JP3757186B2 - ショッピングカート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、不使用時に相互にネスティングさせて収容できるショッピングカートにおいて、ネスティング時に収納可能な可動式買物カゴ棚に関する技術である。
【0002】
【従来の技術】
スーパーマーケット等に常備されているショッピングカートの多くは、不使用時にコンパクト且つ整然と収容できるように、複数のショッピングカートを前後方向にネスティングし得る構造となっている。
【0003】
上記のようにネスティング可能なショッピングカートの一例として、図7に示されるように、使用時には買物カゴ6を載置できるように略水平姿勢に支持されると共にネスティング時には略垂直姿勢となってショッピングカートの後部に収納可能な可動式買物カゴ棚4を備えた構造のものが特願2001-174288において提案されている。
【0004】
この例のものは、図7に示されるように、キャスター付の台座フレーム10とその左右両端から立設される一対の支持フレーム11とからなる本体フレーム1と、前記本体フレーム1の前部に設けられる子供用座席シートを備えた乗物玩具部2と、前記乗物玩具部2の後部に設けられた買物カゴ6を載せるための上下二段の買物カゴ棚4,40とから構成されている。
【0005】
前記買物カゴ棚4,40は、それぞれ所定の高さ位置で前記支持フレーム11相互間に取付けられており、上段側の買物カゴ棚40は前記乗物玩具部2の頂部よりも高い位置で水平状態に固定されている。一方、下段側の買物カゴ棚4は前記支持フレーム11相互間を架橋される水平軸14に回動自在に取付けられる可動式買物カゴ棚4であって、前記可動式買物カゴ棚4の左右両端にそれぞれ取付けられた支持部材3と前記支持フレーム11との係合によって使用時に略水平姿勢に支持されるように設定されている。
【0006】
また、ネスティング時に後方から挿入されるショッピングカートによって前記可動式買物カゴ棚4をスムーズに回動できるように、前記可動式買物カゴ棚4は前下がりに傾斜された姿勢で支持されると共にその後端縁部Rは上向きに湾曲されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ショッピングカートでは、前記ショッピングカートの挿入角度や速度等によって後方から挿入されるショッピングカートの前部と前記可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rとが引っ掛かって該可動式買物カゴ棚4が回動不能状態となり、前記ショッピングカートの後部に収納させることができないことがある。前記ショッピングカートの挿入によって前記可動式買物カゴ棚4をスムーズ且つ確実に回動できるように、該可動式買物カゴ棚4の前下がりの傾斜をより大きくする方法が考えられる。しかし、前記可動式買物カゴ棚4の傾斜を大きくすると、前記買物カゴ棚4に載置された買物カゴ6から商品が落下され易くなると共に、前記可動式買物カゴ棚4への前記買物カゴ6の載置及び取出しが困難になるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、『キャスターが取付けられた台座フレームと、前記台座フレームに立設され且つハンドルバーが連設された一対の支持フレームとを備えた本体フレームと、
前記本体フレームの後部に設けられ、使用時には略水平姿勢に支持されると共に不使用時には前記本体フレームの後部に収納可能な可動式買物カゴ棚とを備えたネスティング可能なショッピングカート』において、可動式買物カゴ棚の傾斜を大きくすることなく、ショッピングカートの挿入によって使用状態の可動式買物カゴ棚をスムーズ且つ確実に該ショッピングカートの後部に収納できるようにすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
*1項
上記課題を解決するための本発明の技術的手段は、『前記可動式買物カゴ棚は、後端縁部が上向きに曲げられた構成であり且つ前端縁部を中心に回動自在に前記本体フレームに取付けられており、前記後端縁部には前記可動式買物カゴ棚と同方向に回動自在な回動部材が設けられ、前記回動部材は、弾性合成樹脂材が外周に巻回された車輪である』ことを特徴とするものである。
【0010】
これによれば、本発明に係るショッピングカート相互をネスティングする場合において、後方からショッピングカートを挿入すると、前記ショッピングカートの前部が使用状態(略水平姿勢に支持された状態)の買物カゴ棚の後端縁部に設けられた回動部材に当接される。引き続き、前記ショッピングカートを挿入すると、挿入による押圧によって前記回動部材が回動されて前記回動部材がショッピングカートに沿って回転運動する。これにより、前記可動式買物カゴ棚は前記ショッピングカートに引っ掛かることなくスムーズに回動される。
そして、前記回動部材は、弾性合成樹脂材が外周に巻回された車輪とするので、弾性合成樹脂材によって後方から挿入されたショッピングカートが衝突される際の衝撃が吸収されるため、該可動式買物カゴ棚が破損されにくいと共にネスティング時に大きな衝撃音が生じることがない。また、前記回動部材との当接によって前記ショッピングカートが傷付けられることもない。
また、前記車輪の外周に弾性合成樹脂材が巻回されているため、前記ショッピングカートが斜め方向から前記車輪に当接される場合にも回動されやすい。
【0011】
*2項
1項において、『前記回動部材は、その回動軸が前記可動式買物カゴ棚の後端縁部よりも後方に位置するように設けられる』ことを特徴とするものでは、回動部材の回動軸が可動式買物カゴ棚の後端縁部と同じ位置となるように設けられる場合と比べて、前記回動部材が前記後端縁部から後方に大きく突出される。そのため、後方から挿入するショッピングカートの挿入角度が多少ズレるような場合にも前記ショッピングカートと該回動部材とが当接されるため、前記可動式買物カゴ棚をよりスムーズ且つ確実に回動させて該ショッピングカートの後部に収納させることができる。
【0013】
【発明の効果】
上記のような構成であるから本発明は次の特有の効果を有する。
本発明に係るショッピングカート相互をネスティングする場合において、後方から挿入するショッピングカートの前部と可動式買物カゴ棚とが引っ掛かることがなく該可動式買物カゴ棚4がスムーズに回動されるため、前記可動式買物カゴ棚の傾斜を大きくすることなく、前記ショッピングカートの挿入によって前記可動式買物カゴ棚をスムーズ且つ確実にショッピングカートの後部に収納させることができる。
また、弾性合成樹脂材の巻回された車輪が回動部材として用いられることによって、ネスティング時の衝突の衝撃が吸収されるため、ショッピングカートの破損や衝撃音の発生が防止される。
【0014】
また、2項のものによれば、回動部材が前記可動式買物カゴ棚の後端縁部よりも後方に突出するように設けられることによって、挿入されるショッピングカートと前記回動部材とが確実に当接されるため、前記可動式買物カゴ棚がよりスムーズ且つ確実に前記ショッピングカートの後部に収納させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら詳述する。
図1には、本発明実施の形態の一例であるショッピングカートの使用状態を示している。
【0017】
この例のショッピングカートは、前後左右の下方に4つのキャスター13が取付けられた台座フレーム10と、前記台座フレーム10の後部の左右両端に立設される一対の支持フレーム11と、前記支持フレーム11の上端部相互を連結するハンドルバー12とからなる本体フレーム1と、前記台座フレーム10の前部に設けられた子供用座席シート20を備えた乗物玩具部2と、前記支持フレーム11相互間の上段及び中段位置にそれぞれ取付けられた買物カゴ棚4,40とから構成されている。また、前記ショッピングカートは、ショッピングカート相互をネスティング収容できるように、前方から後方へ向かって横幅が徐々に拡大すると共に、前記ショッピングカートの前部を収容し得るように後端部が後方向に開放された構成となっている。
【0018】
*本体フレーム1
前記支持フレーム11は、図2及び図3に示されるように、前記台座フレーム10の左右後端からそれぞれ直立されて、中段付近において前方へ屈曲させて後述する可動式買物カゴ棚4を支持する後下がりに傾斜する支持辺部110を形成させた後、再び鉛直上向きに屈曲されている。そして、前記乗物玩具部2の頂部と略同じ高さ位置において後方に略水平に屈曲されており、前記支持フレーム11の先端縁相互は水平なハンドルバー12によって連結されている。
この例のものでは、前記台座フレーム10及び支持フレーム11、ハンドルバー12は何れも金属製のパイプ材から形成されており、前記支持フレーム11とハンドルバー12とは連続する一本のパイプ材を屈曲させて形成している。
【0019】
前記支持辺部110には、図1及び図3に示されるように、後述する可動式買物カゴ棚4の係合部材3と係合すると共に該可動式買物カゴ棚4に載置された買物カゴ6の側方への脱出を防止する逆U字状の側枠部材15が設けられている。また、前記支持辺部110の前端部には、後述する前記可動式買物カゴ棚4の回動軸41を回動自在に挿通する貫通孔が形成された一対の保持部材14が下向きに突出形成されている。
また、前記本体フレーム1の右側部には、図3及び図4に示されるように、傘を立てた状態で保持し得るようにU字状の保持枠61と保持リング62とからなる傘立て6が設けられている。
【0020】
*乗物玩具部2
前記乗物玩具部2は、前記台座フレーム10に固定支持される子供用座席シート20と、この子供用座席シート20を包囲するように前記本体フレーム1に取付けられた乗物型周壁部とから構成されており、前記乗物周壁部の前板部22及び側板部21には大きく開放する窓部Wがそれぞれ形成されている。
【0021】
前記乗物型周壁部は合成樹脂材料によるブロー成形品であり、図2に示されるように、前記前板部22には子供の手遊び用のハンドル24や各種操作ボタン等が設けられており、前記側板部21にはロック機構の付いた開閉自在の扉部23が設けられている。
【0022】
*買物カゴ棚4,40
2つの買物カゴ棚4,40は、何れも前記支持フレーム11相互間に収容されると共に店舗に常備されている買物カゴ6を載置可能な大きさに設定された金属製の網棚である。
【0023】
上段位置に設けられた買物カゴ棚40は、これに載置させる買物カゴ6の脱落を防止するために周縁部には所定の高さの側壁が形成されており、前記支持フレーム11相互間に水平に架橋されたコ字状の支持枠16に固定されている。また、前記買物カゴ棚40の前方の側壁にはショッピングカートの使用上の注意を記載したプレート43が取付けられている。
【0024】
中段位置に設けられた買物カゴ棚4は、前端縁部に設けられた円筒状の回動軸41を前記支持フレーム11の一対の保持部材14に回動自在に挿通保持させた可動式買物カゴ棚4であって、図4に示されるように、前方から後方に向かって横幅が徐々に狭くなるように設定されている。また、前記可動式買物カゴ棚4は、図5に示されるように、後端縁部Rにおいて上向きに湾曲されており、前記後端縁部Rの先端部には回転部材である車輪5が前記可動式買物カゴ棚4と同方向に回動自在に取付けられている。
【0025】
前記可動式買物カゴ棚4には、該可動式買物カゴ棚4の中央部を左右方向に横断すると共にその両側端縁から突出して前記支持フレーム11の支持辺部110と係合する金属製の線材からなる係合部材3が取付けられている。前記係合部材3は、図1及び図5に示されるように、使用時に前記買物カゴ棚4をわずかに前下がりに傾斜された姿勢で支持し得る位置に設けられており、前記係合部材3の両端部は前記支持辺部110に設けられた側枠部材15とも係合し得るようにL字状に屈曲されている。
【0026】
前記車輪5は、弾性合成樹脂製のタイヤ部を有しており、図4に示されるように、前記可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rの先端部に後方に突出するように設けられた一対のL字状の取付け板42とこの取付け板42相互間に貫通固定される回動軸によって回動自在に保持されている。また、この例のものでは、前記車輪5が前記後端縁部Rの先端部よりも上方に突出しないように、前記一対の取付け板42はやや後下がりに傾斜した姿勢で前記可動式買物カゴ棚4の先端部に取付けられている。
【0027】
*ショッピングカートのネスティングについて
次に、上記ショッピングカート相互をネスティングする場合の前記可動式買物カゴ棚4の動作について図5を参照しながら説明する。
可動式買物カゴ棚4が使用状態に支持されたショッピングカートAの後方に別のショッピングカートBを挿入させると、図5に示されるように、ショッピングカートAの可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rに取付けられた車輪5と前記ショッピングカートBの前板部22とが当接される。
【0028】
引き続き、前記ショッピングカートBを前方向へさらに挿入させると、前記前板部22に当接された前記車輪5が前記ショッピングカートBの挿入方向に作用する押圧力によって回転されて、図5中の破線で示されるように、前記ショッピングカートBの挿入と共に前記前面板22を上方へと回転運動する。これにより、前記可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rが上方へと持上げられる。
【0029】
前記車輪5が前記前面板22の上端縁220まで回転運動すると、前記車輪5と前面板22との当接は解除されて該車輪5は前記窓部Wから前記乗物玩具2内に入り込んでしまうが、図5中の破線で示されるように、前記可動式買物カゴ棚4は前記上端縁220に支持されて前記ショッピングカートBの挿入と共に前方向へと回動されることとなる。
【0030】
そして、前記ショッピングカートBを最終位置まで挿入させると、前記可動式買物カゴ棚4は、図5中の破線で示されるように、前記子供用座席シート20に略垂直姿勢でもたれ掛かった状態で前記ショッピングカートAの後部に収納される。このとき、前記ショッピングカートA,B相互は、図6に示されるように、前後方向に整然とネスティング状態で収容される。
【0031】
このような構成であるため、この例のショッピングカート相互をネスティングする場合、後方から挿入されるショッピングカートBと前記可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rとが引っ掛かって前記可動式買物カゴ棚4が回動不能状態となることがなく、前記ショッピングカートBの挿入によって前記可動式買物カゴ棚4を回動させてスムーズ且つ確実にショッピングカートAの後部に収納させることができる。また、前記車輪5の回転運動によって前記可動式買物カゴ棚4が上方へと持上げられるため、前記可動式買物カゴ棚4をスムーズ且つ確実に回動させるために該可動式買物カゴ棚4の使用時の支持姿勢の傾斜を大きくする必要もない。
【0032】
この例のものでは、前記車輪5の回動軸が前記後端縁部Rの先端部よりもさらに後側に位置するように後方に大きく突出した態様で取付けられているため、前記ショッピングカートBが多少ズレた挿入角度で挿入されるような場合にも、前記ショッピングカートBと前記車輪5とが確実に当接されるため、前記可動式買物カゴ棚がよりスムーズ且つ確実に前記ショッピングカートの後部に収納させることができる。
【0033】
また、上記車輪5は弾性合成樹脂製のタイヤ部を有しているため、ネスティング時に、前記ショッピングカートBの前板部22と前記車輪5の衝突時の衝撃が吸収されるため、前記ショッピングカートBや前記可動式買物カゴ棚4の破損や衝撃音の発生が防止される。また、前記車輪5の外周にタイヤ部が巻回されているため、前記ショッピングカートBが斜め方向から前記車輪5に当接される場合にも回動されやすい。
【0034】
さらに、前記車輪5は、前記可動式買物カゴ棚4の後端縁部Rの先端部よりも上方に突出しないように取付けられているため、前記車輪5の回転運動によってより確実に前記可動式買物カゴ棚4を上方に持上げることができる。
【0035】
*その他
本発明のショッピングカートは上記した実施の形態に限られるものではない。前述の例において、前記可動式買物カゴ棚4に取付けられる車輪5は1個となっているが、所定の間隔毎に複数の車輪を取付けてもよい。また、前記車輪5は前記後端縁部Rに取付けられた一対の取付け板42に回動自在に保持されているが、前記後端縁部Rの先端部を構成する金属製の線材に直接回動自在に取付けるものであってもよい。
【0037】
前述の例においては、前部に乗物玩具部2を備えた構造のショッピングカートに対して本発明を実施しているが、前部の構造が異なるその他のショッピングカートに対して実施するものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施の形態におけるショッピングカートの使用状態を示す説明図である。
【図2】図1のショッピングカートの断面図である。
【図3】可動式買物カゴ棚の使用状態における支持姿勢を示す斜視図である。
【図4】図3の平面図である。
【図5】可動式買物カゴ棚の動作を示す説明図である。
【図6】ショッピングカート相互をネスティング収容させた状態を示す説明図
【図7】従来のショッピングカート
【符号の説明】
(1)・・・本体フレーム
(10)・・・台座フレーム
(11)・・・支持フレーム
(2)・・・乗物玩具部
(3)・・・係合部材
(4)・・・可動式買物カゴ棚
(40)・・・買物カゴ棚
(5)・・・車輪
(6)・・・傘立て
A,B・・・ショッピングカート
R・・・後端縁部
Claims (2)
- キャスターが取付けられた台座フレームと、前記台座フレームに立設され且つハンドルバーが連設された一対の支持フレームとを備えた本体フレームと、前記本体フレームの後部に設けられ、使用時には略水平姿勢に支持されると共に不使用時には前記本体フレームの後部に収納可能な可動式買物カゴ棚とを備えたネスティング可能なショッピングカートにおいて、
前記可動式買物カゴ棚は、後端縁部が上向きに曲げられた構成であり且つ前端縁部を中心に回動自在に前記本体フレームに取付けられており、前記後端縁部には前記可動式買物カゴ棚と同方向に回動自在な回動部材が設けられ、
前記回動部材は、弾性合成樹脂材が外周に巻回された車輪であることを特徴とするショッピングカート。 - 請求項1に記載のショッピングカートにおいて、前記回動部材は、その回動軸が前記可動式買物カゴ棚の後端縁部よりも後方に位置するように設けられることを特徴とするショッピングカート。
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