2の積分器と、第2の積分器の出力を基準値と比較するコンパレータと、コンパレータの出力をD入力とするDフリップフロップと、該Dフリップフロップのクロック端子にクロックを与えるクロック源と、前記Dフリップフロップの出力を第2の積分器の入力にフィードバックする第3の抵抗、前記Dフリップフロップの出力端に接続されたディジタルフィルタとから成っており、前記第2の積分器、コンパレータ、Dフリップフロップ、クロック源が変調器を構成している。
【0009】
このような本発明の構成によると、シグマデルタ型A/Dコンバータのフルスケール近くの入力信号に乗っているノイズによりシグマデルタ型A/Dコンバータの部分(例えば変調器)で飽和を起こしても、入力信号は容量の大きな第1の積分器で充分に保持されているので、その間にフィードバックによりシグマデルタ型A/Dコンバータ部分がリニア領域に復帰すれば入力信号に等しいディジタル値が得られる。尚、第1の積分器でゲインが低下するが、これはゲイン回路で是正される。
【0010】
つまり、積分器を含むフィードバックシステム(この場合、変調器部分)では、最前段に置かれた積分器が飽和しなければ、後段のいずれかの箇所で飽和してもシステム全体としての出力値は入力信号の積分値と等しくなるので、変調器の出力をディジタルフィルタで積分しても正確な値を求めることができるのである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図1に示した本発明の実施形態について説明する。同図において、1は入力信号源であり、2は第1の積分器である。3は第1の積分器2の出力をゲインアップするゲイン回路である。4はシグマデルタ型A/Dコンバータであり、変調器4aとディジタルフィルタ4bとから成る。
【0012】
第1の積分器2は演算増幅器5と、その反転端子(−)と出力端子間に接続された容量値の大きなコンデンサCと、フィードバック抵抗Rとから成っている。演算増幅器5の非反転端子(+)は直流電圧に接続され、反転端子(−)は前記信号源1に接続される。
【0013】
ゲイン回路3は前記第1の積分器2の出力端に接続された第1抵抗R1と、フィードバック用の第2抵抗R2とから成っている。これらの抵抗の値は、R1<R2の関係に選ばれており、具体的には、特にこれに限る必要はないが、R1はR2の10分の1に設定されている。その結果、ゲインはR2/R1=10となり、充分にゲインアップされる。
【0014】
シグマデルタ型A/Dコンバータ4の変調器4aは、2つの積分器11、12と、コンパレータ8、Dフリップフロップ9、クロック源11を含んでいる。積分器11は演算増幅器6とコンデンサCとから構成され、積分器12は演算増幅器7とコンデンサCとから構成されている。これらのコンデンサC、Cの値は上記コンデンサCに比して充分小さい。R3は第3抵抗、R4はフィードバック用の第4抵抗である。R3の抵抗値とR4の抵抗値は等しく、且つR2の抵抗値にも等しい。演算増幅器11、12の非反転端子はそれぞれ所定の直流電圧に接続される。
【0015】
8はコンパレータであり、その(−)端子には積分器12の出力が入力され、(+)端子には基準電圧Vrefが入力される。(−)端子の入力がVrefより小さければハイレベル、大きければローレベルがコンパレータ8から出力される。コンパレータ9の出力はDフリップフロップ9のD端子へ与えられる。Dフリップフロップ9はクロック源11からのクロックCLKによって動作する。
【0016】
その−Q出力は抵抗R0、R4を介してそれぞれ第1積分器2と積分器12へフィードバックされ、Q出力は抵抗R2を介して積分器11へフィードバックされる。フィードバックされた−Q出力、Q出力はそれぞれ(イ)(ロ)(ハ)点において入力信号と減算されてから積分される。DフリップフロップのQ出力は次段のディジタルフィルタ4bへ与えられる。ディジタルフィルタ4bはDフリップフロップ10を有しており、そのクロック端子には前記クロック源11からのクロックCLKが与えられる。
【0017】
以上のように構成される本実施形態では積分器2が大きな容量Cによって時定数が大きいものとなっているので、入力を保持する時間が長い。従って、フルスケール近くの信号にノイズが乗っていることにより変調器4aが飽和を起こしても、その入力信号は第1の積分器2で保持されていることになる。その間に、変調器4aがフィードバックにより飽和領域からリニア領域にリターン(復帰)すれば、積分器2に保持されている信号が、そのリニア領域で変調されるので、全体として出力は入力の積分値に等しくなる。尚、第1の積分器2でゲインが低下した入力信号は次段のゲイン回路3によりゲインが上昇した(元に戻った)形でΣデルタ型A/Dコンバータ4へ入力される。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、シグマデルタ型A/Dコンバータのフルスケール近くの入力信号に乗っているノイズによりシグマデルタ型A/Dコンバータ部分で飽和を起こしても、入力信号に応じた正しい出力が得られる。換言すれば、本発明ではシグマデルタ型A/Dコンバータのダイナミックレンジを拡大且つ有効に利用できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のA/Dコンバータの実施形態を示す回路図。
【符号の説明】
1 信号源
2 第1の積分器
3 ゲイン回路
4 シグマデルタ型A/Dコンバータ
4a 変調器
4b ディジタルフィルタ

Claims (2)

  1. シグマデルタ型A/Dコンバータの入力側に、前記シグマデルタ型A/Dコンバータが飽和を起こしても、該シグマデルタ型A/Dコンバータがリニア動作になるまで入力信号を保持する容量値を持ったコンデンサを有する第1の積分器と、該第1の積分器の出力のゲインを大きくするゲイン回路とを接続したことを特徴とするA/Dコンバータ。
  2. 前記シグマデルタ型A/Dコンバータは、前記第1の積分器のコンデンサよりも容量値の小さなコンデンサを有する第2の積分器と、第2の積分器の出力を基準値と比較するコンパレータと、コンパレータの出力をD入力とするDフリップフロップと、該Dフリップフロップのクロック端子にクロックを与えるクロック源と、前記Dフリップフロップの出力を第2の積分器の入力にフィードバックする第3の抵抗、前記Dフリップフロップの出力端に接続されたディジタルフィルタとから成っており、前記第2の積分器、コンパレータ、Dフリップフロップ、クロック源が変調器を構成していることを特徴とする請求項1に記載のA/Dコンバータ
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