JP3753771B2 - 映像データ伝送システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、カメラなどから入力される映像を遠隔地で監視する監視システムなどで用いられる映像データ伝送システムに関するもので、特に入力映像をディジタル化し、そのディジタル映像信号を伝送路経由で複数地点に配置された映像表示装置に送って表示することを可能とする映像データ伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図13は、従来の映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図で、遠隔画像監視システムへの適用例を示したものである。図において、1は監視現場を撮影するカメラであり、2はカメラ1からの入力映像をディジタル化して送出する映像送出処理部である。3はそのディジタル映像信号を受信して表示処理する映像表示処理部、4は表示処理された映像が表示される映像表示装置であり、5はこれら各映像送出処理部2と映像表示処理部3とが接続されている伝送路である。また、映像送出処理部2内において、11はカメラ1から入力された映像信号を処理するカメラ入力部、12は伝送路5とのインタフェースをとる伝送路インタフェース部であり、映像表示処理部3内において、13は伝送路5とのインタフェースをとる伝送路インタフェース部、14は映像表示装置4とのインタフェースをとる表示装置インタフェース部である。
【0003】
次に動作について説明する。
映像表示処理部3は通常監視センタ内に設置されており、そこには監視人がいる。この監視人が、監視したい地点のカメラ1を選択操作することにより、対応する映像送出処理部2に映像伝送要求を出す。映像送出処理部2はカメラ1から入力された映像信号を処理し、ディジタル映像信号を伝送路5経由で映像表示処理部3に送出する。映像表示処理部3は受信したディジタル映像信号を表示処理し、映像表示装置4に所望の映像を映し出す。
【0004】
ここで、図示のように監視センタが1箇所にある場合には、カメラ1で撮影された映像信号は伝送路5を経由して問題なく監視センタの映像表示処理部3に届くが、監視センタが複数箇所になった場合、同一のカメラ1で撮影した映像信号を複数の監視センタで監視するのは難しい。映像送出処理部2を複数の監視センタに接続できるように、各映像送出処理部2側の送信処理回路を監視センタ(映像表示処理部3)の数だけ用意すれば対応可能であるが、例えば監視センタが10箇所あるとすれば、各映像送出処理部2に10個の送出処理回路を用意する必要がある。
【0005】
また、CATVシステムなどで使われているように映像を多重伝送でき、各映像送出処理部2毎に伝送路5の映像チャンネルを1つずつ占有し、映像送出処理部2の数だけチャンネル数を持つ伝送路5を準備できれば、このCATVシステムにつながる複数の映像表示処理部3は、チャンネル選局だけで所望のカメラ1で撮影された映像を選ぶことができる。しかしながら、そのような監視システムでは、監視用のカメラ1が100台を越えるような大規模なものになるとチャンネル数が多くなりすぎて現実的でなくなる。
【0006】
さらに、映像送出処理部2を伝送路5に接続している伝送路5の容量に余裕がある場合には、図14のフローチャートに示した手順に従って処理することにより、同一のカメラ1で撮影した映像信号を複数の映像表示処理部3に転送することが可能となる。すなわち、ステップST1にて監視したい地点のカメラ1が接続されている映像送出処理部2に新たな映像送出が可能か問い合わせ、ステップST2で送出の可否を判定する。送出可であればステップST3において、その映像送出処理部2に対してディジタル映像信号の送出を起動し、ステップST4で送られてきたディジタル映像信号に基づく映像を映像表示装置4に表示する。一方、すでに伝送路5がその最大伝送容量いっぱいまで使用されていて送出不可と判定された場合には、ステップST5に進んで伝送路5に余裕ができるまで待機状態に入る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来の映像データ伝送システムは以上のように構成されているので、複数の映像表示処理部3にて、分散配置された多数のカメラ1で撮影された映像信号をそれぞれ独立に選択して映像表示装置4に表示しようとする場合に、各映像表示処理部3と同数の送出処理回路を各映像送出処理部2内に用意するようにすると、装置構成が非常に冗長なものとなり、各映像送出処理部2毎に1チャンネルずつの映像チャンネルを割り当てるようにすると、監視用のカメラ1の数が100台を越えるような大規模なシステムではチャンネル数が多くなりすぎて現実的でなくなり、伝送路5の伝送容量の余裕を利用するようにすると、多数の監視センタで同一のカメラ1の撮影した映像を同時に見たい場合に、伝送路5の伝送容量が小さいと待機状態となる確率が高くなるなどの課題があった。
【0008】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、伝送路の伝送容量を必要以上に大きくすることなく、複数の伝送表示処理部で分散する多数のカメラを自由に選択してその映像を表示できる映像データ伝送システムを得ることを目的とする。
【0009】
また、この発明は一時蓄積しておいた蓄積映像についても選択再生表示できる映像データ伝送システムを得ることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る映像データ伝送システムは、映像表示処理部に、ディジタル映像信号を受信しながらその再送出を行う機能を持った受信・再送手段と、送出中のディジタル映像信号の新たな送出が不可であった場合の問い合わせに対して通知されてくる映像表示処理部に対して、該当するディジタル映像信号の送出を要求する要求手段を持たせ、映像送出処理部に、自身の伝送能力、および現在伝送しているディジタル映像信号の送出先と利用伝送容量を記憶する記憶手段と、記憶手段の記憶データに基づいた、ディジタル映像信号の送出可否の判定結果、あるいはそのディジタル映像信号が送出されている送出先を回答する判定手段を持たせ、映像送出処理部の最大処理能力を伝送能力として記憶手段に記憶させ、判定手段が、映像送出処理部の最大処理能力と現在ディジタル映像信号の伝送に利用している伝送容量の合計との比較によって、ディジタル映像信号の送出の可否を判定するものである。
【0011】
請求項2記載の発明に係る映像データ伝送システムは、伝送手段で複数の映像表示処理部に対して同時に伝送するディジタル映像信号を、現在入力中の映像のディジタル映像信号のみとしたものである。
【0012】
請求項3記載の発明に係る映像データ伝送システムは、映像送出処理部に入力映像を一時蓄積する映像蓄積手段を設けてその蓄積映像の伝送履歴を記憶手段に記憶させ、その記憶データに基づいて、蓄積映像の送出の可否の判定結果、および当該蓄積映像の送出先を回答する機能をその判定手段に付加し、映像表示処理部には受信した蓄積映像を一時蓄積する映像蓄積手段と、その蓄積映像の送信元を記憶する記憶手段を設けて、蓄積映像の送出不可の場合の問い合わせに対して映像送出処理部より通知されてくる、当該蓄積映像の転送先に蓄積映像の送出を要求する機能を要求手段に、要求された蓄積映像を映像蓄積手段より読み出して伝送路に送出する機能を受信・再送手段にそれぞれ付加したものである。
【0013】
請求項4記載の発明に係る映像データ伝送システムは、伝送路に伝送路管理部を接続して、各映像送出処理部の伝送能力や、各映像送出処理部が現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先およびその利用伝送容量を記憶する記憶手段と、映像表示処理部からの問い合わせに対して、記憶手段の記憶データに基づいたディジタル映像信号の送出の可否の判定結果、およびそのディジタル映像信号を現在送出している送出先を回答する判定手段を持たせ、映像送出処理部に通知手段を設けて、現在伝送しているディジタル映像信号の送出先とそれに利用している伝送容量を伝送路管理部に通知させ、映像表示処理部の問合手段からは伝送路管理部に対してディジタル映像信号の送出可否の問い合わせを行い、映像送出処理部の最大処理能力を伝送能力として記憶手段に記憶させ、判定手段が、映像送出処理部の最大処理能力と現在ディジタル映像信号の伝送に利用している伝送容量の合計との比較によって、ディジタル映像信号の送出の可否を判定するようにしたものである。
【0014】
請求項5記載の発明に係る映像データ伝送システムは、問合手段が他の映像表示処理部に対して、所望の入力映像の入力がある映像送出処理部からディジタル映像信号を受信中であるか否かを問い合わせ、要求手段はその問い合わせの結果、該当するディジタル映像信号を受信中であると応答した映像表示処理部に対してディジタル映像信号の送出を要求するようにしたものである。
【0015】
請求項6記載の発明に係る映像データ伝送システムは、所望の入力映像のディジタル映像信号を受信中の映像表示処理部がなければ、映像送出処理部に対してそのディジタル映像信号の送出要求を行う機能を要求手段に付加したものである。
【0016】
請求項7記載の発明に係る映像データ伝送システムは、映像送出処理部に入力映像を一時蓄積する映像蓄積手段を、映像表示処理部には受信した蓄積映像を一時蓄積する映像蓄積手段と、その蓄積映像の送信元を記憶する記憶手段を設けて、問合手段に他の映像表示処理部に対して、所望の蓄積映像を蓄積しているか否かを問い合わせる機能を、要求手段にその問い合わせの結果、蓄積しているとの応答があればその映像表示処理部に対して蓄積映像の送出要求を行う機能をそれぞれ付加したものである。
【0017】
請求項8記載の発明に係る映像データ伝送システムは、所望の蓄積映像を蓄積している映像表示処理部がなければ、映像送出処理部に対してその蓄積映像の送出要求を行う機能を要求手段に付加したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態について説明する。
実施の形態1.
図1はこの実施の形態1による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図で、この場合も遠隔画像監視システムへの適用例を示している。図において、1は監視現場を撮影して映像信号を入力するカメラであり、2はこのカメラ1からの入力映像を受け取ってディジタル化し、そのディジタル映像信号の送出を行う映像送出処理部である。3はこの映像送出処理部2より送られてきたディジタル映像信号を受信して表示処理する映像表示処理部であり、4は映像表示処理部3でディジタル映像信号を表示処理した映像が表示される映像表示装置である。5はそれら各映像送出処理部2および各映像表示処理部3が接続されている伝送路であり、この伝送路5はディジタル映像信号と各種コードデータとが混在して伝送できるマルチメディア対応のものであってもよいし、ディジタル映像信号伝送用と各種コードデータ伝送用の2種類の伝送路を並行して敷設したものであってもよい。
【0019】
映像送出処理部2内において、11はカメラ1より入力された映像信号をディジタル化して、ディジタル伝送が可能となるように変換するカメラ入力部であり、12は伝送路5にその変換されたディジタル映像信号を送出したり、伝送路5からの各種要求に対しての通信処理を行う伝送路インタフェース部である。映像表示処理部3内において、13は伝送路5からディジタル映像信号を受信処理したり、各種制御情報をやりとりする伝送路インタフェース部であり、14は伝送路インタフェース部13で受信処理されたディジタル映像信号を映像表示装置4に表示するための表示装置インタフェース部である。なお、以上の各部は図13に同一符号を付して示した従来の映像データ伝送システムにおけるそれらに相当する部分である。
【0020】
また、映像送出処理部2内において、15は当該映像送出処理部2の伝送能力として、それが接続されている伝送路5の最大伝送容量を記憶するとともに、当該映像送出処理部2が現在伝送しているディジタル映像信号の送出先、およびそのために利用されている伝送容量を記憶する記憶手段である。さらに、この映像送出処理部2内の伝送路インタフェース部12内において、21はカメラ入力部11で変換されたディジタル映像信号を、複数の映像表示処理部3に対して同時に伝送することができる伝送手段であり、22は映像表示処理部3からの問い合わせがあると、記憶手段15に記憶されているデータを参照して、新たなディジタル映像信号の送出可否の判定結果、あるいは該当するディジタル映像信号が現在送出されている映像表示処理部3を通知する判定手段である。
【0021】
さらに、映像表示処理部3の伝送路インタフェース部13内において、23は伝送路5からのディジタル映像信号の受信を行うとともに、要求に応じてその受信中のディジタル映像信号を伝送路5に再送出する機能を有する受信・再送手段である。24はある監視点の映像を映像表示装置4に画面表示したくなった場合に、その監視点を撮影しているカメラ1からの入力映像を処理している映像送出処理部2に対して、送出中のディジタル映像信号の新たな送出が可能であるか否か、および送出不可の場合に現在そのディジタル映像信号がどの映像表示処理部3に送出されているかを問い合わせる問合手段である。25はこの問合手段24による問い合わせに応答して通知されてくる、現在そのディジタル映像信号が送出されている映像表示処理部に対して、対応するディジタル映像信号の送出を要求する要求手段である。
【0022】
次に動作について説明する。
ここで、図2は図1に示した映像データ伝送システムにおける情報の流れを示す説明図であり、図3はその動作の手順を示すフローチャートである。ここで、図2に図示したように、各映像送出処理部2には#A〜#Nの識別コードが、各映像表示処埋部3には#1〜#nの識別コードがそれぞれ付与されている。今、#Aの映像送出処理部2は図2に実線aおよびbで示す経路で、#1と#2の映像表示処埋部3に対してディジタル映像信号を送出中であるものとする。そのような場合、記憶手段15にはその旨が記録される。すなわち、記憶手段15の転送先の領域にはディジタル映像信号を送出している映像表示処埋部3の識別コード#1と#2が記録され、伝送容量の領域にはそれぞれに利用されている伝送容量が10Mbps、15Mbpsであることが記録される。なお、この記憶手段15にはその外に、当該映像送出処理部2が接続されている伝送路5で伝送可能な最大伝送容量100Mbpsもその最大伝送容量の領域に記録されている。
【0023】
この時、#nの映像表示処理部3が#Aの映像送出処理部2に対してディジタル映像信号の送出を要求する場合を考える。すなわち、図3のステップST11において、所望の監視点を撮影しているカメラ1が接続されている#Aの映像送出処理部2に対して、問合手段24より図2に一点鎖線cで示された経路で、新たなディジタル映像信号が送出可能かを問い合わせる。#Aの映像送出処理部2ではステップST12において、判定手段22で記憶手段15より#1と#2の映像表示処理部3へのディジタル映像信号の伝送に現在使用中の伝送容量を読み出し、それらの合計と記憶手段15から読み出した伝送路5の最大伝送容量とを比較して、当該ディジタル映像信号の新たな送出が可能であるか否かを判定し、その判定結果を前記一点鎖線cで示された経路を逆に#nの映像表示処理部3に返送する。
【0024】
図示の例では使用中の伝送容量の合計が25Mbpsであり、最大伝送容量100Mbpsを有する#Aの映像送出処理部2の伝送路5には十分な余裕があるため送出可能と判定される。従って、処理はステップST13に進み、要求手段25より#Aの映像送出処理部2に対して、図2の一点鎖線cで示す経路によって当該ディジタル映像信号の送出を起動する。これにより、#Aの映像送出処理部2より#1および#2の映像表示処理部3に送出されているディジタル映像信号が、伝送手段21より図2に実線dで示された経路で#nの映像表示処理部3に伝送される。#nの映像表示処理部3ではステップST14において、そのディジタル映像信号を受信・再送手段23で受信し、表示装置インタフェース部14で処理して映像表示装置4に表示する。
【0025】
一方、#Aの映像送出処理部2の伝送路5に余裕がなければ送出不可と判定されて、処理はステップST15に進む。ステップST15では、#nの映像表示処理部3の問合手段24より#Aの映像送出処理部2に対して、そのディジタル映像信号が送出されている映像表示処理部3がどれであるかを問い合わせる。#Aの映像送出処理部2の判定手段22は記憶手段15を参照して、所望のディジタル映像信号の送出先が#1と#2の映像表示処理部3であることを確認し、それを#nの映像表示処理部3に通知する。なお、この信号の授受も図2の一点鎖線cで示す経路によって行われる。
【0026】
通知を受けた#nの映像表示処理部3では、ステップST16において、対象となる映像表示処理部3、例えば#2の映像表示処理部3に対して、要求手段25よりディジタル映像信号の再送出を起動する。このディジタル映像信号の転送要求は図2の一点鎖線eで示す経路によって行われる。転送要求を受けた#2の映像表示処理部3では、ステップST16において、受信・再送手段23で現在受信中のディジタル映像信号を#nの映像表示処理部3に再送出する。このディジタル映像信号は図2の破線fの経路で#nの映像表示処理部3に送られて受信され、その映像表示装置4に表示される。なお、#2の映像表示処理部3がなんらかの理由で受信中のディジタル映像信号を転送できず、他に転送可能な映像表示処理部3がなければ、ステップST17において#Aの映像送出処理部2からのディジタル映像信号が受信が可能になるまで待機する。
【0027】
このように、この実施の形態1によれば、#Aの映像送出処理部2の伝送路5に余裕がない場合でも、#2の映像表示処理部3などから所望のディジタル映像信号の転送を受けることができるので、図14にその処理フローを示した、従来の転送の仕組みがない映像データ伝送システムに比べて、伝送路5の余裕ができるまで待つ確率を大幅に低減できる効果がある。
【0028】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、カメラ1で撮影された入力映像のディジタル映像信号を実時間でのみ送信するものについて説明したが、このような実施の形態1の映像データ伝送システムでは、カメラ1の映像を一時蓄積することがなかったので、所望のカメラ番号だけ管理すればよかった。しかしながら、監視対象が異常になった時などに、カメラ1の入力映像を映像送出処理部2側で映像蓄積手段に蓄積しておき、映像表示処理部3側からの要求に応じてその蓄積映像の送出もできるような映像データ伝送システムでは少し複雑なものとなる。この発明の映像データ伝送システムはそのようなシステムにも適用可能であることはいうまでもない。
【0029】
図4はそのような実施の形態2による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。図において、16は各映像送出処理部2内に設けられ、カメラ1で撮影されてカメラ入力部11で入力処理され、ディジタル化された入力映像を一時蓄積しておく映像蓄積手段である。17は各映像表示処理部3内に設けられ、映像送出処理部2より転送してもらった前記映像蓄積手段16の蓄積映像を一時蓄積しておく映像蓄積手段であり、18は同じく各映像表示処理部3内に設けられ、この映像蓄積手段17に蓄積した蓄積映像の送信元などの属性情報が記録される記憶手段である。なお、映像送出処理部2内の記憶手段15は、映像蓄積手段16に蓄積された蓄積映像の各映像表示処理部3への転送の履歴も記憶している点で、図1に同一符号を付した実施の形態1におけるそれとは異なっている。
【0030】
さらに、各映像送出処理部2の伝送路インタフェース部12内において、21は伝送手段、22は判定手段であるが、以下の点において図1に同一符号を付して示した実施の形態1におけるそれらとは異なっている。すなわち、伝送手段21はカメラ入力部11でディジタル化された入力映像ばかりでなく、映像蓄積手段16に蓄積されている蓄積映像についても要求に応じて映像表示処理部3に送出する機能を備えている。また、判定手段22は問い合わせがあると記憶手段15を参照し、そこに記憶されている履歴データに基づいて該当する蓄積映像の送出先を確認し、問い合わせてきた映像表示処理部3にそれを通知する機能を備えている。
【0031】
同様に、各映像表示処理部3の伝送路インタフェース部13内において、23は受信・再送手段、24は問合手段、25は要求手段であるが、以下の点において図1に同一符号を付して示した実施の形態1におけるそれらとは異なっている。すなわち、受信・再送手段23は他の映像表示処理部3からの蓄積映像の送出要求に応じて、該当する蓄積映像を映像蓄積手段17より読み出してその映像表示処理部3に送出する機能を備えている。問合手段24は所望の蓄積映像を蓄積している映像送出処理部2に対して、当該蓄積映像の送出の可否、およびその蓄積映像の転送先を問い合わせる機能とともに、その問い合わせに対して映像送出処理部2より通知されてくる、当該蓄積映像が転送されている映像表示処理部3に対して、その蓄積映像をまだ蓄積しているか否かを問い合わせる機能を備えている。要求手段25はこの問合手段24による問い合わせに応答して、映像蓄積手段17に該当する蓄積映像を蓄積していると回答のあった映像表示処理部3に対して、その蓄積映像の送出を要求する機能を備えている。
【0032】
なお、他の部分は図1に同一符号を付した実施の形態1におけるそれらと同等の部分であるためその説明は省略する。
【0033】
次に動作について説明する。
ここで、図5は図4に示した映像データ伝送システムにおける情報の流れを示す説明図であり、図6はその動作の手順を示すフローチャートである。今、#Aの映像送出処理部2は図5に実線aおよびbで示す経路で、#1と#2の映像表示処埋部3に対してディジタル映像信号を送出中であるものとし、この#Aの映像送出処理部2はまた、映像蓄積手段16に蓄積している蓄積映像の中の、映像時刻8:07からの蓄積映像を#2の映像表示処理部3に、10:13からの蓄積映像を#6の映像表示処理部3にすでに送出済みであるものとする。そのような場合、記憶手段15には現在の入力映像の送出先である映像表示処埋部3の識別コード#1と#2、それに利用されている伝送容量10Mbpsと15Mbps、および最大伝送容量100Mbpsとともに、映像蓄積手段16に蓄積されている蓄積映像を送った映像表示処埋部3の識別コード#2と#6、およびそれぞれに送った蓄積映像の映像時刻8:07と10:13が記録されている。また、#2の映像表示処理部3の記憶手段18には、この#Aの映像送出処理部2から転送された映像時刻8:07からの蓄積映像と、#Dの映像送出処理部2から転送された映像時刻9:15からの蓄積映像が映像蓄積手段17に蓄積されていることが記録されている。
【0034】
この時、#nの映像表示処理部3が#Aの映像送出処理部2に対して映像時刻8:07の蓄積映像の送出を要求する場合を考える。すなわち、図6のステップST21において、所望の蓄積映像をその映像蓄積手段16に蓄積している#Aの映像送出処理部2に対して、当該蓄積映像の送出が可能か否かを、問合手段24より図5に一点鎖線cで示された経路で問い合わせる。#Aの映像送出処理部2ではステップST22において、実施の形態1の場合と同様に、記憶手段15の記憶データに基づいて蓄積映像の送出の可否を判定し、その判定結果を#nの映像表示処理部3に返送する。伝送路5に十分な余裕があれば送出可能と判定されて、ステップST23で映像時刻8:07からの蓄積映像の送出が起動され、ステップST24で映像時刻8:07からの蓄積映像が#Aの映像送出処理部2の伝送手段21によって読み出され、図5に実線dで示された経路で#nの映像表示処理部3に伝送され、その映像表示装置4に表示される。
【0035】
一方、#Aの映像送出処理部2の伝送路5に余裕がなければ送出不可と判定されて、処理はステップST25に進む。ステップST25では、#nの映像表示処理部3の問合手段24より#Aの映像送出処理部2に対して、この映像時刻が8:07からの蓄積映像が転送されている映像表示処理部3がどれであるかを問い合わせ、#Aの映像送出処理部2の判定手段22は記憶手段15を参照して、その蓄積映像が#2の映像表示処理部3に転送されていることを、一点鎖線cで示す経路によって#nの映像表示処理部3に通知する。通知を受けた#nの映像表示処理部3では、ステップST26において、問合手段24よりその#2の映像表示処理部3に対して、この映像時刻8:07からの蓄積映像をまだ映像蓄積手段17に蓄積しているか否かを問い合わせる。なお、この問い合わせは図5の一点鎖線eで示す経路によって行われる。#2の映像表示処理部3では、ステップST27において記憶手段18を参照し、問い合わせのあった蓄積映像がまだ映像蓄積手段17に蓄積されているか否かを判定し、その判定結果を前記一点鎖線eで示された経路を逆に#nの映像表示処理部3に返送する。
【0036】
図示の例では映像蓄積手段17に#Aの映像送出処理部2から転送された映像時刻8:07からの蓄積映像がまだ蓄積されているので、判定結果は蓄積有りとなって処理はステップST28に進む。ステップST28では、#nの映像表示処理部3の要求手段25から#2の映像表示処理部3に対して、前記一点鎖線eで示された経路で当該蓄積映像の送出を起動する。#2の映像表示処理部3では、ステップST24において映像時刻8:07からの蓄積映像を受信・再送手段23によって読み出し、図5に破線fで示された経路で#nの映像表示処理部3に伝送する。なお、ステップST27における判定結果が蓄積無しであった場合には、処理をステップST25に戻して、当該蓄積映像が転送されている他の映像表示処理部3の問い合わせを行う。
【0037】
#Aの映像送出処理部2より別の映像表示処理部3が通知されれば、ステップST26以下の処理が繰り返される。また、当該蓄積映像が転送されている他の映像表示処理部3がない場合には、ステップST29に進んで、#Aの映像送出処理部2からその蓄積映像が受信が可能になるまで待機する。
【0038】
なお、カメラ1で現在撮影されている入力映像の転送については実施の形態1の場合と同様であるため、ここではその説明は省略する。
【0039】
このように、この実施の形態2によれば、映像送出処理部2の映像蓄積手段16に蓄積された蓄積映像についても、その送出先の映像表示処理部3から転送を受けることができるので、伝送路5の余裕ができるまで待つ確率を大幅に低減できる効果がある。
【0040】
実施の形態3.
上記実施の形態1では、カメラ1にて撮影した入力映像の送出先の管理を、それぞれの映像送出処理部2で行う場合について説明したが、各映像送出処理部2で個別に管理せず、この映像データ伝送システムの中に伝送路管理部を設け、この伝送路管理部にて集中的に入力映像の伝送状況を管理するようにしてもよい。
【0041】
図7はそのような実施の形態3による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。なお、実施の形態1における各部と同等の部分については、図1と同一符号を付してその説明は省略する。図において、6は伝送路5に接続され、伝送状況を管理する前述の伝送路管理部である。この伝送路管理部6内において、26は各映像送出処理部2の伝送能力として、それら各映像送出処理部2が接続されている伝送路5の最大伝送容量を記憶するとともに、それら各映像送出処理部2が現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先とその伝送に利用されている伝送容量を記憶する記憶手段である。また、27は映像表示処理部3の問合手段24からの問い合わせがあった場合に、記憶手段26に記憶されているデータに基づいて、新たなディジタル映像信号の送出可否の判定結果、あるいは該当するディジタル映像信号が現在送出されている映像表示処理部3を、問い合わせてきた映像表示処理部3に対して通知する判定手段27である。
【0042】
なお、映像表示処理部3内において、24は所望の入力映像が入力されている映像送出処理部2における、送出中のディジタル映像信号の新たな送出の可否、および現在そのディジタル映像信号が送出されている送出先についての問い合わせを、その映像送出処理部2に対してではなく伝送路管理部6に対して行う点で、図1に同一符号を付して示した実施の形態1のそれとは異なった問合手段である。また、映像送出処理部2内において、28はその映像送出処理部2の伝送手段21が現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先、およびそれに利用されている伝送容量を伝送路管理部6に通知する通知手段28である。
【0043】
次に動作について説明する。
ここで、図8は図7に示した映像データ伝送システムにおける情報の流れを示す説明図であり、図9はその動作の手順を示すフローチャートである。今、#Aの映像送出処理部2は図8に実線aおよびbで示す経路で、#1と#2の映像表示処埋部3に対してディジタル映像信号を送出中であるものとする。そのような場合、このディジタル映像信号の送出に関する情報が、図8に二点鎖線cで示す経路によって伝送路管理部6に送られ、その記憶手段26に記録される。すなわち、記憶手段26の転送元の領域にはディジタル映像信号を送出している映像送出処理部2の識別コード#Aが、転送先の領域にはそれを受信している映像表示処埋部3の識別コード#1と#2が記録され、伝送容量の領域にはそれぞれの伝送に利用されている伝送容量が10Mbps、5Mbpsであることが記録される。なお、この記憶手段26にはその外の映像送出処理部2より送出されているディジタル映像信号に関する情報(#B、#2、10Mbpsなど)についても記録される。また、この記憶手段26にはさらに、各映像送出処理部2の伝送路5で伝送可能な最大伝送容量(100Mbps、50Mbps、150Mbpsなど)が、送出元(#A、#B、#Cなど)と対応させて記録されている。
【0044】
この時、#nの映像表示処理部3が#Aの映像送出処理部2に対してディジタル映像信号の送出を要求する場合を考える。すなわち、図9のステップST31において、図8に一点鎖線dで示された経路で、問合手段24より伝送路管理部6に対して、所望の監視点を撮影しているカメラ1が接続されている#Aの映像送出処理部2より新たなディジタル映像信号が送出可能かを問い合わせる。伝送路管理部6ではステップST32において、判定手段27で記憶手段26に記録されたデータに基づいて新たなディジタル映像信号の送出の可否を判定し、その判定結果を前記一点鎖線dで示された経路を逆に#nの映像表示処理部3に返送する。なお、上記判定は実施の形態1の場合と同様に行われる。
【0045】
図示の例のように十分な余裕があれば送出可能と判定され、ステップST33において要求手段25より、図8に一点鎖線eで示された経路によって#Aの映像送出処理部2にディジタル映像信号の送出が要求される。これにより、#Aの映像送出処理部2の伝送手段21は#nの映像表示処理部3に、そのディジタル映像信号を図8に実線fで示した経路によって伝送する。その時、#Aの映像送出処理部2はステップST34において、このディジタル映像信号の転送に関するデータを、前記二点鎖線cの経路を経由して伝送路管理部6に送り、その記憶手段26に記録させる。#nの映像表示処理部3はステップST35において、受信・再送手段23でそのディジタル映像信号を受信し、その映像を映像表示装置4に表示する。
【0046】
一方、#Aの映像送出処理部2から新たなディジタル映像信号の送出不可と判定された場合、処理はステップST36に進む。ステップST36では、#nの映像表示処理部3の問合手段24より伝送路管理部6に対して、#Aの映像送出処理部2よりそのディジタル映像信号が送出されている映像表示処理部3がどれであるかを問い合わせる。伝送路管理部6の判定手段27は記憶手段26を参照して、#Aの映像送出処理部2より送出されているディジタル映像信号の送出先が#1と#2の映像表示処理部3であることを確認し、それを#nの映像表示処理部3に通知する。なお、この信号の授受も図2の一点鎖線dで示す経路によって行われる。
【0047】
通知を受けた#nの映像表示処理部3の要求手段25はステップST37において、例えば図8に一点鎖線gで示した経路にて#2の映像表示処理部3に対して、ディジタル映像信号の再送出を要求する。転送要求を受けた#2の映像表示処理部3の受信・再送手段23は、現在受信中のディジタル映像信号を#nの映像表示処理部3に再送出する。このディジタル映像信号は図8の破線hの経路で#nの映像表示処理部3に送られて受信され、その映像表示装置4に表示される。なお、#2の映像表示処理部3がなんらかの理由で受信中のディジタル映像信号を転送できず、他に転送可能な映像表示処理部3がなければ、ステップST38において#Aの映像送出処理部2からのディジタル映像信号が受信が可能になるまで待機する。
【0048】
このように、この実施の形態3によれば、映像送出処理部2の記憶手段15や判定手段22を一箇所に集中的に配置しているので、記憶手段15を各映像送出処理部2に分散配置した場合に比べて記憶データの整合性がとりやすくなり、さらには映像送出処理部2の構成を簡素化できて、システムを安価に構築できるなどの効果がある。
【0049】
実施の形態4.
上記実施の形態1および2では、所望の監視点を撮影しているカメラ1が撮影した入力映像、あるいはそれを一時蓄積した蓄積映像の転送が可能か否かを、そのカメラ1が接続されている映像送出処理部2に問い合わせる場合について述べたが、他の映像表示処理部3に対して、前記映像送出処理部2から所望の映像を受信している否か、およびその転送が可能か否かを問い合わせるようにしてもよく、上記実施の形態1および2と同様の効果を奏する。
【0050】
図10はそのようなこの発明の実施の形態4による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。なお、実施の形態2における各部と同等の部分については、図4と同一符号を付してその説明は省略する。図において、29は各映像表示処理部3内に設けられ、他の映像表示処理部3の問合手段24からの問い合わせに応答して、該当するディジタル映像信号を受信中であるか否か、および映像蓄積手段17に該当する蓄積映像を蓄積しているか否かについて回答する応答手段29である。
【0051】
なお、映像表示処理部3内における24は、所望の映像送出処理部2が現在送出している入力映像のディジタル映像信号を受信しているか否か、所望の蓄積映像を映像蓄積手段17内に蓄積しているか否か、およびそれら入力映像や蓄積映像のディジタル映像信号を新たに送出することができるか否かについて、各映像表示処理部3に問い合わせを行う点で図4に同一符号を付したものとは異なる問合手段である。また、映像表示処理部3内における25は、問合手段24による問い合わせの結果、該当するディジタル映像信号を受信中、あるいは該当する蓄積映像を蓄積しており、それらの新たな送出が可能であると回答のあった映像表示処理部3に対してそれらの転送を要求し、該当するディジタル映像信号を受信中、あるいは該当する蓄積映像を蓄積していて、それらを新たに送信することが可能であると回答してきた映像表示処理部3がなかった場合には、該当する映像送出処理部2に対してそれらの転送を要求する点で、図4に同一符号を付したものとは異なる要求手段である。
【0052】
次に動作について説明する。
ここで、図11は図10に示した映像データ伝送システムにおける情報の流れを示す説明図であり、図12はその動作の手順を示すフローチャートである。今、#Aの映像送出処理部2は図11に実線aおよびbで示す経路で、#1と#2の映像表示処埋部3に対してディジタル映像信号を送出中であり、#2の映像表示処埋部3には映像時刻8:07からの蓄積映像も、同図に実線cで示す経路にてすでに送出済であるものとする。この時、#nの映像表示処理部3が#Aの映像送出処理部2に対してディジタル映像信号の送出を要求する場合を考える。なお、その場合の記憶手段15の内容は、実施の形態2で説明したように、図11に示すものとなる。
【0053】
まず図12のステップST41において、#nの映像表示処理部3の問合手段24より他の映像表示処理部3に対して、所望の監視点を撮影しているカメラ1が接続されている#Aの映像送出処理部2が現在送出中のディジタル映像信号を受信しているか否かを問い合わせる。図11には、この問い合わせを#2と#3の映像表示処理部3に対して行った場合を図示しており、この問い合わせは同図に一点鎖線dあるいはeで示す経路によって行われる。それらの映像表示処理部3では応答手段29より、#Aの映像送出処理部2から現在ディジタル映像信号の受信を行っているか否かを回答する。この場合、#2の映像表示処理部3で#Aの映像送出処理部2から現在ディジタル映像信号の受信を行っているので、その旨の回答が前記一点鎖線dで示された経路を逆に#nの映像表示処理部3に返送される。従って、ステップST42における該当有無の判定では該当ありとなるため、#nの映像表示処理部3の問合手段24は#2の映像表示処理部3に対して、受信中のディジタル映像信号を新たに送出可能か否かを、前記一点鎖線dの経路で問い合わせる。
【0054】
#2の映像表示処理部3の応答手段29はステップST43において、実施の形態1における映像送出処理部2の判定手段22と同様にして伝送路5の余裕の有無を判定し、その判定結果を#nの映像表示処理部3に回答する。判定結果が余裕有りであれば処理はステップST44に進み、要求手段25より#2の映像表示処理部3に対して、図11の一点鎖線dで示す経路によって当該ディジタル映像信号の転送を起動する。これにより、#Aの映像送出処理部2から#2の映像表示処理部3に送出されているディジタル映像信号が、#2の映像表示処理部3の受信・再送手段23より図11に破線fで示された経路によって、#nの映像表示処理部3に伝送される。#nの映像表示処理部3ではステップST45において、そのディジタル映像信号を受信・再送手段23で受信し、その映像を映像表示装置4に表示する。
【0055】
一方、ステップST42で該当なしと判定された場合、およびステップST43で余裕なしと判定された場合には処理はステップST46に進む。ステップST46では、#nの映像表示処理部3の問合手段24より#Aの映像送出処理部2に対して、現在送出しているディジタル映像信号を新たに送出することができるか否かを問い合わせ、その判定手段22より可能であるとの回答があれば、要求手段25よりそのディジタル映像信号の送出を起動する。判定手段22よりの回答が不可であればステップST48において待機に入る。
【0056】
また、#Aの映像送出処理部2でその映像蓄積手段16に蓄積している蓄積映像中の、映像時刻8:07からの蓄積映像を、#nの映像表示処理部3にて映像表示装置4に表示する必要が生じた場合には、#nの映像表示処理部3の問合手段24は各映像表示処理部3に対して、当該蓄積映像をその映像蓄積手段17に蓄積しているか否かを問い合わせる。以降、上記カメラ1で撮像した入力映像の場合とまったく同様にして、図12に示したフローチャートの手順に従って処理が実行される。
【0057】
実施の形態5.
上記各実施の形態では、映像送出処理部2の伝送能力として、それが接続されている伝送路5の最大伝送容量を用いたものについて説明したが、当該映像送出処理部2の最大処理能力を伝送能力として用いることも可能である。すなわち、記憶手段15あるいは26に映像送出処理部2の伝送能力として映像送出処理部2の最大処理能力を記憶させておき、判定手段22あるいは27にて、この映像送出処理部2の最大処理能力と、入力映像あるいは蓄積映像のディジタル映像信号の伝送に使用している伝送容量の合計との比較に基づいて、新たにディジタル映像信号の送出が可能か否かを判定する。
【0058】
この判定基準としての伝送能力を伝送路5の最大伝送容量と映像送出処理部2の最大処理能力とで使い分けることにより、より適切な判定を行うことが可能となる。すなわち、映像送出処理部2の最大処理能力が接続されている伝送路5の最大伝送容量を上回る場合には、伝送能力として伝送路5の最大伝送容量を用いて、現在伝送中の入力映像および蓄積映像のディジタル映像信号の伝送に使用されている伝送容量に余裕があるかどうかを見て判定を行う。また、映像送出処理部2の最大処理能力が接続されている伝送路5の最大伝送容量を下回る場合には、伝送能力として映像送出処理部2の最大処理能力を用いて、映像送出処理部の最大処理能力に余裕があるかどうかを見て判定を行う。
【0059】
実施の形態6.
上記各実施の形態では、映像送出処理部がそれぞれ1台のカメラ入力を持つものを示したが、この発明はこれにのみ限定されるものではなく、映像送出処理部に複数のカメラ入力を持たせる構成としてもよく、上記各実施の形態と同様の効果を奏する。
【0060】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、映像送出処理部に自身の伝送能力、および現在伝送しているディジタル映像信号の送出先とその利用伝送容量を記憶する記憶手段を設け、映像表示処理部側からの問い合わせに対して、この記憶手段の記憶データに基づいた送出の可否の判定結果、あるいはディジタル映像信号の送出先を回答し、それを受けた映像表示処理部では、送出可であれば映像送出処理部に対して、また不可であればその後の問い合わせで通知された映像表示処理部に対して、該当するディジタル映像信号の送出を要求するように構成したので、映像送出処理側の伝送路の伝送容量を必要以上に大きくしなくとも、複数の映像表示処理部で所望の入力映像のディジタル映像信号を、待ち合わせとなる確率を高くすることなく自由に受信できるようになり、伝送路のコストを低減することが可能となる効果がある。
【0061】
請求項2記載の発明によれば、現在入力中の映像のディジタル映像信号のみを伝送手段より複数の映像表示処理部に対して同時に伝送するように構成したので、装置コストを低減でき、所望の入力映像のディジタル映像信号を、映像送出処理側の伝送路の伝送容量を必要以上に大きくせずに、複数の映像表示処理部で自由に受信することが可能となる効果がある。
【0062】
請求項3記載の発明によれば、映像送出処理部に入力映像を一時蓄積する映像蓄積手段を設けてその蓄積映像の伝送履歴を記憶手段に記憶させ、蓄積映像の送出の可否、および当該蓄積映像の送出先についての問い合わせに対しても、その記憶データに基づいて回答するように構成したので、所望の蓄積映像のディジタル映像信号についても、映像送出処理側の伝送路の伝送容量を必要以上に大きくせずに、待ち合わせとなる確率を高くすることもなく、複数の映像表示処理部で自由に受信することが可能となり、伝送路のコストを低減することができる効果がある。
【0063】
請求項4記載の発明によれば、伝送路に伝送路管理部を接続して、それに各映像送出処理部の伝送能力や、各映像送出処理部が現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先およびその利用伝送容量を記憶する記憶手段と、映像表示処理部からの問い合わせに対して、記憶手段の記憶データに基づいたディジタル映像信号の送出の可否の判定結果、およびそのディジタル映像信号の送出先を回答する判定手段を持たせ、映像表示処理部からの問い合わせをこの伝送路管理部に対して行うように構成したので、各記憶データを一箇所で管理できるため、その整合性を高めることができるばかりか、記憶手段や判定手段を一箇所に集中配置できるので、システム構成が簡素化され、安価な映像データ伝送システムが構築できる効果がある。
【0064】
また、請求項1〜4記載の発明によれば、ディジタル映像信号の送出可否の判定基準となる伝送能力として、映像送出処理部の最大処理能力を用いるように構成したので、映像送出処理部の最大処理能力が、それが接続されている伝送路の最大伝送容量を下回るような場合に、ディジタル映像信号の送出可否を確実に判定できる効果がある。
【0065】
請求項5記載の発明によれば、所望の入力映像の入力がある映像送出処理部からディジタル映像信号を受信中であるか否かの問い合わせを、他の映像表示処理部に対して行い、その問い合わせの結果、該当するディジタル映像信号を受信中と応答した映像表示処理部にその送出を要求するように構成したので、映像送出処理側の伝送路の伝送容量を必要以上に大きくしなくとも、複数の映像表示処理部で所望の入力映像のディジタル映像信号を、待ち合わせとなる確率を高くすることなく自由に受信できるようになり、伝送路のコストを低減することが可能となる効果がある。
【0066】
請求項6記載の発明によれば、所望の入力映像のディジタル映像信号を受信中の映像表示処理部がない場合、そのディジタル映像信号の送出要求を映像送出処理部に対して行うように構成したので、複数の映像表示処理部で所望の入力映像のディジタル映像信号を受信する際に、待ち合わせとなる確率をさらに低減できる効果がある。
【0067】
請求項7記載の発明によれば、他の映像表示処理部に対して、所望の蓄積映像を蓄積しているか否かを問い合わせ、その問い合わせの結果、その蓄積映像を蓄積していると応答した映像表示処理部に対してその送出を要求するように構成したので、所望の蓄積映像のディジタル映像信号についても、映像送出処理側の伝送路の伝送容量を必要以上に大きくせずに、待ち合わせとなる確率を高くすることもなく、複数の映像表示処理部で自由に受信することが可能となり、伝送路のコストを低減することができる効果がある。
【0068】
請求項8記載の発明によれば、所望の蓄積映像を蓄積している映像表示処理部がない場合、その蓄積映像の送出要求を映像送出処理部に対して行うように構成したので、所望の蓄積映像のディジタル映像信号についても、複数の映像表示処理部で受信する際の待ち合わせとなる確率をさらに低減することが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における情報の流れを示す説明図である。
【図3】 この発明の実施の形態1における動作の手順を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の実施の形態2による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。
【図5】 この発明の実施の形態2における情報の流れを示す説明図である。
【図6】 この発明の実施の形態2における動作の手順を示すフローチャートである。
【図7】 この発明の実施の形態3による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。
【図8】 この発明の実施の形態3における情報の流れを示す説明図である。
【図9】 この発明の実施の形態3における動作の手順を示すフローチャートである。
【図10】 この発明の実施の形態4による映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。
【図11】 この発明の実施の形態4における情報の流れを示す説明図である。
【図12】 この発明の実施の形態4における動作の手順を示すフローチャートである。
【図13】 従来の映像データ伝送システムの構成を示すシステム構成図である。
【図14】 従来の映像データ伝送システムにおける動作の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 映像送出処理部、3 映像表示処理部、4 映像表示装置、5 伝送路、6 伝送路管理部、15,18,26 記憶手段、16,17 映像蓄積手段、21 伝送手段、22,27 判定手段、23 受信・再送手段、24 問合手段、25 要求手段、28 通知手段、29 応答手段。
Claims (8)
- 入力映像をディジタル化して送出する複数の映像送出処理部と、前記映像送出処理部から送られてくる入力映像のディジタル映像信号を受信して、映像表示装置に表示するための処理を行う複数の映像表示処理部と、前記映像送出処理部および映像表示処理部が接続される伝送路とを備えた映像データ伝送システムにおいて、前記映像表示処理部に、前記伝送路からの前記入力映像のディジタル映像信号の受信を行い、要求に応じてそのディジタル映像信号を伝送路に再送出する機能を有する受信・再送手段と、所望の入力映像の入力がある前記映像送出処理部に対して、ディジタル映像信号の新たな送出の可否、および現在そのディジタル映像信号を送出している送出先の問い合わせを行う問合手段と、前記問合手段による問い合わせの結果通知されてくる送信先、すなわち現在そのディジタル映像信号が送出されている映像表示処理部に対して、そのディジタル映像信号の送出を要求する要求手段を持たせ、前記映像送出処理部に、入力映像のディジタル映像信号を複数の前記映像表示処理部に対して同時に伝送する伝送手段と、当該映像送出処理部の伝送能力、および現在伝送している前記ディジタル映像信号の送出先とそれに利用されている伝送容量を記憶する記憶手段と、前記映像表示処理部の問合手段から問い合わせがあると、前記記憶手段に記憶されているデータに基づいて、ディジタル映像信号の送出の可否の判定結果、あるいはそのディジタル映像信号が現在送出されている映像表示処理部を回答する判定手段を持たせ、前記映像送出処理部の最大処理能力を伝送能力として前記記憶手段に記憶させ、前記判定手段が、前記映像送出処理部の最大処理能力と現在ディジタル映像信号の伝送に利用している伝送容量の合計との比較によって、ディジタル映像信号の送出の可否を判定することを特徴とする映像データ伝送システム。
- 映像送出処理部の伝送手段が、現在入力中の入力映像のディジタル映像信号のみを、複数の映像表示処理部に対して同時に伝送するものであることを特徴とする請求項1記載の映像データ伝送システム。
- 映像送出処理部に、入力映像を一時蓄積する映像蓄積手段を設けるとともに、伝送手段に、前記映像蓄積手段に蓄積された蓄積映像のディジタル映像信号を伝送する機能を、記憶手段に、前記伝送手段によって前記蓄積映像のディジタル映像信号を映像表示処理部に伝送した履歴を記憶する機能を、判定手段に、問い合わせを受けたとき、前記記憶手段に記憶されている履歴データに基づいて、該当する蓄積映像が転送されている映像表示処理部を回答する機能をそれぞれ付加し、映像表示処理部に、前記映像送出処理部より受信した蓄積映像を一時蓄積する映像蓄積手段と、この映像蓄積手段に蓄積した蓄積映像の送信元を記憶する記憶手段を設けるとともに、問合手段に、所望の蓄積映像をその映像蓄積手段に蓄積している映像送出処理部に対して、当該蓄積映像の送出の可否、およびその蓄積映像の転送先を問い合わせる機能を、要求手段に、前記問合手段による問い合わせに対して、該当する蓄積映像を蓄積していると回答のあった映像表示処理部に対して、その蓄積映像の送出を要求する機能を、受信・再送手段に、他の映像表示処理部からの前記蓄積映像の送出要求に応じて、該当する蓄積映像を前記映像蓄積手段より読み出してその映像表示処理部に送出する機能をそれぞれ付加したことを特徴とする請求項1記載の映像データ伝送システム。
- 入力映像をディジタル化して送出する複数の映像送出処理部と、前記映像送出処理部から送られてくる入力映像のディジタル映像信号を受信して、映像表示装置に表示するための処理を行う複数の映像表示処理部と、前記映像送出処理部および映像表示処理部が接続される伝送路とを備えた映像データ伝送システムにおいて、前記伝送路に伝送状況を管理する伝送路管理部を接続し、前記映像表示処理部に、前記伝送路からの前記入力映像のディジタル映像信号の受信を行い、要求に応じてそのディジタル映像信号を伝送路に再送出する機能を有する受信・再送手段と、前記伝送路管理部に対して、所望の入力映像が入力されている映像送出処理部にて送出中のディジタル映像信号の新たな送出の可否、および現在そのディジタル映像信号を送出している送出先の問い合わせを行う問合手段と、前記問合手段による問い合わせの結果通知されてくる、現在そのディジタル映像信号が送出されている映像表示処理部に対して、そのディジタル映像信号の送出を要求する要求手段を持たせ、前記映像送出処理部に、入力映像のディジタル映像信号を複数の前記映像表示処理部に対して同時に伝送する伝送手段と、現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先、およびそれに利用している伝送容量を前記伝送路管理部に通知する通知手段を持たせ、前記伝送路管理部に、前記各映像送出処理部の伝送能力、および各映像送出処理部が現在伝送を行っているディジタル映像信号の送出先とそれらに利用されている伝送容量を記憶する記憶手段と、前記映像表示処理部の問合手段から問い合わせがあると、前記記憶手段に記憶されているデータに基づいて、ディジタル映像信号の送出の可否の判定結果、あるいは当該ディジタル映像信号が現在送出されている映像表示処理部を回答する判定手段を持たせ、前記映像送出処理部の最大処理能力を伝送能力として前記記憶手段に記憶させ、前記判定手段が、前記映像送出処理部の最大処理能力と現在ディジタル映像信号の伝送に利用している伝送容量の合計との比較によって、ディジタル映像信号の送出の可否を判定することを特徴とする映像データ伝送システム。
- 入力映像をディジタル化して送出する複数の映像送出処理部と、前記映像送出処理部から送られてくる入力映像のディジタル映像信号を受信して、映像表示装置に表示するための処理を行う複数の映像表示処理部と、前記映像送出処理部および映像表示処理部が接続される伝送路とを備えた映像データ伝送システムにおいて、前記映像表示処理部に、前記伝送路からの前記入力映像のディジタル映像信号の受信を行い、要求に応じてそのディジタル映像信号を伝送路に再送出する機能を有する受信・再送手段と、他の映像表示処理部に対して、所望の入力映像の入力がある映像送出処理部からディジタル映像信号を受信中であるか否か、および受信中のディジタル映像信号の新たな送出の可否を問い合わせる問合手段と、他の映像表示処理部の問合手段による問い合わせに応答して、該当するディジタル映像信号を受信中であるか否か、あるいは受信中のディジタル映像信号の新たな送出の可否を回答する応答手段と、前記問合手段による問い合わせの結果、該当するディジタル映像信号を受信中であるとの応答があった映像表示処理部に対してディジタル映像信号の送出を要求する要求手段を持たせたことを特徴とする映像データ伝送システム。
- 要求手段に、所望の入力映像のディジタル映像信号を受信中の映像表示処理部がなかった場合に、映像送出処理部に対してそのディジタル映像信号の送出を要求する機能を持たせたことを特徴とする請求項5記載の映像データ伝送システム。
- 映像送出処理部に、現在入力中の入力映像を一時蓄積する映像蓄積手段と、現在入力中の入力映像のディジタル映像信号、および前記映像蓄積手段に一時蓄積された蓄積映像のディジタル映像信号を映像表示処理部に伝送する伝送手段を設け、映像表示処理部に、前記映像送出処理部より受信した蓄積映像を一時蓄積する映像蓄積手段と、この映像蓄積手段に蓄積した蓄積映像の送信元を記憶する記憶手段を設けるとともに、問合手段に、他の映像表示処理部に対して、その映像蓄積手段に所望の蓄積映像を蓄積しているか否か、およびその蓄積映像の送出の可否を問い合わせる機能を、応答手段に、該当する蓄積映像を蓄積しているか否か、あるいはその蓄積映像の送出の可否を回答する機能を、要求手段に、前記問い合わせの結果、所望の蓄積映像を蓄積しているとの応答があれば、その映像表示処理部に対して該当する蓄積映像信号の送出を要求する機能を、受信・再送手段に、前記映像蓄積手段からの蓄積映像を受信するとともに、他の映像表示処理部からの要求に応じて、該当する蓄積映像を前記映像蓄積手段より読み出して伝送路に送出する機能をそれぞれ付加したことを特徴とする請求項5記載の映像データ伝送システム。
- 要求手段に、所望の蓄積映像を蓄積している映像表示処理部がなかった場合に、映像送出処理部に対してその蓄積映像の送出を要求する機能を持たせたことを特徴とする請求項7記載の映像データ伝送システム。
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