JP3755294B2 - 装置筐体構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子・通信・計測装置などにおいて開閉カバーを有する装置筐体構造に関する。
【0002】
電子・通信・計測装置などで、装置本体を内部に安定した状態に取りつけるとともに、装置本体を周囲の環境から保護する目的で筐体内に収容させることが行なわれる。
【0003】
このような装置筐体構造には、室内などの環境または、室外などの環境に適応させることが必要である。室内環境においては耐候性をそなえる必要は求められないが、室外環境においては外界における気温変化や雨雪などに対する耐候性をそなえていることが求められる。
【0004】
携帯型で任意箇所に随時移動し通信可能な無線通信装置、とりわけ携帯型の電話機においては、アンテナならびに中継装置をそなえた無人の基地局が各所に設置されるが、このようなアンテナは高所に設置させるのが通信可能な距離と範囲とを大幅に延ばすことが可能なことから有利であり、このために、都市部では図20に示されるようにビルの屋上などを利用し得る。
【0005】
図20を参照すると、ビルディング1の最上階の部屋2内に装置本体3を設置するとともに、外部にアンテナ5を取り付け、この間を高周波信号伝送用ケーブル6で接続するようにしている。
【0006】
都市部以外の地方では高いビルディングが少ないことから、このような地方や山間部では図21に示されるような、アンテナ5を取り付ける鉄塔8と、装置本体3を収容させるシェルタ9とにより対応させるが、シェルタ9を設置するには高額な費用を要する。
【0007】
一方、アンテナ5と装置本体3との間隔は、可能なかぎり接近させることが、ケーブル6での高周波信号の伝送損失を少なくし得ることから望ましく、このために、図22に示されるような装置構成が最近では実施されるようになってきている。
【0008】
すなわち、支柱11上にアンテナ5を取り付け、支柱11の途中、アンテナ5の直下に支持台12を設け、この支持台12上に耐候性を有する装置筐体15を取り付け、装置筐体15内に装置本体を収容させ最短長のケーブル6で接続するようにしている。
【0009】
このような構成とすることにより、ビルディングの借室を要せず、シェルタの設置をなくすることができる。しかしながら、このためには装置本体ならびに、装置本体を収容する筐体の構造を小型化するとともに、確実な耐候性と取り扱い性の良好なことが必要となる。
【0010】
装置筐体構造は、内部に装置本体を収容させ、後日装置本体の保守、点検などに応じて内部の操作を必要とすることから、筐体本体と、その開口面を覆うカバーとで構成し、このカバーを開放し開口面から内部を操作し得るようにしている。
【0011】
【従来の技術】
装置筐体15は、図22に示されるように支柱11の途中に取り付けられ、図23に示されるように、その保守、点検時にカバー17を、たとえば4本のねじ18で筐体本体19に取り付け固定させるようにしている。このねじ18は緩めた状態でカバー17から外れることのないよう、図示しない抜け止め対策が施されている。
【0012】
また、カバー17についても筐体本体19から外れた状態で、落下しないよう筐体本体19と、ロープ21または鎖などで連結させた安全対策が施されている。
【0013】
図24には、カバー17の一側を筐体本体19の一側と蝶番23で連結するとともに、反対側の側面を引っ掛けて引き寄せる、公知な掛け金式のファスナ25で引き止めるようにしている。
【0014】
しかしながら、いずれの構造においても屋外環境にそなえて、カバー17と筐体本体19の接触面全周には図示省略のガスケット(パッキンと称することもある)を介在させ、このガスケットを圧接状態に押さえつけることにより、内部への雨雪などの水分や、腐食性のガスなどの進入することが防止される。ガスケットは適切な材質と形状ならびに硬度を有する合成ゴム材から選択適用される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記、図23に示される装置筐体構造によると、カバー17を外し取り除くことで筐体本体19の開口面全体が開放されて接近し易いといった利点はあるものの、ロープ21で懸垂状態のカバー17が風などで煽られて揺れ動き、点検操作者に当たるなどの不都合を生じるので、動かないよう縛りつけなどして、固定させておく必要があるなどの面倒をともなう。
【0016】
カバー17を取り付けるに際しては、4本のねじ18を筐体本体19のねじ穴にねじ込むのが、カバー17を片手で支えながらの作業となることから、面倒であるうえに、高所作業なことから危険をともなう。
【0017】
図24に示される装置筐体構造は、一方が蝶番23により開閉自在に支持されていることからカバー17の開放時に安定しており、カバー17の開閉作業も一側面のファスナ25のワンタッチ操作で行なえることから、容易かつ安全でもある。
【0018】
図25の図(a)は、図24に示される構造において、筐体本体19とカバー17との間に介在配置されたガスケット27の全体が平均して押し付けられた状態が示される。すなわち、筐体本体19とカバー17との対向間隔が一定している。
【0019】
蝶番23側は、蝶番23による筐体本体19とカバー17との取り付け間隔が適正でなかったり、後日、経年変化にともなって間隔が拡がったりする可能性があり、図25の図(b)に示されるようになるとガスケット27の圧接状態が適正でなくなった状態が示される。
【0020】
すなわち、図(b)によると、蝶番23側の間隔が拡がり、ファスナ25側の間隔は適正状態なことから、蝶番23側のガスケット27の押圧量が少ないことが示されている。
【0021】
なお、図25は装置筐体の平面視状態が示され、ガスケット27については、理解を容易とするために、周囲四方の左右側の垂直方向のみが示され、上下の水平方向は図示省略してある。このことは、図26についても同じである。
【0022】
図26を参照すると、蝶番23は筐体本体19とカバー17との間隔を、適正間隔となるよう一定の固定された位置関係に連結するように設定されていることから、図(a)に示されるようにカバー17を開放位置から閉鎖方向へ回動させることにより、カバー17の面が筐体本体19に取り付けられているガスケット27に接近する。
【0023】
ついで、図(b)に示されるようにカバー17の面がガスケット27の先端に接触しはじめると、図示左側の蝶番23を支点として図示右側(図示されないファスナ25側)が広くなるように拡開した傾斜姿勢となる。
【0024】
このために、カバー17が閉められるにしたがって、図(b)に示されるようにガスケット27は、平衡状態に押し付けられるのではなく、図示右側へ押しやられるように弾性変形される。
【0025】
そうして、図(c)に示されるように内部に平衡状態でない変則的な残留応力を蓄積させた状態に押圧変形されてカバー17が閉められることとなる。このような不都合な応力は長期間にわたることでガスケット27に、不都合な塑性変形を生じることとなる可能性がある。
【0026】
本発明は、以上のような従来の装置筐体構造の有する種々な問題点にかんがみて、このような問題点が解消され、装置筐体の開口面を覆うカバーが開口面に対して平均に接触し得ることと、開放状態でカバーの姿勢が安定維持される装置筐体構造の提供を発明の課題とするものである。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための本発明手段の構成要旨とするところの、第1の手段は、筐体本体の開口面の一側と、この開口面を開閉可能に覆うカバーの一側と、が蝶番により連結される装置筐体構造において、筐体本体側の蝶番半体には、カバー側の蝶番半体の軸を受け入れこの軸とカバーとが開閉方向である開口面に対して遠近し得る長孔の軸孔と、カバーの開放位置でカバー側の蝶番半体の先端の円弧面と接触する接触面と、が形成されてなる装置筐体構造である。
【0028】
この第1の手段は、筐体本体とカバーとが、それぞれの一側で蝶番によって連結されているので開放時にカバーが外れることはない。
閉鎖状態から開放させるにともない、カバーの蝶番側が長孔分筐体本体から離間し、その状態で開放させるにしたがってカバー側の蝶番半体の先端が筐体本体側の蝶番半体の接触面と接触した状態で開放されるから、カバーが、がたついたり傾いたりする不都合がない。
【0029】
閉鎖時にはカバー面が筐体本体の開口面に対向した状態で所定の間隔が設けられ、両面が対向した状態で平均して閉鎖させることができるから、ガスケット介在させたような場合、ガスケットに変則的な締めつけ力が作用せず、安定状態に締めつけることができる。
【0030】
本発明第2の手段は、筐体本体側蝶番の可動半体とカバー側蝶番の可動半体とが結合されてなることが、第1の手段に適用され得る。
【0031】
この第2の手段は、筐体本体とカバーとが、それぞれの一側で蝶番によって連結されているので開放時にカバーが外れることはない。
筐体本体の蝶番とカバーの蝶番とは、筐体本体ならびにカバーに対してそれぞれ独立に回動可能な蝶番半体をそなえており、この独立に回動可能な蝶番半体を一体的に結合させたことで、それぞれの蝶番半体は一体で筐体本体ならびにカバーに対して回動し得る構成である。もちろん、カバーは筐体本体に対してこの一体結合された蝶番半体を介して回動可能である。
【0032】
つまり、結合された蝶番には独立した2軸を有し、それぞれの蝶番軸の中心は、互いに相手の蝶番軸を中心にして、確実に支持された状態で相対的にその回りを回動可能な構成である。
【0033】
したがって、相互が開閉途中ならびに開放状態においても、がたついたり、傾くことがない。
また、相対的に相互の蝶番軸の中心回りに回動し得ることから、カバーを開放時または閉鎖直前の状態で、カバー側の蝶番軸は筐体本体側の蝶番軸の中心回りに、その中心の離間距離にもとづいた回動により、カバー面が筐体本体の開口面に対向した状態で所定の間隔を設けることができ、両面が対向した状態で平均して遠近し得るから、閉鎖時にガスケットを介在させたような場合、ガスケットに変則的な締めつけ力が作用せず、安定状態に締めつけることができる。
【0034】
本発明第3の手段は、筐体本体側蝶番の半体とカバー側蝶番の半体とが連結用蝶番の両側で第1、第2の軸によりそれぞれ結合されてなることが、第1の手段に適用され得る。
【0035】
この第3の手段は、筐体本体とカバーとが、それぞれの一側で蝶番によって連結されているので開放時にカバーが外れることはない。
筐体本体とカバーとには、それぞれに独立の蝶番半体がそなえられており、これら蝶番半体が連結用蝶番で結合される構成であるから、それぞれの蝶番半体は連結用蝶番に対して独立に回動可能である。
【0036】
結合された蝶番半体は連結用蝶番の両側に、蝶番軸を独立して2軸が存在することとなり、それぞれの蝶番軸の中心は、互いに相手の蝶番軸を中心にして、確実に支持された状態でその回りを相対的に回動可能である。
【0037】
したがって、相互が開閉途中ならびに開放状態においても、がたついたり、傾くことがない。
また、相対的に相互の蝶番軸の中心回りに回動し得ることから、カバーを開放時または閉鎖直前の状態で、カバー側の蝶番軸は筐体本体側の蝶番軸の中心回りに、その中心の離間距離にもとづいた回動により、カバー面が筐体本体の開口面に対向した状態で所定の間隔を設けることができ、両面が対向した状態で平均して遠近し得るから、閉鎖時にガスケットに変則的な締めつけ力が作用せず、安定状態に締めつけることができる。
【0038】
本発明第4の手段は、筐体本体の開口面周囲とカバーとの接触面には弾性体でなるガスケットが介在されることが、第1の手段ないし第3の手段に適用され得る。
【0039】
この第4の手段は、ガスケットにより装置筐体内に雨や雪などの水の進入が阻止され、その他の外界における有害ガスの進入も防止される。各手段によりガスケットに不都合な締めつけが作用しないことから、ガスケットは長期使用に安定状態が保証され十分に耐え得るものとなる。
【0040】
本発明第5の手段は、筐体本体とカバーとの周囲はねじにより締めつけられることが、第1の手段ないし第4の手段に適用され得る。
この第5の手段は、蝶番側を含んでカバーの周囲が均一状態に締めつけられることから対向間隔の隙間を最小限度となし得る以外に、ガスケットの締めつけに対しても確実にして均一な締めつけが行なえる。
【0041】
【発明の実施の形態】
以下、本発明装置筐体構造について、構成要旨にもとづいた実施形態により、それぞれ図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて同様部分には理解を容易とするために、便宜上同一符号を付して示す。
【0042】
図1は、本発明装置筐体構造の第1の一実施形態の外観斜視図であり、止めねじを抜き出した状態に示される。また、図1における蝶番のみの分離状態が図2の斜視図に示され、図3には蝶番の組み立て状態が斜視図に示される。
【0043】
図1ないし図3において、装置筐体31には、図示しない電子・通信・計測装置などの装置本体が収容される。装置筐体31の筐体本体32は支柱上など、所定の設置場所に据え付け固定されるようになっている。
【0044】
筐体本体32の前面側の開口面をカバー33で覆うのであるが、筐体本体32の一側とカバー33の一側とには、それぞれ対でなる蝶番35のそれぞれ半体が取り付けられる。
【0045】
すなわち、筐体本体32側に蝶番半体36、カバー33側に蝶番半体37、がそれぞれ取り付けられる。
筐体本体側の蝶番半体36は、筐体本体32の側面への取り付け面39に取り付けねじ挿通孔41が設けられており、筐体本体32の側面前方へ延びて突出される、コの字形の支持部42を有する。
【0046】
コの字形の支持部42は側壁面43と、側壁面43に直交する接触面44、ならびに、上下面45にそれぞれ軸孔46が形成されてなる。側壁面43は取り付け面39と並行しており、接触面44は取り付け面39とも直交している。
【0047】
軸孔46は、取り付け面39ならびに側壁面43の面方向に並行して延びる長孔である。
カバー側の蝶番半体37は、カバー33の前面への取り付け面47に取り付けねじ挿通孔48が設けられており、取り付け面47の延長方向へ延びる結合部49には、図示上下方向に軸挿通孔51と、その先端に軸挿通孔51を中心とする円弧面52と、が形成されてなる。
【0048】
カバー側の蝶番半体37の結合部49を、筐体本体側の蝶番半体36の支持部42内に挿入させ、長孔でなる軸孔46ならびに軸挿通孔51に軸54を挿入させ、上下に突出した軸両端の溝55に、それぞれE型止め輪56をはめ込み軸54の抜け止めをする。
【0049】
このようにして組み立てられた状態が図3に示され、それぞれのねじ挿通孔41、48にねじ58を適用して図1の状態に組み立てる。
ここで、図1を参照すると、蝶番35は図示左側の一側に取り付けられ、カバー33の周囲四隅には止めねじ61がカバー33のねじ挿通孔62に挿入され、筐体本体32の図示されないねじ穴にねじ込み締めつけられるようになっている。
【0050】
止めねじ61は、図示しない手段、たとえば止めねじの細径な首部分が、カバーのねじ挿通孔62のねじ孔部分にねじ込まれて嵌められることで抜け止めされるようになっている。
【0051】
カバー33の正面図示右側には把手63が設けられており、カバーの開閉操作時の操作が容易に行なえるようにしてある。
図4は、図1に示されるように、蝶番35の取り付けられた装置筐体31の要部平面視断面図が示され、カバー33が閉められた状態に示される。すなわち、蝶番35の筐体本体側の蝶番半体36は筐体本体32の側面にねじ58で取り付けられ、筐体本体32の前面と支持部42の接触面44とが一致した状態である。
【0052】
カバー側の蝶番半体37はカバー33の前面にねじ58で取り付けられ、結合部49の側面が接触面44に接し、カバー33は筐体本体32の前面と接した状態である。
【0053】
また、結合部49の円弧面52は支持部42の側壁面43に接している。すなわち、軸孔46と接触面44との距離間隔はこのような位置関係に設定されている。
【0054】
筐体本体32の開口65の周囲の開口面(前面)66には、ガスケット用溝67が周囲に形成されており、ガスケット68が嵌められ取り付けられている。止めねじ61の締めつけで、カバー33の面でガスケット68はガスケット用溝67内に弾性変形し押し付けられている。
【0055】
軸54はカバー33に追従して筐体本体側の蝶番半体36の軸孔46の長孔の一端、すなわち、接触面44側に移動接近させられた位置にある。しかしながら、長孔でなる軸孔46は接触面44側へ点線に示されるように、軸54をさらに移動可能とするわずかな長さの余裕が与えられている。
【0056】
以上の構成で、図5に示されるように、すべての止めねじ61を緩めることにより、カバー33は図示手前側に移動され、筐体本体32の開口面66との間に隙間が生じる。
【0057】
このような動きは、ガスケット68の弾性復元力によっても与えられる。それにともなって、カバー33に追従する軸54が接触面44と離間する軸孔46の長孔の前方端部側に移動される。すなわち、図4の状態からカバー33が平行移動されることとなる。
【0058】
このような状態となることは、カバー33を蝶番35を支点として開放し得る状態である。したがって、図6に示されるように把手63(図1に示される)を利用して引くことにより開放させることができる。図6はこのような開放途中位置の姿勢が示される。
【0059】
この状態では、図6から明らかなように、カバー側の蝶番半体37の結合部49の先端面であるところの円弧面52は、支持部42の側壁面43と接触面44との両面にまたがって接している。
【0060】
そうして、軸54が軸孔46の接触面44から離間する端部と接してることからも、カバー33がこれら両方の接触に拘束されて、いずれの方向へも傾いたり、がたつくことも阻止されている。
【0061】
軸54と軸孔46、側壁面43と接触面44、と円弧面52、との関係はこのような位置に設定されている。ただし、カバー33との相互の回動移動を制限するようなことはなく、とくに図示はしないが、動きに必要とするわずかな隙間の余裕は当然に与えられている。
【0062】
図7は、カバー33が開放された状態が示されており、結合部49の円弧面52が支持部42の接触面44と接した状態で、軸54と軸孔46との位置関係はそのままの状態に拘束されることから、やはり、カバー33がいずれの方向への傾きやがたつくこともない安定した状態が維持される。
【0063】
以上のような一連の回動移動が図8に示される。すなわち、図4の状態が図(a)に、図5の状態が図(b)に、図6の状態が図(c)に、示され、図(d)には図7の状態から、さらに開放させた最終の位置が示される。このように、一連の作用の円滑に行なわれることが、図8により明解に理解されよう。
【0064】
図5の状態で、仮に軸54が軸孔46の手前側に接する位置に到ることなく、途中位置であったとしても、カバー33を開放方向に回動させることにより先端面である円弧面52が接触面44に接することとなり、それに応じて軸54は軸孔46の端面に移動され接触することになる。
【0065】
図(d)によると、カバー側の蝶番半体37が支持部42の側壁面43の先端部に接触して位置が決められるとともに、筐体本体32とカバー33とを連結する折り畳み式のストッパ(ステー)71によっても位置決めされ、ストッパ71による閉鎖方向への回動が阻止されるから、風などによりカバー33が煽られて回動移動することが防止される。
【0066】
カバー33を閉鎖させるには、ストッパ71の図示省略のロックを解除し折り畳ませるとともに、カバー33を閉じる方向に回動させることにより、上記した開放方向への順序と逆の作用により閉じることができる。
【0067】
最後の段階で図8の図(b)に示される状態、すなわち図5の状態となるから、止めねじ61を筐体本体32の図示されないねじ穴にねじ込み、締めつけることでカバー33は開口面66に対して傾くことなく、軸54が軸孔46の長孔の方向に案内されて平行移動し、図4の閉鎖状態となるので、ガスケット68に変則的な圧縮を行なうことなく、正常な締めつけ状態が得られる。
【0068】
この蝶番35は、銅合金鋳物などの合金材からなり適宜なめっきなどの防錆処理を施したもの、あるいは、ステンレス鋼鋳物などの合金材からなる防錆機能を有する材質から選択され得る。
【0069】
図9はカバー33の厚さが異なる場合の対策を示す図であり、まず、図(a)を参照すると、図4よりも薄いカバー33−1の場合に、カバー側の蝶番半体37の取り付け面47とカバー33−1の表面との間に、適切な厚さの板でなるスペーサ73を介在させ、ねじ58(図示せず)で取り付けるようにすることで、カバー33−1の内面と結合部49の端面とが一致し、図4と同じ状態が得られる。
【0070】
図9の図(b)はカバー33の厚さが図4よりも厚いカバー33−2の場合に、厚さの差異に相当する分、筐体本体32の側面に対して筐体本体側の蝶番半体36の取り付け位置を開口面66寄りに取り付けることで、カバー33−2の内面と支持部42の接触面44との間に段差が与えられるものの、カバー33−2は開口面66に接することから問題のない締めつけと作用状態とを得ることができる。
【0071】
図10は、本発明装置筐体構造の第2の一実施形態の外観斜視図であり、止めねじを抜き出した状態に示される。また、図10における蝶番のみの分離状態が図11の斜視図に示され、図12には蝶番の組み立て状態が斜視図に示される。
【0072】
図10ないし図12において、装置筐体75には、図示しない電子・通信・計測装置などの装置本体が収容される。装置筐体31の筐体本体32は支柱など、所定の設置場所に据え付け固定されるようになっている。
【0073】
筐体本体32の前面側の開口面をカバー33で覆うのであるが、筐体本体32の一側とカバー33の一側とには、それぞれ対でなる蝶番のそれぞれ半体が取り付けられる。
【0074】
すなわち、筐体本体32側には筐体本体側蝶番76の半体77が取り付けられ、カバー33側にはカバー側蝶番78の半体79が、それぞれ、ねじ81により取り付けられる。このように、対の筐体本体側蝶番76とカバー側蝶番78とにより蝶番対に構成される。
【0075】
筐体本体側蝶番76は、筐体本体32に取り付けられる筐体本体側蝶番の半体77と軸82により回動可能に連結される可動半体83には、それぞれ取り付け用孔84が設けられている。
【0076】
カバー側蝶番78は、カバー33に取り付けられるカバー側蝶番の半体79と軸86により回動可能に連結される可動半体87には、それぞれ取り付け用孔88が設けられている。
【0077】
これらの蝶番半体77、79、83、87は、いずれも金属板をプレスにより抜き成型加工して形成され、適宜な防錆処理が施されるか、ステンレス鋼板などにより製造される。
【0078】
また、これらの筐体本体側蝶番76とカバー側蝶番78とは同一とすることにより製造の効率化が図れ、図示されるものは同一形状である。そうして、対の組み合わせとするには、図示されるように、両方の軸82、86をいずれも外側として組み合わせるようにしている。
【0079】
このように構成される蝶番対2組みを図示されるよう、所定の間隔を隔てて上下に配置し、それぞれの可動半体83、87を、L字状の補強構造に折り曲げ形成されるとともに、取り付け用孔の設けられた連結部材91により、鋲92を適用して一体的に連結結合させて組み立てる。
【0080】
この状態が図12に示される。なお、連結部材91は、図11についても理解を容易とするため途中を破断するとともに、二点鎖線により連続されていることが示されている。
【0081】
図12のように蝶番対に組み立てられた組み立て体95を、装置筐体31へ図10に示されるように取り付ける。すなわち、筐体本体側蝶番の半体77を筐体本体32の一側面にねじ81で取り付ける。また、カバー側蝶番の半体79をカバー33の正面側の一側にねじ81で取り付ける。
【0082】
このようにして取り付けることにより、筐体本体32とカバー33とは、それぞれの蝶番軸82、86、ならびに、可動半体83、87と連結部材91とにより、カバー33を開閉し得るよう連結される。
【0083】
蝶番組み立て体95は筐体の図示左側の一側に取り付けられ、カバー33の周囲四隅には止めねじ61がカバー33のねじ挿通孔62に挿入され、筐体本体32の図示されないねじ穴にねじ込み締めつけられるようになっている。
【0084】
止めねじ61は、図示しない手段、たとえば止めねじの細径な首部分が、カバー33のねじ挿通孔62のねじ孔部分にねじ込まれて嵌められることで抜け止めされるようになっている。
【0085】
カバー33の正面図示右側には把手63が設けられており、カバーの開閉操作時の操作が容易に行なえるようにしてある。
図13は、図10に示されるように、蝶番組み立て体95の取り付けられた装置筐体75の要部平面視断面図が示され、カバー33が閉められた状態に示される。
【0086】
すなわち、筐体本体側蝶番の半体77は筐体本体32の側面にねじ81で取り付けられ、その可動半体83は同一平面上に位置されている。カバー側蝶番の半体79はカバー33の正面にねじ81で取り付けられ、その可動半体87は直交するように位置されている。
【0087】
双方の可動半体83、87どうしは密着して連結部材91とともに鋲92で連結結合され、両方の軸82、86は丁度図示左右方向の隣接する関係位置、すなわち筐体本体32の開口面66と平行する方向に設定されている。
【0088】
筐体本体側蝶番76の軸82は位置固定であるが、カバー側蝶番78の軸86は筐体本体側蝶番76の軸82を中心にその周囲を回動可能である。それにともなって、両可動半体83、87も回動方向に傾動移動されることにより、軸86の位置が回動可能なことである。このようなことは以下の作用説明により、一層明らかに理解されよう。
【0089】
筐体本体32の開口65の周囲の開口面(前面)66には、カバー33が接した状態であり、カバー33面の周囲にはガスケット用溝67が形成されており、ガスケット68が周囲に嵌められ取り付けられている。止めねじ61の締めつけで、開口面66によりガスケット68はガスケット用溝67内に弾性変形して押し付けられている。
【0090】
以上の構成で、図14に示されるように、すべての止めねじ61を緩めることにより、カバー33は図示手前側に移動され、筐体本体32の開口面66との間に隙間が生じる。
【0091】
このような動きは、ガスケット68の弾性復元力によっても与えられる。それにともなって、カバー33の動きに追従するカバー側蝶番78の可動半体79がその軸86とともに、筐体本体側蝶番76の軸82を中心に回動移動することによって得られる。すなわち、図13の状態からカバー33が、ほぼ平行移動されることになる。
【0092】
ここで重要なことは、軸82、86の位置が開口面66と平行方向に位置されることから、移動がこのようになされることに留意されたい。
このような状態は、カバー33を蝶番組み立て体95を支点として開放し得る状態である。したがって、図15に示されるように把手63(図10に示される)を利用して引くことにより開放させることができる。図15はこのような開放途中位置の姿勢が示される。
【0093】
この状態では、図15から明らかなように、それぞれの軸82、86の中心に対して、筐体本体側蝶番の半体77と、その可動半体83相互間、または、カバー側蝶番の半体79と、その可動半体87相互間、のそれぞれの傾動移動によって、あるいは、それぞれの蝶番76と78との協働したそれぞれの傾動移動によって得られる。
【0094】
このような開放にともなっても、上下の蝶番76と78とは相互の可動半体83、87が連結部材91で連結固定されていることにより、相互で独立した移動をしないよう一体状態に連動する姿勢が規定されるから、カバー33が傾いたり、ぐらついたりすることが阻止され、円滑な動きが得られる。
【0095】
図16は、カバー33が開放された位置の状態が示されており、筐体本体側蝶番の半体77と、カバー側蝶番の半体79と、が同一平面上に位置している。この状態で、両可動半体83、87が直交位置に描かれているが、かならずしも、直交位置に設定し得るものではなく、任意の傾動可能な位置になし得ることであり、いずれにしても、上下の蝶番は連結部材91に拘束されていることにより、いずれの方向への傾きや、ぐらつくこともない安定した姿勢状態が維持される。
【0096】
以上のような一連の回動移動が図17に示される。すなわち、図13の状態が図(a)に、図14の状態が図(b)に、図15の状態が図(c)に、示され、図(d)には図16の状態から、さらに開放された最終の位置が示される。
【0097】
図(d)によると、カバー33は筐体本体32とカバー33とを連結する折り畳み式のストッパ(ステー)71によって位置決めされ、ストッパ71による開放方向ならびに閉鎖方向への回動が阻止されるから、風などによりカバー33が煽られて回動移動することが防止される。
【0098】
このように、一連の作用の円滑に行なわれることが、図17により一層明解に理解されよう。
カバー33を閉鎖させるには、ストッパ71の図示省略のロックを解除し、折り畳ませるとともに、カバー33を閉じる方向に回動させることにより、上記した開放方向への順序と逆の作用により閉じることができる。
【0099】
最後の段階で図17の図(b)に示される状態、すなわち図14の状態となるから、止めねじ61を筐体本体32の図示されないねじ穴にねじ込み、締めつけることでカバー33は開口面66に対して傾くことなく、カバー側蝶番78の軸86が筐体本体側蝶番76の軸82の中心の周囲円周上に沿って回動され、ほぼ平行移動し、図13の閉鎖状態となるので、ガスケット68に変則的な圧縮を行なうことがなく、正常な締めつけ状態が得られる。
【0100】
このようなことは、既述したように図14の状態では、軸82、86の位置が開口面66とほぼ平行方向に位置されることから、カバー33の移動が平行移動し得ることによってなされることである。
【0101】
つぎに、本発明装置筐体構造の第2の実施形態に適用可能な蝶番を、図12のものを第1の実施形態とすると、図18には置換可能な第2の実施形態を、図19には同じく第3の実施形態を、それぞれ斜視図に示したものである。
【0102】
蝶番の第2実施形態について図18を参照すると、蝶番101は筐体本体側蝶番102とカバー側蝶番103とからなる。
筐体本体側蝶番102は、取り付け用孔105を有する筐体本体側の蝶番半体106と、取り付け用孔108を有する可動半体109と、が軸111により回動可能に連結されている。
【0103】
カバー側蝶番103は、取り付け用孔113を有するカバー側の蝶番半体114と、取り付け用孔115を有する可動半体116と、が軸117により回動可能に連結されている。
【0104】
この筐体本体側蝶番102の可動半体109と、カバー側蝶番103の可動半体116と、をそれぞれの軸111、117を外側となるように位置させ、それぞれの取り付け孔108、115に図示しないねじ、あるいは、鋲を適用し一体的に連結固定して取り付ける。両軸111、117は平面視隣接した位置関係に設定される。
【0105】
このようにして取り付け結合させることにより蝶番組み立て体101となるから、図10に示される蝶番組み立て体95に代えて、筐体本体32の一側に筐体本体側の蝶番半体106を取り付け、カバー33の正面一側にカバー側の蝶番半体114を取り付ける。
【0106】
蝶番半体106、109、114、116は、いずれも金属板をプレスにより抜き成型加工して形成され、適宜な防錆処理が施されるか、ステンレス鋼板などにより製造される。しかして、その長さは蝶番組み立て体第1の実施形態95の長さと同等とすることにより、連結部材91を要しないものとなる。
【0107】
筐体本体側蝶番102とカバー側蝶番103とを、同一形状とすることは製造の効率上好ましいことである。
このような構成により、その基本的な作用、効果は、図13ないし図17を参照して説明と同じであることから、ここでの説明を省略するので、前実施形態における図の同等部分の符号を置き換えて説明とともに参照し理解されたい。
【0108】
蝶番の第3実施形態について図19を参照すると、蝶番131は筐体本体側蝶番132とカバー側蝶番133とからなる。
筐体本体側蝶番132は、取り付け用孔135を有する筐体本体側蝶番の半体136からなり、カバー側蝶番133は、取り付け用孔138を有するカバー側蝶番の半体139からなる。
【0109】
しかして、筐体本体側蝶番132の可動半体141と、カバー側蝶番133の可動半体142と、は一体の連結用蝶番145により、それぞれが第1の軸146、第2の軸147により連結結合されるように構成される。
【0110】
ここで、連結用蝶番145とは、両方の蝶番132、133の可動半体141、142を一体構成したものであることから、それぞれが単体で蝶番機能を有せず、組み合わせて機能するものであるが、便宜上あえて本発明では連結用蝶番と定義することとする。
【0111】
すなわち、連結用蝶番145は一体の中央部分が図示されるように、折り返されて密着され、その両側がそれぞれの可動半体141、142となっているものである。
【0112】
したがって、筐体本体側蝶番132は筐体本体側蝶番の半体136と、連結用蝶番145の可動半体141と、が第1の軸146で連結結合されて蝶番132に構成される。
【0113】
また、カバー側蝶番133はカバー側蝶番の半体139と、連結用蝶番145の可動半体142と、が第2の軸147で連結結合されて蝶番133に構成される。
【0114】
しかしながら、上記のように、それぞれの可動半体141、142は一体化されていることから組み立てられた状態は、筐体本体側蝶番132とカバー側蝶番133とは連結用蝶番145で連結結合され、この状態ですでに蝶番組み立て体131に構成され、第1の軸46、第2の軸147は平面視隣接した第1の実施形態と同じ位置関係に設定される。
【0115】
蝶番半体136、139、連結用蝶番145は、いずれも金属板をプレスにより抜き成型加工して形成され、適宜な防錆処理が施されるか、ステンレス鋼板などにより製造される。
【0116】
しかして、その長さは蝶番組み立て体第1の実施形態95の長さと同等とすることにより、連結部材を要しない以外にも、可動半体同士の連結結合を要しないものとなる。蝶番半体136、139の形状を同一とすることは製造上効率的なことである。
【0117】
このような構成により、その基本的な作用、効果は、図13ないし図17を参照して説明と同じであることから、ここでの説明を省略するので前実施形態における図の同等部分の符号を置き換えて説明とともに参照し、同様に理解されたい。
【0118】
本発明は、上述の各実施の形態に限定されるものではなく、以下に記述するようなことについても適用可能であり、いうまでもなく、本発明に含まれ得ることである。
【0119】
すなわち、カバー33の取り付けに止めねじ61を適用したが、このような取り付け構造に限定するものではなく、引っ掛け式のフアスナで締めつけるようにしてもよいことである。
【0120】
筐体本体32とカバー33との間にガスケット68を介在させるとしたが、これについても、かならずしも介在させる要はなく、単にカバーを筐体本体に取り付けることについても本発明構成を適用し得ることであり、ガスケットの締めつけに適用することは記述したような好結果が得られることである。
【0121】
以上のようなことから、屋外環境に対してのみならず、屋内環境下に設置される装置の筐体構造として適用することにも十分に好適なことである。
本発明のすぐれた特徴は、筐体ならびにカバーとに蝶番を単に組み合わせることにあらず、蝶番対としてそれぞれ独立に一体として取り扱うことが可能なことにある。このようであるから、筐体とカバーとに対して独立の蝶番対を組み合わせることから製造性、組み立て性のみならず、蝶番ならびに筐体に対するすぐれた保守性が得られることにある。
【0122】
【発明の効果】
以上、詳細に説明のように本発明装置筐体構造第1の手段は、筐体本体の開口面を開閉可能に覆うカバーを蝶番により連結結合させるのに、筐体本体側の蝶番半体には、カバー側の蝶番半体の軸を受け入れてこの軸とカバーとを開閉方向である開口面に対して遠近し得る長孔の軸孔と、カバーの開放位置でカバー側の蝶番半体の先端と接触する接触面と、を形成させたことにある。
【0123】
この第1の手段によると、蝶番により連結結合されたカバーは開放時筐体本体から離脱することなく、開放に際してはカバー側の蝶番半体が軸孔の長孔分離間し得るのにカバーが追従される。また、カバー側の蝶番半体の先端が筐体本体側の蝶番半体の接触面と接触することから、カバーのがたつき、傾きなどを生じることなく姿勢が安定される。
【0124】
閉める場合、カバー面が筐体本体の開口面に所定間隔で並行する状態が得られ、この並行状態のまま締めつけ得るから締めつけ過程で偏りなどの生じることがないので、ガスケットを介在させる場合、きわめて好適なことである。
【0125】
本発明装置筐体構造第2の手段は、筐体本体の開口面を開閉可能に覆うカバーを蝶番により連結結合させるのに、筐体本体側蝶番の可動半体とカバー側蝶番の可動半体とが結合されたことにある。
【0126】
この第2の手段によると、蝶番により連結結合されたカバーは開放時筐体本体から離脱することなく、開放に際しては筐体本体の蝶番とカバーの蝶番とに、筐体本体とカバーとに対しそれぞれ独立に回動可能な蝶番の可動半体をそなえているから、この独立に回動可能な蝶番の可動半体が一体結合されていることにより、それぞれの蝶番の可動半体が一体で筐体本体とカバーに対して回動し得るし、カバーは筐体本体に対して蝶番半体を介して回動し得る。
【0127】
可動半体どうしの結合された蝶番には独立の2軸をそなえ、それぞれの蝶番軸の中心は互いに相手の蝶番軸を中心に、確実に支持された状態で相対的に、その回りを回動し得るから、相互が開閉途中、開放状態で、がたつきや傾きを生じことがない。
【0128】
相対的に相互の蝶番軸の中心回りに回動し得るから、カバーを開放時または閉鎖直前にカバー側の蝶番軸は筐体本体側の蝶番軸の中心回りに、その中心の離間距離分の回動半径上をたどることでカバー面が筐体本体の開口面に対向した状態の所定間隔を設け、両面が対向状態で並行し平均して遠近し得るので、閉鎖時、変則的な締めつけ姿勢とならず、安定状態に締めつけ閉鎖し得る。
【0129】
本発明装置筐体構造第3の手段は、筐体本体の開口面を開閉可能に覆うカバーを蝶番により連結結合させるのに、筐体本体側蝶番の半体とカバー側蝶番の半体とが連結用蝶番の両側で第1、第2の軸によりそれぞれ結合させたことにある。
【0130】
この第3の手段によると、蝶番により連結結合されたカバーは開放時筐体本体から離脱することなく、筐体本体とカバーとには、それぞれに独立の蝶番半体がそなえられ、これら蝶番半体が連結用蝶番で結合されていることにより、それぞれの蝶番半体が連結用蝶番に対して独立に回動し得る。
【0131】
連結用蝶番の両側に結合された蝶番半体は、それぞれに独立した蝶番軸を有するから、それぞれの蝶番軸の中心は互いに相手の蝶番軸を中心に確実に支持された状態でその回りを相対的に回動可能であるから、相互が開閉途中あるいは開放状態で、がたつきや傾きを生じることがない。
【0132】
相対的に相互の蝶番軸の中心回りに回動し得るから、カバーを開放時または閉鎖直前にカバー側の蝶番軸は筐体本体側の蝶番軸の中心回りに、その中心の離間距離分の回動半径上をたどることでカバー面が筐体本体の開口面に対向した状態の所定間隔を設け、両面が対向状態で並行し平均して遠近し得るので、閉鎖時、変則的な締めつけ姿勢とならず、安定状態に締めつけ閉鎖し得る。
【0133】
本発明装置筐体構造第4の手段は、筐体本体の開口面周囲とカバーとの接触面に弾性体のガスケットを介在させることが、各手段に適用され得る。
この第4の手段によると、このガスケットを組み合わせることにより、装置筐体内に外界の水や有害ガスなどの進入が防止される。各手段と選択的に組み合わせられることにより、ガスケットへの不適当な締めつけが行なわれないことから、ガスケットの長期信頼性が維持確保される。
【0134】
本発明装置筐体構造第5の手段は、筐体本体とカバーとの周囲をねじを適用して締めつけることが、各手段に適用され得る。
この第5の手段によると、カバーは蝶番側を含んで周囲が均一状態に締めつけられることから、筐体の開口面との対向間隔の隙間を最小限度にし得ることから、ガスケットを介在させた場合には確実にして偏倚方向に締めつけることなく均一な締めつけ状態が得られる。
【0135】
以上のように、本発明によれば、装置筐体の開口面を覆うカバーが開口面に対して、偏ることなく並行状態で平均に進退して接触し得ること。ならびに、開放状態でカバーの姿勢が安定維持される。など、その実用上の効果は、きわめて顕著なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置筐体構造第1の一実施形態外観斜視図である。
【図2】図1における蝶番の分離状態斜視図である。
【図3】図2の蝶番の組み立て状態斜視図である。
【図4】図1の蝶番の作用説明図(その1)である。
【図5】図1の蝶番の作用説明図(その2)である。
【図6】図1の蝶番の作用説明図(その3)である。
【図7】図1の蝶番の作用説明図(その4)である。
【図8】図1の蝶番の作用説明図(その5)である。
【図9】図1におけるカバー厚さ変化への対応説明図である。
【図10】本発明装置筐体構造第2の一実施形態外観斜視図である。
【図11】図10における蝶番の分離状態斜視図である。
【図12】図11の蝶番の組み立て状態斜視図である。
【図13】図10の蝶番の作用説明図(その1)である。
【図14】図10の蝶番の作用説明図(その2)である。
【図15】図10の蝶番の作用説明図(その3)である。
【図16】図10の蝶番の作用説明図(その4)である。
【図17】図10の蝶番の作用説明図(その5)である。
【図18】図10の装置筐体構造に適用し得る蝶番の第2実施形態斜視図である。
【図19】図10の装置筐体構造に適用し得る蝶番の第3実施形態斜視図である。
【図20】装置本体がビルディング内に設置された状態である。
【図21】装置本体が屋外のシェルタ内に設置された状態である。
【図22】装置本体が屋外の支柱に設置された状態である。
【図23】従来の装置筐体の外観斜視図(その1)である。
【図24】従来の装置筐体の外観斜視図(その2)である。
【図25】従来の問題点を説明する要部平面図(その1)である。
【図26】従来の問題点を説明する要部平面図(その2)である。
【符号の説明】
1 ビルディング
2 部屋
3 装置本体
5 アンテナ
6 ケーブル
8 鉄塔
9 シェルタ
11 支柱
12 支持台
15 装置筐体
17 カバー
18 ねじ
19 筐体本体
21 ロープ
23 蝶番
25 ファスナ
27 ガスケット
31 装置筐体
32 筐体本体
33 カバー
35 蝶番
36 筐体本体側の蝶番半体
37 カバー側の蝶番半体
39 取り付け面
41 取り付けねじ挿通孔
42 支持部
43 側壁面
44 接触面
45 上下面
46 軸孔
47 取り付け面
48 取り付けねじ挿通孔
49 結合部
51 軸挿通孔
52 円弧面
54 軸
55 溝
56 E型止め輪
58 ねじ
61 止めねじ
62 ねじ挿通孔
63 把手
65 開口
66 開口面
67 ガスケット用溝
68 ガスケット
71 ストッパ
73 スペーサ
75 装置筐体
76 筐体本体側蝶番
77 筐体本体側蝶番の半体
78 カバー側蝶番
79 カバー側蝶番の半体
81 ねじ
82 軸
83 可動半体
84 取り付け用孔
86 軸
87 可動半体
88 取り付け用孔
91 連結部材
92 鋲
95 蝶番組み立て体
101 蝶番組み立て体
102 筐体本体側蝶番
103 カバー側蝶番
105 取り付け用孔
106 筐体本体側の蝶番半体
108 取り付け用孔
109 可動半体
111 軸
113 取り付け用孔
114 カバー側の蝶番半体
115 取り付け用孔
116 可動半体
117 軸
131 蝶番組み立て体
132 筐体本体側蝶番
133 カバー側蝶番
135 取り付け用孔
136 筐体本体側蝶番の半体
138 取り付け用孔
139 カバー側蝶番の半体
141、142 可動半体
145 連結用蝶番
146 第1の軸
147 第2の軸
Claims (5)
- 装置筐体の筐体本体の開口面の一側と該開口面を開閉可能に覆うカバーの一側とが蝶番により連結される装置筐体構造において、
上記筐体本体側の蝶番半体には、カバー側の蝶番半体の軸を受け入れ該軸とカバーとが開閉方向である開口面に対して遠近し得る長孔の軸孔と、カバーの開放位置でカバー側の蝶番半体の先端の円弧面と接触する接触面と、が形成されてなることを特徴とする装置筐体構造。 - 上記筐体本体側蝶番の可動半体と上記カバー側蝶番の可動半体とが結合されてなることを特徴とする請求項1に記載の装置筐体構造。
- 上記筐体本体側蝶番の半体と上記カバー側蝶番の半体とが連結用蝶番の両側で第1、第2の軸によりそれぞれ結合されてなることを特徴とする請求項1に記載の装置筐体構造。
- 上記筐体本体の開口面周囲と上記カバーとの接触面には弾性体でなるガスケットが介在されることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の装置筐体構造。
- 上記筐体本体と上記カバーとの周囲はねじにより締めつけ結合されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の装置筐体構造。
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