JP3730864B2 - 薬品庫 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は薬品庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、棚板が複数段設置されその棚板の上に薬品等を載せて保管する薬品庫が知られている。そして、この薬品庫の扉に錠前を設置し鍵を掛けこれら薬品を管理していた。
また、図10の従来例の正面図、図11の従来例の側面図に示すように薬品庫の側壁に通気孔を設け、薬品から発生する気体が他の薬品に影響を与えないように、気体を外へ逃がすよう薬品庫内の換気を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
棚板が複数段設置されその棚板の上に薬品等を載せて保管する薬品庫では、薬品がただ雑然と保管・管理され、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合でも、管理者以外の者が簡単に薬品庫からそれらを持ち出せてしまうという問題点がある。 また、側壁に通気孔を設けた薬品庫は、この薬品庫の横に密着して他の薬品庫などを置いた場合その通気孔が閉ざされてしまい換気を充分に行えない状態で使用するか、薬品庫の横に無駄なスペースを設けている。
【0004】
そこで本発明は、従来のこのような問題点を解決する薬品庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明に係る薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設け、かつ、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0006】
また、薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設け、棚板を上下所定位置に受け金具を介して係止する取付け孔を、側壁内面に上下複数段設けた該外箱に、該取付け孔へ係止する受け金具を介して上下所定位置に該内箱を取り付け、さらに、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0007】
また、上記内箱の壁に通気孔を設けたものである。
【0008】
また、上記外箱の奥壁に上下方向に複数段螺子孔を配設し、上記内箱の奥壁に貫通孔を設け、該内箱の内側より螺子を該貫通孔に挿通して該螺子孔に螺着したものである。
【0009】
また、薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設けると共に、該前面扉に通気孔を設け、かつ、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0011】
図1は前面扉2を片側外した状態の正面図、図2は側部断面図、図3は平面図を示す。この薬品庫は外箱1の内側に一個又は複数個の内箱20と、一個又は複数個の棚板11を備え、この外箱1は前面扉2を有し、また、内箱20は前面小扉21を有する。この外箱1は二枚の両開きの前面扉2を備え、その前面扉2は外箱1の側壁9前縁で複数箇所に(蝶番やその他のヒンジにて)枢着されている。また、この扉2には透明の板(ガラス板等)を備えており外から外箱1の中の様子が見れるよう構成されている。
【0012】
図1及び図2に示すように、外箱1の扉2には開閉用取手12と錠前3が設けられており、扉の開閉と施錠を行うことができる。本発明は開閉用取手12に錠前3が内蔵されたものとしている。
【0013】
外箱1の側壁9内面側に棚板11を上下所定位置に取り付けるための受け金具5を係止する、四個を一組とし同一高さで一段とする、複数段の取付け孔4を設ける。つまり、外箱1両側の側壁9内面にそれぞれ二個の取付け孔4を水平にかつ二個の前後間隔を空けて設ける。上記取付け孔4の形状は四角形に切り抜かれたもので、四隅は円弧状をしたものとする。
【0014】
上記同一高さのこれら四個の取付け孔4に上記受け金具5を係止し、この受け金具5に棚板11を載置させることができる。また、一組の取付け孔4は外箱1の側壁9の内面側に上下所定位置に複数段設けられているため、一組四個の受け金具5の取付け高さ位置を自由に変更ができ、希望する任意の高さに受け金具5を係止し棚板11を載置させることができる。また、棚板11は外箱1に複数段組み合わせ自由に所定位置に載置させることができる。
【0015】
また同様に、上記同一高さのこれら四個の取付け孔4に係止可能な構造を持つ受け金具13を係止し、この受け金具13に内箱20を載置させることができる。一組四個のこの受け金具13は取付け高さ位置を自由に変更ができ、希望する任意の高さに受け金具13を係止し内箱20を載置させることができる。また、内箱20も外箱1に複数個組み合わせ自由に所定位置に載置させることができる。
【0016】
また、棚板11を載置するための上記受け金具5は外箱1の四個の取付け孔4にこの受け金具5を係止し、内箱20も載置させることができる。
【0017】
また、(図示省略したが)上記内箱20の両側壁26に外箱1の四個の取付け孔4に係止できる係止片を直接的に設けて、この外箱1の取付け孔4に係止する構造としてもよい。
【0018】
上記受け金具13を上記受け金具5と同一物品を用いて使用する構成、即ち、上記受け金具5が棚板11、内箱20に兼用して使用できる構成を以下に説明する。上記受け金具5本体は図7、図8に示すように、一枚の金属板を谷折りし、その後直線部16を持ち、次に山折りした2段階に所定の形状に折り曲げた形状とする。上記金属板の最初の谷折りは直角まで曲げない折れ角度とするが次の山折りは直角に曲げたものとする。この受け金具5は上記谷折り側を上として上記直線部16が水平となる姿勢で使用する。この受け金具5の上半分の板を受け片部15とする。この金具5を上記山折りに直角に曲げられた下半分の板の中央に、三辺を剪断切断し直角に二度折り曲げ係止片6を設ける。本発明では受け片部15を上部、係止片6を下部として製作し使用しているが、受け片部15を下部、係止片6が上部となるような受け金具5を製作し使用してもよい。
【0019】
上記受け金具5に設けた係止片6を、上記外箱1の側壁9内面側に設けた取付け孔4へ挿通し、この係止片6を四角形形状の取付け孔4の下辺に係止することでこの受け金具5は上記外箱1の側壁9内面側に装着する事ができる。
【0020】
上記内箱20の内箱本体29両側壁26の下端辺は、側壁26がそのまま内箱20の床面よりも下方に延長して構成されたものとし、その側壁26の両下端辺を外箱1の両側壁9に装着された上記受け金具5の受け片部15と外箱1の側壁9の間に挟み込み、この受け金具5の直線部16に内箱20の両側壁26の下端辺を載せることでこの内箱20を載置することができる。また、同様に上記棚板11は平板を両側に下方へ折り曲げられた板で構成されたものとし、その棚板11の両側下端辺を外箱1の両側壁9に装着された上記受け金具5の受け片部15と外箱1の側壁9の間に挟み込み、この受け金具5の直線部16に棚板11の両側下端辺を載せることでこの棚板11を載置することができる。
【0021】
図4は内箱20の一部破断正面図、図5は側部断面図、図6は平面図を示す。上記内箱20は外箱1の内側に装着できる所定の大きさをを持ち、前方開口部28を有する内箱本体29と、この前方開口部28に前面小扉21とを備えている。また、この前面小扉21には内錠前22が設けられ鍵による内箱本体29との施錠を行うことができる。この前方開口部28の下辺寄りに、前面小扉21の下辺を枢着している。23はその枢着部を示している。その枢着構造の例は、前面小扉21の両側部下端に固定した突出軸を設け、内箱20の前方両側壁26の下部に溝を設けその溝に前面小扉21の両突出軸をはめ込む等がある(図示省略)。また、内箱20にある前方開口部28への前面小扉21の取付け姿勢は、この前面小扉21の上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させた前傾姿勢で枢着したものであり、その枢着は前面小扉21と前方開口部28、及び上記枢着部23での摩擦等による回転方向の負荷、外力が無いように取り付けられている。これにより、この前面小扉21は上記内錠前22による施錠が行われていない場合、前面小扉21が前傾姿勢に下部で枢着しているため、前面小扉21の重心はこの枢着部23の枢着点より前方に位置するため、前面小扉21は自重により開いた状態となる。
【0022】
上記前面小扉21が前傾姿勢で内箱20の前方開口部28の下部に枢着しているため、前面小扉21の内錠前22による施錠が行われていない場合、前面小扉21は自重により倒れ常に開いた状態となることにより、この内箱20の前面小扉21の施錠を忘れることを防止することができる。これは、本発明は薬品庫であることから、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、この内箱20にこれら劇薬を収納することで、この施錠を忘れることの防止を行うことができ安全である。
【0023】
上記外箱1の中に上記内箱20を装着でき、なお外箱1及び内箱20両方を施錠することができるため、薬品等を保管する薬品庫では薬品がただ雑然と保管・管理されるのではなく、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、管理者はこの内箱20を使用することで二重の構造となり安全に保管・管理を行うことができる。
【0024】
上記前面小扉21の前面には銘版30が接着してあり、その銘版30に上記内箱20の収納品を明記することで前面小扉21が施錠されている状態でも、内箱20の前方からその収納品を知ることができる。
【0025】
図5及び図6に示すように、上記内箱20の側壁26又は天井31に複数個の通気孔24,24bを設ける。これにより、内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし内箱20に充満しこの内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を内箱20の外へ逃がすよう換気を行っている。また、この通気孔24,24bは内箱20の前面小扉21、奥壁27に設けても良いものとする。
【0026】
棚板11は平板の四辺両端を下方へ折り曲げられた板で構成されたものとし、平板の剛性を高めた構造としこの棚板11の上に薬品等を載置することができる。
【0027】
図1、図2、図9に示すように、上記外箱1の奥壁10の上下方向に二個を一組、一段とする複数段螺子孔8を配設する。また、図4、図5に示すように上記内箱20の奥壁27に二個の貫通孔25を設ける。この螺子孔8の位置は、外箱1に設けられた上記取付け孔4への上記受け金具5の係止によって上下所定位置に内箱20を取り付けたとき、内箱20の内側より螺子17を上記貫通孔25に挿通して螺着することができる位置とする(図9参照)。この内箱20は外箱1の中の任意の上下位置に複数段装着することができるため、この螺子孔8も上下方向の所定位置に複数段設けることとなる。この内箱20の内側から内箱20を外箱1にこの螺子17により固定することにより、この内箱20自体の盗難を防ぐことができる。また、この内箱20の固定は螺子17により行われているため、この螺子17の脱着により内箱20の位置を自在に変更することも可能である。内箱20の内側より上記のように内箱20の貫通孔25に挿通して螺着する螺子17は、座金18を内箱20の奥壁27とこの螺子17の頭の間に使用してもよい。また、上記外箱1の奥壁10に設ける複数段の螺子孔8は図9に示すように、外箱1の奥壁10に孔を設けその周辺が外箱1の内側に凸形となるようプレス等で形付け、その孔周辺の凸形部の一部に螺子山を設けたものとする。また、螺子孔8は上記外箱1の奥壁10の所定位置に螺子17が挿通できる孔を設け、その奥壁10の外側にナットを溶接する構造、又は上記外箱1の奥壁10内側の所定位置にナットを溶接してもよいものとする。
【0028】
図10は従来の薬品庫の正面図で、図11は従来の薬品庫の側面図を示す。従来の薬品庫では図10、図11に示すように通気孔37は側壁36にしかない。このように、外箱35の側壁36に通気孔37を設けた物は、この外箱35の横に他の薬品庫などを置いた場合この通気孔37が閉ざされてしまい外箱35の内外の換気を充分に行えない状態で使用するか、外箱35の横に無駄なスペースを設けている。したがって、本発明では図1に示すように、上記外箱1の前面扉2の上辺及び下辺に夫々複数個の通気孔7を設ける。これにより、外箱1もしくは内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし外箱1に充満しこの外箱1、内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、発生した気体を外箱1の外気へ逃がすよう換気を行っている。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0030】
(請求項1,2又は5によれば)外箱1の中に内箱20を装着でき、なお外箱1及び内箱20両方を施錠することができるため、薬品等を保管する薬品庫では薬品がただ雑然と保管・管理されるのではなく、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、管理者はこの内箱20を使用することで二重の構造となり安全に保管・管理を行うことができる。
また、内箱 20 の前面小扉 21 の構造と取付け姿勢によりこの内箱 20 の施錠忘れを防止することができ、さらに安全に薬品の保管・管理を行うことができる。
【0031】
(請求項2によれば)取付け孔4が棚板11と内箱20の取付けに共用できるので、外箱1の構造の簡素化が図られ内箱20を簡単に設置できる。
【0032】
(請求項3によれば)内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし内箱20に充満しこの内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を内箱20の外へ逃がすよう換気を行うことができる。
【0033】
(請求項4によれば)施錠可能な内箱20の内側から内箱20を外箱1に螺子17で螺着することにより、この内箱20自体の盗難を防ぐことができる。また、この内箱20の固定は螺子17により行われているため、この螺子17の脱着により内箱20の位置を変更することができる。
【0034】
(請求項5によれば)薬品庫の横に密着して他の薬品庫などを置くことができ、外箱1もしくは内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし外箱1に充満しこの外箱1、内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を外箱1の外気へ逃がすよう換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前面扉を片側外した状態の正面図である。
【図2】本発明の側部断面図である。
【図3】本発明の平面図である。
【図4】構成部材の一部破断正面図である。
【図5】構成部材の側部断面図である。
【図6】構成部材の平面図である。
【図7】要部構成を示した説明図である。
【図8】要部構成を示した拡大断面図である。
【図9】要部構成を示した拡大断面図である。
【図10】従来例の正面図である。
【図11】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 外箱
2 前面扉
3 錠前
4 取付け孔
5 受け金具
6 係止片
7 通気孔
8 螺子孔
9 側壁
10 奥壁
11 棚板
13 受け金具
17 螺子
20 内箱
21 前面小扉
22 内錠前
23 枢着部
24 通気孔
25 貫通孔
27 奥壁
28 前方開口部
29 内箱本体
【発明の属する技術分野】
本発明は薬品庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、棚板が複数段設置されその棚板の上に薬品等を載せて保管する薬品庫が知られている。そして、この薬品庫の扉に錠前を設置し鍵を掛けこれら薬品を管理していた。
また、図10の従来例の正面図、図11の従来例の側面図に示すように薬品庫の側壁に通気孔を設け、薬品から発生する気体が他の薬品に影響を与えないように、気体を外へ逃がすよう薬品庫内の換気を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
棚板が複数段設置されその棚板の上に薬品等を載せて保管する薬品庫では、薬品がただ雑然と保管・管理され、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合でも、管理者以外の者が簡単に薬品庫からそれらを持ち出せてしまうという問題点がある。 また、側壁に通気孔を設けた薬品庫は、この薬品庫の横に密着して他の薬品庫などを置いた場合その通気孔が閉ざされてしまい換気を充分に行えない状態で使用するか、薬品庫の横に無駄なスペースを設けている。
【0004】
そこで本発明は、従来のこのような問題点を解決する薬品庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために本発明に係る薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設け、かつ、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0006】
また、薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設け、棚板を上下所定位置に受け金具を介して係止する取付け孔を、側壁内面に上下複数段設けた該外箱に、該取付け孔へ係止する受け金具を介して上下所定位置に該内箱を取り付け、さらに、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0007】
また、上記内箱の壁に通気孔を設けたものである。
【0008】
また、上記外箱の奥壁に上下方向に複数段螺子孔を配設し、上記内箱の奥壁に貫通孔を設け、該内箱の内側より螺子を該貫通孔に挿通して該螺子孔に螺着したものである。
【0009】
また、薬品庫は、外箱内に内箱を取り付けて二重構造とし、該外箱の前面扉、及び該内箱の前面小扉に、それぞれ錠前、内錠前を設けると共に、該前面扉に通気孔を設け、かつ、上記内箱は、前方開口部を有する内箱本体と、該前方開口部の下辺寄りに枢着された上記前面小扉とを備え、該前面小扉を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図示の実施の形態に基づき、本発明を詳説する。
【0011】
図1は前面扉2を片側外した状態の正面図、図2は側部断面図、図3は平面図を示す。この薬品庫は外箱1の内側に一個又は複数個の内箱20と、一個又は複数個の棚板11を備え、この外箱1は前面扉2を有し、また、内箱20は前面小扉21を有する。この外箱1は二枚の両開きの前面扉2を備え、その前面扉2は外箱1の側壁9前縁で複数箇所に(蝶番やその他のヒンジにて)枢着されている。また、この扉2には透明の板(ガラス板等)を備えており外から外箱1の中の様子が見れるよう構成されている。
【0012】
図1及び図2に示すように、外箱1の扉2には開閉用取手12と錠前3が設けられており、扉の開閉と施錠を行うことができる。本発明は開閉用取手12に錠前3が内蔵されたものとしている。
【0013】
外箱1の側壁9内面側に棚板11を上下所定位置に取り付けるための受け金具5を係止する、四個を一組とし同一高さで一段とする、複数段の取付け孔4を設ける。つまり、外箱1両側の側壁9内面にそれぞれ二個の取付け孔4を水平にかつ二個の前後間隔を空けて設ける。上記取付け孔4の形状は四角形に切り抜かれたもので、四隅は円弧状をしたものとする。
【0014】
上記同一高さのこれら四個の取付け孔4に上記受け金具5を係止し、この受け金具5に棚板11を載置させることができる。また、一組の取付け孔4は外箱1の側壁9の内面側に上下所定位置に複数段設けられているため、一組四個の受け金具5の取付け高さ位置を自由に変更ができ、希望する任意の高さに受け金具5を係止し棚板11を載置させることができる。また、棚板11は外箱1に複数段組み合わせ自由に所定位置に載置させることができる。
【0015】
また同様に、上記同一高さのこれら四個の取付け孔4に係止可能な構造を持つ受け金具13を係止し、この受け金具13に内箱20を載置させることができる。一組四個のこの受け金具13は取付け高さ位置を自由に変更ができ、希望する任意の高さに受け金具13を係止し内箱20を載置させることができる。また、内箱20も外箱1に複数個組み合わせ自由に所定位置に載置させることができる。
【0016】
また、棚板11を載置するための上記受け金具5は外箱1の四個の取付け孔4にこの受け金具5を係止し、内箱20も載置させることができる。
【0017】
また、(図示省略したが)上記内箱20の両側壁26に外箱1の四個の取付け孔4に係止できる係止片を直接的に設けて、この外箱1の取付け孔4に係止する構造としてもよい。
【0018】
上記受け金具13を上記受け金具5と同一物品を用いて使用する構成、即ち、上記受け金具5が棚板11、内箱20に兼用して使用できる構成を以下に説明する。上記受け金具5本体は図7、図8に示すように、一枚の金属板を谷折りし、その後直線部16を持ち、次に山折りした2段階に所定の形状に折り曲げた形状とする。上記金属板の最初の谷折りは直角まで曲げない折れ角度とするが次の山折りは直角に曲げたものとする。この受け金具5は上記谷折り側を上として上記直線部16が水平となる姿勢で使用する。この受け金具5の上半分の板を受け片部15とする。この金具5を上記山折りに直角に曲げられた下半分の板の中央に、三辺を剪断切断し直角に二度折り曲げ係止片6を設ける。本発明では受け片部15を上部、係止片6を下部として製作し使用しているが、受け片部15を下部、係止片6が上部となるような受け金具5を製作し使用してもよい。
【0019】
上記受け金具5に設けた係止片6を、上記外箱1の側壁9内面側に設けた取付け孔4へ挿通し、この係止片6を四角形形状の取付け孔4の下辺に係止することでこの受け金具5は上記外箱1の側壁9内面側に装着する事ができる。
【0020】
上記内箱20の内箱本体29両側壁26の下端辺は、側壁26がそのまま内箱20の床面よりも下方に延長して構成されたものとし、その側壁26の両下端辺を外箱1の両側壁9に装着された上記受け金具5の受け片部15と外箱1の側壁9の間に挟み込み、この受け金具5の直線部16に内箱20の両側壁26の下端辺を載せることでこの内箱20を載置することができる。また、同様に上記棚板11は平板を両側に下方へ折り曲げられた板で構成されたものとし、その棚板11の両側下端辺を外箱1の両側壁9に装着された上記受け金具5の受け片部15と外箱1の側壁9の間に挟み込み、この受け金具5の直線部16に棚板11の両側下端辺を載せることでこの棚板11を載置することができる。
【0021】
図4は内箱20の一部破断正面図、図5は側部断面図、図6は平面図を示す。上記内箱20は外箱1の内側に装着できる所定の大きさをを持ち、前方開口部28を有する内箱本体29と、この前方開口部28に前面小扉21とを備えている。また、この前面小扉21には内錠前22が設けられ鍵による内箱本体29との施錠を行うことができる。この前方開口部28の下辺寄りに、前面小扉21の下辺を枢着している。23はその枢着部を示している。その枢着構造の例は、前面小扉21の両側部下端に固定した突出軸を設け、内箱20の前方両側壁26の下部に溝を設けその溝に前面小扉21の両突出軸をはめ込む等がある(図示省略)。また、内箱20にある前方開口部28への前面小扉21の取付け姿勢は、この前面小扉21の上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させた前傾姿勢で枢着したものであり、その枢着は前面小扉21と前方開口部28、及び上記枢着部23での摩擦等による回転方向の負荷、外力が無いように取り付けられている。これにより、この前面小扉21は上記内錠前22による施錠が行われていない場合、前面小扉21が前傾姿勢に下部で枢着しているため、前面小扉21の重心はこの枢着部23の枢着点より前方に位置するため、前面小扉21は自重により開いた状態となる。
【0022】
上記前面小扉21が前傾姿勢で内箱20の前方開口部28の下部に枢着しているため、前面小扉21の内錠前22による施錠が行われていない場合、前面小扉21は自重により倒れ常に開いた状態となることにより、この内箱20の前面小扉21の施錠を忘れることを防止することができる。これは、本発明は薬品庫であることから、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、この内箱20にこれら劇薬を収納することで、この施錠を忘れることの防止を行うことができ安全である。
【0023】
上記外箱1の中に上記内箱20を装着でき、なお外箱1及び内箱20両方を施錠することができるため、薬品等を保管する薬品庫では薬品がただ雑然と保管・管理されるのではなく、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、管理者はこの内箱20を使用することで二重の構造となり安全に保管・管理を行うことができる。
【0024】
上記前面小扉21の前面には銘版30が接着してあり、その銘版30に上記内箱20の収納品を明記することで前面小扉21が施錠されている状態でも、内箱20の前方からその収納品を知ることができる。
【0025】
図5及び図6に示すように、上記内箱20の側壁26又は天井31に複数個の通気孔24,24bを設ける。これにより、内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし内箱20に充満しこの内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を内箱20の外へ逃がすよう換気を行っている。また、この通気孔24,24bは内箱20の前面小扉21、奥壁27に設けても良いものとする。
【0026】
棚板11は平板の四辺両端を下方へ折り曲げられた板で構成されたものとし、平板の剛性を高めた構造としこの棚板11の上に薬品等を載置することができる。
【0027】
図1、図2、図9に示すように、上記外箱1の奥壁10の上下方向に二個を一組、一段とする複数段螺子孔8を配設する。また、図4、図5に示すように上記内箱20の奥壁27に二個の貫通孔25を設ける。この螺子孔8の位置は、外箱1に設けられた上記取付け孔4への上記受け金具5の係止によって上下所定位置に内箱20を取り付けたとき、内箱20の内側より螺子17を上記貫通孔25に挿通して螺着することができる位置とする(図9参照)。この内箱20は外箱1の中の任意の上下位置に複数段装着することができるため、この螺子孔8も上下方向の所定位置に複数段設けることとなる。この内箱20の内側から内箱20を外箱1にこの螺子17により固定することにより、この内箱20自体の盗難を防ぐことができる。また、この内箱20の固定は螺子17により行われているため、この螺子17の脱着により内箱20の位置を自在に変更することも可能である。内箱20の内側より上記のように内箱20の貫通孔25に挿通して螺着する螺子17は、座金18を内箱20の奥壁27とこの螺子17の頭の間に使用してもよい。また、上記外箱1の奥壁10に設ける複数段の螺子孔8は図9に示すように、外箱1の奥壁10に孔を設けその周辺が外箱1の内側に凸形となるようプレス等で形付け、その孔周辺の凸形部の一部に螺子山を設けたものとする。また、螺子孔8は上記外箱1の奥壁10の所定位置に螺子17が挿通できる孔を設け、その奥壁10の外側にナットを溶接する構造、又は上記外箱1の奥壁10内側の所定位置にナットを溶接してもよいものとする。
【0028】
図10は従来の薬品庫の正面図で、図11は従来の薬品庫の側面図を示す。従来の薬品庫では図10、図11に示すように通気孔37は側壁36にしかない。このように、外箱35の側壁36に通気孔37を設けた物は、この外箱35の横に他の薬品庫などを置いた場合この通気孔37が閉ざされてしまい外箱35の内外の換気を充分に行えない状態で使用するか、外箱35の横に無駄なスペースを設けている。したがって、本発明では図1に示すように、上記外箱1の前面扉2の上辺及び下辺に夫々複数個の通気孔7を設ける。これにより、外箱1もしくは内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし外箱1に充満しこの外箱1、内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、発生した気体を外箱1の外気へ逃がすよう換気を行っている。
【0029】
【発明の効果】
本発明は上述の構成により次のような効果を奏する。
【0030】
(請求項1,2又は5によれば)外箱1の中に内箱20を装着でき、なお外箱1及び内箱20両方を施錠することができるため、薬品等を保管する薬品庫では薬品がただ雑然と保管・管理されるのではなく、特に劇薬など保管・管理に充分気をつけなければならない場合、管理者はこの内箱20を使用することで二重の構造となり安全に保管・管理を行うことができる。
また、内箱 20 の前面小扉 21 の構造と取付け姿勢によりこの内箱 20 の施錠忘れを防止することができ、さらに安全に薬品の保管・管理を行うことができる。
【0031】
(請求項2によれば)取付け孔4が棚板11と内箱20の取付けに共用できるので、外箱1の構造の簡素化が図られ内箱20を簡単に設置できる。
【0032】
(請求項3によれば)内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし内箱20に充満しこの内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を内箱20の外へ逃がすよう換気を行うことができる。
【0033】
(請求項4によれば)施錠可能な内箱20の内側から内箱20を外箱1に螺子17で螺着することにより、この内箱20自体の盗難を防ぐことができる。また、この内箱20の固定は螺子17により行われているため、この螺子17の脱着により内箱20の位置を変更することができる。
【0034】
(請求項5によれば)薬品庫の横に密着して他の薬品庫などを置くことができ、外箱1もしくは内箱20に保管している薬品が気化し、この薬品の容器からその気体が漏れだし外箱1に充満しこの外箱1、内箱20に保管してある他の薬品と接触し他の薬品の性質に影響を与えないように、薬品から発生した気体を外箱1の外気へ逃がすよう換気を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の前面扉を片側外した状態の正面図である。
【図2】本発明の側部断面図である。
【図3】本発明の平面図である。
【図4】構成部材の一部破断正面図である。
【図5】構成部材の側部断面図である。
【図6】構成部材の平面図である。
【図7】要部構成を示した説明図である。
【図8】要部構成を示した拡大断面図である。
【図9】要部構成を示した拡大断面図である。
【図10】従来例の正面図である。
【図11】従来例の側面図である。
【符号の説明】
1 外箱
2 前面扉
3 錠前
4 取付け孔
5 受け金具
6 係止片
7 通気孔
8 螺子孔
9 側壁
10 奥壁
11 棚板
13 受け金具
17 螺子
20 内箱
21 前面小扉
22 内錠前
23 枢着部
24 通気孔
25 貫通孔
27 奥壁
28 前方開口部
29 内箱本体
Claims (5)
- 外箱1内に内箱20を取り付けて二重構造とし、該外箱1の前面扉2、及び該内箱20の前面小扉21に、それぞれ錠前3、内錠前22を設け、
かつ、上記内箱 20 は、前方開口部 28 を有する内箱本体 29 と、該前方開口部 28 の下辺寄りに枢着された上記前面小扉 21 とを備え、該前面小扉 21 を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したことを特徴とする薬品庫。 - 外箱1内に内箱 20 を取り付けて二重構造とし、該外箱1の前面扉2、及び該内箱 20 の前面小扉 21 に、それぞれ錠前3、内錠前 22 を設け、
棚板11を上下所定位置に受け金具5を介して係止する取付け孔4を、側壁9内面に上下複数段設けた該外箱1に、該取付け孔4へ係止する受け金具13を介して上下所定位置に該内箱20を取り付け、
さらに、上記内箱 20 は、前方開口部 28 を有する内箱本体 29 と、該前方開口部 28 の下辺寄りに枢着された上記前面小扉 21 とを備え、該前面小扉 21 を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したことを特徴とする薬品庫。 - 上記内箱20の壁に通気孔24を設けた請求項1または2記載の薬品庫。
- 上記外箱1の奥壁10に上下方向に複数段螺子孔8を配設し、上記内箱20の奥壁27に貫通孔25を設け、該内箱20の内側より螺子17を該貫通孔25に挿通して該螺子孔8に螺着した請求項1、2または3記載の薬品庫。
- 外箱1内に内箱 20 を取り付けて二重構造とし、該外箱1の前面扉2、及び該内箱 20 の前面小扉 21 に、それぞれ錠前3、内錠前 22 を設けると共に、該前面扉2に通気孔7を設け、
かつ、上記内箱 20 は、前方開口部 28 を有する内箱本体 29 と、該前方開口部 28 の下辺寄りに枢着された上記前面小扉 21 とを備え、該前面小扉 21 を、その上辺が下辺よりも前方に位置するように傾斜させて、枢着したことを特徴とする薬品庫。
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