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JP3673419B2 - 建設機械の作業機干渉防止装置 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、作業機の先端が運転室を有する本体に近づいた時に該作業機の動作を自動制御して両者の衝突を回避する建設機械の作業機干渉防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に油圧ショベルなどの建設機械においては、ブームとアームおよびバケット等で構成される作業機を運転室に近接する方向へ動作した時に、作業機の先端が運転室に接触するおそれがあるため、両者の衝突を防止するための作業機干渉防止装置を備える必要がある。
【0003】
この種の作業機干渉防止装置は、運転室の周囲に内側から外側に向かって停止領域と減速領域および安全領域を順次設定し、作業機の先端が最も外側の安全領域内にある場合は通常速度で作業機を動作させ、作業機の先端が安全領域の内側の減速領域に侵入した場合は作業機の動作速度を減速させ、作業機の先端が最も内側の停止領域に侵入した場合は作業機の動作を自動停止させるものであり、操作レバーの操作にも拘らず作業機の先端が運転室の手前位置で自動停止するため、機械の損傷を防止できる上にオペレータの安全を確保できるという利点がある。
【0004】
しかしながら、かかる干渉防止制御が常時実行されると、例えば作業機の先端が運転室に近接した状態で細かい作業を行う際、作業機の先端が停止領域に侵入する度に自動停止してしまうため、オペレータにとっては干渉防止制御が煩わしく感じることになる。このような不都合を改善するために、従来より干渉防止制御を一時的に解除できるようにした作業機干渉防止装置が提案されており、その一例が特許第2739358号公報や特開平7−109746号公報等に開示されている。これら公報に記載された作業機干渉防止装置は、干渉防止制御を解除することのできる解除スイッチを備え、オペレータがこの解除スイッチを操作し続けている間あるいは解除スイッチ操作後の所定時間内だけ干渉防止制御を解除するとにより、運転室近傍での細かい作業を干渉防止制御に煩わされずに行うというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来技術では、オペレータが解除スイッチを操作すると、解除スイッチを操作し続けている間あるいは所定時間内だけ干渉防止制御が完全に解除されるため、この解除状態で作業機の先端が運転室に近接する方向へ動作された場合、作業機の先端が運転室に衝突するおそれがある。特に、作業機の運転を開始する際に、操作レバーを作業機と運転室が干渉する方向に操作したままの状態で解除スイッチが操作されると、作業機が運転室に向かって急激に動作されるため、非常に危険であるという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、解除スイッチによって干渉防止制御を完全に解除する代わりに、操作スイッチによって干渉回避領域のうちの減速領域のみを縮める領域変更処理を行うこととする。このような操作スイッチを設けると、オペレータが操作スイッチを操作することにより、通常の干渉防止制御で設定された減速領域が縮まるため、領域変更処理時は減速領域に煩わされずに作業することができ、しかも、停止領域は本体の周囲に設定されたままであるため、運転室近傍での細かい作業を干渉防止制御に煩わされずに安全に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明による建設機械の作業機干渉防止装置では、運転室を有する本体と、この本体に回動可能に設けられた作業機と、この作業機の位置を検出する位置検出手段と、前記本体の周囲に内側から外側に向かって順次設定された停止領域と減速領域および安全領域を記憶し、前記作業機の先端がこれら各領域のいずれに侵入したかを判断する演算手段とを備え、前記作業機の先端が前記安全領域に侵入した時に、干渉防止制御を行わずに該作業機を通常速度で動作し、前記作業機の先端が前記減速領域に侵入した時に、該作業機が前記本体と近接する方向への作業動作を減速処理し、前記作業機の先端が前記停止領域に侵入した時に、該作業機が前記本体と近接する方向への動作を停止処理する建設機械の作業機干渉防止装置において、前記減速領域の領域幅を変更可能な操作スイッチを設け、この操作スイッチを操作することにより前記減速領域の領域幅を縮める領域変更処理が行われ、作業機の運転開始時に、操作スイッチが操作状態にある場合は領域変更処理を無効にし、操作スイッチを一旦オフにしてから再度操作した場合は領域変更処理を有効にするように構成した。
【0008】
このように構成すると、オペレータが操作スイッチを操作することにより、通常の干渉防止制御で設定された減速領域の領域幅が縮まるため、領域変更処理時は減速領域に煩わされずに作業することができ、しかも、停止領域は本体の周囲に設定されたままであるため、運転室近傍での細かい作業を干渉防止制御に煩わされずに安全に行うことができる。また、作業機の運転開始時に、操作レバーを作業機と運転室が干渉する方向に操作したままの状態で操作スイッチが操作されたとしても、通常の干渉防止制御が実行されるため、作業機が本体と近接する方向へ急激に動作することを防止できる。
【0009】
前記領域変更処理時に、減速領域は停止領域と安全領域との間に縮められた状態で残されていても良いが、減速領域の領域幅が零になるように縮め、この縮められた分の領域を安全領域とすると、領域変更処理時に減速領域が無くなって安全領域と停止領域のみとなるため、運転室近傍での作業性をより向上することができる。
【0010】
また、操作スイッチからの操作信号にて起動される計時手段と、この計時手段にて計時された時間が予め設定された所定時間内であるかを判断する操作時間演算手段とを設け、計時手段にて計時された時間が予め設定された所定時間を越えた時に、演算手段に領域変更処理を無効にする解除信号を出力するように構成すると、例えば操作スイッチの故障によって演算手段に領域変更処理を指令する信号が出力され続けた場合でも、一定時間後に通常の干渉防止制御に自動復帰することができる。
【0012】
また、油温が予め設定された基準値より低い場合は領域変更処理を無効にするように構成すると、油温が低い状態の時は操作スイッチを操作しても領域変更処理が実行されないため、安全性を向上することができる。
【0013】
また、操作スイッチによる領域変更処理時に、該領域変更処理前の減速領域内に作業機の先端が侵入したことを知らせる警報発生手段を設けると、オペレータは作業機の先端が停止領域の近くにあることを警報発生手段の起動によって認識できるため、運転室近傍での作業性をより向上することができる。
【0014】
【実施例】
実施例について図面を参照して説明すると、図1は実施例に係る作業機干渉防止装置を示す回路図、図2は該作業機干渉防止装置を備えた油圧ショベルの側面図、図3は該作業機干渉防止装置のブロック図、図4は干渉回避領域の説明図、図5は旋回体から作業機先端までの距離と電磁弁に出力する電流値との関係を示す説明図、図6は干渉防止制御の処理内容を示すフローチャートである。
【0015】
図2において、1は走行体、2は運転室2aを有し走行体1の上部に配置された旋回体であり、これら走行体1と旋回体2とで油圧ショベルの本体を構成している。3は運転室2aの右側の旋回体2に回転可能に連結されたロアブーム、4はロアブーム3の先端に回転可能に連結されたアッパーブーム、5はアッパーブーム4の先端に回転可能に連結されたアーム、6はアーム5の先端に回転可能に連結されたバケットであり、両ブーム3,4とアーム5及びバケット6で作業機7を構成している。8はロアブーム3を駆動するブームシリンダ、9はアッパーブーム4を駆動するオフセットシリンダ、10はアーム5を駆動するアームシリンダ、11はバケット6を駆動するバケットシリンダであり、アッパブーム9によってアーム5とバケット6をロアブーム3に対し横方向に平行移動する。
【0016】
図1において、12はブーム用操作レバー、13はアーム用操作レバー、14はオフセット用操作ペダルであり、これら操作レバー12,13と操作ペダル14およびバケット用操作ペダル(図示省略)は運転室2a内に配置されている。15はブーム用コントロールバルブ、16はアーム用コントロールバルブ、17はオフセット用コントロールバルブであり、オペレータがブーム用操作レバー12を操作することにより、ブーム用コントロールバルブ15に圧油が供給され、ブームシリンダ8が制御される。同様に、オペレータがアーム用操作レバー13とオフセット用操作ペダル14および図示せぬバケット用操作ペダルをそれぞれ操作することにより、アーム用コントロールバルブ16とオフセット用コントロールバルブ17およびバケット用コントロールバルブ(図示省略)に油圧が供給され、各シリンダ9,10,11が制御される。18はロアブーム3の支点部に設けられたブーム角度検出装置であり、旋回体2とロアブーム3との相対角度を検出する。19はアッパーブーム4の支点部に設けられたオフセット角度検出装置であり、ロアブーム3とアッパーブーム4との相対角度を検出する。20はアーム5の支点部に設けられたアーム角度検出装置であり、アッパーブーム4とアーム5との相対角度を検出する。
【0017】
21はブーム用操作レバー12とブーム用コントロールバルブ15の左側の室とを繋ぐブーム上げ用パイロットライン22に設けられた電磁弁、23はブーム用操作レバー12とブーム用コントロールバルブ15の右側の室とを繋ぐブーム下げ用パイロットライン24に設けられた電磁弁であり、これら電磁弁21,23はブーム用コントロールバルブ15に供給する圧油の量を調整する。25はブーム上げ用パイロットライン22に接続された油温検出装置であり、ブーム上げ用パイロットライン22の油の温度を検出する。26はブーム下げ用パイロットライン24に接続された油温検出装置であり、ブーム下げ用パイロットライン24の油の温度を検出する。また、27はアーム用操作レバー13とアーム用コントロールバルブ16の右側の室とを繋ぐアームクラウド用パイロットライン28に設けられた電磁弁であり、アーム用コントロールバルブ16に供給する圧油の量を調整する。29はアームクラウド用パイロットライン28に接続された油温検出装置であり、アームクラウド用パイロットライン28の油の温度を検出する。さらに、30はオフセット用操作ペダル14とオフセット用コントロールバルブ17の右側の室とを繋ぐオフセット左用パイロットライン31に設けられた電磁弁であり、オフセット用コントロールバルブ17に供給する圧油の量を調整する。32はオフセット左用パイロットライン31に接続された油温検出装置であり、オフセット左用パイロットライン31の油の温度を検知する。33はオペレータによって操作される操作スイッチ、35はブザーを有する警報装置であり、これら操作スイッチ33と警報装置35は運転室2a内に配置されている。
【0018】
34は各角度検出装置18,19,20と操作スイッチ33および各油温検出装置25,26,29,32からの信号を入力し、各電磁弁21,23,27,30と警報装置35への出力信号を制御する制御装置である。図3に示すように、この制御装置34は、油温判定部34a、スイッチ判定部34b、操作時間演算部34c、操作時間記憶部34d、座標演算部34e、制御領域演算部34f、制御領域記憶部34g、比較演算部34h、電磁弁制御部34iとから構成されている。油温判定部34aでは、油温検出装置25,26,29,32からの信号に入力し、油温が予め設定された基準値より上か下かを判断する。スイッチ判定部34bでは、操作時間演算部34cから出力されるタイマの状態信号と油温判定部34aでの判定結果および操作スイッチ33から出力される操作信号をそれぞれ入力し、タイマ信号が停止状態で油温が基準値より上、かつ操作スイッチ33が操作されている状態の時に、操作時間演算部34cにタイマ起動指示を出力する。この操作時間演算部34cでは、タイマ起動後の経過時間が操作時間記憶部34dに予め設定された所定時間内であるか否かを判断し、タイマ起動後の経過時間が所定時間内であると判断された場合はスイッチ判定部34bにスイッチ有効指示を出力し、タイマ起動後の経過時間が所定時間を越えたと判断された場合はスイッチ判定部34bにスイッチ無効指示を出力する。スイッチ判定部34bでは、操作スイッチ33が操作され続けている状態で操作時間演算部34cからスイッチ有効指示を入力した場合にのみ、制御領域演算部34fに干渉防止制御の領域変更指示を出力し、それ以外の例えばスイッチ無効指示を入力した場合や、油温が基準値より下の状態で操作スイッチ33が操作された場合には、制御領域演算部34fに干渉防止制御の領域変更解除信号を出力する。
【0019】
座標演算部34eでは、角度検出装置18,19,20からの入力信号に基づいて、作業機7と旋回体2との相対距離を演算する。制御領域演算部34fでは、制御領域記憶部34gに記憶された位置情報とスイッチ判定部34bからの信号を入力し、運転室2aを含む旋回体2の周囲に図4(A),(B)に示すような干渉回避領域36(図2のハッチング部分参照)を設定する。この干渉回避領域36は安全領域37に接する減速領域38とその内側の停止領域39とからなり、制御領域演算部34fでは、通常の干渉防止制御の場合、減速領域38と停止領域39を図4(A)に示すような比率に設定し、スイッチ判定部34bから入力する信号が領域変更指示である場合、図4(B)に示すように停止領域39を縮めて零にし、この縮めた分の領域を安全領域37として干渉回避領域36全体の制御内容を変更する。比較演算部34hでは、通常の干渉防止制御の場合は警報装置35に停止信号を出力し、領域変更時の干渉防止制御の場合は警報装置35に起動信号を出力し、警報装置35に備えられるブザーを鳴動する。また、比較演算部34hでは、座標演算部34eで算出された前記の相対距離をもとに作業機7の先端が図4(A)または図4(B)に示される干渉回避領域36内に侵入しているか否かを判定し、その判定結果に応じて電磁弁制御部34iに指示する制御値を演算する。電磁弁制御部34iでは、この制御値をもとに電磁弁21,23,27,30に所定の制御信号を出力し、この制御信号の電流値に比例してコントロールバルブ15,16,17に供給される圧油の量が調整される。
【0020】
すなわち、制御領域演算部34fが図4(A)に示すような比率で干渉回避領域36を設定し、通常の干渉防止制御が実行される場合は、図5(A)に示すように、作業機7の先端が安全領域37内にある時に、最大の電流値I1を出力して作業機7を通常速度で動作し、作業機7の先端が減速領域38内に侵入すると、減速開始位置での電流値I1から停止開始位置での電流値I2を旋回体2との距離に応じて出力して作業機7の動作速度を減速し、作業機7の先端が停止領域39に侵入した時点で、作業機7が動作しない最低の電流値I3を出力して作業機7を停止する。一方、制御領域演算部34fが図4(B)に示すような減速領域38の無い干渉回避領域36を設定し、停止領域39を安全領域37に変更する領域変更処理が実行された場合は、図5(B)に示すように、領域変更処理に伴って拡がった領域(距離L1)が安全領域37となるため、作業機7の先端が停止領域39に侵入まで最大の電流値I1を出力して作業機7を通常速度で動作し、作業機7の先端が停止領域39に侵入した時点で、最低の電流値I3を出力して作業機7を停止する。
【0021】
次に、上記実施例の動作を図6に示すフローチャートと共に説明する。
作業機7の運転が開始されると、スイッチ判定部34bにおいてステップS1が実行され、操作スイッチ33の入力信号から信号状態を判定する。ステップS1で操作スイッチ33の入力信号がオンの時、すなわち操作スイッチ33が操作中の時、ステップS2に移行して油温が基準値より上か下かを判断する。ステップS2で油温が基準値よりであると判断された場合、ステップS3に移行して操作スイッチ用タイマが起動中か否かを判断する。ステップS3でタイマが起動中でないと判断された場合、ステップS4が実行され、スイッチ判定部34bから操作時間演算部34cに対しタイマの起動命令を出力する。タイマ起動指示が出力されるとステップS4からステップS1に戻り、ステップS1で操作スイッチ33の入力信号がオフの時、すなわち操作スイッチ33が未操作の時、またはステップS2で油温が基準値より下であると判断された時は、ステップS5が実行されて操作時間演算部34cにタイマ停止命令を出力する。また、ステップS3でタイマが起動中であると判断された場合、ステップS6でタイマが操作時間記憶部34dに予め設定された所定時間内であるか否かを判断し、タイマが所定時間内であると判断された場合は、ステップS7が実行されて制御領域演算部34fに干渉防止制御の領域変更指示を出力する。その結果、制御領域演算部34fが干渉回避領域36の各領域と旋回体2との相対距離を演算し、図4(B)に示すように、減速領域38を無くして安全領域37とする領域変更処理が実施され、かかる減速領域38の無い領域変更処理後の干渉回避領域36に対して干渉防止制御が実施される。
【0022】
なお、ステップS5においてタイマ停止命令が出力された時、またはステップS6においてタイマが所定時間を越えたと判断された時は、ステップS8が実行されて制御領域演算部34fに干渉回避領域36を通常領域に戻す指示を出力する。その結果、制御領域演算部34fが干渉回避領域36の各領域と旋回体2との相対距離を演算し、図4(A)に示すように、安全領域37と停止領域39との間に所定領域幅の減速領域38を設定し、かかる通常の干渉回避領域36に対して干渉防止制御が実施される。
【0023】
この干渉防止制御について説明すると、前述したように、座標演算部34eで作業機7と旋回体2との相対距離を演算し、その演算結果をもとに比較演算部34hで作業機7の先端が干渉回避領域36内に侵入しているか否かを判定する。ここで、作業機7の先端が干渉回避領域36の外側の安全領域37にあると判断された場合、すなわち作業機7が旋回体2と衝突する危険がない場合、電磁弁制御部34iは電磁弁21,23,27,30に最大の電流値I1を出力し、電磁弁21,23,27,30は全開状態となるため、コントロールバルブ15,16,17には操作レバー12,13と操作ペダル14の操作量に応じた圧油が供給される。また、作業機7の先端が安全領域37の内側の減速領域38内に侵入したと判断された場合、作業機7の先端と旋回体2との距離に応じて電磁弁21,23,27,30に電流値I1より小さく電流値I2より大きい電流値を出力するため、操作レバー12,13と操作ペダル14の操作量に対して遅い速度で作業機7は動作される。さらに、作業機7の先端が減速領域38を越えて停止領域39に侵入したと判断された場合、電磁弁制御部34iは電磁弁21,23,27,30に最低の電流値I3を出力し、電磁弁21,23,27,30は全閉状態となるため、操作レバー12,13と操作ペダル14の操作に拘らずコントロールバルブ15,16,17に圧油は供給されず、作業機7は旋回体2に衝突する直前で停止する。その際、領域変更処理時の干渉回避領域36に減速領域38は存在せず、停止領域39の外側が安全領域37となっているため、作業機7を通常速度で動作できる範囲が拡がり、しかも、減速領域38は無くなるものの、停止領域39は旋回体2の周囲に設定されたままの状態で残るため、作業機7の先端を旋回体2に近接させた状態での細かい作業を干渉防止制御に煩わされずに安全に行うことができる。
【0024】
なお、上記実施例では、警報装置35としてブザーを用いた場合について説明したが、これに代えてランプ(警告灯)や振動装置を用いることも可能である。
【0025】
また、上記実施例では、減速領域38の無い領域変更処理が実施されている間中、警報装置35を起動させる場合について説明したが、領域変更処理時に、作業機7の先端が領域変更前の減速領域38に侵入した場合だけ警報装置35を起動し、作業機7の先端が安全領域37にある場合は警報装置35を停止するようにしても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0027】
本体の周囲に設定される干渉回避領域のうち減速領域の領域幅を変更可能な操作スイッチを設け、この操作スイッチを操作することにより、通常の干渉防止制御で設定された減速領域を縮める領域変更処理を行うと、領域変更処理時は減速領域に煩わされずに作業することができ、しかも、停止領域は本体の周囲に設定されたままであるため、運転室近傍での細かい作業を干渉防止制御に煩わされずに安全に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る作業機干渉防止装置を示す回路図である。
【図2】該作業機干渉防止装置を備えた油圧ショベルの側面図である。
【図3】該作業機干渉防止装置のブロック図である。
【図4】干渉回避領域の説明図である。
【図5】旋回体から作業機先端までの距離と電磁弁に出力する電流値との関係を示す説明図である。
【図6】干渉防止制御の処理内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 走行体
2 旋回体
2a 運転室
7 作業機
12 ブーム用操作レバー
13 アーム用操作レバー
14 オフセット用操作ペダル
15 ブーム用コントロールバルブ
16 アーム用コントロールバルブ
17 オフセット用コントロールバルブ
18 ブーム角度検出装置
19 オフセット角度検出装置
20 アーム角度検出装置
21,23,27,30 電磁弁
25,26,29,32 油温検出装置
33 操作スイッチ
34 制御装置
34a 油温判定部
34b スイッチ判定部
34c 操作時間演算部
34d 操作時間記憶部
34e 座標演算部
34f 制御領域演算部
34g 制御領域記憶部
34h 比較演算部
34i 電磁弁制御部
35 警報装置
36 干渉回避領域
37 安全領域
38 減速領域
39 停止領域

Claims (5)

  1. 運転室を有する本体と、この本体に回動可能に設けられた作業機と、この作業機の位置を検出する位置検出手段と、前記本体の周囲に内側から外側に向かって順次設定された停止領域と減速領域および安全領域を記憶し、前記作業機の先端がこれら各領域のいずれに侵入したかを判断する演算手段とを備え、前記作業機の先端が前記安全領域に侵入した時に、干渉防止制御を行わずに該作業機を通常速度で動作し、前記作業機の先端が前記減速領域に侵入した時に、該作業機が前記本体と近接する方向への作業動作を減速処理し、前記作業機の先端が前記停止領域に侵入した時に、該作業機が前記本体と近接する方向への動作を停止処理する建設機械の作業機干渉防止装置において、
    前記減速領域の領域幅を変更可能な操作スイッチを設け、この操作スイッチを操作することにより前記減速領域の領域幅を縮める領域変更処理が行われ
    前記作業機の運転開始時に、前記操作スイッチが操作状態にある場合は前記領域変更処理を無効にし、前記操作スイッチを一旦オフにしてから再度操作した場合は前記領域変更処理を有効にすることを特徴とする建設機械の作業機干渉防止装置。
  2. 請求項1の記載において、前記操作スイッチによる領域変更処理時に、前記減速領域の領域幅が零になるように縮め、この縮められた分の領域を前記安全領域とすることを特徴とする建設機械の作業機干渉防止装置。
  3. 請求項1または2の記載において、前記操作スイッチからの操作信号にて起動される計時手段と、この計時手段にて計時された時間が予め設定された所定時間内であるかを判断する操作時間演算手段とを設け、前記計時手段にて計時された時間が予め設定された所定時間を越えた時に、前記演算手段に前記領域変更処理を無効にする解除信号を出力することを特徴とする建設機械の作業機干渉防止装置。
  4. 請求項1〜のいずれかの記載において、油温が予め設定された基準値より低い場合は前記領域変更処理を無効にすることを特徴とする建設機械の作業機干渉防止装置。
  5. 請求項1〜のいずれかの記載において、前記操作スイッチによる領域変更処理時に、該領域変更処理前の減速領域内に前記作業機の先端が侵入したことを知らせる警報発生手段を設けたことを特徴とする建設機械の作業機干渉防止装置。
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