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JP3669424B2 - 調理器具載置台 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は厨房において各種の調理器具を載置するための調理器具載置台に関する。
【0002】
【従来の技術】
厨房においては、調理に際し、例えばお玉杓子、レードル、フライ返し、菜箸、しゃもじ等の各種の棒状の調理器具を使用したり、鍋等の蓋を頻繁に開け閉めしたりする。これらは使用中に例えば調理台の上に一時的に載置しなければならないが、意外とその置き場所に困る。
【0003】
例えば、調理中、鍋の中身をかきまぜたり、味見をするには鍋の蓋をとってどこかに置かなくてはならない。ところが、蓋の撮みをとって、蓋の裏のつゆが滴り落ちないように上を向けて調理台に置こうとすると、熱せられた蓋が指に触れて熱い思いをすることがあり、素早く手を離さなければならない。一方、最近の調理台は人造大理石の天板も増えているので熱いものを直に置くことができない場合もある。そのため、蓋を置かずに片手に持ったまま調理せざるを得ない事態も生じ、この場合には鍋が不安定な状態となる。
【0004】
又、調理に使ったレードル、フライ返し、菜箸、しゃもじ等の各種の棒状の調理器具は、料理がついて汚れているので、調理台には直には置けない。そこで、鍋の中に入れておいたり、鍋のふちに渡しかけておいたりするが、柄が熱くなったり、場合によってはガスの炎で焦げてしまうこともある。そのためこれらを置くための受け皿を別途用意しなければならない不便さがある。
【0005】
又、お玉杓子は料理がついて汚れているので、調理台には直には置けないことはもとより、お玉部分が立体形状を成しているので、仮にそれを置くための受け皿を用意したとしても安定が悪いという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、鍋の蓋に関してはそれを立て掛けて載置するスタンド状のものが公知であった(例えば、実開平3−88443、実開平9−285402、実開昭58−167641、実開平1−127540、実開昭55−177346、実開昭61−132946等)。
【0007】
しかしながら、これらはあくまでも蓋を立てて載置するので、蓋の裏のつゆが調理台に滴り落ちることを防止するために受け皿を設けなくてはならず構造が複雑であった。
【0008】
又、お玉杓子、レードル、フライ返し、菜箸、しゃもじといった各種の棒状の調理器具にも同様に立て掛けて載置するスタンド状のものが公知であったが(例えば、実開昭55−177346、実開昭59−188042等)、やはり上記と同様の問題があった。
【0009】
この場合、お玉杓子に関しては、立体形状を成しているそのお玉部分の形状に沿った半球状の部材により受け止めるものが公知であるが(例えば、実開昭59−188042等)、汚れが半球状の部材の下側の奥の方に付き、洗いにくい問題があり、又、それをそのまま味見用の皿に流用できないので、別途味見用の皿を要する不便さがあった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明は以上の従来技術の問題点に鑑みて各種の調理器具を全部まとめて載置することを可能とし、且つ使い勝手がよく、洗いやすい調理器具載置台を提供することを目的として創作されたものであり、鍋の蓋を裏返して載置可能な支持体を有すると共にこの支持体に蓋の撮みが貫通する逃げ部を設けた上段部と、棒状の調理器具を載置可能な支持体を有すると共にその一部を着脱自在とした中段部を配したことを特徴とする。
【0011】
又、ここでは上記の載置台において、載置台の正面に着脱自在の棒体を水平に架け渡し、この棒体と載置台の設置面との間隔を、受け皿にお玉部分を載せたお玉杓子のお玉部分の高さより長く、且つお玉部分の全長より短く設定した支持体を有する下段部を配した発明も開示する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の具体的実施例を添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明の載置台の構成を示す斜視図である。この実施例においては載置台は棒材を折り曲げて接合することにより構成している。棒材の材質としては、ここでは防錆性と載置される鍋の蓋の重さにより移動しない重量を要することを考慮し、直径6mm乃至8mm程度のステンレス製の棒材を想定しているが、これはあくまでも一例であり、材質や太さはこれに限定されず、又、棒材以外により載置台を構成してもよいことは勿論である。
【0013】
この実施例においては載置台は鍋等の蓋pを載置するための上段部A、レードル、フライ返し、菜箸、しゃもじ等の各種の棒状の調理器具Tを載置するための中段部B、お玉杓子Rを支持する下段部Cを備えた構成としている。この載置台は棒材を折り曲げて接合することにより、上下3段の水平辺1、2、3とこれらの水平辺を連結する後方垂直辺4と前方垂直辺5からなるS字状の側辺部を両側に有し、上段の水平辺1、1の前方同士が上部連結辺10により連結されると共に下段の水平辺3、3の後方同士が下部連結辺11により連結される基本構成が得られる。そして、同時に上部連結辺10を波形(この実施例ではW字状に折り曲げることにより2つの波が連続する構成としている)に折り曲げることにより、波形の底部をもって蓋Pの撮みP1が貫通する逃げ部A1とした上段部Aの支持体を構成している。
【0014】
次に、棒状の調理器具を載置可能な支持体を有すると共にその一部を着脱自在とした中段部Bは、載置体の両側辺部の中段の水平辺2、2間の前方に載置台を構成する棒材と同様のステンレス製の棒体B1を掛け渡すと共に固定し、更に同様の棒体B2をその後方に着脱自在に掛け渡すことにより構成される。この場合、棒体B2を載置台に着脱する手段として、ここでは水平辺2、2にそれぞれリング部6、6を設け、ここに棒体B2を挿通して掛け渡す構成を採用している(図5参照)。
【0015】
又、お玉杓子Rを支持する下段部Cは、載置台の両側辺部の前方垂直辺5、5間に載置台を構成する棒材と同様のステンレス製の棒体C1を着脱自在に掛け渡すことにより構成される。この場合、棒体C1を載置台に着脱する手段として、垂直辺5、5にそれぞれリング部7、7を設け、ここに棒体C1を挿通して掛け渡す構成を採用していることは前記の中段部Bの場合と同様である(図5参照)。尚、後記する理由より、この棒体C1と載置台の設置面との間隔は、受け皿Dにお玉部分R1を載せたお玉杓子Rのお玉部分の高さより長く、且つお玉部分の全長より短く設定される。又、この実施例においては載置台に受け皿Dを付属させている。
【0016】
尚、この実施例においては鍋などの蓋を載置する上段部Aは、中段部Bに棒状の調理器具を置くのに邪魔にならないように少し後方にずらしている。又、上段部Aと中段Bの間は鍋等の蓋が置きやすく、しかも棒状の調理器具を置いたり、とったりし易くするために、全体のバランスをこわさない範囲で7cmから10cm程度の間隔をとっている。更に、載置台の底部となる側辺部の下段の水平辺3、3の裏面に滑り止めのゴム片8、8を固定している(図1参照)。
【0017】
この発明の調理器具載置台は次のように利用される。
▲1▼先ず、鍋等の蓋Pは図2に示すように裏返して上段部Aに載置する。この場合、蓋Pの撮みP1は上段部の逃げ部A1を貫通するので、蓋はその全面が上段部Aに安定よく接触して水平状態が保たれ、更に撮みの側面が逃げ部に当接して外力により滑り落ちる事が防止される。
▲2▼次に、レードル、フライ返し、菜箸、しゃもじ等の各種の棒状の調理器具Tは図3に示すように中段部Bの2本の棒体B1、B2上に掛け渡されるように載置されるが、料理が付着するのは調理器具の先端が接触する側の棒体のみなので、こちらを着脱自在の棒体B2側とすれば、その棒体のみを取り外して容易に洗うことができる。
▲3▼又、お玉杓子Rは図4に示すように、そのお玉部分R1を受け皿Dに載置した状態で、下段部Cの棒体C1の下方に挿入すれば、この棒体C1と載置台の設置面との間隔は、受け皿にお玉部分を載せたお玉杓子のお玉部分の高さより長く、且つお玉部分の全長より短く設定されているので、柄部分の重みにより揺動方向に倒れようとするお玉杓子は棒体C1により支持されることとなる。尚、この棒体C1の高さは固定されているので、お玉部分を載せる受け皿の大きさはその高さにあったものでなければならず、お玉杓子の大きさに合わせた複数種の受け皿Dをこの発明の載置台に付属させてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上の構成よりなるこの発明の調理器具載置台は次の特有の効果を奏する。
▲1▼鍋等の蓋は裏返して載置することが可能なので、撮みが貫通する逃げ部により水平状態が保たれて載置されることも相まってつゆ等が調理台に滴り落ちることが防止される。又、載置面となる上段部の下方には空間が確保されているので熱せられた蓋が指に触れる危険が回避される。
▲2▼各種の棒状の調理器具が載置される中段部は、料理の汚れが付着しやすい部分が着脱自在となっているので、載置台全体を洗わなくても済み、使用の都度手軽に洗う事が可能となり、衛生的な載置台が実現される。実施例においては棒体B2が架け渡される載置台の両側の側辺部のリング部6、6間の上下には障害物は存しないので、棒体B2の取り外しに際してはそれをそのまま水平に方向に移動させてリング部6、6より引き抜かないで、一端に片方にずらした後にそれを傾けて反対方向に引き抜くことが可能となり、この場合には棒体B2に付着した料理が引き抜き時にリング部6、6に付着することが防止される効果を得られる。
▲3▼同様に、お玉杓子が支持される下段部も、料理の汚れが付着しやすい部分が着脱自在となっているので、載置台全体を洗わなくても済み、使用の都度手軽に洗う事が可能となり、衛生的な載置台が実現される。実施例においては棒体C1が架け渡される載置台の両側の側辺部のリング部7、7間の上下には障害物は存しないので、棒体C1の取り外しに際してはそれをそのまま水平に方向に移動させてリング部7、7より引き抜かないで、一端に片方にずらした後にそれを傾けて反対方向に引き抜くことが可能となり、この場合には棒体C1に付着した料理が引き抜き時にリング部7、7に付着することが防止される効果を得られる。
▲4▼お玉杓子を載置する受け皿は載置台とは別部材として独立しているので、それをそのまま味見用の皿として利用でき,別途味見用の皿を用意する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の載置台の斜視図。
【図2】同上、上段部の使用方法を示す斜視図。
【図3】同上、中段部の使用方法を示す斜視図。
【図4】同上、下段部の使用方法を示す斜視図。
【図5】同上、分解状態の斜視図。
【符号の説明】
A 上段部
A1 逃げ部
B 中段部
B1 棒体
B2 棒体
C 下段部
C1 棒体

Claims (5)

  1. 鍋の蓋を裏返して載置可能な支持体を有すると共にこの支持体に蓋の撮みが貫通する逃げ部を設けた上段部と、棒状の調理器具を載置可能な支持体を有すると共にその一部を着脱自在とした中段部を配した調理器具載置台において、載置台の正面に着脱自在の棒体を水平に架け渡し、この棒体と載置台の設置面との間隔を、受け皿にお玉部分を載せたお玉杓子のお玉部分の高さより長く、且つお玉部分の全長より短く設定した構成よりなる支持体を有する下段部を配したことを特徴とする調理器具載置台。
  2. 上段部の支持体は棒材を波形に折り曲げることにより構成されると共に波形の底部をもって蓋の撮みが貫通する逃げ部とし、中段部の支持体は棒状の調理器具が架け渡されて載置されるべき複数本の棒体から構成されると共に調理器具の先端が載置される棒体を載置台に対し着脱自在とした請求項1記載の調理器具載置台。
  3. 上下3段の水平辺とこれらの水平辺を連結する後方垂直辺と前方垂直辺からなるS字状の側辺部を両側に有し、上段の水平辺の前方同士が上部連結辺により連結されると共に下段の水平辺の後方同士が下部連結辺により連結され、更に上部連結辺を波形に折り曲げることにより、波形の底部をもって蓋の撮みが貫通する逃げ部とした上段部の支持体を有する載置台本体を棒材の折り曲げにより構成し、両側辺部の中段の水平辺間に少なくとも1本を着脱自在とした複数本の棒体を掛け渡すことにより中段部の支持体とし、更に両側辺部の前方垂直辺間に棒体を着脱自在に掛け渡すことにより下段部の支持体とした請求項2記載の調理器具載置台。
  4. 下段部に支持されるお玉杓子のお玉部分を載せるための載置台本体と独立した受け皿を付属させた請求項2又は3の何れかに記載の調理器具載置台。
  5. お玉杓子のお玉部分の高さに応じた複数種の大きさの受け皿を付属させた請求項4記載の調理器具載置台。
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