JP3747272B2 - V型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁 取付け装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料ポンプによって昇圧された燃料を燃料分配管に供給し、燃料分配管内の昇圧された燃料を、燃料分配管に取着された燃料噴射弁を介して気筒に連なる吸気管に向けて噴射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特にV型機関における燃料噴射弁取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料噴射装置において、吸気管あるいはスロットルボデーに燃料噴射弁を取付ける際、図3,図4に示される如く行なわれる。
20は内部を吸気路21が貫通するスロットルボデーであって、吸気路21の長手軸芯線は垂直線E−E上に形成される。(基準線を垂直線E−Eと仮定した)22は燃料噴射弁先端支持孔であって、その長手軸芯線G−Gは、前記垂直線E−Eに角度Hをもって交差して形成される。
そして、前記燃料噴射弁先端支持孔22の大気側の開口端部22Aには前記支持孔22より大径の円筒支持孔22Bが連設されるもので、燃料噴射弁先端支持孔22及び円筒支持孔22Bは共に円筒形状をなし長手軸芯線G−Gに同芯に形成される。
又、前記円筒支持孔22B内には弾性材料によって形成されるリング状シールリング23が配置される。
Jは燃料噴射弁であって、その後端はクッション部材24を介して燃料分配管F内に挿入支持され、内部の燃料流路Faと連絡される。
そして、前述した後端に燃料分配管Fが装着された燃料噴射弁Jは、その長手軸芯線K−Kが燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−G上に配置され、かかる状態において燃料噴射弁Jは長手軸芯線G−Gに沿って燃料噴射弁支持孔22内に向けて挿入され、挿入後において燃料分配管Fは例えばスロットルボデー20にネジ等によって固定される。
以上によると、燃料噴射弁Jは、その先端及び後端においてスロットルボデー20と燃料分配管Fとにより挟持されて固定され、その先端近傍の円筒部はリング状シールリング23によって弾性的にシール支持される。
すなわち、燃料噴射弁Jの長手軸芯線K−Kと、燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gとは、同一線上に配置される。
燃料噴射弁Jが燃料分配管Fとスロットルボデー20によって挟持されその後端が円筒シールリング23にて弾性的にシール支持された状態は図4に示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の燃料噴射弁取付け装置によると、直列多気筒機関の如く、吸気路21が側方に複数配置されるとともに各吸気路21の長手軸芯線E−E及び燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gが共に同一方向に向かうものにあっては製造上有効である。
すなわち、複数の燃料噴射弁Jの後端は、単一の燃料分配管Fに挿入配置され、各燃料噴射弁Jの長手軸芯線K−Kと各燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gとは各々同一線上に配置され、かかる状態において、全ての燃料噴射弁Jを前記長手軸芯線に沿って移動させることにより全ての燃料噴射弁先端支持孔22内に同時に挿入配置できるからである。
【0004】
然しながら、従来の燃料噴射弁取付け装置をV型機関の燃料噴射弁取付け装置として用いることは製造上好ましいことでない。
すなわちV型機関にあっては後述するように各気筒に連なる吸気管は左右に交差するよう配置され、一方の吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線と他方の吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線とは同一方向に配置されるものでなく、互いに交差するよう配置される。
以上によれば、前記各燃料噴射弁先端支持孔内へ挿入する燃料噴射弁の挿入方向をY方向より挿入できるものでなく、燃料噴射弁の燃料噴射弁先端支持孔内への挿入作業は極めて困難となる。
【0005】
本発明は、前記不具合に鑑み成されたもので、V型機関において、各燃料噴射弁を各吸気管の燃料噴射弁先端支持孔へ極めて容易に装着することができるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成する為の手段】
本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置は、前記目的達成の為に、V型機関を構成する各気筒に連なる複数の吸気管が垂直線A−Aの両側方にあって且つ垂直線A−Aに対して交差して配置され、各吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bは、垂直線A−Aに対してX度傾斜して穿設され、
前記燃料噴射弁先端支持孔の大気側の開口端部に、軸芯線B−Bに対して前記X度以上の角度Y度をもって傾斜する円錐支持孔を設け、
燃料噴射弁の先端に、その外側面が円錐支持孔に沿う傾斜面を有する円錐シールリングを配置し、
その後端が単一の燃料分配管に挿入配置される前記燃料噴射弁を垂直線A−Aに沿って移動させることにより、その先端を円錐シールリングを介して各燃料噴射弁先端支持孔内に挿入配置し、各燃料噴射弁を、燃料分配管と吸気管との間に挟持するとともに燃料噴射弁を燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bに沿って配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
以上によれば、それぞれの吸気管に向かう各々の燃料噴射弁の後端は、単一の燃料分配管に挿入配置され、かかる状態にある燃料噴射弁を垂直線A−Aに沿って吸気管に向けて移動させることにより同時に各燃料噴射弁を各吸気管に穿設せる各燃料噴射弁先端支持孔内へ挿入配置できる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置の一実施例について図1,図2により説明する。
1はV型機関の各気筒に連なる吸気管であり、垂直線A−Aの両側方に第1の吸気管1A、第2の吸気管1Bが対称配置され、かかる吸気管1A,1Bは垂直線A−Aに対して交差して配置される。
第1の吸気管1AはV型機関を構成する第1気筒W1に連絡され、第2の吸気管1Bは第2気筒に連絡される。
【0009】
吸気管1には燃料噴射弁先端支持孔2が穿設される。
第1の吸気管1Aには第1の燃料噴射弁先端支持孔2A(以下単に第1の支持孔2Aという)が穿設されるもので、この第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1は垂直線A−Aに対してX度傾斜する。第1の支持孔2Aの上方の開口端部2Bは大気に開口し、下方は第1の吸気管1A内に開口する。
第2の吸気管1Bには第2の燃料噴射弁先端支持孔2C(以下単に第2の支持孔2Cという)が穿設されるもので、この第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2は垂直線A−Aに対してX度傾斜する。第2の支持孔2Cの上方の開口端部2Dは大気に開口し、下方は第2の吸気管1B内に開口する。
すなわち、第1の支持孔2A、第2の支持孔2Cは垂直線A−Aに対して対称位置にあってX度傾斜して形成される。
【0010】
Jは第1の吸気管1A、第2の吸気管1Bに向かって配置される燃料噴射弁であり、第1の燃料噴射弁J1は第1の吸気管1Aに向かい、第2の燃料噴射弁J2は第2の吸気管1Bに向かう。
第1の燃料噴射弁J1は、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置され、その後端Jaは単一の燃料分配管3にクッション部材4を介して挿入配置され、燃料分配管3内の燃料流路3Aと連絡される。
この燃料流路3Aには、燃料ポンプ(図示せず)によって昇圧された燃料が供給される。
第2の燃料噴射弁J2は、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2と平行に配置され、その後端Jaは単一の燃料分配管3にクッション部材4を介して挿入配置され、燃料分配管3内の燃料流路3Aと連絡される。
以上によれば単一の燃料分配管3に第1の燃料噴射弁J1と第2の燃料噴射弁J2とが取着されたもので、前述の如く第1の燃料噴射弁J1は第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置され、第2の燃料噴射弁J2は第2の支持孔2Bの長手軸芯線B2−B2と平行に配置される。
【0011】
そして、第1の支持孔2Aの開口端部2Bには円錐支持孔2Eが形成される。この円錐支持孔2Eは、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1に対してY度傾斜する傾斜面であり、前記角度Y度は前記角度X度以上の角度をなす。
角度Y度と角度X度は等しくともよい。
(角度X度は、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1が垂直線A−Aに交差する角度である。)
又、第2の支持孔2Cの開口端部2Dには前記と同様なる円錐支持孔2Eが形成される。この円錐支持孔2Eは、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2に対してY度傾斜する傾斜面であり、前記角度Y度は前記角度X度以上の角度をなす。
【0012】
5は燃料噴射弁Jの円筒状の先端Jbの外周に装着されるリング状をなす円錐シールリングであり、その外側面は、円錐支持孔2Eの傾斜部に沿う傾斜面5Aを成すもので、例えばゴム材料等の弾性材料にて形成される。
そして、前記円錐シールリング5は、燃料分配管3に第1の燃料噴射弁J1及び第2の燃料噴射弁J2が装着された状態において、各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbの外周に装着される。
この状態は図1に示される。
【0013】
そして、燃料分配管3、燃料噴射弁J、吸気管1は以下によって組付けられる。第1に、燃料分配管3に対して第1の燃料噴射弁J1及び第2の燃料噴射弁J2の後端Jaをクッション部材4を介して装着する。
このとき第1の燃料噴射弁J1は、吸気管1の第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置される。
又、第2の燃料噴射弁J2は、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2と平行に配置される。
更に、各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbの外周に円錐シールリング5が装着される。
以上の如く、燃料分配管3に第1,第2の燃料噴射弁J1,J2が装着された状態は図1に示されるもので、この状態において吸気管1とは離れて配置される。
【0014】
第2には、図1に示される如く、燃料噴射弁J1,J2を備えた燃料分配管3が垂直線A−A上に配置され、この状態から燃料分配管3が垂直線A−Aに沿って下方へ移動される。
以上によると、第1の燃料噴射弁J1の円錐シールリング5は第1の支持孔2Aの円錐支持孔2E内に挿入して配置され、第2の燃料噴射弁J2の円錐シールリング5は第2の支持孔2Cの円錐支持孔2E内に挿入して配置される。そして、かかる状態において燃料分配管3が吸気管1にステー等を介してネジ締め固定される。(尚ステー、ネジは図示されない)
以上述べた如く、各燃料噴射弁J1,J2を含む燃料分配管3を垂直線A−Aに沿って下方へ移動することによって各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbを各支持孔2A,2C内に配置できるのは、
(1)第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2を垂直線A−Aに対して対称に、且つX度をもって交差配置したこと。
(2)各支持孔2A,2Cの開口部2B,2Dに、X度以上の角度Y度を有する円錐支持孔2Eを形成したこと。
(3)第1の燃料噴射弁J1を第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1に平行に配置し、その先端Jbに円錐支持孔2Eに沿う傾斜面5Aを備える円錐シールリング5を配置したこと。
(4)第2の燃料噴射弁J2を第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2に平行に配置し、その先端Jbに円錐支持孔2Eに沿う傾斜面5Aを備える円錐シールリング5を配置したこと。
によるものである。
吸気管1に燃料噴射弁J1,J2を含む燃料分配管3が装着された状態は図2に示される。
尚、本実施例は燃料噴射弁J1,J2が同一断面上に配置されるが異なった断面上にあっても実施することができる。
又、第1,第2の支持孔2A,2Cの長手軸線B1−B1、B2−B2の垂直線A−Aに対する交差角度X度が互いに相違しても実施することができる。
更に燃料噴射弁Jの数についても本実施例の2本に限定されない。
【0015】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる燃料噴射弁取付け装置によると、V型機関を構成する各気筒に連なる複数の吸気管が垂直線A−Aの両側方にあって且つ垂直線A−Aに対して交差して配置され、各吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bは、垂直線A−Aに対してX度傾斜して穿設され、
前記燃料噴射弁先端支持孔の大気側の開口端部に、軸芯線B−Bに対して前記X度以上の角度Y度をもって傾斜する円錐支持孔を設け、
燃料噴射弁の先端に、その外側面が円錐支持孔に沿う傾斜面を有する円錐シールリングを配置したので、
複数の燃料噴射弁を備えた燃料分配管を、単に垂直線A−Aに沿って吸気管に向けて移動すればV型機関に連なる吸気管の各支持孔に極めて簡単に燃料噴射弁を取付けることができ、製造上有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置の一実施例を示す要部縦断面図であり、燃料分配管に各燃料噴射弁を装着した状態を示す。
【図2】図1において燃料分配管を含む燃料噴射弁が吸気管に取付けられた状態を示す要部縦断面図。
【図3】従来の燃料噴射弁取付け装置において燃料分配管に燃料噴射弁が装着された状態を示す要部縦断面図。
【図4】図3において燃料分配管を含む燃料噴射弁が吸気管に取付けられた状態を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
1A,1B 吸気管
2A,2C 燃料噴射弁先端支持孔(支持孔)
2B,2D 開口端部
2E 円錐支持孔
3 燃料分配管
5 円錐シールリング
5A 傾斜面
J1,J2 燃料噴射弁
【産業上の利用分野】
本発明は、燃料ポンプによって昇圧された燃料を燃料分配管に供給し、燃料分配管内の昇圧された燃料を、燃料分配管に取着された燃料噴射弁を介して気筒に連なる吸気管に向けて噴射供給する燃料噴射装置に関し、そのうち特にV型機関における燃料噴射弁取付け装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、燃料噴射装置において、吸気管あるいはスロットルボデーに燃料噴射弁を取付ける際、図3,図4に示される如く行なわれる。
20は内部を吸気路21が貫通するスロットルボデーであって、吸気路21の長手軸芯線は垂直線E−E上に形成される。(基準線を垂直線E−Eと仮定した)22は燃料噴射弁先端支持孔であって、その長手軸芯線G−Gは、前記垂直線E−Eに角度Hをもって交差して形成される。
そして、前記燃料噴射弁先端支持孔22の大気側の開口端部22Aには前記支持孔22より大径の円筒支持孔22Bが連設されるもので、燃料噴射弁先端支持孔22及び円筒支持孔22Bは共に円筒形状をなし長手軸芯線G−Gに同芯に形成される。
又、前記円筒支持孔22B内には弾性材料によって形成されるリング状シールリング23が配置される。
Jは燃料噴射弁であって、その後端はクッション部材24を介して燃料分配管F内に挿入支持され、内部の燃料流路Faと連絡される。
そして、前述した後端に燃料分配管Fが装着された燃料噴射弁Jは、その長手軸芯線K−Kが燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−G上に配置され、かかる状態において燃料噴射弁Jは長手軸芯線G−Gに沿って燃料噴射弁支持孔22内に向けて挿入され、挿入後において燃料分配管Fは例えばスロットルボデー20にネジ等によって固定される。
以上によると、燃料噴射弁Jは、その先端及び後端においてスロットルボデー20と燃料分配管Fとにより挟持されて固定され、その先端近傍の円筒部はリング状シールリング23によって弾性的にシール支持される。
すなわち、燃料噴射弁Jの長手軸芯線K−Kと、燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gとは、同一線上に配置される。
燃料噴射弁Jが燃料分配管Fとスロットルボデー20によって挟持されその後端が円筒シールリング23にて弾性的にシール支持された状態は図4に示される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の燃料噴射弁取付け装置によると、直列多気筒機関の如く、吸気路21が側方に複数配置されるとともに各吸気路21の長手軸芯線E−E及び燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gが共に同一方向に向かうものにあっては製造上有効である。
すなわち、複数の燃料噴射弁Jの後端は、単一の燃料分配管Fに挿入配置され、各燃料噴射弁Jの長手軸芯線K−Kと各燃料噴射弁先端支持孔22の長手軸芯線G−Gとは各々同一線上に配置され、かかる状態において、全ての燃料噴射弁Jを前記長手軸芯線に沿って移動させることにより全ての燃料噴射弁先端支持孔22内に同時に挿入配置できるからである。
【0004】
然しながら、従来の燃料噴射弁取付け装置をV型機関の燃料噴射弁取付け装置として用いることは製造上好ましいことでない。
すなわちV型機関にあっては後述するように各気筒に連なる吸気管は左右に交差するよう配置され、一方の吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線と他方の吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線とは同一方向に配置されるものでなく、互いに交差するよう配置される。
以上によれば、前記各燃料噴射弁先端支持孔内へ挿入する燃料噴射弁の挿入方向をY方向より挿入できるものでなく、燃料噴射弁の燃料噴射弁先端支持孔内への挿入作業は極めて困難となる。
【0005】
本発明は、前記不具合に鑑み成されたもので、V型機関において、各燃料噴射弁を各吸気管の燃料噴射弁先端支持孔へ極めて容易に装着することができるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を達成する為の手段】
本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置は、前記目的達成の為に、V型機関を構成する各気筒に連なる複数の吸気管が垂直線A−Aの両側方にあって且つ垂直線A−Aに対して交差して配置され、各吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bは、垂直線A−Aに対してX度傾斜して穿設され、
前記燃料噴射弁先端支持孔の大気側の開口端部に、軸芯線B−Bに対して前記X度以上の角度Y度をもって傾斜する円錐支持孔を設け、
燃料噴射弁の先端に、その外側面が円錐支持孔に沿う傾斜面を有する円錐シールリングを配置し、
その後端が単一の燃料分配管に挿入配置される前記燃料噴射弁を垂直線A−Aに沿って移動させることにより、その先端を円錐シールリングを介して各燃料噴射弁先端支持孔内に挿入配置し、各燃料噴射弁を、燃料分配管と吸気管との間に挟持するとともに燃料噴射弁を燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bに沿って配置したことを特徴とする。
【0007】
【作用】
以上によれば、それぞれの吸気管に向かう各々の燃料噴射弁の後端は、単一の燃料分配管に挿入配置され、かかる状態にある燃料噴射弁を垂直線A−Aに沿って吸気管に向けて移動させることにより同時に各燃料噴射弁を各吸気管に穿設せる各燃料噴射弁先端支持孔内へ挿入配置できる。
【0008】
【実施例】
以下、本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置の一実施例について図1,図2により説明する。
1はV型機関の各気筒に連なる吸気管であり、垂直線A−Aの両側方に第1の吸気管1A、第2の吸気管1Bが対称配置され、かかる吸気管1A,1Bは垂直線A−Aに対して交差して配置される。
第1の吸気管1AはV型機関を構成する第1気筒W1に連絡され、第2の吸気管1Bは第2気筒に連絡される。
【0009】
吸気管1には燃料噴射弁先端支持孔2が穿設される。
第1の吸気管1Aには第1の燃料噴射弁先端支持孔2A(以下単に第1の支持孔2Aという)が穿設されるもので、この第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1は垂直線A−Aに対してX度傾斜する。第1の支持孔2Aの上方の開口端部2Bは大気に開口し、下方は第1の吸気管1A内に開口する。
第2の吸気管1Bには第2の燃料噴射弁先端支持孔2C(以下単に第2の支持孔2Cという)が穿設されるもので、この第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2は垂直線A−Aに対してX度傾斜する。第2の支持孔2Cの上方の開口端部2Dは大気に開口し、下方は第2の吸気管1B内に開口する。
すなわち、第1の支持孔2A、第2の支持孔2Cは垂直線A−Aに対して対称位置にあってX度傾斜して形成される。
【0010】
Jは第1の吸気管1A、第2の吸気管1Bに向かって配置される燃料噴射弁であり、第1の燃料噴射弁J1は第1の吸気管1Aに向かい、第2の燃料噴射弁J2は第2の吸気管1Bに向かう。
第1の燃料噴射弁J1は、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置され、その後端Jaは単一の燃料分配管3にクッション部材4を介して挿入配置され、燃料分配管3内の燃料流路3Aと連絡される。
この燃料流路3Aには、燃料ポンプ(図示せず)によって昇圧された燃料が供給される。
第2の燃料噴射弁J2は、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2と平行に配置され、その後端Jaは単一の燃料分配管3にクッション部材4を介して挿入配置され、燃料分配管3内の燃料流路3Aと連絡される。
以上によれば単一の燃料分配管3に第1の燃料噴射弁J1と第2の燃料噴射弁J2とが取着されたもので、前述の如く第1の燃料噴射弁J1は第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置され、第2の燃料噴射弁J2は第2の支持孔2Bの長手軸芯線B2−B2と平行に配置される。
【0011】
そして、第1の支持孔2Aの開口端部2Bには円錐支持孔2Eが形成される。この円錐支持孔2Eは、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1に対してY度傾斜する傾斜面であり、前記角度Y度は前記角度X度以上の角度をなす。
角度Y度と角度X度は等しくともよい。
(角度X度は、第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1が垂直線A−Aに交差する角度である。)
又、第2の支持孔2Cの開口端部2Dには前記と同様なる円錐支持孔2Eが形成される。この円錐支持孔2Eは、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2に対してY度傾斜する傾斜面であり、前記角度Y度は前記角度X度以上の角度をなす。
【0012】
5は燃料噴射弁Jの円筒状の先端Jbの外周に装着されるリング状をなす円錐シールリングであり、その外側面は、円錐支持孔2Eの傾斜部に沿う傾斜面5Aを成すもので、例えばゴム材料等の弾性材料にて形成される。
そして、前記円錐シールリング5は、燃料分配管3に第1の燃料噴射弁J1及び第2の燃料噴射弁J2が装着された状態において、各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbの外周に装着される。
この状態は図1に示される。
【0013】
そして、燃料分配管3、燃料噴射弁J、吸気管1は以下によって組付けられる。第1に、燃料分配管3に対して第1の燃料噴射弁J1及び第2の燃料噴射弁J2の後端Jaをクッション部材4を介して装着する。
このとき第1の燃料噴射弁J1は、吸気管1の第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1と平行に配置される。
又、第2の燃料噴射弁J2は、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2と平行に配置される。
更に、各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbの外周に円錐シールリング5が装着される。
以上の如く、燃料分配管3に第1,第2の燃料噴射弁J1,J2が装着された状態は図1に示されるもので、この状態において吸気管1とは離れて配置される。
【0014】
第2には、図1に示される如く、燃料噴射弁J1,J2を備えた燃料分配管3が垂直線A−A上に配置され、この状態から燃料分配管3が垂直線A−Aに沿って下方へ移動される。
以上によると、第1の燃料噴射弁J1の円錐シールリング5は第1の支持孔2Aの円錐支持孔2E内に挿入して配置され、第2の燃料噴射弁J2の円錐シールリング5は第2の支持孔2Cの円錐支持孔2E内に挿入して配置される。そして、かかる状態において燃料分配管3が吸気管1にステー等を介してネジ締め固定される。(尚ステー、ネジは図示されない)
以上述べた如く、各燃料噴射弁J1,J2を含む燃料分配管3を垂直線A−Aに沿って下方へ移動することによって各燃料噴射弁J1,J2の先端Jbを各支持孔2A,2C内に配置できるのは、
(1)第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1、第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2を垂直線A−Aに対して対称に、且つX度をもって交差配置したこと。
(2)各支持孔2A,2Cの開口部2B,2Dに、X度以上の角度Y度を有する円錐支持孔2Eを形成したこと。
(3)第1の燃料噴射弁J1を第1の支持孔2Aの長手軸芯線B1−B1に平行に配置し、その先端Jbに円錐支持孔2Eに沿う傾斜面5Aを備える円錐シールリング5を配置したこと。
(4)第2の燃料噴射弁J2を第2の支持孔2Cの長手軸芯線B2−B2に平行に配置し、その先端Jbに円錐支持孔2Eに沿う傾斜面5Aを備える円錐シールリング5を配置したこと。
によるものである。
吸気管1に燃料噴射弁J1,J2を含む燃料分配管3が装着された状態は図2に示される。
尚、本実施例は燃料噴射弁J1,J2が同一断面上に配置されるが異なった断面上にあっても実施することができる。
又、第1,第2の支持孔2A,2Cの長手軸線B1−B1、B2−B2の垂直線A−Aに対する交差角度X度が互いに相違しても実施することができる。
更に燃料噴射弁Jの数についても本実施例の2本に限定されない。
【0015】
【発明の効果】
以上の如く、本発明になる燃料噴射弁取付け装置によると、V型機関を構成する各気筒に連なる複数の吸気管が垂直線A−Aの両側方にあって且つ垂直線A−Aに対して交差して配置され、各吸気管に形成される燃料噴射弁先端支持孔の長手軸芯線B−Bは、垂直線A−Aに対してX度傾斜して穿設され、
前記燃料噴射弁先端支持孔の大気側の開口端部に、軸芯線B−Bに対して前記X度以上の角度Y度をもって傾斜する円錐支持孔を設け、
燃料噴射弁の先端に、その外側面が円錐支持孔に沿う傾斜面を有する円錐シールリングを配置したので、
複数の燃料噴射弁を備えた燃料分配管を、単に垂直線A−Aに沿って吸気管に向けて移動すればV型機関に連なる吸気管の各支持孔に極めて簡単に燃料噴射弁を取付けることができ、製造上有効なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置の一実施例を示す要部縦断面図であり、燃料分配管に各燃料噴射弁を装着した状態を示す。
【図2】図1において燃料分配管を含む燃料噴射弁が吸気管に取付けられた状態を示す要部縦断面図。
【図3】従来の燃料噴射弁取付け装置において燃料分配管に燃料噴射弁が装着された状態を示す要部縦断面図。
【図4】図3において燃料分配管を含む燃料噴射弁が吸気管に取付けられた状態を示す要部縦断面図。
【符号の説明】
1A,1B 吸気管
2A,2C 燃料噴射弁先端支持孔(支持孔)
2B,2D 開口端部
2E 円錐支持孔
3 燃料分配管
5 円錐シールリング
5A 傾斜面
J1,J2 燃料噴射弁
Claims (1)
- V型機関を構成する各気筒に連なる複数の吸気管1A,1Bが垂直線A−Aの両側方にあって且つ垂直線A−Aに対して交差して配置され、各吸気管1A,1Bに形成される燃料噴射弁先端支持孔2A,2Cの長手軸芯線B−Bは、垂直線A−Aに対してX度傾斜して穿設され、
前記燃料噴射弁先端支持孔2A,2Cの大気側の開口端部2B,2Dに、軸芯線B−Bに対して前記X度以上の角度Y度をもって傾斜する円錐支持孔2Eを設け、
燃料噴射弁Jの先端Jbに、その外側面が円錐支持孔2Eに沿う傾斜面5Aを有する円錐シールリング5を配置し、
その後端Jaが単一の燃料分配管3に挿入配置される前記燃料噴射弁J1,J2を垂直線A−Aに沿って移動させることにより、その先端Jbを円錐シールリング5を介して各燃料噴射弁先端支持孔2E内に挿入配置し、各燃料噴射弁J1,J2を、燃料分配管3と吸気管1との間に挟持するとともに燃料噴射弁J1,J2を燃料噴射弁先端支持孔2A,2Cの長手軸芯線B−Bに沿って配置してなるV型機関用燃料噴射装置における燃料噴射弁取付け装置。
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