JP3733266B2 - 液体収納容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は液体収納容器及び該容器の供給口を封止するキャップに関し、より具体的には、インクを吐出することで記録を行うインクジェット記録ヘッド用インクタンク、及び該インクタンクのインク供給口を封止するキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、液体(以下、インクを例に取り説明する)を吐出して記録を行う液体吐出記録ヘッド(インクジェット記録ヘッド)、およびこの記録ヘッドに対して供給するためのインクを保持する液体収納容器(インクタンク)としては、ランニングコストなどの観点から、記録ヘッドとインクタンクとが相互に着脱可能な構成が知られている。このように相互に着脱可能な記録ヘッドおよびインクタンクの場合、インクタンクを記録ヘッドに装着させるためには、簡単な操作あるいは、より簡単な機構で、着脱時の不都合がないことが求められる。
【0003】
本出願人は、例えば、特開平8−58107号広報、特開平8−224883号広報、特開平8−276601号広報において、内部に収容した記録用のインクを外部に供給するためのインク供給口を有するとともに、箱状のインクタンクホルダーの開口に挿入されて着脱自在に保持され、インクタンクホルダーに装着されることで、インク供給口がインクタンクホルダーのインク取り込み手段と連通するインクタンクにおいて、インクタンクホルダーに装着される際に、インクタンクホルダーの開口の底壁と対向する底面と、この底面に隣接する一端面とが交わる稜部に傾斜面が形成され、該一端面に、インクタンクホルダーに形成された抜け止め孔に嵌合する爪状突起が設けられるとともに、他端面に、インクタンクホルダーに形成された係合孔に結合するラッチ爪が設けられたラッチレバーが弾性的に支持されて設けられていることを特徴とする発明を提案している。上述した発明はインクタンクと記録ヘッドとの結合に関して優れたものであり、多くのインクタンクにおいて実用に供されている。
【0004】
一方、このようなインクタンクを単体で取り扱う際(例えば流通過程など)に、インク供給口からのインク漏れを防止するために、インクタンクのインク供給口にキャップを取り付けることが行われている。このようなキャップは、一般的にはインク供給口を確実にシールするために、弾性体のシール部材を備えている。このキャップ本体のシール部材が設けられている面は剛性を有しており、この面に対して突出した互いに対向する面には、それぞれインクタンクと係合するためのフックが設けられ、その一方にはユーザがキャップをインクタンクから取り外す際に使用するつまみなどが設けられている。ユーザはタンクを保持しつまみを操作することで、このつまみを有する面が弾性変形し、キャップをインクタンクから取り外すことができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年のインクジェット記録ヘッドの性能向上に伴い、インクジェット記録ヘッドで使用されるインクの種類は増加する傾向にある。その結果、使用するインクの種類によっては、インクタンク本体の材料として折り曲げの繰り返しに弱い材料を使用する場合がある。このような材料を用いて上述の特開平8−58107号等に開示されるラッチレバーを有するインクタンクを作成したところ、例えばインクタンク本体とラッチレバーとの間に指などを挟みこんでラッチレバーをタンク本体から引き離す方向に力を加えるなど、通常の使用では想定されない使われ方をした場合に、ラッチレバーがインクタンク本体から外れてしまう恐れがあった。
【0006】
一方、インクタンクのキャップについては、インクタンクからキャップを取り外す際に、キャップ本体の弾性シール部材を備えた面の剛性が強いために、フックを取り外すために大きな力が必要であるとともに、フックが外れるのとほぼ同時にキャップはインクタンクから取り外される。そのため、特にインクタンクが小さい場合には、インクタンクの保持の仕方によって、インク供給口からインクが飛び散ったり、インクタンク或いはキャップの一方、或いは双方がユーザの手から離れ落下するなどの恐れがある。
【0007】
本発明は記録ヘッドに対して分離可能なインクタンクに関する上述の課題を解決するために本発明者らにより想起されたものであり、その目的は、装着に関するスペースを無駄にすることなく、簡単な構成でレバーを保護する液体収納容器を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明の液体収納容器は、内部に液体を収納する筐体の外壁の、使用状態の姿勢での底面側に一端部が支持されるとともに、他端が前記筐体の底面側から上方に向かい、その先端が前記筐体から離間した自由端として構成された弾性変形するレバーを備えた液体収納容器において、
前記筐体には、前記レバーの自由端と前記筐体との間の空間の少なくとも一部を覆うように、前記レバーの上方となる位置で前記筐体から前記レバーの延在方向に向かって張り出した突出部が設けられていることを特徴とする。
【0010】
液体収納容器に備えられたレバーは、液体収納容器をホルダ等に装着するときの操作に用いられるが、本発明の液体収納容器によれば、液体収納容器の筐体には、レバーの自由端と筐体との間の空間を覆うように張り出した突出部が設けられている。このように筐体に突出部を設けるというきわめて簡単な構成で、レバーの特に力が加わりやすい自由端部に不用意な力が働くのが防止される。また、突出部は筐体に上記のように設けられているので、液体供給容器をホルダ等へ装着する際の邪魔にもならず、着脱に関するスペースも無駄にならない。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明を詳細に説明する。
【0016】
まずはじめに、本発明のインクタンクの全体的な構成について、図1及び図2を用いて説明する。図1は本発明の一実施形態によるインクタンクの構造を示す断面図であり、図2は図1に示したインクタンクの矢印Bから見た構造を示す側断面図である。
【0017】
図1に示すように、インクタンク102には、記録ヘッド105を備えたインクタンクホルダ101にインクタンク102を固定するための第1係合部(係止爪)103bが設けられている。インクタンク102は、第2係合部103aをインクタンクホルダ101に設けられた第2係止部としてのロック用開口部104aに嵌合させ、さらに第1係合部103bを第1係止部としてのロック用開口部104bに嵌合させることで、インクタンクホルダ101に固定される。ここで、第1係合部103bは、第2係合部103aが設けられる側面に対する他側面に対して弾性的に設けられたラッチレバー109に設けられている。
【0018】
この時、記録ヘッド105へインクを供給するためのインク流路106の末端に設けられたフィルタ107がインクタンクの使用状態で底となる部分に配されるインク供給口108からインクタンク102内へ進入し、インク供給口部の供給部材111と圧接されることでインクの流れる経路が確保され、記録ヘッド105へインクを供給することが可能になる。
【0019】
図2に示すように、インクタンク102には、インクを吸収して保持する吸収部材110と、吸収部材110とインク供給口108(図1参照)の間に在って、吸収部材110からインクタンクホルダ101(図1参照)へインクを送り出すための供給部材111と、吸収部材110からタンク内部へ漏れ出したインクを一時的に保持するバッファ室112と、インクタンク102の内部圧力を大気圧に保つためにインクタンク102の内部を大気と連通させる大気連通口113とが設けられている。
【0020】
大気連通口113の内部開口部は、インクが吸収部材110の内部からバッファ室112に移動したとき、インクタンク102をいかなる姿勢にしてもインクが外部へ漏れないようにバッファ室112のほぼ中央に配置されている。
【0021】
吸収部材110及び供給部材111には、ポリオレフィン系樹脂からなる方向性を有する繊維束を圧縮して繊維どうしを熱溶融結合させ、各部材に適した疎密状態に設定された繊維吸収体が用いられ、所定の寸法に切断されてタンク容器内に収容される。
【0022】
吸収部材110は、図3に示すように、弾性を有する外側に膨らんだ凸形状の部材であり、インクタンク内部へ収容する際に反力が発生するようにしている。また、本実施形態では外周部の繊維密度を内部の繊維密度に比べて高くすることで、外周部のインク保持性をより高めている。
【0023】
供給部材111はフィルタ107面に対して交差する方向、好ましくは垂直な方向に繊維が並べられ、吸収部材110は、供給部材111の繊維方向と交差する方向、好ましくは直交する方向に繊維が並ぶようにインクタンク内に収納される。このようにすることで、インクを保持するための適正な負圧を発生させつつ、記録ヘッド105に安定してインクを供給することが可能となる。
【0024】
また、図1に示すように、インクタンク102内部の底面と吸収部材110との間には底面バッファ室121が設けられ、インクタンク102の底面側へ移動したインクが供給部材111の周辺に集中してインク供給口108から外部へ漏れ出すことを防止している。なお、底面バッファ室121、及びインクタンク102の側面に設けられたバッファ室112は、インクタンク102の内壁と吸収部材110との間に設けられた隙間である空隙131を介して連通されている。
【0025】
吸収部材110及び供給部材111を収納するタンク本体115とともにインクタンク102の筐体の構成する蓋116は、本実施形態ではインクタンク102の使用時の姿勢において底面に設けられたインク供給口108に対向する上面開口を塞ぐ。そして、本実施形態においては、この蓋116はラッチレバー109の上方となる位置に、タンク本体115からラッチレバー109の延在方向に突出した突出部116aを備えている。
【0026】
この突出部116aについてさらに詳細に説明する。本実施形態の突出部116aは、その突端部116cに折り曲げ部116bを備えている。蓋116の厚みは約1mm程度であるが、この折り曲げ部116b(長さ4mm程度)を有することで、ラッチレバー109とラッチレバーの基端部のあるタンク本体の側面部との間に、ユーザが不用意に指などを挟みこむことがないようになっている。その結果、ラッチレバー109に対して不用意な力が働くことはなく、ラッチレバー109がタンク本体115から外れてしまうことを防止することができる。また、突出部116aは、ラッチレバー109よりも上方、すなわちインクタンク102をインクタンクホルダ101に装着した状態でインクタンクホルダ101内に位置しない部位に設けられているので、インクタンク102の装着動作の邪魔にはならず、また、装着に関するスペースも無駄にならない。
【0027】
なお、本実施形態では、突出部116aを蓋116に一体的に設けることでタンク本体115の成形を容易にしているが、レバー部(ラッチレバー109の支点部109aと自由端部109bとの間の領域)に対向するタンク本体115の部分の、支点部109aとは反対側の領域に設けられ、該領域の自由端109bと筐体との間の空間の少なくとも一部を覆うものであれば、タンク本体115の側面に設けられていれもよい。突出部116aをタンク本体115の側面に設けた場合には、本実施形態と比較して突出部116aをラッチレバー109の自由端部109bにより近い位置に設定でき、突出部116aとラッチレバー109の自由端部109bとの高さ方向での距離を小さくすることができるので、折り曲げ部109bを設けなくても、ラッチレバー109へ不用意な力が働くのを防止できる。蓋116に突出部116aを設けた場合でも、突出部116aをラッチレバー109の自由端部109bに近い位置に設けることができれば、折り曲げ部106bは必ずしも設けなくてもよい。
【0028】
また、後述する図5〜図7及び図11に示すように、製造時あるいはインクタンク102が単体で存在する場合に、ラッチレバー109の自由端部109bと支点部109aのあるタンク本体115の側面部との間の隙間が5mm以下、好ましくは3mm以下とすることが望ましい。また、図1に示すようにインクタンク102が記録ヘッド105を備えたインクタンクホルダ101に装着された状態で、突出部116aの根元から突端部116cまでの距離L1と、タンク本体115のラッチレバー109が設けられた面からラッチレバー109の自由端部109bまでの距離L2とを比較したときに、L1≧L2となることが望ましい。特に、L1≒L2の場合は、ラッチレバー109によるインクタンク102の着脱動作に支障がないのでより好ましい。
【0029】
次に、本発明のインクタンクが装着される記録ヘッドカートリッジについて図4を用いて説明しながら、この図4に搭載される本発明のインクタンクについて、図5〜図7を用いて説明する。
【0030】
記録ヘッドカートリッジは、インク吐出用の電気信号である記録信号に基づいてインクを吐出する記録ヘッドとしてのノズル部と、インクを収容するインクタンクを着脱自在に保持するインクタンクホルダとを有する構成である。ノズル部は記録ヘッドカートリッジの底部に設けられており、インクは記録ヘッドカートリッジから下方に向かって吐出される。
【0031】
図4はインクタンクホルダを含む記録ヘッドカートリッジの構成を示す図であり、同図(a)はブラックインクのみを収容するブラックインクタンクが装着されるモノカラーホルダの一構成例を示す底面図、同図(b)はカラーインクが収容されるカラーインクタンクが装着されるカラーホルダの一構成例を示す底面図である。
【0032】
図4(a)に示す記録ヘッドカートリッジ1aはモノカラー用のカートリッジであり、インクを吐出するノズル部50と、上面に開口部を有する箱状の形状をなすモノカラーホルダ60とが一体となったもので、モノカラーホルダ60の内部に、モノカラーのインクを収容するインクタンクが着脱自在に装着される。
【0033】
アルミニウム等の金属板からなるベースプレート51にはインク吐出用のエネルギーを発生するための不図示の電気熱変換体(発熱抵抗体など)が配設されている。また、ベースプレート51には、後述するキャリッジ2の各ヘッド位置決め突起2d、2e(図18参照)の位置に対応して、記録ヘッドカートリッジ1aがキャリッジ2に装着された際に、角形のヘッド位置決め突起2dが嵌合するヘッド位置決め切り欠き、および丸形のヘッド位置決め突起2eが嵌合するヘッド位置決め穴が形成されている。
【0034】
また、図4(b)に示す記録ヘッドカートリッジ1bは、ブラックインクを収容するブラックインクタンクと、イエロー、マゼンダ、シアンの3色のインクを収容するカラーインクタンクとが着脱可能なカラーホルダ160を備えており、4色のインクを吐出するものである。そのため、ノズル部150も、各色のインクに対応して、ブラック用の吐出口群150Bと、イエロー用の吐出口群150Yと、マゼンダ用の吐出口群150Mと、シアン用の吐出口群150Cとに分けられる。
【0035】
なお、図4(b)に示すカラーホルダ160、及び図4(a)に示すモノカラーホルダ60は、それぞれ同一のキャリッジ上に搭載可能であり、記録ヘッドカートリッジを交換することで、モノクロームまたはカラーのいずれのプリントも可能である。
【0036】
図5はモノカラーのインクを収納するインクタンク102aの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク供給口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。図5から図7に示すインクタンクでは、その基本構成は図1及び図2に示したものと同じであるため、特に断りのない限り、同じ機能を有する個所は同じ符号をつけて説明する。
【0037】
図5に示すモノカラー用のインクタンク102aの内部には上述した繊維吸収体からなる吸収部材が収納され、吸収部材が発生する毛管力によってモノカラーのインクが保持される。なお、繊維吸収体の繊維方向は図5(c)に示すようにバッファ室に向かう方向に対して平行な方向である。吸収部材は図3に示したように外側へ膨らむ凸面を有し、この凸面はインクタンク102aの最大面積を有する面に位置され、このことによってインクタンク102aの内壁と吸収部材との密着性を確実に確保することができ、吸収部材のズレが抑制される。逆に、繊維吸収体の切断面は、図5(c)の斜線部で示す、インクタンク102aの内面の最小面積面に位置している。ここで、繊維吸収体は繊維方向に略直角方向に切断されている。このように切断面をインクタンク102aの最小面積面に位置させることで、繊維方向に伝わって吸収部材外へ流れ出るインク(自由インク)を最小限に減らすことが可能となる。
【0038】
また、図5(c)に示すように、キャリッジ走査方向に対して繊維方向は交差する方向(重力方向水平方向)に配列されているので、キャリッジの移動に伴う繊維吸収体内のインクの移動を抑えることが可能である。
【0039】
図5に示すモノカラー用のインクタンクは、タンク本体に設けられたラッチレバー109のロック部103bを図4(a)に示したモノカラーホルダ60のロック用開口部(不図示)に嵌合させることで装着される。このようにラッチレバーを有する装着機構により、小スペースで操作性のよい着脱が可能となる。また、本実施形態において、図5のインクタンク102a内に収納される吸収部材は、6D(デニール)、吸収部材は2Dの繊維から形成されている。
【0040】
一方、図4(b)に示したカラーホルダ160には、図6に示すブラックインクタンク102b、及び図7に示すカラーインクタンク102cがそれぞれ装着可能であり、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のインクを記録ヘッドに供給可能である。
【0041】
図6はブラックインクを収納するブラックインクタンク102bの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク注入口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。また、図7はカラーインクを収納するカラーインクタンク102cの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク注入口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。
【0042】
図6に示したブラックインクタンク102bは、ブラックインクのみを収納するものであり、図5に示したモノカラー用のインクタンク102aに比べて小型タイプとなっている。ブラックインクタンク102bの内部には、図5に示したモノカラー用のインクタンク102aと同様に、繊維吸収体からなる吸収部材及び供給部材が収納される。吸収部材に吸収されているインクは、インク供給口に配された供給部材を通してブラックインクタンク102bから排出され、記録ヘッドへと導かれる。
【0043】
繊維吸収体の繊維方向は、図6(c)に示す方向であり、吸収部材からバッファ室へ向かう方向に対して直交する方向である。このことによりブラックインクタンク102bの内部のインクがバッファ室へ移動することが抑制される。また、図5のインクタンク102aと同様に、繊維吸収体の切断面が、図6(b)に斜線で示すブラックインクタンク102bの内面の最小面積面に位置しているので、自由インクが防止できる。また、前述じたように、キャリッジの走査方向に対して、吸収部材からバッファ室へ向かう方向が交差しているため、バッファ室へのインクの移動が防止できる。カラーホルダ160へは、図5に示したモノカラー用のインクタンク102aと同様にラッチレバー109を用いて装着される。また、図6のブラックインクタンク102bにおいて、本実施形態では吸収部材、供給部材ともに6D(デニール)の繊維により形成されている。
【0044】
また、図7に示したカラーインクタンク102cは、内部が3つの部屋に仕切られ、それぞれイエロー、マゼンタ、シアンのインクが収納される。また、各部屋には上述した繊維吸収体からなる吸収部材及び供給部材が収納されている。本実施形態においては、図6のブラックインクタンク102bと同様に、吸収部材、供給部材ともに6D(デニール)の繊維から形成されている。
【0045】
繊維吸収体の繊維方向は、図7(c)に示す方向であり、図5に示したモノカラー用のインクタンク102aと同様である。繊維吸収体の切断面も同様に、図7(c)に斜線で示すカラーインクタンク102cの最小面積面に位置している。また、キャリッジ走査方向に対して吸収部材からバッファ室へ向かう方向も同様に交差(略直交)しているため、バッファ室へのインク移動が防止できる。カラーホルダ160へは、図5に示したモノカラー用のインクタンク102aと同様にラッチレバー109を用いて装着される。
【0046】
次に、これらのインクタンクに装着されるインクタンク用キャップについて、図8〜図17を用いて説明する。
【0047】
図8は、図5のインクタンクに適用可能なキャップの斜視図である。図8に示すキャップ200は、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂により構成されており、インク供給口108(図1参照)の周囲を塞ぐためのゴムなどの弾性シール部材202を備えた底面部201と、インクタンクと係合するための係合部としての第1係止部204及び第2係止部205と、キャップ200をインクタンクに着脱するためのつまみ部203と、を備えている。これら底面部201、第1係止部204、第2係止部205、及びつまみ部203は一体成形されており、キャップ本体を構成する。弾性シール部材202を形成するエラストマーは、接着剤などによりキャップ本体に糊付けされるほか、例えば2色成形などの方法で、キャップ本体に対して分離不能に一体的に形成されてもよい。
【0048】
ここで、つまみ部203は、底面部201に連続して、言い替えれば底面部201の延長方向に設けられており、図に示されるように弾性シール部材202が設けられる面とは反対側の面側、すなわち、インクタンクからキャップ200を取り外す方向に傾いている。また、つまみ部203の表面及び裏面には、キャップ200の着脱の際の滑り止め防止のために、つまみ部203の延在方向に交差する方向に沿った細い溝が設けられている。
【0049】
本実施形態において、第1係止部204は、図5に示すインクタンク102aの第1係止穴150に係止するための係止爪204aと、ラッチレバー109の支点部(基端部)109aの周囲を非接触状態で覆う保護部204bとにより構成されている。底面部201の係止爪204aに対向する領域は穴201aが設けられており、底面部201のつまみ部203側の領域の強度を弱くするようになっている。また、保護部204bは、ラッチレバー109の保護としての機能のほか、つまみ部203の端部に設けられている第1係止部204に対する強度補強リブとしても機能し、第1係止部204の剛性を高め、つまみ部203にキャップ200をインクタンクに対して着脱させる力が加わったときに、その力を確実に底面部201へ伝えるという効果を奏するものである。
【0050】
一方、本実施形態における第2係止部205は、前述した記録ヘッドへの装着部としてのロック部103aに係止するための係止穴205aを備えている。ここで、つまみ部203の近傍に設けられた第1係止部204の係止爪204aの底面部201からの高さは、つまみ部203から離れた第2係止部205の係止穴204aの底面部201からの高さより低くなっている。
【0051】
底面部201は、第1係止部204と第2係止部205とを繋ぐ部分であり、その両側部の一部に、第2係止部205から第1係止部204に向かう方向にリブ206a,206bが設けられている。本実施形態では、リブ206a,206bは、キャップの第1係止部204から第2係止部205への方向に関して、弾性シール部材202をカバーするように設けられており、2つのリブ206a,206bのうち、図8に示す図で奥側に表されているリブ206bは第2係止部205から延在し、手前側のリブ206aは第2係止部205とは離れて設けられている。
【0052】
次に、図11を用いて、本発明のインクタンクに上述のキャップを取り付けた状態について説明する。図11は、図5に示すインクタンク102aに、図8に示すキャップ200を取り付けた状態を説明する、模式的断面図である。図5及び図8より明らかなように、インクタンク102aの突出部116aの突端部116cと、キャップ200のつまみ部203の先端とを結ぶ線(図11中の破線)は、インクタンク102aにキャップ200を装着しただけの状態(力を加えない状態)でのラッチレバー109(図11中のFree状態)に対しては交差するが、インクタンクホルダにインクタンク102aを装着した状態でのラッチレバー109(図11中のヘッド装着時状態)に対しては交差しないようになっている。言い替えれば、インクタンク102aの突出部116aの突端部116cと、つまみ部203の端部とを結ぶ線(図11中の破線)は、ラッチレバー109の弾性変形の範囲内でのラッチレバー109の移動領域と交差するようになっている。
【0053】
そのため、インクタンク102aにキャップ200を装着した状態で、インクタンク102aを落下させるなどして衝撃を加えた場合でも、ラッチレバー109は、図11の落下変形状態よりは変形しないので、ラッチレバー109を損傷する恐れはない。また、平面に対してインクタンク102aの突出部116aの突端部116bと、つまみ部203の先端とが接するように衝突する場合には、ラッチレバー109が図中の図11のFree状態から落下変形状態まで弾性変形することで、その衝撃を緩和し、不用意にキャップ200がインクタンク102aから離脱することを効果的に防止することができる。
【0054】
次に、図12及び図13を用いて、インクタンク102aからキャップ200を取り外す取り外し方及び取り付け方について詳細に説明する。図12及び図13は、図5に示すインクタンク102aに、図8に示すキャップ200を取り付けた際の、キャップ200とインクタンク102aとの着脱を時系列的に説明するための説明図であり、(a)〜(d)の順にキャップがインクタンクから取り外される様子を示している。なお、キャップ200をインクタンク102aに取り付ける際には、(d)→(c)→(b)→(a)のように取り外す際とは逆順に行えばよいのでその説明は省略する。
【0055】
図12(a)は、インクタンク102aにキャップ200が取り付けられている状態を示している。この状態では、前述したように、弾性シール部材202はインクタンク102aのインク供給口108をシールしており、キャップ200は第1係止部204の係止爪204aがインクタンク102aの係止穴150と係合し、第2係止部205の係合穴205aに対してインクタンク102aのロック部103aが係止していることでインクタンク102aに固定されている。
【0056】
ここで、弾性シール部材202はキャップ200の底面部201に設けられており、キャップ200はこの底面部201の両端部(第1係止部204と第2係止部205)において固定されているので、キャップ200が取り付けられている状態ではインク供給口108は確実に保護されている。また、係止爪204aの係合穴150に係合する長さは、落下などの衝撃によって不用意にインクタンク102aからキャップ200が取り外されることのないよう、ある程度長いほうが望ましい。本実施形態では3mm〜5mm程度となっている。
【0057】
次に、図12(b)に示すように、つまみ部203に力Fを加える。このキャップ200を取り外すのに必要な力によって、キャップ200の底面部201は、リブ206a,206bの第1係止部204側の端部近傍を支点として弾性的に変形しようとする。その結果、第1係止部204の係止爪204aは係合穴150の底面を摺動しはじめる。この時、第1係止部204は保護部204bと一体化しているために、つまみ部203の基部はそれほど変形することなく、つまみ部203に加えられた力Fを底面部201に効果的に伝えられるようになっている。なお、この力Fは、つまみ部203の底面部201に対する傾き方向と一致しており、底面部201のつまみ部203近傍(第1係止部204とリブ206a,206bの間の領域)の変形をより促進させる効果がある。
【0058】
また、このようにつまみ部203が傾いていることで、例えばインクタンク102aの供給口108側から落下した際に、このつまみ部203がクッションの役割を果たすので、キャップ200の不用意な外れが防止される。
【0059】
一方、第2係止部205側及び弾性シール部材202は、リブ206a,206bなどの効果により、図12(a)に示す状態とほぼ同じ状態を維持している。
【0060】
次に、図12(c)に示すように、つまみ部203が力Fによりさらに移動すると、第1係止部204の係止爪204aは、係合穴150の底面を摺動を続ける一方で、インクタンク102aのインク供給口108をシールしていた弾性シール部材202のシールがつまみ部203側の領域から一部離れるので、弾性シール部材202とインク供給口108との間が大気に開放される。このとき、リブ206a,206bがその周縁部に設けられている底面部201の領域について図に示すように僅かに弾性変形することは、上述のインク供給口部のスムースな大気への開放を促進するという観点から好ましい。
【0061】
その後、さらにつまみ部203が移動すると、図13(d)に示すように、第1係止部204の係止爪204aは係合穴150から離脱する。その後は底面部201の弾性変形によるたわみは緩和され、第2係止部205近傍を支点とした回転運動によりキャップ200はインクタンク102aから取り外される。ここで、本形態のキャップ200では、第1係止部204の底面部201からの高さが、第2係止部205の底面部201からの高さより低くなっていることで、つまみ部203及び底面部201に余計な力をかけることなくスムーズにキャップ200を取り外すことができるようになっている。
【0062】
このように、本形態のキャップ200の場合には、着脱に用いられる力によって、弾性シール部材202が設けられている底面部201の少なくとも一部が変形するので、開封に伴う衝撃が少なく、容易に開封できるとともに、インク供給口部が従来のキャップに対して相対的にゆっくり開封されるので、キャップ200を開封する際にインクなどが飛び散ることを抑制することができる。
【0063】
次に、図9及び図10を用いて、図6及び図7のインクタンクにそれぞれ装着されるキャップの一例について説明する。図9及び図10に示す形態では、前述の図8に示した形態との相違点を中心に説明を行い、図8と同様の機能を有する個所についてはその説明を省略するが、それぞれの構成は図8において説明した効果と同当の効果を奏することができるものである。
【0064】
図9は、図6のブラックインクタンク102bに適用可能なキャップ300の斜視図である。図9に示すキャップ300は、弾性シール部材302を備える底面部301と、つまみ部303と、係止爪304a及び保護部304bを備える第1係止部と、ブラックインクタンク102bのロック部103aに係合するための係止穴305aを有する第2係止部305とを有している。本形態では、前述の図8に示す形態に対して、底面部301の幅のほか、2つのリブ306が第2係止部305と一体となっており、その位置が弾性シール部材302をカバーしない領域に設けられ、その代わりにリブ306の高さが高くなっていること、第1係止部の係止爪304aが1ヵ所であり、代わりにブラックインクタンク102bの底面が当接するタンク当接部304dを備えていること、が異なっている。
【0065】
図14(a)〜図15(d)に、図9に示すキャップ300が図6に示すインクタンク102bから取り外される様子を示す。図14(a)〜図15(d)のそれぞれは、図12(a)〜図13(d)のそれぞれと対応する状態を示している。
【0066】
本形態の特徴は、図14(b)に示すように、つまみ部303に力Fを加えはじめた初期の段階でブラックインクタンク102bのインク供給口108をシールしていた弾性シール部材302のシールがつまみ部303側の領域から一部離れ、弾性シール部材302とインク供給口108との間が大気に開放されることである。これは、本形態のリブ306が弾性シール部材302をカバーするように設けられていないことにより、底面部301の弾性シール部材302が設けられた領域についても、着脱に用いられる力Fに対して弾性変形するためである。そのため、本形態のキャップ300の底面部301の変形量は他の形態に比較して大きなものとなっている。一方、リブ306によって補強されている第2係止部305は、図15(d)に示すような回動動作を行う場合、その支点を確実にすることで、製品による支点のばらつきの少ない、安定した回動動作を実現できるキャップ300を提供することができる。
【0067】
図10は、図7のカラーインクタンク102cに適用可能なキャップ400の斜視図である。図10に示すキャップ400は、カラーインクタンク102cのインク供給口に対応した複数の弾性シール部材402a、402b、402cを有している。図8に示す形態と同様、本形態でも、弾性シール部材402a、402b、402cを備える底面部401と、つまみ部403と、2つの係止爪404a及び保護部404bを備える第1係止部と、底面部401の両側部に設けられた2つのリブ406と、係止穴405aを備える第2係止部405とを有している。本形態では、底面部401のつまみ部403近傍の領域に切り欠き部407が設けられている点が、図8に示した形態と異なっている。
【0068】
図16(a)〜図17(d)に、図10に示すキャップ400が図7に示すカラーインクタンク102cから取り外される様子を説明する。図16(a)〜図17(d)のそれぞれは、図12(a)〜図13(d)のそれぞれと対応する状態を示している。
【0069】
本形態の場合、カラーインクタンク102cには複数のインク供給口が設けられているため、インク供給口は第1係止部に近い側から順に開封される。そのため、3色のインク供給口が同時に開封されることがなく、しかも各インク供給口は前述のように僅かに大気に対して開放された後、開封されるので、開封時に飛び散ったインクが混ざりあう恐れはない。
【0070】
また、本形態においては、底面部401に切り欠き部407を設けているために、図16(b)〜図17(c)に示す状態で、底面部401のつまみ部403側の領域が弾性変形することが促進される。ここで、前述の図12で説明したように、本形態においても第1係止部は保護部404bがつまみ部403の基部の補強リブとして作用するので、キャップ400を取り外すための力Fが効率的に底面部401に伝達されることで、切り欠き部407が設けられている底面部401の領域の変形がより促進される。
【0071】
なお、以上説明した本発明のキャップについては、インクタンクに設けられたレバーの有無や、突出部の有無に拘わらず、上述した構成を適用することが可能である。しかしながら、インクタンクにレバー及び突出部を備えることで、図11を用いて説明したような効果を奏することができるので、このようなインクタンクに装着されるキャップとして、本発明のキャップを用いることはより望ましい。
【0072】
(キャリッジ)
次に、本発明のインクタンクを着脱自在に保持するキャリッジについて図18を参照して説明する。
【0073】
図18はインクジェット記録装置が備えるキャリッジの一構成例を示す斜視図である。
【0074】
図18に示すように、キャリッジ2は全体的に枠型の形状をなしており、その中空部に、記録ヘッドカートリッジ1(後述する図19参照)が装着される。キャリッジ2の背面には2つの軸受部2aが一体的に設けられており、これら各軸受部2aにガイドシャフト5が挿通される。また、キャリッジ2の前面には、2つの挟持部として、ガイドレール挟持部2bとキャリッジ変形防止用ストッパ2cが一体的に設けられている。ガイドレール挟持部2bはケーブル押え21側に設けられ、キャリッジ変形防止用ストッパ2cはヘッドガイド22側に設けられる。ガイドレール挟持部2bおよびキャリッジ変形防止用ストッパ2cは、それぞれ板状のガイドレール12を挟んで上下方向に間隔をおいて突設された2つの部材で構成されるものである。このように、2つの軸受部2aと、ガイドレール挟持部2bと、キャリッジ変形防止用ストッパ2cにおいてキャリッジ2が支持されている。これにより、キャリッジ2はベース14(図19参照)と平行になるように支持され、キャリッジ2に装着された記録ヘッドカートリッジのノズル部(図4参照)と記録媒体との距離がほぼ一定に保たれる。
【0075】
フレキシブルケーブル3は所定の経路を引き回され、その先端部に設けられたケーブル端子部3aがキャリッジ2の図示右側壁の内側に位置するように、ケーブル押え21により固定されている。ケーブル端子部3aは、キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1を装着したとき、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド端子部(不図示)が当接するもので、これにより、記録ヘッドカートリッジ1との電気的接続がなされる。
【0076】
キャリッジ2の、ケーブル端子部3aが位置している面には、2つのヘッド位置決め突起2d、2eが一体的に設けられている。一方のヘッド位置決め突起2dは角形で、ケーブル端子部3aよりも奥側に設けられている。他方の位置決め突起2eは先端部が円錐形状の丸形で、ケーブル端子部3aよりも手前側に設けられている。キャリッジ2に記録ヘッドカートリッジ1が装着された状態では、一方のヘッド位置決め突起2dが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位置決め切り欠き(不図示)に嵌合するとともに、他方の位置決め突起2eが記録ヘッドカートリッジ1のヘッド位置決め穴(不図示)に嵌合し、記録ヘッドカートリッジ1のキャリッジ2に対する正確な位置決めがなされる。
【0077】
キャリッジ2の、ケーブル端子部3aと対向する部位には、コンタクトバネ23が設けられ、その先端部には、樹脂で成形されたヘッドガイド22が固着されている。すなわちヘッドガイド22は、キャリッジ2に弾性的に支持される。ヘッドガイド22は、記録ヘッドカートリッジ1がキャリッジ2に装着された状態では、記録ヘッドカートリッジ1のヘッド押圧部(不図示)に嵌合に、コンタクトバネ23のバネ力により記録ヘッドカートリッジ1をケーブル端子部3aに向けて付勢するものであり、ケーブル端子部3aとヘッドガイド22とを対向配置することにより、ケーブル端子部3aとヘッド端子部との接触を確実なものとしている。また、ヘッドガイド22は、記録ヘッドカートリッジ1をキャリッジ2に装着する際のガイドの役目もはたしている。
【0078】
(インクジェット記録装置)
次に、上述した本発明のインクタンクを装着可能な記録ヘッドカートリッジを搭載したインクジェット記録装置について図19を用いて説明する。
【0079】
図19は、記録ヘッドカートリッジを搭載したインクジェット記録装置の一構成例を示す斜視図である。なお、図19はカバーを取り外した状態を示している。
【0080】
図19において、キャリッジ2は、記録ヘッドカートリッジ1を着脱自在に搭載するものであり、フレーム4に両端部が固定され互いに平行に配置されたガイドシャフト5およびガイドレール12に、記録媒体Pの搬送方向と直交し、かつ記録媒体Pの面に平行な摺動自在に支持される。また、キャリッジ2は、キャリッジ駆動モータ10の出力軸に固着された駆動プーリ13と、回転自在に軸支された従動プーリ(不図示)との間に掛け回されたキャリッジ駆動ベルト11の一部位に結合されており、キャリッジ駆動モータ10を駆動することでキャリッジ駆動ベルト11が回転し、キャリッジ2が上記方向に往復運動する構成となっている。
【0081】
記録ヘッドカートリッジ1のノズル部への記録信号は、例えば、キャリッジ2に設けられたフレキシブルケーブル3を介して、インクジェット記録装置の動作を制御する制御基板(不図示)から伝送される。フレキシブルケーブル3はキャリッジ2の移動方向に沿って配され、キャリッジ2の移動に伴ってループを形成する。
【0082】
一方、記録媒体Pは、両端部がフレーム4に回転自在に支持された圧板8上に積載される。圧板8は、付勢手段(不図示)によりピックアップローラ9に向けて付勢されており、圧板8上に積載された記録媒体Pは、ピックアップローラ9に押し付けられている。給紙命令によってピックアップローラ9を回転させると、ピックアップローラ9と記録媒体Pとの摩擦力により記録媒体Pが送り出されるが、圧板8は従来の自動給紙装置で用いられているような分離爪等の分離手段(不図示)を有しており、この分離手段の作用により、最上位置の記録媒体Pのみ1枚だけ送り出される。
【0083】
ピックアップローラ9によって送り出された記録媒体Pは、フレーム4に両端部が支持された搬送ローラ6、およびベース14に設けられたピンチローラ7により挟持されながらキャリッジ2の下方に搬送される。記録媒体Pへは、この位置で記録が行われる。さらに、記録媒体Pの搬送方向に対してキャリッジ2よりも下流側には、排紙ローラ15および拍車16が対向配置され、キャリッジ2の下方を通過した記録媒体Pは、これら排紙ローラ15と拍車16とに挟持され、排紙される。上述したピックアップローラ9、搬送ローラ6および排紙ローラ15の駆動は、紙送りモータ(不図示)を駆動源として行われる。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液体供給容器は、レバーの自由端と筐体との間の空間の少なくとも一部を覆うように、レバーの上方となる位置で筐体からレバーの延在方向に向かって張り出した突出部を筐体に設けることで、液体供給容器をホルダ等へ装着する際のスペースを無駄にすることなく、簡単な構成でレバーを不用意な外力から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクの構造を示す断面図である。
【図2】図1に示したインクタンクの矢印Bから見た構造を示す側断面図である。
【図3】図1に示した吸収部材及び供給部材の形状及び繊維方向を示す斜視図である。
【図4】インクタンクホルダを含む記録ヘッドカートリッジの構成を示す図であり、同図(a)はブラックインクのみを収容するブラックインクタンクが装着されるモノカラーホルダの一構成例を示す底面図、同図(b)はカラーインクが収容されるカラーインクタンクが装着されるカラーホルダの一構成例を示す底面図である。
【図5】モノカラーのインクを収納するインクタンクの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク注入口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。
【図6】ブラックインクを収納するブラックインクタンクの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク注入口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。
【図7】カラーインクを収納するカラーインクタンクの形状を示す図であり、同図(a)は側面図、同図(b)はインク注入口を含む底面図、同図(c)は斜視図である。
【図8】図5に示すインクタンクに適用可能な本発明のキャップを示す斜視図である。
【図9】図6に示すインクタンクに適用可能な本発明のキャップを示す斜視図である。
【図10】図7に示すインクタンクに適用可能な本発明のキャップを示す斜視図である。
【図11】本発明のインクタンクにキャップを装着した状態を説明する説明図である。
【図12】図5に示すインクタンクに、図8に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図13】図5に示すインクタンクに、図8に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図14】図6に示すインクタンクに、図9に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図15】図6に示すインクタンクに、図9に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図16】図7に示すインクタンクに、図10に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図17】図7に示すインクタンクに、図10に示すキャップを取り付けた際の、キャップとインクタンクとの着脱を時系列的に説明するための模式的説明図である。
【図18】インクジェット記録装置が備えるキャリッジの一構成例を示す斜視図である。
【図19】記録ヘッドカートリッジを搭載したインクジェット記録装置の一構成例を示す斜視図である。
【符号の説明】
101 インクタンクホルダ
102、102a インクタンク
103a,103b ロック部
104a,104b ロック用開口部
105 記録ヘッド
106 インク流路
107 フィルタ
108 インク供給管
109 ラッチレバー
110、110a 吸収部材
111、111a 供給部材
112、112a バッファ室
113 大気連通口
114 ガイド枠
116、116a 蓋
118 空間部
119 ガイド溝
120 終端部
121 底面バッファ室
122 外部バッファ室
124 リブ
131 空隙
150 第1係止穴
200、300,400 キャップ
201、301,401 底面部
202,302,402a,402b,402c 弾性シール部材
203、303,403 つまみ部
204、304,404 第1係止部
204a,304a,404a 係止爪
204b、304b、404b 保護部
204c,304c,404c 保護空間
304d タンク当接部
205,305,405 第2係止部
205a,305a,405a 係止穴
206、306,406 リブ
407 切り欠き部
Claims (3)
- 内部に液体を収納する筐体の外壁の、使用状態の姿勢での底面側に一端部が支持されるとともに、他端が前記筐体の底面側から上方に向かい、その先端が前記筐体から離間した自由端として構成された弾性変形するレバーを備えた液体収納容器において、
前記筐体には、前記レバーの自由端と前記筐体との間の空間の少なくとも一部を覆うように、前記レバーの上方となる位置で前記筐体から前記レバーの延在方向に向かって張り出した突出部が設けられていることを特徴とする液体収納容器。 - 前記突出部の突端部が前記レバーの自由端側に屈曲されていることを特徴とする請求項1に記載の液体収納容器。
- 前記液体収納容器は前記レバーの自由端を前記筐体側に弾性変形させた状態で前記液体収納容器のためのホルダに着脱自在に装着されるものであり、
前記突端部と前記筐体との距離は、前記液体収納容器が前記装着部に装着されている状態での前記レバーの自由端と前記筐体との距離以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の液体収納容器。
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