JP3677069B2 - 建築物用基礎部材のコンクリート基礎施工構造 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、建築物の基礎施工に用いられ、予め、工場などで大量生産可能なコンクリート基礎を備えた建築物用基礎部材のコンクリート基礎施工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、建築物の基礎を施工するには、現場で型枠を組み、この型枠内に補強鉄筋を配設し、次いで、この型枠内にコンクリートを打設し、一定期間コンクリートを養生させる等の期間を経て施工するのが一般的である。また、この施工とは別に、期間を短縮化するための次のような技術も提案されている。即ち、特開平5−321277号,特開平5−171655,特開平4−323417号等に記載されているように、型枠で組んで打設したコンクリート基礎の形状と同じように、縦断面逆T字状やL字状のコンクリート基礎を予め工場などで形成し、このコンクリート基礎を現場で施工床上に設置し、コンクリートを打設する方法が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述したように、従来より提案されている各種の方法は、予め、工場などでコンクリート基礎を形成することにより、現場作業の負担を軽減することはできる。しかし、これらのコンクリート基礎は、各公報に開示されているように、縦断面逆T字状や縦断面L字状であるため、運搬の際にかさばると共に、かなり重量が大きくなってしまい扱いにくい等の問題点があった。
【0004】
また、設置箇所に応じて様々な形状のコンクリート基礎を形成しなければならずコストを減らすことが難しく、保管が大変であったり、打設したコンクリートとコンクリート基礎との固着が悪く、コンクリート基礎の水平が保てなかったり、打設したコンクリートの強度が低い等の問題点があった。
【0005】
さらに、凹凸を形成したコンクリート基礎同士を直接連結する場合には、連結がしにくく、そして、複雑な形状に形成するため、コンクリートを多く必要とすると共に、コンクリート基礎の製造にコストがかかってしまう等の問題点があり、これらの課題を解決した技術の開発が強く望まれていた。
【0006】
本発明は、前記課題を解決するため、鋭意研究の結果開発に至ったものであり、その目的とするところは、画一的にコンクリート基礎を成形でき、強度に優れ、作業や保管運搬を容易にし、あらゆる建築物に対応することができる基礎部材を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、短辺と長辺から成る略直方体状のコンクリート基礎の底面に、コンクリート基礎の長手方向に沿って逆凹状の切欠溝を形成すると共に、両端底面に脚部を形成し、前記コンクリート基礎の内部に格子状の補強鉄筋を埋設し、かつ水平方向の前記補強鉄筋をコンクリート基礎の長手方向両端より突出させ、垂直方向の前記補強鉄筋の下端を前記切欠溝内に突出させ、前記コンクリート基礎の下方部分には、短手方向に貫通しているベース用孔を水平方向に複数個形成し、このベース用孔にコンクリート基礎の短辺と略等しい長さのベース用パイプを嵌入させ、このベース用パイプの両端にそれぞれ略L字状に曲折したベース鉄筋の一端を挿入し、このベース鉄筋の多端を楔状に形成し、このベース鉄筋の途中にサブ鉄筋を交叉状に固定し、前記コンクリート基礎を施工床上に配置し、前記ベース鉄筋、サブ鉄筋と前記切欠溝を埋設するようにコンクリートを打設したことを特徴とする建築物用基礎部材のコンクリート基礎構造である。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【作用】
本発明は上記のように構成したから、コンクリート基礎が略直方体状に形成されているので、かさばらず、運搬が容易であると共に、作業が容易である。また、コンクリート基礎の底面に脚部と切欠溝が設けられているので、コンクリートを打設した際、コンクリート基礎の底面までコンクリートが流入しコンクリート基礎との固着がしっかり行われる。
【0014】
また、コンクリート基礎にベース鉄筋を取り付けることにより、施工床上にコンクリート基礎を水平且つ安定させて設置することができる。さらに、ベース鉄筋に交差してサブ鉄筋が固定されているので、ベース鉄筋がより強固になると共に、打設したコンクリートの強度を高めることができる。
【0015】
また、隣接するコンクリート基礎の側面から突出しているフック部を重ね、重なったフック部にポスト鉄筋を嵌入することで確実にコンクリート基礎を連結できる。
【0016】
さらに、隣接するコンクリート基礎の間を覆うように一対の幕板が、コンクリート基礎の側部に取り付けられているので、コンクリート基礎間に、コンクリートを打設し、コンクリート基礎同士をコンクリートで一体に連結することができる。
【0017】
【実施例】
以下、図面を用いて本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
本実施例における基礎部材1は、予め、内部に補強鉄筋3を埋設し、コンクリートで形成した略直方体状のコンクリート基礎2と、このコンクリート基礎2に固定し、コンクリート基礎2を施工床4上に支持するように形成した略L字状のベース鉄筋20とを主体として構成されるものである。
【0018】
前記コンクリート基礎2は、図1等に示すように、底面2aの短辺から直立している側面2b,2b(以下、短手方向側面)と、底面2の長辺から直立している側面2c,2c(以下、長手方向側面)を有する略直方体状に形成され、さらに、このコンクリート基礎2の底面2aには、コンクリート基礎2の長手方向に沿って略逆凹字状になるように、脚部5,5と切欠溝5aが設けられている。
【0019】
図6に示すように、コンクリート基礎2の内部には格子状に補強鉄筋3,3,・・が埋設されている。そして、前記補強鉄筋3,3,・・のうち、水平方向に埋設された補強鉄筋3,3,3の両端は、コンクリート基礎2の短手方向側面2b,2bから突出していると共に、先端を曲折することによりU字状のフック部3a,3a,・・を形成している。さらに、垂直方向に埋設された補強鉄筋3,3,・・のうち、コンクリート基礎2の中央附近に埋設された補強鉄筋3,3,・・の下端は、切欠き溝5aから突出している。なお、このフック部3a,3a,・・は現場において形成してもよく、この場合には、予めU字状に曲折しておく必要はない。
【0020】
さらに、一本の補強鉄筋3をコンクリート基礎2の水平方向に埋設するのではなく、図7に示すように、一端にU字状のフック部33aを形成した一対の補強鉄筋33を、垂直方向の補強鉄筋33に対して段違いに交叉させると共に、一対の補強鉄筋33のフック部33aが形成されていない他端で、垂直方向の補強鉄筋33を挟むようにそれぞれを溶接し、さらに、一対の補強鉄筋33で垂直方向の補強鉄筋33を挟めないところでは、それぞれの補強鉄筋33と垂直方向の補強鉄筋33とを溶接し、それぞれ一端に形成されたフック部33aをコンクリート基礎2の短手方向側面2b,2bからそれぞれ突出させて形成した格子状の補強鉄筋33,33,・・をコンクリート基礎2内に埋設してもよい。これにより、隣接するコンクリート基礎2の短手方向側面2bより突出している対面するフック部33aは、連結時にフック部33aの中心を調整することなく同心上に重ねることができる。
【0021】
そして、図1等に示すように、コンクリート基礎2の上面には、通風用の凹部6が形成されると共に、多数の孔を有する方形板状の通風板7が、凹部6より露出して設けられている。また、図12に示すように、コンクリート基礎2の上面に形成された凹部6に、換気扇ユニット40を適宜設置してもよい。この換気扇ユニット40は、小型の換気扇41と、屋外用電源として用いるコンセント42が備えられており、床下の湿気を強制的に取り除くことができると共に、屋外でも電気を使用する場合に、このコンセント42を利用することができ、便利である。さらに、凹部6に、防犯用のセンサーを取り付けてもよいし、又は、殺虫具を設けて蚊とり用に用いる便利である。
【0022】
さらに、コンクリート基礎2上に固定される建造物(図示省略)の固定箇所に対応させて、アンカーボルト8がコンクリート基礎2上面に適当数突設されている。また、図11に示すように、コンクリート基礎2上に設置される建造物の底面に設けられた突起25,25に対応するコンクリート基礎2上部に、この突起25と略同径のジョイント管24を埋設してもよい。この場合には、ジョイント管24,24内に突起25,25を挿入し、接着剤をジョイント管24,24内に注入して接着固定する。なお、通風用の凹部6と通風板7若しくは換気扇ユニット30やアンカーボルト8若しくはジョイント管24は必要に応じて適宜設ければよい。
【0023】
また、コンクリート基礎2の下部分には、短手方向に貫通しているベース用孔9,9,・・が、水平方向に並んで複数(本実施例においていは8孔)設けられ、さらに、このベース用孔9,9,・・内に、コンクリート基礎2の底面2aの短辺と略等しい長さで、且つ、前記ベース鉄筋20と略同等の内径を有するベース用パイプ10,10,・・が嵌入されている。
【0024】
そして、コンクリート基礎2の長手方向側面2c,2cの両側部分には、底面2aの短手方向に凹んでいる連結用穴11,11,・・が、垂直方向に並んで複数(本実施例においては2穴)設けられ、さらに、この連結用穴11,11,・・内に、内周面にネジ山が設けられている螺合パイプ12,12,・・が嵌入されている。
【0025】
そして、コンクリート基礎2の側部に、隣接するコンクリート基礎2,2間の上領域を覆って方形板状の幕板13を取り付けると共に、幕板13の底辺と接して方形板状の閉塞板14が、隣接するコンクリート基礎2,2間の下領域を覆って固定し、一対の対面する幕板13,13及び一対の対面する閉塞板14,14によって、隣接するコンクリート基礎2,2の互いに対面する側部を挟む。そして、一対の幕板13,13及び一対の閉塞板14,14で覆われたコンクリート基礎2,2の間にコンクリートを打設することによりコンクリート基礎2,2同士を一体的に固着させることができる。なお、本実施例では、幕板13として薄い鉄板が用いられ、また、閉塞板14としてベニヤ板が用いられているが、薄板状である程度の強度を有しているものであれば、前記の材料に限定されることなく、実施に応じて適宜の材料を選択することができる。
【0026】
この幕板13は、四隅にL字状の第一取付孔15,15,・・が設けられ、さらに、中央部の垂直方向に沿って、縦長楕円状の第二取付孔16,16,・・が設けられている。そして、四隅の第一取付孔15,15,・・にボルト17,17,・・を通し、このボルト17,17,・・と前記連結用穴11に嵌入された螺合パイプ12,12,・・とを着脱自在に螺合させ、幕板13をコンクリート基礎2に固定する。
【0027】
また、中央の第二取付孔16,16,・・には、セパレータ18,18,・・が、一対の対面する幕板13,13にわたって取り付けられ、このセパレータ18によって、コンクリート基礎2,2の間に打設されたコンクリートの強度が向上する。なお、このセパレータ18は、第二取付孔16に対する固定位置を調節することにより、フック部3aと、フック部3aに嵌入されるポスト鉄筋19とに干渉しないように、コンクリート基礎2の底面2aの短手方向に平行に取り付けられる。
【0028】
前記ベース鉄筋20は、棒状の鉄筋を略L字状に曲折して形成し、さらに、このベース鉄筋20の一端を楔状に形成すると共に、他端にネジ山を設けている。さらに、これらのベース鉄筋20,20,・・を強固にし、より安定させてコンクリート基礎2を支持すると共に、ベース鉄筋20,20,・・の周りに打設したコンクリートの強度を高めるために、複数のベース鉄筋20,20,・・に対して棒状のサブ鉄筋21,21を直交させて、ベース鉄筋20,20,・・とサブ鉄筋21,21とを略格子状に固定している。また、図4,図5に二点鎖線で示すように、ベース鉄筋20とサブ鉄筋21とが交叉している箇所に、垂直サブ鉄筋21aを、さらに、固定してもよい。
【0029】
ここで、本実施例においてはベース鉄筋20とサブ鉄筋21は溶接手段を用いて固定するが、針金や鉄筋専用の止め具等を用いて固定してもよい。なお、用途に応じて、予め、コンクリート基礎2にベース鉄筋20,20,・・を固定したり、ベース鉄筋20,20,・・とサブ鉄筋21,21とを固定したりしておいてもよい。また、場合によっては、サブ鉄筋21を用いなくてもよい。
【0030】
また、コンクリート基礎2を、上記のような略直方体状の他、図8,図9及び図10に示すように、上側から視てL字状,T字状,X字状等、設置箇所に対応した形状に形成する。これら特殊形状のコンクリート基礎2は、建物の基礎材のコーナ部や交叉部に整設することによって、建物の基礎材の形態を構成している。また、幕板12を設置箇所に対応させた形状、例えば、断面L字状に成形し、複数の略直方体状のコンクリート基礎2,2,・・を、上側から視てL字状,T字状,X字状等に連結してもよい。
【0031】
次に、前述した基礎部材1を用いた施工法を説明する。まず、従来と同様、整地,丁張,床堀,採石,転圧,水平調整等を行い、基礎部材の設置場所となる施工床4を施工する。そして、現場において、コンクリート基礎2下部のベース用孔9,9,・・に嵌入されたベース用パイプ10,10,・・内に、ネジ山が設けられたベース鉄筋20の一端を、コンクリート基礎2を境にして異なる側から交互に挿入し、そして、コンクリート基礎2を境にして同じ側にある複数のベース鉄筋20,20,・・に、サブ鉄筋21,21を直交させて溶接手段によって固定する。この場合、ベース鉄筋20,20,・・にサブ鉄筋21,21が溶接されて安定していると共に、ベース用パイプ10を介してベース鉄筋20がベース用穴9に嵌入されているため、あえて、ベース鉄筋20をナットによって固定する必要はなく、例えば、ベース鉄筋20の使用数や、サブ鉄筋21の使用有無により、適宜、ベース鉄筋20をナット等でコンクリート基礎2に固定すればよい。
【0032】
そして、ベース鉄筋20,20,・・などを固定したコンクリート基礎2を施工床4上の所定位置に複数設置し、隣接するコンクリート基礎2,2の対面する側面より突出しているフック部3a,3a同士を略同心円上に重ね、この重なりあったフック部3a,3aの略中心にポスト鉄筋19を嵌入し、隣接するコンクリート基礎2,2同士を連結する。また、図13に示すように、コンクリート基礎2,2同士が離れ過ぎていてフック部3a,3aが重ならない場合には、両端にフック部34a,34aが形成されている連結用鉄筋34を用いて連結することもできる。
【0033】
また、隣接するコンクリート基礎2の対面する側部に設けられた連結用穴11,11,・・内に嵌入された螺合パイプ12,12,・・と、幕板13の四隅に設けられた第一取付孔15,15,・・との位置を合わせ、螺合パイプ12とボルト17とを螺合し、隣接するコンクリート基礎2,2間の上領域を覆って幕板13が固定される。さらに、一対の幕板13,13それぞれの底辺に隣接して、一対の閉塞板14,14が、隣接するコンクリート基礎間2,2の下領域を覆って、コンクリート基礎2,2の側部に固定されている。ここで、閉塞板14の固定には、コンクリート用の釘が用いられている。
【0034】
さらに、セパレータ18が、幕板13に設けられた縦長楕円の第二取付孔16に対する固定位置を調節することにより、補強鉄筋3のフック部3aとポスト鉄筋19に干渉しないよう幕板13中央の第二取付孔16に取り付けられている。
【0035】
次に、直方体状の発泡スチロール22を、ベース鉄筋20,20,・・よりも外側の施工床4上に設置する。この発泡スチロール22を設置することにより、コンクリートの使用量を節約すると共に、防寒の役割を果たす。また、発泡スチロール22のコンクリートを打設する面に、新聞紙等を介在させて、コンクリートを打設することにより、打設したコンクリートが硬化した後、発泡スチロール22を取り除き、再使用することもできる。
【0036】
そして、一対の幕板13,13及び一対の閉塞板14,14で覆われたコンクリート基礎2,2の間にコンクリートを打設し、この部分のコンクリートが硬化した後、すぐに住宅の建設作業を始めることができる。
【0037】
さらに、ベース鉄筋20,20,・・及びサブ鉄筋21,21が埋まるように、コンクリートを施工床4上一面に打設する。これにより、隣接するコンクリート基礎2,2間に、コンクリート基礎2の短手方向側面2bより突出しているフック部3a,3a,・・ポスト鉄筋19,一対の幕板13,13に取り付けられたセパレータ18,18,・・がコンクリート内に埋設され、且つ、ベース鉄筋20,20,・・とサブ鉄筋21,21が施工床4上のコンクリート内に埋設されるため、複数のコンクリート基礎2,2,・・を強固に一体的に固着することができる。
【0038】
最後に、一対の幕板13,13を取り外すことにより、全てのコンクリート基礎2,2,・・が連なって見える。
【0039】
以上のように、本実施例の基礎部材1を用いた基礎施工法によれば、コンクリート基礎2が略直方体状に形成され、且つ、ベース鉄筋20やサブ鉄筋21が別部品となっているので、従来の断面略T字状のコンクリート基礎のように、重く、かさばることはなく、縦に積み重ねることができる。また、コンクリート基礎2とベース鉄筋20との接続が容易であると共に、コンクリート基礎2の水平の調整が容易であり、現場での作業に負担をかけることがない。
【0040】
また、コンクリート基礎2,2同士の連結において、対面するコンクリート基礎2,2の短手方向側面2b,2bより突出しているフック部3a,3a,・・を重ね、これら重なり合ったフック部3a,3a,・・の略中心に、ポスト鉄筋19を嵌入しているため連結が確実で、強固であると共に、このフック部3a,3a,・・と、ポスト鉄筋19と、幕板13に取り付けられたセパレータ18,18,・・とが隣接するコンクリート基礎間2,2に埋設されるため、コンクリートの強度が高くなる。さらに、連結作業が容易であるため、熟練者でなくとも基礎の施工が可能となる。また、連結用鉄筋34を用いることにより、離れたコンクリート基礎2,2同士も容易に連結することができる。
【0041】
そして、コンクリート基礎2の底部分には、コンクリート基礎2を短手方向から視て略逆凹字状になるように、脚部5,5及び、切欠き溝5aが設けられているため、コンクリートを打設した際、脚部5,5の間の切欠き溝5aにコンクリートが入り込むため、施工床4上に打設されたコンクリートがコンクリート基礎2に固着し易く、確実に一体成形される。
【0042】
また、コンクリート基礎2の上部には、アンカーボルト8やジョイント管24等を設けているため、様々な建築物に対応することができる。さらに、コンクリート基礎2の凹部6に通風板7や、換気扇ユニット40を設けることができ、様々な要望に対応することができる。
【0043】
また、コンクリート基礎2の下部分に設けられたベース用孔9,9,・・内にベース用パイプ10,10,・・が嵌入されているため、ベース鉄筋20,20,・・を容易にコンクリート基礎2に取り付けることができると共に、ベース用孔9,9,・・が穿孔された箇所の強度を補うことができる。
【0044】
さらに、ベース鉄筋20,20,・・とサブ鉄筋21,21が格子状に連結されているため、施工床4上のコンクリート基礎2をより安定したものにすることができ、且つ、施工床4上に打設したコンクリートの強度を高めることができる。さらに、垂直サブ鉄筋21aをベース鉄筋20とサブ鉄筋21とに固定することにより、より安定させることもできる。
【0045】
コンクリートの使用量が従来と比較して少なくて済むと共に、幕板13は、コンクリート打設後取り外し、再使用に供することができるため、コストがかからず経済的である。
【0046】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明によれば、コンクリート基礎を略直方体状に形成しているのでかさばることがなく縦に積み重ねることができ、且つ、ベース鉄筋によってコンクリート基礎を支持するため、コンクリートの使用量が少なく、全体を軽量にすることができるので、運搬や取扱が容易である。
【0047】
コンクリート基礎同士の連結が容易であるため、熟練者でなくとも作業を行うことができ、さらに、コンクリート基礎の側面から突出したフック部を通って垂直にポスト鉄筋が嵌入されているため、コンクリート基礎の連結が強固になる。
【0048】
また、隣接するコンクリート基礎の間には、コンクリートが打設され、さらに、フック部,ポスト鉄筋及び幕板に取り付けられた補助鉄筋がこのコンクリート内に埋設されることになるので、連結箇所のコンクリートの強度が高くなり、コンクリート基礎同士の連結と併せて、より強度が高くなる。
【0049】
さらに、隣接するコンクリート基礎の間にコンクリートを打設すれば、そのままコンクリート基礎の上面に建築用土台を構築することが可能となるため、従来の施工に比較して短期間に作業を完了することができ、工期の短縮化は、従来に比較して著しくコストダウンにつながり経済的にも優れている。
【0050】
ベース鉄筋をコンクリート基礎に取り付ける際、ベース鉄筋の突出長さを調整することができるため、施工床の幅に適宜対応することができ、コンクリート基礎を画一的に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における施工の一実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の縦断面図である。
【図3】本発明における基礎部材の連結状態の一例を示す斜視図である。
【図4】本発明における基礎部材の一例を示す斜視図である。
【図5】図4の縦断面図である。
【図6】本発明における基礎部材を分離した一例を示す斜視図である。
【図7】本発明におけるコンクリート基礎内に埋設される補強鉄筋の一例を示す斜視図である。
【図8】連結用のコンクリート基礎の一例を示した斜視図である。
【図9】連結用のコンクリート基礎の他例を示した斜視図である。
【図10】連結用のコンクリート基礎の他例を示した斜視図である。
【図11】本発明におけるコンクリート基礎と建造物との連結構造の一例を示した断面図である。
【図12】本発明におけるコンクリート基礎の凹部に備えられた換気扇ユニットを示す平面図である。
【図13】本発明における基礎部材の連結状態の他例を示す部分斜視図である。
【符号の説明】
1 基礎部材
2 コンクリート基礎
3 補強鉄筋
3a フック部
5 脚部
5a 切欠溝
8 アンカーボルト
9 ベース用孔
11 連結用穴
12 螺合パイプ
13 幕板
17 ボルト
18 セパレータ
19 ポスト鉄筋
20 ベース鉄筋
21 サブ鉄筋
Claims (1)
- 短辺と長辺から成る略直方体状のコンクリート基礎の底面に、コンクリート基礎の長手方向に沿って逆凹状の切欠溝を形成すると共に、両端底面に脚部を形成し、前記コンクリート基礎の内部に格子状の補強鉄筋を埋設し、かつ水平方向の前記補強鉄筋をコンクリート基礎の長手方向両端より突出させ、垂直方向の前記補強鉄筋の下端を前記切欠溝内に突出させ、前記コンクリート基礎の下方部分には、短手方向に貫通しているベース用孔を水平方向に複数個形成し、このベース用孔にコンクリート基礎の短辺と略等しい長さのベース用パイプを嵌入させ、このベース用パイプの両端にそれぞれ略L字状に曲折したベース鉄筋の一端を挿入し、このベース鉄筋の多端を楔状に形成し、このベース鉄筋の途中にサブ鉄筋を交叉状に固定し、前記コンクリート基礎を施工床上に配置し、前記ベース鉄筋、サブ鉄筋と前記切欠溝を埋設するようにコンクリートを打設したことを特徴とする建築物用基礎部材のコンクリート基礎構造。
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