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JP3652651B2 - 車両用サンバイザ - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、車両の運転席や助手席への直射光を避けるために車室の前部天井面に取り付けられるサンバイザの改良に関し、特にカードを抜き差し可能に保持するカードホルダ部を備えたサンバイザに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
カードホルダ部を備えたサンバイザとして、特開2001−294041号公報には、サンバイザ本体の表面にシート材を部分的に巻き付け、該シート材とサンバイザ本体との間にカードを差し込んで保持するカードホルダ部を形成したサンバイザが開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の公報例のサンバイザは、サンバイザ本体のカードホルダ部を除くシート材で覆われていない部分が露出しているため、成形時に当該露出部分に肌荒れ等が生じている場合には見栄えが悪くなる。このため、表皮をサンバイザ本体全体に被覆して肌荒れ等を覆い隠すことが行われている。この場合に、上記の公報例のようにしてカードホルダ部を形成すると、表皮以外にカードホルダ部用のシート材が必要でその分だけコストが嵩む。
【0004】
この発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、カードホルダ部を専用のシート材を用いることなく構成することでサンバイザのコストを低減することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この発明は、サンバイザ本体を被覆する表皮を2枚のシート材で構成し、この2枚のシート材のサンバイザ本体に対する被覆の態様を工夫してカードホルダ部を構成したことを特徴とする。
【0006】
具体的には、この発明は、樹脂製の板状サンバイザ本体と該サンバイザ本体を被覆する表皮とからなる車両用サンバイザを対象とし、次のような解決手段を講じた。
【0007】
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記表皮は、上記サンバイザ本体の車幅方向中間部を端部としサンバイザ本体の表側及び裏側を連続して被覆する第1シート材と、該第1シート材によるサンバイザ本体非被覆部の表側及び裏側を連続して被覆するとともに端部から車幅方向の所要幅に亘る領域が上記第1シート材に外側からラップする第2シート材とからなり、上記第1及び第2シート材のラップ部において、第1シート材の端部は第2シート材の裏側に固着されているとともに、第2シート材の端部は第1シート材の表側に固着されずに両者間にカードを抜き差しする挿入部が形成されて上記ラップ部によりカードホルダ部を構成していることを特徴とする。
【0008】
上記の構成により、請求項1に記載の発明では、サンバイザ本体を被覆する第1シート材及び第2シート材のラップ部でカードホルダ部が構成されているため、別途にカードホルダ部専用のシート材がいらず、その分だけ安価なサンバイザが得られる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、サンバイザ本体は、車幅方向に延びる薄肉ヒンジを境に表側半体と裏側半体とに厚み方向に2分割され、これら両半体は、上記薄肉ヒンジを支点として折り畳まれて係合手段により互いに結合されていることを特徴とする。
【0010】
上記の構成により、請求項2に記載の発明では、サンバイザ本体が表側半体と裏側半体とを薄肉ヒンジにより一体結合しているため、両半体の組付が容易であるとともに表側半体と裏側半体とを同時に射出成形することが可能となる。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、第1シート材と第2シート材とは、予め固着された一体物であり、表側半体及び裏側半体の射出成形により該両半体に一体的に被着されていることを特徴とする。
【0012】
上記の構成により、請求項3に記載の発明では、サンバイザは、第1シート材と第2シート材とによりカードホルダ部が形成された一体物の表皮と、請求項2に記載の半割結合体のサンバイザ本体とで構成され、しかも、射出成形により成形されるものであるから、上記半割結合体の成形と同時にカードホルダ部付の表皮が一体的に被着された半割結合体を得ることができ、成形が容易であるとともにさらに安価なサンバイザが得られる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
【0014】
図1及び図2はこの発明の実施の形態に係るサンバイザSを示す。このサンバイザSは、車幅方向に延び所定の遮光面積を有する偏平な長尺の樹脂製板状サンバイザ本体1と、該サンバイザ本体1を被覆する表皮3とからなり、L字形のステー5の鉛直軸部回りにほぼ水平方向へ回動するとともに、水平軸部回りに上下方向へ回動して車両の運転室の前部天井面7に沿うように位置する格納位置(図2実線の状態)と、車両のフロントウインド(図示せず)内面に沿うように位置する遮光位置(図2仮想線の状態)とに切り替え可能に前部天井面7に配設されている。
【0015】
上記サンバイザ本体1は、図1及び図5に示すように、車幅方向に延びる中央の断面V字形の薄肉ヒンジ15を境に格納位置において車室側に面する板状表側半体9と、天井側に面する板状裏側半体11とに厚み方向に2分割されて上下対称形の半割形状に射出成形により成形されている。また、上記表側半体9及び裏側半体11の外周部には、係合手段としての外周係合部17,19がそれぞれ形成され、表側半体9及び裏側半体11は、上記薄肉ヒンジ15を支点として折り曲げられて上記両外周係合部17,19を互いに係合させることにより互いに結合されて偏平板状に組み合わされ、内部に中空部13が形成されている。
【0016】
上記表側半体9の一端側(図5右側)には嵌合溝21a,23aが1つずつ形成され、一方、上記裏側半体11の一端側(図5右側)にも嵌合溝21b,23bがそれぞれ1つずつ形成され、これら嵌合溝21a,23aと嵌合溝21b,23bとは上記薄肉ヒンジ15を中心として上下対称に配置されていて、表側半体9と裏側半体11とを組み合わせた状態で互いに突き合わされて、上記ステー5の水平軸部を回動可能に保持する円形の保持孔を構成するようになっている。
【0017】
また、上記表側半体9及び裏側半体11の他端側(図5左側)には、展開状態で矩形開口部を構成するコの字形の開口部25a,25bが上記薄肉ヒンジ15を中心として上下対称に形成され、表側半体9の開口部25aには係止ピン27が一体的に形成されているとともに、裏側半体11の開口部25b周縁には嵌合溝29が2つ形成されていて、表側半体9と裏側半体11とを組み合わせた状態で上記係止ピン27が上記嵌合溝29に嵌合するようになっている。この係止ピン27は、前部天井面7に設けられた係止片31(図2参照)と係脱可能にかつ回動可能に係合してサンバイザSをバタ付かないように保持するためのものである。
【0018】
この発明の特徴として、上記表皮3は、図3及び図4にも示すように、第1シート材33と第2シート材35との2枚のシート材からなり、上記第1シート材33は、上記サンバイザ本体1の車幅方向中間部を端部としサンバイザ本体1の表側及び裏側を連続して被覆している。
【0019】
一方、上記第2シート材35は、上記第1シート材33によるサンバイザ本体非被覆部Aの表側及び裏側を連続して被覆するとともに、上記第2シート材35の端部から車幅方向の所要幅に亘る領域が上記第1シート材33に外側からラップしている。
【0020】
そして、上記第1及び第2シート材33,35のラップ部Bにおいて、第1シート材33の端部は第2シート材35の裏側にレーザービームにより固着(融着)されているとともに、第2シート材35の端部は第1シート材33の表側に固着されずに両者間にカードC(図2仮想線参照)を抜き差しする挿入部37aが形成されて上記ラップ部Bによりカードホルダ部37を構成している。上記固着箇所を図1,3〜5では×印を付して示す。
【0021】
上記第1シート材33と第2シート材35とは、予め固着された一体物であり(図3及び図4参照)、上記サンバイザSを射出成形する際には、図6に示すように、第1シート材33と第2シート材35とが一体となった表皮3を成形金型39の下型41の成形面41aにセットし、上型43を閉じて上記下型39との間に形成されたキャビティ45に溶融樹脂を射出成形機のシリンダ47からスクリュ49の回転動作により樹脂通路51を経て上記キャビティ45に射出することにより、上記表側半体9及び裏側半体11を射出成形し、これにより、上記第1シート材33及び第2シート材35からなる表皮3が表側半体9及び裏側半体11からなる展開状態のサンバイザ本体1に一体的に被着されたサンバイザSを得るようになっている。このようにしてサンバイザSを成形した後、サンバイザ本体1の外周縁から外部にはみ出している表皮3のはみ出し部分をトリミングし、表側半体9と裏側半体11とを半肉ヒンジ15を支点として折り畳んで外周係合部17,19を互いに係合させた後、嵌合溝21a,21b,23a,23bによって形成される嵌合孔にステー5を回動可能に取り付けることにより、完成品としてのサンバイザSが構成される。
【0022】
このように、この実施の形態では、サンバイザ本体1を被覆する表皮3を第1シート材33と第2シート材35との2枚のシート材で構成し、この第1シート材33と第2シート材35との端部同士を各々ラップさせてカードホルダ部37を構成していることから、別途にカードホルダ部専用のシート材を用いる必要をなくしてサンバイザSを安価に製作することができる。
【0023】
なお、上記の実施形態では、第1シート材33の端部を第2シート材35の裏側にレーザービームにより固着するようにしたが、これに限定されることなく接着剤、縫製等により固着するようにしてもよい。また、表側半体と裏側半体とを結合する係合手段は、各半体の外周係合部17,19に限定されることなく、各半体に上記中空部13に突出するように係合部を形成するようにしてもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、第1シート材と第2シート材とでサンバイザ本体を被覆し、上記第1シート材と第2シート材とのラップ部でカードホルダ部を構成したので、表皮以外にシート材が不要でサンバイザを安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のI−I線における断面図である。
【図2】この発明の実施の形態に係るサンバイザの格納状態を示す斜視図である。
【図3】表皮を構成する第1シート材と第2シート材との固着状態を示す平面図である。
【図4】図3のIV−IV線における断面図である。
【図5】表皮を被着した状態のサンバイザの展開図である。
【図6】サンバイザの射出成形において表皮を成形金型にセットした状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 サンバイザ本体
3 表皮
9 表側半体
11 裏側半体
15 薄肉ヒンジ
17,19 係合手段
33 第1シート材
35 第2シート材
37 カードホルダ部
37a 挿入部
A サンバイザ本体非被覆部
B ラップ部
C カード
S サンバイザ

Claims (3)

  1. 樹脂製の板状サンバイザ本体と該サンバイザ本体を被覆する表皮とからなる車両用サンバイザであって、
    上記表皮は、上記サンバイザ本体の車幅方向中間部を端部としサンバイザ本体の表側及び裏側を連続して被覆する第1シート材と、
    該第1シート材によるサンバイザ本体非被覆部の表側及び裏側を連続して被覆するとともに端部から車幅方向の所要幅に亘る領域が上記第1シート材に外側からラップする第2シート材とからなり、
    上記第1及び第2シート材のラップ部において、第1シート材の端部は第2シート材の裏側に固着されているとともに、第2シート材の端部は第1シート材の表側に固着されずに両者間にカードを抜き差しする挿入部が形成されて上記ラップ部によりカードホルダ部を構成していることを特徴とする車両用サンバイザ。
  2. 請求項1記載の車両用サンバイザにおいて、
    サンバイザ本体は、車幅方向に延びる薄肉ヒンジを境に表側半体と裏側半体とに厚み方向に2分割され、これら両半体は、上記薄肉ヒンジを支点として折り畳まれて係合手段により互いに結合されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
  3. 請求項2記載の車両用サンバイザにおいて、
    第1シート材と第2シート材とは、予め固着された一体物であり、表側半体及び裏側半体の射出成形により該両半体に一体的に被着されていることを特徴とする車両用サンバイザ。
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