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JP7768051B2 - 刺繍システム - Google Patents
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JP7768051B2 - 刺繍システム - Google Patents

刺繍システム

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Description

本発明は、刺繍システムに関する。
従来から、刺繍ミシンにより刺繍を形成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この刺繍データ作成装置は、三次元情報を入力する三次元情報入力部と、入力された三次元情報からなる刺繍対象領域に、針落ち点情報を設定する針落ち点情報設定手段と、を備える。
しかしながら、特許文献1に記載の刺繍データ作成装置では、刺繍データに基づいて、刺繍を形成しても、形成された刺繍において高さを表現するものではなかった。
本発明は、刺繍データに基づいて刺繍を形成した際に、形成された刺繍において高さを表現することが可能な刺繍システムを提供することを目的とする。
一実施形態に係る刺繍システムは、刺繍を形成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成部と、刺繍データ作成部によって作成された刺繍データに基づいて、対象物に刺繍を形成する刺繍形成部と、ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、記録ヘッドの動作を制御する制御部と、を備え、刺繍データ作成部は、刺繍の絵柄の3次元データを読み込むデータ読み取り部と、データ読み取り部で読み込まれた3次元データを処理して、3次元データに含まれる絵柄の元となる物体の高さ情報を用いて、刺繍データを作成する処理部と、を有し、刺繍データは、刺繍における糸の密度である刺繍密度に関するデータと、刺繍における糸に塗布される液滴の塗布量に関するデータと、を含み、処理部は、高さ情報に基づいて刺繍密度を設定し、刺繍密度が第1密度である場合に、液滴の塗布量を第1塗布量とし、刺繍密度が第1密度よりも高い第2密度である場合に、液滴の塗布量を第1塗布量よりも多い第2塗布量とし、制御部は、刺繍データに基づいて、糸に塗布される液滴の塗布量を調整するように、記録ヘッドの動作を制御する。
一実施形態の刺繍システムによれば、刺繍データに基づいて刺繍を形成した際に、形成された刺繍において高さを表現することができる。
一実施形態に係る刺繍システムを示す概略図である。 液体吐出装置の液体付与部を示す概略図である。 液体付与部の複数の液体吐出ヘッドを示す底面図である。 液体吐出装置を示すブロック図である。 刺繍システムを示すブロック図である。 刺繍の元となるモデルMの三次元情報に含まれるデータの一例を示す概略図である。 刺繍の元となるモデルMの高さ方向に沿う断面を示す断面図である。 刺繍における糸密度の一例を示す断面図である。 刺繍データ作成方法の手順を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る刺繍システムについて説明する。
<刺繍システム>
図1は、一実施形態に係る刺繍システムを示す概略図である。図1に示される刺繍システム300は、液体吐出装置100を備える。液体吐出装置100は、インライン型刺繍装置でもよい。液体吐出装置100は、供給リール102と、液体付与部103と、定着部104と、後処理部105と、刺繍ヘッド106とを備える。供給リール102には、糸101が巻回されている。糸101は、液体が付与される被付与部材である。刺繍ヘッド106は、刺繍形成部の一例である。刺繍システム300は、染色部150及び刺繍部160を有する。染色部150は、液体付与部103、定着部104及び後処理部105を含む。刺繍部160は、刺繍ヘッド106を含む。
液体吐出装置100は、供給リール102から引き出された糸101を案内する複数のローラ108,109を有する。供給リール102から引き出された糸101は、ローラ108,109の外周面に接触して案内され、刺繍ヘッド106まで搬送される。糸101は、供給リール102から刺繍ヘッド106まで連続して引き回されている。
図2は、液体吐出装置の液体付与部を示す概略図である。液体付与部103は、複数の液体吐出ヘッド1(1a~1d)と、メンテナンスユニット2と、を有する。複数の液体吐出ヘッド1は、糸101に対して所要の色の液体を吐出する。液体吐出ヘッド1a~1dは、例えば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の色の液体を吐出する。液体吐出ヘッド1は記録ヘッドの一例である。
メンテナンスユニット2は、複数の個別維持ユニット20(20a~20d)を含む。複数の個別維持ユニット20は、各液体吐出ヘッド1のメンテナンスを行う。個別維持ユニット20は、液体吐出ヘッド1の詰まりやインク増粘に伴う不吐出、吐出曲がり、吐出速度変化、吐出量変化を抑制し、吐出状態を維持又は回復させるために、メンテナンス動作を実行する。個別維持ユニット20は、例えば、パージ、空吐出、フラッシング、ワイピングなどのクリーニング動作を実行してもよい。
図3は、液体付与部の複数の液体吐出ヘッドを示す底面図である。図3に示されるように、液体吐出ヘッド1は、液体を吐出する複数のノズル11を有する。液体吐出ヘッド1は、複数のノズル11が形成されたノズル面12を有する。糸101の搬送方向に並ぶ複数のノズル11は、ノズル列10を構成する。複数の液体吐出ヘッド1は、糸101の搬送方向に並ぶ。
図1に示されるように、定着部104は、糸101の搬送方向において、液体付与部103の後段に配置されている。液体付与部103で液体が付与された糸101は、定着部104に導入される。定着部104は、液体が付与された糸101に対して定着処理(乾燥処理)を行う。定着部104は、糸101を加熱する加熱部を備える。加熱部は、例えば赤外線照射部でもよく、温風吹き付け部でもよい。定着部104は、糸101を加熱して乾燥する。
後処理部105は、糸101の搬送方向において、定着部104の後段に配置されている。後処理部105は、例えば清掃部、張力調整部、送り量検出部、及び潤滑剤付与部を含んでもよい。清掃部は、糸101を清掃する。張力調整部は、糸101の張力を調整する。送り量検出部は、糸101の移動量を検出する。潤滑剤付与部は、糸101の表面に潤滑剤を付与する。
刺繍ヘッド106は、布に糸101を縫い付けて刺繍を形成する。布は対象物の一例である。対象物は、布に限定されず、紙、皮革など、シート状の物体でもよい。
なお、液体吐出装置100は、刺繍装置に限定されず、例えば、糸などの線状部材を使用する装置、例えば織機、ミシン等の装置に適用することができる。
また、「糸」とは、ガラス繊維糸、ウール糸、綿糸、合成糸、金属糸、ウール、綿、ポリマー、または金属の混合糸、ヤーン、フィラメント、あるいは液体を付与可能な線状部材(連続基材)であり、組紐、平紐なども含む。
<駆動波形印加部>
図4は、液体吐出装置を示すブロック図である。図4に示されるように、複数の液体吐出ヘッド1は、複数の圧電素子13を有する。また、複数の液体吐出ヘッド1は、ノズル11に連通する圧力室を有する。圧電素子13は、圧力室内の液体に圧力を付与し、圧力室内のインクをノズル11から吐出させる。
液体吐出装置100は、駆動波形印加部400を備える。駆動波形印加部400は、液体吐出ヘッド1に対して駆動波形を印加する。駆動波形印加部400は、ヘッド制御部401、駆動波形生成部402、波形データ格納部403、ヘッドドライバ410、及び吐出タイミング生成部404を備える。吐出タイミング生成部404は、吐出タイミングを示す吐出タイミングパルスstbを生成する。
ヘッド制御部401は、吐出タイミングパルスstbを受信すると、駆動波形の生成のトリガーとなる吐出同期信号LINEを駆動波形生成部402へ出力する。また、ヘッド制御部401は、吐出同期信号LINEからの遅延量に当たる吐出タイミング信号CHA
NGEを駆動波形生成部402へ出力する。
駆動波形生成部402は、吐出同期信号LINEと、吐出タイミング信号CHANGEに基づいたタイミングで共通駆動波形信号Vcomを生成する。
ヘッド制御部401は、画像データを受け取り、この画像データをもとに、液体吐出ヘッド1の各ノズル11から吐出させる液体の大きさに応じて共通駆動波形信号Vcomの所定波形を選択するためのマスク制御信号MNを生成する。マスク制御信号MNは吐出タイミング信号CHANGEに同期したタイミングの信号である。
ヘッド制御部401は、画像データSDと、同期クロック信号SCKと、画像データのラッチを命令するラッチ信号LTと、生成したマスク制御信号MNとを、ヘッドドライバ410に転送する。
ヘッドドライバ410は、シフトレジスタ411、ラッチ回路412、階調デコーダ413、レベルシフタ414、及びアナログスイッチアレイ415を備える。
シフトレジスタ411は、ヘッド制御部401から転送される画像データSD及び同期クロック信号SCKを入力する。ラッチ回路412は、シフトレジスタ411の各レジスト値を、ヘッド制御部401から転送されるラッチ信号LTによってラッチする。
階調デコーダ413は、ラッチ回路412でラッチした値(画像データSD)とマスク制御信号MNとをデコードして結果を出力する。レベルシフタ414は、階調デコーダ413のロジックレベル電圧信号をアナログスイッチアレイ415のアナログスイッチASが動作可能なレベルへとレベル変換する。
アナログスイッチアレイ415のアナログスイッチASは、レベルシフタ414を介して与えられる階調デコーダ413の出力でオン/オフするスイッチである。このアナログスイッチASは、液体吐出ヘッド1が備えるノズル11毎に設けられ、各ノズル11に対応する圧電素子13の個別電極に接続されている。また、アナログスイッチASには、駆動波形生成部402からの共通駆動波形信号Vcomが入力されている。また、上述したようにマスク制御信号MNのタイミングが共通駆動波形信号Vcomのタイミングと同期している。
したがって、レベルシフタ414を介して与えられる階調デコーダ413の出力に応じて適切なタイミングでアナログスイッチASのオン/オフが切り替えられることにより、共通駆動波形信号Vcomを構成する駆動波形の中から各ノズル11に対応する圧電素子13に印加される波形が選択される。その結果、ノズルから吐出される液滴の大きさが制御される。
吐出タイミング生成部404は、図1のローラ109の回転量を検出するロータリエンコーダ405の検出結果から、糸101が所定量移動される毎に吐出タイミングパルスstbを生成して出力する。ロータリエンコーダ405は、ローラ109と共に回転するエンコーダホイール405aと、エンコーダホイール405aのスリットを読取るエンコーダセンサ405bで構成している。
糸101は、下流側の刺繍ヘッド106による刺繍動作で消費されることによって搬送(移動)される。糸101が搬送されることで、糸101を案内しているローラ109が回転してロータリエンコーダ405のエンコーダホイール405aが回転し、エンコーダセンサ405bから糸101の線速に比例したエンコーダパルスが生成出力される。
このロータリエンコーダ405からのエンコーダパルスにより吐出タイミング生成部404で吐出タイミングパルスstbを生成して、液体吐出ヘッド1の吐出タイミングとして使用する。糸101への液体の付与は糸101の動き始めから実施し、糸101の線速が変化してもエンコーダパルスに応じて吐出タイミングパルスstbの間隔が変わることで、液滴の着弾位置ずれを防ぐことができる。
<刺繍データ作成部>
次に、図5を参照して、刺繍データ作成部について説明する。刺繍システム300は、図5に示されるように、刺繍データ作成部200を備える。刺繍データ作成部200は、データ読み取り部210、及び処理部220を有する。刺繍データ作成部200は、刺繍の元となる原データから刺繍データを作成する。刺繍データ作成部200は、作成した刺繍データを液体吐出装置100に出力する。なお、液体吐出装置100は、刺繍データ作成部200を備えていてもよい。
<データ読み取り部>
図5に示されるデータ読み取り部210は、刺繍の元となる物体の三次元データを読み取る。データ読み取り部210は、例えば三次元スキャナでもよい。データ読み取り部210は、例えばカメラでもよい。データ読み取り部210は、例えばデータを記憶する記憶部を含んでもよい。データ読み取り部210は、原データを取得できる。
<原データ>
原データは、例えば、刺繍の元となる物体に関するデータである。原データは、刺繍の元となる物体の三次元情報を含む。三次元情報(3Dデータ)は、二次元情報(2Dデータ)と、高さ情報とを含む。原データは、刺繍の元となる物体を撮像した写真に関する画像データ(原画データ)を含んでもよい。画像データは、刺繍の元となる物体の色に関するデータを含む。画像データは、色以外の情報を含むことができる。
<三次元情報>
三次元情報は、例えば互いに直交するX軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向における位置の情報を含む。
<二次元情報>
二次元情報は、刺繍の元となる物体の位置及び形状等のデータを含む。二次元情報は、X軸方向及びY軸方向における位置の情報を含む。
<高さ情報>
高さ情報は、刺繍の元となる物体の高さに関する情報である。高さ情報は、刺繍の元となる物体の基準位置からの高さに関する情報でもよい。高さ情報は、Z軸方向における位置の情報を含む。高さ情報は、刺繍の元となる物体の厚さに関する情報でもよい。
図6は、刺繍の元となるモデルMの三次元情報に含まれるデータの一例を概略図である。図7は、刺繍の元となるモデルMの高さ方向に沿う断面を示す断面図である。モデルMは、物体の一例である。図6は、刺繍の元となるモデルMをデータ読み取り部210で読み込むことにより取得できる。図6に示されるデータは、モデルMの形状を示す二次元情報と、モデルMに含まれる領域R1~R3の高さ情報とを含む。
モデルMは、複数の領域R1~R3を含む。モデルMは、高さ情報に基づいて複数の領域R1~R3に分割されている。領域R1は、例えば、中央部で円形を成す部分である。領域R2は、領域R1を囲む円環状の部分である。領域R3は、領域R2を囲む円環状の部分である。
図7に示されるように、領域R1の高さH1は、領域R2の高さH2よりも高い。領域R2の高さH2は、領域R3の高さH3より高い。高さ情報は、領域R1~R3の高さH1~H3を含む。領域R1の高さH1は、領域R1のうち最も高い高さでもよい。領域R2の高さH2は、領域R2のうち平均の高さでもよい。領域R3の高さH3は、領域R3のうち最も低い高さでもよい。
なお、図6では、高さ情報は、例えば濃淡で示されている。高さ情報の値が低い値ほど薄く、高さ情報の値が濃く示されている。領域R1は、領域R2,R3よりも濃く図示されている。領域R2は、領域R3よりも濃く図示されている。
<刺繍データ>
刺繍データは、刺繍ヘッド106の針を落とす位置を示す座標と、針を落とす順序を示すデータと、を含む。刺繍データは、針を落とす順序に関する連続するデータでもよい。刺繍データは、糸の密度(刺繍密度)、及び縫い方向などの刺繍パラメータを内包したデータである。また、刺繍データは、刺繍に使用される糸に塗布される液滴の塗布量に関するデータを含む。刺繍データは、ステッチ幅に関するデータを含んでもよい。ステッチ幅は、高さ情報に基づいて設定されてもよい。
刺繍データは、針が移動する座標のデータと、その座標で実施する事項とを組み合わせたデータである。その座標で実施する事項は、具体的には、針を布に刺して下糸とからめ、再び布の表に針を戻すことと、その後に次に針を刺すべき位置に針を移動させることと、刺繍を終了するために糸を切断することと、針を初期位置に移動することとを含む。
<糸の密度>
図8は、刺繍における糸密度の一例を示す断面図である。糸101の密度は、例えば、所定の領域における糸101の本数でもよい。糸101の密度は、例えば、所定の領域における糸101の太さでもよい。糸101の密度は、基準値に対して、大きいか、又は、小さいかを示す値でもよい。
糸101の密度は、高さ情報に応じて変更可能である。例えば、領域R1に対応する領域R31における糸密度は、例えば糸密度D1である。領域R2に対応する領域R32における糸密度は、例えば糸密度D2である。領域R3に対応する領域R33における糸密度は、例えば糸密度D3である。糸密度D1~D3は、糸密度D3、糸密度D2、糸密度D1の順に高い。
高さ情報の値が高い領域R31の糸密度D1は、高さ情報の値が領域R31よりも低い領域R32,R33の糸密度D2,D3よりも高い。高さ情報の値が低い領域R33の糸密度D3は、高さ情報の値が領域R33よりも高い領域R31,R32の糸密度D1,D2よりも低い。糸密度の値は、高さ情報(H1>H2>H3)の値が高い順に、高い(D1>D2>D3)。
<処理部>
処理部220は、データ読み取り部210からデータを取得して、データを処理する。処理部220は、例えば画像処理部でもよい。処理部220は、例えばCPU221、ROM222、及びRAM223を含む。処理部220は、データ処理を行い、画像データから刺繍データを作成する。
処理部220は、原データに含まれる高さ情報に応じて、刺繍パラメータを決定することができる。処理部220は、刺繍パラメータを刺繍データに反映させる。
処理部220は、原データに含まれる高さ情報が高い場合には、原データに含まれる高さ情報が低い場合と比較して、糸密度を高く設定することができる。処理部220は、高さ情報の値が第1高さを示す場合に、糸密度を第1密度とすることができる。処理部220は、高さ情報の値が第1高さよりも高い第2高さを示す場合に、糸密度を第1密度よりも高い第2密度とすることができる。処理部220は、高さ情報が高いほど、糸密度を高く設定することができる。処理部220は、高さ情報が低いほど、糸密度を低く設定することができる。
図8に示されるように、高さ情報の値(高さH1)が最も高い領域R31の糸密度D1は、高さ情報の値が領域R31の値よりも低い値(高さH2,H3)の領域R32,R33の糸密度D2,D3よりも高い(D1>D2>D3)。高さ情報の値(高さH3)が最も低い領域R33の糸密度D3は、高さ情報の値が領域R33の値よりも高い値(高さH1,H2)の領域R31,R32の糸密度D1,D2よりも低い。処理部220は、このように、高さ情報に応じて、糸密度D1~D3を設定することができる。
処理部220は、糸101に塗布される液滴の塗布量を設定することができる。処理部220は、糸101の密度が第1密度である場合に液滴の塗布量を第1塗布量とすることができる。処理部220は、糸101の密度が第1密度より高い第2密度である場合に、液滴の塗布量を第1塗布量より多い第2塗布量とすることができる。処理部220は、糸101の密度が高い場所ほど、液滴の塗布量を多くするように設定できる。処理部220は、糸101の密度が低い場所ほど、液滴の塗布量を少なくするように設定できる。
刺繍データ作成部200は作成した刺繍データを液体吐出装置100に出力する。液体吐出ヘッド1は、刺繍データで設定された液滴の塗布量に従って、液滴を吐出することができる。刺繍データは、液滴の色に関するデータ、及び吐出量に関するデータを含む。
<刺繍ヘッド>
刺繍ヘッド106は、針を布120に対して刺して下糸とからめる。刺繍ヘッド106は、再び布120の表に針を戻す。刺繍ヘッド106は、次に針を刺すべき位置に針を移動する。刺繍ヘッド106は、刺繍データで設定された糸密度となるように、針を刺して糸101の配置間隔を調整できる。
<刺繍データ作成方法>
次に、図9を参照して刺繍データ作成方法の手順について説明する。図9は、刺繍データ作成方法の手順を示すフローチャートである。まず、データ読み取り部210は、刺繍の元となる刺繍モデル(モデルM)を取り込む。データ読み取り部210は、刺繍モデルの三次元情報を読み込む。三次元情報は、上述したように二次元情報(2Dデータ)及び高さ情報(高さデータ)を含む。
図9に示されるように、処理部220は、データ読み取り部210から二次元情報を入力する(ステップS21)。処理部220は、刺繍する領域を抽出する(ステップS22)。処理部220は、二次元情報から、刺繍の対象となる物体の領域と、物体以外の背景の領域とを抽出することができる。処理部220は、刺繍の対象となる物体の領域を、刺繍する領域と設定することができる。
処理部220は、刺繍する領域を埋める縫目データを作成する(ステップS23)。縫目データは、例えば、ステッチ幅、針を刺す位置の座標等を含む。
処理部220は、データ読み取り部210から高さ情報を入力する(ステップS24)。処理部220は、高さ情報(高さH1~H3)ごとにモデルMの領域R1~R3を分割する。高さ情報は、例えば、2次元情報である座標データを紐づいている。処理部220は、高さ情報に基づいて、糸密度を設定する(ステップS25)。処理部220は、高さ情報の値が高いほど、糸密度を高くすることができる。処理部220は、領域R1~R3ごとに糸密度D1~D3を設定する。処理部220は、糸密度以外のその他の刺繍データを作成する(ステップS26)。処理部220は、領域ごとに色情報を設定するように、刺繍データを作成してもよい。処理部220は、色情報及び刺繍データからインクジェット印刷データを作成することができる。処理部220は、刺繍データ及び印刷データを液体吐出装置100のヘッド制御部401に出力することができる。
<液体吐出ヘッドの動作制御>
ヘッド制御部401は、刺繍データ(印刷データ)に応じて、糸101に液体を付着させるように、液体吐出ヘッド1の動作を制御する。ヘッド制御部401は、刺繍データのステッチ幅Wに応じて、糸101に吐出される液体の吐出量を調整するように、液体吐出ヘッド1の動作を制御する。
ヘッド制御部401は、糸密度が高くなるほど、液体の吐出量が多くなるように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。ヘッド制御部401は、糸密度が低くなるほど、液体の吐出量が少なくなるように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。
ヘッド制御部401は、刺繍データに基づいて、糸に塗布される液滴の塗布量を調整するように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。ヘッド制御部401は、糸の密度が第1密度である場合に、液滴の塗布量を第1塗布量とし、糸の密度が第1密度より高い第2密度である場合に、液滴の塗布量を第1塗布量より多い第2塗布量とするように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。
ヘッド制御部401は、糸の密度が高い場所ほど、液滴の塗布量を多くするように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。ヘッド制御部401は、糸の密度が低い場所ほど、液滴の塗布量を少なくするように、液体吐出ヘッド1の動作を制御することができる。
<刺繍ヘッドの動作制御>
ヘッド制御部401は、刺繍データに応じて、刺繍を作成するように、刺繍ヘッド106の動作を制御する。
<刺繍システムの作用効果>
本実施形態に係る刺繍システム300によれば、データ読み取り部210によって原データを読み取り、原データに含まれる物体の高さ情報に基づいて、糸密度を設定し、糸密度が第1密度である場合に、糸に塗布される液滴の塗布量を第1塗布量とし、糸密度が第1密度よりも高い第2密度である場合に、糸に塗布される液滴の塗布量を第1塗布量よりも多い第2塗布量とすることができる。このような刺繍システム300によれば、糸の密度が高い場所ほど、液滴の塗布量を多くするように設定できる。また、刺繍システム300によれば、糸の密度が低い場所ほど、液滴の塗布量を少なくするように設定できる。刺繍システム300では、刺繍データに基づいて刺繍を形成した際に、形成された刺繍において高さを表現することができる。
また、刺繍システム300では、処理部220は、高さ情報の値が第1高さを示す場合に、糸密度を第1密度とし、高さ情報の値が第1高さよりも高い第2高さを示す場合に、糸密度を第1密度よりも高い第2密度とする。これにより、刺繍システム300では、刺繍の元となる物体の高さが高い部分ほど、糸密度を高くして液滴の塗布量を多くすることができる。刺繍システム300では、刺繍の元となる物体の高さが低い部分ほど、糸密度を低くして液滴の塗布量を少なくすることができる。その結果、高さ情報に基づいて、糸密度及び糸の色の濃淡を変化させることにより、形成された刺繍において高さの違いを際立たせることができる。刺繍システム300によれば、より立体的な風合いを有する刺繍を作成できる。
また、刺繍システム300によれば、液体吐出ヘッド1は、液滴に圧力を付与する圧力室を有し、液体吐出装置100は、圧力が付与された液滴をノズル11から吐出して糸101に付着させることができる。このようにインクジェット方式の液体吐出ヘッド1を適用することにより、高精度にインクを吐出して、糸101を着色できる。液体吐出装置100では、例えばグラデーション表現といった1つの表域内での色の変化がある刺繍を作成することができる。これにより、刺繍によるデザイン及び表現の幅を向上させることができる。
従来の刺繍では、予め均一に染色された単色糸を使用するのが一般的である。液体吐出装置100によれば、従来の刺繍と異なり、色切り替えのために糸を変える(針を打つ)必要がないため、針の打ち方の自由度を向上させることができる。これにより、刺繍パターンの自由度を向上させることができる。液体吐出装置100では、幅広い色をもった写真データを元にした刺繍の表現力を一層向上させることができる。
インクジェット方式の液体吐出ヘッド1を備えた液体吐出装置100によれば、色の幅を広げることに加えて、縫い方の自由度の向上を図ることにより、刺繍の風合い及び立体感を向上させることができる。
尚、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱あるいは変更しない範囲内で種々の変形が可能である。
1 液体吐出ヘッド(記録ヘッド)
11 ノズル
100 液体吐出装置
101 糸
106 刺繍ヘッド(刺繍形成部)
200 刺繍データ作成部
210 データ読み取り部
220 処理部
401 ヘッド制御部(制御部)
特開2006-14898号公報

Claims (3)

  1. 刺繍を形成するための刺繍データを作成する刺繍データ作成部と、
    前記刺繍データ作成部によって作成された前記刺繍データに基づいて、対象物に前記刺繍を形成する刺繍形成部と、
    ノズルから液滴を吐出する記録ヘッドと、
    前記記録ヘッドの動作を制御する制御部と、を備え、
    前記刺繍データ作成部は、前記刺繍の絵柄の3次元データを読み込むデータ読み取り部と、
    前記データ読み取り部で読み込まれた前記3次元データを処理して、前記3次元データに含まれる前記絵柄の元となる物体の高さ情報を用いて、前記刺繍データを作成する処理部と、を有し、
    前記刺繍データは、
    前記刺繍における糸の密度である刺繍密度に関するデータと、
    前記刺繍における糸に塗布される液滴の塗布量に関するデータと、を含み、
    前記処理部は、
    前記高さ情報に基づいて前記刺繍密度を設定し、
    前記刺繍密度が第1密度である場合に、前記液滴の塗布量を第1塗布量とし、
    前記刺繍密度が前記第1密度よりも高い第2密度である場合に、前記液滴の塗布量を前記第1塗布量よりも多い第2塗布量とし、
    前記制御部は、前記刺繍データに基づいて、前記糸に塗布される前記液滴の塗布量を調整するように、前記記録ヘッドの動作を制御することを特徴とする刺繍システム。
  2. 前記処理部は、
    前記高さ情報の値が第1高さを示す場合に、前記刺繍密度を前記第1密度とし、
    前記高さ情報の値が前記第1高さよりも高い第2高さを示す場合に、前記刺繍密度を前記第2密度とすることを特徴とする請求項1に記載の刺繍システム。
  3. 前記記録ヘッドは、
    前記液滴に圧力を付与する圧力室を有し、
    圧力が付与された前記液滴を前記ノズルから吐出して前記糸に付着させることを特徴とする請求項1又は2に記載の刺繍システム。
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