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JP3757587B2 - 画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法 - Google Patents
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JP3757587B2 - 画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カラー画像を形成するために必要な処理を行う画像処理装置に係わり、特にいわゆるタンデム方式のプリンタ等に搭載される画像処理装置に関するものである。さらに、本発明は、いわゆるタンデム方式のプリンタ等を含んで構成された画像出力システムに関するものである。さらに、本発明は、画像処理装置または画像出力システムで用いられる画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、カラー画像の高速形成を実現するために、いわゆるタンデム方式のプリンタが広く普及しつつある。
タンデム方式のプリンタとは、カラー印刷の4原色であるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色に対応する感光体および現像機を有し、4色分の画像の出力を並列で行うようにしたものである。これにより、タンデム方式のプリンタでは、1パスで記録用紙上への画像形成を行うことが可能となるので、高速なプリントアウトが実現できるようになる。
【0003】
ここで、タンデム方式のプリンタについて詳しく説明する。
図28に示すように、タンデム方式のプリンタ1は、通常、ネットワークを介してクライアントPC(パーソナルコンピュータ)2と接続された状態で用いられるものである。さらには、クライアントPC2から受け取った画像データをカラー画像として記録用紙上に出力する画像出力装置3と、その画像出力のために必要な処理を行う画像処理装置4とを搭載しているものである。
【0004】
このようなタンデム方式のプリンタ1のうち、画像出力装置3は、例えば図29に示すように、画像処理装置4との間で画像データおよび所定信号(例えば、同期信号等)の入出力を行う画像I/F部31と、Y,M,C,Kの各色成分データを受け取るとレーザ光として出力する露光制御部32a〜32dと、Y,M,C,Kの各色成分に対応する感光体ドラム33a〜33dおよび現像機34a〜34dと、記録用紙の搬送を行う用紙搬送部35と、記録用紙を収納している用紙トレイ36と、この用紙トレイ36から用紙搬送部35へ記録用紙を繰り出す用紙フィード部37とを備えている。
【0005】
このような構成により、画像出力装置3では、以下のような手順で記録用紙上への画像出力を行う。
先ず、画像出力装置3では、画像が形成される記録用紙を、用紙トレイ36からフィードし、4つの感光体ドラム33a〜33dの下を通過するように搬送する。このとき、各露光制御部32a〜32dは、記録用紙の搬送タイミングに合わせて同期信号を画像処理装置4へ出力し、各同期信号に応じて画像処理装置4から入力される画像データに基づいてレーザー光を出力し、各感光体ドラム33a〜33d上に潜像を形成する。感光体ドラム33a〜33d上に潜像が形成されると、各現像機34a〜34dは、トナーの付着によりトナー像を形成する。したがって、用紙搬送部35が各感光体ドラム33a〜33dの下を通過するように記録用紙を搬送すると、その過程で4色分のトナー像が記録用紙上に転写されることなる。
【0006】
なお、各露光制御部32a〜32dから画像I/F部31を通して画像処理装置4へ出力される同期信号には、ページ同期信号Y-PS,M-PS,C-PS,K-PS、ライン同期信号LS,ビデオクロックVCK がある。これらのページ同期信号は、各色成分の画像が記憶用紙上の同じ位置に転写されるようにするために、記録用紙の搬送速度(すなわち画像形成のプロセス速度)と各感光体ドラム33a〜33dの間隔によって求められる所定の時間だけずれたタイミングで出力されるようになっている。
【0007】
各ページ同期信号のタイミングの一例を図30に示す。各感光体ドラム33a〜33dの間隔(ギャップ)を50mm、用紙搬送部35における記録用紙の搬送速度を100mm/sとすると、各色成分のページ同期信号Y-PS、M-PS、C-PS、K-PSは、各露光制御部32a〜32dからそれぞれ0.5秒づつタイミングをずらして出力される。このタイミングは、画像のライン数で換算すると、24dot/mmの解像度で1200ライン分となる。
【0008】
一方、このような画像出力装置3に接続される画像処理装置4は、図31に示すように、ネットワーク経由でデータの送受信を行うネットワークI/F部41と、この画像処理装置4全体の制御およびラスター展開処理等の画像処理を行うプロセッサ42と、画像データの圧縮処理を行う画像圧縮部43と、圧縮前あるいは圧縮後の画像データを一時格納するメモリ44と、圧縮された各色成分の画像データに対する伸長処理を行う画像伸長部45a〜45dと、伸長された画像データの出力を行う画像出力I/F部46とを備えてなるものである。
【0009】
ここで、このように構成された画像処理装置4の動作を簡単に説明する。
ネットワークI/F部41は、クライアントPC2からページ記述言語(Page Description Language;以下、PDLと称す)等で記述された画像データ(以下、PDLデータと称す)を受信すると、そのPDLデータをメモリ44内のPDL格納領域へ格納する。PDLデータのメモリ44への格納が終了すると、続いて、プロセッサ42は、メモリ44内に格納されたPDLデータに対するラスター展開処理を開始する。先ず、プロセッサ42は、PDLデータをバンド毎に分割し、バンド単位でPDLデータからラスターデータへの展開を行う。
【0010】
ここで、バンドとは、画像データ1ページ分を副走査方向に帯状に分割した部分画像領域をいう。バンド単位でラスターデータに展開するのは、ラスターデータへの展開処理に使用するメモリ容量を削減するためである。この例では、1バンドの幅は1200ライン分としている。
【0011】
1バンド分のYMCK4色成分のラスターデータへの展開が終了すると、プロセッサ42は、画像圧縮部43を起動する。そして、画像圧縮部43は、その1バンド分のラスターデータを1色毎に圧縮して、その圧縮後の圧縮データをメモリ44に格納する。そして、このようなバンド単位でのラスターデータへの展開および圧縮処理をPDLデータの1ページ分について繰り返し、1ページ分の各色成分毎の圧縮データをメモリ44内に格納する。このとき、圧縮処理を行うのは、画像出力を行う際に必要なメモリ容量を削減するためである。圧縮方式としては、カラー静止画像圧縮の国際標準であるJPEG方式を用いればよい。
【0012】
1ページ分の圧縮データについての圧縮処理が完了すると、プロセッサ42は、4つの画像伸長部45a〜45dを起動し、その後、画像出力装置3を起動する。画像出力装置3からは各色成分毎にページ同期信号Y-PS,M-PS,C-PS,K-PSが画像出力I/F部46に入力されている。よって、画像出力I/F部46は、これらのページ同期信号に応じて出力イネーブル信号Y-ENB,M-ENB,C-ENB,K-ENB を生成し、画像伸長部45a〜45dへ出力している。これにより、画像伸長部45a〜45dでは、出力イネーブル信号が入力されている間、圧縮データに対する伸長処理を行って、伸長後のラスターデータを伸長画像データとして出力する。
【0013】
なお、各色成分のページ同期信号Y-PS,M-PS,C-PS,K-PSは、前述の通り、各色成分の感光体ドラム33a〜33dの間隔に基づいた分だけ出力タイミングがずれており、4つの画像伸長部45a〜45dは、これらに同期して独立して動作している。
【0014】
タンデム方式のプリンタでは、以上のような手順で、画像処理装置4がネットワーク経由で受け取った画像データに対する処理を行い、これを画像出力装置3が記録用紙上に出力するようになっている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したようなタンデム方式のカラープリンタは、Y,M,C,Kの4色の色成分の画像を並行して出力し、記録用紙上に転写するようになっているがが、各色毎に転写するタイミングが異なるため、そのタイミングに応じて各色成分の画像の出力タイミングをずらす必要がある。
【0016】
そのため、このようなタンデム方式のカラープリンタに搭載される画像処理装置4では、各色成分についての圧縮データをそれぞれを個別に、かつ、独立して伸長して、これを画像出力装置3へ送出しなければならない。したがって、各色成分毎の伸長タイミングを異なるものとするために、画像処理装置4では、4つの画像伸長部45a〜45dを必要とし、これにより装置構成の複雑化および回路規模の大型化を招いてしまうこととなる。
【0017】
これに対して、画像処理装置4において、ラスターデータに対する圧縮処理および伸長処理をバンド単位で点順次に行うとともに、画像出力装置3との間に各色成分の伸長画像データを個別に保持するギャップメモリを設け、このギャップメモリによって各色成分の伸長画像データの画像出力装置3への送出タイミングをずらして各色成分画像の出力タイミング差に対応することにより、1つの画像伸長部での伸長処理を可能にすることも考えられる。
【0018】
しかしながら、この場合には、各色成分の伸長画像データを個別に保持するために、大容量のギャップメモリが必要となってしまい、結果として装置構成の複雑化等を解消することができない。また、大容量のギャップメモリを必要とするため、装置コストが高くなってしまうおそれがある。
【0019】
そこで、本発明は、1つの画像伸長部のみで伸長処理を行っても、大容量のギャップメモリを必要とすることなく、タンデム方式のプリンタ等に用いることのできる画像処理装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、1つの画像伸長部のみで伸長処理を行っても、大容量のギャップメモリを必要とすることなく、タンデム方式での画像出力を可能とする画像出力システムを提供することを目的とする。
さらに、本発明は、1つの画像伸長部のみで伸長処理を行っても、大容量のギャップメモリを必要とすることなく、タンデム方式での画像出力を可能とする画像処理方法を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために案出された画像処理装置で、カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続されるものにおいて、前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力手段と、前記データ入力手段に入力されたカラー画像データから、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成する補正データ生成手段と、前記補正データ生成手段が生成した補正データを前記画像出力装置に送出するデータ出力手段と、前記補正データをメモリ内に一時的に保持するデータ格納手段とを備えるとともに、前記補正データ生成手段は、前記メモリ内での格納位置を各色分データ毎に前記ずれ量だけずらすことにより、前記補正データを生成するものであることを特徴とするものである。
【0021】
上記構成の画像処理装置によれば、データ入力手段にカラー画像データが入力されると、補正データ生成手段がそのカラー画像データから補正データを生成し、データ出力手段がその補正データを画像出力装置に送出する。つまり、この画像処理装置では、所定の遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを補正データとして画像出力装置に送出するようになっているので、複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続されても、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等が必要がなくなる。また、画像出力に必要なメモリ容量を削減するために圧縮伸長処理を行う場合であっても、補正データに対して圧縮伸長処理を行えばよいので、複数のデータ圧縮手段または複数のデータ伸長手段を設ける必要がなくなる。
【0022】
また、本発明は、上記目的を達成するために案出された画像出力システムで、カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置と、前記画像出力装置とは別体に形成され、かつ、該画像出力装置と通信回線を介して接続し、該画像出力装置に前記複数の色成分データの基となるカラー画像データを送信するホスト装置と、を具備するシステムにおいて、前記ホスト装置には、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成し、該補正データを前記カラー画像データとして前記画像出力装置へ送信する補正データ生成手段が設けられていることを特徴とするものである。
【0023】
上記構成の画像出力システムによれば、画像処理装置が所定の遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを補正データとして画像出力装置へ送信するようになっているので、その画像出力装置が複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力するように構成されていても、画像処理装置または画像出力装置において、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等を設ける必要がなくなる。また、画像出力に必要なメモリ容量を削減するために圧縮伸長処理を行う場合であっても、補正データに対して圧縮伸長処理を行えばよいので、画像処理装置または画像出力装置において、複数のデータ圧縮手段または複数のデータ伸長手段を設ける必要がなくなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明に係わる画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法について説明する。
【0025】
〔第1の実施の形態〕
ここで、本発明に係わる画像処理装置の第1の実施の形態について説明する。
【0026】
本実施の形態の画像処理装置は、従来のものと同様に(図28参照)、クライアントPC1とネットワークを介して接続されたタンデム方式のプリンタ2に搭載されて用いられるものであり、クライアントPC1上で編集作成されたPDLデータを受信して、その受信したPDLデータを解釈して最終的にラスターデータに展開して、これをタンデム方式のプリンタ2に搭載された画像出力装置3へ送出するものである。
【0027】
ただし、本実施の形態の画像処理装置は、従来のもの(図31参照)とは異なり、図1に示すように構成されている。
すなわち、本実施の形態の画像処理装置は、ネットワークを介してクライアントPC1と接続するネットワークI/F部11と、装置全体の制御およびPDLデータからラスターデータへの展開処理を行うプロセッサ12と、ラスターデータをJPEG方式で圧縮処理を行う画像圧縮部13と、PDLデータやラスターデータや圧縮データ等の格納を行うメモリ14と、JPEG方式の圧縮データを伸長する1つの画像伸長部15と、画像出力装置3から入力される同期信号に同期して、伸長後のラスターデータである伸長画像データを画像出力装置3に送出する画像出力I/F部16とを備えている。
【0028】
なお、これらの各部は、同一のバスで接続され、DMA(Direct Memory Access)転送でメモリ14からのデータの読み出しまたは書き込みを行うようになっている。また、これらの各部におけるDMA転送の転送元アドレス、転送先アドレス、転送バイト数等はプロセッサ12が設定するようになっている。
【0029】
これらの各部のうち、メモリ14は、図2に示すように、その内部がいくつかの領域に分割されている。詳しくは、PDLデータを格納するためのPDL格納バッファ14a、詳細を後述する中間コードをバンド単位で格納するための中間コード格納バッファ14b、ラスターデータをY,M,C,Kの各色成分毎に格納するためのバンドバッファ14c、圧縮データを格納するための圧縮データ格納バッファ14d、およびワークエリアとして用いられるワーク領域14eに分割されて管理されている。
【0030】
また、画像出力I/F部16は、図3に示すように、画像書き込み制御部16aと、Y,M,C,Kの各色成分毎に用意されたバッファ16b〜16eと、画像読み出し制御部16fとを有している。これらにより、画像出力I/F部16では、画像伸長部15から1ブロックライン(8ライン)単位で時分割入力される伸長画像データを、Y,M,C,Kの各色成分毎に分離して、各色成分毎のバッファ16b〜16eに書き込むようになっている。すなわち、画像書き込み制御部16aは、入力される伸長画像データをカウントしており、1ブロックライン分のデータが入力されるたびに、バッファ16b〜16eの書き込みイネーブル信号Y-WE,M-WE,C-WE,K-WEを切り替えて、伸長画像データを書き込むバッファ16b〜16fを順に切り替える。そして、画像読み出し制御部16fは、画像出力装置3からのライン同期信号LSに同期して、各バッファ16b〜16eに読み出しイネーブル信号REを並列に出力するとともに、画像出力装置3からの同期信号LS,VCKに同期して、バッファ16b〜16eから伸長画像データを読み出して出力する。
【0031】
なお、本実施の形態では、画像処理装置における出力画像の解像度が24dot/mmであり、画像サイズが主走査5000画素×副走査7200ラインであるものとする。また、バンドサイズが、主走査5000画素×副走査1200ラインであるものとする。
【0032】
次に、以上のように構成された画像処理装置を用いてタンデム方式のプリンタによるカラー画像の出力を行う場合の処理動作例について、図4を参照しながら説明する。
【0033】
先ず、ここでは、カラー画像出力の概略的な流れについて説明する。
この画像処理装置では、ネットワーク経由でPDLデータを受信するすると(ステップ101、以下ステップをSと略す)、そのPDLデータをバンド単位の中間コードに変換する(S102)。
中間コードとは、例えば図5に示すように、図形の始点座標と、ランレングスと、表示色を指定する情報からなるものである。
【0034】
また図4において、1ページ分の中間コードへの変換が終了すると、バンド単位に中間コードを各色成分毎のバンドバッファ14cへのラスタ画像の描画処理(ラスター展開処理)を行う(S103〜S105)。1バンド分のラスター展開処理が終了すると、各色成分毎に圧縮処理を行い、圧縮データを圧縮データ格納バッファ14dに格納する(S106)。1ページ分の圧縮処理が終了したら(S107〜S111)、圧縮データを読み出して伸長処理を行い(S112)、伸長画像データを画像出力装置3へ送出し、カラー画像の出力を行う(S113〜S114)。
【0035】
続いて、以上の処理動作の詳細について、順に説明する。
▲1▼受信処理
クライアントPC1からネットワークを経由したPDLデータの送信があると、画像処理装置は、そのPDLデータの受信処理を行う。詳しくは、ネットワークI/F部11が、そのPDLデータを受信して、受信したPDLデータをメモリ14内のPDL格納バッファ14aへDMA転送して格納させる(S101)。
【0036】
▲2▼画像展開処理
PDLデータの受信処理が完了すると、次いで、画像処理装置は、画像展開処理を行う。すなわち、PDLデータの受信処理が完了すると、受信完了の割り込み信号がネットワークI/F部11からプロセッサ12に出力されるので、その後プロセッサ12がPDLデータのラスターデータへの展開処理を行う。具体的な展開処理は次のようになる。
【0037】
先ず、プロセッサ12は、メモリ14内のバンドバッファ14cを初期値でクリアする。次いで、プロセッサ12は、メモリ14内のPDL格納バッファ14aに格納されているPDLデータを読み込むとともに、これを解析してバンド単位の中間コードに変換し(S102)、これをメモリ14内の中間コードバッファ領域14bに格納させる。中間コード格納バッファ14bは、バンド単位に分割されており、各中間コードは、各々の描画座標に応じて、バンド単位に分割されて格納される。バンドのサイズは1200ラインであるので、1ページは合計6バンドに分割されて、それぞれのバンド単位の中間コードの集合に変換されることとなる。
【0038】
PDLデータをバンド単位の中間コードへ変換する処理が終了すると、次に、プロセッサ12は、メモリ14内のバンドバッファ14cを白データでクリアし、バンド単位に分割された各中間コードに従って、1バンド単位の画像生成処理を実行する。プロセッサ12は、中間コード格納バッファ14bに格納された中間コードを順次読み出して、読み出した中間コードに従って、バンドバッファ14c上に1バンド分のラスター画像を描画していく(S103〜S105)。その際、プロセッサ12は、Y,M,C,Kの各色成分を別々のバンドバッファ14cに描画する。中間コードは、Y,M,C,Kの4色成分の色情報を持っており、これを各色成分別に設けられたバンドバッファ14c上に描画する。
【0039】
▲3▼ずれ量補正処理
ただし、このとき、プロセッサ12は、詳細を後述するように、各色成分毎に画像出力装置3のギャップ分ずれた位置のバンドの中間コードに基づいてラスター画像を描画する。
つまり、各色成分毎のギャップは、Y成分を基準として、M成分は1バンド分、C成分は2バンド分、K成分は3バンド分となっている。よって、プロセッサ12は、Y成分のiバンド目のラスター画像をiバンド目の中間コードを使用して描画し、M成分のiバンド目のラスター画像をi−1バンド目の中間コードを使用して描画し、C成分のiバンド目のラスター画像をi−2バンド目の中間コードを使用して描画し、K成分のラスター画像をi−3バンド目の中間コードを使用して描画する。
【0040】
さらに詳しく説明すると、例えば、第1バンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。M成分、C成分、K成分は対応する中間コードがないので描画を行わない。すなわち、1バンド目の白データとなる。第2バンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は第2バンドの中間コードを用いて描画を行い、M成分は第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。C成分、K成分は対応する中間コードがないので描画を行わない。第3バンドのラスター画像の描画を行う際には、Y成分は第3バンドの中間コードを用いて描画を行い、M成分は第2バンドの中間コードを用いて描画を行い、C成分は第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。K成分は対応する中間コードがないので描画を行わない。このように、第4バンドのラスター画像は、Y成分は第4バンド、M成分は第3バンド、C成分は第2バンド、K成分は第1バンドの中間コードを用いて描画を行う。
【0041】
以上のように、各色成分毎にギャップ分ずらした状態でラスター画像を生成すると、例えば図6に示すような画像サイズ5000×7200の画像空間上に4つの矩形(矩形1、矩形2、矩形3、矩形4)を描画するためのPDLデータを受信した場合に、結果として生成される各色成分のラスター画像は、図7(a)〜(d)に示すように、画像出力装置3の各色成分のギャップ分だけ副走査方向にずれた形で生成される。さらに、1ページ分の画像サイズは副走査方向にK成分のギャップ分だけ大きくなることになる。本来は、1ページ分の副走査方向は6バンド分の大きさであるが、中間コードから圧縮データを生成する過程で、元々PDLデータに記述されていた実際の画像のサイズよりも、第4現像色であるK成分のギャップ分、すなわち3バンド分だけ副走査方向に大きいサイズとなり、合計9バンド分となる。例えば、第4現像色のギャップが3600ライン分であれば、画像処理装置で生成する画像サイズは、主走査5000画素×副走査10800ラインとなる。
【0042】
▲4▼データ圧縮処理
1バンド分のラスター画像の描画が完了すると、図4に示すように、画像処理装置は、その都度、画像圧縮処理を行う。詳しくは、プロセッサ12は、画像圧縮部13に起動をかけ、各色成分毎に1バンド分のラスター画像についてのデータ(ラスターデータ)の画像圧縮処理を開始させる。すなわち、画像圧縮部13は、色成分毎1バンド単位に圧縮データを生成する(S106)。生成された圧縮データは、メモリ14内の圧縮データ格納バッファ14dに格納される。
【0043】
その際、画像圧縮部13では、各色8ラインずつ順番に圧縮していく。具体的な処理は次のようになる。先ず、プロセッサ12は、画像圧縮部13に対して、読み出し開始アドレス、圧縮画像サイズ、圧縮データ出力先メモリアドレスを設定する。読み出し開始アドレスはバンドバッファ上のそのブロックラインの先頭アドレスとし、圧縮データ出力先メモリアドレスは圧縮データ格納バッファ14dの格納アドレスとし、圧縮画像サイズは5000画素×8ラインと設定する。設定後、プロセッサ12は、画像圧縮部13に処理開始コマンドを発行する。
【0044】
画像圧縮部13は、指定されたメモリアドレスから8ライン分のラスターデータを読み出し、これに圧縮処理を行い、その処理後の圧縮データを指定アドレスへ格納する。生成する圧縮データには、図8に示すように、最後にRST(Restart)マーカーを付加する。ただし、SOI(Start Of Image)マーカーやEOI(End Of Image)マーカー等の他のマーカーやヘッダー情報は付加しない。
この8ライン単位の圧縮処理を、色順に1バンド分行う。なお、各バンドのバンド幅は1200ラインなので、8ライン単位にYMCKの順に圧縮処理を600回繰り返すと4色成分の1バンド分の圧縮処理が完了する。
【0045】
以上のようなバンド単位の画像生成、圧縮処理をバンド単位にページの最後まで繰り返し、画像処理装置は、1ページ分の圧縮データを生成する(S107〜S110)。なお、1ページは10800ラインであり、9バンドであるので、上記の処理を9回繰り返せばよい。
【0046】
なお、メモリ14内の各バンドバッファ14cには実際の画像サイズよりも大きなサイズのラスター画像が生成されているので、画像圧縮部13がメモリ14内に格納する圧縮データ量は大きくなるが、増加分の画像は白データであるので、その部分の圧縮率は大きくなり、全体としての圧縮データ量の増加は小さく抑えることができる。
【0047】
▲5▼データ伸長処理
1ページ分の圧縮データの作成が終了すると、画像処理装置では、画像出力装置3への出力動作処理を開始する。
先ず、プロセッサ12は、画像出力装置3に対して、画像出力動作を開始するように通信を行う(S111)。その後、画像伸長部15に対して、伸長動作を開始するよう指示を与える。具体的には、圧縮データの読み出し開始アドレス、伸長画像サイズを設定する。圧縮データは、8ライン単位で4色分の圧縮データが順次並べられており、それを1個の画像伸長部15で伸長するので、伸長画像サイズとしては実際の画像サイズの4倍の値を設定する。すなわち、画像伸長部15から出力される伸長画像データは、通常の色成分ラスターデータではなく、8ライン単位にYMCK成分の画像データが短冊上に合成された画像データとして伸長出力される。なお、ここでは、伸長画像サイズを5000画素×43200ラインと設定するものとする。この設定後、プロセッサ12は、画像伸長部15に処理開始コマンドを発行する。
【0048】
画像伸長部15は、設定されたメモリアドレスから圧縮データを読み出して伸長処理を行い(S112)、伸長画像データを画像出力I/F部16に送出する。画像伸長部15からの伸長画像データは、ブロックスキャン順に送出される。
【0049】
▲6▼データ出力処理
画像出力I/F部16は、その内部に各々16ライン分の容量を持つ4つのバッファ16b〜16eを持っている。よって、画像伸長部15から送出された伸長画像データは、これら4つのバッファ16b〜16eのうち、色成分に応じていずれか1つに入力される。また、画像出力I/F部16では、画像書き込み制御部16aおよび画像読み出し制御部16fを有している。これらにより、画像伸長部15からの伸長画像データの各バッファ16b〜16eへの書き込みと、各バッファ16b〜16eからの伸長画像データの読み出しが、時分割で制御されるようになっている。
【0050】
このような画像出力I/F部16では、画像伸長部15から4色分合計32ライン分の伸長画像データが送出されると、4つのバッファ16b〜16eが各色成分の先頭8ライン分の伸長画像データを格納した状態になる。この状態で、画像書き込み制御部16aおよび画像読み出し制御部16fは、ENB 信号をインアクティブにして、画像伸長部15の動作を停止させる。そして、その状態で、画像出力装置3からページ同期信号が入力されるまで待機する。
【0051】
ENB 信号は、図9に示すように、4つの色成分毎のページ同期信号Y-PS、M-PS、C-PS、K-PSの論理和によって作られている。このENB 信号とLS信号の論理積によってバッファ16b〜16eの出力イネーブル信号REが作られている。
画像出力装置3からY-PS信号が入力されると、ENB 信号がアクティブになり、画像伸長部15の動作が再開される。同時に、4つのバッファ16b〜16eからビデオクロックVCK に同期して伸長画像データが並列に出力される。
【0052】
ここで、図3および図10を参照しながらバッファ16b〜16eへの伸長画像データの入出力動作について説明する。
画像出力I/F部16内部の画像書き込み制御部16aには、画像伸長部15から各色成分の伸長画像データがブロックライン順次に入力されている。画像伸長部15は、画像出力装置3から入力されるビデオクロックVCK の4倍の周波数のクロックSCK に同期して動作しているので、ライン同期信号LSが8ライン分入力される期間に、4色成分の伸長画像データが各1ブロックライン分づつ合計32ライン分伸長されて、画像書き込み制御部16aに入力される。画像書き込み制御部16aは、入力される伸長画像データをカウントしており、8ライン分の画像データが入力される毎に、バッファメモリの書き込みイネーブル信号を、図10に示すように切り替えて、各色成分の伸長画像データをそれぞれのバッファ16b〜16eに書き込み格納する。
【0053】
一方、画像読み出し制御部16fは、ライン同期信号をそのまま読み出しイネーブル信号REとして各バッファ16b〜16eへ出力し、ビデオクロックVCK に同期して各色成分の伸長画像データを並列に読み出して画像出力装置3へ出力する。よって、ライン同期信号LSが8ライン分入力される期間に、各色8ライン分の伸長画像データ、合計32ライン分の伸長画像データが並列して画像出力装置3へ出力される。
【0054】
バッファメモリから画像出力装置3へ出力される各色成分の伸長画像データは、図11に示すように、同じタイミングで出力が開始されるが、各色成分毎にギャップ分ずらして生成された画像が出力される。したがって、画像出力装置3へ出力された各色成分の画像データは、レジ位置が一致した状態で記録用紙上に転写されることになる。記録用紙に転写される画像は、有効画像データのみであり、画像伸長部15から出力される各色成分の伸長画像データの先頭や後端につけられた白のダミー画像データは、感光体ドラム33a〜33d上には潜像として形成されるが、記録用紙には転写されない。
【0055】
このようにして、画像処理装置では、受信したPDLデータに対する画像展開処理、ずれ量補正処理、データ圧縮処理、データ伸長処理、およびデータ出力処理を行って、画像出力装置3において可視画像として出力させる。
【0056】
以上のように、本実施の形態の画像処理装置では、画像出力装置3のギャップ分、すなわち所定の遅延時間に相当するずれ量を補正してラスターデータを生成し、その補正後のラスターデータ(補正データ)を画像出力装置3へ送出するようになっているので、その画像出力装置3がタンデム方式に対応したもの、すなわち各色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力するように構成されたものであっても、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等を設ける必要がない。つまり、この画像処理装置では、タンデム方式による画像出力に対応する場合であっても、大容量のギャップメモリ等を必要とすることがないので、装置構成の複雑化等を抑えることができ、しかも装置のコストダウンの実現が容易となる。
【0057】
また、本実施の形態では、メモリ14内での格納位置を各色成分毎にずらすことにより補正データを生成しているので、特別なハード構成を必要とすることがなく、プロセッサ12の制御処理のみで上述の効果を得ることができる。
【0058】
また、本実施の形態の画像処理装置では、補正データに対してデータ圧縮処理およびデータ伸長処理を行うようになっている。すなわち、1つの画像伸長部15が4色分を時分割処理し、かつ、ギャップ分ずらした圧縮コードデータに対してデータ伸長処理を行うようになっている。したがって、タンデム方式による画像出力に対応する場合であっても、従来のように各色成分毎の画像伸長部を備える必要がなくなる。つまり、1つの画像伸長部15のみで、大容量のギャップメモリを必要とすることなく、タンデム方式による画像出力に対応することが可能となるので、従来のように装置構成の複雑化や回路規模の大型化を招いてしまうことがない。
【0059】
また、本実施の形態の画像処理装置では、画像出力装置3における各色成分についてのギャップ量、具体的には画像出力装置3の各感光体ドラム33a〜33dの間隔および用紙搬送部35による記録用紙の搬送速度(すなわち画像形成のプロセス速度)によって求められる所定の遅延時間に基づいて、補正データの生成を行うようになっているので、タンデム方式による画像出力に確実に対応することができるようになる。
【0060】
なお、本実施の形態では、各感光体ドラムの間隔および記録用紙の搬送速度に基づいて補正データの生成を行う場合について説明したが、画像出力装置3が複数枚の記録用紙への画像出力を連続して行うものであれば、各感光体ドラムの間隔および記録用紙の搬送速度に加えて、複数枚の記録用紙の間の距離を基にするものであってもよい。
【0061】
〔第2の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像処理装置の第2の実施の形態について説明する。
【0062】
本実施の形態の画像処理装置は、図12に示すように、第1の実施の形態の場合(図1参照)に加えて、ブロックライン毎の圧縮データの格納アドレスとデータ量を示す情報を格納するポインタテーブル17が設けられているものである。
【0063】
ここで、この画像処理装置における処理動作例の概要について説明する。 上述した第1実施の形態の場合には、PDLデータからラスターデータへ展開する処理において、展開されたラスターデータがギャップ分ずれた形となるように各色成分の座標軸をずらしてラスター画像展開を行い、そのラスターデータを順に圧縮処理を行うものであった。しかし、本実施の形態では、第1実施の形態と異なり、PDLデータからラスター展開する処理は従来と同様にギャップ分ずらさずに展開する。その後、圧縮処理を行い、生成された圧縮データを、ギャップ分ずれた形に並べ替えてから、ギャップ分ずれた圧縮データを順に伸長して出力するようになっている。
【0064】
続いて、以上の処理動作の詳細について、図13のフローチャートを参照しながら順に説明する。
【0065】
▲1▼画像展開処理
クライアントPC1からのPDLデータに対して、ネットワークI/F部11による受信およびメモリ14への格納が完了すると(S201)、プロセッサ12は、受信したPDLデータのラスターデータへの展開処理を行う。
【0066】
具体的なラスター画像展開処理は次のようになる。
受信したPDLデータが、最終的に図14に示すような画像サイズ5000×7200の画像空間上に4つの矩形(矩形1,矩形2,矩形3,矩形4)を描画するものであるとすると、プロセッサ12は、そのPDLデータを解釈して、これらを各色成分毎のバンド単位の中間コードに変換する(図13におけるS202)。その際、M成分、C成分、K成分の中間コードは、第1の実施の形態の場合のように描画座標を副走査方向にギャップ分ずらすのではなく、通常通りの座標に描画するように変換する。
【0067】
このとき、図14における矩形1(Y色)の中間コードは、図15(a)に示すように矩形11から矩形16まで6つの中間コードに分解される。同様に、矩形2の中間コードは、図15(b)に示すように矩形21から矩形26までの6つの中間コードに分解される。同様に、矩形3は図15(c)に示すように矩形31から矩形36まで、また矩形4は図15(d)に示すように矩形41から矩形46までに分解される。分解された各中間コードは、メモリ14内のそれぞれに対応するバンドの中間コード格納バッファ14bへ格納される。
【0068】
PDLデータを色成分毎のバンド単位への変換する処理が終了すると、次に、プロセッサ12は、メモリ14内のバンドバッファ14cを白データでクリア処理を行い(図13におけるS203〜S204)、バンド単位に分割された各中間コードに従って、1バンド分の画像生成処理を実行する。
先ず、第1バンドの中間コード格納バッファ14bに格納された中間コードを実行し、第1バンドの画像生成を行う。この例では、第1バンドに描画を行う中間コードは、Y色の矩形11、M色の矩形21、C色の矩形31、K色の矩形41である。この4つの矩形が各色成分のバンドバッファ14c上で描画され、1バンド分のラスターデータが生成される(図13におけるS205)。
【0069】
▲2▼データ圧縮処理
1バンド分の画像生成が完了したら、プロセッサ12は、画像圧縮部13に起動をかけ、生成したバンド画像の圧縮処理を行う。圧縮処理は、色成分毎に、8ライン単位で行い、8ライン単位でポインタを管理してもよいが、ここでは説明を簡単にするために、圧縮処理はバンド単位で行い、バンド単位に圧縮データにRSTマーカが付加され、バンド単位のポインタ情報を管理する場合について説明する。
【0070】
プロセッサ12は、画像圧縮部13に対して、Y成分の画像データが格納されている先頭アドレス、1バンド分のデータ量、圧縮データの格納アドレスを設定し、圧縮処理を開始させる。画像圧縮部13は設定されたアドレスからY成分の1バンド分のラスターデータをDMA転送で読み出して、圧縮データを生成し、指定されたメモリアドレスへDMA転送で書き込む。Y成分の1バンド分の圧縮処理が終了すると、プロセッサ12は、先ほど画像圧縮部13に設定した圧縮データの転送先アドレスおよび生成された圧縮データ量をポインタテーブル17に格納する。同様に、M成分、C成分、K成分の1バンド分の圧縮処理を繰り返す(図13におけるS206)。
【0071】
プロセッサ12は、以上のバンド単位の画像生成、圧縮処理を1ページにわたって繰り返し(図13におけるS204〜S208)、1ページ分の圧縮データおよびポインタテーブル17を生成する。生成されたポインタテーブル17を、図16に示す。このように、ポインタテーブル17には、P-Y1,P-M1,P-C1,P-K1,YP-Y2 という順にポインタが並んでいる。
【0072】
▲3▼並べ替え処理
1ページ分の圧縮処理が完了すると、プロセッサ12は、圧縮データの並べ替え処理を行う(図13におけるS209)。圧縮データの並べ替えは、圧縮データの並び順が第1の実施の形態における並び順と同じになるように、各バンドの圧縮データをポインタテーブル17を参照して読み出して、各バンドの圧縮データの位置をギャップ分ずらし、ずらした位置に白ダミーデータの圧縮データを挿入するように別のメモリ領域へ転送することにより行う。
【0073】
例えば、各色成分のギャップ量は1200ライン=1バイト分であるので、メモリ14内の圧縮データ格納バッファ14dに図17(a)に示す順で圧縮データが格納されていると、プロセッサ12は、その格納されている圧縮データを、図17(b)に示すように、各色毎に1バンドずつダミーバンドを挿入するように順番をずらして並べ替える。
【0074】
このときの具体的な処理は次のようになる。
先ず、プロセッサ12は、ダミーデータを準備する。ダミーデータは、1バンド分の白データ画像の圧縮データであるので、バンドバッファを白データでクリアした後、画像圧縮部13で圧縮して生成する。
次いで、ポインタテーブル17から、Y1バンドのポインタP-Y1よりY色第1バンドの圧縮データをテーブルに格納されているデータ量だけ、メモリ14内の別のアドレスへ転送する。1ページ全体で挿入されるダミーデータ量は先ほど生成した1バンド分のダミーデータの6バンド分となるので、ダミーデータ量の6倍のバイト数分前に転送先メモリアドレスを設定する。
次に、M,C,K色に3バンド分のダミーデータを転送する。その後ろに第2バンドの圧縮データをデータ量だけ転送する。第2バンドは、M,C,K色ともギャップ分ずらす必要があるので、3バンド分のダミーデータを転送する。ここまでで、メモリ14内には、Y1,ダミー,ダミー,ダミー,Y2,ダミー,ダミー,ダミーという順に圧縮データが並べ替えられたことになる。M成分については、ギャップ分のずれが完了したことになる。次の2バンドは、M色、K色についてのみダミーの挿入を行う。さらに、その次の2バンド分は、K色のみダミーの挿入を行う。これ以降は、1バンドづつY,M,C,K色の圧縮データを1バンドづつ順に転送する。このような圧縮データの並べ替えにより、図17(b)に示すような圧縮データの並び順が得られる。
【0075】
以上の説明は、1バンド単位に圧縮データを生成し、1バンド単位の圧縮データを並べ替える場合を例に挙げたが、当然8ライン単位(1ブロックライン単位)に圧縮データを作成し、1ブロックライン単位に圧縮データの並べ替えおよび1ブロックライン単位のダミーデータの挿入を行ってもよい。この場合、並べ替えられた圧縮データは、結果として第1実施の形態の圧縮データと同じ結果になる。
【0076】
したがって、このようにして得られた圧縮データを先頭から順に伸長すれば(図13におけるS210〜S213)、第1の実施の形態と同様に各色成分毎にギャップ分ずれた伸長画像データが画像出力装置3に出力されることとなる。
【0077】
以上のように、本実施の形態では、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正して後に、その補正後のラスターデータを画像出力装置3へ送出するようになっているので、第1の実施の形態における場合と同様の効果を得ることができる。
【0078】
また、本実施の形態では、圧縮データを並べ替えることにより、補正データを生成するようになっているので、圧縮していないラスターデータに補正を加える場合に比べて、処理時間の短縮化を実現することができる。
さらには、圧縮データの並べ替えと、ラスターデータの生成とを同時に行えば、更なる高速処理化が可能となる。
【0079】
〔第3の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像処理装置の第3の実施の形態について説明する。
【0080】
本実施の形態の画像処理装置は、図18に示すように、第2の実施の形態の場合(図12参照)に加えて、圧縮データ読み出し制御部18が設けられたものである。
圧縮データ読み出し制御部18は、ポインタテーブル17の先頭から順にポインタ情報を読み出し、そのポインタ情報に従ってメモリ14内から圧縮データを読み出して、画像伸長部15に送出するものである。
【0081】
ここで、この画像処理装置における処理動作例の概要について説明する。 この画像処理装置は、第2の実施の形態の場合と同様に、PDLデータからラスターデータを、展開するギャップ分ずらさずに通常通りに展開し、その後圧縮処理を行い、生成された圧縮データを、ギャップ分ずれた形に並べ替えてから、ギャップ分ずれた圧縮データを順に伸長して出力するものである。
ただし、この画像処理装置では、第2の実施の形態の場合と異なり、実際に圧縮データの並べ替えを行うのではなく、バンド単位の圧縮データのメモリ上の格納アドレスを示すポインタテーブル17を並べ替えて、その並べ替えられたポインタテーブル17の先頭から順に1バンドずつ圧縮データを読み出して伸長処理を行うようになっている。
【0082】
続いて、以上の処理動作の詳細について、図19のフローチャートを参照しながら順に説明する。
この画像処理装置では、第2の実施の形態の場合と同様に、クライアントPC1からのPDLデータの受信処理、および、受信したPDLデータに対するラスターデータへの画像展開処理を行う(S301〜S305)。
【0083】
▲1▼データ圧縮処理
PDLデータを色成分毎のバンド単位への変換する処理が終了すると、プロセッサ12は、第2の実施の形態の場合と同様に、画像圧縮部13に起動をかけ、生成したバンド画像の圧縮処理を行う。そして、バンド単位での画像生成、圧縮処理を1ページにわたって繰り返し(S304〜S308)、1ページ分の圧縮データおよびポインタテーブル17を生成する。生成されたポインタテーブル17には、図20(a)に示すように、P-Y1,P-M1,P-C1,P-K1,YP-Y2 という順にポインタが並んでいる。
【0084】
▲2▼並べ替え処理
1ページ分の圧縮処理が完了すると、プロセッサ12は、ポインタテーブル17の並べ替え処理を行う(図19におけるS309)。本実施の形態では、各色成分のギャップ量は1200ライン=1バイト分であるので、ポインタテーブル17に格納された各色各バンドの圧縮データの先頭アドレスを示すポインタを、図20(b)に示すように、各色毎に2バンド分ずつずらし、ずらしたあとにはダミーデータへのポインタP-Dummy を挿入するようにして順番をずらして並べ替える。
【0085】
ここで、ダミーデータへのポインタP-Dummy が繰り返し複数格納されるが、実際のダミーデータは1バンド分であり、その同一のダミーデータを何回か参照し伸長することになる。このため、第2の実施の形態の場合とは異なり、圧縮データ全体としては、データ量の増加がない。また、ポインタデータを並べ替えるだけなので、処理時間が短くてすむ。
【0086】
▲3▼データ伸長処理
ポインタテーブル17の並べ替えが終了すると、続いて、画像出力装置3への出力動作処理を開始する。
先ず、プロセッサ12は、画像出力装置3に対して、画像出力動作を開始するよう通信を行う(図19におけるS310)。その後、画像伸長部15に対して、伸長動作を開始を開始するよう指示を与える。具体的には、伸長画像サイズを決定する。圧縮データは、バンド単位で4色分の圧縮データがインターリーブして並べられており、それを1つの画像伸長部15で伸長するので、伸長画像サイズとしては実際の画像サイズの4倍の値を設定する。なお、ここでは、伸長画像サイズを5000画素×43200ラインと設定するものとする。この設定後、プロセッサ12は、画像伸長部15に処理開始コマンドを発行する。
【0087】
ここで、圧縮データ読み出し制御部18は、並べ替えが終了した後のポインタテーブル17に従って、そのポインタテーブル17の先頭から順にポインタ情報を読み出し、そのポインタ情報を基にメモリ14内から圧縮データを読み出して、これを画像伸長部15に送出する。すなわち、圧縮データ読み出し制御部18は、アドレステーブルの先頭から順にポインタを読み込み、圧縮データの読み出し開始アドレスと読み出しバイト数を設定する。読み出しバイト数は、実際の画像の圧縮データの容量にダミーデータの圧縮データ量を加算したものとなる。そして、該当するメモリアドレスから圧縮データを読み出して、画像伸長部15へ送出する。
【0088】
画像伸長部15は、圧縮データ読み出し制御部18から受け取った圧縮データに対して伸長処理を行い、伸長画像データを画像出力I/F部16に送出し(図19におけるS311〜S313)、メモリ14からの読み出しデータ量が設定されたバイト数に達したら、そこでDMA転送を停止する。そして、圧縮データ読み出し制御部18による次の圧縮データの読み出し開始アドレスと読み出しバイト数の設定があると、引き続き該当する圧縮データについて伸長処理を継続する。
【0089】
以上の説明は、1バンド単位に圧縮データを生成し、1バンド単位の圧縮データを並べ替える場合を例に挙げたが、当然8ライン単位(1ブロックライン単位)に圧縮データを作成し、1ブロックライン単位に圧縮データの並べ替えおよび1ブロックライン単位のダミーデータの挿入を行ってもよい。この場合、並べ替えられた圧縮データは、結果として第1実施の形態の圧縮データと同じ結果になる。
【0090】
したがって、このようにして得られた圧縮データを先頭から順に伸長すれば、第1および第2の実施の形態と同様に各色成分毎にギャップ分ずれた伸長画像データが画像出力装置3に出力されることとなる。
【0091】
次に、本実施の形態の画像処理装置において、同一画像を複数部連続して出力する場合の処理動作例を説明する。図21には、同一ページを出力するときのタイミングを示す。
【0092】
図例によれば、プリント速度を上げるために、連続して出力する複数部の間におけるページ間隔は狭められており、1部目の第4現像色であるK成分の第6バンドK6と、2部目の第1現像色であるY成分の第1バンドY1とが、1バンド分オーバーラップして出力されるタイミングとなっている。そのため、画像処理装置においては、伸長出力画像がオーバーラップした形となるように、ポインタテーブルの17の並べ替えを行う必要がある。
【0093】
PDLデータのラスターデータへの画像展開処理、データ圧縮処理については、上述したような1部出力の場合と同様である。その結果により生成されたポインタテーブル17に対して、第2部目のY成分と重なっているK成分の後端部K6を先頭に移動させるように並べ替えを行う。このように並べ替えられた圧縮データを繰り返し伸長すれば、K色の後端部は次のページピッチの前端部として出力され、結果として1面の画像として感光体33a〜33d上に潜像が形成され、その潜像が記録用紙上に転写される。
【0094】
このように並べ替えられたポインタテーブル17に従って、圧縮データを4回繰り返して伸長すると、完成された3部分の伸長画像データが出力されることとなる。なお、第1ピッチのK成分、第4ピッチのY,M,C成分については、余分な潜像が感光体ドラム33a〜33d上には形成されるが、記録用紙上への転写は行われない。
【0095】
以上のように、本実施の形態では、ポインタテーブル17に対する並べ替えを行って、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正して後に、その補正後のラスターデータを画像出力装置3へ送出するようになっているので、第2の実施の形態における場合と同様の効果を得ることができる。
【0096】
また、本実施の形態では、圧縮データ自体を並べ替えるのではなく、ポインタテーブル17に対する並べ替えを行って、そのポインタテーブル17に従い圧縮データの取り出し順を制御することにより、並べ替えを行うようになっているので、圧縮データ全体としてはデータ量の増加がなく、またポインタデータを並べ替えるだけなので処理時間も短くてすむ。
さらには、ギャップ間隔、ページ間隔が1ライン単位で変動しても、これに対応することが可能であり、ページがオーバーラップしても対応が容易となる。
【0097】
〔第4の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像処理装置の第4の実施の形態について説明する。
【0098】
本実施の形態の画像処理装置は、図22に示すように、第3の実施の形態の場合(図18参照)に加えて、画像出力I/F部16と、圧縮データ読み出し制御部18とに、以下のような機能が設けられている。
画像出力I/F部16では、その内部に持つ4つのバッファ16b〜16eの空き容量を監視し、1ブロックライン分の空き容量がある場合に、空き容量がある色成分の伸長画像データの転送を要求するデータリクエスト信号Y-REQ,M-REQ,C-REQ,K-REQ を、圧縮データ読み出し制御部18に出力するようになっている。また、圧縮データ読み出し制御部18では、画像出力I/F部16からデータリクエスト信号が入力された場合に、要求された色成分に応じたポインタ情報をポインタテーブル17から読み込んで、その色成分の圧縮データを画像伸長部15へ転送するようになっている。
【0099】
ここで、この画像処理装置における処理動作例の概要について説明する。
この画像処理装置では、PDLデータからラスターデータへ展開する処理をギャップ分ずらさずに行い、その後に圧縮処理を行って色成分毎の圧縮データを生成し、その圧縮データのメモリから画像伸長部15への転送を行う順序を、画像出力I/F部16内部のバッファから画像が読み出されて8ライン分の空き容量ができる順として制御するようになっている。
【0100】
続いて、以上の処理動作の詳細について、図23のフローチャートを参照しながら順に説明する。
この画像処理装置では、第2および第3の実施の形態の場合と同様に、クライアントPC1からのPDLデータの受信処理、および、受信したPDLデータに対するラスターデータへの画像展開処理を行う(S401〜S405)。
【0101】
▲1▼データ圧縮処理
その後、指定バンドの画像生成が完了したら、バンド画像の圧縮処理を行う。圧縮処理は、各色成分毎に、8ライン単位で行う。8ライン分の圧縮処理が終わる毎にリスタート処理を行い、コードデータの最後にRSTマーカーを付加する。プロセッサ12は、この8ライン毎の圧縮データが格納されているメモリ14の先頭アドレス(ポインタ)を、例えば図24に示すように、色成分毎のポインタテーブル17で管理する(図23におけるS406)。
以上のようなバンド単位の画像生成、圧縮処理を1ページにわたって繰り返し、各色成分毎の1ページ分の圧縮データおよびポインタテーブル17を生成する(図23におけるS404〜S410)。
【0102】
▲2▼データ伸長処理
1ページ分の圧縮処理が完了すると、図23のように画像出力装置3への出力動作が開始される。
先ず、プロセッサ12は、画像出力装置3に対して、画像出力動作を開始するように通信を行う(S411)。その後、画像伸長部15に対して、伸長処理を開始させる。具体的には、伸長画像サイズを設定する。圧縮データは、8ライン単位で4色分が並べられており、それを1つの画像伸長部15で伸長する。したがって、プロセッサ12は、画像伸長サイズとして、実際の画像サイズの4倍の値、例えば5000画素×28800ラインを設定する。設定後、プロセッサ12は、画像伸長部15に処理開始コマンドを発行する。
【0103】
このとき、画像の出力を開始した時点では、画像出力I/F部16内のバッファ16b〜16eは4色成分とも空の状態であるので、データリクエスト信号Y-REQ,M-REQ,C-REQ,K-REQ ともアサートされている。そこで、圧縮データ読み出し制御部18は、リクエスト信号の調停を行い、Y成分,M成分,C成分,K成分の順で圧縮データを読み出す。すなわち、先ず、ポインタテーブル17のP-Y1が示すメモリアドレスからDMA転送を行い、そのDMA転送が終了した後はP-M1,P-C1,P-K1からDMA転送を行う。
【0104】
画像伸長部15は、DMA転送されてきた圧縮データを伸長し、画像出力I/F部16へ出力する。転送されてくる圧縮データは、Y1,M1,C1,K1 の順に8ラインずつ転送されてくるので、伸長画像データもY1,M1,C1,K1 の順に8ラインずつ出力される(S412)。
【0105】
画像出力I/F部16では、画像書き込み制御部16aが8ライン毎に入力された伸長画像データを格納するバッファ16b〜16eを切り替え、結果として、8ライン分の各色成分の伸長画像データがバッファ16b〜16eに格納され、各バッファ16b〜16eはフルとなり、各バッファ16b〜16eからのデータリクエスト信号はネゲートされる。ここで、圧縮データ読み出し制御部18は、各バッファ16b〜16eからのリクエスト信号がネゲートされているので、それ以上の圧縮データの読み出しは行わずに、待機状態となる。
【0106】
その後、画像出力装置3の動作が開始され、ページ同期信号PSが入力されると、バッファ16b〜16e内からは、伸長画像データが出力される(S413〜S414)。
このとき、画像出力装置3はタンデム方式のものであるので、画像出力I/F部16の画像読み出し制御部16fには、先ず、Y成分のページ同期信号Y-PSが入力される。そして、Y成分のバッファ16bから伸長画像データの出力が開始される。8ライン分のY成分の伸長画像データが出力された時点で、Y成分バッファ16bには8ライン分の空き容量ができるので、データリクエスト信号Y-REQ がアサートされる。
【0107】
データリクエスト信号Y-REQ がアサートされると、圧縮データ読み出し制御部18は、Y成分の圧縮データの読み出し請求がきたことを認識し、ポインタテーブル17内のPy2 の示すメモリアドレスからCy2 バイト分の圧縮データをDMA転送により画像伸長部15へ送出する。画像伸長部15は、Y成分の第2ラインの伸長を行い、伸長画像データをY成分バッファ16bへ送出する。
【0108】
このような処理が150回繰り返されると、続いて、M成分のページ同期信号M-PSが入力され、M成分のバッファ16cから伸長画像データの出力が開始される。同時に、Y成分の出力も継続されるので、次の1200ライン分の期間は、Y成分およびM成分のデータリクエスト信号Y-REQ,M-REQ がアサートされる。圧縮データ読み出し制御部18は、ポインタテーブル17を参照して、Y成分およびM成分の8ライン分の圧縮データを順に読み出す。これにより、画像伸長部15によってY成分、M成分の8ライン分の伸長画像データが順に出力され、その伸長画像データがY成分バッファ16b、M成分バッファ16cに順に格納されることとなる。その間、Y成分バッファ16b、M成分バッファ16cからは、ビデオ同期信号に同期して、それぞれ伸長画像データの画像出力装置3への出力が行われている。
【0109】
このような処理が150回繰り返されると、今度は、C成分のページ同期信号C-PSが入力され、C成分のバッファ16dから伸長画像データの出力が開始される。よって、Y,M,Cの順に8ライン分ずつの圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画像データがバッファ16b〜16dを経由して画像出力装置3へ出力される。
【0110】
このような処理が150回繰り返されると、今度は、K成分のページ同期信号K-PSが入力され、K成分のバッファ16eから伸長画像データの出力が開始される。よって、Y,M,C,Kの順に8ライン分ずつの圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画像データがバッファ16b〜16eを経由して画像出力装置3へ出力される。これが次の3200ラインの期間続く。
【0111】
3200ラインの期間、4色成分の画像出力が経過すると、Y成分の画像出力は終了し、Y成分のバッファ16bはフル状態のままとなるので、データリクエスト信号Y-REQ はアサートされない。よって、次の1200ラインの期間は、M,C,Kの順に8ライン分ずつの圧縮データが読み出された後に伸長され、伸長画像データがバッファ16c〜16eを経由して画像出力装置3へ出力される。
【0112】
このようにして、その次の1200ラインの期間はC,Kの2色、その次の1200ラインの期間はK色のみの圧縮データの読み出し、伸長出力が行われる。
K成分の出力が終わると、全てのバッファ16b〜16eがフル状態となり、次のページピッチが開始されてY-PSが入力されるまで、圧縮データの読み出し、伸長出力は停止する。
【0113】
このように、画像出力I/F部16から出力される画像データは、各色成分のページ同期信号PSに同期して出力されるので、各色成分の感光体ドラム33a〜33d上には、ギャップ分ずれた状態で有効画像のみの潜像が形成され、その潜像が記録用紙に転写されて出力されることとなる。
【0114】
以上に説明したように、本実施の形態では、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正して後に、その補正後のラスターデータを画像出力装置3へ送出するようになっているので、第1〜第3の実施の形態における場合と同様に、大容量のギャップメモリ等を必要とせず、1つの画像伸長部のみで伸長処理を行うことが可能となり、結果として装置構成の複雑化等を抑えることができ、しかも装置コスト低下の実現が容易となる。
【0115】
また、本実施の形態では、画像出力I/F部16が、その内部に持つ4つのバッファ16b〜16eの空き容量を監視するとともに、1ブロックライン分の空き容量がある場合に、空き容量がある色成分の伸長画像データの転送を、圧縮データ読み出し制御部18に要求するようになっている。すなわち、1つの画像伸長部15で時分割処理をするとともに、バッファ16b〜16eに空きがあればDMA転送要求を出し、このDMAが受け付けられたら、1バンド分の圧縮データを転送するようになっている。
【0116】
つまり、本実施の形態では、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正を、画像出力I/F部16におけるバッファ16b〜16e制御によって行うようになっている。そのため、バッファ16b〜16eへの各色成分の伸長画像データの書き込み、および、各バッファ16b〜16eからの伸長画像データの読み出しを制御することにより、画像出力装置3へ出力する伸長画像データに対する補正が可能となるので、装置構成複雑化の防止等を確実に実効あるものとすることができる。
【0117】
なお、以上に説明した第1〜第4の実施の形態では、圧縮方式をJPEG方式としたが、別の圧縮方式を用いてもよい。例えば、主走査方向に同一色画素の長さを符号とするランレングス圧縮方式を用いてもよい。
【0118】
〔第5の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像処理装置の第5の実施の形態について説明する。
【0119】
本実施の形態の画像処理装置は、第1〜第4の実施の形態の場合と同様に、受信したPDLデータを中間データに変換した後にラスターデータに展開するものであるが、第1〜第4の実施の形態の場合とは異なり、PDLデータからバンド単位の中間コードを生成する際に、各色成分毎にギャップ分ずれた形で補正を加えるようになっている。
【0120】
そのために、この画像処理装置には、図25に示すように、中間コードのラスター画像の描画を行う画像描画部19が設けられている。
また、図26に示すように、メモリ14は、その内部が幾つかの領域に分割され管理されているが、第1〜第4の実施の形態の場合とは異なり、圧縮データバッファ領域を有していない。よって、このメモリ14では、第1〜第4の実施の形態の場合に比べて、そのメモリ容量を小さくすることが可能となる。
【0121】
ここで、本実施の形態における処理動作例の概要について説明する。
この画像処理装置は、第1〜第4の実施の形態の場合とは異なり、1ページ分の圧縮データの生成完了後に画像出力装置3に同期させて伸長し出力動作を行うのではなく、画像出力装置3に同期させて中間コードをラスターデータに展開し、これを直接画像出力装置3に出力するものである。つまり、ネットワーク経由で送られてくるPDLデータを受信すると、そのPDLデータをバンド単位の色成分毎の中間コードに各色成分毎に描画座標をずらすように変換し、1ページ分の中間コードへの変換が終了すると、画像出力装置3に同期しながら1バンド単位に中間コードの描画を行って画像出力装置3へ出力し、フルカラー画像の出力を行わせるようになっている。
【0122】
次に、以上の処理動作を詳細に説明する。
PDLデータの受信処理は、第1〜第4の実施の形態の場合と同様である。
PDLデータの受信が完了すると、受信完了の割り込み信号がネットワークI/F11からプロセッサ12に出力され、その後プロセッサ12は受信したPDLデータの画像への展開処理を行う。
【0123】
▲1▼中間コード生成処理
具体的な画像展開処理は次のようになる。
先ず、プロセッサ12は、メモリ14内の4つのバンドバッファ14cを初期値でクリアする。次いで,プロセッサ12は、メモリ14内のPDL格納バッファ14aに格納されているPDLデータを読み込んで解釈し、バンド単位の中間コードに変換する。このとき、中間コードは、各色成分毎に変換される。すなわち、各中間コードは、4色成分の色情報を持つのではなく、各色成分毎の階調情報を持つ。
【0124】
ただし、各色成分の中間コードは、色毎にギャップ分ずれた座標位置になるように生成される。
プロセッサ12は、PDLで記述された画像情報を、色成分毎の中間コードの集合へと変換し、中間コード格納バッファ14bへ格納させる。中間コード格納バッファ14bは、バンド単位に分割されている。よって、各中間コードは、それぞれの描画座標に応じて、バンド単位に分割されて格納される。
【0125】
つまり、プロセッサ12は、各色成分毎に描画する座標をギャップ分ずれた形となるように、中間コードの変換を行う。例えば、Y成分はギャップ無しなので、プロセッサ12は、Y成分の中間コードについては副走査方向の座標変換をしない。M成分のギャップ長は1バンド分(1200ライン分)であるので、プロセッサ12は、本来の描画座標よりも副走査方向に1バンド分ずれた座標にM成分の中間コードを変換する。同様にC成分の中間コードは本来の描画座標よりも副走査方向に2バンド分(2400ライン分)ずれた座標に変換され、K成分の中間コードは本来の描画座標よりも副走査方向に3バンド分(3600ライン分)ずれた座標に変換される。
このように、各色成分毎に描画座標がずらされるので、結果として画像の副走査方向の長さは、K成分のギャップ長である3バンド分長くなり、合計9バンド分となる。
【0126】
例えば、図6に示すような画像を表示するためのPDLデータを受信した場合には、プロセッサ12は、Y成分に対応する矩形1の中間コードを、図7(a)に示すように、矩形11から矩形16までを描画するための中間コードに分解する。同様に、図6の矩形2の中間コードは、図7(b)に示すように、副走査方向に1200ライン分(1バンド分)ずれた座標になるように矩形22から矩形27までの6つの中間コードに分解する。同様に、矩形3は、図7(c)、矩形4は図7(d)に示すように分解する。分解された各中間コードは、それぞれ対応するバンドの中間コード格納バッファ14bへ格納される。
【0127】
▲2▼中間コード生成完了後の出力動作処理
PDLデータをバンド単位の中間コードへ変換する処理が終了すると、この画像処理装置では、次に、画像出力装置3への出力動作を開始する。
先ず、画像描画部19が1バンド分の画像の描画処理を行う。画像描画部19は、中間コード格納バッファ14bから第1バンドに対応する中間コードを読み出して、その中間コードに示される座標に指定された長さ、指定された階調値で、バンドバッファ14c上にラスター画像を描画する。
【0128】
なお、バンドバッファ14cは、色成分毎に2バンド分の容量を持っており、ピンポンバッファとして使用されるものとする。よって、一方のバンドバッファ14cに画像描画部19が描画を行っている最中に、画像出力I/F16がもう一方のバンドバッファからラスターデータを読み出すことが可能である。
【0129】
画像描画部19は、この画像描画処理を、1バンド分4色成分の中間コードについて実行する。すなわち、4色成分の1バンド分の描画処理を実行する。ただし、このとき、M成分、C成分、K成分については、中間コードの描画座標がそれぞれ1バンド分、2バンド分、3バンド分ずつ副走査方向にずらされているので、M成分、C成分、K成分については中間コードはなく、Y成分のみ描画が実行される。
【0130】
1バンド分の描画が終わると、画像描画部19は、次のバンド同期信号BSが入力されるまで待機する。
ここで、プロセッサ12は、画像出力装置3に対して、画像出力動作を開始するよう通信を行う。その後、画像描画部19に対してバンド単位の画像描画動作を開始させる。
【0131】
その後、画像出力装置3から同期信号PSが画像出力I/F部16に入力されると、画像出力I/F部16は、バンドバッファ14cからY成分のラスターデータを読み出し、その内部のバッファ16b〜16dに一旦格納した後、画像出力装置3からのライン同期信号LSおよび画素クロックVCK に同期して、ラスターデータを画像出力装置3へ出力する。同時に、画像出力I/F部16は、ライン同期信号LSをカウントし、1200ライン分カウントする毎にパルス上のバンド同期信号BSを画像描画部19へ出力する。
【0132】
画像描画部19は、画像出力I/F部16からバンド同期信号BSを受け取ると、中間コード格納バッファ14bから所定のバンドに対応する中間コードを読み出して、その中間コードに示される座標に指定された長さ、指定された階調値で、ラスター画像をバンドバッファ14c上に描画する。画像描画部19は、この画像描画処理を、1バンド分4色成分の中間コードについて実行する。1バンド分の描画が終わると、次のバンド同期信号BSが入力されるまで待機する。
【0133】
以上のバンド単位の描画処理、画像出力処理を1ページ分(9バンド分)繰り返すと、各色成分毎にギャップ分ずれた形でラスターデータが出力される。画像出力装置3へ出力される各色成分のラスターデータは、図10に示すように、同じタイミングで出力が開始されるが、色毎にギャップ分ずらして生成された画像が出力されるので、結果として画像出力装置3へ出力された各色成分の画像データはレジ位置が一致した状態で記録用紙上に転写されることとなる。このとき、記録用紙に転写される画像は、有効画像データのみである。すなわち、画像出力I/F部16から出力される各色成分のラスターデータの先頭や後端につけられた白のダミー画像データは、感光体ドラム33a〜33d上には潜像として形成されるが、記録用紙には転写されない。
このようにして、PDLデータがカラー画像として記録用紙上に出力される。
【0134】
以上のように、本実施の形態では、PDLデータをリアルタイムに描画可能な中間コードに変換するとともに、その際に画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正し、これを画像出力装置3に同期させてラスターデータに展開し、直接画像出力装置3に出力するようになっている。よって、いわゆるレンダリングエンジンを搭載した画像出力装置3と接続するのに好適となり、この場合には、装置構成の複雑化の防止や装置のコストダウンを実現しつつ、迅速な処理を行うことが可能となる。また、メモリ容量の削減も実現容易となる。
【0135】
なお、本実施の形態では、ずれ量を補正した中間コードを、画像出力装置3に同期させてラスターデータに展開して直接出力する場合について説明したが、ずれ量を補正した中間コードに対して、通常の画像展開処理やデータ圧縮処理を行ってもよく、この場合であっても第1〜第4の実施の形態の場合と同様の効果を得ることができる。
【0136】
〔第6の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像処理装置の第6の実施の形態について説明する。
【0137】
本実施の形態の画像処理装置は、第5の実施の形態の場合とは異なり、中間コードを生成する際に色成分毎にギャップ分描画座標をずらすのではなく、受信したPDLデータに記述された描画コマンドを色成分毎に分解し、各色成分毎の描画コマンドの描画座標をギャップ分ずらすように変換するものである。そのため、全体の処理時間が短縮され、メモリ14上には圧縮データ格納領域が不要となり、メモリ量を削減できるようになる。
【0138】
以下に、本実施の形態における処理動作例を説明する。
PDLデータの受信処理は、第5の実施の形態の場合と同様である。
PDLデータの受信が完了すると、受信完了の割り込み信号がネットワークI/F11からプロセッサ12に出力され、その後プロセッサ12は受信したPDLデータに対する色分解処理を行う。
【0139】
▲1▼PDLデータの色分解処理
具体的なPDLデータの色分解処理は次のようになる。
ただし、ここでは、図27に示すように、元のPDLデータが、ある色(YMCKの合成色)で矩形を描画する矩形描画コマンドであったとする。
先ず、プロセッサ12は、この矩形描画コマンドを、このPDLデータの色成分の数だけ、すなわち4つ分、メモリ14内の所定領域にコピーする。コピーが終わった元のPDLデータは、メモリ14上から削除される。
【0140】
次いで、プロセッサ12は、コピー後の各色成分に対応した矩形描画コマンドの描画色を、その色成分以外の色情報および座標に書き換える。例えば、M成分であれば、M成分以外の描画色を「0」に置き換えるとともに、描画する座標を副走査方向にY成分のギャップ長=1200ライン分だけずらす。これと同様の処理を、コピー後の各色成分の矩形描画コマンドに対して行う。
このとき、各色成分毎に描画コマンドの座標がずれているので、結果として描画される画像の副走査方向の長さは、K成分のギャップ長である3バンド分だけ長くなり、合計9バンド分に変換される。
【0141】
▲2▼中間コード展開処理
PDLデータの色分解処理が終了すると、次にプロセッサ12は、そのPDLデータをバンド単位の中間コードに展開する。
先ず、プロセッサ12は、メモリ14内の4つのバンドバッファ14cを初期値でクリアする。次いで,プロセッサ12は、メモリ14内のPDL格納バッファ14aに格納されているPDLデータを読み込んで解釈し、バンド単位の中間コードに変換する。このとき、中間コードは、各色成分毎に変換される。すなわち、各中間コードは、4色成分の色情報を持つのではなく、各色成分毎の階調情報を持つ。
【0142】
プロセッサ12は、PDLで記述された画像情報を、各色成分毎の中間コードの集合へと変換し、中間コード格納バッファ14bに格納させる。中間コード格納バッファ14bは、バンド単位に分割されており、各中間コードは、各々の描画座標に応じて、バンド単位に分割されて格納される。
【0143】
ところで、各色成分のPDLデータは、その描画コマンドが色成分毎にギャップ分座標がずらされているので、そのPDLデータから生成された各色成分の中間コードも、これと同様に、その描画座標が各色成分のギャップ分ずれた形となる。その結果、中間コード格納バッファ14b内には、上述の第5に実施の形態の場合と同様の中間コードが格納されることとなる。
【0144】
▲3▼中間コード生成完了後の出力動作処理
PDLデータをバンド単位の中間コードへ変換する処理が終了すると、以下、第5の実施の形態の場合と同様の処理によって、画像出力装置3への出力動作が行われることとなる。
【0145】
以上のように、本実施の形態では、受信したPDLデータに対して、画像出力装置3のギャップ分に相当するずれ量を補正し、補正後のPDLデータをラスターデータに展開して画像出力装置3に出力させるようになっている。よって、この場合であっても、第5の実施の形態の場合と同様の効果が得られる。
【0146】
また、第5の実施の形態の場合の場合と同様に、補正後のPDLデータをバンド単位に中間コードに変換し、その中間コードをバンド単位に同期しながらラスター展開して画像出力装置3に出力する画像処理装置に適用可能であり、また、補正後のPDLデータを中間コードに変換し、その後中間コードをラスター展開して1ページ分の圧縮データに変換してから画像出力装置3に出力する画像処理装置にも適用することが可能である。
【0147】
〔第7の実施の形態〕
次に、本発明に係わる画像出力システムについて説明する。
【0148】
本実施の形態の画像出力システムは、第1〜第6の実施の形態で説明した場合と同様に、クライアントPC1とタンデム方式のプリンタ2とがネットワークを介して接続されてなるものであり、ホスト装置として機能するクライアントPC1上から送信されるPDLデータを、タンデム方式のプリンタ2がラスターデータに展開して記録用紙上に出力するように構成されたものである(図28参照)。
ただし、この画像出力システムでは、クライアントPC1において、プリンタ2の画像出力装置3でのギャップ分に相当するずれ量の補正を行うようになっている。
【0149】
次に、以上のように構成された画像出力システムにおける処理動作例について説明する。
クライアントPC1では、このクライアントPC1を操作するユーザによって、文書データ等の出力(プリントアウト)が指示されると、このクライアントPC1内に設けられたプリンタドライバが起動する。そして、プリンタドライバは、クライアントPC1内のメモリ等に保持されている出力すべき文書データ等を解釈して、YMCKの各色毎のバンド単位の中間コードに変換する。
【0150】
1ページ分の中間コードの生成処理が終わったら、続いて、プリンタドライバは、その中間コードに対して1バンド単位でラスター展開処理を行う。
このとき、プリンタドライバでは、第1の実施の形態で説明したように、出力先のプリンタ2の各色成分のギャップ長に応じて、ギャップ長分ずれた位置の中間コードを使用してそのバンド画像を展開する。プリンタドライバは、予め出力先のプリンタ2の解像度、各色成分のギャップ長の情報を持っており、その情報を基にしてバンド単位のラスター画像展開処理を行う。そして、ラスター画像展開処理によって生成したラスターデータに対して、データ圧縮処理を行う。
プリンタドライバでは、このようなバンド単位のラスター画像展開、画像圧縮処理を1ページ分繰り返して、圧縮データを生成する。
【0151】
1ページ分の圧縮データの生成処理が終了したら、クライアントPC1は、生成した圧縮データを、ネットワークを介してプリンタ2側に送信する。
プリンタ2側では、画像処理装置が送信された圧縮データを受信して、一時的にメモリ14内に格納する。1ページ分の圧縮データの受信が完了すると、画像出力装置3が起動され、既に説明したように1つの画像伸長部15によって4色分のデータ伸長処理が行われ、画像出力装置3へ出力されて記録用紙へのプリンタアウトが行われる。
【0152】
以上のように、本実施の形態の画像出力システムによると、文書データからプリンタ2で直接出力可能なデータ(本実施の形態では圧縮データ)への変換は、クライアントPC1側で行われ、プリンタ2側は入力されたデータの出力処理を行うようになっている。すなわち、クライアントPC1側において補正データの生成が行われるので、プリンタ2側の処理負荷が軽減されることとなり、ネットワークに複数のクライアントPC1が接続され、複数のPC1からプリント出力が行われる場合であっても、待ち時間が低減される効果がある。
【0153】
また、この画像出力システムでは、圧縮データの作成処理をプリンタ2側の画像処理装置で行うのではなく、クライアントPC1側で行って、これをプリンタ2側へ送信するものである。そして、プリンタ2側では、画像処理装置が1ページ分の圧縮データを受信したら即座に画像出力装置3へ出力する。そのために、画像処理装置における処理時間がさらに短縮される効果がある。
【0154】
なお、ここでは、クライアントPC1がラスター画像展開処理を行う際に、画像出力装置3でのギャップ長に相当するずれ量の補正を行う場合を例に挙げて説明したが、例えば第2〜第6の実施の形態の場合のようにして補正データを生成してもよいことはいうまでもない。
【0155】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法は、画像出力装置におけるギャップ分、すなわち所定の遅延時間に相当するずれ量を補正してラスターデータを生成し、その補正後のラスターデータ(補正データ)を画像出力装置へ送出するようになっているので、その画像出力装置がタンデム方式に対応したもの、すなわち各色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力するように構成されたものであっても、その遅延時間に対応するためのギャップメモリ等を設ける必要がない。
また、データ量削減のためにデータ圧縮処理およびデータ伸長処理を行う場合であっても、補正データに対してこれらの処理を行えば、各色成分データ毎に画像伸長部を設ける必要がなく、1つの画像伸長部で対応することができるようになる。
したがって、本発明の画像処理装置および画像出力システム並びに画像処理方法によれば、画像出力装置がタンデム方式に対応したものであっても、装置構成の複雑化等を抑えることができ、しかも装置コストダウンの実現が容易となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係わる画像処理装置の第1の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像処理装置が有するメモリのメモリマップを示す説明図である。
【図3】 図1の画像処理装置が有する画像出力I/F部の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 第1の実施の形態における画像処理動作例を示すフローチャートである。
【図5】 中間コードの具体例を示す説明図である。
【図6】 出力画像の具体例を示す説明図である。
【図7】 画像展開処理されたラスター画像の具体例を示す説明図であり、(a)はY成分のラスター画像を示す図、(b)はM成分のラスター画像を示す図、(c)はC成分のラスター画像を示す図、(d)はK成分のラスター画像を示す図である。
【図8】 圧縮データの具体例を示す説明図である。
【図9】 ENB 信号の具体例を示すタイミングチャートである。
【図10】 画像出力I/F部のバッファに対する書き込み/読み出しタイミングを示すタイミングチャートである。
【図11】 画像出力のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図12】 本発明に係わる画像処理装置の第2の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図13】 第2の実施の形態における画像処理動作例を示すフローチャートである。
【図14】 出力画像の具体例を示す説明図である。
【図15】 画像展開処理されたラスター画像の具体例を示す説明図であり、(a)はY成分のラスター画像を示す図、(b)はM成分のラスター画像を示す図、(c)はC成分のラスター画像を示す図、(d)はK成分のラスター画像を示す図である。
【図16】 ポインタテーブルにおけるポインタデータの具体例を示す説明図である。
【図17】 第2の実施の形態におけるポインタテーブルの具体例を示す説明図であり、(a)はポインタデータの並べ替え前を示す図、(b)はポインタデータの並べ替え後を示す図である。
【図18】 本発明に係わる画像処理装置の第3の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図19】 第3の実施の形態における画像処理動作例を示すフローチャートである。
【図20】 第3の実施の形態におけるポインタテーブルの具体例を示す説明図であり、(a)はポインタデータの並べ替え前を示す図、(b)はポインタデータの並べ替え後を示す図である。
【図21】 第3の実施の形態における画像出力のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図22】 本発明に係わる画像処理装置の第4の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図23】 第4の実施の形態における画像処理動作例を示すフローチャートである。
【図24】 第4の実施の形態におけるポインタテーブルの具体例を示す説明図であり、(a)はY成分のポインタテーブルを示す図、(b)はM成分のポインタテーブルを示す図、(c)はC成分のポインタテーブルを示す図、(d)はK成分のポインタテーブルを示す図である。
【図25】 本発明に係わる画像処理装置の第5の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図26】 第5の実施の形態における画像処理装置のメモリのメモリマップを示す説明図である。
【図27】 第6の実施の形態におけるPDLデータの変換処理例を示す説明図である。
【図28】 画像出力システムの概略構成を示すブロック図である。
【図29】 従来のタンデム方式の画像出力装置の概略構成を示すブロック図である。
【図30】 従来例における画像出力のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図31】 従来の画像処理装置の一例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1…クライアントPC、2…プリンタ、3…画像出力装置、4…画像処理装置、11…ネットワークI/F部、12…プロセッサ、13…画像圧縮部、14…メモリ、14a…PDL格納バッファ、14b…中間コード格納バッファ、14c…バンドバッファ、14d…圧縮データ格納バッファ、15…画像伸長部、16…画像出力I/F部、16a…画像書き込み制御部、16b〜16e…バッファ、16g…画像読み出し制御部、17…ポインタテーブル、18…圧縮データ読み出し制御部、19…画像描画部

Claims (17)

  1. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置において、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力手段と、
    前記データ入力手段に入力されたカラー画像データから、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成する補正データ生成手段と、
    前記補正データ生成手段が生成した補正データを前記画像出力装置に送出するデータ出力手段と
    前記補正データをメモリ内に一時的に保持するデータ格納手段とを備えるとともに、
    前記補正データ生成手段は、前記メモリ内での格納位置を各色分データ毎に前記ずれ量だけずらすことにより、前記補正データを生成するものである
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記補正データ生成手段は、前記複数の色成分データに対応する中間コードを得る際に、該中間コードに前記ずれ量の補正を加えるものであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記補正データ生成手段が生成した補正データを圧縮するデータ圧縮手段と、
    前記データ圧縮手段による圧縮後の補正データを伸長するデータ伸長手段と
    が設けられたことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  4. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置において、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力手段と、
    前記データ入力手段に入力されたカラー画像データから前記複数の色成分データを得るデータ変換手段と、
    前記データ変換手段によって得られた前記複数の色成分データを各色成分データ毎に所定単位に分割した状態で格納するデータ格納手段と、
    前記データ格納手段内における各色成分データを前記遅延時間に相当するずれ量に対応して前記所定単位毎に並べ替える並べ替え手段と、
    前記並べ替え手段により並べ替えられた後の各色成分データを前記データ格納手段から取り出して前記画像出力装置へ送出するデータ出力手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記並べ替え手段は、ポインタテーブルに従って前記データ格納手段からの取り出し順を制御することにより、前記各色成分データの並べ替えを行うものであることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  6. 前記データ格納手段が格納する各色成分データを圧縮するデータ圧縮手段と、
    前記データ圧縮手段により圧縮され、かつ、前記並べ替え手段による並び替えが行われた後の各色成分データを伸長するデータ伸長手段と
    が設けられたことを特徴とする請求項4または5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置において、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力手段と、
    前記データ入力手段に入力されたカラー画像データを前記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分毎にずらして、リアルタイムに描画可能な中間コードに変換する中間コード生成手段と、
    前記中間コード生成手段により変換された中間コードを前記色成分データとして前記画像出力装置に送出し、該画像出力装置でリアルタイムにカラー画像を描画させるデータ出力手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  8. 前記画像出力装置は、前記複数の色成分データによって表される画像を各色成分毎に記録媒体上に出力する複数の記録手段と、前記画像が記録される記録媒体を前記複数の記録手段に所定の順で搬送する搬送手段と、を具備するものであり、
    前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数の記録手段間の距離および前記搬送手段による記録媒体の搬送速度によって特定されるものである
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数の記録手段間の距離、前記搬送手段による記録媒体の搬送速度および前記搬送手段に搬送される記録媒体間の距離によって特定されるものであることを特徴とする請求項記載の画像処理装置。
  10. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置と、
    前記画像出力装置とは別体に形成され、かつ、該画像出力装置と通信回線を介して接続し、該画像出力装置に前記複数の色成分データの基となるカラー画像データを送信するホスト装置と、を具備する画像出力システムにおいて、
    前記ホスト装置には、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成し、該補正データを前記カラー画像データとして前記画像出力装置へ送信する補正データ生成手段が設けられていることを特徴とする画像出力システム。
  11. 前記ホスト装置が生成する前記補正データは、ページ記述言語で記述されたものであることを特徴とする請求項10記載の画像出力システム。
  12. 前記画像出力装置は、前記複数の色成分データによって表される画像を各色成分毎に記録媒体上に出力する複数の記録手段と、前記画像が記録される記録媒体を前記複数の記録手段に所定の順で搬送する搬送手段と、を具備するものであり、
    前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数の記録手段間の距離および前記搬送手段による記録媒体の搬送速度によって特定されるものである
    ことを特徴とする請求項10または11のいずれか1項に記載の画像出力システム。
  13. 前記画像出力装置における所定の遅延時間は、前記複数の記録手段間の距離、前記搬送手段による記録媒体の搬送速度および前記搬送手段に搬送される記録媒体間の距離によって特定されるものであることを特徴とする請求項12記載の画像出力システム。
  14. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置で用いられる画像処理方法であって、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力ステップと、
    前記データ入力ステップで入力されたカラー画像データから、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成する補正データ生成ステップと、
    前記補正データ生成ステップで生成した補正データを前記画像出力装置に送出するデータ出力ステップと、
    前記データ出力ステップに先立ち前記補正データをメモリ内に一時的に保持するデータ格納ステップとを含み、
    前記補正データ生成ステップでは、前記メモリ内での格納位置を各色分データ毎に前記ずれ量だけずらすことにより、前記補正データを生成する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  15. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置で用いられる画像処理方法であ って、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力ステップと、
    前記データ入力ステップで入力されたカラー画像データから前記複数の色成分データを得るデータ変換ステップと、
    前記データ変換ステップによって得られた前記複数の色成分データを各色成分データ毎に所定単位に分割した状態で格納するデータ格納ステップと、
    前記データ格納ステップで格納した各色成分データを前記遅延時間に相当するずれ量に対応して前記所定単位毎に並べ替える並べ替えステップと、
    記並べ替えステップにより並べ替えられた後の各色成分データを取り出して前記画像出力装置へ送出するデータ出力ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  16. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置に接続される画像処理装置で用いられる画像処理方法であって、
    前記複数の色成分データの基となるカラー画像データが入力されるデータ入力ステップと、
    前記データ入力ステップで入力されたカラー画像データを前記遅延時間に相当するずれ量だけ各色成分毎にずらして、リアルタイムに描画可能な中間コードに変換する中間コード生成ステップと、
    前記中間コード生成ステップにより変換された中間コードを前記色成分データとして前記画像出力装置に送出し、該画像出力装置でリアルタイムにカラー画像を描画させるデータ出力ステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  17. カラー画像を形成するための複数の色成分データを所定の遅延時間を挟んで出力する画像出力装置と、
    前記画像出力装置とは別体に形成され、かつ、該画像出力装置と通信回線を介して接続し、該画像出力装置に前記複数の色成分データの基となるカラー画像データを送信するホスト装置と、
    を具備する画像出力システムで用いられる画像処理方法であって、
    前記ホスト装置は、前記複数の色成分データに対応し、かつ、前記遅延時間に相当するずれ量を補正した後のデータを、補正データとして生成し、該補正データを前記カラー画像データとして前記画像出力装置へ送信する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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