ところで、上記特許文献1の歩行車では、かご受け部と座部とに買い物かごを載せる度に、座部に対して前側に配置されている背もたれをわざわざ座部よりも後方まで回動し退避させる必要がある。そのため、かご受け部に買い物かごを載せる際の作業が手間になることが考えられる。
また、かご受け部を座部よりも後方に配置すれば、かご受け部と座部とに買い物かごを載せる際に、背もたれを退避させる必要がなくなる。しかしながら、そうすると、座部に対して後方から着座する際、かご受け部が邪魔で着座するのが困難になるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、かご受け部により買い物かごを受ける際に背もたれを退避させる必要がなく、しかも座部に着座する際にかご受け部が邪魔になるのを抑制することができる歩行車を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の歩行車は、上下方向に延びる左右一対のフレーム部と、前記一対のフレーム部により支持され、ユーザが着座する座部と、前記一対のフレーム部に架け渡されて設けられ、前記座部に着座したユーザの背もたれを形成する背もたれ形成部と、を備える歩行車であって、前後方向において前記座部に対し前記背もたれ側とは反対側を所定側とした場合に、前記座部よりも前記所定側に配置され、買い物かごを下方から受けるかご受け部を備え、前記かご受け部は、買い物かごを受ける受け位置から左右方向の外側へ退避可能に設けられている。
第1の発明によれば、前後方向において座部に対し背もたれ側とは反対側を所定側とした場合、かご受け部は座部よりも所定側に配置されている。この場合、買い物かごをかご受け部により受けるにあたり、背もたれをわざわざ退避させる必要がない。なお、買い物かごをかご受け部により受ける際には、例えば買い物かごをかご受け部と座部とにそれぞれ載置して受けることが考えられる。
また、ユーザが座部に着座する際には、背もたれ側とは反対側(所定側)から着座することになる。その点、第1の発明では、かご受け部が、買い物かごを受ける受け位置から左右方向の外側へ退避可能となっている。これにより、ユーザが座部に着座する際には、かご受け部を受け位置から退避させることで、かご受け部が邪魔になるのを抑制することができる。
第2の発明の歩行車は、第1の発明において、前記所定側は後側であり、前記かご受け部は、前記座部よりも後側に配置されている。
第2の発明によれば、かご受け部が座部よりも後側に配置されている。これにより、ユーザが歩行車の後方、すなわち座部の後方に立って歩行車を移動させる際、かご受け部を受け位置から左右方向外側に退避させることで、かご受け部が邪魔になるのを抑制することができる。
第3の発明の歩行車は、第1の発明において、前記座部は、前記一対のフレーム部の間を通じて前後方向に延びるように配置されており、前記背もたれ形成部は、前記背もたれが前後方向において前記フレーム部に対し前記所定側とは逆側に位置するよう、前記逆側に凸となる形状を有している。
第3の発明によれば、買い物かごをかご受け部により受ける際、買い物かごを左右のフレーム部の間を通じて配置することができる。そのため、買い物かごが左右にずり落ちるのを抑制することができる。
第4の発明の歩行車は、第3の発明において、前記かご受け部には、買い物かごが載置される載置面から上方に突出し、買い物かごが前記逆側から当接可能な突出部が設けられている。
第4の発明によれば、買い物かごがかご受け部の載置面に載置された状態で、買い物かごを挟んだ前後方向の両側に背もたれとかご受け部の突出部とがそれぞれ配置される。これにより、買い物かごが左右方向にずり落ちることに加え、前後方向にずり落ちることも抑制することができる。
第5の発明の歩行車は、第4の発明において、前後方向における前記突出部と前記背もたれとの間の距離は、左右方向における前記一対のフレーム部の間の距離よりも長くなっている。
第5の発明によれば、前後方向における突出部と背もたれとの距離が、左右方向における一対のフレーム部の間の距離よりも長くなっている。この場合、買い物かごを、その(平面視における)長手方向を前後方向に向けた状態で、つまり縦向きの状態でかご受け部に載置することができ、しかも、その載置状態で買い物かごが左右及び前後の各方向にずり落ちるのを抑制することができる。
第6の発明の歩行車は、第1の発明において、前記かご受け部は、左右方向に離間して一対設けられ、前記各かご受け部は、左右方向の外側に回動することにより前記受け位置から退避可能とされている。
第6の発明によれば、かご受け部が左右に離間して一対設けられているため、各かご受け部をコンパクトにすることができる。また、コンパクトにされた各かご受け部を左右方向の外側に回動させるだけで、各かご受け部を受け位置から容易に退避させることができる。
第7の発明の歩行車は、第6の発明において、前記一対のフレーム部にそれぞれ取り付けられているとともに、前後方向に延び前記座部を支持する左右一対の座部フレームを備え、前記座部フレームは、前記座部よりも前記所定側に延出した延出部を有し、前記かご受け部は、前記延出部に回動可能に支持されている。
第7の発明によれば、座部フレームが座部よりも所定側に延出した延出部を有し、その延出部にかご受け部が回動可能に支持されている。この場合、座部を支持する座部フレームを、かご受け部を回動可能に支持するためにも用いることができ、座部フレームの有効利用を図ることができる。
第8の発明の歩行車は、第6又は第7の発明において、前記かご受け部は、前記受け位置から上方へ回動されることにより前記受け位置から前記退避された退避位置に変位し、前記退避位置では買い物かごが載置される載置面が左右方向の外側に向けて上方傾斜する向きで配置され、前記かご受け部が前記受け位置から下方へ回動するのを規制する第1規制部と、前記かご受け部が前記退避位置から左右方向の外側へさらに回動するのを規制する第2規制部とを備える。
第8の発明によれば、かご受け部が受け位置から下方に回動することが第1規制部により規制される。そのため、かご受け部により買い物かごを安定した状態で受けることができる。また、かご受け部は、受け位置から上方へ回動されることにより退避位置に退避され、その退避位置では載置面が左右方向の外側に向けて上方傾斜する向きで配置される。そして、かご受け部が退避位置からさらに左右方向の外側に回動することが第2規制部により規制される。かかる構成では、退避位置にあるかご受け部を受け位置に配置する際、かご受け部を左右方向の内側に倒すことで容易に配置することができる。また、かご受け部が退避位置において左右方向の外側に大きく突出することがないため、歩行車を移動させる際等にかご受け部が周囲の障害物に干渉するのを抑制することができる。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。図1は、歩行車10を斜め後方から見た斜視図である。なお、以下の説明では、歩行車10を移動させる際の移動方向を前後方向とし、その前後方向に対して直交する方向を左右方向として説明を行う。
図1に示すように、歩行車10は、上下方向に延びる左右一対のフレーム部11と、各フレーム部11の下端側に設けられた前輪12及び後輪13とを備える。各フレーム部11は、連結部材14を介して互いに連結されている。
各フレーム部11は、その下部に設けられ前後方向に延びる下部フレーム15と、下部フレーム15の中間部から上方に延びる縦フレーム16とを有する。下部フレーム15の前端部に前輪12が取り付けられ、下部フレーム15の後端部に後輪13が取り付けられている。
縦フレーム16は、金属製のパイプ材により形成されている。各縦フレーム16の内側には、支柱フレーム17が上方から挿入されている。支柱フレーム17は、金属製のパイプ材により形成され、上下方向に延びている。支柱フレーム17は、縦フレーム16への挿入状態において、上下方向に位置調整が可能となっている。そして、支柱フレーム17は、その位置調整された位置で縦フレーム16にねじ部材18を用いて固定されるようになっている。
支柱フレーム17の上端側には、取付部材21を介してハンドル22とブレーキレバー23とが設けられている。ハンドル22は、ユーザが歩行車10を移動させる際に把持する部分である。ハンドル22は、支柱フレーム17の上下位置調整により、その高さ位置(ハンドル高さ)を調整することが可能となっている。また、ブレーキレバー23は、ブレーキ操作を行うためのものであり、ハンドル22の下方に配置されている。なお、取付部材21には、段差等で歩行車10を持ち上げる際に把持する持ち手24が形成されている。
各縦フレーム16の間には、座部31が設けられている。座部31はシート状に形成され、左右一対の座部フレーム32の間に架け渡されている。座部フレーム32は、金属製のパイプ材により円管状に形成され、前後方向に延びている。座部フレーム32は各縦フレーム16の内側にそれぞれ配置され、縦フレーム16にブラケット(図示略)を介して固定されている。また、座部31は、左右方向の両端部がそれぞれ座部フレーム32にビス33により固定されている。座部31は、各縦フレーム16の間を通じて前後方向に延びるように配置されている。
各縦フレーム16の上端部には、背もたれ形成部34が架け渡されて設けられている。背もたれ形成部34は、座部31に着座するユーザの背もたれ35を形成するものであり、座部31よりも上方に配置されている。背もたれ形成部34は、ベルト材を用いて形成され、例えば複数のベルト材を繋ぎ合わせて形成されている。
背もたれ形成部34は、平面視にて略コ字状をなしており、前方に向けて凸となるように配置されている。背もたれ形成部34は、その前端部において左右方向に延び背もたれ35を形成する前部34aと、前部34aの左右方向の両端部からそれぞれ後方に延びる一対の側部34bとを有している。前部34a(換言すると背もたれ35)は、各縦フレーム16よりも前方に配置され、また座部31よりも前方に配置されている。一対の側部34bは、各縦フレーム16の上端部に設けられたブラケット36に固定されている。この場合、背もたれ形成部34は、各縦フレーム16にブラケット36を介して取り付けられている。
本歩行車10では、上述のように、背もたれ35が座部31に対して前側(前方)に配置されている。そのため、ユーザが座部31に着座する際には、後側(後方)から着座するようになっている。したがって、本歩行車10においては、後側が、「座部に対して背もたれ側とは反対側」に相当し、つまりは「所定側」に相当する。また、前側が、「所定側とは逆側」に相当する。
座部31の前方には、物を収容可能な収容部37が設けられている。収容部37は、箱状に形成され、その前面部が開閉可能な開閉部(図示略)となっている。収容部37は、その下端側が各フレーム部11の下部フレーム15の間に配置され、その配置状態で各下部フレーム15に支持部材39を介して支持されている。また、収容部37の上面37aは、座部31の座面31a(上面)と略同じ高さ位置に設定されている。
ここで、本歩行車10には、座部31よりも後側(後方)に一対のかご受け部41が設けられている。これにより、本歩行車10では、スーパーマーケット等の店舗で買い物をする際に、座部31とかご受け部41とに買い物かごを載せて買い物することが可能となっている。そこで、以下では、かご受け部41に関する構成について図2~図4に基づき説明する。図2は、歩行車10を示す平面図である。図3は、(a)がかご受け部41の周辺を斜め上方から見た斜視図であり、(b)がかご受け部41の周辺を斜め下方から見た斜視図である。また、図4は、かご受け部41の周辺を斜め上方から見た分解斜視図である。
図2、図3(a),(b)及び図4に示すように、各座部フレーム32は、座部31よりも後方に延出した延出部32aを有している。各延出部32aの先端部(後端部)には、かご受け部41が取り付けられている。各かご受け部41は、座部31から後方に離間して配置されている。また、各かご受け部41は左右方向に互いに離間している。各かご受け部41の間隔は、かご受け部41の左右方向の長さよりも長くなっている。
かご受け部41は、硬質樹脂により形成され、延出部32aに取り付けられる取付部42と、取付部42から左右方向の内側に延び買い物かごを載置する載置部43とを有している。載置部43は、矩形板状に形成され、詳しくは左右方向に長い長方形板状とされている。載置部43の上面は、買い物かごが載置される載置面43aとなっている。載置面43aは、上方を向く水平面であり、座部31の座面31aと略同じ高さ位置に設定されている。
載置部43には、載置面43aよりも上方に突出する壁部45,46が設けられている。各壁部45,46のうち、壁部45は載置部43の後端部から突出し、壁部46は載置部43の左右方向外側の側端部から突出している。これら各壁部45,46は互いに連続しており、平面視においてL字状をなしている。これにより、載置部43に載置された買い物かごK(図2の二点鎖線参照)が後方及び側方にずり落ちることが防止されている。また、前後方向における壁部45と背もたれ35との間の距離L1(図2参照)は、左右方向における各フレーム部11の縦フレーム16の間の距離L2(図5参照)よりも長くなっている。なお、壁部45が突出部に相当する。
上記の構成によれば、図2に示すように、座部31の座面31aと各かご受け部41の載置面43aとにそれぞれ買い物かごKを載置することが可能となっている。また、本歩行車10では、買い物かごKを、その(平面視における)長手方向を前後方向に向けた状態で、つまり縦向きの状態で、上記のように載置することが可能となっている。かかる載置状態では、買い物かごKが各フレーム部11の縦フレーム16の間を通じて配置される。また、買い物かごKは、前後方向において、背もたれ35とかご受け部41の壁部45との間に配置される。
なお、本歩行車10では、上述したように、収容部37の上面37aが座部31の座面31aと略同じ高さ位置に設定されている。そのため、買い物かごKが座面31aとかご受け部41の載置面43aとに加え、収容部37の上面37aにも載置されるようになっている。
ところで、本歩行車10では、ユーザが座部31に対して着座する際に、かご受け部41が邪魔になるのを抑制すべく、かご受け部41が買い物かごKを受ける受け位置から左右方向の外側へ退避可能に設けられている。そこで、以下では、かご受け部41を退避可能とするための構成について、図3及び図4に加え、図5及び図6を参照しながら説明する。なお、図5は、かご受け部41が退避位置にある場合における歩行車10を示す背面図である。図6は、かご受け部41が退避位置にある場合における、かご受け部41の周辺を斜め下方から見た斜視図である。
図3(a),(b)及び図4に示すように、取付部42には、前後方向に貫通する孔部48が形成されている。取付部42は、孔部48を囲む略筒状に形成されている。孔部48には、前後方向に延びる軸部49が挿通されている。軸部49は円筒状に形成され、前端部が座部フレーム32の延出部32aに挿入されている。軸部49の内側には、後方からボルト51が挿入され、そのボルト51が延出部32a内に設けられたインサートめねじ(図示略)に締結されている。これにより、軸部49が延出部32aに対して固定されているとともに、ボルト51の頭部により、取付部42ひいてはかご受け部41が軸部49から後方に脱落することが防止されている。そして、かかる構成により、かご受け部41が、軸部49を介して延出部32aに取り付けられている。
かご受け部41は、軸部49を中心として回動可能とされている。かご受け部41は、その回動により、買い物かごを受ける受け位置(図1~図3参照)と、受け位置から左右方向の外側に退避された退避位置(図5及び図6参照)との間で変位可能となっている。かご受け部41は、受け位置から上方に回動されることにより退避位置へ変位するようになっている。
かご受け部41と座部31との間には、かご受け部41と係合可能な係合部材53が設けられている。係合部材53は、硬質樹脂により形成され、各かご受け部41に対して設けられている。係合部材53には、前後方向に貫通する孔部54が形成されている。孔部54には座部フレーム32の延出部32aが挿通され、その挿通状態で係合部材53は延出部32aにボルト55により固定されている。
係合部材53には、後方(換言すると取付部42側)に突出する突出部57が設けられている。突出部57は、取付部42の外周側に配置されている。詳しくは、取付部42には、外周側及び前側にそれぞれ開放された凹部58が形成され、その凹部58に突出部57が配置されている。
取付部42には、凹部58が形成されていることにより、周方向における凹部58の両端部にそれぞれ段差部61,62が形成されている。かご受け部41が受け位置にある場合には、図3(b)に示すように、段差部61が係合部材53の突出部57に係合する。そして、その係合により、かご受け部41が受け位置から下方に回動することが規制される。一方、かご受け部41が退避位置にある場合には、図6に示すように、段差部62が係合部材53の突出部57に係合する。そして、その係合により、かご受け部41は、退避位置から左右方向の外側へさらに回動することが規制される。なお、段差部61が第1規制部に相当し、段差部62が第2規制部に相当する。
かご受け部41が退避位置にある場合、かご受け部41は、図5に示すように、その載置面43aが左右方向の外側へ向けて斜め上方に傾斜する向きで配置される。この場合、載置面43aは、左右方向の外側に斜め下方を向いた状態とされ、水平面に対して45°の角度をなして配置される。また、かご受け部41が退避位置において、上記のように傾斜した状態で配置されることにより、かご受け部41は、退避位置において、その全体が歩行車10の左右方向の端部位置(図5の二点鎖線参照)よりも左右方向の内側に位置するようになっている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
本実施形態の歩行車10では、座部31に対して背もたれ35側が前側、座部31に対して背もたれ35側とは反対側が後側となっている。本実施形態では、かかる構成において、買い物かごKを受けるかご受け部41が座部31よりも後側に配置されている。この場合、買い物かごKをかご受け部41により受ける際、背もたれ35をわざわざ退避させる必要がない。
また、上記の歩行車10では、ユーザが座部31に着座する際、背もたれ35側とは反対側となる後側から着座することになる。その点、上記の実施形態では、かご受け部41が、買い物かごKを受ける受け位置から左右方向の外側へ退避可能となっている。そのため、ユーザが座部31に着座する際には、かご受け部41を受け位置から退避させることにより、かご受け部41が邪魔になるのを抑制することができる。
また、ユーザが歩行車10の後方、すなわち座部31の後方に立って歩行車10を移動させる際にも、かご受け部41を受け位置から退避させることで、かご受け部41が邪魔になるのを抑制することができる。
座部31は、左右一対のフレーム部11の間を通じて前後方向に延びている。また、背もたれ形成部34は、背もたれ35が各フレーム部11に対して前側に位置するよう、前側に凸となるコ字形状を有している。かかる構成では、買い物かごKをかご受け部41により受ける際、買い物かごKを各フレーム部11の間を通じて配置することができる。そのため、買い物かごKが左右にずり落ちるのを抑制することができる。
かご受け部41に、買い物かごKが載置される載置面43aから上方に突出し、買い物かごKが前側から当接可能な壁部45を設けた。この場合、買い物かごKが載置面43aに載置された状態で、買い物かごKを挟んだ前後方向の両側に背もたれ35と壁部45とがそれぞれ配置される。これにより、買い物かごKが左右方向にずり落ちることに加え、前後方向にずり落ちることも抑制することができる。
前後方向における壁部45と背もたれ35との距離L1が、左右方向における一対のフレーム部11の間の距離L2よりも長くなっている。この場合、買い物かごKを、その長手方向を前後方向に向けた状態で、つまり縦向きの状態でかご受け部41に載置することができ、しかも、その載置状態で買い物かごKが左右及び前後の各方向にずり落ちるのを抑制することができる。
また、買い物かごKを縦向き配置する場合には、横向き配置する場合と比べ、各かご受け部41を左右方向の内側に位置させる必要がある。そのため、座部31に対して着座する際、かご受け部41がより邪魔になると考えられる。その点、こうした構成において、かご受け部41を左右方向外側に退避可能としているため、かご受け部41が邪魔になるのを抑制する効果を大きな効果として得ることができる。
かご受け部41が左右に離間して一対設けられているため、各かご受け部41をコンパクトにすることができる。また、コンパクトにされた各かご受け部41を左右方向の外側に回動させるだけで、各かご受け部41を受け位置から容易に退避させることができる。
座部フレーム32が座部31よりも後側に延出した延出部32aを有し、その延出部32aにかご受け部41が回動可能に支持されている。この場合、座部31を支持する座部フレーム32を、かご受け部41を回動可能に支持するためにも用いることができ、座部フレーム32の有効利用を図ることができる。
かご受け部41が受け位置から下方に回動することが段差部61により規制される。そのため、かご受け部41により買い物かごKを安定した状態で受けることができる。また、かご受け部41は、受け位置から上方へ回動されることにより退避位置に退避され、その退避位置では載置面43aが左右方向の外側に向けて上方傾斜する向きで配置される。そして、かご受け部41が退避位置からさらに左右方向の外側に回動することが段差部62により規制される。かかる構成では、退避位置にあるかご受け部41を受け位置に配置する際、かご受け部41を左右方向の内側に倒すことで容易に配置することができる。また、かご受け部41が退避位置にて左右方向の外側に大きく突出することがないため、歩行車10を移動させる際等にかご受け部41が周囲の障害物に干渉するのを抑制することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
・上記実施形態では、かご受け部41を、買い物かごを受ける受け位置から上方に回動することにより左右方向外側に退避させたが、例えばかご受け部41を受け位置から後方に回動することにより左右方向外側に退避させてもよい。
・例えば、かご受け部を受け位置から左右方向の外側にスライドさせることにより退避させるようにしてもよい。
・上記実施形態では、かご受け部41を左右両側に一対設けたが、かご受け部を左右両側のうちいずれか一方にのみ設けるようにしてもよい。この場合にも、かご受け部を他方の側に延びる長尺状に形成することで、買い物かごを受けることが可能となる。
・上記実施形態では、かご受け部41を座部フレーム32の延出部32aにより支持する構成としたが、例えばかご受け部41をフレーム部11の縦フレーム16に支持部材を介して支持する構成としてもよい。
・上記実施形態では、かご受け部41と座部31とにより買い物かごを受けるようにしたが、かご受け部41と座部以外の部材とにより買い物かごを受けるようにしてもよい。例えば、上記実施形態の構成において、かご受け部41の載置面43aと収容部37の上面37aとを座部31の座面31aよりも高い位置に設定し、買い物かごをかご受け部41の載置面43aと収容部37の上面37aとにそれぞれ載せるようにしてもよい。つまり、買い物かごを、かご受け部41と収容部37のみにより受けるようにしてもよい。
また、かご受け部41を座部31よりも高い位置に配置するとともに、各フレーム部11の縦フレーム16に別途、買い物かごを受ける受け部材をかご受け部41と同じ高さ位置に設けるようにしてもよい。この場合、かご受け部41と受け部材とにより買い物かごを受けることが可能となる。
・かご受け部41に、買い物かご以外のものを載せてもよい。例えば、買い物する商品が収容される段ボール箱やプラスチック容器などをかご受け部41に載せることが考えられる。
・背もたれが座部に対して後側に配置されている歩行車、すなわち座部に対して前側(所定側に相当)から着座するようになっている歩行車に本発明を適用してもよい。この場合、座部よりも前側にかご受け部を設けることになる。