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JP3658438B2 - 走行作業機等のアクセルレバー装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、走行作業機等の原動機を制御するためのアルセルレバー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歩行形トラクタ等の原動機は所定の操作で停止させるようになっている。多くは、アルセルレバーを停止位置を越えた停止位置に回動させることで、燃料カット等を行って停止させるようにしている。ところが、通常の減速(回転数低減)操作のときに停止位置まで至っては拙いので、ここで何等かの切替え操作を必要とするものが多い。しかし、これでは、緊急に停止しなければならないときに咄嗟に操作できないことがある。
【0003】
これに対処するため、アクセルレバーに緊急停止操作機構を関連させたアクセルレバー装置が出現しており、これには特開昭58−199227号公報及び実公昭62−009150号公報に見られるものがある。前者は、緊急停止用レバーをハンドルと一緒に握っておき、緊急時にこのレバーを離すと、スプリングの力でアクセルレバーを停止位置に移動させるものである。また、後者は、アクセルレバーの傍に緊急停止用ロッドを設けておき、緊急時にこのロッドを押し上げることでアクセルレバーを停止位置に移動させるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した前者公報のものでは、緊急停止用レバーをハンドルと常に共握りしておくのが通常操縦の際の負担となるし、また後者公報のものでは、慣性の大きな緊急停止用ロッドを重力に逆らって上方に押し上げるには相当大きな力を要する。
【0005】
本発明は、斯かる問題点を合理的に解決するものとした走行作業機等のアクセルレバー装置を提供することを目的としており、叩き操作等の単純且つ小さい操作力より原動機を直ちに停止させることを可能となすほか、アクセルレバーをその回動範囲内の任意位置に正確に位置決めできるようにしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明では、スプリングによって原動機回転域から原動機停止位置まで回動付勢されて縦軸廻りへ回動自在とされたアクセルレバーを設けると共に、アクセルレバーに、アクセルレバーの近傍に一定大きさ以上の外力が作用することにより前記縦軸廻りに回動するよう設けられた抵抗体の円弧状外周縁に適当間隔毎に形成された係止溝にその係合部が係合して相対的な位置ずれが規制されたサブレバーを揺動可能に設け、サブレバーが外力を付与されて係合部が抵抗体の係止溝との係合を解除される方向に揺動されると、アクセルレバーがスプリングによって原動機回転域から原動機係止位置まで一挙に回動させられる構成であり、かつ、アクセルレバーの上方に、その軸体が縦軸中をバネによって上動付勢されて上下動可能に挿通するノブを設け、ノブの下端にノブの叩き操作によって軸体が下動したときにサブレバーの係合部に作用して係合部抵抗体の係止溝との係合を解除させるディスクを設けたことを特徴とする走行作業機等のアクセルレバー装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。図1及び図2は本発明に係るアクセルレバー装置の作動状態を断面で示した側面図、そして図3は同装置等の一部を断面とした平面図である。
【0008】
図に於いて、1はケース部材で、走行作業機としての歩行形トラクターの操縦ハンドル2の右側把手部等に装着される。
【0009】
3はケース部材1の上面中央部に形成した縦軸筒部で、これの外周には抜止めリング4を介してアクセルレバー5が一定位置での回動自在に嵌着してある。この際、アクセルレバー5は原動機停止位置p1と、原動機回転域の最高速位置p3との間でのみ回動操作されるものとなされる。
【0010】
6はアクセルレバー5の上面に固定されたワイヤー巻取り部材で、図示しない原動機の燃料噴射量調節装置から延出された連系ワイヤー7を、原動機側に設けられた図示のないスプリングの引張力に抗して巻き取るものとなしてある。そして、この巻取り部材6の上方でケース部材1の内方にはアクセルレバー5に図3に示す矢印方向f1の付勢力を付与するための図示しないスプリングを設ける。
【0011】
8は縦軸筒部3の内孔に挿通された段付の軸体で、上端に緊急停止用操作部としてのノブ9を、そして下端に欠円形のデイスク10を固定し、長さ途中には縦軸筒部3の内孔周面で上下方向へ案内される摺動体11を嵌着したものとなされている。この際、デイスク10は下面の中央が上方へ凹んだ形状となされ、且つ直径の両端に横長の係合凹み10a、10aを形成したものとなされる。12は軸体8を上方へ付勢するためのバネで、13はバネ12を包囲したカバー体である。ここで、軸体8とケース部材1の相互間にはスプリングで押圧されるボールとこのボールを案内するための溝からなる図示しない係止力付与手段を設け、デイスク10が図1に実線で図示した上昇位置と、同図に仮想線kで示す通常位置と、図2に図示した下降位置との三個所で、係止力付与手段の発生する適当大きさの係止力により弾圧的に固定されるようにする。
【0012】
14はケース部材1の底面中央に形成した突起軸で、この軸14には円盤状の抵抗体15が回動可能でケース部材1の底面に面接触するように嵌着してある。この際、抵抗体15の周縁には適当間隔毎に半径方向の係止溝15aを設け、その巾は後述のサブレバー20の厚みに概ね合致したものとなす。そして、抵抗体15の上面には皿バネ16及びバネ押さえ17がこの順に載置されており、バネ押さえ17は突起軸14に螺着された固定ボルト18を介して皿バネ16を押圧するように固定されている。従って、抵抗体15は皿バネ16の弾力を受けてケース部材1の底面に押し付けられ、回動変位時にはこの底面との間で適当大きさの抵抗力を発生するものとなる。
【0013】
19はアクセルレバー5の半径方向途中に固着された縦支軸であり、これにはサブレバー20が支点部20aを介して揺動自在に嵌着してある。サブレバー20は支点部20aよりも外方を操作部となされ、内方を係合部20bとなされる。この係合部20aの縦縁は高さ中央に山形の凹みaを形成することにより上下部を突部n1、n2となすのであって、サブレバー20の内方f2への揺動により下側の突部n2が抵抗体15の任意な一つの係止溝15a内に入り込むようになすのであり、また仮想線kで示す通常位置にあるデイスク10の周縁が凹みa内に入り込むように関連させる。この際、サブレバー20には内方f2への付勢力を付与するための図示しないスプリングを設ける。
【0014】
21はケース部材1の底面近傍に設けたストッパー部であって、サブレバー20が内方f2へ揺動された状態でアクセルレバー5が高速側から最低速位置p2まで回動されたとき、係合部20aの下端を係止してそれ以上の回動を規制すると共に、同レバー20が外方f3へ揺動操作されると、同レバー20との干渉を解除されてアクセルレバー5が原動機停止位置P1まで回動するのを許容するものとなされる。
【0015】
22はケース部材1の高さ途中に回動自在に装着した横軸であり、これの中央部にはコ形に屈曲された鋼線部材23をボルト固定すると共に一端部にはアーム部材24を固定し、且つ鋼線部材23の各端部はデイスク10の係合凹み10a内に係入させてある。25はアーム部材24に結合された緊急停止用操作部としての操作ワイヤーであり、26はこのワイヤー25の案内管である。
【0016】
上記の如く構成した本発明装置に於いて、通常の使用状態で原動機の回転を制御する場合は、ノブ9の操作によりデイスク10を仮想線kで示す通常位置に設定すると共に、サブレバー20の係合部20bを任意の係止溝15a内に嵌合させた状態でアクセルレバー5を適当位置に回動させるようにする。
【0017】
この場合、サブレバー20の係合部20bは図示しないスプリングの付勢力で係止溝15aの内方へ押圧されるのであり、従ってサブレバー20に外方f3への揺動操作力が付与されない限り、係合部20bが係止溝15aから抜け出ることは生じないのである。かくして、サブレバー20はアクセルレバー5を回動操作するだけで確実に抵抗体15と同体的となって縦軸筒部11廻りへ回動変位されるのである。
【0018】
ここで、アクセルレバー5を高速側へ回動させる際は、原動機側のスプリングにより連係ワイヤー7に作用する引張力と、アクセルレバー5に直接的に作用する図示しないスプリング(ケース部材内のもの)の力とを加えたものに、さらに抵抗体15の発生する抵抗を加えた力よりも大きな操作力を同レバー5に付与するようになすのである。また、アクセルレバー5が原動機回転域にあって何等の操作力も付与されない状態では、抵抗体15の発生する抵抗が、同レバー5に作用した原動機停止位置p1側へ向かうスプリング力に打ち勝ってこれを静止状態となすのであり、従ってアクセルレバー5は操縦者の回動操作のみにより原動機回転域の任意位置に正確に固定されるものとなる。一方、アクセルレバー5を低速側へ回動させるには、抵抗体15の抵抗によって同レバー5に作用した回転規制力よりも大きな操作力を付与するのであり、この際の操作力は同レバー5に作用する原動機停止位置p1側へ向かうスプリング力の影響で比較的小さいものとなる。
【0019】
アクセルレバー5が原動機回転域にあって原動機が回転している状態で、この原動機を停止させる際は、アクセルレバー5を先ず低速側へ回動操作することにより、サブレバー20の係合部20bの下端がストッパー部21に衝突する位置、即ち最低速位置p2に到達させるのであり、ここで、サブレバー20を外方f3bへ揺動操作し、係合部20bが係止溝15aから抜け出た状態を保持しつつ、アクセルレバー5を原動機停止位置p1まで回動操作する。これにより原動機には燃料が全く供給されなくなって原動機は停止する。
【0020】
一方、走行作業機の使用中に危険状態が発生した場合は、ノブ9を下方へ叩くのであり、これによりデイスク10は軸体8と共に降下し図2に示す状態となる。この際、デイスク10の外周縁が、カム作用により下側の突部n2を外方f3へ押してサブレバー20を揺動させ、係合部20bを係止溝20a内から押し出すものとなり、且つこの状態をアクセルレバー5が原動機停止位置p1に達するまで保持させる。このため、アクセルレバー5は抵抗体15との係合による係止力を失い、矢印方向f1へ向かうスプリング力により原動機停止位置p1まで一挙に回動され、原動機は直ちに停止される。
【0021】
この緊急停止作動の後、原動機を再び使用可能状態とするにはノブ9を引き上げて、デイスク10を仮想線kで示す通常位置に設定し直す。これによりサブレバー20は縦支軸19廻りの揺動が可能となって再び抵抗体15の係止溝15aに嵌合されるものとなり、この後は前述同様にアクセルレバー5が原動機回転域の任意位置に静止するものとなって原動機の使用が可能となる。
【0022】
上記したノブ9の操作に代えて操作ワイヤー25を矢印方向f4へ引くようにしてもよいのであり、この場合は、アーム部材24が横軸22及び鋼線部材23を介してデイスク10を上昇変位させ、図1に実線で示す状態とする。これに関連してデイスク10の外周縁がカム作用でサブレバー20の上側の突部n1を外方f3へ押して、同レバー20を揺動させ、係合部20aを抵抗体15の係止溝15aから押し出すものとなり、原動機は前述同様に直ちに停止される。
【0023】
この後、原動機を再び使用可能状態とするにはノブ9を押し下げて、デイスク10を前述同様に仮想線kで示す通常位置に設定し直すのである。
【0024】
【発明の効果】
上記した本発明によれば、走行作業機の作業中に緊急停止ハンドルを握る等の格別な操作を必要としないで緊急停止に対処することを可能となし、且つサブレバーを揺動させるだけの簡易な操作(叩き操作や引き操作等)で原動機を直ちに停止させることができるものである上に、アクセルレバーを原動機回転域の任意位置に正確に停止させることのできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るアクセルレバー装置の一作動状態を示す縦断面図である。
【図2】 同アクセルレバー装置の他の作動状態を示す縦断面図である。
【図3】 同アクセルレバー装置等を示し、一部を断面とした平面図である。
【符号の説明】
3 縦軸
5 アクセルレバー
8 軸体
9 ノブ
10 ディスク
12 バネ
15 抵抗体
15a 係止溝
20 サブレバー
20b 係合部
p1 原動機停止位置

Claims (1)

  1. スプリングによって原動機回転域から原動機停止位置まで回動付勢されて縦軸廻りへ回動自在とされたアクセルレバーを設けると共に、アクセルレバーに、アクセルレバーの近傍に一定大きさ以上の外力が作用することにより前記縦軸廻りに回動するよう設けられた抵抗体の円弧状外周縁に適当間隔毎に形成された係止溝にその係合部が係合して相対的な位置ずれが規制されたサブレバーを揺動可能に設け、サブレバーが外力を付与されて係合部が抵抗体の係止溝との係合を解除される方向に揺動されると、アクセルレバーがスプリングによって原動機回転域から原動機係止位置まで一挙に回動させられる構成であり、且つ、アクセルレバーの上方に、その軸体が縦軸中をバネによって上動付勢されて上下動可能に挿通するノブを設け、ノブの下端にノブの叩き操作によって軸体が下動したときにサブレバーの係合部に作用して係合部抵抗体の係止溝との係合を解除させるディスクを設けたことを特徴とする走行作業機等のアクセルレバー装置。
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