JP3724092B2 - 管継手用キャップ - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、管継手用キャップにおいて、管継手として六角形のユニオンナットを利用したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管継手用キャップにおいて、図4に示すようなものが知られている。配管100には、六角形のナット101が取り付けられており、ナット101の内周面には雌ねじが形成されている。そして、この配管100には図示しない配管(接続配管という)が接続される。この 接続配管の外周面には、雄ねじが形成されており、上記配管100とこの接続配管とは、配管100の端部に接続配管をはめ込んだのちに、ナット101を上記雌ネジにねじ込むことで、配管と接続配管とが固定される。また、この配管と接続配管とはOリング103にてシールされるようになっている。
【0003】
そして、このようなナット101が挿入された配管100には、組み付けのために輸送したりするときに、配管100内に異物が侵入することを防止するためにキャップ102がはめ込まれている。キャップ102は、円形カップ状に形成されており、このキャップ102を配管100に装着すると、キャップ102はナット101を覆うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したキャップ102は、若干の弾性変形によってナット101の角部に密着して装着されているが、ナット101の対向する角部間の寸法(図中矢印Aで示す寸法)は、製造公差によって精度を出せない。従って、上記角部間の寸法が小さくなると、キャップ102とナット101との装着が緩くなり、上記角部間の寸法が大きくなるとキャップ102を配管100に装着する際の装着力が大きくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、6角形のナットを覆うように装着される管継手用キャップにおいて、ナットの製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1ないし5記載の発明では、弾性変形可能な材質にて形成され、ナット(6)の6つの外平面(6a)と密着する6つの内平面(8a)を有し、6つの内平面(8a)のうち対向する2つの内平面(8a)の寸法幅(B)は、外平面(6a)の2面幅(C)より小さくなっており、隣合う内平面(8a)の間における装着部(8)には、外方に膨らむように6つの膨らみ部(8b)が形成されており、6つの膨らみ部(8b)のうち対向する2つの膨らみ部(8b)の内面幅(D)は、ナット(6)の対角部の幅(E)より大きくなっており、膨らみ部(8b)が弾性変形することで、内平面(8a)の寸法幅(B)が大きくなるように外方に押し広げられるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
これにより、膨らみ部は、外方に膨らむように形成されているので弾性変形しやすくなっており、さらに内平面の寸法幅がナットの外平面の2面幅より若干小さくなっているので、管継手用キャップをナットに装着すると、膨らみ部は曲率半径が大きくなるように弾性変形し、この弾性変形によって装着部は内平面の寸法幅が大きくなるように外方に押し広げられ、装着部の内平面は、膨らみ部の復元力によってナットの外平面を面接触して挟み込むことで、管継手用キャップがナットから簡単に外れるといったことが無く、良好なキャップとナットとの装着状態が得られる。
【0008】
このように膨らみ部の弾性変形により、内平面の寸法幅が容易に大きくなるので、ナットの製造公差を考慮して内平面の寸法幅を外平面の2面幅より小さくしておくことによって、ナットの製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることができる。
また、特に請求項3記載の発明では、配管(1)の先端部位には、シール用のOリング(5)が取り付けられており、Oリング(5)を覆うように構成されていることを特徴としている。
【0009】
これにより、Oリングに異物が付着することが防止でき、Oリングによるシール性を向上できる。
また、特に請求項4記載の発明では、装着部(8)の開口端部には、外方に広がるように傾斜した傾斜部(8c)が形成されていることを特徴としている。
これにより、管継手用キャップを、ナットに装着する際、傾斜部8cによってこの装着がガイドされるので、容易に管継手用キャップをナットに装着できる。
【0010】
また、特に請求項5記載の発明では、装着部(8)より外方に突出するように取っ手部(9)が形成されていることを特徴としている。
これにより、取っ手部をつかむことで簡単に管継手用キャップを冷媒配管(ナット)から取り外すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。なお、本実施形態では本発明を車両用空調装置の冷媒配管1に適用したものである。図1に冷媒配管1と、この冷媒配管1に取り付けられるキャップ2を示す。図2にキャップ2が冷媒配管に取り付けられた状態において、冷媒配管1を縦割りした断面図を示す。図3は図2中A−A断面図であって、図中点線はキャップ2の装着前の寸法形状を示すものである。
【0012】
冷媒配管1は、図1に示すように内部を冷媒が流れる冷媒流路いaを構成するものであって、アルミニウム等の金属にて円筒状に形成されている。そして、冷媒配管1は、図2に示すように径方向外方に突出するようにバルジ部3が一体成形されている。図2中バルジ部3の上方で、冷媒配管の端部には、径方向内方に窪むようにしてリング溝4が形成されている。このリング溝4には、シール用のOリング5がはめ込まれている。
【0013】
冷媒配管1には、図1に示すように上記Oリングの下方に6角形状のナット6が挿入されている。ナット6は、図2中下方から冷媒配管1に挿入される。ナット6の図2中下方の端部は、径方向内方に屈曲するように形成されており、この端部にて形成される開口の径が、バルジ部3の外径より小さくなっている。また、ナット6の内周面には、図2に示すように雌ネジ7が形成されている。
【0014】
ところで、上記冷媒配管1には、図示しない他の冷媒配管(以下、接続配管)が図1中上方から被さるようにしてはめ込まれる。そして、冷媒配管1には、接続配管の端部が図2中上記バルジ部3の上面に当接するまではめ込まれる。上記接続配管の外周面には、雄ネジが形成されており、接続配管と冷媒配管1とをはめ込んだ状態で、ナット6をねじ込んで、上記雌ネジと上記雄ねじとを螺合させるようになっている。また、ナット6は、図2中バルジ部3の下面に当接するまでねじ込まれる。これにより、冷媒配管1と接続配管とが接続固定される。
【0015】
また、このねじ込みにより、上記Oリング5が押しつぶされることで、この接続配管と冷媒配管1との間がシールされるようになる。
次にキャップ2について説明する。
キャップ2は、弾性変形可能な材質で、本実施形態ではポリプロピレンといった樹脂材にて形成されている。キャップ2は、図1に示すように図中上方部位の一端部が閉塞して閉塞部2cとなっており、図中下方部位の他端部は開口して形成されている。
【0016】
上記他端部は筒状の装着部8となっており、上記装着部8の内周面には、図1に示すように上記ナット6の6つの外平面6aと密着する6つの内平面8aが形成されている。なお、図1中8aの引出し線は、分かりにくいが装着部8の外面に引いてある。また、装着部8の板厚は弾性変形しやすいように本実施形態では、0.5mmとしてある。上記6つの内平面8aのうち対向する2つの内平面8aの寸法幅(図1中Bで示す幅)は、上記外平面6aの2面幅(図1中Cで示す幅)、装着部8の板厚の2倍分(1mm)小さくなっている。
【0017】
さらに、図1、3に示すように隣合う上記平面8aの間における装着部8には、外方に膨らむように6つの円弧状の膨らみ部8bが形成されている。この膨らみ部8bは、装着部8の図1中上端部から下端部にかけて形成されている。そして、上記6つの膨らみ部8bのうち対向する2つの膨らみ部8bの内面幅(図1中Dで示す幅)は、ナット6の対角部の幅(六角形状の6つの角部6bのうち対角をなす角部6bの幅、図1中Eで示す幅)より大きくなっている。
【0018】
上記閉塞部2cには、図1に示すように上記装着部8より外方に突出するように円板状の取っ手部9が一体形成されている。そして、閉塞部2cの内面には円筒状の被覆部10が一体形成されている。この被覆部10は、図3に示すように上記冷媒配管1の端部に被さるものである。さらに図1中下方に示す装着部8の開口端部には、全周にいたって外方に広がるように傾斜した傾斜部8cが一体形成されている。
【0019】
次に、このキャップ2の冷媒配管1(ナット6)への装着方法について説明する。
先ず、図1に示すようにキャップ2を、開口側から冷媒配管1の端部にはめ込むように押し込む。そして、この際、傾斜部8cによって、この押し込みが良好にガイドされる。そして、上記内平面8aの幅Bが、ナット6の外平面6bの2面幅Cより若干小さくなっているので、装着部8は内平面8aの寸法幅Bが大きくなるように図1中矢印Fで示すように外方に押し広げられる。
【0020】
つまり、このように寸法幅Bが大きくなるのは、上記膨らみ部8cが円弧状に形成されているので弾性変形しやすくなっており、円弧の曲率半径が大きくなるように弾性変形するからである。
そして、さらにキャップ2を冷媒配管1の端部に挿入すると、被覆部10が冷媒配管1の端部を覆うようにはまり込むとともに、図3に示すように6つの外平面6aと装着部8の内平面8aとが面接触して密着し、キャップ2の装着部8はナット6を覆うようにして装着される。
【0021】
ここで、装着部8の内平面8aは、膨らみ部6cの弾性変形によって図1中F方向に押し広げられている。従って、キャップ2がナット6に装着された状態では、装着部8aの内平面8aは、膨らみ部6cの復元力によってナット6の外平面6aを面接触して挟み込む。この結果、この復元力による外平面6aの面接触にてキャップ2がナット6から簡単に外れるといったことが無く、良好なキャップ2とナット6との装着状態が得られる。また、キャップ2は、取っ手部9をつかむことで簡単に取り外すことができる。
【0022】
以上のように本実施形態では、膨らみ部8cの弾性変形により、内平面8aの幅Bが容易に大きくなるので、ナット6の製造公差を考慮して上記幅Bを上記幅Cより小さくしておくことによって、ナット6の製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることができる。
また、本実施形態ではキャップ2がナット6に装着されると、図2に示すようにOリング5がキャップ2に覆われているので、Oリング5に異物が付着することを防止でき、Oリング5によるシール性を向上させることができる。
【0023】
また、このようにキャップ2をナット6に装着したり、キャップ2をナット6から取り外す場合、上記6つの膨らみ部8bのうち対向する2つの膨らみ部8bの内面幅Dが、ナット6の対角部の幅Eより大きくなっているので、ナット6の角部6bよって膨らみ部8cの内面が削り取られて、切り屑が発生することが無い。これにより、この切り屑がOリング5に付着することが無く、シール性を向上できる。
【0024】
(他の例)
上記実施形態では、管継手用キャップとして、車両用空調装置の冷媒配管1に適用したが、本発明はどのようなものに適用しても良い。
また、上記各実施形態ではキャップ2をポリプロピン等の弾性変形しやすい材料にて形成したが、例えば弾性部材としてゴム材を使用しても良い。
【0025】
また、上記各実施形態ではOリング5にて冷媒配管1と接続配管とをシールしたが、Oリング5が無い管継手にも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるキャップ2と、ナット6がはめ込まれた冷媒配管1とを示す図である。
【図2】上記実施形態におけるキャップ2がナット6に装着された装着図である。
【図3】上記図2中A−A断面図である。
【図4】従来のキャップ102と、ナット101がはめ込まれた冷媒配管100とを示す図である。
【符号の説明】
1…冷媒配管、2…キャップ、6…ナット、6a…外平面、8…装着部
8a…内平面、8b…膨らみ部、
【発明の属する技術分野】
本発明は、管継手用キャップにおいて、管継手として六角形のユニオンナットを利用したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、管継手用キャップにおいて、図4に示すようなものが知られている。配管100には、六角形のナット101が取り付けられており、ナット101の内周面には雌ねじが形成されている。そして、この配管100には図示しない配管(接続配管という)が接続される。この 接続配管の外周面には、雄ねじが形成されており、上記配管100とこの接続配管とは、配管100の端部に接続配管をはめ込んだのちに、ナット101を上記雌ネジにねじ込むことで、配管と接続配管とが固定される。また、この配管と接続配管とはOリング103にてシールされるようになっている。
【0003】
そして、このようなナット101が挿入された配管100には、組み付けのために輸送したりするときに、配管100内に異物が侵入することを防止するためにキャップ102がはめ込まれている。キャップ102は、円形カップ状に形成されており、このキャップ102を配管100に装着すると、キャップ102はナット101を覆うようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したキャップ102は、若干の弾性変形によってナット101の角部に密着して装着されているが、ナット101の対向する角部間の寸法(図中矢印Aで示す寸法)は、製造公差によって精度を出せない。従って、上記角部間の寸法が小さくなると、キャップ102とナット101との装着が緩くなり、上記角部間の寸法が大きくなるとキャップ102を配管100に装着する際の装着力が大きくなるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、6角形のナットを覆うように装着される管継手用キャップにおいて、ナットの製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1ないし5記載の発明では、弾性変形可能な材質にて形成され、ナット(6)の6つの外平面(6a)と密着する6つの内平面(8a)を有し、6つの内平面(8a)のうち対向する2つの内平面(8a)の寸法幅(B)は、外平面(6a)の2面幅(C)より小さくなっており、隣合う内平面(8a)の間における装着部(8)には、外方に膨らむように6つの膨らみ部(8b)が形成されており、6つの膨らみ部(8b)のうち対向する2つの膨らみ部(8b)の内面幅(D)は、ナット(6)の対角部の幅(E)より大きくなっており、膨らみ部(8b)が弾性変形することで、内平面(8a)の寸法幅(B)が大きくなるように外方に押し広げられるように構成されていることを特徴としている。
【0007】
これにより、膨らみ部は、外方に膨らむように形成されているので弾性変形しやすくなっており、さらに内平面の寸法幅がナットの外平面の2面幅より若干小さくなっているので、管継手用キャップをナットに装着すると、膨らみ部は曲率半径が大きくなるように弾性変形し、この弾性変形によって装着部は内平面の寸法幅が大きくなるように外方に押し広げられ、装着部の内平面は、膨らみ部の復元力によってナットの外平面を面接触して挟み込むことで、管継手用キャップがナットから簡単に外れるといったことが無く、良好なキャップとナットとの装着状態が得られる。
【0008】
このように膨らみ部の弾性変形により、内平面の寸法幅が容易に大きくなるので、ナットの製造公差を考慮して内平面の寸法幅を外平面の2面幅より小さくしておくことによって、ナットの製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることができる。
また、特に請求項3記載の発明では、配管(1)の先端部位には、シール用のOリング(5)が取り付けられており、Oリング(5)を覆うように構成されていることを特徴としている。
【0009】
これにより、Oリングに異物が付着することが防止でき、Oリングによるシール性を向上できる。
また、特に請求項4記載の発明では、装着部(8)の開口端部には、外方に広がるように傾斜した傾斜部(8c)が形成されていることを特徴としている。
これにより、管継手用キャップを、ナットに装着する際、傾斜部8cによってこの装着がガイドされるので、容易に管継手用キャップをナットに装着できる。
【0010】
また、特に請求項5記載の発明では、装着部(8)より外方に突出するように取っ手部(9)が形成されていることを特徴としている。
これにより、取っ手部をつかむことで簡単に管継手用キャップを冷媒配管(ナット)から取り外すことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示す実施の形態について説明する。なお、本実施形態では本発明を車両用空調装置の冷媒配管1に適用したものである。図1に冷媒配管1と、この冷媒配管1に取り付けられるキャップ2を示す。図2にキャップ2が冷媒配管に取り付けられた状態において、冷媒配管1を縦割りした断面図を示す。図3は図2中A−A断面図であって、図中点線はキャップ2の装着前の寸法形状を示すものである。
【0012】
冷媒配管1は、図1に示すように内部を冷媒が流れる冷媒流路いaを構成するものであって、アルミニウム等の金属にて円筒状に形成されている。そして、冷媒配管1は、図2に示すように径方向外方に突出するようにバルジ部3が一体成形されている。図2中バルジ部3の上方で、冷媒配管の端部には、径方向内方に窪むようにしてリング溝4が形成されている。このリング溝4には、シール用のOリング5がはめ込まれている。
【0013】
冷媒配管1には、図1に示すように上記Oリングの下方に6角形状のナット6が挿入されている。ナット6は、図2中下方から冷媒配管1に挿入される。ナット6の図2中下方の端部は、径方向内方に屈曲するように形成されており、この端部にて形成される開口の径が、バルジ部3の外径より小さくなっている。また、ナット6の内周面には、図2に示すように雌ネジ7が形成されている。
【0014】
ところで、上記冷媒配管1には、図示しない他の冷媒配管(以下、接続配管)が図1中上方から被さるようにしてはめ込まれる。そして、冷媒配管1には、接続配管の端部が図2中上記バルジ部3の上面に当接するまではめ込まれる。上記接続配管の外周面には、雄ネジが形成されており、接続配管と冷媒配管1とをはめ込んだ状態で、ナット6をねじ込んで、上記雌ネジと上記雄ねじとを螺合させるようになっている。また、ナット6は、図2中バルジ部3の下面に当接するまでねじ込まれる。これにより、冷媒配管1と接続配管とが接続固定される。
【0015】
また、このねじ込みにより、上記Oリング5が押しつぶされることで、この接続配管と冷媒配管1との間がシールされるようになる。
次にキャップ2について説明する。
キャップ2は、弾性変形可能な材質で、本実施形態ではポリプロピレンといった樹脂材にて形成されている。キャップ2は、図1に示すように図中上方部位の一端部が閉塞して閉塞部2cとなっており、図中下方部位の他端部は開口して形成されている。
【0016】
上記他端部は筒状の装着部8となっており、上記装着部8の内周面には、図1に示すように上記ナット6の6つの外平面6aと密着する6つの内平面8aが形成されている。なお、図1中8aの引出し線は、分かりにくいが装着部8の外面に引いてある。また、装着部8の板厚は弾性変形しやすいように本実施形態では、0.5mmとしてある。上記6つの内平面8aのうち対向する2つの内平面8aの寸法幅(図1中Bで示す幅)は、上記外平面6aの2面幅(図1中Cで示す幅)、装着部8の板厚の2倍分(1mm)小さくなっている。
【0017】
さらに、図1、3に示すように隣合う上記平面8aの間における装着部8には、外方に膨らむように6つの円弧状の膨らみ部8bが形成されている。この膨らみ部8bは、装着部8の図1中上端部から下端部にかけて形成されている。そして、上記6つの膨らみ部8bのうち対向する2つの膨らみ部8bの内面幅(図1中Dで示す幅)は、ナット6の対角部の幅(六角形状の6つの角部6bのうち対角をなす角部6bの幅、図1中Eで示す幅)より大きくなっている。
【0018】
上記閉塞部2cには、図1に示すように上記装着部8より外方に突出するように円板状の取っ手部9が一体形成されている。そして、閉塞部2cの内面には円筒状の被覆部10が一体形成されている。この被覆部10は、図3に示すように上記冷媒配管1の端部に被さるものである。さらに図1中下方に示す装着部8の開口端部には、全周にいたって外方に広がるように傾斜した傾斜部8cが一体形成されている。
【0019】
次に、このキャップ2の冷媒配管1(ナット6)への装着方法について説明する。
先ず、図1に示すようにキャップ2を、開口側から冷媒配管1の端部にはめ込むように押し込む。そして、この際、傾斜部8cによって、この押し込みが良好にガイドされる。そして、上記内平面8aの幅Bが、ナット6の外平面6bの2面幅Cより若干小さくなっているので、装着部8は内平面8aの寸法幅Bが大きくなるように図1中矢印Fで示すように外方に押し広げられる。
【0020】
つまり、このように寸法幅Bが大きくなるのは、上記膨らみ部8cが円弧状に形成されているので弾性変形しやすくなっており、円弧の曲率半径が大きくなるように弾性変形するからである。
そして、さらにキャップ2を冷媒配管1の端部に挿入すると、被覆部10が冷媒配管1の端部を覆うようにはまり込むとともに、図3に示すように6つの外平面6aと装着部8の内平面8aとが面接触して密着し、キャップ2の装着部8はナット6を覆うようにして装着される。
【0021】
ここで、装着部8の内平面8aは、膨らみ部6cの弾性変形によって図1中F方向に押し広げられている。従って、キャップ2がナット6に装着された状態では、装着部8aの内平面8aは、膨らみ部6cの復元力によってナット6の外平面6aを面接触して挟み込む。この結果、この復元力による外平面6aの面接触にてキャップ2がナット6から簡単に外れるといったことが無く、良好なキャップ2とナット6との装着状態が得られる。また、キャップ2は、取っ手部9をつかむことで簡単に取り外すことができる。
【0022】
以上のように本実施形態では、膨らみ部8cの弾性変形により、内平面8aの幅Bが容易に大きくなるので、ナット6の製造公差を考慮して上記幅Bを上記幅Cより小さくしておくことによって、ナット6の製造公差を良好に吸収して装着性を向上させることができる。
また、本実施形態ではキャップ2がナット6に装着されると、図2に示すようにOリング5がキャップ2に覆われているので、Oリング5に異物が付着することを防止でき、Oリング5によるシール性を向上させることができる。
【0023】
また、このようにキャップ2をナット6に装着したり、キャップ2をナット6から取り外す場合、上記6つの膨らみ部8bのうち対向する2つの膨らみ部8bの内面幅Dが、ナット6の対角部の幅Eより大きくなっているので、ナット6の角部6bよって膨らみ部8cの内面が削り取られて、切り屑が発生することが無い。これにより、この切り屑がOリング5に付着することが無く、シール性を向上できる。
【0024】
(他の例)
上記実施形態では、管継手用キャップとして、車両用空調装置の冷媒配管1に適用したが、本発明はどのようなものに適用しても良い。
また、上記各実施形態ではキャップ2をポリプロピン等の弾性変形しやすい材料にて形成したが、例えば弾性部材としてゴム材を使用しても良い。
【0025】
また、上記各実施形態ではOリング5にて冷媒配管1と接続配管とをシールしたが、Oリング5が無い管継手にも本発明は適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるキャップ2と、ナット6がはめ込まれた冷媒配管1とを示す図である。
【図2】上記実施形態におけるキャップ2がナット6に装着された装着図である。
【図3】上記図2中A−A断面図である。
【図4】従来のキャップ102と、ナット101がはめ込まれた冷媒配管100とを示す図である。
【符号の説明】
1…冷媒配管、2…キャップ、6…ナット、6a…外平面、8…装着部
8a…内平面、8b…膨らみ部、
Claims (6)
- 6角形状のナット(6)が取り付けられた配管(1)を有し、一端部が閉塞され、他端部が開口するように形成され、この他端部から前記ナット(6)に装着される管継手用キャップであって、
前記他端部は、弾性変形可能な材質にて形成され、前記ナット(6)の6つの外平面(6a)と密着する6つの内平面(8a)を有する装着部(8)となっており、
前記6つの内平面(8a)のうち対向する2つの内平面(8a)の寸法幅(B)は、前記外平面(6a)の2面幅(C)より小さくなっており、
隣合う前記内平面(8a)の間における前記装着部(8)には、外方に膨らむように6つの膨らみ部(8b)が形成されており、
前記6つの膨らみ部(8b)のうち対向する2つの膨らみ部(8b)の内面幅(D)は、前記ナット(6)の対角部の幅(E)より大きくなっており、
前記膨らみ部(8b)が弾性変形することで、前記内平面(8a)の寸法幅(B)が大きくなるように外方に押し広げられるように構成されていることを特徴とする管継手用キャップ。 - 前記膨らみ部(8b)は、前記装着部(8)を前記ナット(6)に装着する装着方向の一端側から他端側にかけて形成されていることを特徴とする請求項1記載の管継手用キャップ。
- 前記配管(1)の先端部位には、シール用のOリング(5)が取り付けられており、
前記Oリング(5)を覆うように構成されていることを特徴とする請求項1または2記載の管継手用キャップ。 - 前記装着部(8)の開口端部には、前記外方に広がるように傾斜した傾斜部(8c)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか1つに記載の管継手用キャップ。
- 前記一端部には、前記装着部(8)より外方に突出するように取っ手部(9)が形成されていることを特徴とする請求項1ないし4いずれか1つに記載の管継手用キャップ。
- 請求項1ないし5いずれか1つに記載された管継手用キャップ(2)が前記ナット(6)に装着された管継手。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP34360996A JP3724092B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 管継手用キャップ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34360996A JP3724092B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 管継手用キャップ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10185072A JPH10185072A (ja) | 1998-07-14 |
| JP3724092B2 true JP3724092B2 (ja) | 2005-12-07 |
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP34360996A Expired - Fee Related JP3724092B2 (ja) | 1996-12-24 | 1996-12-24 | 管継手用キャップ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5248349B2 (ja) * | 2009-01-27 | 2013-07-31 | 日本スタッドウェルディング株式会社 | 保護キャップ |
-
1996
- 1996-12-24 JP JP34360996A patent/JP3724092B2/ja not_active Expired - Fee Related
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|---|---|
| JPH10185072A (ja) | 1998-07-14 |
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