JP3699533B2 - 撮影モード切換装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、1回の撮影動作において例えばレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録することができるカメラに関し、特に撮影モードを切り換える装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影レンズにより得られた光学像を電子的に現像することができる写真材料が知られており、例えば特開平5−2280号公報には、静電情報記録媒体と電荷保持媒体とを組み合わせた記録媒体が開示されている。この明細書では、このような記録媒体を電子現像型記録媒体と呼び、また電子現像型記録媒体を用いるカメラを電子現像型カメラと呼ぶ。
【0003】
また従来、記録媒体にカラー画像を記録する構成として、記録媒体に少なくとも3つの記録領域を設け、各記録領域にレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録する構成が知られており、電子現像型カメラにおいても同様に、被写体像をレッド、グリーンおよびブルーの画像に色分解して電子現像型記録媒体に記録するように構成することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
3つの記録領域にレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録するために、1回の撮影動作において3回の露光動作を行い、3つの画像を1つずつ順次記録する構成によると、高精細画像を得ることができるが、その撮影動作の間、カメラを完全に静止させる必要があることは勿論のこと、被写体も静止していなければならない。一方、被写体が動体である場合には、このような撮影モードを採用すると鮮明な画像は得られず、1回の撮影動作によって3つの画像を同時に記録する必要がある。
【0005】
本発明は、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることを可能にする撮影モード切換装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮影モード切換装置は、1つの被写体像に対応した画像を、複数回の露光動作によって複数の記録領域にそれぞれ記録する第1の撮影手段と、1つの被写体像に対応した画像を、1回の露光動作によって1つまたは複数の記録領域に記録する第2の撮影手段と、第1の撮影手段による露光に用いられる第1の光学部材と、第2の撮影手段による露光に用いられる第2の光学部材と、第1および第2の撮影手段の一方を動作させるべく選択する撮影モード切換手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
第1および第2の光学部材は、例えば回転フィルタにより構成される。この場合、第1の撮影手段による露光動作時に、1つの記録領域への露光動作に対応させて回転フィルタを回転させるフィルタ移送手段を備えることが好ましい。
【0008】
第1の光学部材は例えば、それぞれR、G、Bのフィルタ要素から成る3つの原色フィルタを有する。
【0009】
第2の光学部材は例えば、R、G、Bのフィルタ要素を所定の配列で配置させた色フィルタを有する。また第2の光学部材は、透明のフィルタを有していてもよい。さらに第2の光学部材は色分解プリズムであってもよい。
【0010】
複数の記録領域は例えば、画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成される。この場合、第2の撮影手段によって露光される1つの記録領域が、画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成されてもよい。また、この記録領域は固体撮像素子に形成されてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を適用したスチルビデオカメラの外観図である。このスチルビデオカメラは電子現像型カメラであり、電子現像型記録媒体によって画像を現像するように構成されている。
【0012】
カメラ本体50の前面の略中央には撮影光学系である交換レンズ51を装着するためのレンズマウント52が形成されている。レンズマウント52の側方には交換レンズ51を取り外すとき押下される取外しボタン53が設けられ、またレンズマウント52の左上方にはホワイトバランス調整用窓54が配設されている。カメラ本体50の上面の略中央には、ストロボを装着するためのストロボシュー55が設けられ、ストロボシュー55の側方にはレリーズボタン56が設けられている。カメラ本体50の側面には、外部のコンピュータ等に画像データを送信するための通信コネクタ57が設けられている。一方、カメラ本体50の下面には、電子現像型記録媒体(図示せず)をカメラ本体50内に装着するためのスロット(図示せず)が形成されている。
【0013】
図2は図1に示すスチルビデオカメラのブロック図である。
システムコントロール回路20はマイクロコンピュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制御を行う。
【0014】
撮影光学系12には複数のレンズ群の他、絞り12aが設けられている。撮影光学系12の後方にはクイックリターンミラー21が配設され、クイックリターンミラー21の後方にはカラーフィルタである回転フィルタ70が配設されている。回転フィルタ70の後方には、リレー光学系75、シャッタ22、電子現像型記録媒体30がこの順に設けられている。クイックリターンミラー21の上方にはファインダ光学系23のピント板23aが配設され、ファインダ光学系23には、撮影光学系12からの入射光を検出する測光センサ28が設けられている。
【0015】
絞り12a、クイックリターンミラー21およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路24、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26によって駆動され、これらの回路24、25、26は露出制御回路27により制御される。露出制御回路27はシステムコントロール回路20から出力される指令信号に従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ28からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を調整される。クイックリターンミラー21は通常、被写体を観察するための位置であるダウン位置(実線により示される傾斜状態)に定められ、撮影光学系12を通過した光をファインダ光学系23に導いているが、撮影動作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線により示される水平状態)に定められる。シャッタ22は通常閉塞しているが、撮影動作時、露出制御回路27の制御に従って、シャッタ駆動回路26によって所定時間開放され、これにより撮影光学系12を通過した光が電子現像型記録媒体30の受光面に照射される。
【0016】
電子現像型記録媒体30は3つの記録領域30a、30b、30cを備え、各記録領域30a、30b、30cはそれぞれ1画面分の大きさを有している。各記録領域30a、30b、30cは記録媒体駆動回路41の制御に基づき、スイッチ42a、42b、42cを介して電圧を印加され、この電圧印加の間に露光されることによって記録領域30a、30b、30cには、撮影光学系12によって結像された画像が可視像として現像される。記録媒体駆動回路41とスイッチ42a、42b、42cは、システムコントロール回路20から出力される指令信号に従って動作する。
【0017】
回転フィルタ70は図3に示すように、R(レッド)フィルタ要素70R、G(グリーン)フィルタ要素70G、B(ブルー)フィルタ要素70Bの3つの原色フィルタから成る第1の光学部材と、ストライプフィルタ70Sから成る第2の光学部材とを備えている。各フィルタ要素70R、70G、70Bとストライプフィルタ70Sは、回転フィルタ70をその回転中心Cを通る2本の直線によって略4等分して成る扇型を有し、この扇型の大きさは、シャッタ22のアパーチャAP、すなわち記録領域30a、30b、30cを包含する大きさを有している。ストライプフィルタ70Sは図4に示すように、Rフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるRラインフィルタLRと、Gフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるGラインフィルタLGと、Bフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるBラインフィルタLBとを有し、これらのラインフィルタLR、LG、LBは、この順に垂直方向に、交互に配設されている。
【0018】
回転フィルタ70は撮影光学系12の光軸周りに回転可能であり、システムコントロール回路20の制御に基づき、回転フィルタ駆動機構71を介して回転移送される。電子現像型記録媒体30は撮影光学系12の光軸に垂直な方向に直線的に移動可能であり、システムコントロール回路20の制御に基づき、記録媒体移送駆動機構80によって移送される。
【0019】
第1の撮影モードにおいて、回転フィルタ70と電子現像型記録媒体30は同期をとって移送される。すなわち撮影光学系12の光軸上に、Rフィルタ要素70Rと第1の記録領域30aの中心、Gフィルタ要素70Gと第2の記録領域30bの中心、あるいはBフィルタ要素70Bと第3の記録領域30cの中心が配置され、第1の記録領域30aにはRの画像が、第2の記録領域30bにはGの画像が、また第3の記録領域30cにはBの画像がそれぞれ記録される。一方第2の撮影モードでは、回転フィルタ70のストライプフィルタ70Sと、第1の記録領域30aが撮影光学系12の光軸上に配置され、この記録領域30aにストライプフィルタ70Sを介して得られた画像が記録される。
【0020】
このように、第1の撮影モードでは、1つの被写体像に対応した画像が、3回の記録動作によって第1〜第3の記録領域30a〜30cにそれぞれ記録される。また第2の撮影モードでは、1つの被写体像に対応した画像が、1回の記録動作によって第1の記録領域30aに記録される。
【0021】
画像の記録が第1および第2の撮影モードのいずれにより行われたかを示す情報を電子現像型記録媒体30に記録するため、電子現像型記録媒体30に近接させて撮影モード情報記録用光源76が設けられている。この光源76は、システムコントロール回路20の制御に基づいて、光源駆動回路77を介して制御され、第1の撮影モードにおいて点灯される。
【0022】
システムコントロール回路20には、レリーズボタン56、撮影モード選択スイッチ等を含む操作部72が接続されており、操作者の意図により、操作部72の操作に従って、撮影モードの選択、撮影動作および画像信号の読出し動作等が行われる。例えば、レリーズボタン56を半押しすることにより測光スイッチ(図示せず)がオン状態に定められて測光センサ28による測光が開始され、レリーズボタン56を全押しすることによりレリーズスイッチ(図示せず)がオン状態に定められて撮影動作が行われる。またシステムコントロール回路20には、この電子現像型カメラの種々の設定状態等を表示するための表示素子68と、ストロボ13を制御するためのストロボ駆動回路69が接続されている。
【0023】
図5は電子現像型記録媒体30の層構造を示す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示されたものと基本的に同じである。
【0024】
すなわち電子現像型記録媒体30は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32を備え、電源33によって電圧を印加される。静電情報記録媒体31は、基板34、電極層35、無機酸化物層36および光導電層37を積層して成り、光導電層37は電荷発生層37aと電荷輸送層37bを重合させて構成される。電荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極層39の間に例えばスメクティック液晶等のメモリ性を有する液晶40を封入して構成される。静電情報記録媒体31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の液晶支持体38とは微小間隙をもって対向している。
【0025】
記録媒体駆動回路41の制御に基づいて、電源33により所定の電圧が電子現像型記録媒体30に印加される。電極層35と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32に電圧が印加された状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。この電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化するため、液晶40には、その画像が可視像として表示され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32はメモリ性を有する液晶表示素子であり、現像された可視像は電界を除去しても保持される。この液晶表示素子は、加熱装置(図示せず)を用いて所定の温度に加熱することにより、現像された可視像を消去させることもでき、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いることもできる。
【0026】
図6は撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0027】
ステップS01では、第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。この撮影モードは、操作部72に設けられた撮影モード選択スイッチによって設定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS02においてパラメータMFが1に定められる。これに対し、第1の撮影モードが設定されていないとき、すなわち第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS03においてパラメータMFが0に定められ、そしてステップS04において、回転フィルタ70が回転移送され、ストライプフィルタ70Sが撮影光学系12の光軸上に位置決めされる。
【0028】
ステップS05では、レリーズスボタン56が全押しされてレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS01へ戻り、上述した動作が繰り返される。これに対してレリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS06において、図7および図8に示す第1の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0029】
図7および図8は、図6のステップS06において実行される第1の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。この記録動作ルーチンの実行に先立ち、パラメータMFが1に設定される第1の撮影モードでは、図9(a)に示すように、Rフィルタ要素70Rが撮影光学系12の光軸上、すなわちアパーチャAPに対応する位置に定められている。これに対し、パラメータMFが0に設定される第2の撮影モードでは、図6のステップS04の作用により、図9(d)に示すようにストライプフィルタ70Sが撮影光学系12の光軸上に定められている。
【0030】
まず、第1の撮影モードが設定され、Rフィルタ要素70RがアパーチャAPに対応する位置に定められていると仮定する。
【0031】
ステップS10では、測光センサ28からの出力信号すなわち測光値が検出される。ステップS11では、測光値に基づいて露出演算が行われ、絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS12では記録媒体駆動回路41が駆動されて電子現像型記録媒体30に電圧が印加される。ステップS13では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0032】
ステップS14ではパラメータKが1に定められる。ここでは第1の撮影モードが設定され、パラメータMFが1であるので、ステップS15からステップS16へ進み、撮影モード情報記録用光源76が点灯される。すなわち、第1の記録領域30aに対応した部位には、第1の撮影モードであることを示す識別マークが光学的に記録される。
【0033】
ステップS17ではシャッタ22が開放される。ここでは、パラメータKが1であるのでステップS18からステップS19へ進み、第1の記録領域30aに対応したスイッチ42aがオン状態に定められ、この記録領域30aに電圧が印加される。ステップS23では、ステップS17におけるシャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したか否かが判定される。露出時間が経過すると、ステップS24においてシャッタ22が閉塞される。ステップS25において、ステップS12における電圧印加の開始から所定の印加時間が経過したことが確認されると、ステップS26において、各スイッチ42a、42b、42cがオフ状態に定められ、電子現像型記録媒体30に対する電圧印加が停止される。またステップS27では、撮影モード情報記録用光源76が消灯される。
【0034】
このようにして電子現像型記録媒体30の第1の記録領域30aにはRの画像が記録される。またこの記録領域30aに対応した部位には、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0035】
ステップS28ではパラメータMFが0であるか否かが判定される。ここでは、パラメータMFは0ではないのでステップS29へ進み、パラメータKが3であるか否かが判定される。パラメータKが3ではないので、ステップS30においてパラメータKが1だけインクリメントされて2に定められる。そしてステップS31において、回転フィルタ70が約90度だけ回転せしめられるとともに、電子現像型記録媒体30が1画面分だけ移送される。これにより、回転フィルタ70は、図9(b)に示すようにGフィルタ要素70GがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30の第2の記録領域30bがアパーチャAPに位置決めされる。
【0036】
そして、再びステップS15へ戻る。すなわち、ステップS15からステップS16へ進んで撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第2の記録領域30bに対応した部位に第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。ステップS17ではシャッタ22が開放される。ここではパラメータKは2であるので、ステップS18、S20、S21の順に実行され、第2の記録領域30bに対応したスイッチ42bがオン状態に定められる。そしてステップS23〜S27が実行され、第2の記録領域30bにGの画像が記録されるとともに、この記録領域30bに対応した部位に、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0037】
上述した動作と同様に、ステップS28〜S31が実行されて、パラメータKが3に定められ、また回転フィルタ70が約90度だけ回転せしめられるとともに、電子現像型記録媒体30が1画面分だけ移送される。これにより回転フィルタ70は、図9(c)に示すようにBフィルタ要素70BがアパーチャAPに位置決めされ、また第3の記録領域30cがアパーチャAPに位置決めされる。
【0038】
再びステップS15へ戻り、ステップS16において撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第3の記録領域30cに対応した部位に第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。そしてステップS17においてシャッタ22が開放された後、ステップS18、S20、S22の順に実行され、第3の記録領域30cに対応したスイッチ42cがオン状態に定められる。次いでステップS23〜S27が実行され、第3の記録領域30cにBの画像が記録されるとともに、この記録領域30cに対応した部位に、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0039】
第1〜第3の記録領域30a〜30cへの記録が終了すると、ステップS29においてパラメータKが3であると判定されるので、ステップS32が実行され、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS33では、記録媒体駆動回路41の駆動が停止されて、電子現像型記録媒体30への電圧印加が停止される。そして、ステップS34において回転フィルタ70が初期位置、すなわちRフィルタ要素70RがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30は第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされる。これにより、この記録動作ルーチンは終了する。
【0040】
一方第2の撮影モードが設定されている場合、初期状態として、図9(d)に示すように、ストライプフィルタ70Sと第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされる。
【0041】
パラメータMFが0であるため、ステップS15から直接ステップS17へ進み、またステップS18、S19が実行されて第1の記録領域30aに電圧が印加される。そしてステップS23〜S27において、第1の記録領域30aにストライプフィルタ70Sによる画像が記録される。一方、ステップS16は実行されないので、第1の記録領域30aに対応した部位には識別マークは記録されない。
【0042】
パラメータMFが0であるので、ステップS28からステップS32へ進み、上述したステップS32〜S34の処理が実行されてこの記録動作ルーチンは終了する。
【0043】
以上のように本実施形態によれば、カラーの高精細画像を電子現像型記録媒体30に記録する場合、操作部72に設けられた撮影モード選択スイッチを操作することによって第1の撮影モードが選択され、第1〜第3の記録領域30a〜30cにR、G、Bの画像が1つずつ順次記録される。また、例えば被写体が動体であること等の理由によって、R、G、Bの画像を順次記録することが困難な場合には、撮影モード選択スイッチによって第2の撮影モードが選択され、第1の記録領域30aにストライプフィルタを介して得られるカラー画像が記録される。
【0044】
したがって本実施形態によれば、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることができる。
【0045】
図10〜図12は第2の実施形態の構成を示し、図10は電子現像型カメラのブロック図、図11は回転フィルタ70の正面図、図12は電子現像型記録媒体30とエリアセンサ83を示す斜視図である。これらの図を参照し、図2、図3および図4に示す第1の実施形態と異なる構成を説明する。
【0046】
シャッタ22の近傍であって回転フィルタ70に干渉しない位置には、支持部材58が設けられている。支持部材58は図示しない固定枠に固定されており、支持部材58には、例えば発光素子(LED)から成る照明光源ユニット42とスキャナ光学系43とラインセンサ44がそれぞれ支持されている。ラインセンサ44は、例えば2000画素のCCD1次元センサ等を用いることができる。照明光源ユニット42とスキャナ光学系43とラインセンサ44は撮影光学系12の光軸に略平行な方向に配列されている。
【0047】
回転フィルタ70は図11に示すように、Rフィルタ要素70R、Gフィルタ要素70G、Bフィルタ要素70Bから成る第1の光学部材と、透明フィルタ要素70Wから成る第2の光学部材とを備えている。各フィルタ要素70R、70G、70B、70Wは、第1の実施形態と同様に、約90度の中心角の扇型を有し、アパーチャAPを包含する大きさを有している。透明フィルタ要素70Wは全ての色成分の光を透過させる。
【0048】
図12に示すように、電子現像型記録媒体30の下側には、固体撮像素子から構成されるエリアセンサ83が設けられている。このエリアセンサ83には、第1〜第3の記録領域30a〜30cと略同じ面積を有する第4の記録領域30dが形成され、またその受光面には例えばR、G、Bのカラーフィルタ要素を所定の方式に従って配置して成るカラーフィルタが設けられている。エリアセンサ83は、実際には、電子現像型記録媒体30を保持する記録媒体保持部材(図示せず)の下端部に一体的に連結されている。したがってエリアセンサ83は、記録媒体移送駆動機構80により、電子現像型記録媒体30と一体的に移送される。またエリアセンサ83による撮像動作とエリアセンサ83からの画像信号の読出動作は、システムコントロール回路20の制御に基づき、エリアセンサ駆動回路82によって行われる。
【0049】
第1の撮影モードでは、第1の実施形態と同様に、撮影光学系12の光軸上に、Rフィルタ要素70R、Gフィルタ要素70GあるいはBフィルタ要素70Bと第1、第2および第3の記録領域30a、30bあるいは30cの中心とが配置され、これらの記録領域30a、30b、30cに、R、G、Bの画像がそれぞれ記録される。第2の撮影モードでは、回転フィルタ70の透明フィルタ70Wと、エリアセンサ83すなわち第4の記録領域30dが撮影光学系12の光軸上に配置され、エリアセンサ83には、その受光面に設けられたカラーフィルタによってカラー画像が記録される。
【0050】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、画像の記録が第1および第2の撮影モードのいずれにより行われたかを示す情報を電子現像型記録媒体30に記録するため、撮影モード情報記録用光源76が設けられている。
【0051】
電子現像型記録媒体30に記録された画像を読み出す時、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cが照明光源ユニット42とスキャナ光学系43の間を、スキャナ光学系43の光軸に垂直な方向に移送される。すなわち電子現像型記録媒体30上の画像は、照明光源ユニット42によって照明され、スキャナ光学系43の作用によってラインセンサ44の受光面に結像される。
【0052】
照明光源ユニット42のオンオフ制御は照明光源駆動回路45により行われ、ラインセンサ44に発生した画像信号の読出し動作等の制御はラインセンサ駆動回路47により行われる。これらの回路45、47はシステムコントロール回路20により制御される。
【0053】
ラインセンサ44から読み出された画像信号は、アンプ61aにより増幅され、センサ選択スイッチ78を介してA/D変換器62に供給される。A/D変換器62においてデジタル信号に変換された画像信号は、システムコントロール回路20の制御に従って、画像処理回路63においてシェーディング補正およびガンマ補正等の処理を施された後、メモリ64に一時的に格納される。なおメモリ64は、ラインセンサ44から出力される1水平走査線分だけの記憶容量を有していてもよいが、1フレーム分の記憶容量を有するメモリであってもよい。またメモリ64はE2 PROMを備えており、このE2 PROMにはシェーディング補正等の補正値が格納される。
【0054】
メモリ64から読み出された画像信号は、画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、通信コネクタ57を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に出力可能である。また画像処理回路63から出力された画像信号は、記録装置制御回路67による制御に基づき、画像記録装置67aにおいて例えばICメモリカード等の記録媒体に記録可能である。インターフェイス回路65と記録装置制御回路67はシステムコントロール回路20からの指令信号に従って動作する。
【0055】
一方、エリアセンサ83から読み出された画像信号は、アンプ61bにより増幅され、ラインセンサ44から読み出された画像信号と同様に、センサ選択スイッチ78を介してA/D変換器62に供給されてデジタル信号に変換され、画像処理回路63において所定の処理を施された後、例えば通信コネクタ57を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に出力可能である。
【0056】
センサ選択スイッチ78は、システムコントロール回路20の制御に基づいて切り換えられ、第1の撮影モードと第2の撮影モードのいずれか設定されているかに従って、ラインセンサ44とエリアセンサ81の一方が選択的にA/D変換器78に接続される。
【0057】
その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
【0058】
図13は、撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0059】
ステップS40では、第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS41においてパラメータMFが1に定められ、ステップS42においてセンサ選択スイッチ78がラインセンサ44側に接続される。これに対して第1の撮影モードが設定されていないとき、すなわち第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS43においてパラメータMFが0に定められ、ステップS44において、回転フィルタ70が回転移送されて透明フィルタ70Wが撮影光学系12の光軸上に位置決めされる。またステップS45においてエリアセンサ83が記録媒体移送駆動機構80によって移送され、アパーチャAPの位置に定められた後、ステップS46において、センサ選択スイッチ78がエリアセンサ83側に接続される。
【0060】
ステップS47では、レリーズスボタン56が全押しされてレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS40へ戻り、上述した動作が繰り返される。これに対してレリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS48においてパラメータMFが1であるか否かが判定される。第1の撮影モードが選択されてパラメータMFが1であるとき、ステップS49において第1の記録動作ルーチンが実行された後、ステップS50において画像読出動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。これに対し、第2の撮影モードが選択されてパラメータMFが0であるとき、ステップS51において第2の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0061】
ステップS49において実行される第1の記録動作ルーチンは、図7および図8に示す第1の実施形態と基本的に同様であるが、パラメータMFに関する処理を行うステップS15、S28が省略される点が異なる。
【0062】
図14〜図16は、ステップS50において実行される画像読出動作ルーチンのフローチャートである。
【0063】
ステップS57ではシャッタ22が開放され、ステップS58では光源42が点灯される。そしてステップS59では、スキャナ系駆動信号が出力され、記録媒体移送駆動機構80に設けられたスキャン駆動モータが正転し、電子現像型記録媒体30が初期位置から上昇し始める。ステップS60ではラインセンサ駆動電源がオン状態に定められ、ラインセンサ駆動回路47が駆動を開始される。ステップS61ではパラメータKが1に定められる。
【0064】
ステップS62において、電子現像型記録媒体30がラインセンサ44による読み出し開始位置に定められたことが確認されると、ステップS63においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータすなわち電子現像型記録媒体30が停止される。この停止動作は、例えばスキャン駆動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数すること等によって制御される。
【0065】
ステップS64ではラインセンサ44に対する露出が開始され、電荷蓄積が行われる。ステップS65において、例えば一定時間が経過したことを検知することにより、ラインセンサ44の露出が完了したことが確認されると、ステップS66においてラインセンサ44の読み出しが開始され、1水平走査線分の画像信号の出力が開始される。またステップS67では、スキャン駆動モータを正転させるスキャナ系駆動信号が出力されて、電子現像型記録媒体30はさらに上昇し始める。
【0066】
この電子現像型記録媒体30の移動中において、ステップS68においてラインセンサ44の読み出しが終了したことが確認されると、ステップS69においてその読み出しが停止される。なお、この読み出しの終了は、例えばラインセンサ駆動回路47から出力されるラインセンサ44を駆動するためのパルス信号を計数することにより制御される。ステップS68において読み出しの終了が確認されなかった場合、ステップS69がスキップされてステップS70が実行され、電子現像型記録媒体30がラインセンサ44に対して次の読み出し位置に定められたか否かが判定される。電子現像型記録媒体30が次の読み出し位置に定められていない場合、ステップS68〜S70が再び実行される。
【0067】
ステップS70において電子現像型記録媒体30が次の読み出し位置に定められたことが確認されると、ステップS71においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータ55が停止される。この停止動作は、例えばスキャン駆動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数すること等によって制御される。次いでステップS72では、ステップS68と同様にラインセンサ44の読み出しの終了が確認され、ステップS73において読み出しが停止される。すなわち、ステップS69を実行することなくステップS68〜S70のループを抜けた場合であっても、ステップS73においてラインセンサ44の読み出しが終了される。
【0068】
ステップS74では、全水平走査線に関する読み出し動作が完了したか否かが判定される。全水平走査線の数は例えば2000であり、ステップS74では、1本の水平走査線の画像信号が読み出される度にカウントアップされるカウンタの値が判定される。全水平走査線の読み出しが完了していない場合、ステップS64へ戻り、上述した動作が繰り返される。
【0069】
このようにして全水平走査線の読み出しが完了すると、ステップS75においてパラメータKが3に達しているか否かが判定される。パラメータKがまだ3に達していない場合、すなわち第1〜第3の記録領域30a〜30cの全ての読み出しが完了していない場合、ステップS76においてパラメータKが1だけインクリメントされた後、ステップS77において電子現像型記録媒体30が、次の記録領域が読み出し開始位置に定められるように移送される。そして再びステップS62以下が実行され、上述した画像信号の読み出し動作が行われる。
【0070】
このようにして第1〜第3の記録領域30a〜30cに記録された画像が読み出されると、ステップS75からステップS80へ移り、ラインセンサ44の駆動電源がオフ状態に切り換えられるとともに、ステップS81において光源42が消灯される。また、ステップS82ではシャッタ22が閉塞され、ステップS83では、スキャン駆動モータを逆転させるスキャナ系駆動信号が出力されて、電子現像型記録媒体30が下降し始める。
【0071】
この電子現像型記録媒体30の下降動作中に、ステップS84において電子現像型記録媒体30が初期位置に復帰したことが確認されると、ステップS85においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータが停止される。これにより、このルーチンは終了する。なおステップS84における初期位置の検知動作は、例えば電子現像型記録媒体30を支持する保持部材の一部がフォトインタラプタ(図示せず)を横切ることによって出力される信号に基づいて行われる。
【0072】
図17は、図13のステップS51において実行される第2の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【0073】
ステップS87では、測光センサ28の出力信号である測光値が検出される。ステップS88では測光値に基づいて露出演算が行われ、絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS89ではエリアセンサ駆動回路82が駆動される。ステップS90では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0074】
ステップS91ではシャッタ22が開放される。ステップS92では、シャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したか否かが判定される。露出時間が経過すると、ステップS93においてシャッタ22が閉塞される。ステップS94では、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS95では、エリアセンサ83から画像信号が読み出される。ステップS96において、エリアセンサ83からの画像信号の読み出しが終了したことが確認されると、ステップS97において、エリアセンサ駆動回路82の駆動が停止される。そしてステップS98において回転フィルタ70が初期位置、すなわちRフィルタ要素70RがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30の第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされて、この記録動作ルーチンは終了する。
【0075】
このように第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1の撮影モードによって高精細のカラー画像を電子現像型記録媒体30に記録することができることに加え、モノクロ画像を固体撮像素子から構成されるエリアセンサ83に記録することができる。また第2の実施形態によれば、電子現像型記録媒体30に記録された画像を読み出すことができる。さらに第2の実施形態によれば、第2の撮影モードではエリアセンサ83が使用され、ラインセンサ44による画像の読出動作(図13のステップS50)が行われないため、撮影動作を迅速に行うことができる。
【0076】
図18は第3の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
この電子現像型カメラは、Rフィルタ要素、Gフィルタ要素、Bフィルタ要素から成る第1の光学部材である回転フィルタ70と、入射光をR、G、Bに色分解する第2の光学部材である色分解プリズム90とを有する。回転フィルタ70のRフィルタ要素、Gフィルタ要素、Bフィルタ要素は、その回転中心を通る3本の直線によって略3等分して成る扇型を有している。色分解プリズム90はR、G、Bの画像にそれぞれ対応した3つの出射面を有している。
【0077】
電子現像型記録媒体30は、回転フィルタ70に対向する第1の位置と、色分解プリズム90の出射面に対向する第2の位置との間において往復移動可能であり、さらに第1の位置において、第1および第2の実施形態と同様に、アパーチャに対応した位置に所定の記録領域が定められるように変位可能である。また第2の位置には、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cに近接させて3つの撮影モード情報記録用光源76が設けられている。
【0078】
クイックリターンミラー21の直ぐ後方にはシャッタ22が配設され、シャッタ22の直ぐ後側には可動ミラー91が設けられている。可動ミラー91の両側には第1および第2の固定ミラー92、93が設けられている。可動ミラー91は可動ミラー駆動機構74によって駆動され、撮影光学系12の光軸に垂直な軸の周りに回転可能である。
【0079】
可動ミラー91は、撮影光学系12から導かれた光線を第1および第2の固定ミラー92、93の一方に反射させる角度位置に定められる。可動ミラー91が第1の固定ミラー92に平行であるとき、撮影光学系12からシャッタ22を介して導かれた光線は可動ミラー91と第1の固定ミラー92において反射し、回転フィルタ70を透過して電子現像型記録媒体30に導かれる。これに対し、可動ミラー91が第2の固定ミラー93に平行であるとき、撮影光学系12からシャッタ22を介して導かれた光線は可動ミラー91と第2の固定ミラー93において反射し、色分解プリズム90を透過して電子現像型記録媒体30に導かれる。
【0080】
電子現像型記録媒体30が第1の位置にあるとき、スイッチ42a、42b、42cにより、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cのひとつに電圧が印加され、電子現像型記録媒体30が第2の位置にあるとき、スイッチ42a、42b、42cにより、全ての記録領域30a、30b、30cに電圧が印加される。
【0081】
その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0082】
図19は撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0083】
ステップS100では第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS101においてパラメータMFが1に定められ、ステップS102において可動ミラー91が第1の角度位置、すなわち撮影光学系12から導かれた光線を第1の固定ミラー92に反射させる角度位置(図18において実線により示される位置)に定められる。またステップS103では、電子現像型記録媒体30が第1の位置、すなわち回転フィルタ70に対向する位置(図18において実線により示される位置)に定められる。
【0084】
これに対して第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS104においてパラメータMFが0に定められ、ステップS105において可動ミラー91が第2の角度位置、すなわち撮影光学系12から導かれた光線を第2の固定ミラー93に反射させる角度位置(図18において破線により示される位置)に定められる。またステップS106では、電子現像型記録媒体30が第2の位置、すなわち色分解プリズム90に対向する位置(図18において破線により示される位置)に定められ、第1〜第3の記録領域30a〜30cが色分解プリズム90の3つの出射面にそれぞれ対向する。
【0085】
ステップS107ではレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS100へ戻り、上述した動作が繰り返されるが、レリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS108へ進む。ステップS108において、パラメータMFが1であると判定されたとき、ステップS109において第1の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。これに対してパラメータMFが0であるとき、ステップS108からステップS110へ進んで第3の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0086】
ステップS109において実行される第1の記録動作ルーチンは、図7および図8に示す第1の実施形態と基本的に同様であるが、パラメータMFに関する処理を行うステップS15、S28が省略される点が異なる。
【0087】
図20は、図19のステップS110において実行される第3の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【0088】
ステップS111では測光センサ28の出力信号である測光値が検出され、ステップS112では測光値に基づいて露出演算が行われて絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS113では記録媒体駆動回路41が駆動されて電子現像型記録媒体30に電圧が印加され、ステップS114では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0089】
ステップS115ではシャッタ22が開放される。ステップS116では、3つのスイッチ42a、42b、42cがオン状態に定められ、各記録領域30a、30b、30cに電圧が印加される。ステップS117では、撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第1〜第3の記録領域30a〜30cに対応した部位に、識別マークが光学的に記録される。ステップS118において、シャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したことが確認されると、ステップS119においてシャッタ22が閉塞される。ステップS120において、ステップS113における電圧印加の開始から所定の印加時間が経過したことが確認されると、ステップS121において、各スイッチ42a、42b、42cがオフ状態に定められ、電子現像型記録媒体30に対する電圧印加が停止される。
【0090】
ステップS122では、撮影モード情報記録用光源76が消灯される。ステップS123では、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS124では、記録媒体駆動回路41の駆動が停止されて、電子現像型記録媒体30への電圧印加が停止され、これにより、この記録動作ルーチンは終了する。
【0091】
以上のように第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に回転フィルタ70を用いてR、G、Bの画像を電子現像型記録媒体30に記録することができる他、色分解プリズム90を用いて1回のシャッタ動作によりR、G、Bの画像を電子現像型記録媒体30に記録することができるので、被写体が動体であっても、高精細のカラー画像を得ることが可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用した電子現像型カメラの外観図である。
【図2】図1の電子現像型カメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】回転フィルタの概略的な構成を示す正面図である。
【図4】ストライプフィルタの構成を示す正面図である。
【図5】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図6】第1の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第1の記録動作ルーチンの前半部分を示すフローチャートである。
【図8】第1の記録動作ルーチンの後半部分を示すフローチャートである。
【図9】回転フィルタとアパーチャの位置関係を示す図である。
【図10】第2の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
【図11】回転フィルタを示す正面図である。
【図12】電子現像型記録媒体とエリアセンサを示す斜視図である。
【図13】第2の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】画像読出動作ルーチンの最初の部分を示すフローチャートである。
【図15】画像読出動作ルーチンのラインセンサによる読出動作の部分を示すフローチャートである。
【図16】画像読出動作ルーチンの最後の部分を示すフローチャートである。
【図17】第2の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】第3の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
【図19】第3の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】第3の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
30 電子現像型記録媒体
30a、30b、30c 記録領域
70 回転フィルタ
70R Rフィルタ要素
70G Gフィルタ要素
70B Bフィルタ要素
70S ストライプフィルタ
90 色分解プリズム
【発明の属する技術分野】
本発明は、1回の撮影動作において例えばレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録することができるカメラに関し、特に撮影モードを切り換える装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、撮影レンズにより得られた光学像を電子的に現像することができる写真材料が知られており、例えば特開平5−2280号公報には、静電情報記録媒体と電荷保持媒体とを組み合わせた記録媒体が開示されている。この明細書では、このような記録媒体を電子現像型記録媒体と呼び、また電子現像型記録媒体を用いるカメラを電子現像型カメラと呼ぶ。
【0003】
また従来、記録媒体にカラー画像を記録する構成として、記録媒体に少なくとも3つの記録領域を設け、各記録領域にレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録する構成が知られており、電子現像型カメラにおいても同様に、被写体像をレッド、グリーンおよびブルーの画像に色分解して電子現像型記録媒体に記録するように構成することが可能である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
3つの記録領域にレッド、グリーンおよびブルーの画像を記録するために、1回の撮影動作において3回の露光動作を行い、3つの画像を1つずつ順次記録する構成によると、高精細画像を得ることができるが、その撮影動作の間、カメラを完全に静止させる必要があることは勿論のこと、被写体も静止していなければならない。一方、被写体が動体である場合には、このような撮影モードを採用すると鮮明な画像は得られず、1回の撮影動作によって3つの画像を同時に記録する必要がある。
【0005】
本発明は、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることを可能にする撮影モード切換装置を得ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る撮影モード切換装置は、1つの被写体像に対応した画像を、複数回の露光動作によって複数の記録領域にそれぞれ記録する第1の撮影手段と、1つの被写体像に対応した画像を、1回の露光動作によって1つまたは複数の記録領域に記録する第2の撮影手段と、第1の撮影手段による露光に用いられる第1の光学部材と、第2の撮影手段による露光に用いられる第2の光学部材と、第1および第2の撮影手段の一方を動作させるべく選択する撮影モード切換手段とを備えたことを特徴としている。
【0007】
第1および第2の光学部材は、例えば回転フィルタにより構成される。この場合、第1の撮影手段による露光動作時に、1つの記録領域への露光動作に対応させて回転フィルタを回転させるフィルタ移送手段を備えることが好ましい。
【0008】
第1の光学部材は例えば、それぞれR、G、Bのフィルタ要素から成る3つの原色フィルタを有する。
【0009】
第2の光学部材は例えば、R、G、Bのフィルタ要素を所定の配列で配置させた色フィルタを有する。また第2の光学部材は、透明のフィルタを有していてもよい。さらに第2の光学部材は色分解プリズムであってもよい。
【0010】
複数の記録領域は例えば、画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成される。この場合、第2の撮影手段によって露光される1つの記録領域が、画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成されてもよい。また、この記録領域は固体撮像素子に形成されてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態を適用したスチルビデオカメラの外観図である。このスチルビデオカメラは電子現像型カメラであり、電子現像型記録媒体によって画像を現像するように構成されている。
【0012】
カメラ本体50の前面の略中央には撮影光学系である交換レンズ51を装着するためのレンズマウント52が形成されている。レンズマウント52の側方には交換レンズ51を取り外すとき押下される取外しボタン53が設けられ、またレンズマウント52の左上方にはホワイトバランス調整用窓54が配設されている。カメラ本体50の上面の略中央には、ストロボを装着するためのストロボシュー55が設けられ、ストロボシュー55の側方にはレリーズボタン56が設けられている。カメラ本体50の側面には、外部のコンピュータ等に画像データを送信するための通信コネクタ57が設けられている。一方、カメラ本体50の下面には、電子現像型記録媒体(図示せず)をカメラ本体50内に装着するためのスロット(図示せず)が形成されている。
【0013】
図2は図1に示すスチルビデオカメラのブロック図である。
システムコントロール回路20はマイクロコンピュータであり、本スチルビデオカメラの全体の制御を行う。
【0014】
撮影光学系12には複数のレンズ群の他、絞り12aが設けられている。撮影光学系12の後方にはクイックリターンミラー21が配設され、クイックリターンミラー21の後方にはカラーフィルタである回転フィルタ70が配設されている。回転フィルタ70の後方には、リレー光学系75、シャッタ22、電子現像型記録媒体30がこの順に設けられている。クイックリターンミラー21の上方にはファインダ光学系23のピント板23aが配設され、ファインダ光学系23には、撮影光学系12からの入射光を検出する測光センサ28が設けられている。
【0015】
絞り12a、クイックリターンミラー21およびシャッタ22は、それぞれアイリス駆動回路24、ミラー駆動回路25およびシャッタ駆動回路26によって駆動され、これらの回路24、25、26は露出制御回路27により制御される。露出制御回路27はシステムコントロール回路20から出力される指令信号に従って動作する。すなわち、露出制御時、測光センサ28からの出力信号に基づく露出制御回路27の制御に従って、絞り12aはアイリス駆動回路24により開度を調整される。クイックリターンミラー21は通常、被写体を観察するための位置であるダウン位置(実線により示される傾斜状態)に定められ、撮影光学系12を通過した光をファインダ光学系23に導いているが、撮影動作時、露出制御回路27の制御に従い、ミラー駆動回路25によって上方に回動せしめられアップ位置(破線により示される水平状態)に定められる。シャッタ22は通常閉塞しているが、撮影動作時、露出制御回路27の制御に従って、シャッタ駆動回路26によって所定時間開放され、これにより撮影光学系12を通過した光が電子現像型記録媒体30の受光面に照射される。
【0016】
電子現像型記録媒体30は3つの記録領域30a、30b、30cを備え、各記録領域30a、30b、30cはそれぞれ1画面分の大きさを有している。各記録領域30a、30b、30cは記録媒体駆動回路41の制御に基づき、スイッチ42a、42b、42cを介して電圧を印加され、この電圧印加の間に露光されることによって記録領域30a、30b、30cには、撮影光学系12によって結像された画像が可視像として現像される。記録媒体駆動回路41とスイッチ42a、42b、42cは、システムコントロール回路20から出力される指令信号に従って動作する。
【0017】
回転フィルタ70は図3に示すように、R(レッド)フィルタ要素70R、G(グリーン)フィルタ要素70G、B(ブルー)フィルタ要素70Bの3つの原色フィルタから成る第1の光学部材と、ストライプフィルタ70Sから成る第2の光学部材とを備えている。各フィルタ要素70R、70G、70Bとストライプフィルタ70Sは、回転フィルタ70をその回転中心Cを通る2本の直線によって略4等分して成る扇型を有し、この扇型の大きさは、シャッタ22のアパーチャAP、すなわち記録領域30a、30b、30cを包含する大きさを有している。ストライプフィルタ70Sは図4に示すように、Rフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるRラインフィルタLRと、Gフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるGラインフィルタLGと、Bフィルタ要素を水平方向に1列に並べて構成されるBラインフィルタLBとを有し、これらのラインフィルタLR、LG、LBは、この順に垂直方向に、交互に配設されている。
【0018】
回転フィルタ70は撮影光学系12の光軸周りに回転可能であり、システムコントロール回路20の制御に基づき、回転フィルタ駆動機構71を介して回転移送される。電子現像型記録媒体30は撮影光学系12の光軸に垂直な方向に直線的に移動可能であり、システムコントロール回路20の制御に基づき、記録媒体移送駆動機構80によって移送される。
【0019】
第1の撮影モードにおいて、回転フィルタ70と電子現像型記録媒体30は同期をとって移送される。すなわち撮影光学系12の光軸上に、Rフィルタ要素70Rと第1の記録領域30aの中心、Gフィルタ要素70Gと第2の記録領域30bの中心、あるいはBフィルタ要素70Bと第3の記録領域30cの中心が配置され、第1の記録領域30aにはRの画像が、第2の記録領域30bにはGの画像が、また第3の記録領域30cにはBの画像がそれぞれ記録される。一方第2の撮影モードでは、回転フィルタ70のストライプフィルタ70Sと、第1の記録領域30aが撮影光学系12の光軸上に配置され、この記録領域30aにストライプフィルタ70Sを介して得られた画像が記録される。
【0020】
このように、第1の撮影モードでは、1つの被写体像に対応した画像が、3回の記録動作によって第1〜第3の記録領域30a〜30cにそれぞれ記録される。また第2の撮影モードでは、1つの被写体像に対応した画像が、1回の記録動作によって第1の記録領域30aに記録される。
【0021】
画像の記録が第1および第2の撮影モードのいずれにより行われたかを示す情報を電子現像型記録媒体30に記録するため、電子現像型記録媒体30に近接させて撮影モード情報記録用光源76が設けられている。この光源76は、システムコントロール回路20の制御に基づいて、光源駆動回路77を介して制御され、第1の撮影モードにおいて点灯される。
【0022】
システムコントロール回路20には、レリーズボタン56、撮影モード選択スイッチ等を含む操作部72が接続されており、操作者の意図により、操作部72の操作に従って、撮影モードの選択、撮影動作および画像信号の読出し動作等が行われる。例えば、レリーズボタン56を半押しすることにより測光スイッチ(図示せず)がオン状態に定められて測光センサ28による測光が開始され、レリーズボタン56を全押しすることによりレリーズスイッチ(図示せず)がオン状態に定められて撮影動作が行われる。またシステムコントロール回路20には、この電子現像型カメラの種々の設定状態等を表示するための表示素子68と、ストロボ13を制御するためのストロボ駆動回路69が接続されている。
【0023】
図5は電子現像型記録媒体30の層構造を示す図であり、これは特開平5−2280号公報に開示されたものと基本的に同じである。
【0024】
すなわち電子現像型記録媒体30は静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32を備え、電源33によって電圧を印加される。静電情報記録媒体31は、基板34、電極層35、無機酸化物層36および光導電層37を積層して成り、光導電層37は電荷発生層37aと電荷輸送層37bを重合させて構成される。電荷保持媒体32は、液晶支持体38と液晶電極層39の間に例えばスメクティック液晶等のメモリ性を有する液晶40を封入して構成される。静電情報記録媒体31の電荷輸送層37bと電荷保持媒体32の液晶支持体38とは微小間隙をもって対向している。
【0025】
記録媒体駆動回路41の制御に基づいて、電源33により所定の電圧が電子現像型記録媒体30に印加される。電極層35と液晶電極層39の間、すなわち静電情報記録媒体31と電荷保持媒体32に電圧が印加された状態で静電情報記録媒体31が露光されると、静電情報記録媒体31には、画像に応じた電荷が発生する。この電荷に応じて、液晶40に作用する電界の強さが変化するため、液晶40には、その画像が可視像として表示され、被写体像が現像される。この電荷保持媒体32はメモリ性を有する液晶表示素子であり、現像された可視像は電界を除去しても保持される。この液晶表示素子は、加熱装置(図示せず)を用いて所定の温度に加熱することにより、現像された可視像を消去させることもでき、その場合は繰り返し同一記録媒体を用いることもできる。
【0026】
図6は撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0027】
ステップS01では、第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。この撮影モードは、操作部72に設けられた撮影モード選択スイッチによって設定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS02においてパラメータMFが1に定められる。これに対し、第1の撮影モードが設定されていないとき、すなわち第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS03においてパラメータMFが0に定められ、そしてステップS04において、回転フィルタ70が回転移送され、ストライプフィルタ70Sが撮影光学系12の光軸上に位置決めされる。
【0028】
ステップS05では、レリーズスボタン56が全押しされてレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS01へ戻り、上述した動作が繰り返される。これに対してレリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS06において、図7および図8に示す第1の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0029】
図7および図8は、図6のステップS06において実行される第1の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。この記録動作ルーチンの実行に先立ち、パラメータMFが1に設定される第1の撮影モードでは、図9(a)に示すように、Rフィルタ要素70Rが撮影光学系12の光軸上、すなわちアパーチャAPに対応する位置に定められている。これに対し、パラメータMFが0に設定される第2の撮影モードでは、図6のステップS04の作用により、図9(d)に示すようにストライプフィルタ70Sが撮影光学系12の光軸上に定められている。
【0030】
まず、第1の撮影モードが設定され、Rフィルタ要素70RがアパーチャAPに対応する位置に定められていると仮定する。
【0031】
ステップS10では、測光センサ28からの出力信号すなわち測光値が検出される。ステップS11では、測光値に基づいて露出演算が行われ、絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS12では記録媒体駆動回路41が駆動されて電子現像型記録媒体30に電圧が印加される。ステップS13では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0032】
ステップS14ではパラメータKが1に定められる。ここでは第1の撮影モードが設定され、パラメータMFが1であるので、ステップS15からステップS16へ進み、撮影モード情報記録用光源76が点灯される。すなわち、第1の記録領域30aに対応した部位には、第1の撮影モードであることを示す識別マークが光学的に記録される。
【0033】
ステップS17ではシャッタ22が開放される。ここでは、パラメータKが1であるのでステップS18からステップS19へ進み、第1の記録領域30aに対応したスイッチ42aがオン状態に定められ、この記録領域30aに電圧が印加される。ステップS23では、ステップS17におけるシャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したか否かが判定される。露出時間が経過すると、ステップS24においてシャッタ22が閉塞される。ステップS25において、ステップS12における電圧印加の開始から所定の印加時間が経過したことが確認されると、ステップS26において、各スイッチ42a、42b、42cがオフ状態に定められ、電子現像型記録媒体30に対する電圧印加が停止される。またステップS27では、撮影モード情報記録用光源76が消灯される。
【0034】
このようにして電子現像型記録媒体30の第1の記録領域30aにはRの画像が記録される。またこの記録領域30aに対応した部位には、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0035】
ステップS28ではパラメータMFが0であるか否かが判定される。ここでは、パラメータMFは0ではないのでステップS29へ進み、パラメータKが3であるか否かが判定される。パラメータKが3ではないので、ステップS30においてパラメータKが1だけインクリメントされて2に定められる。そしてステップS31において、回転フィルタ70が約90度だけ回転せしめられるとともに、電子現像型記録媒体30が1画面分だけ移送される。これにより、回転フィルタ70は、図9(b)に示すようにGフィルタ要素70GがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30の第2の記録領域30bがアパーチャAPに位置決めされる。
【0036】
そして、再びステップS15へ戻る。すなわち、ステップS15からステップS16へ進んで撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第2の記録領域30bに対応した部位に第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。ステップS17ではシャッタ22が開放される。ここではパラメータKは2であるので、ステップS18、S20、S21の順に実行され、第2の記録領域30bに対応したスイッチ42bがオン状態に定められる。そしてステップS23〜S27が実行され、第2の記録領域30bにGの画像が記録されるとともに、この記録領域30bに対応した部位に、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0037】
上述した動作と同様に、ステップS28〜S31が実行されて、パラメータKが3に定められ、また回転フィルタ70が約90度だけ回転せしめられるとともに、電子現像型記録媒体30が1画面分だけ移送される。これにより回転フィルタ70は、図9(c)に示すようにBフィルタ要素70BがアパーチャAPに位置決めされ、また第3の記録領域30cがアパーチャAPに位置決めされる。
【0038】
再びステップS15へ戻り、ステップS16において撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第3の記録領域30cに対応した部位に第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。そしてステップS17においてシャッタ22が開放された後、ステップS18、S20、S22の順に実行され、第3の記録領域30cに対応したスイッチ42cがオン状態に定められる。次いでステップS23〜S27が実行され、第3の記録領域30cにBの画像が記録されるとともに、この記録領域30cに対応した部位に、第1の撮影モードであることを示す識別マークが記録される。
【0039】
第1〜第3の記録領域30a〜30cへの記録が終了すると、ステップS29においてパラメータKが3であると判定されるので、ステップS32が実行され、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS33では、記録媒体駆動回路41の駆動が停止されて、電子現像型記録媒体30への電圧印加が停止される。そして、ステップS34において回転フィルタ70が初期位置、すなわちRフィルタ要素70RがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30は第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされる。これにより、この記録動作ルーチンは終了する。
【0040】
一方第2の撮影モードが設定されている場合、初期状態として、図9(d)に示すように、ストライプフィルタ70Sと第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされる。
【0041】
パラメータMFが0であるため、ステップS15から直接ステップS17へ進み、またステップS18、S19が実行されて第1の記録領域30aに電圧が印加される。そしてステップS23〜S27において、第1の記録領域30aにストライプフィルタ70Sによる画像が記録される。一方、ステップS16は実行されないので、第1の記録領域30aに対応した部位には識別マークは記録されない。
【0042】
パラメータMFが0であるので、ステップS28からステップS32へ進み、上述したステップS32〜S34の処理が実行されてこの記録動作ルーチンは終了する。
【0043】
以上のように本実施形態によれば、カラーの高精細画像を電子現像型記録媒体30に記録する場合、操作部72に設けられた撮影モード選択スイッチを操作することによって第1の撮影モードが選択され、第1〜第3の記録領域30a〜30cにR、G、Bの画像が1つずつ順次記録される。また、例えば被写体が動体であること等の理由によって、R、G、Bの画像を順次記録することが困難な場合には、撮影モード選択スイッチによって第2の撮影モードが選択され、第1の記録領域30aにストライプフィルタを介して得られるカラー画像が記録される。
【0044】
したがって本実施形態によれば、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることができる。
【0045】
図10〜図12は第2の実施形態の構成を示し、図10は電子現像型カメラのブロック図、図11は回転フィルタ70の正面図、図12は電子現像型記録媒体30とエリアセンサ83を示す斜視図である。これらの図を参照し、図2、図3および図4に示す第1の実施形態と異なる構成を説明する。
【0046】
シャッタ22の近傍であって回転フィルタ70に干渉しない位置には、支持部材58が設けられている。支持部材58は図示しない固定枠に固定されており、支持部材58には、例えば発光素子(LED)から成る照明光源ユニット42とスキャナ光学系43とラインセンサ44がそれぞれ支持されている。ラインセンサ44は、例えば2000画素のCCD1次元センサ等を用いることができる。照明光源ユニット42とスキャナ光学系43とラインセンサ44は撮影光学系12の光軸に略平行な方向に配列されている。
【0047】
回転フィルタ70は図11に示すように、Rフィルタ要素70R、Gフィルタ要素70G、Bフィルタ要素70Bから成る第1の光学部材と、透明フィルタ要素70Wから成る第2の光学部材とを備えている。各フィルタ要素70R、70G、70B、70Wは、第1の実施形態と同様に、約90度の中心角の扇型を有し、アパーチャAPを包含する大きさを有している。透明フィルタ要素70Wは全ての色成分の光を透過させる。
【0048】
図12に示すように、電子現像型記録媒体30の下側には、固体撮像素子から構成されるエリアセンサ83が設けられている。このエリアセンサ83には、第1〜第3の記録領域30a〜30cと略同じ面積を有する第4の記録領域30dが形成され、またその受光面には例えばR、G、Bのカラーフィルタ要素を所定の方式に従って配置して成るカラーフィルタが設けられている。エリアセンサ83は、実際には、電子現像型記録媒体30を保持する記録媒体保持部材(図示せず)の下端部に一体的に連結されている。したがってエリアセンサ83は、記録媒体移送駆動機構80により、電子現像型記録媒体30と一体的に移送される。またエリアセンサ83による撮像動作とエリアセンサ83からの画像信号の読出動作は、システムコントロール回路20の制御に基づき、エリアセンサ駆動回路82によって行われる。
【0049】
第1の撮影モードでは、第1の実施形態と同様に、撮影光学系12の光軸上に、Rフィルタ要素70R、Gフィルタ要素70GあるいはBフィルタ要素70Bと第1、第2および第3の記録領域30a、30bあるいは30cの中心とが配置され、これらの記録領域30a、30b、30cに、R、G、Bの画像がそれぞれ記録される。第2の撮影モードでは、回転フィルタ70の透明フィルタ70Wと、エリアセンサ83すなわち第4の記録領域30dが撮影光学系12の光軸上に配置され、エリアセンサ83には、その受光面に設けられたカラーフィルタによってカラー画像が記録される。
【0050】
第2の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、画像の記録が第1および第2の撮影モードのいずれにより行われたかを示す情報を電子現像型記録媒体30に記録するため、撮影モード情報記録用光源76が設けられている。
【0051】
電子現像型記録媒体30に記録された画像を読み出す時、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cが照明光源ユニット42とスキャナ光学系43の間を、スキャナ光学系43の光軸に垂直な方向に移送される。すなわち電子現像型記録媒体30上の画像は、照明光源ユニット42によって照明され、スキャナ光学系43の作用によってラインセンサ44の受光面に結像される。
【0052】
照明光源ユニット42のオンオフ制御は照明光源駆動回路45により行われ、ラインセンサ44に発生した画像信号の読出し動作等の制御はラインセンサ駆動回路47により行われる。これらの回路45、47はシステムコントロール回路20により制御される。
【0053】
ラインセンサ44から読み出された画像信号は、アンプ61aにより増幅され、センサ選択スイッチ78を介してA/D変換器62に供給される。A/D変換器62においてデジタル信号に変換された画像信号は、システムコントロール回路20の制御に従って、画像処理回路63においてシェーディング補正およびガンマ補正等の処理を施された後、メモリ64に一時的に格納される。なおメモリ64は、ラインセンサ44から出力される1水平走査線分だけの記憶容量を有していてもよいが、1フレーム分の記憶容量を有するメモリであってもよい。またメモリ64はE2 PROMを備えており、このE2 PROMにはシェーディング補正等の補正値が格納される。
【0054】
メモリ64から読み出された画像信号は、画像処理回路63からインターフェイス回路65に入力されてフォーマットの変換等の所定の処理を施され、通信コネクタ57を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に出力可能である。また画像処理回路63から出力された画像信号は、記録装置制御回路67による制御に基づき、画像記録装置67aにおいて例えばICメモリカード等の記録媒体に記録可能である。インターフェイス回路65と記録装置制御回路67はシステムコントロール回路20からの指令信号に従って動作する。
【0055】
一方、エリアセンサ83から読み出された画像信号は、アンプ61bにより増幅され、ラインセンサ44から読み出された画像信号と同様に、センサ選択スイッチ78を介してA/D変換器62に供給されてデジタル信号に変換され、画像処理回路63において所定の処理を施された後、例えば通信コネクタ57を介して外部のコンピュータ(図示せず)等に出力可能である。
【0056】
センサ選択スイッチ78は、システムコントロール回路20の制御に基づいて切り換えられ、第1の撮影モードと第2の撮影モードのいずれか設定されているかに従って、ラインセンサ44とエリアセンサ81の一方が選択的にA/D変換器78に接続される。
【0057】
その他の構成は、第1の実施形態と同じである。
【0058】
図13は、撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0059】
ステップS40では、第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS41においてパラメータMFが1に定められ、ステップS42においてセンサ選択スイッチ78がラインセンサ44側に接続される。これに対して第1の撮影モードが設定されていないとき、すなわち第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS43においてパラメータMFが0に定められ、ステップS44において、回転フィルタ70が回転移送されて透明フィルタ70Wが撮影光学系12の光軸上に位置決めされる。またステップS45においてエリアセンサ83が記録媒体移送駆動機構80によって移送され、アパーチャAPの位置に定められた後、ステップS46において、センサ選択スイッチ78がエリアセンサ83側に接続される。
【0060】
ステップS47では、レリーズスボタン56が全押しされてレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS40へ戻り、上述した動作が繰り返される。これに対してレリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS48においてパラメータMFが1であるか否かが判定される。第1の撮影モードが選択されてパラメータMFが1であるとき、ステップS49において第1の記録動作ルーチンが実行された後、ステップS50において画像読出動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。これに対し、第2の撮影モードが選択されてパラメータMFが0であるとき、ステップS51において第2の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0061】
ステップS49において実行される第1の記録動作ルーチンは、図7および図8に示す第1の実施形態と基本的に同様であるが、パラメータMFに関する処理を行うステップS15、S28が省略される点が異なる。
【0062】
図14〜図16は、ステップS50において実行される画像読出動作ルーチンのフローチャートである。
【0063】
ステップS57ではシャッタ22が開放され、ステップS58では光源42が点灯される。そしてステップS59では、スキャナ系駆動信号が出力され、記録媒体移送駆動機構80に設けられたスキャン駆動モータが正転し、電子現像型記録媒体30が初期位置から上昇し始める。ステップS60ではラインセンサ駆動電源がオン状態に定められ、ラインセンサ駆動回路47が駆動を開始される。ステップS61ではパラメータKが1に定められる。
【0064】
ステップS62において、電子現像型記録媒体30がラインセンサ44による読み出し開始位置に定められたことが確認されると、ステップS63においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータすなわち電子現像型記録媒体30が停止される。この停止動作は、例えばスキャン駆動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数すること等によって制御される。
【0065】
ステップS64ではラインセンサ44に対する露出が開始され、電荷蓄積が行われる。ステップS65において、例えば一定時間が経過したことを検知することにより、ラインセンサ44の露出が完了したことが確認されると、ステップS66においてラインセンサ44の読み出しが開始され、1水平走査線分の画像信号の出力が開始される。またステップS67では、スキャン駆動モータを正転させるスキャナ系駆動信号が出力されて、電子現像型記録媒体30はさらに上昇し始める。
【0066】
この電子現像型記録媒体30の移動中において、ステップS68においてラインセンサ44の読み出しが終了したことが確認されると、ステップS69においてその読み出しが停止される。なお、この読み出しの終了は、例えばラインセンサ駆動回路47から出力されるラインセンサ44を駆動するためのパルス信号を計数することにより制御される。ステップS68において読み出しの終了が確認されなかった場合、ステップS69がスキップされてステップS70が実行され、電子現像型記録媒体30がラインセンサ44に対して次の読み出し位置に定められたか否かが判定される。電子現像型記録媒体30が次の読み出し位置に定められていない場合、ステップS68〜S70が再び実行される。
【0067】
ステップS70において電子現像型記録媒体30が次の読み出し位置に定められたことが確認されると、ステップS71においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータ55が停止される。この停止動作は、例えばスキャン駆動モータを回転駆動するためのパルス信号を計数すること等によって制御される。次いでステップS72では、ステップS68と同様にラインセンサ44の読み出しの終了が確認され、ステップS73において読み出しが停止される。すなわち、ステップS69を実行することなくステップS68〜S70のループを抜けた場合であっても、ステップS73においてラインセンサ44の読み出しが終了される。
【0068】
ステップS74では、全水平走査線に関する読み出し動作が完了したか否かが判定される。全水平走査線の数は例えば2000であり、ステップS74では、1本の水平走査線の画像信号が読み出される度にカウントアップされるカウンタの値が判定される。全水平走査線の読み出しが完了していない場合、ステップS64へ戻り、上述した動作が繰り返される。
【0069】
このようにして全水平走査線の読み出しが完了すると、ステップS75においてパラメータKが3に達しているか否かが判定される。パラメータKがまだ3に達していない場合、すなわち第1〜第3の記録領域30a〜30cの全ての読み出しが完了していない場合、ステップS76においてパラメータKが1だけインクリメントされた後、ステップS77において電子現像型記録媒体30が、次の記録領域が読み出し開始位置に定められるように移送される。そして再びステップS62以下が実行され、上述した画像信号の読み出し動作が行われる。
【0070】
このようにして第1〜第3の記録領域30a〜30cに記録された画像が読み出されると、ステップS75からステップS80へ移り、ラインセンサ44の駆動電源がオフ状態に切り換えられるとともに、ステップS81において光源42が消灯される。また、ステップS82ではシャッタ22が閉塞され、ステップS83では、スキャン駆動モータを逆転させるスキャナ系駆動信号が出力されて、電子現像型記録媒体30が下降し始める。
【0071】
この電子現像型記録媒体30の下降動作中に、ステップS84において電子現像型記録媒体30が初期位置に復帰したことが確認されると、ステップS85においてスキャナ系駆動信号の出力が停止され、スキャン駆動モータが停止される。これにより、このルーチンは終了する。なおステップS84における初期位置の検知動作は、例えば電子現像型記録媒体30を支持する保持部材の一部がフォトインタラプタ(図示せず)を横切ることによって出力される信号に基づいて行われる。
【0072】
図17は、図13のステップS51において実行される第2の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【0073】
ステップS87では、測光センサ28の出力信号である測光値が検出される。ステップS88では測光値に基づいて露出演算が行われ、絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS89ではエリアセンサ駆動回路82が駆動される。ステップS90では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0074】
ステップS91ではシャッタ22が開放される。ステップS92では、シャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したか否かが判定される。露出時間が経過すると、ステップS93においてシャッタ22が閉塞される。ステップS94では、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS95では、エリアセンサ83から画像信号が読み出される。ステップS96において、エリアセンサ83からの画像信号の読み出しが終了したことが確認されると、ステップS97において、エリアセンサ駆動回路82の駆動が停止される。そしてステップS98において回転フィルタ70が初期位置、すなわちRフィルタ要素70RがアパーチャAPに位置決めされ、また電子現像型記録媒体30の第1の記録領域30aがアパーチャAPに位置決めされて、この記録動作ルーチンは終了する。
【0075】
このように第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、第1の撮影モードによって高精細のカラー画像を電子現像型記録媒体30に記録することができることに加え、モノクロ画像を固体撮像素子から構成されるエリアセンサ83に記録することができる。また第2の実施形態によれば、電子現像型記録媒体30に記録された画像を読み出すことができる。さらに第2の実施形態によれば、第2の撮影モードではエリアセンサ83が使用され、ラインセンサ44による画像の読出動作(図13のステップS50)が行われないため、撮影動作を迅速に行うことができる。
【0076】
図18は第3の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
この電子現像型カメラは、Rフィルタ要素、Gフィルタ要素、Bフィルタ要素から成る第1の光学部材である回転フィルタ70と、入射光をR、G、Bに色分解する第2の光学部材である色分解プリズム90とを有する。回転フィルタ70のRフィルタ要素、Gフィルタ要素、Bフィルタ要素は、その回転中心を通る3本の直線によって略3等分して成る扇型を有している。色分解プリズム90はR、G、Bの画像にそれぞれ対応した3つの出射面を有している。
【0077】
電子現像型記録媒体30は、回転フィルタ70に対向する第1の位置と、色分解プリズム90の出射面に対向する第2の位置との間において往復移動可能であり、さらに第1の位置において、第1および第2の実施形態と同様に、アパーチャに対応した位置に所定の記録領域が定められるように変位可能である。また第2の位置には、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cに近接させて3つの撮影モード情報記録用光源76が設けられている。
【0078】
クイックリターンミラー21の直ぐ後方にはシャッタ22が配設され、シャッタ22の直ぐ後側には可動ミラー91が設けられている。可動ミラー91の両側には第1および第2の固定ミラー92、93が設けられている。可動ミラー91は可動ミラー駆動機構74によって駆動され、撮影光学系12の光軸に垂直な軸の周りに回転可能である。
【0079】
可動ミラー91は、撮影光学系12から導かれた光線を第1および第2の固定ミラー92、93の一方に反射させる角度位置に定められる。可動ミラー91が第1の固定ミラー92に平行であるとき、撮影光学系12からシャッタ22を介して導かれた光線は可動ミラー91と第1の固定ミラー92において反射し、回転フィルタ70を透過して電子現像型記録媒体30に導かれる。これに対し、可動ミラー91が第2の固定ミラー93に平行であるとき、撮影光学系12からシャッタ22を介して導かれた光線は可動ミラー91と第2の固定ミラー93において反射し、色分解プリズム90を透過して電子現像型記録媒体30に導かれる。
【0080】
電子現像型記録媒体30が第1の位置にあるとき、スイッチ42a、42b、42cにより、第1〜第3の記録領域30a、30b、30cのひとつに電圧が印加され、電子現像型記録媒体30が第2の位置にあるとき、スイッチ42a、42b、42cにより、全ての記録領域30a、30b、30cに電圧が印加される。
【0081】
その他の構成は第1の実施形態と同じである。
【0082】
図19は撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。この撮影動作ルーチンは、この電子現像型カメラの電源がオン状態である間、一定時間毎に割り込み処理される。
【0083】
ステップS100では第1の撮影モードが設定されているか否かが判定される。第1の撮影モードが設定されているとき、ステップS101においてパラメータMFが1に定められ、ステップS102において可動ミラー91が第1の角度位置、すなわち撮影光学系12から導かれた光線を第1の固定ミラー92に反射させる角度位置(図18において実線により示される位置)に定められる。またステップS103では、電子現像型記録媒体30が第1の位置、すなわち回転フィルタ70に対向する位置(図18において実線により示される位置)に定められる。
【0084】
これに対して第2の撮影モードが設定されているとき、ステップS104においてパラメータMFが0に定められ、ステップS105において可動ミラー91が第2の角度位置、すなわち撮影光学系12から導かれた光線を第2の固定ミラー93に反射させる角度位置(図18において破線により示される位置)に定められる。またステップS106では、電子現像型記録媒体30が第2の位置、すなわち色分解プリズム90に対向する位置(図18において破線により示される位置)に定められ、第1〜第3の記録領域30a〜30cが色分解プリズム90の3つの出射面にそれぞれ対向する。
【0085】
ステップS107ではレリーズスイッチがオン状態に定められたか否かが判定される。レリーズスイッチがオン状態ではないとき、ステップS100へ戻り、上述した動作が繰り返されるが、レリーズスイッチがオン状態であるとき、ステップS108へ進む。ステップS108において、パラメータMFが1であると判定されたとき、ステップS109において第1の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。これに対してパラメータMFが0であるとき、ステップS108からステップS110へ進んで第3の記録動作ルーチンが実行され、この撮影動作ルーチンは終了する。
【0086】
ステップS109において実行される第1の記録動作ルーチンは、図7および図8に示す第1の実施形態と基本的に同様であるが、パラメータMFに関する処理を行うステップS15、S28が省略される点が異なる。
【0087】
図20は、図19のステップS110において実行される第3の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【0088】
ステップS111では測光センサ28の出力信号である測光値が検出され、ステップS112では測光値に基づいて露出演算が行われて絞り12aの開度とシャッタスピード(露出時間)が求められる。ステップS113では記録媒体駆動回路41が駆動されて電子現像型記録媒体30に電圧が印加され、ステップS114では、クイックリターンミラー21がダウン状態からアップ状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態から所定開度まで変化する。
【0089】
ステップS115ではシャッタ22が開放される。ステップS116では、3つのスイッチ42a、42b、42cがオン状態に定められ、各記録領域30a、30b、30cに電圧が印加される。ステップS117では、撮影モード情報記録用光源76が点灯され、第1〜第3の記録領域30a〜30cに対応した部位に、識別マークが光学的に記録される。ステップS118において、シャッタ22の開放から所定の露出時間が経過したことが確認されると、ステップS119においてシャッタ22が閉塞される。ステップS120において、ステップS113における電圧印加の開始から所定の印加時間が経過したことが確認されると、ステップS121において、各スイッチ42a、42b、42cがオフ状態に定められ、電子現像型記録媒体30に対する電圧印加が停止される。
【0090】
ステップS122では、撮影モード情報記録用光源76が消灯される。ステップS123では、クイックリターンミラー21がアップ状態からダウン状態に変化し、また絞り12aの開度が全開状態まで開放される。ステップS124では、記録媒体駆動回路41の駆動が停止されて、電子現像型記録媒体30への電圧印加が停止され、これにより、この記録動作ルーチンは終了する。
【0091】
以上のように第3の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に回転フィルタ70を用いてR、G、Bの画像を電子現像型記録媒体30に記録することができる他、色分解プリズム90を用いて1回のシャッタ動作によりR、G、Bの画像を電子現像型記録媒体30に記録することができるので、被写体が動体であっても、高精細のカラー画像を得ることが可能である。
【0092】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、被写体像が静止像であるか動体であるかに応じて撮影モードを切り換え、所望の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を適用した電子現像型カメラの外観図である。
【図2】図1の電子現像型カメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】回転フィルタの概略的な構成を示す正面図である。
【図4】ストライプフィルタの構成を示す正面図である。
【図5】電子現像型記録媒体の構成を示す図である。
【図6】第1の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】第1の記録動作ルーチンの前半部分を示すフローチャートである。
【図8】第1の記録動作ルーチンの後半部分を示すフローチャートである。
【図9】回転フィルタとアパーチャの位置関係を示す図である。
【図10】第2の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
【図11】回転フィルタを示す正面図である。
【図12】電子現像型記録媒体とエリアセンサを示す斜視図である。
【図13】第2の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図14】画像読出動作ルーチンの最初の部分を示すフローチャートである。
【図15】画像読出動作ルーチンのラインセンサによる読出動作の部分を示すフローチャートである。
【図16】画像読出動作ルーチンの最後の部分を示すフローチャートである。
【図17】第2の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図18】第3の実施形態の電子現像型カメラのブロック図である。
【図19】第3の実施形態における撮影動作ルーチンを示すフローチャートである。
【図20】第3の記録動作ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
30 電子現像型記録媒体
30a、30b、30c 記録領域
70 回転フィルタ
70R Rフィルタ要素
70G Gフィルタ要素
70B Bフィルタ要素
70S ストライプフィルタ
90 色分解プリズム
Claims (10)
- 1つの被写体像に対応した画像を、複数回の露光動作によって複数の記録領域にそれぞれ記録する第1の撮影手段と、
1つの被写体像に対応した画像を、1回の露光動作によって1つまたは複数の記録領域に記録する第2の撮影手段と、
前記第1の撮影手段による露光に用いられる第1の光学部材と、
前記第2の撮影手段による露光に用いられる第2の光学部材と、
前記第1および第2の撮影手段の一方を動作させるべく選択する撮影モード切換手段と
を備えたことを特徴とする撮影モード切換装置。 - 前記第1および第2の光学部材が回転フィルタから構成されることを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記第1の撮影手段による露光動作時に、1つの記録領域への露光に対応させて前記回転フィルタを回転させるフィルタ移送手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の撮影モード切換装置。
- 前記第1の光学部材がそれぞれR、G、Bのフィルタ要素から成る3つの原色フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記第2の光学部材がR、G、Bのフィルタ要素を所定の配列で配置させた色フィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記第2の光学部材が透明のフィルタを有することを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記第1の光学部材が回転フィルタであり、前記第2の光学部材が色分解プリズムであることを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記複数の記録領域が画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
- 前記1つの記録領域が画像を電子的に現像する電子現像型記録媒体に形成されることを特徴とする請求項8に記載の撮影モード切換装置。
- 前記1つの記録領域が固体撮像素子に形成されることを特徴とする請求項1に記載の撮影モード切換装置。
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