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JP3710734B2 - 引き戸の下枠及び引き戸の下枠と縦枠との連結構造並びに引き戸の下枠の取付構造 - Google Patents
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JP3710734B2 - 引き戸の下枠及び引き戸の下枠と縦枠との連結構造並びに引き戸の下枠の取付構造 - Google Patents

引き戸の下枠及び引き戸の下枠と縦枠との連結構造並びに引き戸の下枠の取付構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明はバリアフリーに対応した引き戸の下枠、及び引き戸の下枠と縦枠との連結構造、並びに引き戸の下枠の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
車椅子使用者の玄関ドアからの出入りを考慮した場合、ドアを挟む室内と室外の床面間と共に、実公平1-7819号や実登 3002107号のように下枠の上面に段差を付けないことが課題になるが、引き戸の下枠には上方へ突出するレールが形成されるため、下枠自身を平坦にすることはできない。
【0003】
特開平5-332068号では下枠のレールの上端を室内と室外の床面のレベルに合わせることでレールと床面間の段差をなくし、車椅子通行時の障害を解消しているが、下枠の上面を室外の床面より下方に位置させた場合には下枠上に溜まる水とゴミを下枠の外部へ排出できない不便が生じ、水は下枠の内部,あるいはその下で処理せざるを得ない。
【0004】
実開平1-118075号では下枠のレールの上端を室内の床面のレベルに合わせる一方、室外の床面との間に段差を付け、下枠の室外側に連続して設置されたグレーチングと下枠のレール間にスロープを形成することで車椅子通行時の障害を緩和している。ここではスロープをグレーチングに形成しているが、このような形でスロープを下枠に形成した場合にはスロープが開口枠から単独で室外側へ張り出す形になり、スロープが縦枠に拘束されなくなるため、端部の支持方法が問題になる。
【0005】
この発明はレールと室内の床面間に段差を付け、下枠にスロープを形成した場合の端部の支持問題を解決する引き戸の下枠と、下枠と縦枠との連結構造並びに引き戸の下枠の取付構造を提案するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1では最も室外寄りに位置するレールの室外側に、一旦立ち上がり、室内側から室外側へかけてレールの上端から下枠本体の上面の高さまで下方へ傾斜する傾斜面を持ち、スロープを形成するアタッチメントを一体的に設置する。このアタッチメントは、下枠本体の上面に重なる取付部を有し、取付部において下枠本体に固定される。このような構成において、アタッチメントを含めた下枠の端部を見込み方向の全幅に亘って縦枠に連結することを可能にし、スロープの端部を縦枠に支持させる状態を得る。
【0007】
アタッチメントは傾斜面により車椅子の車輪を室外寄りのレール上から室外の床面へ、あるいはその逆へ緩やかに導き、レールと室外の床面間の段差に伴う車輪への衝撃を解消する。
【0008】
請求項2では下枠本体の上面にレールと共に、隣接するレール間に、下枠上を通過する車輪を支持する落下止めを固定することにより、下枠上での車輪のレール間への落ち込みを防止する。
【0010】
アタッチメントを含めた下枠は、下枠本体の端部とアタッチメントが縦枠の見込み片に突き当たった状態で縦枠に連結される他、アタッチメントの長さ方向両端部に取り付けられる小口キャップと下枠本体の端部が縦枠の見込み片に突き当たった状態で縦枠に連結されるが、請求項に記載のように縦枠が下枠本体にアタッチメントを加えた下枠全体の見込み幅以上の見込み幅を持ち、下枠の端部が見込み方向の全幅に亘って縦枠の見込み片に突き当たって連結されれば、アタッチメントを含めた下枠の端部が見込み方向の全幅に亘って縦枠に連結されるため、スロープの端部も縦枠に支持されることになる。
【0011】
小口キャップはアタッチメントの長さ方向両端部の端面を塞ぎながら下枠本体の上面に連続する上面を持つ。
【0012】
下枠のレールと室外の床面間で車椅子の車輪を案内するアタッチメントが下枠本体と共に、直接,または小口キャップを挟んで間接的に縦枠の見込み片に突き当たって連結されることにより、アタッチメントは縦枠に拘束される形になるため、その端部の変形の問題は生じない。
【0013】
下枠のレールの上端は室内の床面との間の段差をなくすために室内の床面のレベルに揃えられる。また下枠の上面に水を溜めないために、下枠の上面と室外の床面との間には段差が付き、下枠はその上面が室外の床面より下に位置しないように配置される。
【0014】
小口キャップを用いる場合は、下枠上に存在する水やゴミはアタッチメントに取り付けられる小口キャップによって室外へ排出される。小口キャップは上記の通り、上面が下枠本体の上面に連続することによりアタッチメントの傾斜面に拘わらず、下枠本体上の水やゴミを小口キャップの上面を通じて室外へ排出する。
【0015】
下枠上に存在する水やゴミは下枠の上面を通じて長さ方向両端まで移動し、小口キャップの上面から排出されるため、下枠上、あるいはその下で処理する必要はない。
【0016】
【発明の実施の形態】
請求項1記載の発明は上面に見込み方向に並列する複数本の引き戸用のレール3が形成された下枠本体2の、最も室外寄りに位置するレール3の室外側にアタッチメント4を一体的に設置して構成される下枠1である。
【0017】
下枠本体2は図1に示すように室内の床面6と室外の床面7間に段差がある箇所に設置され、レール3の上端は室内の床面6と同一、あるいはほとんど同一のレベルに位置し、レール3を除いた下枠本体2の上面21は室外の床面7と同一、あるいはそれより高いレベルに位置する(請求項)。
【0018】
アタッチメント4は室内側から室外側へかけてレール3の上端から室外の床面7の高さまで下方へ傾斜する傾斜面42を一部に持ち、図1に示すように下枠本体2の上面21に重なって固定される取付部41の室外側から一旦立ち上がって下方へ傾斜する断面形状をし、車輪10が接触する傾斜面42は室内側から室外側へかけてレール3の上端から室外の床面7の高さまで下方へ傾斜する。車輪10は車椅子の小径の車輪を指す。
【0019】
図1は隣接するレール3,3間に、下枠1上を通過する車輪10を支持し、車輪10のレール3,3間への落ち込みを防止する落下止め11を固定した場合を示すが(請求項2)、アタッチメント4はこの落下止め11と共に下枠本体2の上面21にスポット溶接により固定、あるいはねじやその他の手段で下枠本体2に対して着脱自在に固定される。図4はアタッチメント4をスポット溶接した場合で、×印がスポット溶接の位置を示す。
【0020】
図8−(a) ,(b) はアタッチメント4の他の形状例を示す。共に図1に示すアタッチメント4の取付部41を残したまま、傾斜面42を変形させた場合で、(a) は傾斜面42を曲面状に形成した場合、(b) は傾斜面42を平板状にし、特に滑り止めのために上面を波形状に形成した場合である。
【0021】
縦枠5は下枠本体2にアタッチメント4を加えた下枠1全体の見込み幅以上の見込み幅を持ち、下枠1の端部は図2に示すように見込み方向の全幅に亘って縦枠5の見込み片51に突き当たって連結される(請求項)。縦枠5の見込み幅が下枠1の見込み幅より大きい場合は図1〜図3に示すようにアタッチメント4より縦枠5の室外側の端部が突出する。
【0022】
アタッチメント4が下枠本体2と同一の長さを持つ場合には、図2の左側に示すようにアタッチメント4と下枠本体2からなる下枠1が縦枠5の内周側の見込み片51に突き当たって連結される。
【0023】
図2中、左側の縦枠5では最も室外側に位置する障子の閉鎖状態での納まりの関係から、アタッチメント4と下枠本体2の端部に長さ方向に段差を付け、縦枠5の見込み片51にも下枠本体2部分とアタッチメント4部分とで段差を付けているが、右側の縦枠5のように見込み片51に段差を付けない場合もある。
【0024】
下枠1は図1,図4に示すように下枠本体2の中空部内に固定された連結材8を縦枠5の見込み片51に突き当て、両者を貫通するねじを螺入させることにより縦枠5に接合される(請求項)。
【0025】
図2の右側、図4は請求項1のアタッチメント4の端部にその端面を塞ぐ小口キャップ9を取り付け、アタッチメント4部分において、小口キャップ9を縦枠5の見込み片51に突き当てることで下枠1を縦枠5を連結した場合を示す。
【0026】
小口キャップ9は図6に示すようにアタッチメント4の端部内に差し込まれる差込み部91と、アタッチメント4から突出する突出部92を持ち、図7に示すように突出部92の上面93が下枠本体2の上面21に連続し、同一面となる。
【0027】
差込み部91と突出部92の境界にはアタッチメント4の端面を塞ぐ塞ぎ板94が形成され、小口キャップ9は塞ぎ板94がアタッチメント4の端面に突き当たった状態でアタッチメント4に固定される。図面ではアタッチメント4の室外側の片を貫通し、差込み部91に螺入するねじにより固定している。
【0028】
この例では図4,図7に示すようにアタッチメント4の長さが下枠本体2の長さより両端の小口キャップ9,9分短く、下枠本体2のレール3はアタッチメント4の両端間に形成され、下枠本体2の両端部分ではレール3が不在で、平坦面の上面21が下枠本体2の見込み方向に連続し、そのまま小口キャップ9の上面93に連続する。
【0029】
下枠本体2上に存在する水やゴミは上面21を通じて長さ方向両端まで移動し、小口キャップ9の上面93から室外へ排出される。
【0030】
【発明の効果】
請求項1では最も室外寄りに位置するレールの室外側に、一旦立ち上がって下方へ傾斜するスロープを形成するアタッチメントを、取付部を下枠本体の上面に重ねて固定することで一体的に設置し、アタッチメントを含めた下枠の端部を見込み方向の全幅に亘って縦枠に連結できるようにしたため、スロープの端部を縦枠に支持させる状態が得られ、スロープ端部の変形の問題を回避できる。
【0031】
請求項2では下枠本体の上面にレールと共に、隣接するレール間に、下枠上を通過する車輪を支持する落下止めを固定するため、下枠上での車輪のレール間への落ち込みを防止できる。
【0032】
請求項では縦枠が下枠本体にアタッチメントを加えた下枠全体の見込み幅以上の見込み幅を持ち、下枠の端部を見込み方向の全幅に亘り、縦枠の見込み片に突き当てて連結するため、アタッチメントを含めた下枠の端部を見込み方向の全幅に亘って縦枠に連結でき、スロープの端部も縦枠に支持させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下枠本体及びアタッチメントと縦枠の関係を示した縦断面図である。
【図2】下枠と縦枠の関係を示した横断面図である。
【図3】図2の縦断面図である。
【図4】アタッチメントに小口キャップを付けた下枠を示した平面図である。
【図5】図4のx−x線断面図である。
【図6】小口キャップを示した斜視図である。
【図7】アタッチメントに小口キャップが付いた下枠と縦枠の関係を示した斜視図である。
【図8】アタッチメントの他の形状例を示した断面図である。
【符号の説明】
1……下枠、2……下枠本体、21……上面、3……レール、4……アタッチメント、41……取付部、42……傾斜面、5……縦枠、51……見込み片、6……室内の床面、7……室外の床面、8……連結材、9……小口キャップ、91……差込み部、92……突出部、93……上面、94……塞ぎ板、10……車輪、11……落下止め。

Claims (5)

  1. 上面に見込み方向に並列する複数本の引き戸用のレールが形成された下枠本体の、最も室外寄りに位置するレールの室外側に、一旦立ち上がり、室内側から室外側へかけてレールの上端から室外の床面の高さまで下方へ傾斜する傾斜面を持つアタッチメントを一体的に設置してあり、前記アタッチメントは下枠本体の上面に重なって固定される取付部を有し、前記アタッチメントを含めた下枠の端部を見込み方向の全幅に亘って縦枠に連結することを可能にしてある引き戸の下枠。
  2. 下枠本体の隣接するレール間に、下枠上を通過する車輪を支持し、車輪のレール間への落ち込みを防止する落下止めが固定されている請求項1記載の引き戸の下枠。
  3. 請求項1又は請求項2記載の引き戸の下枠と縦枠との連結構造であり、縦枠は下枠本体にアタッチメントを加えた下枠全体の見込み幅以上の見込み幅を持ち、下枠の端部は見込み方向の全幅に亘って縦枠の見込み片に突き当たって連結されている下枠と縦枠の連結構造。
  4. 下枠は、下枠本体の中空部内に固定された連結材が縦枠の見込み片に突き当たり、両者を貫通するねじが螺入して縦枠に連結されている請求項記載の下枠と縦枠の連結構造。
  5. 請求項1又は請求項2記載の引き戸の下枠の取付構造であり、下枠本体は室内の床面と室外の床面との間に段差がある箇所に設置され、レールの上端は室内の床面と同一、あるいはほとんど同一のレベルに位置し、レールを除いた下枠本体の上面は室外の床面と同一、あるいはそれより高いレベルに位置している引き戸の下枠の取付構造。
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