JP3750384B2 - 電動車椅子の充電コード収容装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高齢者が使用する自操用ハンドル型電動車椅子(セニアカー)等の電動車椅子に適用され、シートの下側に積載された充電器に接続された充電コードをコードリールに収容する電動車椅子の充電コード収容装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
高齢者が使用する自操用ハンドル型電動車椅子(セニアカー)等の電動車椅子には、車体の後部に、利用者が座るシートが設置され、車体の前部に、前輪操舵用ハンドルが装備されており、後輪駆動用モーター、バッテリー、充電器等は、シートの下側に積載されている。そして、充電器に接続された充電コードを収容する従来の充電コード収容装置は、一般に、車体に対して固定して装着され、その多くは、車体の後端下部に配置され、充電コードを車体から後方へ引き出すように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
電動車椅子のバッテリーの充電は、充電コードを引き出して家庭用電源コンセントに接続することによって行われるが、上述のように充電コード収容装置が車体に固定されていると、家庭用電源コンセントに充電コードが届かず、延長コードを使用しなければならない場合が生じる。また、上述のように充電コード収容装置が車体の後端下部に配置されていると、充電コードを引き出す際に、利用者は、シートから降りて、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要があり、高齢者が無理な姿勢を強いられる場合もあった。
【0004】
本発明は、このような問題に鑑み、電動車椅子のバッテリーの充電に際して、充電コードを容易に引き出すことができる電動車椅子の充電コード収容装置を提供することをを目的とする。
【0005】
請求項1記載の発明においては、上記課題を達成するため、利用者の座るシートが車体の上側に設置され、このシートの下方にバッテリー及び充電器が積載された電動車椅子に装着され、充電器に接続された充電コードを引出自在に収容するコードリールを有する装置において、
シートは、車体に対して縦向回転軸を中心にして水平方向に回転可能に設置されたシートベースと、このシートベース上に支持されるシートクッションとを備え、
コードリールは、充電コードを収容した際にその先端のプラグがシートクッションの外周縁部下方に位置し、このシートクッションを支持してシートを形成するとともに、車体に対して水平方向に回転可能なシートベースに取り付けられ、シートの回転により、コードの引き出し位置及び方向を車体の前後及び左右の任意の方向に変更可能に形成したことを特徴としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明においては上記課題を達成するため、利用者の座るシートが車体の上側に設置され、このシートの下方にバッテリとその充電器が積載された電動車椅子に装着され、充電器に接続された充電コードを引き出し自在に収容するコードリールを有する充電コード収容装置において、
シートは、車体に対して垂直な回転軸を中心にして水平方向に回転可能に設置されたシートベースと、このシートベース上に支持されるシートフレームと、このシートフレームに支持されるシートクッションとを含み、
コードリールは、充電コードを収容した際にその先端のプラグがシートクッションの外周縁部下方に配置されるよう、シートのシートフレーム上に装着され、
車体に対してシートを水平方向に回転させることにより、コードリールの位置と充電コードの引き出し方向とを変更するようにしたことを特徴としている。
【0007】
また、請求項2に記載の発明においては、シートベースは、車体に対して回転可能に支持された縦向パイプ状の回転支持部上に支持され、コードリールは、回転支持部内に挿通されるハーネスを介して充電器側に接続されている。請求項2に記載の発明によれば、パイプ状の回転支持部内にハーネスが挿通されているので、回転するシート側のコードリールと、固定された車体側の充電器側とを容易に接続することができる。
【0008】
また、請求項3に記載の発明においては、コードリールは、充電コードを収容した際に充電コードの先端のプラグがシートクッションの前縁部の横側偏倚部分の下方に配置されるように装着されている。請求項3に記載の発明によれば、シートクッションの下側からの充電コードの引き出しを、車体のフロントシールド等が邪魔にならずに容易に行うことができる。
【0009】
また、請求項4に記載の発明においては、コードリールは、充電コードの引出方向がシートクッションに対して斜前横方になるように装着されている。請求項4に記載の発明によれば、シートクッションの下側からの充電コードの引き出しを、車体のフロントシールド等が邪魔にならずに容易に行うことができる。
【0010】
また、請求項5に記載の発明においては、シートベース上には、シートクッションを支持するシートフレームが、シートベースに対してスライド可能に支持され、コードリールは、シートフレーム上に装着されている。請求項5に記載の発明によれば、コードリールがシートフレーム上に固定されているので、シート(シートクッション)をスライドさせた場合でもシートに対してコードリールの位置が変化せず、利用者がシートに座った状態で容易に充電コードを引き出すことができる。
【0011】
また、請求項6に記載の発明においては、シートクッションは、シートベース又はシートフレームに対して取外自在に装着されている。請求項6に記載の発明によれば、シートクッションを取り外すことによって、コードリールや充電コードのプラグを目視により確認することができ、不慣れな利用者でも容易に充電コードを引き出すことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る充電コード収容装置が適用された電動車椅子の前方斜視図であり、図2は、その後方斜視図である。図3は、図1の電動車椅子のシートを横向に回転させ、シートクッションを取り外した状態を示す側方斜視図である。図4は、図3中のシートベース、シートフレーム及び充電コード収容装置の平面図であり、図5は、図4の充電コード収容装置部分の縦断面図(側面視断面図)である。
【0013】
図1、2に示すように、本発明の実施の形態が適用された自操用ハンドル型電動車椅子(セニアカー)には、左右対の前輪1、1と後輪2、2とが装着された車体フレーム(図示せず)が備えられており、車体フレーム上には、フロントシールド6、フロントフロア7、動力部収容ボックス8等からなる車体(ボディ)が、車体フレームを覆うように固定されており、動力部収容ボックス8の上側には、シートクッション17、シートバック18等からなるシートが設置されている。
【0014】
即ち、電動車椅子の車体の前部には、盾状のフロントシールド6が上方に突出して設けられており、フロントシールド6の上側には、前輪1、1を操舵するハンドル4が装備されいる。そして、車体の後部には、箱状の動力部収容ボックス8が上方に突出して設けられており、動力部収容ボックス8内には、後輪2、2を駆動するモーター、このモーターに電力を供給するバッテリー、このバッテリーを充電する充電器等が固定して収容されている。そして、動力部収容ボックス8の上側のシート(17、18)を車体の前方に向けて利用者が座った際に、利用者が足を置くことができるように、フロントシールド6と動力部収容ボックス8との間には、フロントフロアー7が設けられている。
【0015】
動力部収容ボックス8の上側のシートは、図3、4に示すように、シートベース11、シートフレーム14、14、シートクッション17、シートバック18等をもって構成されている。シートベース11は、動力部収容ボックス8に対して縦向回転軸Tを中心にして回転可能に車体フレームに支持されており、シートフレーム14、14は、シートベース11の左右両横側に前後方向(車体の前後方向ではなくシートの前後方向)にスライド可能に支持されており、シートクッション17は、シートフレーム14、14の前側横向部分上に取外自在に載置され、シートバック18は、シートフレーム14、14の後側縦向部分に固定されている。
【0016】
即ち、図4に示すように、シートベース11は、略長方形の横向板状(水平板状)に形成され、その底面には、縦向パイプ状(垂直パイプ状)のシートポスト12が溶接等により固定されて下方に突出しており、このシートポスト12が車体フレーム側における縦向パイプ状のシートホルダー(図示せず)に回転自在に嵌合されている。シートベース11上には、固定レバー13がシートホルダーに固定されたストッパープレート(図示せず)に係脱してシートベース11を所定の向きに固定したり、あるいはシートベース11を回転可能にするように装着されている。また、シートベース11の左右両横縁部分には、長円形のスライド孔11a、11a…が、シートの前後方向に伸延して設けられている。
【0017】
シートフレーム14、14は、前側部分がシートベース11の左右横縁部分と平行に伸延した横向パイプ状で、後側部分が上方に突出した縦向パイプ状に形成されている。そして、シートフレーム14、14の前側横向部分には、ブラケット15、15…が横内側に突出して溶接等により固定されており、ブラケット15、15…は、シートベース11のスライド孔11a、11a…に、ボルト、ナット等の締結部材15a、15a…を介して締結されている。従って、シートフレーム14、14は、締結部材15a、15a…を緩めることによって、シートベース11に対して前後方向へスライドするようになっている。
【0018】
そして、シートベース11の縦向回転軸Tから離れた前端部の上方には、充電コード収容装置を構成するコードリール21が、シートクッション17の前縁部の下側に配置されるように、シートフレーム14、14の前側部分に固定された形で装着されている。即ち、コードリール21の左右両横側には、ブラケット22、22が両横外側に突出して溶接等により固定されており、ブラケット22、22は、シートフレーム14、14のブラケット15、15に、ボルト、ナット等の締結部材22a、22aを介して締結されている。従って、コードリール21は、シートクッション17により上側を覆われるため、雨天の際に水が掛かること等を防止することができる。
【0019】
コードリール21は、充電コード27を引出自在に巻き取って収容するように円盤状(偏平円筒状)に形成されており、コードリール21の外周部には、引出口21aが、充電コード27を完全に巻き取った際にその先端のプラグ27aが突出するように設けられている。そして、コードリール21には、充電コード27の末端に接続されたハーネス25が設けられており、ハーネス25は、コードリール21から後方へ伸延してシートパイプ12内に挿通され、動力部収容ボックス8内に固定された充電器に接続されている。従って、シート(シートベース11)を動力部収容ボックス8に対して回転させると、コードリール21が動力部収容ボックス8に対して移動するが、この際、ハーネス25が無理に引っ張られることがない。
【0020】
また、コードリール21は、図4に示すように、充電コード27を完全に巻き取った際に、引出口21aから突出したプラグ27aがシートクッション17の前縁部の右側偏倚部分(左側偏倚部分でもよい)の下側にくると共に、充電コード27の引出方向Dが斜前横外方になるように、引出口21aをシートクッション17の前横部下方に配置して斜前横外方に向ける形で、シートフレーム14、14に固定されている。更に、コードリール21は、図5に示すように、充電コード27の引出方向Dが斜前下方になるように、引出口21aを斜前下方に向ける形で、シートフレーム14、14に対して傾斜して固定されている。
【0021】
このように構成される充電コード収容装置においては、コードリール21がシート(シートクッション17)の前縁部の下側に配置されているので、充電コード27を家庭用電源コンセントに接続してバッテリーの充電を行う際に、利用者がシート(シートクッション17)に座った状態でも、コードリール21から容易に充電コード27を引き出すことができる。従って、利用者は、シートから降りて、腰を曲げたり、しゃがんだりする必要がなく、高齢者の場合にも無理な姿勢を強いられることがなく、容易に充電コード27を引き出すことができる。
【0022】
また、コードリール21の引出口21aが、充電コード27の先端のプラグ27aがシート(シートクッション17)の前縁横側偏倚部分の下側に配置され、充電コード27の引出方向Dが斜前横外下方になるように形成されているので、シートの前側(シートクッション17側)を車体の前側(フロントシールド6側)に向けて、利用者がシートに座った状態で充電コード27を前方へ引き出す際に、フロントシールド6等が邪魔にならずに容易に充電コード27を引き出すことができる。また、コードリール21がシートフレーム14、14上に固定されているので、シート(シートクッション17)をスライドさせた場合でも、シート(シートクッション17)に対してコードリール21の位置が変化せず、容易に充電コード27を引き出すことができる。
【0023】
また、シートクッション17が取外自在であるので、シートクッション17を取り外すことによって、コードリール21や充電コード27のプラグ27aを目視により確認することができ、不慣れな利用者でも容易に充電コード27を引き出すことができる。更に、家庭用電源コンセントに充電コード27が届かないような場合には、シート(シートベース11)を回転させることによって、コードリール21の位置、充電コード27の引出方向を、家庭用電源コンセントに近づけるように容易に変更することができる。
【0024】
以上、本発明の実施の形態について述べたが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施の形態では、コードリールをシートの前縁部の下側に配置して、充電コードをシートの前方へ引き出す場合について述べたが、コードリールをシートの横側縁部の下側に配置して、充電コードをシートの横外方へ引き出すようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、充電コードを収容するコードリールがシートクッションの下側のシートベースに支持されているので、利用者がシートに座った状態でも容易に充電コードを引き出すことができ、高齢者でも無理な姿勢を強いられることがない。また、シートを車体に対して回転させることによって、コードリールの位置、充電コードの引出方向を、家庭用電源コンセントに近づけるように容易に変更することができる。
【0026】
また、請求項2に記載の発明によれば、パイプ状の回転支持部内にハーネスが挿通されているので、回転するシート側のコードリールと、固定された車体側の充電器側とを容易に接続することができる。
【0027】
また、請求項3に記載の発明によれば、シートクッションの下側からの充電コードの引き出しを、車体のフロントシールド等が邪魔にならずに容易に行うことができる。
【0028】
また、請求項4に記載の発明によれば、シートクッションの下側からの充電コードの引き出しを、車体のフロントシールド等が邪魔にならずに容易に行うことができる。
【0029】
また、請求項5に記載の発明によれば、コードリールがシートフレーム上に装着されているので、シート(シートクッション)をスライドさせた場合でもシートに対してコードリールの位置が変化せず、利用者がシートに座った状態で容易に充電コードを引き出すことができる。
【0030】
また、請求項6に記載の発明によれば、シートベース又はシートクッションを取り外すことによって、コードリールや充電コードのプラグを目視により確認することができ、不慣れな利用者でも容易に充電コードを引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る充電コード収容装置が適用された電動車椅子の前方斜視図である。
【図2】図1の電動車椅子の後方斜視図である。
【図3】図1の電動車椅子のシートを横向に回転させ、シートクッションを取り外した状態を示す側方斜視図である。
【図4】図3中のシートベース、シートフレーム及び充電コード収容装置の平面図である。
【図5】図4の充電コード収容装置部分の縦断面図(側面視断面図)である。
【符号の説明】
1 前輪
2 後輪
4 ハンドル
6 フロントシールド(車体)
7 フロントフロア(車体)
8 動力部収納ボックス(車体)
11 シートベース(シート)
11a スライド孔
12 シートポスト(回転支持部)
13 固定レバー
14 シートフレーム(シート)
15 ブラケット
15a 締結部材(ボルト、ナット)
17 シートクッション(シート)
18 シートバッククッション(シート)
21 コードリール
21a 引出口
22 ブラケット
22a 締結部材(ボルト、ナット)
25 ハーネス
27 充電コード
27a プラグ
D 引出方向
T 縦向回転軸
Claims (6)
- 利用者の座るシートが車体の上側に設置され、このシートの下方にバッテリとその充電器が積載された電動車椅子に装着され、充電器に接続された充電コードを引き出し自在に収容するコードリールを有する充電コード収容装置において、
シートは、車体に対して垂直な回転軸を中心にして水平方向に回転可能に設置されたシートベースと、このシートベース上に支持されるシートフレームと、このシートフレームに支持されるシートクッションとを含み、
コードリールは、充電コードを収容した際にその先端のプラグがシートクッションの外周縁部下方に配置されるよう、シートのシートフレーム上に装着され、
車体に対してシートを水平方向に回転させることにより、コードリールの位置と充電コードの引き出し方向とを変更するようにしたことを特徴とする電動車椅子の充電コード収容装置。 - 前記シートベースは、前記車体に対して回転可能に支持された縦向パイプ状の回転支持部上に支持され、前記コードリールは、前記回転支持部内に挿通されるハーネスを介して前記充電器側に接続された請求項1に記載の電動車椅子の充電コード収容装置。
- 前記コードリールは、前記充電コードを収容した際に前記充電コードの先端のプラグが前記シートクッションの前縁部の横側偏倚部分の下方に配置されるように装着された請求項1又は2に記載の電動車椅子の充電コード収容装置。
- 前記コードリールは、前記充電コードの引出方向が前記シートクッションに対して斜前横方になるように装着された請求項1、2、又は3に記載の電動車椅子の充電コード収容装置。
- 前記シートベース上には、前記シートクッションを支持するシートフレームが、前記シートベースに対してスライド可能に支持され、前記コードリールは、前記シートフレーム上に装着された請求項1、2、3、又は4に記載の電動車椅子の充電コード収容装置。
- 前記シートクッションは、前記シートベース又は前記シートフレームに対して取外自在に装着される請求項1、2、3、4、又は5に記載の電動車椅子の充電コード収容装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34729798A JP3750384B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 電動車椅子の充電コード収容装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34729798A JP3750384B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 電動車椅子の充電コード収容装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000166980A JP2000166980A (ja) | 2000-06-20 |
| JP3750384B2 true JP3750384B2 (ja) | 2006-03-01 |
Family
ID=18389266
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34729798A Expired - Lifetime JP3750384B2 (ja) | 1998-12-07 | 1998-12-07 | 電動車椅子の充電コード収容装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3750384B2 (ja) |
-
1998
- 1998-12-07 JP JP34729798A patent/JP3750384B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2000166980A (ja) | 2000-06-20 |
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