JP3744066B2 - 電子部品実装方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチノズル型の移載ヘッドを用いた電子部品実装方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子部品を基板に自動搭載する電子部品実装装置として、ロータリーヘッドを備えた電子部品実装装置が広く実施されている。この電子部品実装装置は、移載ヘッドをロータリーヘッドと共にインデックス回転させながら、パーツフィーダに備えられた電子部品を移載ヘッドのノズルに真空吸着してピックアップし、XYテーブル部に位置決めされた基板に実装するようになっている。またこの場合、電子部品を基板に実装する座標位置は、予めプログラムにより与えられており、XYテーブル部を駆動して基板をXY方向に水平移動させることにより、電子部品を所定の座標位置に実装するようになっている。
【0003】
基板の移動量はタクトタイムの長短に絡んでおり、この移動量が大きい程、移動に要する時間は長くなって実装時間も長くなる。したがって実装の高速化を図るためには、基板の移動量は極力小さくした方が有利である。
【0004】
そこで本出願人は、マルチノズル型の移載ヘッドを備えたロータリーヘッド式の電子部品実装装置において、XYテーブル部の駆動による基板の移動量を短縮して実装の高速化を図れる電子部品の実装方法を提案した(特開平4−107987号公報)。このものは、移載ヘッドをモータの駆動によりその軸心を中心に回転させることにより、電子部品を真空吸着したノズルをX方向、Y方向に移動させて、XYテーブル部の駆動によるX方向、Y方向の移動量の一部を負担するようにしている。
【0005】
図6は、従来のマルチノズル型の移載ヘッドを用いた電子部品実装方法の説明図であって、電子部品が実装される基板を平面視したものである。図中、Sは基板であり、P1〜P5は基板Sの所定の座標位置(実装位置)に順に実装される電子部品、H1〜H5は各電子部品P1〜P5を実装する移載ヘッドである。この電子部品P1〜P5は、抵抗チップやチップコンデンサなどの極性の方向性を有しないチップタイプの電子部品である。図6では、電子部品P1〜P5は5個であるが、基板Sに実装される電子部品の個数は何個でもよいものである。
【0006】
図示するように、電子部品P1〜P5は、ロータリーヘッドの円周に沿ってインデックス回転する移載ヘッドH1〜H5により、順に基板Sに実装されるが、この場合、各電子部品P1〜P5を所定の座標位置に実装できるように、基板SはXYテーブル部(図示せず)の駆動によりX方向やY方向へ水平移動する。なお図6は、作図の都合上、基板Sに対して移載ヘッドH1〜H5が移動するように描いているが、実際には各移載ヘッドH1〜H5が電子部品P1〜P5を基板Sに搭載動作を行う位置は一定であり、基板SをX方向やY方向へ水平移動させるものである。また図6において、移載ヘッドH1〜H5は複数本のノズルを有するマルチノズル型であって、基板Sの水平方向の移動量を稼ぐために、その軸心Oを中心に水平回転する(矢印R1〜R3参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図6において、基板Sの水平方向の移動距離の総計ΣL’=L1’+L2’+L3’+L4’である。多数の電子部品を高速度で基板Sに実装するためには、この移動距離の総計ΣL’を極力短縮することが望ましいが、上記従来方法ではこの点の考慮がなされておらず、このため多数個の電子部品を基板に実装する場合、基板の移動距離の総計はかなり長く、タクトタイムの短縮は十分なものではなかった。
【0008】
したがって本発明は、多数の電子部品を基板に実装するにあたり、基板の移動距離の総計を短縮して、高速度での電子部品の基板への実装を可能とする電子部品実装方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基板に実装される複数の電子部品の内方に距離算出の基準点を設定し、かつ電子部品を所定の座標位置に所定の姿勢で実装可能な前記移載ヘッドの2つの回転位置におけるこの移載ヘッドの軸心と前記基準点との距離を各々算出し、この各々算出された短い方の距離の場合の移載ヘッドの回転位置のデータをメモリに格納し、距離の短い方の回転位置を前記移載ヘッドに選択させて電子部品の実装を行うようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明によれば、基板の移動量が短くなる方の回転位置を各移載ヘッドに選択させて、多数個の電子部品を高速度で基板の所定の座標位置に所定の姿勢で実装していくことができる。
【0011】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の平面図、図2は同電子部品実装装置に備えられた移載ヘッドの上下反転斜視図、図3は同電子部品実装装置による電子部品実装方法の説明図、図4は同電子部品実装のフローチャート、図5は同電子部品実装装置の移載ヘッドの回転位置選択の説明図である。
【0012】
まず、図1を参照して電子部品実装装置の概略構成を説明する。1はロータリーヘッドであり、その円周方向に沿って移載ヘッド2が複数個設けられている。4は電子部品の供給装置であって、テーブル6と、このテーブル6上に複数個設けられたテープユニットやチューブフィーダのようなパーツフィーダ5と、このパーツフィーダ5をX方向に水平移動させる送りねじ7等から構成されている。
【0013】
9は電子部品供給装置4の反対側に設けられたXYテーブル部であり、基板8が載置されている。このXYテーブル部9が駆動すると、基板8はX方向やY方向に水平移動し、電子部品の実装位置を移載ヘッド2のノズルの直下に位置させる。
【0014】
図2に示すように、この移載ヘッド2は、マルチノズル型の移載ヘッドであって、その円周方向に複数本のノズル11a〜11dを有している。図1において、3はベルト10によりこの移載ヘッド2をその軸心Oを中心に回転させるモータである。各ノズル11a〜11dの形状寸法は様々であり、電子部品の品種に応じて移載ヘッド2を回転させることにより、ノズル11a〜11dのうちの何れかのノズルを選択する。また選択されたノズル(図2の例ではノズル11a)は下方へ突出される。これらのノズル11a〜11dは、移載ヘッドの軸心Oから偏心した位置にある。この電子部品実装装置は、図1において移載ヘッド2はロータリーヘッド1と共に矢印N方向へインデックス回転しながら、ピックアップステーションPSTでパーツフィーダ5に備えられた電子部品を何れかのノズルの下端部に真空吸着してピックアップし、マウントステーションMSTで搭載動作(昇降動作)を行って基板8に実装する。この場合、電子部品を所定の座標位置に実装するように、XYテーブル部9を駆動して基板8をX方向やY方向へ水平移動させる。また電子部品の向きが正しくなるようにモータ3を駆動してその向きを合わせる。
【0015】
本電子部品実装装置は上記のような構成より成り、次に図3〜図5を参照して電子部品を基板に実装する方法を説明する。本例では、図3に示すように5個の電子部品P1〜P5を移載ヘッド21〜25により基板8上の所定の座標位置(x1,y1),(x2,y2),(x3,y3),(x4,y4),(x5,y5)に実装するものとする。なお図3および図5では、5つの移載ヘッドを区別するために、符号21〜25を付している。また各移載ヘッド2と基板8の相対的な位置関係を判りやすくするために、図6と同様に基板8を基準に図示している。まず図4のステップ1で、5つの座標位置の重心G(x0,y0)を求める。重心Gは基板8に実装される電子部品P1〜P5の内方にあり、後述する距離算出の基準点となる。なお図4に示すフローの演算や判定等はコンピュータにより行われる。
【0016】
次に、ステップ2で、各電子部品P1〜P5のうち極性の方向性無しの電子部品についての実装座標及び実装角度に関するデータを制御装置の記憶部(図示せず)により読み取る。そしてステップ3及びステップ4のフローは極性の方向性を有する電子部品の場合は行われず、極性の方向性無しの電子部品の場合のみ行われる。すなわち、本電子部品の実装方法は、移載ヘッド2をその軸心Oを中心に180°回転させて2つの回転位置のうち何れか一方を選択しながら電子部品を基板8に実装するので、この回転位置によっては電子部品の向きは水平方向に180°左右反転されるものであり、したがって抵抗チップやコンデンサチップのように極性の方向性の無い電子部品のみがステップ3以下のフローの対象となるが、リード付き電子部品のような極性に方向性のあるものはその対象にはならない。本実施の形態では説明の都合上電子部品P1〜P5は極性の方向性が無いものとする。
【0017】
次にステップ3で、実装可能な移載ヘッドの2つの回転位置における移載ヘッドの軸心(回転中心)と重心Gとの距離を算出する。ここで、実装可能な移載ヘッドの2つの回転位置について、図5を参照して説明する。図5において、電子部品P1〜P5は図示する座標位置に図示する姿勢で実装されるのであるが、この場合移載ヘッド21〜25が取り得る回転位置は2つある。この2つの回転位置を図5では実線と破線で示している。図5(a)は、電子部品P1を実装する場合を拡大して示している。図5(a)において、移載ヘッド21は実線で示す回転位置と破線で示す回転位置の2つの回転位置で電子部品P1を所定の姿勢で実装できる。すなわち、モータ3を駆動して破線で示す移載ヘッド21をその軸心Oを中心に180°回転させることにより、実線で示す移載ヘッド21とすることができる。なおこのように移載ヘッド21を180°回転させると、電子部品P1は左右反転するが、電子部品P1には極性の方向性はないので問題はない。
【0018】
そこでステップ3において、実装可能な2つの回転位置における移載ヘッドの軸心(OとO’)と重心Gとの距離D1,D1’(図3)を算出する。そして短い方(軸心O’)の距離(すなわちD1)の場合の移載ヘッド21の回転位置のデータをコンピュータのメモリに格納する。以下同様に、他の電子部品P2〜P5についても、ステップ3において実装可能な2つの回転位置における移載ヘッドの軸心と重心Gとの距離(D2,D2’)〜(D5,D5’)を算出し、ステップ4において短い方の距離D2〜D5の場合の移載ヘッド22〜25の回転位置のデータを選択してメモリに格納する。図5において(b),(c)は、それぞれノズル11d,11bにより電子部品P3,P5を真空吸着して実装する場合を示している。
【0019】
以上のようにしてすべての電子部品P1〜P5について、基板8に実装する際の移載ヘッド21〜25の回転位置のデータをメモリに格納したならば、電子部品P1〜P5を基板8に実装する動作を開始する。すなわち上述したように、移載ヘッド2をロータリーヘッド1に沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダ5に備えられた電子部品をノズル11a〜11dの下端部に真空吸着してピックアップし、基板8に次々に実装していくのであるが、この場合、移載ヘッド2が図3および図5において実線で示す回転位置をとるように、モータ3を駆動して移載ヘッド2を回転させ、またXYテーブル部9を駆動して基板8を所定の位置へ移動させる(ステップ5)。
【0020】
図3を参照すれば、本方法の利点がよく理解される。すなわち、破線で示す基板8(これは、図6の従来例と同じである)の移動距離の総計ΣL’=L1’+L2’+L3’+L4’と、実線で示す基板8の移動距離の総計ΣL=L1+L2+L3+L4を比較すると、後者(ΣL)の方が前者(ΣL’)よりも短い。したがってそれだけXYテーブル部9の駆動による基板8の移動距離を短縮し、多数の電子部品を高速度で基板に実装することができる。
【0021】
上記実施の形態では、多数の電子部品の重心Gの位置を算出し、これを距離比較のための基準点としているが、基準点の決定はこれに限定されるものではなく、要は基板に実装される複数の電子部品の内方に設定すればよいもので、図4のステップ1で重心Gを計算するのは、基準点を決定するための一方法である。
【0022】
【発明の効果】
本発明によれば、XYテーブル部の駆動による基板の移動量を短縮し、多数の電子部品を高速度で基板に実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の平面図
【図2】本発明の一実施の形態における電子部品実装装置に備えられた移載ヘッドの上下反転斜視図
【図3】本発明の一実施の形態における電子部品実装装置による電子部品実装方法の説明図
【図4】本発明の一実施の形態における電子部品実装のフローチャート
【図5】本発明の一実施の形態における電子部品実装装置の移載ヘッドの回転位置選択の説明図
【図6】従来のマルチノズル型の移載ヘッドを用いた電子部品実装方法の説明図
【符号の説明】
1 ロータリーヘッド
2,21〜25 移載ヘッド
3 モータ
5 パーツフィーダ
8 基板
9 XYテーブル部
P1〜P5 電子部品
Claims (1)
- マルチノズルを有する移載ヘッドを複数個備えたロータリーヘッドをインデックス回転させながら、パーツフィーダに備えられた電子部品を何れかのノズルの下端部に真空吸着してピックアップし、この電子部品をXYテーブル部に位置決めされた基板の所定の座標位置に実装するにあたり、前記移載ヘッドをモータの駆動によりその軸心を中心に回転させることにより前記ノズルを水平方向へ移動させて前記XYテーブル部の水平方向の移動量の一部を負担するようにした電子部品実装方法であって、
前記基板に実装される複数の電子部品の内方に距離算出の基準点を設定し、かつ電子部品を所定の座標位置に所定の姿勢で実装可能な前記移載ヘッドの2つの回転位置におけるこの移載ヘッドの軸心と前記基準点との距離を各々算出し、この各々算出された短い方の距離の場合の移載ヘッドの回転位置のデータをメモリに格納し、距離の短い方の回転位置を前記移載ヘッドに選択させて電子部品の実装を行うことを特徴とする電子部品実装方法。
Priority Applications (1)
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|---|---|---|---|
| JP19992296A JP3744066B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 電子部品実装方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19992296A JP3744066B2 (ja) | 1996-07-30 | 1996-07-30 | 電子部品実装方法 |
Publications (2)
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| JPH1051188A JPH1051188A (ja) | 1998-02-20 |
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1996
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| JPH1051188A (ja) | 1998-02-20 |
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