JP3683157B2 - ディスク装置のヘッド位置制御方法及びデイスク装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ディスク記憶媒体からヘッドにより情報を読み取り/書き込むディスク装置において、アクチュエータの可動範囲を有効に使用して、記憶容量を高めるためのヘッド位置制御方法及びデイスク装置に関する。
【0002】
磁気ディスク装置、光ディスク装置等のディスク記憶装置は、コンピュータ等の記憶装置として広く利用されている。このようなディスク記憶装置では、ディスクの記憶容量の増大が求められ、記憶容量は、年年倍増している。
【0003】
【従来の技術】
図17は、従来技術を説明するためのデイスク記憶装置の構成図、図18は、そのアクチュエータの可動範囲の説明図である。図17に示すように、記憶デイスク90の各トラック0T−10000Tには、位置情報が記録されている。位置情報は、トラック番号とサーボパターンで構成される。
【0004】
デイスク90をリード/ライトするヘッド94は、アクチュエータ91により、デイスク90の半径方向に移動される。この移動により、ヘッド94は、デイスク90の各トラックに位置することができる。このアクチュエータ91には、所定の可動範囲がある。即ち、アクチュエータ91の移動特性が所望のものとなる範囲に、可動範囲は、制限される。このため、アクチュエータ91に、外周ストッパ92と、内周ストッパ93とが設けられている。
【0005】
従って、ヘッド94は、このストッパ92,93で規定された範囲でしか、移動できない。一方、図18は、異なるアクチュエータによるヘッドA,B,C,Dの可動範囲を示している。即ち、デイスク中心とアクチュエータ中心との距離、アクチュエータ中心からのヘッドまでの距離は、各装置により、異なる。この位置関係は、各装置で一致するように、設計、調整は行われるが、誤差は、生じる。
【0006】
近年のデイスク装置のトラック幅は、1μm以下であり、誤差が50μmあれば、50トラックずれる。従って、図18のように、各装置で、ヘッドの可動範囲が微妙に異なる。従来のセルフSTW方式では、デイスク装置が、自己のアクチュエータを使用して、位置情報を書き込み、各トラックをフォーマットするため、このずれは、記憶容量に影響しない。
【0007】
一方、装置外部で、位置情報を書き込み、トラックフォーマットを形成したデイスクを、デイスク装置に組み込む方法が知られている。この方法では、専用のサーボトラックライタで、デイスクに位置情報を書き込むため、トラックピッチが小さくても、位置情報を正確な位置に書き込むことができる。
【0008】
しかし、このデイスクを、デイスク装置に組み込む場合には、図18の可動範囲の相違を考慮する必要がある。例えば、固定デイスク装置でも、可換デイスク装置のように、各可動範囲の共通範囲Common Areaを、各装置で、データ領域として、使用することが考えられる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述の従来技術では、共通範囲は、アクチュエータの可動範囲の一部であり、共通範囲以外は、データ領域として、使用できない。このため、記憶容量を向上することができないという問題が生じる。特に、トラックピッチが、1μm以下となると、50μm程度の組み立て誤差をもっても、50トラック分の記憶容量の低下が生じる。
【0010】
本発明の目的は、アクチュエータの可動範囲を有効に利用して、デイスクの記憶容量を増大するためディスク装置のヘッド位置制御方法及びデイスク装置を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、アドレス変換により、デイスクの記憶容量を増大するためのディスク装置のヘッド位置制御方法及びデイスク装置を提供することにある。
【0012】
本発明の更に他の目的は、外部でトラックフォーマットされたデイスクと、アクチュエータの可動範囲を有効に利用して、デイスクの記憶容量を増大するためのディスク装置のヘッド位置制御方法及びデイスク装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の一形態のデイスク装置のヘッド位置制御方法は、デイスクに対し、アクチュエータを動作して、データ領域の開始位置を測定するステップと、デイスクの記録可能領域内で、且つ前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータの可動制限位置に従う前記データ領域を設定するように、論理アドレスを、前記開始位置を用いて、前記デイスクの物理トラック位置に変換するステップと、前記ヘッドが前記デイスクのトラックから読み出した位置情報と、前記物理トラック位置とに応じて、前記アクチュエータを駆動するステップとを有し、前記測定ステップは、前記デイスクの外周ストッパの位置と、前記デイスクの各々の面に対応して設けられた複数の前記ヘッドの各々に対する前記データ領域を分割した複数の領域の各々の開始位置を、前記複数のヘッド間の位置ずれを測定して、求めるステップであり、前記変換ステップは、前記論理アドレスを、前記論理アドレスに対応するヘッドと、前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の開始位置を用いて、前記物理トラック位置に変換する。
【0014】
本発明の一形態のデイスク装置では、複数の物理トラックを有するデイスクと、前記デイスクの各々の面の各トラックのデータをリード/ライトするための複数のヘッドと、前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータと、論理アドレスに対応する前記デイスクの物理トラックに前記ヘッドを位置制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記デイスクに対し、前記アクチュエータを動作して、前記デイスクの外周ストッパの位置と、前記複数の前記ヘッドの各々に対する前記データ領域を分割した複数の領域の各々の開始位置を、前記複数のヘッド間の位置ずれを測定して、得た前記外周ストッパの位置と前記各領域の開始位置とを記憶するメモリと、前記デイスクの記録可能領域内で、且つ前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータの可動制限位置に従う前記データ領域を設定するように、前記論理アドレスを、前記論理アドレスに対応するヘッドと、前記メモリの前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の開始位置を用いて、前記物理トラック位置に変換する変換部とを有し、前記ヘッドが前記デイスクのトラックから読み出した位置情報と、前記物理トラック位置とに応じて、前記アクチュエータを駆動する。
【0015】
この態様では、デイスクの記録可能領域全体に、位置情報を記録したトラックをフォーマットしておく。そして、このデイスクを組み込まれたデイスク装置では、自己のアクチュエータの可動範囲に応じて、その領域からデータ領域を設定する。この設定に応じて、上位からの論理アドレスを、物理アドレスに変換し、ヘッドを位置制御する。このため、トラックフォーマットされたデイスクを、装置に組み込んだ場合も、各装置において、アクチュエータの可動範囲を有効に利用して、記憶容量を増加できる。又、アドレスの変換により、容易に実現できる。
【0018】
この態様では、前記変換のため、開始位置を測定し、この開始位置を用いて、物理トラック位置に変換しているため、変換のためのパラメータを、少なくでき、メモリのデータの増加量を少なくでき、且つ変換も容易である。しかも、装置内で測定するため、正確にデータ領域を設定できる。
【0021】
この態様では、1つのアクチュエータに複数のヘッドに設けた場合、各ヘッド間に、組立て誤差により、ずれが生じるため、これを補正する。この場合、回転型アクチュエータを使用した場合には、このずれ量が、デイスクの外周と内周とで異なるため、データ領域を、複数の領域に分け、各領域で、開始位置を設定し、補正するようにした。
【0022】
本発明の別のディスク装置のヘッド位置制御方法は、前記測定ステップは、前記複数の領域の各々の前記ヘッド間の開始位置のずれを測定するステップと、前記複数の領域の前記ずれに応じて、前記論理アドレスに対応するヘッドアドレスを設定するステップとを有する。
【0023】
本発明の別のディスク装置は、前記メモリは、前記複数の領域の各々の前記ヘッド間の開始位置のずれを記憶し、且つ前記複数の領域の前記ずれに応じて、前記論理アドレスに対応する設定されたヘッドアドレスを記憶する。
【0024】
この態様では、領域毎の相対ずれを記憶する場合に、領域が重複しないように、相対位置ずれの基準ヘッドを決定するものである。このため、相対ずれを用いて、メモリ容量を削減しても、アドレス変換により、領域の重複を防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、デイスク記憶装置、他の位置制御方法、他の実施の形態の順で説明する。
【0026】
**デイスク記憶装置**
図1は、本発明の一実施の形態のデイスク記憶装置の構成図、図2は、図1のアクチュエータの説明図、図3は、位置ずれの説明図、図4は、位置変換部の構成図、図5は、位置変換の説明図、図6は、開始位置測定の説明図、図7は、測定処理フロー図である。
【0027】
図1には、デイスク記憶装置として、固定型磁気デイスクドライブを例に示す。図1に示すように、磁気ディスクドライブ1は、磁気ディスク2と、磁気ヘッド3とを有する。磁気ディスク2は、図2に示すように、同心円の複数のトラックT0−T14000を有し、各データトラックには、各々位置情報(トラック番号、サーボ信号)が書き込まれた多数のセクターが設けられている。例えば、3.5インチの磁気デイスク2では、デイスク1面に、14000トラック設けられ、1トラックに、1000セクター設けられる。
【0028】
この磁気デイスク2の記録/再生可能領域は、図2で示すように、0トラックT0から14000トラックT14000である。これらのトラックは、図3に示すように、デイスク装置2以外のSTW(Servo Track Writer)20により、磁気デイスク2に書き込まれる。専用の装置のため、高密度でトラックを書き込むことができる。
【0029】
図3に示すように、この磁気デイスク2は、デイスクドライブ1のスピンドル4に取りつけられる。図3に示すように、装置間の位置誤差により、STW20のヘッド23,24の位置と、デイスク装置2のヘッド3−1,3−2の位置は、ずれる。
【0030】
図1に戻り、磁気ヘッド3は、磁気ディスク2の情報を読み取り/書き込む。磁気ヘッド3は、MR(GMR,TMR)素子と、ライト素子で構成される。磁気ディスク2は、スピンドルモータ4により、回転される。回転型アクチュエータ5は、ボイスコイルモータ(VCM)を有し、磁気ヘッド3を支持するとともに、磁気ヘッド3を磁気ディスク2のトラック横断方向に移動する。
【0031】
パワーアンプ6は、アクチュエータ5のVCMを駆動する。スピンドル駆動回路7は、スピンドルモータ4を駆動する。制御回路8は、マイクロプロセッサと、デジタルシグナルプロセッサと、アナログ/デジタル変換器と、デジタル/アナログ変換器と、RAM11とからなる。
【0032】
制御回路(以下、プロセッサという)8は、磁気ヘッド3からの位置信号を読み取り、磁気ヘッドの現在位置y [k ]を把握し、目標位置(物理トラック位置)rとの距離(位置誤差)に応じた制御値(制御電流値)u [k ]を作成する。リード/ ライト回路9は、プロセッサ8からの指示に応じて、磁気ヘッド3をリード/ライト制御する。位置検出回路10は、磁気ヘッド3のサーボ信号を復調して、位置信号をプロセッサ8に出力する。
【0033】
ハードディスクコントローラ12は、ホストコンピュータとのインターフェース制御を行う。このハードディスクコントローラ12には、RAM13が設けられている。RAM13は、ホストコンピュータからのデータや、ホストコンピュータへデータを格納する。
【0034】
図2は、前記アクチュエータ5と、取りつけられた磁気デイスク2との関係図である。アクチュエータ5の可動範囲Mは、アクチュエータ5の外周ストッパ50と、内周ストッパ51とで規制される。即ち、磁気デイスク2の記録可能領域R(物理トラックT0−T14000)Rより小さい領域Mで、ヘッド3−1が移動できる。この領域Mを、データ領域という。例えば、データ領域Mは、1000物理トラックから11000物理トラックである。このデータ領域Mの開始位置は、前述の如く、各アクチュエータ、各装置で異なる。このデータ領域は、図6以下で後述する測定により、測定される。
【0035】
ホストからは、この物理トラックを直接示さない論理アドレス(LBA)が与えられる。従って、このように設定されたデータ領域の物理アドレスに、論理アドレスを変換する必要がある。図4は、そのための位置制御系の機能ブロック図、図5は、その説明図である。
【0036】
図4に示すように、MCU8は、インタフェイス部30と、位置変換部31と、位置制御部32とを有する。インタフェイス部30は、仮想位置テーブル11−1を用いて、HDC12からの論理アドレスを仮想位置(ヘッド、トラック)に変換する。図5に示すように、仮想位置は、磁気デイスク2の物理トラックに対し、例えば、物理トラック0を基準とし、そのデイスク面に設定された容量(トラック数)の範囲に設定され、各装置に共通である。
【0037】
位置変換部31は、補正テーブル11−2を用いて、仮想位置を、データ領域内の物理トラックに変換する。補正テーブル11−2は、各ヘッド3−1,3−2のデータ領域の開始位置Xofsを、デイスク2の物理トラック0からのトラック数で格納する。従って、位置変換部31は、テーブル11−2から開始位置Xofsを読み出し、仮想位置に加算して、実物理トラックを計算する。この関係を、図5に示し、開始位置は、外周ストッパの位置に対し、熱変形、衝撃による変形のマージンを持って設定される。
【0038】
位置制御部32は、物理トラック位置を、目標位置とし、目標位置とヘッド3からの現在位置との位置誤差により、制御値を計算する周知のサーボ制御部であり、現在オブザーバ制御等を用いることができる。ここで、テーブル11−2は、各ヘッド3−1,3−2の開始位置を格納している。図2に示すように、1つのアクチュエータ5に、2つ以上のヘッド3−1,3−2が取りつけられた場合、取りつけ誤差により、各ヘッドの位置が異なる。従って、各ヘッドの前述の開始位置も異なるため、ヘッド毎に、開始位置を格納する。
【0039】
次に、前述のデータ領域Mの開始位置を測定する処理を説明する。このためには、MCU8が、アクチュエータ5をデイスクの外周側に移動させ、アクチュエータ5が移動しなくなったときの、ヘッドが読み出すトラックアドレスを検出する。これを、工場で行い、テーブル11−2に格納する。
【0040】
この時、前述のように、外部でフォーマットされたデイスクを取り付ける装置では、回転中心の相違から、偏心が生じる。図6は、このデイスクの偏心の様子を示す。偏心しても、トラック全体に位置付けるためには、偏心の最大値が、外周ストッパ位置にあるトラックを検出する必要がある。図6の場合は、トラック100番である。図7は、これを行うための測定処理フロー図である。
(S1)開始セクタStart Sectorを「0」に設定する。
(S2)事前に決めておいたストッパに当たらないトラック位置Seek StartTargetへシークする。
(S3)目標位置SeekTargetを、「−1」し、開始セクタStart Sectorまで回転待ちし、目標トラックSeekTargetにシークする。
(S4)MCU8は、移動できるか判定する。例えば、ヘッドの読み取るトラック番号がシークにより、変化するかを判定する。移動した場合には、ステップS3に戻る。
(S5)移動できない場合には、その目標位置を、そのセクタ位置での、最外周位置として、テーブルに格納する。開始セクタを、「+1」する。
(S6)次に、開始セクタStartSectorが、最大セクタMaxSector以下かを判定する。以下なら、ステップS2に戻る。
(S7)以下でないなら、前述のテーブルに格納した各セクタでの最外周トラック位置から、最小値を求め、これをストッパトラック位置とする。そして、終了する。
【0041】
尚、この測定したストッパトラック位置から熱変形等のマージンを見込み、開始位置を決定し、テーブル11−2に設定する。このように、デイスクの記録領域全体に、位置情報を記録したトラックを設けておき、デイスクを取り付けたデイスク装置では、自己の可動範囲に応じて、データ領域を設定するため、各装置の可動開始位置が異なっても、可動範囲を有効に利用して、記憶容量を増大できる。また、装置個々で、このデータ領域を測定するため、記憶容量をより増大できる。このデイスク装置として、ハードデイスク装置で説明したが、デイスクを固定する光デイスク、光磁気デイスク装置にも適用できる。
【0042】
**他の位置制御方法**
図8及び図9は、本発明の他の位置制御方法の説明図である。図2に示したように、回転型アクチュエータ5を使用した場合には、移動軌跡は円弧となる。このため、アクチュエータ5に設けられた2つのヘッド3−1,3−2の間の位置ずれは、図8に示すように、デイスク2の外周と内周では、相違する。例えば、外周では、ヘッド3−1が、1000番トラックにあるときは、ヘッド3−2は、1002番トラックにあると、ヘッド間のずれを2トラックであるとする。内周では、ヘッド3−1が、10000番トラックにあるときは、ヘッド3−2は、10004番トラックに位置し、ヘッド間のずれは、4トラックとなる。
【0043】
即ち、前述のように、各ヘッドの全データ領域を、開始位置Xf1,Xf2で定義する場合には、このヘッド間のずれの相違は、ヘッド切り替え時のシーク時間の増加をもたらす。例えば、開始位置Xf1,Xf2をヘッド3−1は、1000トラック、ヘッド3−2は、1002トラックとすると、ヘッド3−1が選択され、仮想位置が、内周側の9000トラックとすると、ヘッド3−1の物理アドレスは、10000トラックとなり、ヘッド3−2の物理アドレスは、10002トラックとなる。このため、ヘッド3−2の仮想位置9000トラックを指定された時、即ち、ヘッド切り替えの時に、前述の図8の開始位置では、ヘッド3−2を、10004トラックに位置つける必要がある。従って、2トラック分のシークが必要となる。
【0044】
このヘッド切り替え時のシークを防止するには、前述のヘッド3−2の内周位置での開始位置を外周位置での開始位置と異ならせれば良い。即ち、図9に示すように、ヘッド間の位置ずれの相違に応じ、データ領域Mを複数の領域M1−Mnに分割し、各々の領域に開始位置を設定する。例えば、前述の例では、ヘッド3−2の外周の領域の開始位置は、1002トラックのままとし、内周の領域の開始位置を、1004トラックとする。
【0045】
図10は、本発明の他の実施の形態の位置制御部の構成図であり、前述のヘッド切り替えのシークを最小とするための構成である。図10において、図4で示したものと、同一のものは、同一の記号で示してある。
【0046】
補正テーブル11−2は、2つのテーブル110,111からなる。第1のテーブル110は、各ヘッド3−1,3−2の各々の外周ストッパ位置を格納する。第2のテーブル111は、各ヘッド3−1,3−2の各々の領域の位置ずれ量を格納する。この位置ずれ量は、その領域の前述の外周ストッパ位置からのずれ量で定義される。
【0047】
従って、位置変換部31は、与えられたヘッド番号により、テーブル110を参照して、そのヘッドの外周ストッパ位置を求め、次に、仮想トラック位置から所属するゾーン(領域)を求める。そして、そのゾーンの位置ずれ量を、テーブル111から求める。仮想位置に、外周ストッパ位置と位置ずれ量を加算して、物理トラック位置を計算する。
【0048】
外周ストッパの位置は、前述の測定により、得られる。各ゾーンの位置ずれ量は、設定した各ゾーンの所定トラックにシークし、各ヘッドの読み取るトラック番号から、ヘッド間の位置ずれを計算し、各ヘッドの各ゾーンの位置ずれ量を計算する。この場合、基本的には、基準となるヘッド、図9では、ヘッド3−1の各領域の位置ずれは、設定した各ゾーンを基準にして、ゼロであり、これにより、基準ヘッドのデータ領域は、連続する。
【0049】
この実施の形態で、両ヘッドの位置ずれ量を格納している意味は、ヘッド切り替え時に、シーク距離を最小にするため、基準ヘッド側も、同様に、ずらすことができるようにしている。
【0050】
図11及び図12は、本発明の別の実施の態様の位置変換の説明図である。図9、図10で説明した実施の態様の変形例である。図9及び図10で説明したように、複数のヘッドの各々に、領域を設定し、位置ずれを補正することにより、ヘッド切り替え時のシークを減らすことができる。図9及び図10において、基準ヘッドの位置ずれ量をゼロとすると、基準ヘッドの位置ずれ量を格納する必要がない。従って、位置ずれ量の格納領域を減少できる。即ち、基準ヘッドに対する他のヘッドの相対位置ずれ量を格納することにより、メモリ容量を削減して、同一の効果を奏することができる。
【0051】
この場合、外周から内周に向かい、相対位置ずれ量が増加することが、前提である。図11に示すように、基準ヘッド0に対し、ヘッド1の位置ずれ量Offsetが、減少する場合には、ヘッド1の各領域が重なってしまう。これを防止するため、位置ずれ量が減少する場合には、図12に示すように、基準ヘッドを、ヘッド1に、従属ヘッドをヘッド0に置き換える。位置ずれ量は、前述のものの符号を反転したものを使用する。
【0052】
図13は、本発明の別の実施の形態の位置制御部の構成図であり、前述のヘッド切り替えのシークを最小とするための構成である。図13において、図4、図10で示したものと、同一のものは、同一の記号で示してある。
【0053】
補正テーブル11−2は、3つのテーブル110,111、112からなる。第3のテーブル112は、インタフェイス処理部30で変換された仮想ヘッド0,1の各々に対応する物理ヘッド番号を格納する。第1のテーブル110は、仮想ヘッド0の外周ストッパ位置を格納する。第2のテーブル111は、仮想ヘッド0の各領域を基準として、仮想ヘッド1の各々の領域の位置ずれ量を格納する。
【0054】
従って、位置変換部31は、与えられた仮想ヘッド番号により、テーブル112を参照して、対応する物理ヘッド番号を求める。仮想ヘッド番号0のストッパ位置を、テーブル110を参照して、求め、次に、仮想トラック位置から所属するゾーン(領域)を求める。そして、仮想ヘッド番号が「1」の場合は、そのゾーンの位置ずれ量を、テーブル111から求める。位置変換部31は、仮想ヘッドが「0」の場合は、仮想トラック位置に、外周ストッパ位置を加算して、物理トラック位置を計算する。又、位置変換部31は、仮想ヘッドが「1」の場合は、仮想トラック位置に、ストッパ位置と位置ずれ量を加算して、物理トラック位置を計算する。
【0055】
外周ストッパの位置は、前述の測定により、得られる。各ゾーンのヘッド間の位置ずれ量は、設定した各ゾーンの所定トラックにシークし、各ヘッドの読み取るトラック番号から、ヘッド間の位置ずれを計算して得る。この測定方法を、図14に示す。
(S10)前述のように、各ゾーンのヘッド間の位置ずれ量を計測する。
(S11)位置ずれ量を比較して、外周から内周に向けて、ずれが増分かを判定する。
(S12)ずれが増分であれば、テーブル112に、仮想ヘッド0に、ヘッド0を、仮想ヘッドに、ヘッド1を設定し、測定した各領域のズレ量を、テーブル111に格納して、終了する。
(S13)ずれが増分でない時は、図11で示したように、領域の境界が重なるため、図12で示したように、テーブル112に、仮想ヘッド0に、ヘッド1を、仮想ヘッド1に、ヘッド0を設定する。そして、測定した各領域のずれ量のを符号を反転して、テーブル111に格納して、終了する。
この実施の態様では、前述したメモリの削減の効果の他に、測定した位置ずれをそのまま使用でき、測定処理が簡単となる。
【0056】
[他の実施の態様]
図15は、本発明の更に他の実施の態様の位置制御部のブロック図である。図中、図1、図4、図10、図13で示したものと同一のものは、同一の記号で示してある。図15において、位置制御部32は、位置誤差を演算する演算器33と、サーボコントローラ34とからなる。演算器33は、前述の変換された物理トラック位置から、ヘッド3の読み取った位置信号から復調された現在位置を差し引き、位置誤差を演算する。サーボコントローラ34は、位置誤差からアクチュエータ5の制御量を演算する。
【0057】
サーボコントローラ34は、アクチュエータの位置におうじて、サーボループゲインの補正、ヘッドの検出感度の補正、アクチュエータに加わるバイアス力の補正等を行う。この位置決め制御に不可欠なキャリブレーション結果による補正処理は、前述の仮想位置に応じて行う。
【0058】
即ち、各アクチュエータに共通な仮想位置に応じて、キャリブレーション結果を読み出すことにより、全ての装置で共通の処理プログラムを利用できる。若し、変換された物理位置を使用する場合には、アクチュエータが同一の位置に在っても、物理位置は異なるため、共通のプログラムを利用できない。
【0059】
図16は、本発明の他の実施の態様の説明図であり、前述のテーブル11−2の格納位置を示す。前述のように、テーブル11−2は、各装置で異なるため、格納位置が問題となる。1つの例は、回路上の不揮発性メモリ(ROM)に記憶することである。
【0060】
この場合、何らかの障害により、回路の交換が必要な場合には、テーブル11−2も消失する。このため、その装置は、再度テーブル11−2を作成する手間がかかる。そこで、このような回路の交換があっても、テーブル11−2が装置から消失しないように、デイスク媒体上に、テーブル11−2を記憶する。この場合、装置固有のテーブル11−2を、図16に示すように、データ領域の中央のトラック(固有情報記憶域)に、記憶すると良い。このようにすると、熱変形、衝撃を受けても、常にアクセスできる。この時、テーブル11−2には、前述の固有情報の記憶域を、飛ばして、アクセスするように、各領域の位置ズレを設定する。
【0061】
以上、本発明を実施の態様により、説明したが、本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形が可能であり、本発明の技術的範囲から排除するもではない。
【0062】
【発明の効果】
デイスクの記録可能領域全体に、位置情報を記録したトラックをフォーマットしておき、このデイスクを組み込んだデイスク装置では、自己のアクチュエータの可動範囲に応じて、その領域からデータ領域を設定する。この設定に応じて、上位からの論理アドレスを、物理アドレスに変換し、ヘッドを位置制御する。このため、トラックフォーマットされたデイスクを、装置に組み込んだ場合も、各装置において、アクチュエータの可動範囲を有効に利用して、記憶容量を増加できる。又、アドレス変換により、容易に実現できる。更に、1つのアクチュエータに複数のヘッドを設けた場合、各ヘッドで組み立て誤差により、ずれが生じるため、これを補正する。即ち、この場合、回転型アクチュエータを使用した場合には、このずれ量が、デイスクの外周と内周で異なるため、データ領域を複数の領域に分割して、ヘッド間の位置ずれに応じて、各領域で開始領域を設定するので、外内周のずれ量を補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態のデイスク装置の構成図である。
【図2】図1のアクチュエータとデイスクの説明図である。
【図3】図1のデイスクのトラックとヘッドとの関係図である。
【図4】図1のMCUの構成図である。
【図5】 図4の位置変換動作の説明図である。
【図6】データ領域測定のための偏心の説明図である。
【図7】本発明の一実施の態様の変換位置測定フロー図である。
【図8】本発明の他の位置変換方法を説明するためのヘッド間の位置ズレ量の説明図である。
【図9】本発明の他の実施の態様の位置変換の説明図である。
【図10】本発明の他の実施の態様の位置制御部のブロック図である。
【図11】本発明の別の位置変換方法を説明するためのヘッド間の位置ズレ量の説明図である。
【図12】本発明の別の実施の態様の位置変換の説明図である。
【図13】本発明の別の実施の態様の位置制御部のブロック図である。
【図14】本発明の別の位置変換のための位置ずれ量測定フロー図である。
【図15】本発明の更に別の実施の態様の位置制御部のブロック図である。
【図16】本発明の一実施の態様のテーブル記憶域の説明図である。
【図17】従来技術のデイスク装置の説明図である。
【図18】従来技術のデータ領域の説明図である。
【符号の説明】
1 デイスクドライブ
2 磁気デイスク
3 磁気ヘッド
4 スピンドル
5 回転型アクチュエータ
8 制御部
11−2 位置変換テーブル
Claims (6)
- 論理アドレスに対応するデイスクの物理トラックに、ヘッドを位置制御するデイスク記憶装置のヘッド位置制御方法において、
前記デイスクに対し、前記アクチュエータを動作して、データ領域の開始位置を測定するステップと、
前記デイスクの記録可能領域内で、且つ前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータの可動制限位置に従う前記データ領域を設定するように、前記論理アドレスを、前記開始位置を用いて、前記デイスクの物理トラック位置に変換するステップと、
前記ヘッドが前記デイスクのトラックから読み出した位置情報と、前記物理トラック位置とに応じて、前記アクチュエータを駆動するステップとを有し、
前記測定ステップは、
前記デイスクの外周ストッパの位置と、前記デイスクの各々の面に対応して設けられた複数の前記ヘッドの各々に対する前記データ領域を分割した複数の領域の各々の開始位置を、前記複数のヘッド間の位置ずれを測定して、求めるステップであり、
前記変換ステップは、
前記論理アドレスを、前記論理アドレスに対応するヘッドと、前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の開始位置を用いて、前記物理トラック位置に変換することを
特徴とするデイスク装置のヘッド位置制御方法。 - 請求項1のデイスク装置のヘッド位置制御方法において、
前記測定ステップは、
前記複数の領域の開始位置の前記複数のヘッド間の位置ずれに応じて、前記論理アドレスに対応する前記ヘッドを設定するステップを有することを
特徴とするデイスク装置のヘッド位置制御方法。 - 請求項1のデイスク装置のヘッド位置制御方法において、
前記変換ステップは、前記デイスク面に設定された共通のトラック数分の位置を仮想的に示す仮想テーブルの仮想位置に、前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の前記ヘッド間の位置ずれを加算して、前記物理トラック位置に変換するステップを有することを
特徴とするデイスク装置のヘッド位置制御方法。 - 複数の物理トラックを有するデイスクと、
前記デイスクの各々の面の各トラックのデータをリード/ライトするための複数のヘッドと、
前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータと、
論理アドレスに対応する前記デイスクの物理トラックに前記ヘッドを位置制御する制御部とを有し、
前記制御部は、
前記デイスクに対し、前記アクチュエータを動作して、前記デイスクの外周ストッパの位置と、前記複数の前記ヘッドの各々に対する前記データ領域を分割した複数の領域の各々の開始位置を、前記複数のヘッド間の位置ずれを測定して、得た前記外周ストッパの位置と前記各領域の開始位置とを記憶するメモリと、
前記デイスクの記録可能領域内で、且つ前記デイスクに対し、前記ヘッドを移動するアクチュエータの可動制限位置に従う前記データ領域を設定するように、前記論理アドレスを、前記論理アドレスに対応するヘッドと、前記メモリの前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の開始位置を用いて、前記物理トラック位置に変換する変換部とを有し、
前記ヘッドが前記デイスクのトラックから読み出した位置情報と、前記物理トラック位置とに応じて、前記アクチュエータを駆動することを
特徴とするデイスク装置。 - 請求項4のデイスク装置において、
前記メモリは、
前記複数の領域の開始位置の前記複数のヘッド間の位置ずれに応じて、前記論理アドレスに対応する設定された前記ヘッドのアドレスを記憶することを
特徴とするデイスク装置のヘッド位置制御方法。 - 請求項4のデイスク装置において、
前記メモリは、前記デイスク面に設定された共通のトラック数分の位置を仮想的に示す仮想テーブルを有し、
前記制御部は、前記メモリの仮想位置に、前記ヘッドに対応する前記外周ストッパ位置と前記データ領域の対応する分割領域の前記ヘッド間の位置ずれを加算して、前記物理トラック位置に変換することを
特徴とするデイスク装置。
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