JP3758436B2 - 自動販売機の扉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、缶,瓶,ボトル入り飲料商品を機内で保冷,ないし加温して販売するサーペンタイン式商品収納ラックを搭載した自動販売機の扉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
頭記した缶飲料などを販売する自動販売機では、商品収納ラック(例えばサーペンタイン式商品収納ラック)を搭載したキャビネットの庫内に冷却/加熱ユニットを装備して商品収納ラックに収納した商品を保冷,ないし加温することから、断熱筐体としてなるキャビネットの前面には外扉のほかに、その庫内側に断熱内扉を備えて庫内を遮熱するようにしている。
【0003】
また、自動販売機では日常のメンテナンス作業として商品収納ラックへの商品補給があり、この場合に前記の断熱内扉を全開し、庫内前面を開放したままの状態で商品補給作業を行うと、庫内からの冷気,暖気の漏れ量が多くなって冷却,加熱効率が悪化する。そこで、断熱内扉を商品収納ラック(サーペンタイン式商品収納ラック)の上部前面に開口した商品補給口の面域を覆う上部扉と、庫内下部の前面域を覆う下部扉とに二分割した上で、その上部扉を主扉の背面に取付けておき、商品補給時には外扉を開放することで、下部扉を閉じたまま上部扉のみを開いて商品収納ラックへの商品補給が行えるようにした構成のものが従来より実施されている。
【0004】
図4はかかる分割内扉を備えた自動販売機の従来例の構成図であり、1は断熱筐体としてなる前面開放形のキャビネット、2はキャビネット1の前面に配した片開き式の外扉、2-1は商品取出口、3はキャビネット1の庫内に搭載したサーペンタイン式商品収納ラック、4は商品搬出シュータであり、外扉2の背面側には庫内前面を覆う上下二分割構造になる片開き式の断熱内扉5を備えている。なお、図示されてないがキャビネット1の庫内底部には冷却/加熱ユニットが搭載されている。
【0005】
ここで、外扉2は商品見本を陳列するディスプレイ室を画成するともに、扉の裏側にコイン,紙幣処理装置などを装備したかなりの厚さを有する板金製の扉であり、その吊り元側がヒンジピン2aを介してケース本体1の前端に軸支され、吊り元と反対の先端側に備えた錠付き扉ハンドルと連動するラッチ2bをキャビネット1の掛け金に引っかけて閉位置に鎖錠するようにしている。
【0006】
一方、前記の断熱内扉5は商品収納ラック3の上部前面に開口している商品補給口3aの前面域を覆う上部扉6と、庫内下部の前面を覆う下部扉7とに二分した上で、上部扉6は外扉2と一緒に開閉するように外扉のディスプレイ室背面扉2cに装着されている。なお、上部扉6,下部扉7は閉位置でキャビネット1の庫内開口端(キャビネットの断熱内箱の開口端面)の周縁に沿って敷設したガスケットに当接して庫内を密閉している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記した自動販売機の扉装置のように、断熱内扉5の上部扉6を外扉2の背面に取付けて外扉2と一緒に開け閉めするようにした構成では次に記すような問題点がある。すなわち、図5で示すように外扉2をそのヒンジピン2aを支点に前方に開くと、外扉2の背面に取付けた断熱上部扉6の先端(吊り元と反対側)は図中に鎖線で表した円弧状軌跡Tに沿って移動する。なお、図中で8はキャビネット1の庫内開口端面に敷設したガスケットである。この図から判るように、外扉2の開閉に伴う上部扉6の先端の移動軌跡Tは、外扉2のヒンジピン2aを中心とした曲率半径の円弧に沿って閉位置からキャビネット1の前部側壁1aに接近するような経路を辿る。なお、この場合に移動軌跡Tの曲率半径は、断熱内扉6の厚さが大であるほど大きくなる。このために、上部扉6の先端とキャビネット1の前部側壁1aとの間に十分な遊び間隙が確保されてないと、外扉2を開閉する際に上部扉6がキャビネット1に干渉(齧り)して開閉操作がスムーズに行えなくなる。そこで、従来では設計面で前記間隙をあらかじめ十分確保して上部扉6とキャビネット1との干渉(齧り)を避けるようにしているが、限られた庫内前部の開口スペースの範囲で十分な遊び間隙を確保するには、その分だけ断熱内扉5の板厚を薄くしなければならず、その結果として断熱性能にも悪影響を及ぼす。
【0008】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、その目的は前記課題を解決し、外扉の背面に取付けた断熱内扉の厚さを十分確保しつつ、その上部扉とキャビネットとの間の扉開閉に伴う干渉を巧みに回避して扉の開閉がスムーズに行えるように改良した自動販売機の扉装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明によれば、庫内に商品収納ラックを搭載したキャビネットの前面に片開き式の外扉、および庫内側に断熱内扉を備え、かつ断熱内扉を商品収納ラックの上部前面に開口した商品補給口の面域を覆う上部扉と、庫内下部の前面域を覆う下部扉とに上下二分した上で、その上部扉を外扉の背面に取付けて外扉と一緒に開け閉めするようにした自動販売機において、前記上部扉の横幅をその扉先端がキャビネットの前部側壁と干渉しないように短小寸法に割付けた上で、その寸法短小分を補完するように上部扉の先端部には後方へ折り畳み可能な可倒式の補助扉板を連結し、かつ該補助扉板を折り畳み方向にばね付勢し、前記ストッパによる補助扉板の折り畳み停止位置を、外扉を開閉する際にはばね付勢により折り畳まれた補助扉板の先端がキャビネットの前部側壁と干渉せず、外扉が閉じる直前に補助扉板の先端がキャビネットの庫内開口縁に当接するように定めるよう構成する(請求項1)ものとし、具体的には補助扉板を、その取付基部をヒンジピン,捩じりコイルばねを介して上部扉に軸支連結した構造となし、外扉の開放時にはばね付勢により後方に折り畳み、外扉を閉じた際にキャビネットの庫内開口縁に押し当てて庫内を密閉するようように構成する(請求項2)。
【0010】
かかる構成で外扉を閉位置から前方に開くと、断熱内扉の上部扉に連結した補助扉板が付勢ばねのばね力で後方に折り畳まれる。したがって、上部扉,および補助扉板はキャビネットの前部側壁と干渉することなく、外扉と一緒にスムーズに開放できる。また、外扉を開放位置から押し込んでいくと、扉が閉じる直前に補助扉板の先端がキャビネットの庫内開口端面に突き当たり、ここからさらに外扉を押し込むと、補助扉板が断熱扉面と平行な姿勢に戻って庫内を密閉する。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1(a),(b) および図2に基づいて説明する。なお、実施例の図中で図4,図5に対応する同一部材には同じ符号を付してその説明は省略する。
先ず、図1(a),(b) に外扉2の背面に装着した断熱用上部扉6の構造を示す。この実施例においては、上部扉6の横幅寸法Aをキャビネット1の庫内開口端面の間口B(庫内開口部の周縁に沿って敷設したガスケット8の間の間隔)よりも短小な寸法に割付けした上で外扉2の吊り元側に寄せて装着し、外扉2を開いた際に上部扉6の先端がキャビネット1の前部側壁1aと干渉しないように設定するとともに、上部扉6の先端(外扉2の吊り元(ヒンジピン2a)と反対側)には前記した寸法短小分を補完するように後方への折り畳みが可能な可倒式の補助扉板9が連結されている。
【0012】
ここで、補助扉板9は、図1(b) ,図2で示すようにその取付基部がヒンジピン9aを介して上部扉6aに軸支連結され、かつヒンジピン9aに嵌挿して上部扉6と補助扉板9との間に架け渡した付勢ばね(捩じりコイルばね)9bのばね力(矢印F)により上部扉6の後面から斜め後方に揺動して折り畳まれようにばね付勢されている。なお、9cは補助扉板9を折り畳み姿勢に停止させるストッパである。
【0013】
かかる構成で、外扉2が閉じている図1の状態では、補助扉板9は図示のように上部扉6の扉面と平行な姿勢に保持されていて、その先端がガスケット8の端面に当接して庫内を密閉している。一方、商品収納ラックへの商品補給に際して外扉2を前方に開くと、補助扉板9はばね9aの付勢によりヒンジピン9aを支点として反時計方向に揺動し、図3で示すように後方(庫内側)へ突き出すような姿勢に折り畳まれる。これにより、外扉2のヒンジピン2aを支点とした扉開放に伴う補助扉板9の先端は図3に鎖線で表す移動軌跡Tを辿るようになる。したがって、図5で述べたようなキャビネット1の前部側壁1aとの不当な干渉(齧り)の発生はなく、前部側壁1aから離れた内側を通過して上部扉6と一緒に開くようになる。
【0014】
また、外扉2を開放位置から押し込んでいくと、前記の開放動作とは逆に全閉位置に到達する手前でまず補助扉板9の上下先端部がキャビネット1の庫内開口端縁に敷設したガスケット8に突き当たり、ここから外扉2をさらに押し込むと、その押し込み力により補助板9はその先端がガスケット8の端面上を摺動しながら折り畳み姿勢から図1(b) の閉塞姿勢に戻って庫内を密閉する。したがって、扉を閉じる行程でも上部扉6,および補助扉板9とキャビネット1の前部側壁1aとが不当に干渉して扉の開閉を阻害するおそれはない。
【0015】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明の構成によれば、上下に二分割して外扉の背面に装着した断熱内扉の上部扉の横幅をその扉先端がキャビネットの前部側壁と干渉しないように短小寸法に割付けた上で、その先端部には後方へ折り畳み可能な可倒式の補助扉板を連結し、かつ該補助扉板を折り畳み方向にばね付勢し、前記ストッパによる補助扉板の折り畳み停止位置を、外扉を開閉する際にはばね付勢により折り畳まれた補助扉板の先端がキャビネットの前部側壁と干渉せず、外扉が閉じる直前に補助扉板の先端がキャビネットの庫内開口縁に当接するように定めるよう構成したことにより、従来の扉装置で問題となっていた扉開閉時における断熱内扉の上部扉とキャビネットとの干渉を回避でき、これにより断熱内扉の厚さを十分に確保しつつ、外扉と一緒に断熱内扉の上部扉をスムーズに開閉することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による扉装置の構成図であり、(a) はキャビネット全体の横断平面図、(b) は(a) 図における要部構造の拡大図
【図2】図1における補助扉板の平面図
【図3】図1の構成による扉開放時における補助扉板の挙動を表した動作説明図
【図4】本発明の実施対象となる上下二分割構造の断熱内扉を装備した自動販売機の扉開放状態の外観図
【図5】図4の自動販売機に採用した従来例の扉構造の横断平面図
【符号の説明】
1 キャビネット
2 外扉
2a ヒンジピン
3 商品収納ラック
5 断熱内扉
6 上部扉
7 下部扉
8 ガスケット
9 補助扉板
9a ヒンジピン
9b 付勢ばね
Claims (2)
- 庫内に商品収納ラックを搭載したキャビネットの前面に片開き式の外扉、および庫内側に断熱内扉を備え、かつ断熱内扉を商品収納ラックの上部前面に開口した商品補給口の面域を覆う上部扉と、庫内下部の前面域を覆う下部扉とに上下二分した上で、その上部扉を外扉の背面に取付けて外扉と一緒に開け閉めするようにした自動販売機において、前記上部扉の横幅をその扉先端がキャビネットの前部側壁と干渉しないように短小寸法に割付けた上で、その先端部には後方へ折り畳み可能でストッパにより折り畳み姿勢に停止される可倒式の補助扉板を連結し、かつ該補助扉板を折り畳み方向にばね付勢し、前記ストッパによる補助扉板の折り畳み停止位置を、外扉を開閉する際にはばね付勢により折り畳まれた補助扉板の先端がキャビネットの前部側壁と干渉せず、外扉が閉じる直前に補助扉板の先端がキャビネットの庫内開口縁に当接するように定めたことを特徴とする自動販売機の扉装置。
- 請求項1記載の扉装置において、補助扉板は、その取付基部をヒンジピン,捩じりコイルばねを介して上部扉に軸支連結した構造になり、外扉の開放時にはばね付勢により後方に折り畳み、外扉を閉じた際にキャビネットの庫内開口縁に押し当てて庫内を密閉するようようにしたことを特徴とする自動販売機の扉装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35465199A JP3758436B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 自動販売機の扉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP35465199A JP3758436B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 自動販売機の扉装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001175944A JP2001175944A (ja) | 2001-06-29 |
| JP3758436B2 true JP3758436B2 (ja) | 2006-03-22 |
Family
ID=18438994
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP35465199A Expired - Fee Related JP3758436B2 (ja) | 1999-12-14 | 1999-12-14 | 自動販売機の扉装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3758436B2 (ja) |
-
1999
- 1999-12-14 JP JP35465199A patent/JP3758436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| JP2001175944A (ja) | 2001-06-29 |
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