JP3729623B2 - 燻製器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燻製器に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来の燻製器は、有底円筒状の燻製容体の底部に燻煙発生用のチップを収納する収納部を設け、この燻製容体の底部を加熱することでチップをいぶし燻煙を発生するように構成すると共に、燻製容体の上部開口部を閉塞する上蓋の裏面に設けたハンガー部に魚や肉などの被燻製物をワイヤーや吊り下げ金具などを介して燻製容器内に吊り下げ収納できるように構成したものである。
【0003】
しかしながら、従来の燻製器はこのように魚や肉などを吊り下げ収納する構成のため、かなり縦長の燻製容体となる。
【0004】
即ち、筒長がかなり長い胴長形状になるため、輸送や持ち運びに不便であり、輸送費や梱包費もかかり、保管も不便である。
【0005】
そこで、分離組み立て式として収納時にかさばらないように分離収納する工夫も試みられているが、構造が複雑となり製作コストが上がったり、量産性に劣ってしまうなどの問題を生じる。
【0006】
本発明は、このような現状に鑑み、例えば不使用時に簡単な操作で筒長を短くでき、輸送や持ち運び・保管が便利となる上、容体の強度アップを図ることができ、しかも製作も容易で量産性にも秀れ極めて実用性に秀れた画期的な燻製器を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
円筒状の下筒体1と円筒状の上筒体2とを差し込み重合連結して構成した円筒状の燻製容体3の底部に、燻煙発生用チップ4を収納して加熱することで燻煙を発生する燻煙発生部5を設けると共に、上部に肉や魚などの被燻煙物6を収納する収納部7を設け、前記上筒体2の下方寄りの周面若しくは前記下筒体1の上方寄りの周面に係止突部8を設け、前記下筒体1と上筒体2とを差し込み重合した際、前記一方の筒体2,1に設けた係止突部8が他方の筒体1,2の縁部9に係止して連結され前記円筒状の燻製容体3が構成されるように構成し、前記係止突部8を設けた一方の筒体2,1を180度反転して差し込み重合することで深く差し込み連結でき前記燻製容体3の筒長を短くできるように構成し、前記係止突部8を少なくとも前記一方の筒体2,1の周面に補強突条として機能するように環状にして略全周に形成したことを特徴とする燻製器に係るものである。
【0009】
また、前記一方の筒体2,1の内外周面の一方を凹設することで他方を突出して水平環状の補強突条を形成して前記係止突部8としたことを特徴とする請求項1記載の燻製器に係るものである。
【0010】
また、前記上筒体2の下方寄りの周面若しくは前記下筒体1の上方寄りの周面に係止突部8を設け、前記上筒体2の上方寄りの周面若しくは前記上筒体1の下方寄りの周面に凹部10を設け、この凹部10を補強凹条として機能するように環状にして略全周に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の燻製器に係るものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
好適と考える本発明の実施の形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてその作用効果を示して簡単に説明する。
【0012】
下筒体1に対して上筒体2を180度上下反転して重合連結することで筒長、即ち筒状の燻製容体3の全長高さを短くできる実施例に基づいて説明する。
【0013】
この場合においては、上筒体2の下方寄りの周面に係止突部8を設ける。
【0014】
また、下筒体1に対して上筒体2を被嵌差し込み嵌合する場合には、係止突部8は上筒体2の内周面に設けるが、下筒体1に対して上筒体2を挿入差し込み嵌合する場合には、係止突部8は上筒体2の外周面に設けることとなる。
【0015】
従って、通常使用において、下筒体1に対して上筒体2を差し込み嵌合すると、この上筒体2の下部寄りに設けた係止突部8が下筒体1の上部開口周縁部9に係止し、差し込み重合長が比較的短く筒長の長い燻製容体3となる。
【0016】
この燻製容体3の筒長を短くしたい場合、例えば収納時などの不使用時においては、下筒体1に対して上筒体2を引き抜き、この上筒体2を上下反転させて再び下筒体1に差し込み重合する。今度は前記係止突部8は上筒体2の上部寄りに位置していることになるため、上筒体2を深く差し込みでき、差し込み重合長が長くなるから、筒長が短くなる。
【0017】
また、この係止突部8を筒体2,1の周面に環状にして略全周に形成し、しかも内外面の一方を凹設することで他方を突出して補強突条(ビード)に形成することで、筒体の剛性強度も向上する。
【0018】
また、筒体2,1の上下の一方寄りに係止突部8を設けるだけでなく、その反対寄りにも補強条を設けると一層上下のバランスが良くなり強度が向上するが、この場合係止突部8を例えば内外面のうち内周面に設けた場合には、その内周面においては前記補強条は突条でなく逆に補強凹条とする。即ち、面のうちの一方の周面に対しては上下の前記補強条の凹凸関係が逆となるようにし、前記筒長の短小化を行う作用・効果に支障のないように配慮している。
【0019】
【実施例】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図4は、第一実施例を図示している。
【0021】
この第一実施例は下筒体1に対して上筒体2を180度上下反転して重合連結することで筒長、即ち筒状の燻製容体3の全長高さを短くできる実施例であって、下筒体1に対して上筒体2を被嵌差し込み嵌合する実施例である。
【0022】
即ち、本実施例は、下筒体1と、この下筒体1より筒長が長く筒径がやや大きい上筒体2とを差し込み重合連結して構成した筒状の燻製容体3の底部に、燻煙発生用チップ4を収納して加熱することで燻煙を発生する燻煙発生部5を設けている。
【0023】
本実施例の燻煙発生部5は、桜の木のチップなどの燻煙発生用チップ4を収納する受皿状の収納部5Aを下筒体1の下部開口部をやや底上げ状態にして閉塞した底部5B上に設け、この下筒体1の底部5Bを熱源上に配して収納部5A内の燻煙発生用チップ4を加熱して燻煙を燻製容体3内に発生し得るように構成している。
【0024】
また、筒状の燻製容体3の上部に肉や魚などの被燻煙物6を収納する収納部7を設けている。
【0025】
本実施例の収納部7は、上筒体2の上部開口部を閉塞する着脱自在に設けた上蓋7Aの裏面に被燻煙物6を吊り下げるため線材で形成したハンガー部7Bを設けると共に、燻製容体3の上筒体2の内周面に被燻煙物6を載置する載置網部7Cを架設し得るように構成している。
【0026】
本実施例では、この載置網部7Cを後述する係止突条部8に周縁を係止して架設するように構成している。
【0027】
また、本実施例では上筒体2の下方寄りの内周面に係止突部8を設け、前記下筒体1と上筒体2とを差し込み重合した際、前記上筒体2に設けた係止突部8が下筒体1の上部開口周縁部9に係止して前記筒状の燻製容体3が構成されるように構成し、前記係止突部8を設けた上筒体2を180度反転して差し込み重合することで深く差し込み連結でき前記燻製容体3の筒長を短くできるように構成している。
【0028】
本実施例ではこの係止突部8は内外周面の一方を凹設することで他方を突出して水平環状の補強突条を全周に形成することで構成している。
【0029】
即ち、上筒体2にビートを入れて内側に凸の補強突条を一周形成してこれを係止突部8とし、この係止突部8が下筒体1の上部開口周縁に突き当たるまで上筒体2を下筒体1に被嵌状態に差し込み嵌合して連結するように構成している。
【0030】
従って、係止突部8の形成が極めて簡単なため、製作コストもかからず量産性に秀れると共に、これが筒体の補強条として機能して強度も向上することとなる。
【0031】
また、この係止突部8は前記載置網部7Cを架設するときの係止部としても利用できることとなる。
【0032】
従って、通常使用において、下筒体1に対して上筒体2を差し込み嵌合すると、この上筒体2の下部寄り内周面に設けた係止突部8が下筒体1の上部開口周縁部9に係止し、差し込み重合長が比較的短く筒長の長い燻製容体3となる。
【0033】
この燻製容体3の筒長を短くしたい場合、例えば収納時などの不使用時においては、下筒体1に対して上筒体2を引き抜き、この上筒体2を上下反転させて再び下筒体1に差し込み重合する。今度は前記係止突部8は上筒体2の上部寄りに位置していることになるため、図4に示すように本実施例では下筒体1の下部に設けた係止突部11に、上下反転した上筒体2の下部開口周縁部に係止するまで上筒体2を深く差し込みでき、差し込み重合長が長くなるから、筒長が短くなる。
【0034】
また、この係止突部8は上筒体2の周面に環状にして略全周に形成し、しかも外面を凹設することで内方を突出させた補強突条(ビート)に形成することで、筒体の剛性強度も向上する。
【0035】
また、本実施例では、この係止突部8を内周面に設けた上筒体2の上方寄りの内周面に凹部10を設け、この凹部10を補強凹条として機能するように環状にして略全周に形成している。
【0036】
従って、上筒体2の上下の一方寄りに係止突部8(補強条)を設けるだけでなく、その反対寄りにも補強条を設け、一層上下の強度バランスが良くなり強度が向上する。
【0037】
本実施例では、係止突部8を下方寄り内周面に設けているので、その内周面においては前記補強条は突条でなく逆に補強凹条とする。即ち、上筒体1の内周面においては、上下の前記補強条の凹凸関係が逆となるようにし、前記筒長の短小化を行う作用・効果に支障のないようにしている。
【0038】
尚、図中符号12は通気孔,13は取手,14は下筒体1の底部に設けた補強作用も有する折り返しフランジ部である。この本実施例では、このフランジ部14と共に下筒体1の上部にも前記差し込み嵌合並びに反転差し込み嵌合に支障を生じない側へ突出した補強条15を設け、下筒体1も強度バランスを良くして強度アップさせている。
【0039】
以上、本実施例は図5(A)に示すように下筒体1に対して上筒体2を180度上下反転し、下筒体1に対して上筒体2を被嵌差し込み嵌合して重合連結することで筒長を短くできる実施例であったが、例えば図5(B)に示すように、下筒体1に対して上筒体2を挿入差し込み嵌合する場合には、上筒体2の下部寄りの外周面に係止突部8を形成し、また、図5(C)に示すように、下筒体1を反転させる場合には下筒体1の上部寄りに係止突部8を設ける構成とし、この(C)のように下筒体1に対して上筒体2を被嵌差し込み嵌合する場合には係止突部8を下筒体1の外周面に設け、下筒体1に対して上筒体2を挿入差し込み嵌合する場合には、図5(D)に示すように、下筒体1の上部寄りの内周面に係止突部8を形成する構成となる。
【0040】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成したから、例えば収納時などの不使用時においては、反転させて嵌合するだけで筒長を短くできるため、輸送や持ち運び、あるいは保管に便利となり、輸送費や梱包費もかからず、しかもこの操作も簡単である上、製作も容易で量産性に秀れ、係止突部によって強度アップも図れる画期的な燻製器となる。
【0041】
また、特に請求項2記載の発明においては、この係止突部の形成も容易であり、補強効果も一層秀れることになる。
【0042】
また、請求項3記載の発明においては、更に補強条が筒体の上下に設けられるため、バランスが良く極めて強度が向上する画期的な燻製器となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例の斜視図である。
【図2】 本実施例の分解正面図である。
【図3】 本実施例の正断面図である。
【図4】 本実施例の筒長を短くした正断面図である。
【図5】 図5は別例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 下筒体
2 上筒体
3 燻製容体
4 燻製発生用チップ
5 燻製発生部
6 被燻製物
7 収納部
8 係止突部
9 縁部
10 凹部
Claims (3)
- 円筒状の下筒体と円筒状の上筒体とを差し込み重合連結して構成した円筒状の燻製容体の底部に、燻煙発生用チップを収納して加熱することで燻煙を発生する燻煙発生部を設けると共に、上部に肉や魚などの被燻煙物を収納する収納部を設け、前記上筒体の下方寄りの周面若しくは前記下筒体の上方寄りの周面に係止突部を設け、前記下筒体と上筒体とを差し込み重合した際、前記一方の筒体に設けた係止突部が他方の筒体の縁部に係止して連結され前記円筒状の燻製容体が構成されるように構成し、前記係止突部を設けた一方の筒体を180度反転して差し込み重合することで深く差し込み連結でき前記燻製容体の筒長を短くできるように構成し、前記係止突部を少なくとも前記一方の筒体の周面に補強突条として機能するように環状にして略全周に形成したことを特徴とする燻製器。
- 前記一方の筒体の内外周面の一方を凹設することで他方を突出して水平環状の補強突条を形成して前記係止突部としたことを特徴とする請求項1記載の燻製器。
- 前記上筒体の下方寄りの周面若しくは前記下筒体の上方寄りの周面に係止突部を設け、前記上筒体の上方寄りの周面若しくは前記上筒体の下方寄りの周面に凹部を設け、この凹部を補強凹条として機能するように環状にして略全周に形成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の燻製器。
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1997
- 1997-11-17 JP JP31542597A patent/JP3729623B2/ja not_active Expired - Lifetime
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