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JP3633725B2 - 管引込み装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、ガス,水道,通信等の管路を非開削により地中に敷設する管の引込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
非開削による配管の地中敷設工法として、路上設置型の推進機を地上に設置して第1工程では地中にボーリング孔を掘進し、第2工程では掘進したボーリング孔に敷設対象管を引込む工法が提案されている。
【0003】
図6(A)(B)は上述の引き込み工法を示しており、(A)は同工法の第1工程(ボーリング孔の掘進工程),(B)は同工法の第2工程(管の引込み工程)を示す。管の敷設経路には、一方側に発進立坑a,他方側に到達立坑bが設けられ、発進立坑aの側の地上に、路上設置型の推進機cが設置される。この推進機cには、回転するロッドを所要の推進力で繰出したり、又は所要の引込み力で引戻す作用を行うガイドドリルユニットを備えている。
【0004】
図6(A)に示す第1工程では、推進機cから繰り出されるロッドeの先端にドリルヘッドfが取付けられ、ドリルヘッドfを回転させつつ地中に進入させて発進立坑aの側から到達立坑bに至る経路にドリルヘッドfを進行させる。この際に、ドリルヘッドfの先端からベントナイト泥水をジェット噴射し、その水流により土壌を切り崩しながら進行させ、順次ロッドeを継ぎ足して到達立坑bに至る経路の地中にボーリング孔を掘進させるようにしている。
【0005】
次いで図6(B)に示す第2工程では、到達立坑bの側でドリルヘッドfを取外し、これに代えてロッドeの端部に、埋設管径に合わせた拡孔リーマnと、引込み対象の管m(ポリエチレン管,以下PE管と称す)とを直列に連結した状態にして、推進機cによる引込み力でロッドeを引き戻す。この工程で引込み対象管mがボーリング孔に引込まれるようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した管の引込み工法を施工する場合、形成されたボーリング孔を拡孔リーマで拡径したとしても、引込み管表面とボーリング孔周囲とにはかなりの摩擦抵抗があり、特に崩れやすい砂状の地質の場合、その摩擦抵抗はさらに大きくなってしまう。
また上述のような問題点を解決する手段として、引込み管を被膜材等で覆って摩擦抵抗を軽減することが考えられるが、長距離にわたる引込み管全長を覆うための被膜材の収納箇所の問題、または収納した被膜材を適正に引込み管に覆うための手段の問題等が派生する。
【0007】
本発明は、上記の問題点に対処してなされたもので、既存の引込み装置を用いて、引き込み対象管を長距離にわたってスムーズに地中敷設できる管の引込み装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明は、敷設経路の一方側に発進立坑、他方側に到達立坑を形成し、回転ロッドを地中に進入させて発進立坑から到達立坑までの地中にボーリング孔を掘進させ、該ボーリング孔に引込み管の前段に直列に連結されて引込まれる管引込み装置であって、
前記管引込み装置は、引込み管と略同径の外径を有する円筒状の胴体部と、
前記胴体部の略中心に軸方向に伸びる連結棒と、
前記胴体部の前方にジャバラ状に折り畳んで収容される被膜材と、
前記被膜材より後方に配設され、前記連結棒に固定される複数の円盤状のスペーサとを具備して成り、
上記被膜材の終端部を前記到達立坑側のボーリング孔開口部付近に折り返した状態で固定して、引込み管と共に土中に引込むことで前記引込み管周囲に被膜材を覆うように構成してなることを特徴とする。
【0009】
また、前記円盤状のスペーサには、円周上複数箇所に外方向に突出する突片を備えており、隣り合うスペーサにて前記突片が交互になるように配列してなることを特徴とする。
【0010】
本発明による管引込み装置は、上記円盤状のスペーサの後方に、上記胴体部の内径と略同程度の外径の弾力性を有するスペーサを所要間隙を持たせて2個配設し、前記間隙に滑材を充填してなることを特徴とする。
【0011】
本発明による管引込み装置は、上記胴体部の後部に拡径部を設け、該拡径部内壁面にシール材を設けてなることを特徴とする。
【0012】
【作用】
本発明による管引込み装置によると、該引込み装置は、引込み管の前段に連結されているため、引込み管に先だってボーリング孔内に引込まれることになる。そのため、ボーリング孔内をある程度整地することができ、また孔内の蛇行を矯正することができる。
さらに、前記装置内には、被膜材がジャバラ状に収納されているため、該被膜材の終端部を到達立坑側のボーリング孔開口部付近に折り返した状態で固定することで、引込み過程で順次該被膜材を装置の後方へ排出し、後段の引込み管に被膜材を覆いかぶせることができ、引込みによる摩擦抵抗を軽減することができる。その際、被膜材はジャバラ状に引込み装置内部に収納されていることから、比較的大量に収納することができ、長距離にわたる引込み管にも対応することができ、さらには、被膜材の後段に複数の円盤状のスペーサを配設しているため、被膜材が該スペーサと装置内壁面との間を通過させることで、ジャバラ状のものを引き伸ばすことができる。
【0013】
請求項2記載の本発明によると、前記円盤状のスペーサには、円周上複数箇所に外方向に突出する突片を備えており、隣り合うスペーサにて前記突片が交互になるように配列してあるため、被膜材が後方に排出される際に、前記突片が被膜材内周面に均等に当接し、該被膜材が撓むことなく適正に引き伸ばされる。
【0014】
請求項3記載の本発明によると、前記円盤状のスペーサによって引き伸ばされた被膜材が、弾力性を有する2個スペーサと装置内壁面との間を通過する。この通過時に前記2個のスペーサ間に設けられた滑材充填間隙を通過するため、被膜材内周面に滑材が塗布されるようになる。そのため、引込み管のスライド移動が促進され、摩擦抵抗をさらに軽減することができるようになる。
【0015】
請求項4記載の発明によると、管引込み装置の胴体部に拡径部を設け、該拡径部内壁面にシール材を設けていることから、ボーリング孔挿通時に土砂が装置内部に流入することを防止することができる。
【0016】
請求項5記載の発明によると、被膜材としてポリチューブを使用していることから、装置内に大量に収納することができ、また、コスト的にも安価なことから施工費用を低減することができる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
図1は、本発明の管引込み装置の断面図である。
管引込み装置1は、引込みする管7と同材質及び同じ外径を有する略円筒状に形成されている胴体部11と、前記胴体部11の略中心に軸方向に伸びる連結棒12と、前記胴体部11の前方にジャバラ状に折り畳んで収容されるポリチューブ13と、前記ポリチューブ13より後方に配設され前記連結棒12に固定される円盤スペーサ14と、前記円盤スペーサ14より後方に配設されたウレタン性のスペーサ15,16とで構成されている。
【0018】
前記胴体部11は前部がテーパ状に形成されており、また後部には拡径部11aが設けられている。そして該拡径部11aの内壁面には、シール材として図2(a)に示すようなゴム管17が配設されており、該ゴム管17の全長は拡径部11aの全長より長く形成されている。そして該ゴム管17は、図2(b)に示すようなシーリング材18により前記拡径部11aの内壁面に圧接される。このシーリング材18は、プラスチック等の弾性力を有する材質で形成されており、ゴム管17の内側に挿入してゴム管17を前記拡径部11aの内壁面に圧接している。
【0019】
前記連結棒12は、鉄等の金属で形成されており、先端部には管引込み装置1を牽引する回転ロッドを連結するためのアイリング12aが設けられており、また、後端部にはシャックル12bが設けられている。
前記円盤スペーサ14は、図3(a)に示すように、円周上4箇所に外方向に突出する突片14aを備えている。そして該スペーサ14を複数枚前記連結棒12に固定するが、その配列としては、図3(b)に示すように、隣り合うスペーサにて前記突片14aが交互になるようにしてある。
【0020】
前記ウレタンスペーサ15,16は、その外径が胴体部11の内径と略同程度であり、前記円盤スペーサ14の後方で前記連結棒12に固定されている。また、該ウレタンスペーサ15,16は所要の間隙Sを持って配設されており、該間隙Sには滑材が充填されている。それゆえ、滑材はウレタンスペーサ15,16に含侵し、間隙Sより流出することはない。
【0021】
上述のように構成される管引込み装置1において、先端部にジャバラ状に収容されたポリチューブ13は、円盤スペーサ14の突片14aと胴体部11の内壁面との間を通過する。この際、前記突片14aは交互に配列されていることから、ポリチューブ13の内周面に均等に当接し、該ポリチューブ13が撓むことなく適正に引き伸ばされる。
そして引き伸ばされたポリチューブ13は、前記ウレタンスペーサ15,16と胴体部11の内壁面との間を通過する。この際前記ウレタンスペーサ15,16は弾力性を有していることから、該ウレタンスペーサ15,16の外径が前記胴体部11の内径と略同程度でも、ポリチューブ13は通過することができる。また、通過する際には、ポリチューブ13は、ウレタンスペーサ15,16に当接し、また、滑材が充填されている間隙Sを通過することから、ポリチューブ13の内側には滑材が塗布される。
【0022】
次に本発明の管引込み装置の使用形態を説明する。
図4において、符号2は発進立坑、符号3は到達立坑を示す。発進立坑2の側には、路上設置型の推進機4が設置されている。
この推進機4には、従来と同様に、地中掘進用の回転ロッド5を所要の推進力で繰出したり所要の引込み力で引き戻すガイドドリルユニット41を装備している。ロッド5は、所要の長さを有するものを順に継ぎ足すことで管敷設経路の全長に対応する長さを有する。また、推進機4の側には、動力源となるパワーユニットトラック(図示せず)を配置している。
【0023】
第1工程での施工態様は、前記図6(A)に説明した従来例と同様である。すなわち、推進機4から繰り出されるロッド5の先端には、ドリルヘッドfが取付けられる。このドリルヘッドfを回転させつつ地中に推進させる際に、ドリルヘッドの先端部からベントナイト泥水をジェット噴射し、その水流で土壌を切り崩しながら、到達立坑3に至る経路の地中にボーリング孔を掘進させるようにしている。
【0024】
また、この掘進時には、前記図6(A)に説明した従来例と同じように、ドリルヘッドfに組み込んだ発信器(図示せず)からの信号gを、地上の検知器hで検知してボーリングの先端位置を確認していて、地上からの遠隔操作で掘進中のドリルヘッドfの掘進方向を修正している。
【0025】
図4に示す第2工程では、到達立坑3に到達した回転ロッド5の先端部より、ドリルヘッドfを取外し、これに代えて回転ロッド5の先端部に、拡孔リーマ6と、本発明の管引込み装置1と敷設すべき管(鋼管)7とを直列に連結させる。
【0026】
そしてボーリング孔に管7を引込む方法として、図5に示すように、到達立坑3内において、ポリチューブ13の終端部を前記ボーリング孔開口部付近に折り返した状態でアンカーボルト13aで固定する。そして回転ロッド5を発進立坑2側で牽引するのと合わせて、到達立坑3の内部に、従来より公知の元押し装置8を設置してもよい。この元押し装置8は、ジャッキユニット81と、ジャッキの伸長/収縮動作によりガイドレール83に沿って前後に水平移動する圧入部82とを有する。ジャッキユニット81は、立坑内に設けた支圧壁21により押し力の反力を受けるように設置している。
【0027】
上述のような機材構成によると、管引込み装置1は、引込み管7の前段に連結されているため、引込み管7に先だってボーリング孔内に引込まれることになる。そのため、ボーリング孔内をある程度整地することができ、また孔内の蛇行を矯正することができる。また、管7は、ボーリング孔内に引込まれながら管引込み装置1より排出されるポリチューブ13によって覆われる。そのため、管7の表面は、ポリチューブ13のみに接触し、直接土に接触することがないため、摩擦抵抗が軽減される。
さらに、ポリチューブ13には滑材が塗布されているため、管7のスライド移動がスムーズになり、摩擦抵抗をさらに軽減することができるようになる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による管引込み装置によると、該引込み装置は、引込み管の前段に連結されているため、引込み管に先だってボーリング孔内に引込まれることになる。そのため、ボーリング孔内をある程度整地することができ、また孔内の蛇行を矯正することができる。
さらに、前記装置内には、被膜材がジャバラ状に収納されているため、該被膜材の終端部を到達立坑側のボーリング孔開口部付近に折り返した状態で固定することで、引込み過程で順次該被膜材を装置の後方へ排出し、後段の引込み管に被膜材を覆いかぶせることができ、引込みによる摩擦抵抗を軽減することができる。その際、被膜材はジャバラ状に引込み装置内部に収納されていることから、比較的大量に収納することができ、長距離にわたる引込み管にも対応することができ、さらには、被膜材の後段に複数の円盤状のスペーサを配設しているため、被膜材が該スペーサと装置内壁面との間を通過させることで、ジャバラ状のものを引き伸ばすことができる。
【0029】
請求項2記載の本発明によると、前記円盤状のスペーサには、円周上複数箇所に外方向に突出する突片を備えており、隣り合うスペーサにて前記突片が交互になるように配列してあるため、被膜材が後方に排出される際に、前記突片が被膜材内周面に均等に当接し、該被膜材が撓むことなく適正に引き伸ばされる。
【0030】
請求項3記載の本発明によると、前記円盤状のスペーサによって引き伸ばされた被膜材が、弾力性を有する2個スペーサと装置内壁面との間を通過する。この通過時に前記2個のスペーサ間に設けられた滑材充填間隙を通過するため、被膜材内周面に滑材が塗布されるようになる。そのため、引込み管のスライド移動が促進され、摩擦抵抗をさらに軽減することができるようになる。
【0031】
請求項4記載の発明によると、管引込み装置の胴体部に拡径部を設け、該拡径部内壁面にシール材を設けていることから、ボーリング孔挿通時に土砂が装置内部に流入することを防止することができる。
【0032】
請求項5記載の発明によると、被膜材としてポリチューブを使用していることから、装置内に大量に収納することができ、また、コスト的にも安価なことから施工費用を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の管引込み装置の説明図
【図2】管引込み装置の部品説明図
【図3】円盤スペーサの説明図
【図4】管引込み装置の使用形態説明図
【図5】管引込み装置の使用形態説明図
【図6】路上設置型の推進機を利用した従来のフローモール工法の説明図
【符号の説明】
1 管引込み装置
11 胴体部
12 連結軸
13 ポリチューブ
13a アンカーボルト
14 円盤スペーサ
15 ウレタンスペーサ
16 ウレタンスペーサ
17 ゴム管
18 シーリング材
2 発進立坑
3 到達立坑
31 支圧壁
4 路上設置型の推進機
41 ガイドドリルユニット
5 回転ロッド
6 拡径リーマ
7 管
8 元押し装置
81 ジャッキユニット
82 圧入部
83 ガイドレール
S 間隙

Claims (5)

  1. 敷設経路の一方側に発進立坑、他方側に到達立坑を形成し、回転ロッドを地中に進入させて発進立坑から到達立坑までの地中にボーリング孔を掘進させ、該ボーリング孔に引込み管の前段に直列に連結されて引込まれる管引込み装置であって、
    前記管引込み装置は、引込み管と略同径の外径を有する円筒状の胴体部と、
    前記胴体部の略中心に軸方向に伸びる連結棒と、
    前記胴体部の前方にジャバラ状に折り畳んで収容される被膜材と、
    前記被膜材より後方に配設され、前記連結棒に固定される複数の円盤状のスペーサとを具備して成り、
    上記被膜材の終端部を前記到達立坑側のボーリング孔開口部付近に折り返した状態で固定して、引込み管と共に土中に引込むことで前記引込み管周囲に被膜材を覆うように構成してなることを特徴とする管引込み装置。
  2. 前記円盤状のスペーサには、円周上複数箇所に外方向に突出する突片を備えており、隣り合うスペーサにて前記突片が交互になるように配列してなることを特徴とする請求項1記載の管引込み装置。
  3. 請求項1記載の管引込み装置において、
    上記円盤状のスペーサの後方に、上記胴体部の内径と略同程度の外径の弾力性を有するスペーサを所要間隙を持たせて2個配設し、前記間隙に滑材を充填してなることを特徴とする管引込み装置。
  4. 請求項1記載の管引込み装置において、
    上記胴体部の後部に拡径部を設け、該拡径部内壁面にシール材を設けてなることを特徴とする管引込み装置。
  5. 前記被膜材はポリチューブであることを特徴とする請求項1乃至4記載の管引込み装置。
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