JP3752632B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の衝突時、ガス発生器から発生するガスによって展開されるエアバッグにより、乗員を保護するエアバッグ装置に関し、詳しくは比較的簡易な構成でエアバッグ内の気密を確実に保持するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、側面衝突用エアバッグ装置として、車両の側面衝突時、車両のシートバック内に収容されたエアバッグを、ガス発生器から充填されるガスによって膨張させ、車室内において、乗員と車両のドアとの間に展開させるととにより、乗員を保護するものがある。
【0003】
この種のエアバッグ装置は、所要の形状で3枚に裁断した基布(バッグ布)を、それぞれ所要の箇所で縫製することにより、全体として袋状に形成される。そして、ガス発生器は、略円筒状に形成されており、エアバッグ内に装着される。ガス発生器の外周には、複数のガス吹き出し口が周方向に沿って設けられる。
【0004】
このような側面衝突用エアバッグ装置においては、車両の衝突時、ドア等の変形に伴うセンサ等からの信号に基づいて、ガス発生器がガスを発生させ、エアバッグ内にガスを充填する。これによりエアバッグは、乗員と車両のドアとの間に瞬時に展開され、乗員の身体を受け止め、乗員が身体に受ける衝撃を低減する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし上述した従来の側面衝突用エアバッグ装置では、ガス発生器取り付け端(センサ等との接続用コネクタを差込む部分)の構造が複雑である上、装置全体の寸法が大きくなってしまい、車両のシートバック内等への格納が困難であるという問題があった。
【0006】
更にガス発生器は、エアバッグ内に装着されており、外面をエアバッグによって覆われる。このため、発生ガスが高温である場合、ガス発生器の外面に設けられたガス吹き出し口で、エアバックが損傷してしまったり、塞がれてしまう虞があり、その様な場合にはエアバッグを確実に展開させることができないという問題があった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消することにあり、比較的簡易な構成でありながら、ガス発生器の外面に設けられたガス吹き出し口で、エアバックが損傷してしまったり塞がれてしまう虞がなく、エアバッグを確実に作動させることができるエアバッグ装置を提供することである。
また、本発明の他の目的は、上記課題を解消することにあり、比較的簡易な構成であって、コスト低減を図ることができるものでありながら、エアバッグ内の気密を確実に保持することができると共に、エアバッグを確実に作動させることができるエアバッグ装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の上記目的は、車両に搭載されて緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置において、
ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグと、
エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けられたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と、
ガス発生器に装着されて該ガス発生器のガス吹き出し口の周囲の少なくとも一部を囲う遮断壁を有し、前記ガス吹き出し口から噴射されるガスが直接バッグ布に当たらないようにガス吹き出し口から噴射されたガスの向きを前記遮断壁によって転換するスリーブとを有することを特徴としたエアバック装置により達成される。
【0009】
本発明の上記他の目的は、車両に搭載されて緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置において、
ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグと、
エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けられたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と、
エアバック外側よりガス発生器の上に縦添えされるアウターハウジングと、
エアバック内でガス発生器に縦添えされるインナーハウジングと、
アウターハウジングとインナーハウジングのそれぞれに設けられた、エアバック布を挟んで対向する位置にバック布に面接触するフランジ部と、
アウターハウジング及びインナーハウジングのフランジ部同士を締め付け、ガス発生器をエアバックの所定位置に気密に固定する締結部材とを具備することを特徴とするエアバック装置によっても達成することができるものである。
【0010】
【作用】
本発明の上記構成によれば、ガス発生器が固定されるエアバッグのバッグ布とガス発生器のガス吹き出し口との間には、前記ガス吹き出し口の周囲を囲っているスリーブの遮断壁が介在しており、該遮断壁がバッグ布によってガス吹き出し口が塞がれることを防止すると同時に、ガス吹き出し口から噴射されるガスがバッグ布に直接当たることを防止することができる。
【0011】
また、本発明の上記他の構成によれば、エアバッグ装置の組立作業が簡単になるだけでなく、ガス発生器の作動時にガス発生器の取り付け部からのガス漏れを防止することができると共に、エアバッグの展開時にバッグ布に作用する張力がフランジ部に広く分散し、締結部材の挿通箇所に集中作用することを防止することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図示実施形態により、本発明を説明する。
図1乃至図7は本発明の第1実施形態である側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図1は第1実施形態の側面衝突用エアバッグ装置1の分解斜視図、図2は前記エアバッグ装置1の一部を組立た状態の斜視図、図3はエアバッグ装置1の組立状態の要部断面図(図2のA−A線断面図)、図4は図3のB−B線に沿う断面図、図5はエアバッグ装置1に使用されるエアバッグ10を形成するためのバッグ布の展開図、図6はエアバッグ装置1に使用されるスリーブの拡大斜視図、図7はエアバッグ装置1に使用されるインナーハウジングの拡大斜視図である。
【0013】
前記エアバッグ装置1は、ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグ(側面衝突用エアバッグ)10と、このエアバッグ10内に装着されて、車両の緊急時に外面に設けられたガス吹き出し口22からガスを吹き出すことにより、ガスをエアバッグ10内に充填する略円筒状のガス発生器20と、ガス発生器20に装着されて該ガス発生器20のガス吹き出し口22の周囲を囲う略円筒状の遮断壁31を有し、前記ガス吹き出し口22から噴射されるガスが直接バッグ布11に当たらないようにガス吹き出し口22から噴射されたガスの向きを前記遮断壁31によって転換するスリーブ30と、前記エアバッグ10の外面側から前記スリーブ30が装着されたガス発生器20の上に縦添えされて、前記エアバッグ10の所定位置にガス発生器20を気密に保持するアウターハウジング40とを具備した構成をなしている。
【0014】
なお、ガス発生器20は、図3に図示した如く、後述するねじ部材(雄ねじ)51を介してアウターハウジング40とインナーハウジング60とを結合することにより、アウターハウジング40に対し、位置決め固定されている。
ここで、前記エアバッグ10は、車両側方からの衝撃に対応して作動するガス発生器20からのガスの充填により膨張し、車室内において、車両のドア又はピラー等と乗員との間に瞬時に展開される。展開されたエアバッグ10は、車両のドアまたはピラーが乗員の上半身に直接当たるのを防止すると共に、充填されたガスを図示せぬ排気口から車室内に排出して収縮し、二次衝突、即ち、車室内各部への乗員の衝突を防止する。
【0015】
またエアバッグ10は、図5に示すように、折り曲げ線2に対して対称形となる所定形状に裁断された1枚のバッグ布11を折り曲げ線2で2つ折りにして、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の袋状に形成されている。
そして、このようにして形成されるエアバッグ10の折り曲げ位置の略中央には、該エアバッグ10内へ前記ガス発生器20等を入れるためのガス発生器挿入用スリット13が形成され、また、該エアバッグ10にガス発生器20を固定するために使用するねじ挿通穴14が前記ガス発生器挿入用スリット13から適当距離離れた位置に貫通形成されている。
前記ガス発生器挿入用スリット13は、直線状で、その開口長さは、スリーブ30を装着したガス発生器20や後述のインナーハウジング60をエアバッグ10内に挿入し得るように、前記ガス発生器20の外径よりも適度に大きく設定されている。
【0016】
さらに、前記エアバッグ10では、エアバッグ10内のガス発生器20に接続される電線21等の挿通部として使用されるハーネス挿通路15が袋の一端側に装備されている。
図1からも明らかなように、この第1実施形態のエアバッグ10における縫製代(バッグ布11の互いに重なる周縁部における縫製箇所12からバッグ布11の周縁までの距離)Sは、縫製箇所12の全長に渡って、ほぼ一定である。但し、前記ハーネス挿通路15の部分では、該ハーネス挿通路15がトンネル状をなして、その通路の長さ寸法Lがその他の周縁の縫製代Sよりも大きくなるように、該ハーネス挿通路15の電線21挿通方向に沿って(即ち、バッグ布11の折り曲げ線に沿って)所要長の縫製がなされている。
【0017】
前記ガス発生器20のガス吹き出し口22は、電線21が接続される端部(図1では、左端部)寄りの外周面上に、周方向に沿って複数個装備されている。このガス発生器20は、車両側方からの衝撃を検出するセンサ等からの作動信号を前記電線21を介して受信して作動するものである。
前記スリーブ30は、図6にも示すように、内径が前記ガス発生器20の外径に略等しく設定されて前記ガス発生器20の外周に嵌合する肉厚円筒部32と、該肉厚円筒部32の一端から延出した円筒部である遮断壁31とから構成されている。前記遮断壁31は、図4に示すように、前記ガス吹き出し口22の周囲にガスの流出する隙間Fが形成されるように、肉厚円筒部32よりも内径寸法が大きく設定されている。
【0018】
これらの肉厚円筒部32および遮断壁31は、いずれも断面C字形状をなし、遮断壁31は周壁の一部を円筒の軸方向に沿って切除した断面C字形状をなしている。
そして、この第1実施形態の場合、前記エアバッグ10の所定位置にガス発生器20を気密に固定するガス発生器固定手段として、前記アウターハウジング40の他に、前記エアバッグ10内でガス発生期に縦添えされるインナーハウジング60が設けられている。
【0019】
アウターハウジング40のハウジング本体部41の内径側の円弧面の曲率は、前記スリーブ30の外周面の曲率に略等しく設定されている。また、インナーハウジング60のハウジング本体部61の内径側の円弧面の曲率は、前記ガス発生器20の外周面の曲率に略等しく設定されている。又、これらのハウジング本体部41,61の両側から延出してバッグ布11を挟んで互いに対向する位置でバッグ布11に面接触するフランジ部42,62とを具備した構成をなしている。
【0020】
そして、それぞれのフランジ部42,62には、前述のねじ部材51のねじ部を挿通させるねじ挿通穴43,63が形成され、さらに、図7に示すように、インナーハウジング60のフランジ部62の裏面には、前記ねじ部材51が螺合するナット64が固設されている。
従って、図3に示すように、これらのアウターハウジング40及びインナーハウジング60のフランジ部42,62同士をエアバッグ10のバッグ布11を挟んだ状態でねじ部材51により締め付けることで、ガス発生器20がエアバッグ10の所定位置に気密に固定される。また、ガス発生器20が点火され、エアバッグ内圧が上昇すると、ガス発生器挿入用スリット13はアウターハウジングの内壁に密着するので、ガスがこのスリット13から漏れることはない。
【0021】
なお、エアバッグ10内でガス発生器20に縦添えされるインナーハウジング60のハウジング本体部61には、ガス発生器20上のガス吹き出し口22をエアバッグ10内に露呈させるための開口66が装備されている。
【0022】
次に、上記の第1実施形態のエアバッグ装置1の作用を説明する。
上記のエアバッグ装置1では、バッグ布11とガス発生器20のガス吹き出し口22との間には、前記ガス吹き出し口22の周囲を囲っているスリーブ30の遮断壁31が介在しており、該遮断壁31がバッグ布11によってガス吹き出し口22が塞がれることを防止すると同時に、ガス吹き出し口22から噴射されるガスが図4に矢印(イ)で示す如く方向転換して噴射され、バッグ布11に直接当たることを防止する。
【0023】
そのため、ガス発生器20の作動時にガスの噴射がガス発生器20の周囲のバッグ布11によって阻害されることがなく、また、噴射されるガスの熱等の影響でガス発生器20に近接しているバッグ布11が破損することがなくなる。
しかも、エアバッグ10内に装備したガス発生器20は、エアバッグ10の外側からガス発生器20に縦添えしたアウターハウジング40とエアバッグ10の内側でガス発生器20に縦添えしたインナーハウジング60とをねじ止めするという簡単な構造でエアバッグ10の所定位置に気密に固定されているため、エアバッグ10装置の組立作業が簡単になるだけでなく、ガス発生器20の作動時にガス発生器20の取り付け部や、ガス発生器挿入用スリット13からのガス漏れを防止して、エアバッグ10を速やかに、かつ確実に展開させることが可能になる。
従って、比較的簡易な構成であって、コスト低減を図ることができるものでありながら、エアバッグ10内の気密を確実に保持することができると共に、エアバッグ10を確実に作動させることができる。
【0024】
また、前記エアバッグ10の所定位置にガス発生器20を気密に固定するガス発生器固定手段としてのアウターハウジング40及びインナーハウジング60は、バッグ布11を挟んで対向する位置にバッグ布11に面接触するフランジ部42,62を有し、これらのフランジ部42,62同士をねじ部材51により締め付けることで、ガス発生器20をエアバッグ10の所定位置に固定される構成のため、エアバッグ10の展開時にバッグ布11に作用する張力がフランジ部42,62に広く分散し、バッグ布11のねじ部材51の挿通箇所に集中作用することが防止される。
【0025】
従って、ガス発生器20の固定部におけるエアバッグ10の強度低下を防止することができる。
また、前記エアバッグ10は、所定形状に裁断された1枚のバッグ布11を2つ折りにして、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の袋状に形成されているため、3枚のバッグ布を縫製していた従来のエアバッグと比較して、エアバッグ10の構成が極めて簡単になり、構成の簡易化によるコスト低減を促進することができる。
【0026】
さらに、前記エアバッグ10には、エアバッグ10内のガス発生器20に接続される電線等の挿通部として、挿通方向に沿う長さ寸法Lをエアバッグ10の周縁の縫製代Sよりも大きく設定したトンネル状のハーネス挿通路15を装備していて、エアバッグ10展開時におけるハーネス挿通路15からのガス漏れを抑制して、エアバッグ10の展開性能(展開速度)を向上させることができる。
【0027】
図8乃至図15は本発明の第2実施形態である側面衝突用エアバッグ装置を示したもので、図8は第2実施形態の側面衝突用エアバッグ装置4の分解斜視図、図9は前記エアバッグ装置4の一部を組立た状態の斜視図、図10はエアバッグ装置4の組立状態の要部断面図(図9のC−C線断面図)、図11は図10のD−D線に沿う断面図、図12はエアバッグ装置4に使用されるエアバッグ17を形成するためのバッグ布の展開図、図13はエアバッグ装置4に使用されるスリーブ35の拡大斜視図、図14はエアバッグ装置4に使用されるインナーハウジング及びアウターハウジングの拡大斜視図、図15は図11のE−E線に沿う断面図である。
【0028】
この第2実施形態のエアバッグ装置4は、簡単に説明すると、前述の第1実施形態のものと比較して、スリーブ30の構造や、エアバッグ17内の所定位置にガス発生器20を気密に固定するガス発生器固定手段としてのアウターハウジング40とインナーハウジング60との構造を変更したものである。
【0029】
スリーブ30は、図13にも示すように、肉厚円筒部32と、遮断壁31とを具備しており、前記遮断壁31が、図11に示すように、前記ガス吹き出し口22の周囲にガスの流出する隙間Fを形成する点は、前述の第1実施形態と同様である。
【0030】
但し、この第2実施形態の場合は、前記遮断壁31上に、円筒の軸線方向に沿って延在する支持壁34が、周方向に一定間隔で形成されている。これらの支持壁34は、図11に示すように、ガス発生器20の外面に当接することによって、ガス発生器20のガス吹き出し口22から噴射されるガスを方向転換する隙間Fの確保を確実にしている。
【0031】
また、この第2実施形態の場合、アウターハウジング40の他に、インナーハウジング60が設けられている点は、第1実施形態と同様である。但し、第1実施形態の構成に加えて、更に、図11及び図14に示すように、前記ガス発生器20の電線接続側に位置する前記アウターハウジング40及びインナーハウジング60のそれぞれの一端部には、ガス発生器20の軸線方向と直交する向きに面を向けたフランジ面47,67を有すると共にこのフランジ面47,67同士がバッグ布11を挟んで突き合される布地固定フランジ48,68が装備され、これらの布地固定フランジ48,68同士をねじ部材52により締め付け固定し、更にガス発生器20の端面をこの布地固定フランジ48に押し付けた状態で、ねじ部材51によりインナーハウジング60とアウターハウジング40とでガス発生器20を挟み込んで固定することで、エアバッグ17の一端がガス発生器20及びアウターハウジング40に固定される構成とされている。また、第2実施形態の場合、図8、図9及び図11に示すように、ガス発生器20と電線21とはコネクタ211を介して電気的接続されている。
【0032】
そして、更には、前記アウターハウジング40のハウジング本体部41の後端寄りの内周面上には、図14および図15に示すように、エアバッグ17の外側からガス発生器20の外周面に当接するリブ49は、図11に示すように、前記スリーブ30の肉厚円筒部32と同じ高さにガス発生器20の後端を支えて、ガス発生器20の後端側がガタ付くことを防止する。
【0033】
なお、前記アウターハウジング40の布地固定フランジ48には、ガス発生器20のコネクタを挿入するためのコネクタ挿通用開口54と、前記ねじ部材52を挿通するためのねじ挿通穴55が形成されている。そして、インナーハウジング60の布地固定フランジ68には、前記ねじ部材52を挿通するねじ挿通穴69が装備されると共に、該布地固定フランジ68の裏面側にはねじ部材52が螺合するナット70が固設されている。
【0034】
また、エアバッグ17は、図12に示すように、折り曲げ線2に対して対称形となる所定形状に裁断された1枚のバッグ布11を折り曲げ線2で2つ折りにして、互いに重なる周縁部を縫製することで、所定の袋状に形成される点、及び、折り曲げ位置の略中央には、該エアバッグ17内へ前記ガス発生器20等を入れるための発生器挿入用開口131が形成され、かつ、該エアバッグ17にガス発生器20を固定するために使用するねじ挿通穴14が前記発生器挿入用開口131から適当距離離れた位置に貫通形成される点では、第1実施形態の同様である。この第2実施形態では、ガス発生器挿入用開口131はスリットでなく、丸穴となっている。
しかし、この第2実施形態のエアバッグ17は、前述したアウターハウジング40およびインナーハウジング60の変更に伴い、布地固定フランジ48のコネクタ挿通用開口54に対応するコネクタ挿通口18と、ねじ挿通穴55に対応するねじ挿通穴19とが、袋の一端側に装備されている。
【0035】
以上に説明した第2実施形態のエアバッグ装置4では、前述した第1実施形態における作用・効果の他に、更に、次の作用・効果を得ることができる。
即ち、第1実施形態のエアバッグ装置の場合は、ガス発生器20をエアバッグ10の中に入れる時に、コネクタ211とガス発生器20を接続しておくか、又はガス発生器に直接ハーネスが接続されたガス発生器を使用する必要があったが、エアバッグ装置4の場合は、エアバッグ装置4を組み立てた後で、コネクタを差し込めば良いので、例えばシート等にエアバッグ装置4を取付けた後に、コネクタ211を接続する事が可能となり、搬送、取扱いの面でも、ハーネスが無いので作業性が向上する。また、アウタハウジングと、ガス発生器の端面との間でエアバックを挟み込むことで、この部分からのガス漏れを防止できる。
【0036】
【発明の効果】
本発明のエアバッグ装置によれば、ガス発生器が固定されるエアバッグのバッグ布とガス発生器のガス吹き出し口との間には、前記ガス吹き出し口の周囲を囲っているスリーブの遮断壁が介在しており、該遮断壁がバッグ布によってガス吹き出し口が塞がれることを防止すると同時に、ガス吹き出し口から噴射されるガスがバッグ布に直接当たることを防止する。
従って、比較的簡易な構成でありながら、ガス発生器の作動時にガスの噴射がガス発生器の周囲のバッグ布によって阻害されることがなく、また、噴射されるガスの熱等の影響でガス発生器に近接しているバッグ布が破損することがなく、エアバッグを確実に作動させることができる。
【0037】
また、本発明のエアバッグ装置において、エアバッグの所定位置にガス発生器を気密に固定するガス発生器固定手段として、前記アウターハウジングの他に、前記エアバッグ内でガス発生器に縦添えされるインナーハウジングが設けられ、かつ、これらのアウターハウジング及びインナーハウジングのそれぞれには、バッグ布を挟んで対向する位置にバッグ布に面接触するフランジ部が装備され、これらのアウターハウジング及びインナーハウジングのフランジ部同士をねじ部材により締め付けることで、ガス発生器がエアバッグの所定位置に気密に固定される構成とすれば、エアバッグ装置の組立作業が簡単になるばかりでなく、ガス発生器の作動時にガス発生器の取り付け部及びガス発生器挿入部からのガス漏れを防止でき且つガス発生器の固定部におけるエアバッグの強度低下を防止することができるので、エアバッグを速やかに展開させることが可能になる。さらに、エアバッグの展開時にバッグ布に作用する張力がフランジ部に広く分散し、ハウジングが変形することや、ねじ部材の挿通箇所に該張力が集中作用することが防止される。
従って、比較的簡易な構成であって、コスト低減を図ることができるものでありながら、エアバッグ内の気密を確実に保持することができると共に、エアバッグを確実に作動させることができる。
【0038】
また、上記エアバック装置において,前記ガス発生器の電線接続側に位置する前記アウターハウジング及びインナーハウジングのそれぞれの一端部には、ガス発生器の軸線方向と直交する向きに面を向けたフランジ面を有すると共にこのフランジ面同士がバッグ布を挟んで突き合される布地固定フランジが装備され、これらの布地固定フランジ同士をねじ部材により締め付け固定し、更にガス発生器の端面をアウターハウジングの布地固定フランジに押し付けた状態で、ねじ部材によりインナーハウジングとアウターハウジングとでガス発生器を挟み込んで固定することで、エアバッグの一端がガス発生器に固定されている構成とした場合には、エアバッグ装置を組み立てた後で、コネクタを差し込めば良いので、例えばシート等にエアバッグ装置を取付けた後に、コネクタを接続する事が可能となり、搬送、取扱いの面でも、ハーネスが無いので作業性が向上する。また、アウタハウジングと、ガス発生器の端面との間でエアバックを挟み込むことで、この部分からのガス漏れを防止できる。
さらに、前記エアバッグには、エアバッグ内のガス発生器に接続される電線等の挿通部として、挿通方向に沿う長さ寸法をエアバッグの周縁の縫製代よりも大きく設定したトンネル状のハーネス挿通路を装備した構成とした場合では、トンネル部での粘性抵抗が増加するので、エアバッグ展開時におけるハーネス挿通路からのガス漏れを抑制して、エアバッグの展開性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の側面衝突用エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置の一部を組立た状態の斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置の組立状態の要部断面図(図2のA−A線断面図)である。
【図4】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグを形成するためのバッグ布の展開図である。
【図6】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置に使用されるスリーブの拡大斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態のエアバッグ装置に使用されるインナーハウジングの拡大斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態の側面衝突用エアバッグ装置の分解斜視図である。
【図9】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置の一部を組立た状態の斜視図である。
【図10】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置の組立状態の要部断面図(図9のC−C線断面図)である。
【図11】図10のD−D線に沿う断面図である。
【図12】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置に使用されるエアバッグを形成するためのバッグ布の展開図である。
【図13】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置に使用されるスリーブの拡大斜視図である。
【図14】本発明の第2実施形態のエアバッグ装置に使用されるインナーハウジング及びアウターハウジングの拡大斜視図である。
【図15】図11のE−E線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1,4 エアバッグ装置
10,17 エアバッグ
13 ガス発生器挿入用スリット
15 ハーネス挿通路
20 ガス発生器
21 電線
22 ガス吹き出し口
30 スリーブ
31 遮断壁
32 肉厚円筒部
34 支持壁
40 アウターハウジング
41 ハウジング本体部
42 フランジ部
43 ねじ挿通穴
48 布地固定フランジ
49 リブ
51 ねじ部材
52 ねじ部材
54 コネクタ挿通用開口
60 インナーハウジング
61 ハウジング本体部
62 フランジ部
63 ねじ挿通穴
64 ナット
68 布地固定フランジ
69 ねじ挿通穴
70 ナット
Claims (2)
- 車両に搭載されて緊急時に乗員を保護するエアバッグ装置において;
ガスの充填によって膨張して乗員の身体を受け止めると共に、乗員が身体に受ける衝撃を低減させるエアバッグと;
エアバッグ内に装着され、車両の緊急時、外面に設けられたガス吹き出し口からガスを吹き出すことにより、ガスをエアバッグ内に充填する略円筒状のガス発生器と;
ガス発生器に装着されて該ガス発生器のガス吹き出し口の周囲の少なくとも一部を囲う遮断壁を有し、前記ガス吹き出し口から噴射されるガスが直接バッグ布に当たらないようにガス吹き出し口から噴射されたガスの向きを前記遮断壁によって転換し流出させるための隙間を形成するように、断面C字形状のスリーブの前記遮断壁としての内周壁の一部を円筒の軸方向に切除してなるスリーブ;および
エアバッグ外側よりエアバッグとスリーブとを締め付けて固定するアウターハウジング、
を有することを特徴とするエアバック装置。 - さらに、エアバック内でガス発生器に縦添えされるインナーハウジングと、アウターハウジングとインナーハウジングのそれぞれに設けられた、エアバック布を挟んで対向する位置にバック布に面接触するフランジ部と、アウターハウジング及びインナーハウジングのフランジ部同士を締め付け、ガス発生器をエアバックの所定位置に気密に固定する締結部材とを具備することを特徴とする請求項1記載のエアバック装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34851995A JP3752632B2 (ja) | 1995-12-20 | 1995-12-20 | エアバッグ装置 |
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