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JP3639620B2 - 画像合成装置及び画像処理方法 - Google Patents
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JP3639620B2 - 画像合成装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像合成装置及び画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は画像合成装置及び画像処理方法に係わり、特に、複数の撮像系から出力される複数の画像を合成して任意のアスペクト比のパノラマ画像を生成するために用いて好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、テレビあるいはビデオの画面のアスペクト比を変える(例えばNTSCの4対3と、HDあるいはED2の16対9のコンバージョン)方式としては、出力時に上下または左右をトリミングする方式が知られている。
【0003】
これらの方式は、撮像した画像の一部を用いる方式である。このため、4対3のイメージセンサを用いたNTSCカメラで撮像し、4対3のNTSC用のモニタで出力する場合は画質的には問題ないが、水平画角が1/3も減少してしまう欠点があった。
【0004】
また、複数の画像を入力して座標変換処理を行い、変換後の各々の画像を合成して画界の広い画像を出力する画像合成装置が、特開平5−110926号公報等で提案されている。
【0005】
しかしながら、上記従来例においても所定のアスペクト比の画像を得る方法は示されておらず、合成後の画像を上述したようにトリミングする方式を適用すると画質的な劣化が生じる問題があった。
【0006】
上述のような問題点を解決するために、本願の出願人は、複数の撮像系を用いて画界の一部をオーバーラップして撮像する装置において、上記各撮像系から出力される複数の画像信号を視点位置と光軸の方向が上記各撮像系からの視点の位置ずれ量と光軸の輻輳角で定義される撮像系から任意の物体距離、結像倍率で定義される状態で出力される一つの画像信号になるよう合成変換する撮像装置を以前に提案した。上記提案の撮像装置によれば、画質劣化が少なく、しかも輻輳の際に生じた歪みが補正された画像を得ることができる。
【0007】
以下、上記従来例について簡単に説明する。図2は、撮像装置の基本配置を示す図であり、10L、10Rの2組の撮像系により構成されている。
図中1は共通の被写体平面、11Lおよび11Rは等価な仕様を有する第1および第2の撮像光学系であり、一般的にはズームレンズが用いられる。
【0008】
次いで、12Lおよび12Rは、同様に等価な仕様を有するイメージセンサであり、サチコン等の撮像管またはCCD等の固体撮像素子が用いられる。これらの光軸LLおよびLRは、選定したアスペクト比の画面に応じて各々の撮像画界の所定量がオーバーラップする条件を満たすように、被写体面1の法線O−O’に対して対称に角度θほど傾斜した状態に配置する(但し、点Oは被写体面1上の点。)。
【0009】
なお、角度2θを輻輳角と呼ぶ。また、2Lおよび2Rはそれぞれイメージセンサ12Lおよび12Rに共役な物体面で、被写体平面1に対してそれぞれ角度θだけ傾いている。
【0010】
点OLおよびORは、それぞれ光軸LLおよびLRと被写体平面1との交点であり、点CLおよびCRはそれぞれの第1の撮像光学系11Lおよび第2の撮像光学系11Rの主点(詳しくは被写体側の主点)である。それぞれの撮像光学系11Lおよび11Rには、変倍群および合焦群があり、これらを駆動する駆動系、光軸方向の位置情報を得るためのエンコーダが設けられている。
【0011】
また、撮像系を光軸を含む平面内で回転する機構系、駆動系、回転角を検出するエンコーダがそれぞれの撮像系11Lおよび11Rに設けられている。
そして、所定のアスペクト比の画像が得られるよう輻輳角制御系がそれぞれのエンコーダの出力信号に応じた輻輳角の制御目標値を設定し、輻輳制御を行っている。
【0012】
以下、画像合成の方法について図2、図3を用いて説明する。
図2で撮像光学系11Lおよび11Rの結像倍率をβ、物体距離(OL−CLおよびOR−CRの距離)をzとし、それぞれの主点、CL、CRは距離2d(基線長)だけ離れて配置されているとする。
【0013】
そして、被写体面1からO−O’上にO’側に距離z’だけ離れた位置に視点をとり、その視点での仮想的な結像倍率がβ’となるように仮想的な像面(すなわち視点と像面との距離β’z’)をとる時、第1および第2のイメージセンサの像面が合成された仮想像面の様子は図3のようになる。
【0014】
図3で、点AL、BL、CL、DLは、それぞれイメージセンサ12Lの像面の対角上の点である。また、点AR、BR、CR、DRはそれぞれイメージセンサ12Rの像面の対角上の点であり、それぞれ仮想像面上の点AL’、BL’、CL’、DL’、AR’、BR’、CR’、DR’に対応する。
【0015】
また、点EL、FL、ER、FRは、図示のようにそれぞれ第1および第2のイメージセンサの像面上のオーバーラップの中心となる水平上下辺上の点であり、仮想像面上では点E’、F’に対応し、一致する。本出願人が先に提案した上記従来例では、輻輳のある複数のイメージセンサ上の画像を撮像系のパラメータと被写体の距離情報を用いて幾何変換処理を施すことにより、1つの仮想像面上の画像に合成して、輻輳により生じる歪みが補正された合成画像を得ている。
【0016】
図5は、上記従来例の画像合成装置の構成を示す図である。画像メモリL21、画像メモリR22は左画像および右画像をデジタル画像データとして記憶しておく記憶部、パラメータ記憶部23は複眼撮像装置20のパラメータである基線長、輻輳角、結像倍率、物体距離および出力画像の仮想撮像系の結像倍率、物体距離を記憶しておく記憶部である。
【0017】
対応点抽出部30は、まず画像メモリL21の小領域をテンプレートとして格納し、テンプレートに位置オフセットをかけて平行移動させて、画像メモリR22の画像データとのテンプレートマッチングを行い、左画像の座標に対応する右画像の座標を検出する。
【0018】
距離情報算出部31では、対応点抽出部30の対応点情報である左画像および右画像の座標とパラメータ記憶部23に記憶されている基線長、輻輳角、結像倍率、物体距離、出力画像の仮想撮像系の結像倍率、物体距離のパラメータより、距離データと出力画像面内の座標を計算して距離情報メモリ25に格納する。
【0019】
また、上記距離情報メモリ25には距離情報として、距離の逆数の値が格納される。
さらに、距離情報補間部32では、対応点抽出部30で対応点が検出できず、そのため距離情報が求まらない領域での距離情報の補間が行われる。
【0020】
一方、アドレス発生部26は出力する画像の二次元座標を順次発生し、座標変換部27に送る。座標変換部27はパラメータ記憶部23に記憶されている複眼撮像系のパラメータと距離情報補間部32から出力される距離データとからアドレス発生部26で発生したアドレスを変換し、画像メモリL21、画像メモリR22に記憶されている左画像および右画像の二次元座標を求める。
【0021】
画像データ補間部28は、座標変換部27の変換後の二次元座標によって、画像メモリL21、画像メモリR22に記憶されている左画像および右画像のデータから補間処理を行い、出力用画像メモリ29に補間した画像データを出力する。画像がオーバーラップする領域において左右画像の補間データから出力用の画像データを求めるには、例えば補間データを平均して出力する。以上述べたシステム全体の動作の制御は、図示しないシステム制御部によって行われる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、本出願人が以前に提案した上記従来例では、撮像系を構成する光学系の光軸付近と周辺との光量比が著しく異なる場合には、以下の問題点が生じる。
【0023】
すなわち、画像がオーバーラップする領域において同一被写体を撮像した場合でも、例えば図3において点GL、GRが左右各撮像系の像面上で対応する点である時、画像面上での左右それぞれの撮像系の光軸からの距離rL、rRが異なると画像信号のレベル差が生じ、上述したような合成処理を行うとオーバーラップ領域で画像むらが生じ、合成画像の画質が劣化するという問題点があった。この画質劣化を完全に除去するには光軸付近と周辺との光量比が1である撮像系で入力した画像から合成する必要がある。
【0024】
上記問題点を解決するための手段として、左右各撮像系で撮像した画像を撮像系の光量分布特性に従い、光軸付近と周辺との光量比が1となるように光量分布の補正をあらかじめ行い、上記従来例に示したような画像合成を行うことが考えられる。
【0025】
しかし、合成出力する画像の領域が左右各撮像系の画像の領域を全て含まないような場合には、あらかじめ行う光量分布の補正が合成出力する画像の領域外でも行われることとなり、補正領域に無駄な領域が生じる。
【0026】
本発明は上述の問題点にかんがみ、撮像系を構成する光学系の光軸付近と周辺との光量比が著しく異なる場合でも画像むらが生じないようにして高画質の合成画像が得られるようにすることを第1の目的とする。
【0027】
また、撮像系を構成する光学系の光軸付近の周辺との光量比が著しく異なる場合でも、あたかも光軸付近と周辺との光量比が1である撮像系からの入力画像から合成したのと同等な、画像むらがなくて高画質の合成画像が得られるようにすることを第2の目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像合成装置は、複数の撮像系を有し、これらの撮像系の輻輳により画界の一部をオーバーラップして撮像する画像合成装置において、被写体の距離情報及び前記各撮像系のパラメータを用いて前記各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行う座標変換処理部と、前記座標変換処理部より出力された前記各画像の座標と、前記各撮像系の撮像パラメータとから光量補正係数を決定する光量補正係数決定部と、前記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を前記座標変換処理部より出力された前記各画像の座標に応じて補間し、前記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号に合成する画像データ補間部とを画像合成変換処理部に設け、前記複数の撮像系から出力される複数の画像信号を前記画像合成変換処理部により一つの画像信号に合成するようにしたことを特徴とする。
【0029】
また、本発明の他の特徴とするところは、前記光量補正係数決定部は、前記各撮像系において前記座標変換処理部の出力から前記各撮像系の撮像パラメータごとに前記各撮像系の光量分布特性を相殺するように光量補正係数を決定することにある。
また、本発明のその他の特徴とするところは、前記画像データ補間部は、前記座標変換処理部の出力に応じた補間値と前記光量補正係数決定部により決定された光量補正係数とを乗じて、前記各撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては前記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては前記乗算の結果一つ算出された方の値を出力することにある。
【0030】
本発明の画像処理方法は、複数の撮像系の輻輳により画界の一部をオーバーラップして撮像した複数の画像を合成するための画像処理方法であって、前記複数の画像に対応する被写体の距離情報及び前記各撮像系のパラメータを用いて前記各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行う座標変換処理工程と、前記座標変換処理工程より出力された前記各画像の座標と、前記各撮像系の撮像パラメータとから光量補正係数を決定する光量補正係数決定工程と、前記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を前記座標変換処理工程より出力された前記各画像の座標に応じて補間し、前記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号に合成する画像データ補間工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明の他の特徴とするところは、前記光量補正係数決定工程は、前記各撮像系において前記座標変換処理工程の出力から前記各撮像系の撮像パラメータごとに前記各撮像系の光量分布特性を相殺するように光量補正係数を決定することにある。
また、本発明のその他の特徴とするところは、前記画像データ補間工程は、前記座標変換処理部の出力に応じた補間値と前記光量補正係数決定工程により決定された光量補正係数とを乗じて、前記各撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては前記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては前記乗算の結果一つ算出された方の値を出力することにある。
【0031】
【作用】
本発明は上記技術手段を有するので、複数の撮像系から出力される複数の画像信号を一つの画像信号に合成変換する際に、被写体の距離情報と、各撮像系のパラメータとを用いて各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行うとともに、座標変換処理の結果得られる出力と、上記各撮像系の撮像パラメータとから光量を補正する光量補正係数を決定し、さらに、上記座標変換処理の結果得られる出力に応じて上記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を補間し、上記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号が合成するので、撮像系を構成する光学系の光軸付近と周辺との光量比が著しく異なる場合においても、画像むらのない、高画質の合成画像が得られるとともに、合成出力する画像の領域が左右各撮像系の画像の領域を全て含まないような場合にも、補正領域に無駄な領域が生じないようになる。
【0032】
また、他の特徴によれば、上記撮像系において上記座標変換処理の結果得られる出力から上記撮像系の撮像パラメータごとに上記撮像系の光量分布特性を相殺するように光量補正係数を決定することにより、光軸付近と周辺との光量比が1である撮像系からの入力画像から合成したのと同様な画像むらがなくて、高画質の合成画像が得られる。
【0033】
また、他の特徴によれば、上記撮像系から出力される画像信号の上記座標変換処理の結果得られる出力に応じた補間値と上記光量補正係数を乗じて、上記撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては上記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては上記乗算の結果一つ算出された方の値を出力するようにしたので、オーバーラップする領域においても、オーバーラップしない領域においても補間値を良好に求めることができる。
【0034】
【実施例】
以下、本発明の画像合成装置及び画像処理方法の一実施例を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1の実施例の画像合成装置の構成図である。図1において、複眼撮像装置20は、図2に基本配置を示した撮像系であり、所定のアスペクト比の画像が得られるよう輻輳角θが制御されて、左画像および右画像が同時に撮像されるようになされている。それ以外の部分が画像合成処理を行う画像合成変更処理部であり、以下その部分について構成、動作を説明する。
【0035】
左画像メモリL21、右画像メモリR22は左画像および右画像をデジタル画像データとして記憶しておく記憶部、パラメータ記憶部23は複眼撮像装置20のパラメータである基線長、輻輳角、結像倍率、物体距離および出力画像の仮想撮像系の結像倍率、物体距離を記憶しておく記憶部である。
【0036】
対応点抽出部30は、まず左画像メモリL21の小領域をテンプレートとして格納し、テンプレートに位置オフセットをかけて平行移動させて、右画像メモリR22の画像データとのテンプレートマッチングを行い、左画像の座標に対応する右画像の座標を検出する。
【0037】
距離情報算出部31では、対応点抽出部30の対応点情報である左画像および右画像の座標とパラメータ記憶部23に記憶されている基線長、輻輳角、結像倍率、物体距離、出力画像の仮想撮像系の結像倍率、物体距離のパラメータより、距離データと出力画像面内の座標を計算して距離情報メモリ25に格納する。
【0038】
距離情報メモリ25には距離情報として距離の逆数の値が格納される。距離情報補間部32では対応点抽出部30で対応点が検出できず、そのため距離情報が求まらない領域での距離情報の補間が行われる。
【0039】
一方、アドレス発生部26は出力する画像の二次元座標を順次発生し、座標変換部27に送る。座標変換部27はパラメータ記憶部23に記憶されている複眼撮像系のパラメータと、距離情報補間部32から出力される距離データとからアドレス発生部26で発生したアドレスを変換し、左画像メモリL21、右画像メモリR22に記憶されている左画像および右画像の二次元座標を求める。
【0040】
以上の処理は、本出願人が以前に提案した従来例と同じものである。本実施例では出力用画像メモリ29に出力する画像データを補間する画像データ補間部28の処理と、新たに光量補正係数決定部24を設けた点が異なる。
【0041】
光量補正係数決定部24は、座標変換部27の変換後の左画像および右画像の二次元座標をそれぞれ(xL,yL)、(xR,yR)とすると、まずそれぞれの座標の光軸からの距離の2乗にあたる値r2L、r2Rを、下記の▲1▼式により算出する。
r2L = xL2 +yL2 、 r2R = xR2 +yR2 ...▲1▼
【0042】
そして、パラメータ記憶部23に記憶されている複眼撮像系のパラメータのうち、撮像系の結像倍率β、物体距離z、絞り値Aと、▲1▼式の出力とからあらかじめ光量補正係数決定部24内に記憶されている参照テーブルにより左画像および右画像の光量補正係数wL、wRが決定される。
【0043】
上記参照テーブルには結像倍率β、物体距離z、絞り値A、光軸からの距離の2乗に対する補正係数の値wが4次元配列として記憶されており、一つの結像倍率β、物体距離z、絞り値Aに対する断面をグラフで表現すると、図4の実線で示した関係となるように光軸での値を1として光軸からの距離の2乗r2が大きくなるに従い、増加するようになる。
【0044】
詳しくは、撮像系の光軸からの距離の2乗r2に対する光量分布特性が、図4の破線で示した関係である時、実線の関係と破線の関係の積が1となる。これにより、上記各撮像系の撮像パラメータごとに、上記各撮像系の光量分布特性が相殺されるように光量補正係数が決定される。
【0045】
なお、撮像系のパラメータである結像倍率β、物体距離z、絞り値Aごとに上記関係の参照テーブルを持っているのは、撮像系の光軸からの距離に対する光量分布特性は撮像系の光学系が本実施例のようにズームレンズ系である場合、一般的に、結像倍率β、物体距離z、絞り値Aで異なるからである。
【0046】
したがって、結像倍率β、物体距離z、絞り値Aで撮像系の光軸からの距離に対する光量分布特性がほとんど変わらない場合、あるいは上記撮像系のパラメータが変化しない撮像系である場合には参照テーブルは光軸からの距離の2乗に対する補正係数の値が1次元配列として記憶されているものである。
【0047】
画像データ補間部28では座標変換部27の変換後の左画像および右画像の二次元座標によって、左画像メモリL21、右画像メモリR22に記憶されている左画像および右画像のデータからそれぞれ双線形補間により補間処理を行い、左画像からの補間値gLと右画像からの補間値gRを求める。
【0048】
そして、光量補正係数決定部24の左画像および右画像の光量補正係数wL、wRから出力画像での補間値gが▲2▼式により算出され、出力用画像メモリ29に出力される。
g = (wL・gL+wR・gR)/2 ・・・▲2▼
【0049】
この時、各撮像系からの画像がオーバーラップしない領域では、画像データの補間値はどちらか一方の画像からしか求まらないので、光量補正係数と画像データの補間値との乗算結果により算出された方の値を出力画像での補間値gとして出力用画像メモリ29に出力する。
なお、以上述べたシステム全体の動作の制御は、図示しないシステム制御部によって行われる。
【0050】
本実施例の光量補正係数決定部24は、座標変換部27の変換後の左画像および右画像の二次元座標から光軸からの距離の2乗にあたる値r2L、r2Rを、上記▲1▼式により算出している。
【0051】
しかし、本実施例の撮像系のようなズームレンズ系では一般に光学系は光軸に関して回転対称であり、光量分布特性も回転対称となるので像面の全ての座標から個別の光量補正係数を決定するよりも本実施例のように光軸からの距離に一対一に対応する量をまず算出した後、その算出値に基いて光量補正係数を決定する方式は、参照テーブルに必要な記憶領域を少なくできる点で都合が良い。なお、距離の2乗にあたる値の代わりに距離を算出し、その算出値に基いて光量補正係数を決定しても同等の効果が得られる。
【0052】
次に、本発明の画像合成装置の第2の実施例について説明する。この第2の実施例の構成は、図1に示したものと同じであり、光量補正係数決定部24以外の処理および動作は本発明の第1実施例と同じである。以下では本実施例の光量補正係数決定部24の動作について説明する。
【0053】
光量補正係数決定部24は、座標変換部27の変換後の左画像および右画像の二次元座標をそれぞれ(xL,yL)、(xR,yR)とすると、まずそれぞれの座標の光軸からの距離の2乗にあたる値r2L、r2Rを、上述の▲1▼式により算出する。
【0054】
そして、パラメータ記憶部23に記憶されている複眼撮像系のパラメータのうち撮像系の結像倍率β、物体距離z、絞り値Aと上記▲1▼式の出力とからあらかじめ光量補正係数決定部24内に記憶されている左画像および右画像の参照テーブルにより左画像および右画像の光量補正係数wL、wRが決定される。
【0055】
本実施例では左画像と右画像で別々の参照テーブルが用意されており、結像倍率β、物体距離z、絞り値A、光軸からの距離の2乗に対する補正係数の値が4次元配列として記憶されている。
【0056】
なお、上述したように、本実施例では左画像と右画像で別々の参照テーブルを持っているので、光量補正係数決定部24の記憶部の必要容量は大きくなる。しかし、本実施例の場合には、左撮像系と右撮像系のイメージセンサの感度の違いを吸収できるので、特に左撮像系と右撮像系のイメージセンサの感度が大きく異なる時には、第1の実施例に比べて輝度むらのない合成画像が得られる。
【0057】
【発明の効果】
上述したように、請求項1、4に記載の発明によれば、複数の撮像系の輻輳により画界の一部をオーバーラップして撮像した複数の画像を合成する際に、被写体の距離情報と上記各撮像系のパラメータとを用いて各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行うとともに、上記座標変換処理の結果得られる上記各画像の座標と、上記各撮像系の撮像パラメータとから光量補正係数を決定し、さらに、上記座標変換処理の結果得られる上記各画像の座標に応じて上記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を補間し、上記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号に合成するようにしたので、撮像系を構成する光学系の光軸付近と周辺との光量比が著しく異なる場合においても、画像むらのない、高画質の合成画像が得られる。また、合成出力する画像の領域が左右各撮像系の画像の領域を全て含まないような場合にも、補正領域に無駄な領域が生じないようにすることができる。
【0058】
また、請求項2、5に記載の発明によれば、上記座標変換処理の結果得られる出力から上記撮像系の撮像パラメータごとに上記撮像系の光量分布特性を相殺するよう光量補正係数を決定するようにしたので、あたかも光軸付近と周辺との光量比が1である撮像系からの入力画像から合成したような画像むらのない、高画質の合成画像が得られる。
【0059】
また、請求項3、6に記載の発明によれば、上記撮像系から出力される画像信号の上記座標変換処理の結果得られる出力に応じた補間値と上記光量補正係数を乗じて、上記撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては上記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては上記乗算の結果一つ算出された方の値を出力するようにしたので、オーバーラップする領域においても、或いはオーバーラップしない領域においても補間値を容易に、かつ確実に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す画像合成装置の構成を示すブロック図である。
【図2】複眼撮像系の基本配置を示す図である。
【図3】画像合成変換処理の様子を示す図である。
【図4】光量補正係数決定部の参照テーブルを説明する特性図である。
【図5】従来の画像合成装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 共通の被写体平面
2L、2R イメージセンサ面に共役な物体面
11L、11R 撮像光学系
12L、12R イメージセンサ
20 複眼撮像装置
21 左画像メモリL
22 右画像メモリR
23 パラメータ記憶部
24 光量補正係数決定部
25 距離情報メモリ
26 アドレス発生部
27 座標変換部
28 画像データ補間部
29 出力用画像メモリ
30 対応点抽出部
31 距離情報算出部
32 距離情報補間部
LL、LR 撮像系の光軸

Claims (6)

  1. 複数の撮像系を有し、これらの撮像系の輻輳により画界の一部をオーバーラップして撮像する画像合成装置において、
    被写体の距離情報及び前記各撮像系のパラメータを用いて前記各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行う座標変換処理部と、
    前記座標変換処理部より出力された前記各画像の座標と、前記各撮像系の撮像パラメータとから光量補正係数を決定する光量補正係数決定部と、
    前記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を前記座標変換処理部より出力された前記各画像の座標に応じて補間し、前記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号に合成する画像データ補間部とを画像合成変換処理部に設け、
    前記複数の撮像系から出力される複数の画像信号を前記画像合成変換処理部により一つの画像信号に合成するようにしたことを特徴とする画像合成装置。
  2. 前記光量補正係数決定部は、前記各撮像系において前記座標変換処理部の出力から前記各撮像系の撮像パラメータごとに前記各撮像系の光量分布特性を相殺するように光量補正係数を決定することを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  3. 前記画像データ補間部は、前記座標変換処理部の出力に応じた補間値と前記光量補正係数決定部により決定された光量補正係数とを乗じて、前記各撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては前記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては前記乗算の結果一つ算出された方の値を出力することを特徴とする請求項1に記載の画像合成装置。
  4. 複数の撮像系の輻輳により画界の一部をオーバーラップして撮像した複数の画像を合成するための画像処理方法であって、
    前記複数の画像に対応する被写体の距離情報及び前記各撮像系のパラメータを用いて前記各撮像系によって撮像された各画像の座標を求める座標変換処理を行う座標変換処理工程と、
    前記座標変換処理工程より出力された前記各画像の座標と、前記各撮像系の撮像パラメータとから光量補正係数を決定する光量補正係数決定工程と、
    前記各撮像系からそれぞれ出力される画像信号を前記座標変換処理工程より出力された前記各画像の座標に応じて補間し、前記光量補正係数を用いてそれぞれの補間値から一つの画像信号に合成する画像データ補間工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  5. 前記光量補正係数決定工程は、前記各撮像系において前記座標変換処理工程の出力から前記各撮像系の撮像パラメータごとに前記各撮像系の光量分布特性を相殺するように光量補正係数を決定することを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
  6. 前記画像データ補間工程は、前記座標変換処理部の出力に応じた補間値と前記光量補正係数決定工程により決定された光量補正係数とを乗じて、前記各撮像系の画像データがオーバーラップする領域においては前記乗算結果の平均値を出力し、それ以外の領域においては前記乗算の結果一つ算出された方の値を出力することを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
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