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JP3758599B2 - 人造大理石の製造方法 - Google Patents
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JP3758599B2 - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、家具の部材や建材として用いられる人造大理石の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来から、熱硬化性樹脂と、充填剤、柄材、補強材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を所望の注型用金型に注入し、加熱硬化させることによって人造大理石を形成することが知られている。人造大理石を製造するための原料となる熱硬化性樹脂としては、従来からポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂などが用いられてきた。これらを活用した人造大理石の成形品は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボウルなどに広く利用されている。
【0003】
通常、透明感や意匠性やデザイン性が高く、品位のある人造大理石製品を得るために、予め注型成形金型の表面にゲルコートと呼ばれる透明樹脂層を形成し、そのゲルコートの上に多数の色調の樹脂液をそれぞれのスプレーで塗布して、色柄模様の形成が行われた後、樹脂組成物を注入して硬化させて得るという方法で行われている。しかし、この色柄模様の形成は、人的即ち作業者の感性に頼るもので色柄模様の均一性や再現性に欠けるものであった。確実に目的とする色柄模様が得られ、更に、より一層の透明感や意匠性やデザイン性、品位性を高める方法の出現が望まれていた。
【0004】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、注型用金型の表面に透明なゲルコート層を形成し、該ゲルコート層の上に転写シートで柄模様を転写して、あるいは、更にその上に再度ゲルコート層を形成して、あるいは、転写による柄模様形成とゲルコート層の形成を複数回繰り返したり、あるいは、表面ゲルコートの形成を除く複数回のゲルコートの形成を透明ゲルコートと半透明ゲルコートとの組合せで形成して、その後、その注型用金型内に樹脂組成物を注入充填して成形するという方法によって、均一で再現性が高く、目的とする柄模様を確実に得ると共にこれまでにない透明感や意匠性やデザイン性、品位性を高めた人造大理石を得ることができる人造大理石の製造方法を提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の請求項1の人造大理石の製造方法は、熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、これを注型用金型に注入して成形硬化させて得られる人造大理石の製造方法において、予め、注型用金型面に透明なゲルコート層を形成し、該ゲルコート層の上に転写シートで柄模様を転写した後、更にその上にゲルコート層を形成する操作を複数回繰り返し、この後、上記樹脂組成物を注型用金型内に注入充填して成形することを特徴とするものである。
【0008】
また本発明の請求項の人造大理石の製造方法は、請求項において、複数のゲルコート層のうち、注型用金型の最表面に形成される透明のゲルコート以外の層では透明のゲルコートと半透明のゲルコートとの組み合わせで形成することを特徴とする。
【0009】
また本発明の請求項の人造大理石の製造方法は、請求項1又は2において、樹脂組成物の熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の1種類、あるいは、2種類以上の混合物であることを特徴とするものである。
【0010】
上記の請求項1乃至請求項の人造大理石の製造方法では、透明のゲルコート層に転写シートにて柄模様を転写することにより、均一で再現性が高く、目的とする柄模様を確実に得ると共にこれまでにない透明感や意匠性やデザイン性、品位性を高めた人造大理石を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明の人造大理石の製造方法は、予め、注型用金型面に透明なゲルコート層を形成し、この形成されたゲルコート層の上に転写シートで柄模様を転写して形成した後、金型を閉じて熱硬化性樹脂と充填剤、柄材、補強材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した人造大理石用の樹脂組成物を金型内に注入し加熱硬化させて、柄模様付きの人造大理石成形品を得るものである。
【0012】
これを図1、図2により詳しく説明する。図2に示すように注型成形する成形金型は上金型1と下金型2とで構成されており、上金型1と下金型2とを合致させることでこれらの間に成形品形成空間部7が形成されるようになっている。上金型1や下金型2には成形するとき加熱するために加熱用温水を通す加熱用温水配管3を設けてある。上金型1には樹脂組成物12を注入するための注入口4を設けてある。下金型2の周囲には上金型1と下金型2を合致させたときにこれらの間の周囲をシールするガスケット5を設けてあり、注入口4と反対側でガスケット5にはベントノズル6を設けてある。
【0013】
先ず、図1(a)に示すように下金型2の金型面に透明ゲルコート樹脂によるゲルコート層8を形成する。ゲルコート層8の形成は、通常のスプレーガンにより塗布する方法や一定量の樹脂を直接流し込んで薄い樹脂層としてゲルコート層を形成する方法などいずれの方法も用いることができる。このゲルコート層8を形成する方法を特に限定するものではない。
【0014】
次に、図1(b)に示すように、形成したゲルコート面に柄模様付きの転写シート9を圧着させて転写シート9上の柄模様をゲルコート面に転写し、図1(c)に示すように柄模様が写し採られた残りの転写用フィルム10をその面から剥がし取る。転写シート9は、通常PET(ポリエチレンテレフタレート)製の転写用フィルム10の上に各種の柄模様インキを単層あるいは多層に印刷して柄模様が形成されたものである。本発明の転写シート9は、ゲルコート上に転写できる形のものであればいずれも使用可能であり、その種類を特に限定するものではない。
【0015】
また、本発明では図1(c)に示すような柄模様が写し採られた転写用フィルム10をその面から剥がしとった後、再びゲルコート層8を形成して、別のあるいは同一の柄模様付きの転写シート9を用いて転写する。このようにゲルコート層8の形成と転写の操作を複数回繰り返すことによって、従来にない柄模様の奥行き感や立体感が出てくることになる。
【0016】
また、本発明では最表面部のゲルコート層8を除く、複数回の繰り返しの中のゲルコートを透明ゲルコートと半透明ゲルコートを適宜組み合わせて形成することもできる。半透明ゲルコートは、透明ゲルコートの樹脂液にシリカ、水酸化アルミニウム、ガラスパウダーなどの充填剤成分を適当量添加配合して得ることができる。このようにすると、柄模様の奥行き感や立体感がさらに強調され、従来にない意匠性やデザイン性、品位性を高めた柄模様付きの人造大理石成形品を得ることができるものである。
【0017】
また、ゲルコートの樹脂組成に顔料や染料あるいは着色剤を添加配合して、色つきのゲルコートとして使用することも可能である。また、転写シート9を使うことで柄模様の均一化が可能となり、成形品の面積の大小を問わず均一で再現性のある模様付けができるものとなる。
【0018】
次に、図1(d)に示すように、上金型1を閉じて樹脂組成物充填空間部11に人造大理石用の樹脂組成物12を注入口4から図1(e)に示すように注入して充填する。その樹脂組成物12を構成する熱硬化性樹脂は、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の単独あるいは、これらの2種類以上の混合系で用いることができる。
【0019】
ポリエステル樹脂としては、熱硬化性のものとして無水マレイン酸のような不飽和二塩基酸および無水フタル酸のような飽和二塩基酸とグリコール類とを縮合反応させて合成され、分子内に不飽和結合とエステル結合を有するものである。また通常、この樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されていて、いわゆる、不飽和ポリエステル樹脂と称されるものを用いるが、その形態を特に限定されるものではない。
【0020】
ビニルエステル樹脂としては、ビスフェノール型ビニルエステル樹脂あるいはノボラック型ビニルエステル樹脂あるいはその両方を混合して用いることができる。ここでビスフェノール型ビニルエステル樹脂は、ビスフェノール型エポキシ樹脂と酸との付加反応物であって、いずれも両末端のみに反応性不飽和基を有するものである。また、ビスフェノール型エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型、ビスフェノールAD型、ビスフェノールS型、ビスフェノールF型等の各種のものを用いることができる。また通常、このビニルエステル樹脂には架橋剤としてスチレンモノマー、アクリルモノマー等が配合されているものであるが、その形態を特に限定されるものではない。
【0021】
アクリル樹脂としては、通常熱硬化型として、メチルメタアクリレートモノマーあるいは、多官能のアクリルモノマーあるいはプレポリマー、あるいはポリマーのそれぞれ2種以上の混合物で構成されたアクリルシロップと称されるものを用いるが、その形態を特に限定されるものではない。
【0022】
また、ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、アクリル樹脂の2種類以上の混合系とする場合は、樹脂それぞれの特性および充填剤との相互作用あるいは、目的とする製品品質に合った最適配合が求められるが、その配合量は特に限定されるものではない。
【0023】
充填剤は、水酸化アルミニウム、シリカ、ガラスパウダーの内の1種類、あるいは2種類以上の混合物として用いることができる。充填剤の配合量は、熱硬化性樹脂100重量部に対して100〜300重量部とすることが好ましく、この範囲に満たないと、製品の耐衝撃強度は優れるが耐熱性を十分に発揮できないおそれがあり、またこの範囲を越えると耐熱性は優れるが耐衝撃強度が低下するおそれがある。しかし、これを特に限定するものではない。
【0024】
充填剤の粒径は、小さいほど人造大理石の耐衝撃強度を向上することができるが、人造大理石の樹脂組成物12の粘度を急激に上昇させて製造が困難となる傾向になり、また一方、充填剤の粒径が大きくなると、人造大理石の樹脂組成物12の粘度は低下して製造での問題はなくなるが、人造大理石製品の耐衝撃強度が低下してしまう傾向になるため平均粒径は5μm〜50μm程度の範囲のものを用いるのが望ましい。しかし、特にこれを限定するものではない。また、充填剤の表面にあらかじめシランカップリング処理を施したものを用いると、その充填剤と樹脂との密着性を向上できて、人造大理石製品の耐衝撃強度を向上させることができる。
【0025】
また、樹脂組成物12には硬化剤を配合する。硬化剤としては、1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエートやt−ヘキシルパーオキシ2−エチルヘキサノエート等を用いることができる。この硬化剤の配合割合は、例えばビニルエステル樹脂の場合は、樹脂と架橋剤との総量100重量部に対して0.5〜5重量部とするのが好ましい。
【0026】
また、樹脂組成物12には紫外線吸収剤、減粘剤、離型剤、ガラス繊維、着色剤等を配合することもできるし、より高級感を付与するために柄材を添加配合することも可能である。
【0027】
注入する人造大理石用の樹脂組成物12は、これらの配合物を所定の割合で配合し、攪拌機等により混合攪拌して配合調整し、更に、この樹脂組成物12を20〜50Torr程度の減圧下で真空脱泡の処理し、減圧状態から開放して注型用の成形金型の樹脂組成物充填空間部11内に注入する。注入後、加熱用温水配管3内に加熱水を通して金型を加熱する。加熱することにより、これらの樹脂組成物12中の上記熱硬化性樹脂中の反応性不飽和基と、同じく樹脂中の重合性モノマーとの共重合反応を進行させて人造大理石用の樹脂組成物12の硬化成形を行うことができる。成形硬化後、金型を開き人造大理石成形品13を図1(f)のように取り出す。
【0028】
このようにして得られた本発明の人造大理石成形品13は、従来品にない深み感の柄模様を持ち、デザイン性が高く、自然感や高級感や意匠性にも優れ、しかも製品強度を低下させることがない人造大理石を得ることができるものである。このような柄模様付き人造大理石成形品13は、洗面カウンター、キッチンカウンター、浴槽、洗面ボウル、あるいは、床材や家具の表面材等への商品化が容易となるものである。
【0029】
【実施例】
以下、本発明を実施例によってさらに具体的に詳述する。
参考例1
ゲルコート樹脂{武田薬品(株)製ポリマール8439}に、硬化剤{日本油脂(株)製パーメックN}を1.0重量%添加し、さらに硬化促進剤{武田薬品(株)製ポリマール促進剤P−106}を0.3重量%添加して樹脂液(α)を得て、この樹脂液(α)を図1(a)に示すように下金型2の金型面にスプレーガンにより塗布して500〜600μm膜厚の透明のゲルコート層8を形成した。次に、大理石模様(パターンA)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。
【0030】
一方、熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂{武田薬品(株)製プロミネートP−311}を用い、充填剤として、水酸化アルミニウム{昭和電工(株)製H−308B 平均粒径8μm}を用いて、配合比率;樹脂/充填剤=100/120で配合し、更に着色剤として、白色のトナーを添加し、硬化剤{日本油脂(株)製パーキュアWO}を2.0重量部添加して、20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理しながら攪拌混合して注型用樹脂細成物を得た。金型を閉じて上記注型用樹脂組成物を図1(d)の樹脂組成物充填空間部11に注入充填した。その後、加熱用温水配管3に加熱水を流し、金型温度を80℃として110分間加熱して硬化させ、図3に示すように表面に透明のゲルコート層8を持った大理石柄模様付きの人造大理石成形品13を得た。図3で14は転写柄模様(大理石模様;パターンA)であり、15は注型樹脂組成物硬化部である。
参考例2
ゲルコート樹脂{昭和高分子(株)製リゴラックG−2141T}に、硬化剤{日本油脂(株)製パーメックN}を1.0重量%添加し、さらに硬化促進剤{武田薬品(株)製ポリマール促進剤P−106}を0.3重量%添加して樹脂液(β)を得て、この樹脂液(β)を図1(a)に示すように下金型2の金型面にスプレーガンにより塗布して600〜700μm膜厚の透明ゲルコート層8を形成した。次に、大理石模様(パターンB)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。次に、上記の樹脂液(β)を用いて、転写した大理石模様の上にスプレーガンにより400〜500μm膜厚のゲルコート層を形成した。
【0031】
一方、熱硬化性樹脂として、ポリエステル樹脂{武田薬品(株)製ポリマール5450}を用い、また充填剤として、水酸化アルミニウム{昭和電工(株)製H−310平均粒径17μm}を用いて、配合比率:樹脂/充填剤=100/130で配合し、更に着色剤として、グレー色のトナーを添加し、硬化剤{日本油脂(株)製パーキュアWO}を2.0重量部添加して、20Torrの減圧下で60分間真空脱泡処理しながら攪拌混合して注型用樹脂組成物を得た。金型を閉じて上記注型用樹脂組成物を図1(d)の樹脂組成物充填空間部11に注入充填した。その後、加熱用温水配管3に加熱水を流し、金型温度を85℃として110分間加熱して硬化させ、図4に示すように表面に透明のゲルコート層8を持った大理石柄模様付きの人造大理石成形品13を得た。図4で15は注型樹脂組成物硬化部、16は転写柄模様(大理石模様;パターンB)、17は透明のゲルコート層である。
実施例1
ゲルコート樹脂{大日本インキ化学工業(株)製ポリライトGC−230}に、硬化剤{日本油脂(株)製パーメックN}を1.0重量%添加し、さらに硬化促進剤{武田薬品(株)製ポリマール促進剤P−106}を0.3重量%添加して樹脂液(γ)を得て、この樹脂液(γ)を図1(a)に示すように下金型2の金型面にスプレーガンにより塗布して500〜700μm膜厚の透明ゲルコート層8を形成した。次に、大理石模様(パターンC)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。次に、上記の樹脂液(γ)を用いて、転写した大理石模様の上にスプレーガンにより400〜500μm膜厚のゲルコート層を形成した。次に、大理石模様(パターンD)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。更に、上記の樹脂液(γ)に茶色の染料を添加して色づけした色付きのゲルコートを塗布して、その転写した大理石模様の上にスプレーガンにより400〜500μm膜厚の色付きゲルコート層を形成した。
【0032】
一方、熱硬化性樹脂として、アクリルシロップ樹脂{日本フェロー(株)製AC−02}を用い、また充填剤として、シリカ{龍森(株)製CRYSTALITE M−3K 平均粒径20μm}を用いて、配合比率:樹脂/充填剤=100/150で配合し、更に着色剤として、白色のトナーを添加し、硬化剤{化薬アクゾ(株)製パーカドックス16}を2.0重量部添加して、20Torrの減圧下で60分間真空説泡処理しながら攪拌混合して注型用樹脂組成物を得た。金型を閉じて上記注型用樹脂組成物を図1(d)の樹脂組成物充填空間部11に注入充填した。その後、加熱用温水配管3に加熱水を流し、金型温度を80℃として100分間加熱して硬化させ、図5に示すように表面に透明のゲルコート層8を持った大理石柄模様付きの人造大理石成形品13を得た。図5で15は注型樹脂組成物硬化部、19は転写柄模様(大理石模様;パターンC)、20は透明のゲルコート層、21は転写柄模様(大理石模様;パターンD)、22は色付きの透明ゲルコート層である。
実施例2
ゲルコート樹脂{大日本インキ化学工業(株)製ポリライトGC−560}に、硬化剤{日本油脂(株)製パーメックN}を1.0重量%添加し、さらに硬化促進剤{武田薬品(株)製ポリマール促進剤P−106}を0.3重量%添加して樹脂液(δ)を得て、この樹脂液(δ)を図1(a)に示すように下金型2の金型面にスプレーガンにより塗布して500〜600μm膜厚の透明ゲルコート層8を形成した。次に、大理石模様(パターンE)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。一方、樹脂液(δ)にシリカ{龍森(株)製CRlSTALITE E−2)を10重量部添加して、半透明ゲルコート樹脂液(ε)を得た。次に、この樹脂液(ε)を用いて転写した大理石模様の上にスプレーガンにより400〜500μm膜厚の半透明ゲルコート層を形成した。次に、大理石模様(パターンF)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm:凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。更に、次に、上記の樹脂液(δ)を用いて、転写した大理石模様の上にスプレーガンにより500〜600μm膜厚の透明ゲルコート層を形成した。
【0033】
一方、熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂{昭和高分子(株)製リポキシR−804}と、ポリエステル樹脂{武田薬品(株)ポリマール5250}を80/20の配合比で混合したものを用い、また充填剤として、水酸化アルミニウム{昭和電工(株)製H−320 平均粒径10μm}とガラスパウダー{日本フリット(株)製GF−2−30A 平均粒径30μm}を、90/10で混合したものを用いて、配合比率;樹脂/充填剤=100/150で配合し、更に着色剤として、黒色、白色、茶色、グレー色のトナーを適量添加し、硬化剤{日本油脂(株)製パーキュアHO}を3.0重量部添加して注型用樹脂組成物を得た。
【0034】
金型を閉じて上記注型用樹脂組成物を図1(d)の樹脂組成物充填空間部11に注入充填した。その後、加熱用温水配管3に加熱水を流し、金型温度を80℃として100分間加熱して硬化させ、図6に示すように表面に透明のゲルコート層8を持った大理石柄模様付きの人造大理石成形品13を得た。図6で15は注型樹脂組成物硬化部、23は転写柄模様(大理石模様;パターンE)、24は半透明のゲルコート層、25は転写柄模様(大理石模様;パターンF)、26は透明ゲルコート層である。
実施例3
ゲルコート樹脂{日本ユピカ(株)製ユピカUG−514}に、硬化剤{日本油脂(株)製パーメックN}を1.0重量%添加し、さらに硬化促進剤{武田薬品(株)製ポリマール促進剤P−106}を0.3重量%添加して樹脂液(ζ)を得て、この樹脂液(ζ)を図1(a)に示すように下金型2の金型面にスプレーガンにより塗布して700〜800μm膜厚のゲルコート層8を形成した。次に、大理石模様(パターンG)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。一方、樹脂液(ζ)にガラスパウダー{日本フリット(株)製CF0007−05B}を15重量部添加して、半透明ゲルコート樹脂液(η)を得た。
【0035】
次に、この樹脂液(η)を用いて転写した大理石模様の上にスプレーガンにより500〜600μm膜厚の半透明ゲルコート層を形成した。次に、大理石模様(パターンH)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。更に、次に、上記の樹脂液(ζ)を用いて、転写した大理石模様の上にスプレーガンにより400〜500μm膜厚の透明ゲルコート層を形成した。次に、再度大理石模様(パターンI)を印刷した転写シート{PETフィルム厚50μm;凸版印刷(株)製}を、そのゲルコート面に圧着して大理石模様を転写した。次に、上記の樹脂液(η)を用いて、転写した大理石模様の上にスプレーガンにより500〜600μm膜厚の半透明ゲルコート層を形成した。
【0036】
一方、熱硬化性樹脂として、ビニルエステル樹脂{昭和高分子(株)製リポキシR−804}と、アクリルシロップ樹脂{三井化学(株)XE924−1}を95/5の配合比で混合したものを用い、また充填剤として、水酸化アルミニウム{昭和電工(株)製H−320 平均粒径10μm}とガラスパウダー{日本フリット(株)製GF−2−30A 平均粒径30μm)を、90/10で混合したものを用いて、配合比率;樹脂/充填剤=100/130で配合し、更に着色剤として、黒色、白色、茶色、グレー色のトナーを適量添加し、硬化剤{日本油脂(株)製パーキュアHO}を3.0重量部添加して、20Torrの減圧下で50分間真空脱泡処理しながら攪拌混合して注型用樹脂組成物を得た。
【0037】
金型を閉じて上記注型用樹脂組成物を図1(d)の樹脂組成物充填空間部11に注入充填した。その後、加熱用温水配管3に加熱水を流し、金型温度を85℃として120分間加熱して硬化させ、図7に示すように表面に透明のゲルコート層8を持った大理石柄模様付きの人造大理石成形品13を得た。図7で15は注型樹脂組成物硬化部、27は転写柄模様(大理石模様;パターンG)、28は半透明のゲルコート層、29は転写柄模様(大理石模様;パターンH)、30は透明のゲルコート層、31は転写柄模様(大理石模様;パターンI)32は半透明のゲルコート層である。
【0038】
【発明の効果】
本発明は叙述の如く透明のゲルコート層に転写シートにて柄模様を転写することにより、均一で再現性が高く、目的とする柄模様を確実に得ると共にこれまでにない透明感や意匠性やデザイン性、品位性を高めた人造大理石を得ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)乃至(f)は本発明の人造大理石の製造工程を説明する断面図である。
【図2】 同上の成形金型の断面図である。
【図3】 参考例1で得られた人造大理石成形品の断面図である。
【図4】 参考例2で得られた人造大理石成形品の断面図である。
【図5】 実施例1で得られた人造大理石成形品の断面図である。
【図6】 実施例2で得られた人造大理石成形品の断面図である。
【図7】 実施例3で得られた人造大理石成形品の断面図である。
【符号の説明】
1 上金型
2 下金型
3 加熱用温水配管
4 注入口
5 ガスケット
6 ベントノズル
8 ゲルコート層
9 転写シート

Claims (3)

  1. 熱硬化性樹脂に充填剤、柄材、内部離型剤、硬化剤などの添加物を配合した樹脂組成物を得て、これを注型用金型に注入して成形硬化させて得られる人造大理石の製造方法において、予め、注型用金型面に透明なゲルコート層を形成し、該ゲルコート層の上に転写シートで柄模様を転写した後、更にその上にゲルコート層を形成する操作を複数回繰り返し、この後、上記樹脂組成物を注型用金型内に注入充填して成形することを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 複数のゲルコート層のうち、注型用金型の最表面に形成される透明のゲルコート以外の層では透明のゲルコートと半透明のゲルコートとの組み合わせで形成することを特徴とする請求項1記載の人造大理石の製造方法。
  3. 樹脂組成物を構成する熱硬化性樹脂が、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、熱硬化型アクリル樹脂の内の1種類、あるいは、2種類以上の混合物であることを特徴とする請求項1又は2記載の人造大理石の製造方法。
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