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JP3695487B2 - 抽選判定装置 - Google Patents
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JP3695487B2 - 抽選判定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の識別領域を備えていて回転する標的のどの識別領域に抽選子が取り付いたかを判定する抽選判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば特公昭61−52520号公報において、光ビームを用いた抽選判定装置が開示されている。この従来装置では、回転円板の回転中心から半径方向に光ビームを形成し、回転円板に刺さった矢がその光ビームを横切るタイミングに基づいて矢が当たった領域を判定する。
【0003】
また、特開昭56−88587号公報によれば、光ビームを用いた次のような抽選判定装置が開示されている。すなわち、この抽選判定装置では、標的内の各識別領域に対応して発光素子を設け、矢が標的内のいずれかの識別領域に当たったときには、その識別領域に属する発光素子のみを発光させ、これにより、矢が当たった領域を判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の抽選判定装置では、1つの標的に対して個々に光ビームを設ける必要があり、複数の標的を組み合わせて抽選を行う場合には、光ビームを形成するための光学系を個々の標的に付設しなければならなかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、多数の標的に関する抽選子の取り付き位置の判定作業を簡単な光学系を用いるだけで行うことができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明に係る抽選判定装置は、(1)標的に取り付いて移動する抽選子の移動領域に光を照射するように配置された少なくとも1つの発光素子と、(2)その発光素子から照射されて抽選子の移動領域を通過した光を受光するように配置された少なくとも2つの受光素子と、(3)上記抽選子が上記発光素子から照射された光を遮ることによって発生する上記少なくとも2つの受光素子からの信号に基づいて標的の回転角度を検出する標的回転角度検出手段と、(4)上記標的回転角度検出手段によって検出される標的の回転角度に基づいて抽選子が取り付いた識別領域を演算する識別領域演算手段とを有することを特徴とする。
【0006】
今、図11に示すように、回転軸Oを中心として回転する標的109の表面を1〜6の数字を付けた6個の識別領域に区分けし、さらにその標的109の前に2本の光線A及び光線Bを形成する場合を考える。この標的109内のいずれかの識別領域に抽選子101が取り付く、例えば突き刺さると、その抽選子101が光線Aを横切るときのタイミングに基づいて抽選子101が取り付いた識別領域を判定できる。例えば、標的109の特定の位置を原点位置として設定しておき、その原点位置を検知してから抽選子101が光線Aを横切るまでの標的の回転角度を測定することにより、抽選子101が取り付いた識別領域を判定できる。
【0007】
しかしながら、本発明のように光線Aが標的109の全体を横切る場合には、抽選子101は1回の周回移動の間に標的の右側及び左側の2個所において光線Aを横切ることになり、どちらを読取りのタイミングとすれば良いかの判定が難しい。この点に関して本発明では、光線A以外に別の光線Bを標的109の前に形成したので、周回移動する抽選子101は、標的109の右側で2つの光線をA→Bの順に横切り、その左側でB→Aの順で横切る。よって、両光線に対する矢の横切り方の順番を特定することにより、抽選子109が1周回する間に読み取りのタイミングを希望する1個所に特定でき、その結果、抽選子109が取り付いた識別領域を正確に判定できる。
【0008】
図11では、光線A及び光線Bの光路上に1個の標的が置かれた状態を示しているが、図12に示すように、それらの光路上に複数個の標的を並べて配置する場合にも、それらの各標的に関して個別に抽選子の取り付き位置を判定できる。
つまり、複数の標的の個々について個別に発・受光系を設けることなく、少なくとも2つの光線だけによって多数の標的に関して個別に抽選子の取り付き位置を判定できる。
【0009】
なお、標的の回転角度を検出するための標的回転角度検出手段としては、種々の構成が考えられる。例えば、標的をパルスモータによって回転駆動することにし、そのパルスモータに供給するパルスの数を計数することによって標的の回転角度を測定できる。また、エンコーダ等と呼ばれる回転角度検出器を標的に付設することによりその検出器によって回転角度を検出することもできる。
【0010】
さらに、標的回転角度検出手段によって検出される標的の回転角度に基づいて標的内の識別領域を特定するための手段である識別領域演算手段も種々の構成が考えられる。例えば、回転角度を特定するためのパルスモータ駆動用のパルス数と標的内の各識別領域の領域範囲との関係を所定の記憶場所に予めテーブル形式で格納しておき、標的回転角度検出手段によってパルス数が計数されたときに、対応する識別領域をテーブル上から読み出すという処理方法を採用することができる。
【0011】
上記の2種類の光線A及びBを形成するための方法は種々考えられる。例えば、3個の標的に関して本発明を適用する場合を考えれば、図12に示すように、標的109a〜109cの一方の側に2つの発光素子102a及び102bを配置し、それらの発光素子102a,102bに対応して標的の他方の側に2つの受光素子103a及び103bを配置することによってそのような光線A及びBを形成できる。
【0012】
このように、標的の一方の側に複数の発光素子102a,102bを配置し、標的の他方の側に複数の受光素子103a,103bを配置する場合には、1つの発光素子、例えば発光素子102a又は発光素子102bの一方、からの光がそれと対を成さない受光素子によって受光されてしまい、よって、判定結果に誤りが発生するおそれがある。これを解消するため、発光素子102a,102bと受光素子103a,103bとの間に遮光部材104を配置することが望ましい。この遮光部材104により、発光素子102aからの光が非対応の受光素子103bによって受光されること及び発光素子102bからの光が非対応の受光素子103aによって受光されることが回避される。
【0013】
2種類の光線A及びBを形成するための別の方法として、図13に示すように、標的109a〜109cの一方の側に1つの発光素子102を配置し、標的109a〜109cの他方の側にその発光素子102に対応する2つの受光素子103a及び103bを配置することもできる。また、図14に示すように、標的109a〜109cの一方の側に発光素子102a及び受光素子103bを配置し、標的109a〜109cの他方の側にそれらのそれぞれに対応させて受光素子103a及び発光素子102bを配置することもできる。
【0014】
本発明の抽選判定装置では、標的の回転角度を読み取るための読み取りタイミングを決定するための光線として一方の光線Aが用いられ、標的の回転軸Oに関して線対称の2つの位置のうちのいずれか一方を特定するための光線として光線Bが用いられる。これらの光線A及びBのうち、読み取りタイミングを決定するための光線Aは、標的109,109a〜109cの回転軸O、すなわち回転中心の前を横切るように位置設定されることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係る抽選判定装置を用いた抽選ゲーム装置の一実施形態を示している。この抽選ゲーム装置は、筐体1の上面に設けられたゲームフィールド4と、そのゲームフィールド4を覆う透明カバー3と、ゲームフィールド4を囲むようにして筐体1の周囲に設けられた6個の投票ステージ2a,2b,2c,2d,2e,2fとを有している。
【0016】
個々の投票ステージ2a〜2fには、それぞれ、メダル投入口13及びメダル取出口16が配設される。筐体1は、その内部に多数のメダルを保有しており、それらのメダルのうちの適宜枚数が所定のタイミングでメダル取出口16へ払い出される。ゲームフィールド4の中には、図2に示すように、3台の矢発射装置28a,28b,28cが並べて配置され、そして各矢発射装置に対向して円盤状の標的29a,29b,29cが設置される。
【0017】
各標的29a〜29cは、カップリング67によってパルスモータ69の出力軸に連結された回転軸71の先端に固定されている。パルスモータ69を作動することにより、標的29a〜29cが回転する。各標的29a〜29cは、図1に示すように、1〜6の数字によって表示される複数の識別領域に区分けされている。矢発射装置28a〜28cから発射された矢31は、ゲームフィールド4上の空間を飛翔した後、各標的29a〜29cに吸着して取り付く。各矢31が各標的29a〜29c内のいずれの識別領域に吸着したかによって、当選番号が決定する。この当選番号を判定するための処理の詳細については後述する。
【0018】
各矢発射装置28a,28b,28cは、図3に示すように、カバー32と、そのカバー32の中に格納された発矢筒33と、そして模型人形34とを有している。発矢筒33は、2枚の側板36を互いに対面させて間隔を開けて支柱37a及び37bによってゲームフィールド4に対して斜めに固定することによって形成される。なお、矢31の飛翔速度が速い場合又は矢31の発射位置が標的29a〜29cに対して高い場合には、発矢筒33を水平状態に固定することもできる。
【0019】
図4は、手前側の側板36を省略して発矢筒33の内部を詳細に示している。
図示の通り、発矢筒33の中には、矢31が載る矢レール38と、スライダ39を往復滑り移動自在にガイドするガイドレール41とが、傾斜状態で互いに平行に設けられる。スライダ39は引張りバネ42によって常時図の左方向へ引っ張られる。また、スライダ39の後端にはピン43が固定される。側板36の後端には係止片44が矢印Sのようにピン45を中心として上下へ往復回転揺動自在に設けられる。
【0020】
スライダ39のピン43は、側板36の外側へ突出する。その側板36の側方位置には、中心軸46を中心として回転可能にカム板47が設けられる。カム板47は適宜の角度範囲で切欠き51を有している。カム板47の中心よりやや下方位置にはクランク機構48の一端が接続され、そのクランク機構48の他端がモータ49の出力軸49aに接続されている。モータ49が作動してその出力軸49aが一方向へ回転すると、クランク48の先端が矢印Qのように往復直線移動し、これにより、カム板47が中心軸46を中心として矢印C−C’のように往復回転揺動する。
【0021】
カム板47が図の正時計方向(矢印C方向)へ回転すると、切欠き51の一方の端縁51aがスライダ39のピン43に係合し、さらにバネ42のバネ力に抗してそのピン43を図の右方向へ押しやる。ピン43が係止片44を上方へ押し上げながらその切欠き部44aの所まで移動すると、係止片44が自然落下してその切欠き部44aがピン43に係合し、これにより、スライダ39がバネ42を伸ばした状態で係止片44によって静止保持される。その後、適宜のタイミングでカム板47が図の反時計方向(矢印C’方向)へ回転すると、切欠き51の他方の端縁51bが係止片44の底辺に接触し、さらにそれを上方へ押し上げる。すると、係止片44の切欠き部44aがピン43から外れ、その結果、スライダ39はバネ42のバネ力によって図の左方向へ瞬時に勢い良く移動する。この移動により、矢レール38の上に載っていた矢31がスライダ39によって押されて矢印Dのように発矢筒33の外部へ投げ出される。
【0022】
カム板47の適所にはワイヤ52の一端が接続され、そのワイヤ52の他端は模型人形34と一体な回転筒53に巻かれている。回転筒53はバネ54によって初期位置へ巻き戻るように付勢される。カム板47が矢31を発射するために矢印C−C’方向へ揺動回転すると、それに応じてワイヤ52が回転筒53から巻き出されたり、巻き戻されたりし、これにより模型人形34が回転する。これにより、プレイヤに視覚的な刺激が与えられ、さらに矢の発射準備が行われていることをプレイヤに知らせることができる。
【0023】
矢31は、図5に示すように、プラスチック製で細長い概ね円筒形状の柄55の先端大径部55aに吸盤56をはめ込むことによって作製されている。吸盤56の非吸着面の外縁部分には穴を備えた係止片59が形成され、その係止片59の穴に紐61が結びつけられている。この紐61は、柄55の先端大径部55aの先端に設けたガイド穴60を通して柄55の内部へ入り込み、さらに柄55の先端大径部55aに設けた通路62a及び柄55の内部に形成した通路62bを通って柄55の尾端から外部へ引き出される。ガイド穴60は、紐61が後方側へ引っ張られるときに、紐61が吸盤56の係止片59を真っ直ぐ後方へ引っ張るようにその紐61をガイドする役割を果たす。
【0024】
図4において、矢31から後方へ引き出された紐61は、発矢筒33の側板36の後端部に設けたガイド管63を通して機枠64の下方へ引き出される。こうして引き出された紐61は、図3において、回収装置20に接続される。この回収装置20は、レール21と、レール21に沿って移動する走行体22と、プーリ24a及び24bに掛け渡されると共に走行体22に接続されたワイヤ23と、そして、一方のプーリ24aを回転駆動するモータ25とを有している。走行体22は、モータ25が正反両方向回転するときに、矢発射装置28a〜28cに近い第1位置P1と矢発射装置から離れる第2位置P2との間で往復直線移動する。
【0025】
矢31が発矢筒33から発射された後、回収装置20によって紐61を引っ張ると、矢31はゲームフィールド4の上を引き摺られた後、回収口72を通って発矢筒33の中へ引き戻される。回収口72は、図2に示すように、その前端が広く開き、そして両側壁が発矢筒33へ向かって湾曲形状ですぼまっている。従って、回収される矢31は、ゲームフィールド4から無理なく発矢筒33内へ移動する。
【0026】
図3に示すように、一対の側板36のうちの一方の側の適所に貫通穴66が開けられる。また、図2に示すように、貫通穴66に対向して反射型光センサ68が配設される。この貫通穴66は、矢31が発矢筒33内の所定の収納位置に納められたときにその矢31の尾部に対向する位置に設けられる。従って、発矢筒33内の所定位置に矢31が格納されているかどうかが、光センサ68によって検知される。
【0027】
図1に戻って、最も右側の標的29cのさらに右側に第1発光素子5a及び第2発光素子5bの2個の発光素子が配設される。これらの発光素子は、例えば、発光ダイオード、小型電球等によって構成できる。また、最も左側の標的29aのさらに左側に第1受光素子6a及び第2受光素子6bの2個の受光素子が配設される。これらの受光素子は、例えば、ホトダイオード、光電管を用いた光電変換素子等によって構成できる。
【0028】
図6に示すように、下側の第1発光素子5aから出た光はそれと対を成す下側の第1受光素子6aによって受光され、これにより光線Aが形成される。また、上側の第2発光素子5bから出た光はそれと対を成す上側の第2受光素子6bによって受光され、これにより、他の1つの光線Bが形成される。これらの光線A及びBは、いずれも、各標的29a〜29cの前方位置を互いに交差することなく横切っている。つまり、これらの光線A及びBは、各標的29a〜29cに矢31が取り付いたときに、標的の回転に従って周回移動する矢31の移動領域を通過する。なお、下側の光線Aは各標的29a〜29cの回転中心Oの前方位置を横切っている。
【0029】
また、中央の標的29bと右側の標的29cとの間には遮光板7が配設されており、この遮光板7により、第1発光素子5aから出た光が非対応の第2受光素子6bによって受光されること及び第2発光素子5bから出た光が非対応の第1受光素子6aによって受光されることを防止する。これにより、光線Aと光線Bとが明確に区分けされる。
【0030】
各標的29a〜29cの裏側の適宜の位置、本実施形態の場合は、数字「1」が記された識別領域の裏側に検知片8が取り付けられる。また、各標的29a〜29cの裏側に透過型光センサによって構成された原点センサ9が固定配置される。図7に示すように、標的29a〜29cがパルスモータ69によって駆動されて回転するとき、それらの裏側に取り付けた検知片8が原点センサ9を設けた原点位置を通るとき、その検知片8がその原点センサ9によって検知される。
【0031】
図8は、本実施形態の抽選ゲーム装置に用いられる制御装置の主要部分をブロック図として示している。この制御装置は、コンピュータを用いて構成されていて、メモリ11内に格納されたゲームプログラムに従って抽選ゲーム演算部によって一連の抽選ゲームが演算される。また、CPU10には、原点センサ9、第1受光素子6a、第2受光素子6b、パルス数−標的領域テーブル12及びパルス発生部14の各要素からの出力信号が送られる。パルス発生部14は、各標的29a〜29cを回転させるためのパルスモータ69を駆動するためのパルス信号SP を出力する。また、パルス数−標的領域テーブル12の内部には、パルスモータ69に入力されるパルス数とそのパルス数に対応する標的内の各識別領域の領域範囲に関するデータが記憶されている。
【0032】
以下、上記構成より成る抽選ゲーム装置についてその動作を説明する。
まず、図1において、各投票ステージ2a〜2fの空いている所にプレイヤが立ち、メダル投入口13から適宜枚数のメダルを投入する。そしてさらに、ボタン操作、スイッチング操作、その他適宜の操作を行って3桁の数字を投票する。その後、標的29a〜29cがパルスモータ69(図2)によって駆動されて適宜の時間間隔で順々に発射される。
【0033】
発射された矢31は、空中を飛行した後に対応する標的に到達し、吸盤56の働きによりその標的に吸着する。3個の矢31が3個の標的29a〜29cのいずれの識別領域に吸着したかによって3桁の数字が決定する。こうして決められた数字等がプレイヤによって先に投票された数字に合致すると当選となり、賞品として所定枚数のメダルがプレイヤに与えられる。プレイヤは希望するときに獲得したメダルをメダル取出口16から取り出すことができる。
【0034】
矢31の発射作業をより詳しく説明すれば次の通りである。図4において、矢31は矢レール38上の所定位置に置かれて待機する。このとき紐61は、図3に符号Gで示すように、自重によって下方へ垂下している。この状態の下、図4において、各矢発射装置28a〜28c内のモータ49を作動してカム板47を図の反時計方向(矢印C’方向)へ回転させる。回転するカム板47の切欠き端縁51bが係止片44の所まで移動すると係止片44が上方へ押し上げられ、切欠き部44aがスライダ39のピン43から外れ、その結果、バネ42のバネ力によりスライダ39が図の左方向へ瞬時に移動する。
【0035】
このスライダ39の移動により、矢31がスライダ39によって押されて発矢筒33の外部へ投げ出される。投げ出された矢31は、図3において、ゲームフィールド4上の空間を飛翔した後、標的29a〜29cに到達する。矢31の先端には図5に示すように吸盤56が付けられているので、矢31はその吸盤56によって標的29a〜29cに吸着する。矢31が標的29a〜29cに向かって飛行するとき、紐61はそれに連行して発射装置28a〜28cから繰り出され、その結果、紐61の下方への垂れ下がりは徐々に小さくなる。矢31が標的29a〜29cに吸着すると、符号Hで示すように、紐61は少し垂れ下がる。
【0036】
標的29a〜29cに対する矢31の吸着の確認が完了してから所定の時間が経過すると、矢31を矢発射装置28a〜28cへ戻すための回収作業を実行する。具体的には、図3において、モータ25を作動して走行体22を第1位置P1から第2位置P2へと移動する。すると、走行体22によって紐61が引っ張られ、その結果、矢31が標的29a〜29cから引き外されてゲームフィールド4上へ落下し、さらに紐61によって引き摺られながら回収口72を通して発矢筒33内へ格納される。矢31が所定位置に格納されると、図2において、矢31の尾部が側板貫通穴66の所に位置することになり、反射型光センサ68によってその矢の尾部が検知される。これにより、矢31が矢発射装置内の所定待機位置にセットされたことが検知される。
【0037】
光センサ68によって矢31が検知されると、それに基づいて、図3に示した回収装置20内のモータ25が反転を開始して、走行体22が第2位置P2から第1位置P1へ移動する。これにより、紐61が再び矢印Gのように弛んで垂下し、次の矢発射作業を待機する。
【0038】
以下、各標的29a〜29c内のいずれの識別領域に矢31が取り付いたかを判定するための判定作業について説明する。説明をわかり易くするためにこれ以降の説明では、図6に示すように、標的29a内の「2」を記した識別領域内に矢31が取り付いたものとして説明する。
【0039】
図6において、標的29aが矢31を保持した状態で回転すると、その標的に取り付けた検知片8が原点センサ9を設けた原点位置に到達したときに、図9に示すように、原点センサ9に出力パルスP0 が現れる。また、図6において、矢31が標的29aの回転速度に応じた適宜の時間間隔で光線A及び光線Bを順々に横切り、その結果、図9に示すように、第1受光素子6a及び第2受光素子6bに交互に出力パルスPA 及びPB が現れる。そして、これらの出力パルスの現れ方の順番は、B→A、A→B、‥‥、A→B、B→A、‥‥のように経時的に交互に変化する。A→Bの変化は、図6において、矢31が標的29aの右側で光線A及びBを横切る場合であり、B→Aの変化は矢31が標的29aの左側で光線A及びBを横切った場合である。
【0040】
CPU10(図8)は、出力パルスPA 及びPB がA→Bと変化したときに、すなわち、矢31が光線A及びBを図6において標的29aの右側で横切ったときに、原点パルスP0 が出力されてから第1受光素子6aの出力パルスPA が出力されるまでの間(時間E)にパルスモータ69へ供給されたモータパルス信号SP のパルス数を計数する。こうして原点位置からのパルス数が測定されると、ルックアップテーブル12(図8)に基づいてそのパルス数に対応する識別領域が読み出され、その読み出された領域をもって矢31が取り付いた識別領域であると判定する。
【0041】
この際、第1受光素子6aの出力パルスPA の読み取りタイミングは、その出力パルスPA の立ち上がりTa でもなく、立ち下がりTb でもなく、それらの中央点Tc に設定される。このように処理するのは次の理由による。すなわち、図10に示すように、矢31が標的29aの回転中心Oに近い位置Nに取り付いた場合は、それが回転中心Oから遠い位置Tに取り付いた場合に比べて、受光素子に現れる出力パルスPの幅が広くなる。よって、パルスの立ち上がりTa や立ち下がりTb でモータパルスを読み取るようにすると、矢31の取り付き位置の半径方向の違いによって測定結果に誤差が生じることが考えられる。これに対し本実施形態のように、立ち上がりTa と立ち下がりTb との中央値Tc を読み取りタイミングとして設定すれば、矢31の取り付き位置が半径方向に変化する場合でもバラツキのない安定した測定を行うことができる。
【0042】
なお、本実施形態では、標的29aが回転する間、上述した識別領域の判定処理を複数回実行し、その判定処理の結果として同じ識別領域が連続して所定回数演算された場合に、その識別領域を矢31が取り付いた領域として判定する。これは、矢31が互いに隣り合う2つの識別領域の境界線上又はそれに近い位置に取り付いた場合に検出誤差が発生することを回避するためである。
【0043】
以上の説明は、図6において、最も左側の標的29aに関して矢の取り付き位置を判定する場合の処理であるが、標的29b及び29cに関する矢の取り付き位置の判定も全く同様にして実行される。但し、個々の標的に関して矢の取り付き位置を判定している間は、残りの2つの標的はその回転を停止している。さもないと、光線A及びBを横切る矢31が判定の対象である標的に属するものなのか、それ以外の標的に属するものなのかが区別できないからである。
【0044】
以上、好ましい実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明はそれらの実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲に記載された技術的範囲内で種々に改変できる。
例えば、本発明の抽選判定装置は、上記説明の抽選ゲーム装置以外の任意の装置に適用できる。例えば、ゲーム要素を有しない単なる抽選装置に適用することもできる。また、抽選子は空中を飛行する矢に限られず、レール上を移動する移動物、その他任意の移動物とすることができる。さらに、判定の対象とする標的の数は、上記実施形態の場合のような3個に限られず、1個、2個、あるいは4個以上とすることができる。
【0045】
また、抽選子が光線を横切るタイミングに基づいて標的の回転角度を検出する標的回転角度検出手段は、上記実施形態に挙げたような、モータ駆動用のパルス信号を計数する方式のものに限られない。さらに、その標的回転角度検出手段によって検出される標的の回転角度に基づいて抽選子が取り付いた識別領域を演算する識別領域演算手段も、上記実施形態のようなルックアップテーブルを利用した演算方法に限定されない。
【0046】
【発明の効果】
請求項1記載の抽選判定装置によれば、少なくとも1つの発光素子と少なくとも2つの受光素子とによって形成される少なくとも2種類の光線を用いて抽選子の取り付き位置を判定するようにしたので、標的が何個存在しようが、各光線がそれらの標的を横切って位置している限り、それらの光線によってそれら多数の標的に関する抽選子の取り付き位置を判定できる。つまり、複数の標的の個々に対して発・受光系を付設することなく、少なくとも1つの発光素子と少なくとも2つの受光素子だけによって複数個の標的に対応できる。
【0047】
請求項2、請求項4及び請求項5記載の抽選判定装置によれば、上記少なくとも2種類の光線を非常に簡単な光学的構成によって形成できる。
【0048】
請求項3記載の抽選判定装置によれば、請求項2記載の抽選判定装置のように発光素子群と受光素子群とを標的の両側に2つに分けて配置する場合に、個々の受光素子が非対応の発光素子からの光を誤って受光してしまうのを防止できる。
【0049】
1個の標的に対して1個の発・受光系を設けるようにした従来の抽選判定装置では、標的の数が3個以上になると発・受光系も3個以上用意しなければならない。これに対し本発明の抽選判定装置では、標的の数が3個以上になる場合でも、少なくとも1つの発光素子と少なくとも2つの受光素子があれば十分である。従って、本発明の抽選判定装置は、請求項6記載のように標的の数が複数個となる場合に特に有利である。
【0050】
請求項7記載の抽選判定装置によれば、回転角度検出用の光線を標的の回転中心からずれた位置で横切らせる場合に比べて、判定の正確性が向上する。
【0051】
請求項8記載の抽選判定装置によれば、抽選子が標的の中心側に取り付いた場合でも、あるいは、標的の外周側に取り付いた場合でも判定結果の正確性にバラツキがない。
【0052】
請求項9記載の抽選判定装置によれば、抽選子が標的内の互いに隣接する識別領域の境界線上又はその近傍に取り付いた場合に、判定結果に誤りが生じることを回避できる。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る抽選判定装置を用いた抽選ゲーム装置の一例を示す斜視図である。
【図2】図1の装置の平面断面図である。
【図3】図1の装置の側面断面図である。
【図4】図3の要部の拡大図である。
【図5】矢の一例の側面図である。
【図6】標的及びそのまわりの構造を示す正面図である。
【図7】標的の駆動系及びその近傍の構造を示す平面図である。
【図8】図1の装置に用いられる制御系の一例のブロック図である。
【図9】図8の制御系によって実行される制御のタイミングチャートである。
【図10】標的に対する矢の取り付き位置の違いによるパルスの出力状態の違いを示す図式図である。
【図11】標的と光線の関係を示す図である。
【図12】発光素子と受光素子の設置形態の一例を示す図式図である。
【図13】発光素子と受光素子の設置形態の他の一例を示す図式図である。
【図14】発光素子と受光素子の設置形態のさらに他の一例を示す図式図である。
【符号の説明】
1 筐体
2a,2b,2c,2d,2e,2f 投票ステージ
4 ゲームフィールド
5a,5b 発光素子
6a,6b 受光素子
7 遮光板
8 検知片
9 原点センサ
20 回収装置
21 レール
22 走行体
28a,28b,28c 矢発射装置
29a,29b,29c 標的
31 矢(抽選子)
33 発矢筒
61 紐
101 抽選子
102a,102b 発光素子
103a,103b 受光素子
104 遮光部材
109 標的
A,B 光線

Claims (9)

  1. 複数の識別領域を備えた回転する標的のどの識別領域に抽選子が取り付いたかを判定する抽選判定装置において、
    標的に取り付いて移動する抽選子の移動領域に光を照射するように配置された少なくとも1つの発光素子と、
    その発光素子から照射されて抽選子の移動領域を通過した光を受光するように配置された少なくとも2つの受光素子と、
    上記抽選子が上記発光素子から照射された光を遮ることによって発生する上記少なくとも2つの受光素子からの信号に基づいて標的の回転角度を検出する標的回転角度検出手段と、
    上記標的回転角度検出手段によって検出される標的の回転角度に基づいて抽選子が取り付いた識別領域を演算する識別領域演算手段と
    を有することを特徴とする抽選判定装置。
  2. 請求項1記載の抽選判定装置において、標的の一方の側に配置した2つの発光素子と、それらの発光素子のそれぞれに対応して標的の他方の側に配置した2つの受光素子とを有することを特徴とする抽選判定装置。
  3. 請求項2記載の抽選判定装置において、2つの発光素子と2つの受光素子との間に、発光素子からの光がそれと対応しない受光素子に入るのを防ぐための遮光部材を配置することを特徴とする抽選判定装置。
  4. 請求項1記載の抽選判定装置において、標的の一方の側に配置した1つの発光素子と、その発光素子に対応して標的の他方の側に配置した2つの受光素子とを有することを特徴とする抽選判定装置。
  5. 請求項1記載の抽選判定装置において、標的の一方の側に配置した発光素子及び受光素子と、それらのそれぞれに対応して標的の他方の側に配置した受光素子及び発光素子とを有することを特徴とする抽選判定装置。
  6. 請求項1から請求項5のうちのいずれか1つに記載の抽選判定装置において、光を授受する発光素子と受光素子との間に複数個の標的を設けたことを特徴とする抽選判定装置。
  7. 請求項1から請求項6のうちのいずれか1つに記載の抽選判定装置において、発光素子から出て受光素子で受光される光線のうちの1つは標的の回転中心の前を横切ることを特徴とする抽選判定装置。
  8. 請求項1から請求項7のうちのいずれか1つに記載の抽選判定装置において、標的回転角度検出手段は、抽選子が光線を横切るときの受光素子の受信タイミングの立ち上がりと立ち下がりとの間の中央値を抽選子が光線を横切ったタイミングであると判定することを特徴とする抽選判定装置。
  9. 請求項1から請求項8のうちのいずれか1つに記載の抽選判定装置において、抽選子によって光線を複数回横切らせ、個々の横切りタイミングで抽選子が取り付いた識別領域を演算し、それらの演算によって同じ識別領域が所定回数得られたときにその識別領域を判定結果とすることを特徴とする抽選判定装置。
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