JP3759388B2 - 鉄道車両用連結幌 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は鉄道車両用連結幌に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、鉄道車両用連結幌において、前後に幌金枠を配置し、該両幌金枠の間に幌骨を配置し、更に、これらの外周において筒状の幌布を配置して、該幌布を前記両幌金枠と幌骨に固着するものがある。そして、その幌布の底布も、図10に示すように布押え35によって幌骨の底部に固定するのが一般的で、このようなものが例えば実公平7−38043号公報に開示されている。
【0003】
【発明を解決しようとする課題】
前記従来のように、幌布の底布を幌骨の底部に固着するものにおいては、この連結幌を連結した車両が偏倚した場合、その幌布の底布が破損しやすい。
【0004】
すなわち、一般に幌骨相互の設置間隔は狭いため、この幌骨に固定された底布は幌骨に拘束されて変形の自由性が小さくなる。また、車両偏倚時においては、連結幌の下部において動揺が大きく幌布の底布にかかる伸縮の衝撃負荷も大きい。したがって、図10に示すように底布に細かい多くのしわが発生し、幌布の上部の布に比較して底布が早く破損し、幌布の耐久性を低下させる問題がある。
【0005】
そこで本発明は、幌布の底布の自由性を、幌骨に拘束されることなく高め、幌布の耐久性を高めることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を解決するために、請求項1記載の第1の発明は、前後の幌金枠間に幌骨を配置し、幌骨の外周に沿って幌布を筒状に配置するとともにその幌布の前後端を両幌金枠に止着する鉄道車両用連結幌において、
前記幌布の底布を、前記幌骨に固定することなく保持する垂れ止め手段を設け、
前記垂れ止め手段を、帯状の垂れ止め片を幌布の底部において、連結幌の前後方向に配置するとともにその垂れ止め片の前後端を両幌金枠に固着し、該垂れ止め片を幌骨に固定することなく支承させるとともに幌布の底布と適宜位置において固定して構成したことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2記載の第2の発明は、前後の幌金枠間に幌骨を配置し、幌骨の外周に沿って幌布を筒状に配置するとともにその幌布の前後端を両幌金枠に止着する鉄道車両用連結幌において、
前記幌布の底布を、前記幌骨に固定することなく保持する垂れ止め手段を設け、
前記垂れ止め手段を、吊り紐の一端を連結幌の一方の側部に止着し、他端を連結幌の他方の側部に止着し、かつその吊り紐の中間部を幌布の底布外面に通し、該吊り紐により幌布の底布を受けるようにして構成したことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の第3の発明は、前記第1又は第2の発明において、前記垂れ止め手段を構成する垂れ止め片又は吊り紐を伸縮性のある材料で形成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
図に示す実施例に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
【0011】
図1は鉄道車両用の連結幌を構成する幌布の断面図で、該図1において、1は伸縮性を有するシートで、軟質合成樹脂や合成ゴムなどの伸縮材料により板状に形成されている。このシート1はその全方位に伸縮可能である。
【0012】
2は伸縮可能に構成された布で、糸3をループ状に編成して編目4を連結したメリヤス(ニット)で形成されており、該布2に全方位に荷重がかかった場合に、そのループ部の糸3が図1(b)のように変形して該布2が伸長し、また前記の荷重が無くなると図1(a)のように糸3がループ状に戻って布2が縮小するようになっている。なお、図1においては、メリヤスの布2の実際の断面形状を省略、簡略化し、1本のループ状の繊維のみを表している。
【0013】
該布2の糸3は合成繊維を使用している。更に、この合成繊維としては、ビニロン繊維、ナイロン繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド系繊維を使用するとよい。更に、パラ系アラミド繊維、メタ系アラミド繊維、全芳香族ポリエステル繊維、高強度ポリエチレン繊維などの高機能かつ高性能繊維を使用すると一層良い。なお、高機能繊維とは、耐久性、耐薬品性、光学的または電気的性質などの特別な機能が優れている繊維をいう。また、高性能繊維とは、強度及び弾性率が通常の合成繊維より数段に優れている繊維をいい、一般に強度は20g/d以上、弾性率が500g/d以上の繊維をいう。
【0014】
そして、前記のシート1の表面に、伸縮性のある軟質の接着剤5を塗布してこの接着剤5により前記の布2を接着固定し、複合シートにする。前記接着剤5としては、例えば伸縮性のあるゴム形接着剤を使用する。
【0015】
また、この接着は、メリヤスからなる布2の接着側の表面部分の糸3のみを接着する。
【0016】
次で、前記布2の糸3の表面に軟質皮膜材を、糸3で形成された編目4を埋めないように塗布などで付着させて、糸3の表面に皮膜6を形成する。この軟質皮膜材としては、弾性(伸縮性)を有し、耐光性、着色性のある軟質ゴムや軟質合成樹脂などを使用する。
【0017】
この皮膜6は前記のように編目4を埋めることなく付着されているため、シート1及び布2の伸縮作用は阻害されない。また、皮膜6により、高機能繊維や高性能繊維の機能、性能が向上され、更に、耐光性、耐摩耗性、耐屈曲疲労性が劣る材質の繊維においては、これらの性質を皮膜6が補強する。更に、着色が困難なアラミド系繊維においては、着色された皮膜材で皮膜6を形成することにより、幌布を所望の色に着色することができる。したがって、この皮膜6によって、幌布の引っ張り強度、耐光性(耐候性)、着色性の向上を図ることができる。
【0018】
前記の構成により鉄道車両用幌布7が形成される。
【0019】
図2乃至図9は前記の幌布7を使用し、かつ下部幌布の垂下防止機構を備えた車両用連結幌の第1実施例を示す。
【0020】
図2は車両間に連結幌を架設した側面図、図3はその底面図で、連結される車両10,11の妻面10a,11aには幌座12,13が固着され、該幌座12,13に連結幌14の前後端(以下通路方向を前後方向とする)に設けた幌金枠15,16を分離可能に固着するようになっている。
【0021】
前記連結幌14の構造の詳細を図4乃至図9により説明する。なお、図4の右半面は図2におけるA−A線断面図で、左半面は図2におけるB−B線断面図である。図5は図4におけるC−C線断面図、図6は図4におけるD−D線断面図、図7は図4におけるE−E線断面図、図8は図4におけるF−F線断面図、図9は図3の状態から車両が偏倚して幌が変形した状態の底面図である。
【0022】
連結幌14を構成する幌布7は、前記図1に示す構造のものを使用しており、略方形状の2本の幌金枠15,16と、これらの間に配置された所定数の略方形状の幌骨17の外周に沿って図4に示すように略角筒状に配置され、図4に示すように通路18の外周を被覆するようになっている。前記の幌金枠15,16への幌布7の固着は、図5乃至図8に示すように、幌布7を幌金枠15,16と押え金19で挟み、これらを小ねじ20とナット21で締め付けて固着されている。更に、幌骨17への幌布7の固着は、図5乃至図7に示すように、幌布7を幌骨17と押え金22a,22bで挟み、これらをブラインドリベット23などで締め付けて固着されている。
【0023】
前記幌布7の左右方向(通路方向と直交する方向)の両側外面には図4に示すように、側布24が配置され、該側布24は図6に示すように、前記押え金19,22b、小ねじ20、ナット21、ブラインドリベット23によって、幌布7とともに幌金枠15,16及び幌骨17に固定されている。
【0024】
前記幌布7の上側外面は図4及び図5に示すようにキセ布25で被覆され、該キセ布25の両側は図4に示すように前記の側布24の外面に下り、その両側部が前記側布24の上部と重合して前記押え金22bにより押えられている。また、該キセ布25の前後端部は図5に示すように前記押え金19、小ねじ20、ナット21によって幌金枠15,16に固着されている。
【0025】
次に前記連結幌14の底部構造について説明する。
【0026】
前記幌布7の底布7aにおける中央部(幌の左右方向の中央部)には、その上側(内面側)に位置して図7に示すように上側垂れ止め片26が、幌の前後方向に配置され、また、下側(外側)に位置して下側垂れ止め片27が、幌の前後方向に配置されている。該両垂れ止め片26,27は、幌の中央付近に位置するように幅の小さい帯状に形成されているとともに伸縮可能な材料で形成されている。
【0027】
前記上側垂れ止め片26は、図7に示すように、その前後端を前記幌金枠15,16に固定板28とねじ29とナット30により固着して張設されている。更に、該上側垂れ止め片26の途中は、底部側の幌骨17の上面を通って幌骨17に支承され、更に、前記幌布7の底布7aに押え金31とねじ32とナット33により連結されている。該上側垂れ止め片26と幌骨17とは相互に固定されておらず、上側垂れ止め片26は幌骨17の上面に摺動可能に支承されている。このように、両幌金枠15,16間に張設され、かつ幌骨17で支承された上側垂れ止め片26に幌布7の底布7aが連結されていることにより、幌布7の底布7aが垂れ下がることを防止できる。
【0028】
前記下側垂れ止め片27は、図7に示すように、その前後端を前記幌金枠15,16に押え金19と前記ねじ29、ナット30により固着されて張設されているとともに、該下側垂れ止め片27の途中に、幌布7の底布7aが、押え金35と前記ねじ32、ナット33により固着されており、該下側垂れ止め片27によっても幌布7の底布7aの垂れ下がりを防止している。
【0029】
通常、幌布7の底布7aは、その自重により図4の点線7bのように垂下しやすいため、前記のように垂れ止め片26,27で垂れを防止することにより、幌布7の底布7aが連結器36に干渉することを防ぎ、連結器36と通路18の床18aとの間が広くとれない車両に適した構造にすることができる。
【0030】
なお、幌布7の底布7aの前後端は、前後の幌金枠15,16に、前記の押え金19、固定板28、ねじ29、ナット30により固着されている。
【0031】
前記のように、幌布7の底布7aの左右方向の中央部のみに帯状の垂れ止め片26,27を設けたので、図9に示すように、車両10,11の偏倚が生じた場合、幌布7の底布7aは、幌金枠15,16及び前記帯状の垂れ止め片26,27以外の自由に変形できる広い面積の部分7bでゆとりをもって変形する。
【0032】
すなわち、仮に図10に示すように、幌布7の底布7aを、幌の上部の布押え22aと同じように布押え35で幌骨17に沿って幌骨17に固着すると、幌金枠15,16の間において狭い間隔で並行に配置された複数の幌骨17で底布7aが狭い間隔で固定され、底布7aの自由性が極めて小さくなる。
【0033】
一般に車両偏倚時における車両動揺の衝撃は底部側が大きいため、幌布7の底布7aにかかる伸縮の衝撃負荷も大きく、幌布の上部に比較して底布が早く破損する。
【0034】
そのため、図10に示すように、底布7aの自由性が極めて少ないものにおいては、図10に示すように、間隔が狭く、かつ多くのしわ37が発生し、底布7aの破損が早くなるとともに幌骨17と押え金35との組み合わせ部分に底布7aの伸縮の負荷が大きくかかり、この部分から底布7aが破れやすいが、前記本実施例のように幌布7の底布7aの自由性を高めたものにおいては、偏倚時における底布7aにかかる応力を減らし、前記のような破損を減少させ、幌布7の寿命を延ばすことができる。
【0035】
図11乃至図13は、前記図1に示す幌布7を使用した連結幌であって、かつ前記図2乃至図9に示す連結幌の変形例を示す第2実施例である。
【0036】
図11の右半面は前記図2のA−A線に相当する断面図で、左半面は前記図2のB−B線に相当する断面図である。更に、部品の構成をわかりやすくするために、部品を分解して表示している。
【0037】
図11に示す連結幌14Aにおける幌布7も、前記図1に示す構造のものを使用している。該幌布7は、前記図4に示す略角筒状の幌布7の両側下部を分断し、かつ、この分断部を重合した構造になっている。すなわち、天布7cと両側布7dからなる上部幌布7eと、前記底布7aと該底布7aの両側から立ち上がった両側布7fからなる下部幌布7gとからなり、下部幌布7gの両側布7fを前記上部幌布7eにおける両側布7dの下部7hの外面へ重合させている。この重合部を符号Wで表す。
【0038】
また、前記図4乃至図8に示す押え金19は、図11及び図12の右半面及び図13に示すように、前記上部幌布7eの下部と下部幌布7gの上部との重合部Wの外側に位置する重合部用押え金19aと、該重合部用押え金19aと分断された上部押え金19bと、重合部用押え金19aと分断された下部押え金19cとからなる。そして、前記上部幌布7eにおける両側布7dの下部7hの外面へ下部幌布7gの両側布7fを覆い重ね、その外面に前記の側布24を重ね、その外面に重合用押え金19aを重ねて、これらを前記図6と同様に、小ねじ20とナット21により締め付けて幌金枠15,16に取り外し可能に固着する。
【0039】
また、幌骨17に対する幌布等の止着は、押え金を図11及び図12の左半面及び図13に示すように、上面側の押え金22aと、側部の押え金22bと、前記両側布7dの下部7hと下部幌布7gの両側布7fとの重合部Wを押さえる重合部用押え金22cとで分割構成し、これらを前記図5及び図6に示すようにブラインドリベット23で幌骨17に締め付けて幌布等を幌骨17に止着している。
【0040】
この図11乃至図13の実施例において、この連結幌を車両に連結して走行し、経年により下部幌布7gに破れる等の損傷が生じた場合には次のような手順で補修する。
【0041】
先ず、重合部用押え金19aと22c及び下部押え金19cを、これらを止着している小ねじ20などを外して幌金枠15,16から外し、更に上側垂れ止め片26を、固定板28、ねじ29、ナット30、ねじ32、ナット33を外して幌骨17より外す。
【0042】
これにより、図12に示すように、下部幌布7gを上部幌布7eから分離して取り外すことができる。そして、この取り外した下部幌布7gに替えて新しい下部幌布7gを前記と逆の手順で組み付けて交換する。
【0043】
前記上部幌布7eと下部幌布7gの重合部Wにおける連結及び分離作業は、重合用押え金19a,22c及び垂れ止め片26,27のねじとナット等の固定及び取り外し作業で行えるため、前記図4のように幌布が全周一体のものに比べて、底布の補修も極めて容易かつ短時間に行うことができる。
【0044】
また、下部幌布7gを上部幌布7eに前記のように組み付けた状態においては、雨水は、キセ布25の表面を伝って側布24の外側面を下り落ちるため、雨水が重合部Wより下部幌布7g内に入らず、接着を必要としない簡易な構造で優れた浸水防止を図ることができる。
【0045】
図14及び図15は、前記図1に示す幌布7を使用し、かつ前記実施例とは異なる下部幌布の垂下防止機構を備えた車両用連結幌の第3実施例である
この第3実施例の連結幌14Bの幌布7は前記図1の構造の布で形成され、この幌布7は、前記図2乃至図9の第1実施例と同様に幌金枠15,16間に架設固着されている。更に幌骨17に対し、上面側の押え金22aと側部の押え金22bにより固着されている。なお、前記第1実施例に示す垂れ止め片26、27は設けられていない。また、幌布7の底布7a及び該底布7aの両側から若干上った部分の布は、各幌骨17に対して機械的結合をすることなく、単に接触させているのみである。
【0046】
前記両幌金枠15,16と側部の押え金22bの夫々の側面には掛金40a.40bが突設されている。
【0047】
一方(前側)の幌金枠15における一方の掛金40aには弾性材からなる吊り紐41の一端が係止され、この吊り紐41は、掛金40aから幌布7の一側部を下がり、幌布7の底布7aの外底面における幌金枠15と幌骨17の中間を通り、幌布7の他側部を上がってその端部を他方の掛金40bに係止して両掛金40aと40bにわたってU状に配置されている。また、該吊り紐41の上部は押え板42で幌金枠15,16に止着されている。更に該吊り紐41は、図14に示すように、常時幌布7の底布7aを吊り上げるように張力をかけて張設されている。
【0048】
更に、前記幌骨17における押え金22bの一方の掛金40aと他方の掛金40b間にも、前記と同様の吊り紐41が、前記と同様にU状に配置され、該吊り紐41で幌布7の底布7aを吊り上げている。なお、隣接する幌骨17間においては、吊り紐41が、隣接する幌骨17の中間における底布7aの外底面を通っている。
【0049】
前記吊り紐41は、前記掛金40a,40b及び押え板42以外の部分では幌布7と単に接触しているのみで、幌布7とは固着されていない。
【0050】
その他、図14及び図15に表れていない部分の構造は前記第1実施例と同様の構造である。
【0051】
この第3実施例によれば、吊り紐41により幌布7の底布7aが吊り保持され、底布7aが垂れ下がって連結器36と干渉することを防止できる。更に、幌布7の底布7aは幌骨17に対して機械的結合をすることなく単に接触させているのみであるため、前記図9に示すように車両が偏倚した場合には幌布7の底布7aが、幌骨17で動きが止められることなく幌骨17に対して摺動して自由に変形する。したがって、本第3実施例においても、前記図9で説明したと同等の効果を発揮でき、幌布7の耐久性を向上することができる。
【0052】
なお、この第3実施例は、前記第2実施例のような、幌布7を上下に分割する型式にも適用できる。
【0053】
また、前記図1の幌布7及び前記図2乃至図9に示す第1実施例、図11乃至図13に示す第2実施例、図14及び図15に示す第3実施例は、図16乃至図18に示すような2枚分割型幌についても適用できる。
【0054】
この図16乃至図18は、前記第1実施例の連結幌14を2枚用いて2枚分割型幌14Cとした第4実施例である。該第4実施例は、一方の連結幌14の一方の幌金枠15を一方の車両10の妻面10aに固着し、他方の連結幌14の一方の幌金枠15を他方の車両11の妻面11aに固着し、両連結幌14,14の夫々の他方の幌金枠16,16(中間金枠)を相互に接合して締金50,51で分離可能に連結するようにしたものである。図18は両連結幌14,14を分離した状態を示す。
【0055】
この第4実施例においても前記第1実施例と同様の作用、効果を発揮できる。
【0056】
この第4実施例における両連結幌14,14を、夫々前記第2実施例の連結幌14A又は前記第3実施例の連結幌14Bとすることにより、この2枚分割型幌においても前記第2実施例又は第3実施例と同様の作用、効果を発揮できる。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、幌布の底布を幌骨に固定しないため、従来のような底布を幌骨に固定するものと比較して底布の変形の自由性が増大し、更に底布が両金枠間の広い間でゆとりをもってたわみ変更できるため、車両の偏倚時などにおいて該幌布の底布にかかる応力を低減し、前記従来のような底布を幌骨に固定するものに比べて耐久性の向上を図ることができる。
【0058】
更に、幌布の底布は垂れ止め手段で保持されているので、該底布が幌骨に固定されていなくても垂れ下がることが防止され、該底布が連結器などに干渉して破損することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における鉄道車両用幌布を示す断面図で、(a)は縮小状態、(b)は伸長状態を示す。
【図2】図1の幌布を使用した連結幌の第1実施例を示す側面図。
【図3】図2の連結幌におけるH−H線から見た底面図。
【図4】図2の連結幌の断面図で、その右半面は図2におけるA−A線断面図、左半面は図2におけるB−B線断面図。
【図5】図4におけるC−C線断面図。
【図6】図4におけるD−D線断面図。
【図7】図4におけるE−E線断面図。
【図8】図4におけるF−F線断面図。
【図9】図2の連結幌の底面図で、車両が偏倚した状態を示す。
【図10】図9の状態と比較するための従来の連結幌の底面図。
【図11】図1の幌布を使用した連結幌の第2実施例を示す断面図で、右半面は図2におけるA−A線断面に相当する断面図、左半面は図2におけるB−B線断面に相当する断面図。
【図12】図11に示す連結幌において、その幌布の下部幌布を分離した状態を示す断面図。
【図13】図11の連結幌の下部の側面図。
【図14】図1の幌布を使用した連結幌の第3実施例を示すもので、連結幌の下部の側面図。
【図15】図14の底面図。
【図16】図2乃至図9に示す連結幌を2分割型幌に適用した第4実施例を示す側面図。
【図17】図16における一方の連結幌の正面図。
【図18】図16の2分割型幌において、連結幌を分離した側面図。
【符号の説明】
7 幌布
7a 底布
15,16 幌金枠
17 幌骨
26,27 垂れ止め手段である垂れ止め片
41 垂れ止め手段である吊り紐
Claims (3)
- 前後の幌金枠間に幌骨を配置し、幌骨の外周に沿って幌布を筒状に配置するとともにその幌布の前後端を両幌金枠に止着する鉄道車両用連結幌において、
前記幌布の底布を、前記幌骨に固定することなく保持する垂れ止め手段を設け、
前記垂れ止め手段を、帯状の垂れ止め片を幌布の底部において、連結幌の前後方向に配置するとともにその垂れ止め片の前後端を両幌金枠に固着し、該垂れ止め片を幌骨に固定することなく支承させるとともに幌布の底布と適宜位置において固定して構成したことを特徴とする鉄道車両用連結幌。 - 前後の幌金枠間に幌骨を配置し、幌骨の外周に沿って幌布を筒状に配置するとともにその幌布の前後端を両幌金枠に止着する鉄道車両用連結幌において、
前記幌布の底布を、前記幌骨に固定することなく保持する垂れ止め手段を設け、
前記垂れ止め手段を、吊り紐の一端を連結幌の一方の側部に止着し、他端を連結幌の他方の側部に止着し、かつその吊り紐の中間部を幌布の底布外面に通し、該吊り紐により幌布の底布を受けるようにして構成したことを特徴とする鉄道車両用連結幌。 - 前記垂れ止め手段を構成する垂れ止め片又は吊り紐を伸縮性のある材料で形成した請求項1又は2記載の鉄道車両用連結幌。
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