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JP3707979B2 - 表示パネル用冷却装置及び方法、並びに表示パネル用実装装置 - Google Patents
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表示パネル用冷却装置及び方法、並びに表示パネル用実装装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば液晶パネルのような表示パネルに電子部品を実装するときに当該表示パネルの冷却を行う表示パネル用冷却装置、及び該表示パネル用冷却装置にて実行される表示パネル用冷却方法、並びに上記表示パネル用冷却装置を備えた表示パネル用実装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7に示す液晶パネル1は、例えばガラスにてなる基板3上に液晶表示部4を形成し、該表示部4の周囲に位置する液晶パネル1の周縁部1a若しくは周縁部1b、又は周縁部1a及び周縁部1bに表示部駆動用の電子部品(以下、「ICチップ」と記す)2を実装して形成される。又、表示部4には、図8に示すように偏光板5が設けられている。
ICチップ2の実装に際しては、図8に示すように、周縁部1a,1bにおけるIC実装位置に異方性導電フィルム(Anisotropic Conductive Film : 以下、「ACF」と記す)6を貼付した後、該ACF6上に上記ICチップ2を載置する。そして、接合装置に搬入された液晶パネル1は、当該接合装置に備わる支持部材8上に上記周縁部1a又は1bを対応させて配置され、当該接合装置に備わる加熱押圧ヘッド7にてICチップ2がACF6を介して基板3へ加熱、押圧される。該加熱押圧により、ICチップ2の電極と基板3上の透明電極との間で上記ACF6が潰され、該ACF6を介してICチップ2の電極と基板3上の透明電極との電気的導通が得られ、かつ基板3上にICチップ2が固着される。
【0003】
上記周縁部1a,1bは、液晶パネル1が装着される機器の小型化の要請から、できるだけ小さい面積にするのが好ましい。よって、小さい面積の周縁部1a,1bにICチップ2が実装されることから、ICチップ2と表示部4とは非常に近接した状態にて配置されることになり、図8に「I」にて示す、ICチップ2の表示部側端面から偏光板5のICチップ側端面までの距離は、約1〜2mm程度である。一方、加熱押圧ヘッド7のICチップ押圧部分付近は、ICチップ2の加熱押圧時には、約300℃の温度である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
よって、加熱押圧ヘッド7にてICチップ2が押圧されるときには、加熱押圧ヘッド7の熱がICチップ2を通して基板3上に形成されている透明電極パターンに伝わりさらに偏光板5に達する。又、該伝熱に比べれば影響は小さいが、加熱押圧ヘッド7からの輻射熱も偏光板5に影響を与える。下記の大型パネルでは、偏光板5の上記周縁部1a,1bに近接する部分では約120℃の温度に達する。尚、偏光板5の耐熱温度は約60℃と言われている。
したがって、偏光板5は、上記伝熱及び輻射熱によるダメージを受ける。該偏光板5の熱ダメージは、表示部4の特に周縁部1a,1b近傍部分において、表示ムラを引き起こす原因となる。特に近年の液晶パネルの大型化による、例えば10〜15インチのような10インチ以上の大型パネルでは、小型パネルに比べて画像表示が高精細、高視野角、高コントラスト化が図られていることから、偏光板5の上記熱ダメージに起因する表示ムラが顕在化してしまう。
【0005】
又、上述の液晶パネル1では基板3がガラスであるので、基板3自体は比較的耐熱性を有するが、今後展開が予想されるプラスチックやフィルム液晶パネルの場合には、基板自体の耐熱性がガラスに比べて低いので、上記偏光板5の上記熱ダメージのみならずプラスチック等の基板の熱ダメージも問題になってくる。
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、表示パネルへの電子部品実装のときに当該表示パネルの冷却を行う表示パネル用冷却装置、及び該表示パネル用冷却装置にて実行される表示パネル用冷却方法、並びに上記表示パネル用冷却装置を備えた表示パネル用実装装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1態様の表示パネル用冷却方法は、表示パネルの部品加熱押圧面における電子部品装着箇所に電子部品を加熱押圧して装着するとき、上記表示パネルに備わる表示部に配置されている偏光板の冷却を行うことを特徴とする。
【0007】
本発明の第2態様の表示パネル用冷却装置は、表示パネルの電子部品装着箇所に加熱押圧ヘッドにて加熱押圧される電子部品に近接した端部であって、上記表示パネルに備わる表示部に設けられた第1偏光板の第1偏光板端部の除熱を行い、上記第1偏光板の除熱を行う第1除熱用部材と、
上記第1除熱用部材を上記第1偏光板に対して接離する方向に移動する第2移動装置とを備え、
上記第1除熱用部材は、上記表示部の一辺に沿って上記第1偏光板端部にて上記第1偏光板のほぼ全長に対応して連続して接触する第1板状部材を有する、
ことを特徴とする。
【0008】
上記第2態様において、上記第1除熱用部材へ冷媒を供給する第1冷媒供給装置をさらに備えることもでき、又、上記第1板状部材が接続されかつ上記第1冷媒供給装置にて供給される冷媒により上記第1板状部材の冷却を行う第1板状部材冷却部を備えることもできる。又、上記第2態様において、上記第1板状部材は、上記表示部の一辺の内、上記加熱押圧される上記電子部品に近接する上記第1偏光板端部に接触するようにしてもよく、又、上記第1板状部材を上記表示部の一辺に沿って移動させる第1移動装置をさらに備えることもできる。又、上記第1板状部材は、上記加熱押圧時において上記表示パネル上に形成されている配線パターンを伝わり上記第1偏光板に達する伝熱を除去する第1伝熱除去部と、上記第1伝熱除去部と一体的に成形され、上記第1偏光板に非接触であり上記加熱押圧時における上記第1偏光板に対する輻射熱を遮断する第1輻射熱除去部と、上記第1輻射熱除去部と一体的に成形され、上記第1板状部材冷却部に接続される部分であって上記伝熱及び上記輻射熱と上記冷媒の熱とで熱交換を行う第1連結部とを備えることもできる。
【0009】
上記第2態様の表示パネル用冷却装置において、上記表示部にて上記第1偏光板に対向して設けられる第2偏光板の、上記第1偏光板端部に対向する第2偏光板端部における除熱を行い上記第2偏光板の除熱を行う第2除熱用部材と、上記第2除熱用部材へ冷媒を供給する第2冷媒供給装置とをさらに備えることもできる。
【0010】
本発明の第3態様の表示パネル用実装装置は、表示パネルの部品加熱押圧面における電子部品装着箇所に異方性導電フィルムを貼付する異方性導電フィルム貼付装置と、
上記異方性導電フィルム上に配置した電子部品を加熱押圧して上記表示パネルに装着するIC接合装置と、
上記IC接合装置にて上記電子部品が加熱押圧されるとき上記表示パネルに備わる表示部に配置されている偏光板の冷却を行う表示パネル用冷却装置と、
を備えたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態における表示パネル用冷却装置、該表示パネル用冷却装置にて実行される表示パネル用冷却方法、及び上記表示パネル用冷却装置を備えた表示パネル用実装装置について、図を参照しながら以下に説明する。尚、各図において同じ構成部分については同じ符号を付している。
又、上記表示パネル用冷却装置等にて処理対象となる表示パネルの一例として、本実施形態では上述した、基板3がガラスにてなる液晶パネル1を例に採るが、該液晶パネル1に限定されることなく、基板3がガラスに代えてプラスチックである表示パネルや、フィルム表示パネルを処理対象としてもよい。
又、本実施形態にて処理対象としている液晶パネル1は、バックライトにて裏面側から光を透過させるタイプを例に採るので、表示部の表、裏の両面に偏光板を設けている。しかしながら、液晶パネル1は、該バックライトタイプに限定されるものではなく、いわゆる反射タイプであってもよい。
【0012】
図4には、上記実施形態の表示パネル用実装装置であって、当該表示パネル用実装装置に対する液晶パネル1の搬入から搬出までの各工程について、液晶パネル1を直線状の搬送路に沿って移動させながら、液晶パネル1に対して各処理を行う、いわゆるラインタイプの表示パネル用実装装置101を示している。該表示パネル用実装装置101は、大別して、表示パネル搬入装置111、ACF貼付装置112、IC仮接合装置113、IC本接合装置114、表示パネル用冷却装置201、及び表示パネル搬出装置115を備える。ここで、上記表示パネル用冷却装置201以外の構成部分は、基本的に、従来の上記ラインタイプの液晶パネル用実装装置にも備わる構成であるので略説し、以下には表示パネル用冷却装置201について詳しく説明する。
【0013】
上記表示パネル搬入装置111は、上述した液晶パネル1を当該表示パネル用実装装置101に搬入する装置であり、上記ACF貼付装置112は、液晶パネル1の周縁部1a,1bにおける上記IC実装位置に上記ACFを貼付する装置である。尚、上記周縁部1a,1bは、電子部品としての機能を果たすICチップ2が装着される電子部品装着箇所としての機能を果たす。上記IC仮接合装置113は、ICチップ2と上記液晶パネル1との位置合せを行い、上記ACFが貼付されている上記IC実装位置にICチップ2を載置して液晶パネル1へのICチップ2の仮接合を行う装置である。上記IC本接合装置114は、上記加熱押圧ヘッド7を有し、該加熱押圧ヘッド7にてICチップ2を基板3へ加熱、押圧することで、ICチップ2の電極と基板3上の透明電極との間で上記ACF6を潰して、該ACF6を介してICチップ2の電極と基板3上の透明電極との電気的導通を得るとともに、基板3上にICチップ2を固着する装置である。上記表示パネル搬出装置115は、基板3上にICチップ2が固着された液晶パネルを次工程の装置へ搬送する装置である。尚、ICチップ2が固着された液晶パネルについて、以下、「液晶パネル11」と記す。
【0014】
上記表示パネル用冷却装置201は、上記IC本接合装置114の設置場所に設けられ、加熱押圧ヘッド7がICチップ2を基板3へ加熱、押圧するとき、図2に示すように、液晶パネル1において上記加熱押圧されているICチップ2が実装される方の面である部品加熱押圧面20側にて当該液晶パネル1の表示部4を覆っている第1偏光板5a、及び上記部品加熱押圧面20に対向するIC非加熱押圧面21側にて液晶パネル1の表示部4に対応して設けられている第2偏光板5bの冷却を行う装置である。
【0015】
具体的には、図1及び図2に示すように、表示パネル用冷却装置201は、第1板状部材211と、第1板状部材冷却部212と、第2板状部材213と、第2板状部材冷却部214と、冷却水供給装置150と、制御装置180とを備える。尚、上記第1板状部材211及び第1板状部材冷却部212は、第1除熱用部材の機能を果たす一例であり、上記第2板状部材213及び第2板状部材冷却部214は、第2除熱用部材の機能を果たす一例である。又、冷却水供給装置150及び制御装置180は、上記第1除熱用部材へ冷媒を供給する第1冷媒供給装置の機能を果たす一例であり、又、上記第2除熱用部材へ冷媒を供給する第2冷媒供給装置の機能を果たす一例でもある。このように本実施形態では、上記第1冷媒供給装置と上記第2冷媒供給装置とは兼用しているが、もちろん別個独立して設けることもできる。
【0016】
上記第1板状部材211は、上記部品加熱押圧面20側に設けられている第1偏光板5aの、上記周縁部1a又は周縁部1bに近接する端部51に接触し第1偏光板5aの除熱、特に上記端部51の除熱を行う、可撓性を有する薄板状の部材である。上記第1板状部材冷却部212は、第1板状部材211が接続されかつ供給される冷媒により第1板状部材211の冷却を行う。
上記第2板状部材213は、上記IC非加熱押圧面21側にて第1板状部材211に対向して設けられ、上記第1板状部材211と同様の配置及び機能を有する。即ち、第2板状部材213は、IC非加熱押圧面21側に設けられている第2偏光板5bの端部52に接触し第2偏光板5bの除熱、特に上記端部52の除熱を行う、可撓性を有する薄板状の部材である。尚、第2偏光板5bの端部52は、第1偏光板5aの端部51に対向する位置に存在する。上記第2板状部材冷却部214は、上記第1板状部材冷却部212と同様に、第2板状部材213が接続されかつ供給される冷媒により第2板状部材213の冷却を行う。
第1板状部材冷却部212及び第2板状部材冷却部214に供給される上記冷媒は、本実施形態では水を使用しているが、水に限定されるものではない。又、該冷却水は、制御装置180にて動作制御される冷却水供給装置150により第1板状部材冷却部212及び第2板状部材冷却部214へ供給される。
【0017】
第1板状部材211及び第2板状部材213は、本実施形態では、除熱用材料にてなる、商品名「スーパーグラファイト」を使用している。該材料は、銅の熱伝達率の約5倍の熱伝達率を有し、よって第1偏光板5a及び第2偏光板5bの除熱を効果的に行うことができる。尚、第1板状部材211及び第2板状部材213の材料は、上記スーパーグラファイトに限定するものではなく、熱伝達率が良く除熱効果の高い材料、つまり加熱押圧ヘッド7によるICチップ2の加熱押圧動作に起因する表示部4の表示ムラを発生させない程度に偏光板5a,5bの除熱を行える材料であれば良い。例えば銅板等が使用可能である。
【0018】
このような第1板状部材211及び第2板状部材213のそれぞれは、伝熱除去部と、輻射熱除去部と、連結部とが一体的に成形されたものである。つまり、第1板状部材211は、伝熱除去部215と、輻射熱除去部216と、連結部217とから構成され、第2板状部材213は、伝熱除去部218と、輻射熱除去部219と、連結部220とから構成される。伝熱除去部215は、第1偏光板5aの上記端部51に接触し、上記加熱押圧ヘッド7による加熱押圧時において上記液晶パネル1上に形成されている配線パターンを伝わり第1偏光板5aに達する伝熱を除去する。伝熱除去部218も伝熱除去部215と同様に、第2偏光板5bの端部52に接触し、上記加熱押圧時における第2偏光板5bに達した熱を除去する。
【0019】
尚、本実施形態では、伝熱除去部215,218は、図2に示すように第1偏光板5aの端部51の端面51a及び第2偏光板5bの端部52の端面52aに伝熱除去部215,218の各端面215a,218aを一致させて設置しているが、第1偏光板5a及び第2偏光板5bは、表示部4において、少なくとも実際の情報表示部分に存在していればよいことから、上記端面51a,52aと、上記端面215a,218aとの配置関係は、必ずしも図2に示す配置に限定されるものではない。又、伝熱除去部215,218は、第1偏光板5a及び第2偏光板5bの内、加熱押圧されているICチップ2に近接した部分であって少なくとも上記実際の情報表示部分を冷却すればよい。よって、表示部4における実際の上記情報表示部分が図2に示す上記端面51a,52aの位置よりも図2内で右側に位置するときには、上記端面215a,218aを上記実際の情報表示部分に対応する位置まで上記右側へずらして位置させることもできる。
逆に、少なくとも、加熱押圧ヘッド7が配置される部品加熱押圧面20側に配置される伝熱除去部215は、図2に2点鎖線にて示すように伝熱除去部215を表示部4の端面4aに一致するまでの距離以内にて延長してもよい。このような配置にすることで、部品加熱押圧面20側に位置する第1偏光板5aの温度上昇をより効果的に抑えることができる。もちろん、伝熱除去部218についても伝熱除去部215と同様に延長してもよい。
又、本実施形態では、伝熱除去部215、218が第1偏光板5a,第2偏光板5bに接触している長さ、つまり図2に示す「II」の寸法を約20mmに設定している。
【0020】
輻射熱除去部216は、上記伝熱除去部215と一体的に成形され、第1偏光板5aから除去した熱を伝える。又、輻射熱除去部216は、上記第1偏光板5aに非接触な状態で第1偏光板5aを覆って配置されることから、上記加熱押圧時における上記加熱押圧ヘッド7による上記第1偏光板5aに対する輻射熱を遮断する。輻射熱除去部219も輻射熱除去部216と同様の構成にてなり、第2偏光板5bから除去した熱を伝え、かつ第2偏光板5bに対する輻射熱を遮断する。
連結部217は、上記輻射熱除去部216と一体的に成形され、第1板状部材冷却部212に接続される部分であって上記伝熱及び上記輻射熱と上記冷媒の熱との間で熱交換を行う。連結部220も連結部217と同様の構成にてなり、第2板状部材冷却部214に供給される冷媒の熱と上記伝熱及び上記輻射熱との間で熱交換を行う。尚、図示するように、連結部217,220は、第1板状部材冷却部212及び第2板状部材冷却部214に対して締結部材221にて着脱可能である。
【0021】
又、図1に示すように上記加熱押圧動作のために上記IC本接合装置114にセットされた液晶パネル1に対して、第1板状部材冷却部212は、冷却部垂直移動装置151にて、上記セットされた液晶パネル1の厚み方向に沿って、除熱動作位置と待機位置との間で移動する。尚、図1及び図2は、第1板状部材冷却部212を上記除熱動作位置に配置した状態を図示している。
一方、第2板状部材冷却部214は、当該表示パネル用実装装置101のフレーム152に固定されている。
【0022】
以上説明したように構成される表示パネル用実装装置101にて実行される動作を以下に説明するが、表示パネル搬入装置111、ACF貼付装置112、IC仮接合装置113、IC本接合装置114、及び表示パネル搬出装置115の動作は従来の液晶パネル用実装装置にて実行される動作に同じであるので、ここでの説明は省略し、以下には表示パネル用冷却装置201の動作について説明する。
上記IC仮接合装置113から上記IC本接合装置114へ搬入される液晶パネル1は、上記加熱押圧ヘッド7による加熱押圧の開始前にて、上記第2板状部材213の伝熱除熱部218を上記第2偏光板5bに接触させながら、ICチップ2の加熱押圧用場所へ配置される。尚、液晶パネル1の上記配置が行われるとき、第1板状部材冷却部212は、上記待機位置に配置されており、液晶パネル1の搬入が容易に行われるように寄与している。上記配置後、冷却部垂直移動装置151を動作させて、第1板状部材211の伝熱除去部215と第2板状部材213の伝熱除去部218とによって第1偏光板5a、表示部4、及び第2偏光板5bを挟持するように、第1板状部材冷却部212を待機位置から上記除熱動作位置に配置し、それにより第1板状部材211の伝熱除去部215を第1偏光部5aの端部51に接触させる。もちろん、第1板状部材211及び第2板状部材213は上記冷媒により既に冷却された状態である。そして、伝熱除去部215の上記接触後、ICチップ2の上記加熱押圧が行われる。
ICチップ2の押圧動作が終了した後、冷却部垂直移動装置151を動作させて、第1板状部材冷却部212を上記除熱動作位置から上記待機位置に配置させる。そして、ICチップ2が実装された液晶パネル11がIC本接合装置114から搬出され、次工程へ搬送される。
【0023】
このように、第1板状部材冷却部212だけを待機位置と上記除熱動作位置との間で移動可能とし、第2板状部材冷却部214をフレーム152に固定することで、駆動系の削減を図り、省スペース、コスト低減を図ることができる。
【0024】
このように表示パネル用冷却装置201を設けることで、加熱押圧ヘッド7によるICチップ2の加熱押圧による偏光板5a,5bの温度上昇を防止することができ、従来の120℃に比べて大幅に温度を下げることができる。したがって、10インチ以上のモニタ用の表示部4であっても、表示ムラの発生を防止することができる。
又、液晶パネルの基板3がプラスチックやフィルム液晶パネルの場合であっても、表示パネル用冷却装置201による冷却により、プラスチック基板や、フィルム液晶パネルに対する熱ダメージを抑えることも可能である。
【0025】
上述した実施形態では、第1偏光板5a及び第2偏光板5bの両方を冷却可能なように、第1板状部材211及び第2板状部材213、並びに第1板状部材冷却部212及び第2板状部材冷却部214を設けているが、図1に示すように加熱押圧ヘッド7は部品加熱押圧面20側に配置されることから、第2偏光板5bに比べて第1偏光板5aの方が熱ダメージを受ける。よって、耐熱温度以下に保たれるのであれば、最低限、第1板状部材211及び第1板状部材冷却部212を設ければよい。
【0026】
又、上述した実施形態では、第1板状部材211は、図1に示すように、液晶パネル1の一辺に沿ってそのほぼ全長に渡り延在しているが、これに限定されるものではない。つまり、図3に示すように、第1偏光板5aの内、加熱押圧ヘッド7が加熱押圧するICチップ2に近接する部分に対応して第1板状部材221を配置するように構成した表示パネル用冷却装置202を設けても良い。ここで、第1板状部材221は上述した第1板状部材211に相当するもので、その構成、機能は第1板状部材211に同様である。又、表示パネル用冷却装置202には、第1板状部材221を冷却するための第1板状部材冷却部222が備わる。尚、第1板状部材冷却部222は、上述した第1板状部材冷却部212に相当するもので、その構成、機能は第1板状部材冷却部212に同様である。
【0027】
このような表示パネル用冷却装置202は、液晶パネル1の周縁部1a,1bにそれぞれ例えば1個ずつしかICチップ2を実装しない場合や、上記周縁部1a,1bに複数のICチップ2を実装するが、加熱押圧ヘッド7が1個しかない場合等には、省スペース化、コスト低減等のために有効な構成である。ここで、加熱押圧ヘッド7が1個しかなく周縁部1a,1bに複数のICチップ2を実装する場合に対応して、表示パネル用冷却装置202は冷却部水平移動装置153を設けることができる。つまり、加熱押圧ヘッド7が加熱押圧するICチップ2に第1板状部材221が近接するように、冷却部水平移動装置153にて、第1板状部材冷却部222を水平方向へ移動させることもできる。尚、図3に示す構成では、IC非加熱押圧面21側には、上述した第2板状部材213及び第2板状部材冷却部214を設けているが、第1板状部材221及び第1板状部材冷却部222と同様の構造として水平方向に移動可能としてもよい。
【0028】
又、上述の実施形態では、表示パネル用実装装置101は図4に示すように、ラインタイプの構造である。しかしながら、表示パネル用冷却装置201、202は、図5に示すような90度ずつ間欠回転する回転体の周囲にACF貼付装置112、IC仮接合装置113、IC本接合装置114を配置したロータリータイプ表示パネル用実装装置102に設置することもできる。
【0029】
又、上述の実施形態では、上記第1除熱用部材及び第2除熱用部材の例として、第1板状部材211及び第2板状部材213を用い、これらが第1偏光板5a及び第2偏光板5bに直接に接触して除熱を行った。しかしながら、該例に限定されず、図6に示すような表示パネル用冷却装置203を構成することもできる。該表示パネル用冷却装置203では、上記第1除熱用部材の例として、冷媒としての気体を上記第1偏光板5aの少なくとも上記端部51に吹き付ける第1噴出部232としての開口を有する冷却気体供給管231、及び、第2除熱用部材の例として、冷媒としての気体を上記第2偏光板5bの少なくとも上記端部52に吹き付ける第2噴出部235としての開口を有する冷却気体供給管234を備える。又、上記第1冷媒供給装置及び第2冷媒供給装置として冷却気体供給装置233及び制御装置180を備える。このように、いわゆる空冷タイプを構成することもできる。
このような空冷タイプを採用することで、液晶パネルに非接触にて偏光板の除熱を行うことができるので、液晶パネルに損傷を与える可能性を無くすことができる。
【0030】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明の第1態様の表示パネル用冷却方法、及び第2態様の表示パネル用冷却装置によれば、表示パネルの第1偏光板の除熱を行う第1除熱用部材及び第1冷媒供給装置を備えたことより、電子部品の加熱押圧のときに第1偏光板は冷却される。よって、上記加熱押圧のときの熱により第1偏光板がダメージを受けて表示部に表示ムラが生じるのを防止することができる。又、表示パネルの基板がプラスチックやフィルム表示パネルの場合であっても、表示パネル用冷却装置による冷却により、上記プラスチック基板や、フィルム表示パネルに対する熱ダメージを抑えることも可能である。
【0031】
さらに又、第2除熱用部材及び第2冷媒供給装置を備えることで、さらにIC非加熱押圧面側の第2偏光板も冷却できるので、より効果的に上記表示ムラの発生を防止することができ、又、上記プラスチック基板や、フィルム表示パネルに対する熱ダメージを抑えることも可能となる。
【0032】
又、第1除熱用部材及び第2除熱用部材を、表示パネルに対して非接触に配置することで、表示パネルに損傷を与える可能性を防止することができる。
【0033】
又、本発明の第3態様の表示パネル用実装装置によれば、第1態様の表示パネル用冷却装置を備えることから、表示部に表示ムラが発生しない表示パネルを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態における表示パネル用冷却装置の斜視図である。
【図2】 図1に示す表示パネル用冷却装置に備わる板状部材にて表示パネルの偏光板の除熱動作を行っている状態を示す図である。
【図3】 図1に示す表示パネル用冷却装置の変形例を示す斜視図である。
【図4】 図1又は図3に示す表示パネル用冷却装置が備わる表示パネル用実装装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】 図4に示す表示パネル実装装置の変形例における平面図である。
【図6】 図1に示す表示パネル用冷却装置の他の実施形態を示す斜視図である。
【図7】 表示パネルの斜視図である。
【図8】 従来の液晶パネル実装装置にて、液晶パネルにICチップを加熱押圧して実装している状態を示す図である。
【符号の説明】
1…液晶パネル、1a,1b…周縁部、2…ICチップ、4…表示部、
5a…第1偏光板、5b…第2偏光板、6…ACF、
51、52…端部、
101、102…表示パネル実装装置、
201、202、203…表示パネル用冷却装置、
211、221…第1板状部材、212、222…第1板状部材冷却部、
213…第2板状部材、214…第2板状部材冷却部、
215、218…伝熱除去部、216、219…輻射熱除去部、
217、220…連結部、
232…第1噴出部、233…冷却気体供給装置、235…第2噴出部。

Claims (13)

  1. 表示パネルの電子部品装着箇所に加熱押圧ヘッドにて加熱押圧される電子部品に近接した端部であって、上記表示パネルに備わる表示部に設けられた第1偏光板の第1偏光板端部の除熱を行い、上記第1偏光板の除熱を行う第1除熱用部材と
    上記第1除熱用部材を上記第1偏光板に対して接離する方向に移動する第2移動装置とを備え、
    上記第1除熱用部材は、上記表示部の一辺に沿って上記第1偏光板端部にて上記第1偏光板のほぼ全長に対応して連続して接触する第1板状部材を有する、
    ことを特徴とする表示パネル用冷却装置。
  2. 上記第1除熱用部材へ冷媒を供給する第1冷媒供給装置をさらに備えた、請求項1記載の表示パネル用冷却装置。
  3. 上記第1板状部材が接続されかつ上記第1冷媒供給装置にて供給される冷媒により上記第1板状部材の冷却を行う第1板状部材冷却部を備えた、請求項2記載の表示パネル用冷却装置。
  4. 上記第1板状部材は、上記表示部の一辺の内、上記加熱押圧される上記電子部品に近接する上記第1偏光板端部に接触する、請求項1から3のいずれかに記載の表示パネル用冷却装置。
  5. 上記第1板状部材を上記表示部の一辺に沿って移動させる第1移動装置をさらに備えた、請求項4記載の表示パネル用冷却装置。
  6. 上記第1板状部材は、上記加熱押圧時において上記表示パネル上に形成されている配線パターンを伝わり上記第1偏光板に達する伝熱を除去する第1伝熱除去部と、上記第1伝熱除去部と一体的に成形され、上記第1偏光板に非接触であり上記加熱押圧時における上記第1偏光板に対する輻射熱を遮断する第1輻射熱除去部と、上記第1輻射熱除去部と一体的に成形され、上記第1板状部材冷却部に接続される部分であって上記伝熱及び上記輻射熱と上記冷媒の熱とで熱交換を行う第1連結部とを備えた、請求項3から5のいずれかに記載の表示パネル用冷却装置。
  7. 上記表示部にて上記第1偏光板に対向して設けられる第2偏光板の、上記第1偏光板端部に対向する第2偏光板端部における除熱を行い上記第2偏光板の除熱を行う第2除熱用部材と
    上記第2除熱用部材へ冷媒を供給する第2冷媒供給装置と
    をさらに備えた、請求項1から6のいずれかに記載の表示パネル用冷却装置。
  8. 上記第2除熱用部材は、上記第2偏光板端部に接触する第2板状部材と、該第2板状部材が接続されかつ上記第2冷媒供給装置にて供給される冷媒により上記第2板状部材の冷却を行う第2板状部材冷却部とを備えた、請求項7記載の表示パネル用冷却装置。
  9. 上記第2板状部材は、上記表示部の一辺に沿って上記第2偏光板端部にて上記第2偏光板のほぼ全長に対応して連続して接触する、請求項8記載の表示パネル用冷却装置。
  10. 上記第2板状部材は、上記加熱押圧時において上記表示パネル上に形成されている配線パターンを伝わり上記第2偏光板に達する伝熱を除去する第2伝熱除去部と、上記第2伝熱除去部と一体的に成形され、上記第2偏光板に非接触であり上記加熱押圧時における上記第2偏光板に対する輻射熱を遮断する第2輻射熱除去部と、上記第2輻射熱除去部と一体的に成形され、上記第2板状部材冷却部に接続される部分であって上記伝熱及び上記輻射熱と上記冷媒の熱とで熱交換を行う第2連結部とを備えた、請求項8又は9記載の表示パネル用冷却装置。
  11. 上記第1除熱用部材は、上記第1偏光板端部に非接触に配置され、上記第1冷媒供給装置にて供給される上記冷媒としての気体を上記第1偏光板端部に吹き付ける第1噴出部を備えた、請求項7記載の表示パネル用冷却装置。
  12. 上記第2除熱用部材は、上記第2偏光板端部に非接触に配置され、上記第2冷媒供給装置にて供給される上記冷媒としての気体を上記第2偏光板端部に吹き付ける第2噴出部を備えた、請求項11記載の表示パネル用冷却装置。
  13. 表示パネルの部品加熱押圧面における電子部品装着箇所に異方性導電フィルムを貼付する異方性導電フィルム貼付装置と
    上記異方性導電フィルム上に配置した電子部品を加熱押圧して上記表示パネルに装着するIC接合装置と
    上記IC接合装置にて上記電子部品が加熱押圧されるとき上記表示パネルに備わる表示部に配置されている偏光板の冷却を行う、請求項1から10のいずれかに記載の表示パネル用冷却装置と、
    を備えたことを特徴とする表示パネル用実装装置。
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