JP3690482B2 - ローリ用オーバフロー防止装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ローリから貯油タンクに荷降しする際のオーバフローを防止する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
貯油タンクは、ローリからの燃料油等の補給を受ける給油口に遠隔操作が可能なオーバフロー防止弁を備え、ローリからの注油時に、貯油タンクの液面計からの信号により液量が規定量を超えた場合には貯油タンクのオーバフロー弁を閉弁するように構成されている。
このため、各貯油タンク毎にオーバフロー弁を必要として貯油タンクの構造が複雑化するという問題がある。このような問題を解消するため、貯油タンクの液面計からの信号を取り込んでローリの底弁を自動的に閉弁する機能を備えたローリも実用化されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これによれば、給油所側のオーバフロー防止弁が不要となり給油所の設備コストを引き下げることができるものの、液面信号をローリに伝送する手段が必要で、伝送手段としてケーブルを用いる場合にはケーブルの引き回しに手間が掛かるという問題がある。また、貯油タンクの液面計の信号を無線により貯油タンク管理制御装置に伝送する給油所にあっては、この無線信号を受信できる受信手段を使用することも考えられるが、給油所の無線伝送システムのマッチする受信手段を用意したり、また周波数を同調させる手間等が必要となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ケーブルに引き回しや、多種類の受信手段や周波数同調操作等の手間を無くしたローリのオーバフロー防止装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解消するために本発明においては、貯油タンクに設けられた液位検出手段からの信号を外部装置に伝送する信号線にコネクタを介して着脱可能で、かつ規定の周波数により前記貯油タンクの液量に関する信号を発信する子機と、外部からエアの供給を受けて開弁し、また前記エアの供給の停止により閉弁する底弁と、前記液量に関する信号を受信する受信手段と、前記液量に関する信号により前記貯油タンクの液量が上限に到達したことを検出した場合に前記エアの供給を停止する制御手段と備えるようにした。
【0005】
【作用】
ローリに備えつけの子機を給油所の信号線に接続してタンクの液量を無線で送信させ、荷降し中は、底弁をエアにより開弁させ、また貯油タンクの液量が上限に到達した場合には、エアの供給を断って底弁を閉弁させる。そして給油が終了した段階で子機を取り外す。
【0006】
【発明の実施の形態】
そこで以下に本発明の詳細を図示した実施例に基づいて説明する。
図1は、本発明のオーバフロー防止装置が設けられたローリによる貯油タンクへの給油状態を示すものであって、地下に埋設された貯油タンク1は、その液面を検出する液面計2が設置され、また地上に設置された接続口3を備えた注油管4を連通させて構成されている。
【0007】
各液面計2は、走査装置5を介して貯油タンク管理制御装置6に接続されている。貯油タンク制御装置6は、ケーブル7によりPOS8と、ケーブル9により子機接続用ステーション10とに接続されている。子機接続用ステーション10は、貯油タンク制御装置6から出力された貯油タンク1の液量を、子機11に出力して無線信号によりローリ20の制御装置40に送信するものである。
【0008】
ローリ20は、タンク21を壁により複数のハッチ22に分割され、各ハッチ22の底面に設けられた底弁23を介して吐出管24に連通されている。各底弁24は、図2に示したようにバネ25により各ハッチ22の流出口26側のパッキン27に弾接するように付勢された移動可能な弁体となるシリンダ28と、エア供給路29を兼ねる支持体30の先端に固定され、シリンダ28に連通するエア供給口31が穿設されたピストン32とから構成されている。
【0009】
このような構成により、制御装置40からの信号で開弁する電磁弁33によりエア源34からエアチューブ35を介してシリンダ室28aにエアの供給を受けると、シリンダ28が上方に移動して開弁し、またエアの供給が停止された時点でバネ25の付勢力によりシリンダ28が流出口26に降下、弾接して閉弁するように構成されている。
【0010】
図3は、給油所に設置されている前述の貯油タンク管理制御装置6の一実施例を示すものであって、走査手段5から一定時間毎に入力する液面計2からの液面信号により液量を算出して液量を記憶する液量記憶手段50と、各貯油タンク1の上限の液量を格納した上限量記憶手段51と、各タンク1の液量と上限の液量とを比較する比較手段52と、液量記憶手段50の液量と、比較手段52の比較結果とをそれぞれ出力する出力手段53により構成されている。
【0011】
また子機11は、子機接続用ステーション10から液量に関する信号を選択的に取り込む通信制御手段54と、液量に関する信号を無線により発信する送受信手段55とにより構成されている。
【0012】
一方、ローリ20に設けられている制御装置40は、図4に示したように子機11の無線周波数に同調可能な無線受信手段41、キーボード42、表示パネル43、報知器44、制御手段45、及び弁駆動手段46により構成されている。
【0013】
この構成により、キーボード42により荷降しすべきハッチを特定した後、キーボード42の荷降し指令スイッチを操作すると、制御手段45が弁駆動手段46を介して電磁弁33に開弁信号を出力して底弁20にエアを供給して開弁させ、また子機11からの上限信号を受けた場合や、キーボード42の荷降し終了スイッチが操作された場合には、電磁弁33を閉弁してエアの供給を停止する。
【0014】
そして上限信号による閉弁の際には報知器44を作動させる。なお、図中符号37は、ローリ11の吐出口38と注油管4の接続口3とを接続する注油ホースを、また符号39は吐出弁を示す。
【0015】
次に、このように構成された装置の動作を図5に示したフローチャートに基づいて説明する。
子機11を作動させて制御装置40との通信状態を確認してから、給油所の子機接続用ステーション10に子機11をドッキングさせる。ついで、注油ホース37によりローリ20の吐出口38と注油管4の接続口3とを接続して、荷降しすべきハッチを特定するデータ、例えばハッチ番号をキーボード42から入力する(ステップ イ)。
【0016】
制御手段45は、入力されたハッチ番号により特定されたハッチ22と補給すべきタンク1の燃料油の油種及び量をチェックし、不都合が無い場合には荷降し可能状態となる(ステップ ロ)。
【0017】
この状態で、キーボード42の荷降し指令スイッチを操作すると、制御手段45から荷降し信号が弁駆動手段46に荷降し信号が出力する(ステップ ハ)。これにより荷降しすべきハッチ22の電磁弁23に開弁信号が出力され、エアー源34から底弁23にエアが供給され、底弁23が開弁する(ステップ ニ)。
【0018】
ローリ20から注油を受けているタンク1の液面計2から液量の増加に対応した液面信号が走査手段5を介して貯油タンク管理制御装置6に入力する。液面計2からの液面信号は、所定時間毎に上限量記憶手段51の上限の液量と比較される。
【0019】
貯油タンク1の上限量に到達する以前にハッチの荷降しが終了すると(ステップ ホ)、キーボード42の荷降し終了スイッチを操作する。これにより荷降しが終了したハッチ22の電磁弁23に閉弁信号が出力され(ステップ へ)、エア源34からのエアが断たれ、底弁23が閉弁する。
【0020】
一方、荷降しの途中で、タンクの液量が、当該貯油タンク1の上限量に到達すると、比較手段52から上限信号が出力する(ステップ ホ)。この信号は子機接続用ステーション10にドッキングされている子機11により無線信号としてローリ20に伝送される。この上限信号は制御装置40の送受信手段41により受信されて制御手段45に出力される。制御手段45は、弁駆駆動手段46に閉弁信号を出力して底弁23へのエアの供給を断ち、底弁23を閉弁させ、また報知器44により底弁23が閉弁したことを報知する(ステップ ト)。
【0021】
これにより、貯油タンク1への燃料油の荷降しが停止して貯油タンクからのオーバフローが防止される。
なお、報知に基づくチェックにより貯油タンクの液量が上限まで到達していない場合、つまり底弁23が誤動作により閉弁した場合には、荷降し開始の手順を再度実行して残量分を荷降しする。
【0022】
このようにして給油所への荷降しが終了した段階で、子機接続用ステーション10から子機11を取り外し、またローリ20と注油管4の接続口3とから注油ホース37を取り外して作業を終了する。
【0023】
なお、上述の実施例においては、給油所の制御装置から上限信号を出力するようにしているが、給油所から貯油タンクの液量を送信させ、またローリ側に上限値を格納させて、ローリ側でタンク液量が上限に到達したことを判定するようにしても同様の作用を奏することは明らかである。
【0024】
また、液量に関する信号は、上限に到達していない状態では、一定の周期で無線信号を出力する一方、上限に到達した段階で無線信号の出力を停止するように構成しておくと、混信等や、送受信手段の故障等により信号の受信が不能となった場合にも、底弁23を閉弁させることができ、オーバフローを未然に防止してフェールセーフを図ることができる。
【0025】
さらに本発明においては、液面計からの信号により貯油タンクの液量を管理する貯油タンク管理制御装置に接続用ステーションを接続しているが、貯油タンクの液量に関するデータを出力する手段、例えば走査手段の出力側や、またPOSの出力端子に着脱可能に子機を接続するようにしても同様の作用を奏する。
【0026】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明においては、貯油タンクに設けられた液位検出手段からの信号を外部装置に伝送する信号線にコネクタを介して着脱可能で、かつ規定の周波数により貯油タンクの液量に関する信号を発信する子機と、外部からエアの供給を受けて開弁し、またエアの供給の停止により閉弁する底弁と、液量に関する信号を受信する受信手段と、液量に関する信号により貯油タンクの液量が上限に到達したことを検出した場合にエアの供給を停止する制御手段とを備えたので、ローリ側の受信手段で信号が受信できることが確認されている子機により貯油タンクの液量に関する信号を無線で送信させることができ、液量に関する信号を伝送するためのケーブルの引き回しや、また給油所固有の無線システムに左右されることなく、貯油タンクの液量が上限に到達した場合には、エアの供給を断って底弁を閉弁させてオーバフローを確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のローリのオーバフロー防止装置の一実施例を示す構成図である。
【図2】ローリの底弁の一実施例を示す図である。
【図3】同上装置における貯油タンク管理制御装置、及び子機の一実施例を示すブロック図である。
【図4】同上装置におけるローリの制御装置の一実施例を示すブロック図である。
【図5】同上装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 貯油タンク
2 液面計
3 接続口
6 貯油タンク管理制御装置
10 子機接続用ステーション
11 子機
20 ローリ
22 底弁
34 エアー源
Claims (5)
- 貯油タンクに設けられた液位検出手段からの信号を外部装置に伝送する信号線にコネクタを介して着脱可能で、かつ規定の周波数により前記貯油タンクの液量に関する信号を発信する子機と、
外部からエアの供給を受けて開弁し、また前記エアの供給の停止により閉弁する底弁と、前記液量に関する信号を受信する受信手段と、前記液量に関する信号により前記貯油タンクの液量が上限に到達したことを検出した場合に前記エアの供給を停止する制御手段と備えたローリ用オーバフロー防止装置。 - 前記液量に関する信号が、前記貯油タンクの上限信号である請求項1に記載のローリ用オーバフロー防止装置。
- 前記子機が、前記タンクの液量を管理する手段にコネクタを介して着脱可能に接続される請求項1に記載のローリ用オーバフロー防止装置。
- 前記底弁が、バネにより常時閉弁方向に付勢された弁体を構成するシリンダと、該シリンダに挿通され外部からシリンダ室にエア供給口が穿設されたピストンとから構成されている請求項1に記載のローリ用オーバフロー防止装置。
- ローリに搭載されているエア源から、前記制御手段により制御される電磁弁を介して前記底弁にエアが供給される請求項1に記載のローリ用オーバフロー防止装置。
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