JP3749163B2 - ミシンの縫製枠駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、加工布を保持する縫製枠をミシンのX方向(左右方向)及びY方向(前後方向)に駆動する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開2001−271261号公報には、図4に示すような縫製枠駆動装置が提案されている。この従来装置は、縫製枠51をX方向に送るX送り枠52と、X送り枠52をX方向に駆動する前後2基のX駆動機構53と、縫製枠51をY方向に送るY送り枠54と、Y送り枠54をY方向に駆動する左右2基のY駆動機構55とから構成されている。X送り枠52及びY送り枠54はテーブル56上で交差し、X駆動機構53は2基共にテーブル56より下方に設置されている。Y駆動機構55は2基共にテーブル56より上方に配置され、上部フレーム57上にモータ58及び駆動軸59を備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
この従来装置によれば、テーブル56の上方で一方のY駆動機構55がX駆動機構53と交差しているため、ミシンのX方向長さを延長することなく、両駆動機構53,55の相互干渉を防止でき、コンパクトな構成で縫製枠51を大きく駆動できる利点がある。ところが、従来装置によると、Y駆動機構55が2基共にテーブル56より上方に設置されているので、テーブル56の上方が複雑化し、見栄えが低下し、工場内の見通しが悪くなる不具合があった。また、テーブル56の上方にモータ58や駆動軸59等の多数の回転体が配置さているので、振動及び騒音が大きくなる問題点もあった。
【0004】
本発明の目的は、上記課題を解決し、コンパクトな構成で縫製枠を大きく駆動でき、しかも、テーブルの上方を簡略化でき、振動及び騒音を抑制できる縫製枠駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のミシンの縫製枠駆動装置は、加工布を保持する縫製枠をテーブル上でX方向及びY方向に駆動する装置であって、縫製枠をX方向に送るX送り枠と、X送り枠をX方向に駆動するX駆動機構と、縫製枠をY方向に送るY送り枠と、Y送り枠をY方向に駆動する複数のY駆動機構とを備え、X駆動機構をテーブルより下方に設置し、X駆動機構と交差するY駆動機構をテーブルより上方に設置し、残りのY駆動機構をテーブルより下方に設置したことを特徴とする。
【0006】
ここで、X送り枠及びY送り枠の向きは、特に限定されず、縫製枠を縦横2辺で両持ち駆動する場合は、両送り枠をテーブル上で交差させてもよく、縫製枠を横辺のみで片持ち駆動する場合は、両送り枠をテーブル上でX方向に平行に配置してもよい。X駆動機構の数は、特に限定されず、Y方向に2基又は3基でもよく、中央部に1基でもよい。Y駆動機構の数は、X方向に相互間隔をおいて少なくとも2基あればよく、3基、4基又はそれ以上でもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を刺繍ミシンに具体化した一実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、この刺繍ミシンにおいては、上部フレーム1に1基のヘッド2が装備され、ヘッド2の真下にベッド3が設置されている。ベッド3と同じ高さにはテーブル4が配置され、このテーブル4上で加工布を保持する縫製枠5がX方向(左右方向)及びY方向(前後方向)に駆動される。
【0008】
縫製枠駆動装置は、縫製枠5をX方向に送る1本のX送り枠6と、X送り枠6をX方向に駆動する前後3基のX駆動機構7と、縫製枠5をY方向に送る1本のY送り枠8と、Y送り枠8をY方向に駆動する左右3基の相互間隔をおいて配されたY駆動機構9とから構成されている。X送り枠6及びY送り枠8はテーブル4上で交差するように配置され、X送り枠6に縫製枠5の右辺が取り付けられ、Y送り枠8に縫製枠5の後辺が取り付けられている。
【0009】
X駆動機構7は3基共にテーブル4より下方に設置され、その出力部11はX送り枠6の前端部、後端部及び中間部に連結されている。Y駆動機構9のうち、X駆動機構7と交差する右側のY駆動機構9Aはテーブル4より上方に設置され、その出力部12はY送り枠8の右端部に連結されている。X駆動機構7と交差しない残り2基のY駆動機構9B,9Cはテーブル4より下方に設置され、その出力部13はY送り枠8の左端部及び中間部に連結されている。
【0010】
図2に示すように、Y駆動機構9Aの機枠15には4個のプーリ16が設けられ、プーリ16にY方向に長いベルト17が張設されている。ベルト17はモータ18により駆動軸19を介して駆動され、モータ18及び駆動軸19はテーブル4と略同じ高さでその後端部に配設されている。ベルト17の一部には前記出力部12が結合され、出力部12にスライダ20が取り付けられ、機枠15にスライダ20をY方向に案内するレール21が設けられている。
【0011】
図3に示すように、Y駆動機構9B,9Cの機枠23には2個のプーリ24が支持され、プーリ24にY方向に長いベルト25が張設されている。ベルト25はY駆動機構9Aと共通のモータ18により駆動軸19を介しベルト17と同じ速度で駆動される。ベルト25の一部には前記出力部13が結合され、出力部13にスライダ26が取り付けられ、機枠23にスライダ26をY方向に案内するレール27が設けられている。また、機枠23にはY方向に長いガイド28が組み付けられ、ガイド28に出力部13をテーブル4上に露出させるスリット29が形成されている。
【0012】
これらのY駆動機構9の出力部12,13はY送り枠8に連結され、Y送り枠8に縫製枠5の後辺が取付具30を介して取り付けられている。取付具30には複数のローラ31が支持され、Y送り枠8にローラ31をX方向に案内するレール32が設けられている。そして、ローラ31とレール32との係合により、縫製枠5がY送り枠8に対しX方向へ移動可能に結合されている。
【0013】
なお、X駆動機構7はY駆動機構9B,9Cとほぼ同様に構成され、テーブル4の下方に設置されている。X駆動機構7のモータ34及び駆動軸35(図1参照)はテーブル4と略同じ高さでその右端部に配設され、出力部11はガイド36のスリット37からテーブル4上に露出してX送り枠6に連結され、X送り枠6に前記取付具30と同様の取付具を介し縫製枠5の右辺がY方向へ移動可能に結合されている。
【0014】
上記構成の縫製枠駆動装置において、X駆動機構7のモータ34とY両駆動機構9のモータ18とが同時に駆動されると、X送り枠6がY方向の定位置でX方向に駆動され、Y送り枠8がX方向の定位置でY方向に駆動される。そして、テーブル4上で縫製枠5がX送り枠6によりY送り枠8に沿ってX方向に送られ、かつY送り枠8によりX送り枠6に沿ってY方向に送られ、加工布の目的箇所がベッド3の縫製点に位置決めされる。
【0015】
本実施形態の縫製枠駆動装置によれば、以下のような作用効果が得られる。
(a)3基のY駆動機構9のうち、右側のY駆動機構9Aがテーブル4より上方でX駆動機構7と交差しているため、ミシンのX方向長さを延長することなく、X,Y両駆動機構7,9の相互干渉を防止でき、コンパクトな構成で縫製枠5を大きなストロークで駆動できる。
(b)残り2基のY駆動機構9B,9Cがテーブル4より下方に設置されているので、テーブル4の上方を簡略化でき、刺繍ミシンの見栄えが向上し、縫製工場内の見通しもよくなる。
(c)3基のY駆動機構9に共通するモータ18及び駆動軸19、並びに、2基のY駆動機構9B,9Cのプーリ24及びベルト25をテーブル4と同じ高さ又はそれより下位に配置でき、テーブル4より上方の回転体の数を削減して、振動及び騒音を抑制することができる。
【0016】
なお、本発明は前記実施形態の構成に限定されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)前記刺繍ミシンにおいて、X駆動機構を前後2基に減らし、Y駆動機構を左右2基に減らし、一方のY駆動機構をテーブルより上方に設置し、他方のY駆動機構をテーブルより下方に設置すること。
(2)ヘッド及びベッドをX方向に多数並設した多頭刺繍ミシンにおいて、X駆動機構と交差する1基又は2基のY駆動機構をテーブルより上方に設置し、残りのY駆動機構をテーブルより下方に設置すること。
(3)X,Y両駆動機構において、前記ベルト駆動方式にかえ、ラック・ピニオン駆動方式又はボールネジ駆動方式を採用すること。
(4)テーブルより上方のY駆動機構にリニアモータを用い、テーブルより上方の回転体をなくして、防振・防音性能をさらに高めること。
【0017】
【発明の効果】
以上詳述した通り、本発明に係るミシンの縫製枠駆動装置によれば、X駆動機構と交差するY駆動機構をテーブルより上方に設置し、残りのY駆動機構をテーブルより下方に設置したので、コンパクトな構成で縫製枠を大きく駆動でき、しかも、テーブルの上方を簡略化でき、振動及び騒音を抑制できるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による縫製枠駆動装置の一実施形態を示す刺繍ミシンの平面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】従来の縫製枠駆動装置を示す平面図である。
【符号の説明】
1 上部フレーム
2 ヘッド
3 ベッド
4 テーブル
5 縫製枠
6 X送り枠
7 X駆動機構
8 Y送り枠
9 Y駆動機構
17 ベルト
18 モータ
19 駆動軸
25 ベルト
30 取付具
34 モータ
35 駆動軸
Claims (1)
- 加工布を保持する縫製枠をテーブル上でX方向及びY方向に駆動する装置であって、
縫製枠をX方向に送るX送り枠と、X送り枠をX方向に駆動するX駆動機構と、縫製枠をY方向に送るY送り枠と、Y送り枠をY方向に駆動する複数のY駆動機構とを備え、
X駆動機構をテーブルより下方に設置し、X駆動機構と交差するY駆動機構をテーブルより上方に設置し、残りのY駆動機構をテーブルより下方に設置したことを特徴とするミシンの縫製枠駆動装置。
Priority Applications (1)
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| JP2001371652A JP3749163B2 (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | ミシンの縫製枠駆動装置 |
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|---|---|---|---|
| JP2001371652A JP3749163B2 (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | ミシンの縫製枠駆動装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003169981A JP2003169981A (ja) | 2003-06-17 |
| JP3749163B2 true JP3749163B2 (ja) | 2006-02-22 |
Family
ID=19180670
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001371652A Expired - Fee Related JP3749163B2 (ja) | 2001-12-05 | 2001-12-05 | ミシンの縫製枠駆動装置 |
Country Status (1)
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| JP (1) | JP3749163B2 (ja) |
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2001
- 2001-12-05 JP JP2001371652A patent/JP3749163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2003169981A (ja) | 2003-06-17 |
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