JP3726142B2 - 自動検針端末器筺体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電気、ガス、水道等の自動検針システムにおける電力量計等の計量装置が計数した計量値を電話線等の通信線を利用して遠隔検針する自動検針用端末器の筐体構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図7は例えば実開昭60−194876号公報に示された従来の自動検針端末器を一部切り欠いて示す斜視図である。図において、自動検針端末器筐体1は、筐体ケース2、端子カバー3及び基板固定台4の3ブロックから構成されている。筐体ケース2の内部には、電子回路基板5が基板固定台4に固定されて収容されている。電子回路基板5には、電子部品6が実装されており、自動検針システムの伝送端末回路が構成されている。また、電子回路基板5には、電力量計等の計量装置(図示せず)と接続される電源及び通信線等の接続リード線7が接続されている。
【0003】
また、自動検針端末器筐体1が屋外の建物側壁や軒下等に設置されることを考慮して、筐体ケース2は電子回路基板5の部品実装部5aと端子部5bとを区分する構造にして、接続リード線7を外部から容易に引き込み接続できるようにしている。端子部5b上には端子カバー3が設けられ、充電部の遮蔽を行っているとともに筐体内部への雨水の浸入を防いでいる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成された従来の自動検針端末器においては、電子回路基板5の端子部5bを外部から保護するために端子カバー3が設けられているが、筐体ケース2と端子カバー3との係合部から浸入した雨水が、電子回路基板5に達し易いという問題点があった。また、これを防ぐには、筐体ケース2と端子カバー3との接合部にゴムパッキン等を使用して水密構造にすることが必要であり、コストが高くなるという問題点があった。さらに、自動検針端末器筐体1と検針対象の電力量計とが建物側壁に並んで設置されるので、壁面が狭い場合には設置に制約が生じていた。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、電子回路基板の収容部への雨水の浸入を容易に防止することができ、また設置の場所的な制約を緩和することができる自動検針端末器筺体を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明に係る自動検針端末器筺体は、筺体ケースが、その表面に取付部材により計量装置が重ねて取り付けられるように構成されており、かつ取付部材の取付部の周囲の空間部が、電子回路基板の収容部に対して隔壁により仕切られているものである。
【0007】
請求項2の発明に係る自動検針端末器筺体は、取付部材の取付部の周囲の空間部が、筺体ケースの裏面側へ開口しているものである。
【0008】
請求項3の発明に係る自動検針端末器筺体は、下面が開放されており、計量装置での計量値を通信線を介して遠隔検針する自動検針システムの伝送端末回路の電子回路基板が収納される筺体ケースと、この筺体ケースの下面を閉鎖するように筺体ケースに取り付けられ、かつ筺体ケースの表面内側に対向する延長壁が設けられており、電子回路基板を保持するとともに、入出力端子が設けられる基板固定台と、筺体ケースの表面内側と延長壁との間に挿入されるカバー舌部を有しており、筺体ケースに取り付けられて入出力端子を覆う端子カバーとを備え、カバー舌部の筐体ケース側の面には、凹溝が設けられているものである。
【0009】
請求項4の発明に係る自動検針端末器筺体は、筺体ケースの表面内側に当接する庇壁が延長壁に設けられているものである。
【0011】
また、カバー舌部の凹溝を、設置姿勢において両端へ向けて下降するように傾斜させたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による自動検針端末器の断面図であり、図7と同一又は相当部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0013】
図において、電子回路基板5を収容する自動検針端末器筺体11は、筺体ケース12、端子カバー13及び基板固定台14の3ブロックから構成され、建屋側壁30に掛け金16を介してねじ止めされている。検針対象の計量装置である電力量計10は、取付部材としてのねじ15により自動検針端末器筺体11上に重ねて取り付けられている。筐体ケース12のねじ15の取付部12aには、ねじ15が螺着されるねじ孔12bが穿設されている。上記の掛け金16も取付部12aにねじ止めされている。
【0014】
取付部12aの周囲の空間部は、電子回路基板5の収容部に対して隔壁12cにより仕切られているとともに、筺体ケース12の裏面側へ開口している。従って、筐体ケース12を裏面から見ると、図2に示すように、筐体ケース12の上辺と隔壁12cのU字形とで角溝が形成されており、その中央部に取付部12bが突出している。また、隔壁12cは、ねじ15に応力が加わり取付部12b周辺の筐体ケース12にひび割れが発生しても、そのひび割れが到達しない距離で取付部12bの周囲を取り囲んでいる。
【0015】
図3は図1の一部を拡大して示す断面図である。筺体ケース12は、下面が開放されており、その下面を閉鎖するように基板固定台14が筺体ケース12に取り付けられている。また、基板固定台14には、筺体ケース12の表面内側に対向する延長壁14aが設けられている。さらに、延長壁14aの先端部には、筺体ケース12の表面内側に当接する庇壁14bが凸曲して形成されている。端子カバー13には、筺体ケース12の表面内側と延長壁14aとの間に挿入されるカバー舌部13aが、一部に段部を設けて延長して形成されている。基板固定台14には、接続リード線7が接続された入出力端子17が設けられている。
【0016】
上記のような自動検針端末器においては、自動検針端末器筐体11上に電力量計10を重ねて取り付けることができるため、建屋側壁30上での設置スペースが小さくなり、設置の場所的な制約を緩和することができる。また、これに伴い、筺体ケース12の一部に設けられた取付部12aにねじ15を螺着する必要があり、このねじ15には電力量計10の重量が集中して加わることになる。しかし、取付部12aの周囲に隔壁12cを設けたので、取付部12aの強度が補強される。
【0017】
しかも、長年の応力や突設されている電力量計10に不意に加わる外力により、取付部12aの近傍にひび割れが発生した場合には、このひび割れに雨水が浸入したとしても、隔壁12cにより遮られて、雨水が電子回路基板5に達することがない。また、ひび割れから浸入した雨水は、筐体ケース12の裏面の開放部分から流出して取付部12aの周囲に溜まることもない。図4は図1の筺体ケースの取付部の近傍にひび割れが発生した状態を示す断面図である。ひび割れBが発生したとき、そのひび割れBから浸入してくる雨水は、矢印Aのように、電子回路基板5の収容部に浸入せず、背部から排水される。
【0018】
さらに、上記のように筐体ケース12の表面裏側に端子カバー13のカバー舌部13aが挿入されているため、端子カバー13と筺体ケース12との間の継ぎ目からの雨水の浸入経路が長くなり、雨水の浸入が防止される。
【0019】
加えて、筐体ケース12の表面裏側に基板固定台14の一部である庇壁14bを当接させることで、筐体ケース12の開放端側の表面からの押圧力に対して筐体ケース12の強度を補強することができる。従って、押圧力によって筐体ケース12とカバー舌部13aとの重なり部分の隙間が大きくなるのが防止され、雨水の浸入が一層抑制される。
【0020】
実施の形態2.
図5はこの発明の実施の形態2による自動検針端末器の一部を示す断面図である。図において、カバー舌部13aの筐体ケース12側の面には、建屋側壁30への設置姿勢で水平方向へ延びる凹溝13bが設けられている。また、端子カバー13を筺体ケース12に取り付けたときに、カバー舌部13aの上辺13cと庇壁14bとの間に空隙20が存在するように構成されている。
【0021】
この例では、筐体ケース12とカバー舌部13aとの間を毛細管現象で雨水が浸入してきたとしても、その雨水は毛細管現象の発生しにくい広さの凹溝13bや空隙20で止められ、筺体ケース12の電子回路基板5の収容部内への雨水の浸入が抑制される。なお、凹溝13bは複数設けてもよい。
【0022】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3による自動検針端末器筐体の端子カバーを示す斜視図である。この例では、凹溝13b及びカバー舌部13aの上辺13cを、それぞれ設置姿勢において両端へ向けて下降するように傾斜させている。
【0023】
このため、筐体ケース12とカバー舌部13aとの間を毛細管現象で浸入してきて空隙20及び凹溝13bに留まる雨水は、下降傾斜を伝わって矢印Dのように流出する。従って、空隙20及び凹溝13bに充満した雨水が筐体ケース12内へ浸入することが抑制される。
【0024】
なお、上記各実施の形態では計量装置として電力量計10を示したが、計量装置はこれに限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による自動検針端末器の断面図である。
【図2】 図1の自動検針端末器の背面を示す概略の斜視図である。
【図3】 図1の一部を拡大して示す断面図である。
【図4】 図1の筺体ケースの取付部の近傍にひび割れが発生した状態を示す断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による自動検針端末器の一部を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による自動検針端末器筐体の端子カバーを示す斜視図である。
【図7】 従来の自動検針端末器の一例を示す一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
5 電子回路基板、10 電力量計(計量装置)、11 自動検針端末器筺体、12 筺体ケース、12a 取付部、12b ねじ孔、12c 隔壁、13 端子カバー、13a カバー舌部、13b 凹溝、14 基板固定台、14a 延長壁、14b 庇壁、15 ねじ(取付部材)、17 入出力端子、20 空隙。
Claims (5)
- 計量装置での計量値を通信線を介して遠隔検針する自動検針システムの伝送端末回路の電子回路基板が収容される筺体ケースを備えている自動検針端末器筐体において、上記筺体ケースは、その表面に取付部材により上記計量装置が重ねて取り付けられるように構成されており、かつ上記取付部材の取付部の周囲の空間部が、上記電子回路基板の収容部に対して隔壁により仕切られていることを特徴とする自動検針端末器筺体。
- 取付部材の取付部の周囲の空間部が、筺体ケースの裏面側へ開口していることを特徴とする請求項1記載の自動検針端末器筺体。
- 下面が開放されており、計量装置での計量値を通信線を介して遠隔検針する自動検針システムの伝送端末回路の電子回路基板が収納される筺体ケースと、
この筺体ケースの下面を閉鎖するように上記筺体ケースに取り付けられ、かつ上記筺体ケースの表面内側に対向する延長壁が設けられており、上記電子回路基板を保持するとともに、入出力端子が設けられる基板固定台と、
上記筺体ケースの表面内側と上記延長壁との間に挿入されるカバー舌部を有しており、上記筺体ケースに取り付けられて上記入出力端子を覆う端子カバーと
を備え、
上記カバー舌部の筐体ケース側の面には、凹溝が設けられていることを特徴とする自動検針端末器筐体。 - 筺体ケースの表面内側に当接する庇壁が延長壁に設けられていることを特徴とする請求項3記載の自動検針端末器筺体。
- カバー舌部の凹溝は、設置姿勢において両端へ向けて下降するように傾斜していることを特徴とする請求項3記載の自動検針端末器筐体。
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