JP3755537B2 - 画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は刺繍縫いミシンに刺繍縫いを行わせるための刺繍縫いデータを作成する刺繍模様入力装置に関し、写真等の濃度の異なる画像を有する原画を用いて刺繍模様データを得る刺繍模様入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
刺繍縫いミシンの刺繍模様データを作成するに際し、原画をイメージスキャナ等の画像入力手段により取り込んで、これを刺繍縫いデータに変換する刺繍模様入力装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の入力装置は、通常黒白の原画を走査して、各ドットの黒白を2値的に判別し、これに対応して一方を背景とし、他方を縫い目とするような刺繍縫いデータを作成するようになっているため、写真等のように連続的に濃度が変化する画像を読み取って、これを再現し得る刺繍縫いのデータを作成することは出来なかった。
本発明は上記した従来技術の問題点を解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置であって、濃度の所定分割数を設定する手段と、該濃度の分割数に応じて縫い目密度を設定する手段と、濃度の異なる画像を有する原画の画像に基づいて、前記設定された分割数に応じた分割濃度毎に該画像データを与えるための手段と、前記画像データを該濃度に関連して記憶する手段と、前記画像データを前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する手段と、該変換された縫い目データを記憶する手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2の発明においては、画像データを濃度毎に分割する手段を備えており、前記画像データを与える手段は画像データを請求項1の発明のように濃度毎に与えるのではなく、すべて一括して与えるようにし、このすべての濃度が混在する画像データを前記画像データを分割する手段により濃度毎に分割するように構成している。
【0005】
【作用】
請求項1の発明において、濃度の所定分割数を設定する手段により濃度が所定数に分割され、該濃度の分割数に応じて縫い目密度が設定される。そして濃度の異なる画像を有する原画の画像に基づいて、前記設定された分割数に応じた濃度毎に画像データが与えられる。前記画像データは該濃度に関連して記憶する手段に記憶される。縫い目データに変換する手段は、前記画像データを前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する。この変換された縫い目データは記憶する手段に記憶される。
請求項2の発明においては、異なる濃度が混在する画像データを、分割する手段により濃度毎に分割し、これに基づいて濃度に応じた縫い目データが生成される。
【0006】
【実施例】
以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1において、この刺繍模様複数段階入力装置Xは、画像データを与えるための手段であるイメージスキャナ2を備えている。このイメージスキャナ2は入力装置本体Aに接続され、これにより読み取られた画像データは図2に示す中央演算処理装置1に入力されるように構成されている。
【0007】
イメージスキャナ2は画像の濃度を判別可能になっており、該濃度に応じた画像データ信号を出力できるように構成されている。
【0008】
入力装置本体Aにはガイド24が備えられており、このガイド24上に設定された原画載置部25上にパターンを有する模様の原画を載置してイメージスキャナ2を該原画上を走行させることにより原画の画像を読み取るようになっている。このようなガイド24を用いないでフリーに原画上を走行させて画像を読み取らせることも可能である。
なお、20は画像読み取りを行うためのスキャナボタン、21は読み取りの濃淡を調整するスキャナダイヤル、31は後述する種々の表示を行う液晶表示器、32は縫い目データ記憶手段6のRAMカード取出しボタン、33は電源スイッチである。
【0009】
入力装置本体Aには図3に示すように入力モード選択キー49、読取キー50、記憶キー51、濃度分割数入力キー52、縫い目数設定キー53及び読取濃度設定キー54等の複数のファンクションキーからなる操作指令部5が設けられており、操作者がこれらのキーを操作して、イメージスキャナ2を原画上を走行させることにより画像を読み取らせるようになっている。
即ち操作者が入力モード選択キー49を操作すると濃度判別モードになり濃度の異なる画像の原画を読み取り可能になる。そして読取キー50を操作すると、イメージスキャナ2は読み取りモードとなり、イメージスキャナ2のスキャナボタン20を押しながらイメージスキャナ2を原画載置部25上の原画上を走行させることにより、該原画の画像がイメージスキャナ2に読み取られるようになっている。
【0010】
読み取られた画像データは順次中央演算処理装置1に送られ、中央演算処理装置1は該画像データを画像データ記憶手段11に記憶させるように構成されている。
【0011】
中央演算処理装置1には、濃度分割数入力手段3が接続されており、濃度分割数入力キー52を操作して、原画の濃度を何段階に分割するか設定できるようになっており、濃度の所定分割数を設定する手段の機能を果たすようになっている。この分割数の設定値を入力すると、中央演算処理装置1は該分割数に対応して、各段階の濃度範囲を設定するようになっている。
なお、濃度分割数は最大、縫い目数にほぼ等しくしても良い。この場合縫い目の濃度段階は実質的に無段階となる。また濃度分割の境界近傍のみを細かく分割するか、このように無段階として、濃度の境界を目立たなくする等、種々の濃度分割法が可能である。
また、濃度コード付与手段9はここで分割された各濃度範囲に濃度コードを付与するように構成されている。
【0012】
中央演算処理装置1には更に縫い目密度を設定する手段である刺繍縫い目数設定手段7が接続され、縫い目数設定キー53の操作より刺繍縫いの縫い目の濃度(ピッチ)を設定できるようになっている。この縫い目ピッチの設定は前記した分割数に応じて、各濃度範囲毎に設定できるようになっており、これにより原画の濃度に対応した縫い目密度(ピッチ)が決定されるようになっている。
なお、縫い目密度は通常縫い目の列と列の間のピッチを調整することにより行われるが、これに限定されることなく例えば重ね縫いや、ピッチ調整と重ね縫いの組合せ等が可能であり、濃度に対応した縫い目密度を表すことのできるものであればどのような調整であっても良い。
【0013】
読取濃度設定手段4はイメージスキャナ2が読み取るべき濃度を設定するためのものであり、読取濃度設定キー54の操作により、イメージスキャナ2の濃度感度が所定値に設定されるようになっている。この読取濃度設定手段4により前記分割された濃度に対応してイメージスキャナ2の感度を設定し、順に全ての範囲の濃度を読み取ることが出来るように構成されている。
なおイメージスキャナ2は読取濃度設定手段4により設定された濃度以上又は以下の濃度の画像を全て読み取るようになっている。
【0014】
中央演算処理装置1には画像表示手段8が接続されており、種々の画像を液晶表示器31に表示させるようになっている。
例えば前記した濃度分割数入力手段3による分割数の設定に基づいて設定された濃度範囲が画像表示され、操作者は具体的な濃度範囲を見ながら、濃度分割数入力手段3による分割設定数の調整を行えるようになっている。
また、刺繍縫い目数設定手段7により設定された縫い目数に基づく縫い目密度も表示され、その調整が視覚的に行えるようになっている。
更に読取濃度設定手段4による読み取り濃度も具体的に表示され、操作者が簡単に濃度の設定及び調整を行えるようになっている。
【0015】
以上の設定により最初に第1の濃度範囲の画像をイメージスキャナ2により読み取らせると、中央演算処理装置1は該画像データに濃度コード付与手段9により設定されたコードを付与して、画像データ記憶手段11(画像データを該濃度に関連して記憶する手段)に格納されるようになっている。
そして、順に分割された各濃度範囲の画像を読み取り、これに濃度コードを付与して画像データ記憶手段11に順次格納し、全画像データを得るようになっている。
【0016】
なお、イメージスキャナ2は前記したように読取濃度設定手段4により設定した濃度感度以上又は以下の全ての画像を読み込むため、順に濃度感度を変化させて画像を読み取らせると、後段の画像は前段の全ての画像を含んだ画像となる。そのため、中央演算処理装置1は画像データ記憶手段11に既に格納されている前段までの画像データを新たにイメージスキャナ2から入力した画像データから差し引いて、当該濃度範囲のみの画像データを得るようになっている。
【0017】
画像の読み取りが完了し、記憶キー51が操作されると中央演算処理装置1は縫い目データ変換プログラム記憶手段10からのプログラム命令に従って、画像データ記憶手段11に記憶された、各濃度コード毎の画像データをミシンの刺繍模様の縫い目データに変換した上で、縫い目データ記憶手段6に入力するようになっている。該縫い目データは各濃度に対応して刺繍縫い目数設定手段7により設定された縫い目ピッチに従って形成される。上記動作により、画像データを前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する手段の機能が果たされる。この時、縫い目データと共にミシン本体の表示部に表示するための表示データも作成され、同様に縫い目データ記憶手段6(該変換された縫い目データを記憶する手段)に記憶される。
なお、縫い目データ記憶手段6に格納された縫い目データも所定の操作により画像表示手段8に表示され、具体的な縫い目の画像を操作者が確認できるようになっている。
【0018】
縫い目データ記憶手段6はこの実施例ではRAMカードになっており、図1に示すように入力装置本体AのRAMカードスロット30に装脱着可能になっている。縫い目データ及び表示データを記憶した縫い目データ記憶手段6を入力装置本体Aから取り外して、これを図5に示す刺繍ミシン本体YのRAMカード読取部35に装着すれば、表示データによりミシン本体Yの表示部に縫い画像が表示され、操作者が所望の模様を選択できるようになっている。そして、ミシンの所定の操作を行えば、選択された該縫い目データ記憶手段6に記憶された刺繍模様が呼び出され、その縫い目データに従い、刺繍ミシン本体Yが作動し、前記原画の濃淡に比例する濃淡の模様が刺繍縫い目として実現できるように構成されている。
【0019】
図4により、動作を説明する。
操作者が入力装置本体Aの入力モード選択キー49を押し、読取キー50を押すと濃度判別モードとなり、濃度の異なる画像の原画を読み取ることが出来るようになる(ステップ60、61)。
次に、濃度分割数入力キー52を押して濃度分割数Nを設定すると(ステップ62)、中央演算処理装置1はこの分割数Nで濃度範囲を分割する。この時濃度コード付与手段9により各分割された濃度範囲に対して濃度コードが設定される。
なお、この濃度範囲は画像表示手段8により画像表示される。
【0020】
次に操作者が該分割濃度範囲に対応する縫い目ピッチを刺繍縫い目数設定手段7により設定すると、該設定値が中央演算処理装置1に記憶される(ステップ64)。この設定の際に縫い目ピッチが画像表示手段8に表示され、操作者は目で見ながら、縫い目ピッチの設定が可能である。
次に中央演算処理装置1は濃度分割数カウンタNi=1とおき(ステップ65)、操作者が読取濃度設定手段4によりイメージスキャナ2の感度を最濃度範囲に設定すると(ステップ66)、画像入力待機状態になる。読取濃度設定手段4による読み取り濃度設定の際には、該濃度が画像表示手段8により表示され、同様に目でみながら操作が可能である。
【0021】
そしてイメージスキャナ2のスキャナボタン20を押しながらイメージスキャナ2を原画上を走行させると、イメージスキャナ2は原画の最も濃度の濃い範囲の画像を読み込んで、その画像データを中央演算処理装置1に送る(ステップ67)。この画像データは画像データ記憶手段11に濃度コードを付して格納される(ステップ68)。
中央演算処理装置1は濃度分割数カウンタを1増加させ(ステップ69)、該カウンタNiが設定値Nに達したか否か判定し(ステップ70)、次の濃度範囲にイメージスキャナ2を設定し(ステップ71)、同様に画像入力を実行する(ステップ72)。
【0022】
ここで入力した画像には、最初に入力した最濃度範囲の画像も含まれるから、前段の感度の画像データをここから、削除して当該濃度範囲のみの画像データを作成して、これを画像データ記憶手段11に格納する(ステップ73)。このステップ69からステップ73までの動作を、設定した濃度分割数が終了するまで実行する。
【0023】
全パターンに関して読み取りが完了し、操作者が記憶キー51を操作したら、中央演算処理装置1は縫い目データ変換プログラム記憶手段10のプログラムに従って、画像データ記憶手段11に格納したデータを、濃度コード毎に前記刺繍縫い目数設定手段7により設定した縫いピッチに基づいて縫い目データに変換する(ステップ74)。
この縫い目データは縫い目データ記憶手段6に格納される(ステップ75)。この縫い目データも画像表示手段8により画像表示され、具体的な縫い目による濃淡を施した画像を確認できる。
そして、終了を確認して(ステップ76)、動作を終了する。
なおステップ61で濃度判別モードでない場合には、単一濃度での読み取りが行われ(ステップ77、78)所定ピッチでの縫い目データ変換が行われる(ステップ79)。
【0024】
なお、上記実施例では濃度分割数入力手段3、読取濃度設定手段4、刺繍縫い目数設定手段7、画像表示手段8、濃度コード付与手段9等を中央演算処理装置1と独立して構成しているが、これに限定されるものではなく、中央演算処理装置1と一体的に構成することも可能である。
【0025】
また上記実施例では刺繍模様複数段階入力装置Xが刺繍ミシン本体Yとは別体に構成されているものについて説明したが、ガイド24、原画載置部25を除く入力装置本体Aを刺繍ミシン本体Yに組み込み、イメージスキャナ2を刺繍ミシン本体Yに接続するように構成することも可能である。この場合縫い目データ記憶手段6を上記実施例と同様に挿脱可能なカード型に構成することも可能であるし、また刺繍ミシン本体Yに内蔵されたメモリとして構成することも可能である。
【0026】
次に上記実施例の装置の使用方法を説明する。
最初に電源スイッチ33をオンした後、RAMカードスロット30に縫い目データ記憶手段6を装入しておく。そして、入力モード選択キー49を押して、濃度判別モードを選択し、濃度分割数入力キー52を押して濃度分割数を設定する。濃度分割数の設定により、これに対応した濃度範囲が設定され、同時に濃度コードが設定される。次に、各濃度範囲に対応する縫い目ピッチを設定し、更にイメージスキャナ2の感度を最濃度範囲に設定する。これら濃度分割数、縫い目ピッチの設定及び感度の設定は液晶表示器31の画像を見ながら具体的に行える。
【0027】
そして濃度の異なる画像を有する原画を用意し、ガイド24の原画載置部25(或いは他の適所)に原画を置き、図2に示すようにガイド24の上端にイメージスキャナ2を置き読取キー50を操作した上で、スキャナボタン20を押しながらイメージスキャナ2を下端まで移動させる。これにより画像読取部22が原画載置部25の上を上端から下端まで走査して原画載置部25上の原画の最初に設定した濃度範囲の画像を読み取る。
【0028】
そして、順次イメージスキャナ2の感度を変えて、その都度原画を走査し、全濃度範囲の画像入力を行う。
次に記憶キー51を押すことにより画像データは、設定された縫い目ピッチに従って濃度範囲毎に縫い目データと表示データに変換され、縫い目データ記憶手段6に格納される。
全ての段階が終了したら、操作者はRAMカード取出しボタン32を押して、縫い目データ記憶手段6を入力装置本体Aから取り出し、刺繍ミシン本体YのRAMカード読取部35に縫い目データ記憶手段6を装着して刺繍ミシン本体Yを操作することにより原画に対応した画像を刺繍模様縫いを行うことができる。この際、ミシン本体Yの表示部には、所定の操作により表示データに基づく画像表示がなされて、具体的な画像をみながら、模様選択を行うことができる。
【0029】
以上説明した実施例によれば、濃度の異なる画像を有する原画を所定の段階の濃度数で読み取ることができ、この濃度を縫い目の密度で表す刺繍縫いデータを得ることができる。そのため、写真など連続的に濃度の変化する画像等を刺繍縫いデータとすることが可能になる。
【0030】
図6により、他の実施例を説明する。図2の実施例では、原画を濃度範囲毎に読み込む必要があったが、図6の実施例では1度の読み込み操作により、全画像を読み込み、これを画像データ分割手段12(画像データを分割する手段)により濃度範囲毎に画像分割するようになっている。
【0031】
即ち、この実施例では読取濃度設定手段4を備えず、画像データ分割手段12を備えている。画像データ分割手段12は読み取りが終了したら画像データ記憶手段11に格納された濃度情報を含む画像データを読み込んで、これを設定された濃度範囲毎に分割して、濃度コードを付して画像データ記憶手段11に格納するようになっている。
【0032】
即ち、イメージスキャナ2(濃度の異なる画像を有する画像データを与えるための手段)の1回の走査により濃度データを含む画像データを得たら、画像データ分割手段12が該画像データを読み込んで、該画像データを前記濃度範囲に基づいて分割するようになっている。
濃度の判別データに基づいて、この濃度範囲に所属する濃度データを有する画像データを探して、該画像データを画像データ記憶手段11における濃度範囲ブロックに記憶するようになっている。
そして順次各濃度範囲につき同様な作業をおこない、全ての濃度範囲の画像データを分割して、画像データ記憶手段11に格納するようになっている。
なお、画像データの分割は所定のビットブロック単位毎に行う等、種々の方法で可能である。
なお、他の構成は図2に示す実施例と同一であるので説明は省略する。
【0033】
この動作を図7により説明する。
操作者が入力装置本体Aの入力モード選択キー49を押すと濃度判別モードとなり、濃度の異なる画像の原画を読み取ることが出来るようになる(ステップ80、81)。
次に、濃度分割数入力キー52を押して濃度分割数Nを設定すると(ステップ82)、中央演算処理装置1はこの分割数Nで濃度範囲を分割する。この時濃度コード付与手段9により各分割された濃度範囲に対して濃度コードが設定される。
なお、この濃度範囲は画像表示手段8により画像表示される。
【0034】
次に操作者が該分割濃度範囲に対応する縫い目ピッチを刺繍縫い目数設定手段7により設定すると、該設定値が中央演算処理装置1に記憶される(ステップ84)。この設定の際に縫い目ピッチが画像表示手段8に表示され、操作者は目で見ながら、縫い目ピッチの設定が可能である。
【0035】
次に操作者が入力装置本体Aの読取キー50を押し、イメージスキャナ2のスキャナボタン20を押しながらイメージスキャナ2を原画上を走行させると、イメージスキャナ2は原画の画像を順次読み込んで、その濃度データを含む画像データを中央演算処理装置1に送る(ステップ85)。この画像データは画像データ記憶手段11に記憶される(ステップ86)。
【0036】
読み取りが完了したら、画像データ分割手段12は濃度分割範囲Ni=1とおいた上で(ステップ87)、画像データ記憶手段11から濃度データを含む画像データを読み出し、該データの所定のビットブロック毎にN1の判別データを適用してN1の最濃度範囲に属するデータを抽出する(ステップ88)。このデータを濃度データと共に画像データ記憶手段11に格納する(ステップ89)。そして、Niをインクリメントし(ステップ90)、NiがNと一致したか否か確認し(ステップ91)、次の濃度範囲のデータを抽出し記憶する(ステップ92)。この動作を全濃度範囲につき実行する。
これにより、画像データ記憶手段11には各濃度範囲ブロック毎に画像データが記憶される。
【0037】
全濃度範囲に関して読み取りが完了し、操作者が記憶キー51を操作したら、中央演算処理装置1は縫い目データ変換プログラム記憶手段10のプログラムに従って、画像データ記憶手段11に格納したデータを、濃度コード毎に前記刺繍縫い目数設定手段7により設定した縫いピッチに基づいて縫い目データに変換する(ステップ93)。
この縫い目データは縫い目データ記憶手段6に格納される(ステップ94)。この縫い目データも画像表示手段8により画像表示され、具体的な縫い目による濃淡を施した画像を確認できる。そして、終了を確認して(ステップ76)、動作を終了する。
なおステップ81で濃度分割モードでない場合には、通常の読み取りが行われる(ステップ96、97、98)。
【0038】
以上説明した実施例によれば、濃度の異なる画像を有する原画を1回の読み取り操作により読み取り、これを画像データ分割手段12により所定の段階の濃度数で分割でき、この濃度を縫い目の密度で表す刺繍縫いデータを得ることができる。そのため、写真など連続的に濃度の変化する画像等を刺繍縫いデータとすることが可能になる。
また、読み取り操作が1回で良いから、操作が簡単である等の効果がある。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置は、濃度の所定分割数を設定する手段と、該濃度の分割数に応じて縫い目密度を設定する手段と、濃度の異なる画像を有する原画の画像に基づいて、前記設定された分割数に応じた分割濃度毎に該画像データを与えるための手段と、前記画像データを該濃度に関連して記憶する手段と、前記画像データを前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する手段と、該変換された縫い目データを記憶する手段と、を備えているため、濃度の異なる画像を有する原画を縫い目の密度で表す刺繍縫いデータを得ることができる。そのため、写真など連続的に濃度の変化する画像等を刺繍縫いデータとすることが可能になる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の外観を示す斜視図。
【図2】本発明の一実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図3】本発明の一実施例における原画載置部25を示す部分拡大図。
【図4】本発明の一実施例の動作を示すフローチャート図。
【図5】本発明の一実施例における縫い目データ記憶手段6が装着されるミシンの外観図。
【図6】本発明の他の実施例の構成を示す機能ブロック図。
【図7】本発明の他の実施例の動作を示すフローチャート図。
【符号の説明】
1:中央演算処理装置、2:イメージスキャナ、3:濃度分割数入力手段、4:読取濃度設定手段、5:操作指令部、6:縫い目データ記憶手段、7:刺繍縫い目数設定手段7、8:画像表示手段、9:濃度コード付与手段、10:縫い目データ変換プログラム記憶手段、11:画像データ記憶手段、12:画像データ分割手段、20:スキャナボタン、21:スキャナダイヤル、24:ガイド、25:原画載置部、30:RAMカードスロット、31:液晶表示器、32:RAMカード取出しボタン、33:電源スイッチ、35:RAMカード読取部、49:入力モード選択キー、50:読取キー、51:記憶キー、52:濃度分割数入力キー、53:縫い目数設定キー、54:読取濃度設定キー。
Claims (3)
- 画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置であって、
濃度の所定分割数を設定する手段と、
該濃度の分割数に応じて縫い目密度を設定する手段と、
濃度の異なる画像を有する原画の画像に基づいて、前記設定された分割数に応じた分割濃度毎に該画像データを与えるための手段と、
前記画像データを該濃度に関連して記憶する手段と、
前記画像データを前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する手段と、
該変換された縫い目データを記憶する手段と、
を備えたことを特徴とする画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置。 - 画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置であって、
濃度の異なる画像を有する原画の画像に基づいて、該濃度の異なる画像を有する画像データを与えるための手段と、
濃度の所定分割数を設定する手段と、
該濃度の分割数に応じて縫い目密度を設定する手段と、
前記分割された濃度毎に前記画像データを分割する手段と、
前記濃度毎に分割された画像データを、該濃度に対応して前記設定された縫い目密度に基づく縫い目データに変換する手段と、
該変換された縫い目データを記憶する手段と、
を備えたことを特徴とする画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置。 - 前記画像データと、前記設定された縫い目密度に基づいて縫い画像を表示する手段、
を更に備えた請求項1又は請求項2に記載の画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置。
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| JP20115293A JP3755537B2 (ja) | 1993-07-21 | 1993-07-21 | 画像データから刺繍縫いデータを得るための刺繍模様入力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Families Citing this family (2)
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