JP3762216B2 - フレキシブル基板接続用コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フレキシブルフラットケーブル(FFC)やフレキシブルプリント配線基板(FPC)等のフレキシブル基板と電気的に接続するフレキシブル基板接続用コネクタに関し、更に詳しくは、フレキシブル基板を低挿入力で接続することができるフレキシブル基板接続用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のフレキシブル基板の接続用コネクタは、FFCやFPCを相互に電気的に接続して中継したり、これらと他の電子部品が搭載された回路基板とを電気的に接続するために使用されている。
【0003】
フレキシブル基板は可撓性を有するため、通常この種のフレキシブル基板接続用コネクタにはZIF(ゼロ インサーション フォース)構造が採用されている。ZIF構造は、コネクタのコンタクトからの接触圧を受けずに低挿入力でフレキシブル基板を挿入できるとともに、フレキシブル基板の挿入後は、所定の接触圧を持ってコネクタのコンタクトと接触し、安定した電気的接続が図れるものである。
【0004】
ZIF構造を備えた従来のフレキシブル基板接続用コネクタは、フレキシブル基板を挿入するハウジングの挿入開口部に、多数のコンタクトの各接触部を臨ませるとともに、この挿入開口部に対してスライダーを進退自在に取り付けている。スライダーが挿入開口部から引き出さすと、挿入開口部にフレキシブル基板を挿入する間隙が確保され、フレキシブル基板を、コンタクトからの接触圧を受けずに低挿入力で挿入できる。フレキシブル基板を挿入した後に、スライダーを挿入開口部へ挿入すると、フレキシブル基板は、スライダーによってコンタクトの接触部方向に押圧され、充分な接触圧でコンタクトと接触する。再びスライダーを引き出すと、フレキシブル基板の周囲に間隙が生じ、コンタクトからの接触圧を受けずにフレキシブル基板を抜き出すことができる。
【0005】
このようなZIF構造を備えた従来のコネクタは、挿入開口部に挿入されたフレキシブル基板に沿ってスライダーを挿入することとなるため、フレキシブル基板がじゃまになって操作しずらいという問題があった。
【0006】
また、スライダーの両側を持って、挿入開口部へ挿入し、若しくは引き出す操作であるため、コネクタの両側に操作スペースを確保する必要があり、プリント配線基板の高密度実装化の障害となっていた。
【0007】
そこで、図9に示すように、前述のスライダーの代えて、回動自在の操作レバー102を用いたZIF構造のフレキシブル基板接続用コネクタ100が開発された。
【0008】
上記コネクタ100は、プリント配線基板(図示せず)上に装着される絶縁プラスチック樹脂製のハウジング101と、該ハウジング101に取り付けられた複数のコンタクト103と、回動自在に取り付けられる絶縁性プラスチック樹脂製の操作レバー102とを備えている。
【0009】
コンタクト103は、導電性金属板を打ち抜いて形成されたもので、フレキシブル基板130に形成された導電パターン(図示省略)に接触する接触部103aと、プリント配線基板の回路パターンと半田付けによって接続される脚部103bと、枢支部103cを一体に備えている。
【0010】
ハウジング101には、フレキシブル基板130を挿入する挿入開口部104が凹設され、この挿入開口部104に片持ち支持された接触部103aを臨ませるように、複数のコンタクト103が、フレキシブル基板130に形成された導電パターンのピッチに合わせて取り付けられている。
【0011】
また、操作レバー102の基端は、断面略U字状に折り曲げられ、その内周面は、円弧状に形成されて、コンタクト103の枢支部103cに係合し、枢支部103c回りに回動自在となっている。また、外周面には、操作レバー102の回転軸回り(枢支部103c回り)で凹面105aと凸面105bが形成されている。
【0012】
上記構造のコネクタ100は、図9に示す状態に操作レバー102を起立させ、フレキシブル基板130をハウジング101の挿入開口部104へ挿入する。かかるフレキシブル基板130の挿入の際には、操作レバー102の凹面105aの部分が最下方で挿入開口部104に臨むので、コンタクト103の接触部103aとの間にフレキシブル基板130を挿通させる間隙があり、接触部103aから接触圧を受けずにフレキシブル基板130を挿入できる。
【0013】
フレキシブル基板130を挿入した後に、操作レバー102を矢印方向に回転させると、凸面105bの部分がフレキシブル基板130の上面を押圧し、接触部103aが下方に撓み、コンタクト103の接触部103aとフレキシブル基板130の導電パターンとが、所定の接触圧で弾性接触する。
【0014】
更に、フレキシブル基板130を抜き出す際には、操作レバー102を逆方向に回転操作し、挿入開口部104内に間隙を生じさせて、接触部103aから接触圧を受けずにフレキシブル基板130を抜き出す。
【0015】
このように回転する操作レバー102を用いたZIF構造のフレキシブル基板接続用コネクタ100によれば、挿入されたフレキシブル基板130がじゃまにならずに、操作レバー102を操作することができ、また、その操作もコネクタ100の上方で行うので、コネクタ100の両側に操作スペースを確保する必要がなくなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
しかしながら、この回転型のフレキシブル基板接続用コネクタ100は、凹面105aと凸面105bの回転軸からの高低差で、フレキシブル基板130をコンタクト103側へ押しつけ、接触部103aと所定の接触圧を得ているが、限られた挿入開口部104の空間内で、操作レバー102の基端に大きな高低差の押圧曲面を形成することは、困難であった。従って、コネクタ100全体が大型化するか、大きな高低差が得られずに充分な接触圧がとれないという問題があった。
【0018】
また、操作レバー102とフレキシブル基板130は、凸面105bで接触しているだけなので、接続しているフレキシブル基板130は、わずかな引き抜き力で抜け出てしまうという問題があった。更に、フレキシブル基板130を引き抜きにより操作レバー102自体も回転しやすく、操作レバー102の回転を防止にストッパーを形成する必要があった。
【0019】
また、ハウジング101にコンタクト103を挟ピッチ化して取り付ける場合には、2種類のコンタクトの各接触部を、フレキシブル基板130の挿入方向に対して前後にずらせて挿入開口部104へ露出させるものであるが、フレキシブル基板130への押圧位置が、操作レバー102の凸面105bの一カ所であるため、2種類のコンタクトの各接触部に等しい接触圧でフレキシブル基板130を弾性接触させることができなかった。
【0020】
更に、この種のZIF構造を採るコネクタ100では、コンタクト103側を操作レバー102の突面105bで押圧すると、充分な撓み量がとれずにコンタクト103が疲労するので、フレキシブル基板130を突面105bで押圧しているが、操作レバー102は、回転操作のために、フレキシブル基板130の上方に配置する必要があり、フレキシブル基板130の上方にコンタクト103の接触部103aを配置させるような構造とすることができず、コネクタの設計上の制約となっていた。
【0021】
この発明は、以上の問題に鑑み、ハウジングの両側に操作スペースを確保することなく、フレキシブル基板に干渉することなく操作レバーを操作することができ、しかも、接続しているフレキシブル基板が簡単に抜け出ることがないフレキシブル基板接続用コネクタを提供することを目的とする。
【0022】
また、コンタクトを千鳥状にハウジングに取り付けても、均一な接触圧でフレキシブル基板と弾性接触させることができるフレキシブル基板接続用コネクタを提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
請求項1のフレキシブル基板接続用コネクタは、フレキシブル基板を挿入する挿入開口部が凹設されたハウジングと、フレキシブル基板の導電パターンと接触する接触部を挿入開口部に臨ませ、所定の間隔でハウジングに取り付けられた複数のコンタクトと、挿入開口部から引き出される後退位置と挿入開口部へ挿入される前進位置との間で進退自在で、後退位置で、挿入開口部内にフレキシブル基板を挿入する間隙が確保され、前進位置で、フレキシブル基板とコンタクトの接触部のいずれか一方を他方へ押圧させるスライダーと、ハウジングに回動腕部が回動自在に支持され、回動腕部の回動に連動してスライダーを進退移動させる操作レバーとを備えたフレキシブル基板接続用コネクタであって、
回動腕部の回転中心軸回りに前方カム面と後方カム面を形成し、回動腕部を挿通させ、前後方向で対向する内壁面が、前方ホロアー面と後方ホロアー面となる凹部をスライダの側面に形成し、進退移動するスライダーの凹部と、回動腕部の回転中心軸の軸線が常に交差するように、回動腕部をハウジングに回動自在に支持し、操作レバーの一方向への回動操作により、回動操作の間に少なくとも一部が凹部から突出する後方カム面を後方ホロアー面に接触させて、スライダーを後退位置へ移動させ、フレキシブル基板を挿入開口部へ低挿入力で挿入自在とするとともに、逆方向への回動操作により、回動操作の間に少なくとも一部が凹部から突出する前方カム面を前方ホロアー面へ接触させて、スライダーを前進位置へ移動させ、複数のコンタクトの接触部を、挿入開口部に挿入されたフレキシブル基板の対応する導電パターンへ弾性接触させることを特徴とする。
【0024】
上記構造のフレキシブル基板接続用コネクタは、操作レバーを一方向へ回動操作すると、その回動に連動してスライダーが挿入開口部から引き出される後退位置へ移動する。スライダーが引き出された後退位置にあるときには、挿入開口部内で、コンタクトの接触部との間に所定の間隙が形成され、フレキシブル基板を、低挿入力で挿入開口部に挿入することができる。
【0025】
操作レバーを逆方向へ回動操作すると、その回動に連動してスライダーは、挿入開口部へ挿入される前進位置へ移動する。挿入されるスライダーにより、フレキシブル基板若しくはコンタクトの接触部の一方が他方に向けて押圧され、所定の接触圧をもって、接触部とフレキシブル基板の導電パターンが弾性接触し電気接続する。
【0026】
挿入開口部内で、スライダーとフレキシブル基板は、平行な対向面が接触するので、フレキシブル基板は簡単に抜け出ることがない。また、スライダー自体も操作レバーに連動しているので、不用意に抜け出ることがない。
【0027】
操作レバーのスライダーとの接触面にカム面を形成するだけで、スライダーを操作レバーの回動に連動させることができる。
【0028】
また、スライダーは、カム面に当接して連動するホロアーとするので、容易に進退移動することがなく、フレキシブル基板が接続された状態で予期しない引き抜き力が働いても、スライダーが引き抜かれることがない。逆に、軽操作力で操作レバーを回動操作することによって、スライダーを往復移動させることができる。
【0029】
請求項2のフレキシブル基板接続用コネクタは、スライダーが前進位置へ移動するまで操作レバーを逆方向へ回動操作した状態で、前方カム面と後方カム面が凹部内に収容され、回動腕部がハウジングに、スライダーの進退移動方向と平行に支持されることを特徴とする。
【0030】
請求項3のフレキシブル基板接続用コネクタは、複数のコンタクトが、ハウジングに千鳥状に取り付けられる2種類のコンタクトからなり、2種類のコンタクトの接触部を、前後2列で挿入開口部に臨ませることを特徴とする。
【0031】
前後2列で挿入開口部に臨む接触部に対して、等しい厚さのスライダーで押圧するので、等しい接触圧でフレキシブル基板の導電パターンへ弾性接触させることができる。また、挿入されるスライダーの厚さを変えることにより、任意のコンタクトの接触部を、所望の接触圧でフレキシブル基板へ弾性接触させることができる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るフレキシブル基板接続用コネクタ1を、図1乃至図8を用いて説明する。
【0033】
図1は、フレキシブル基板接続用コネクタ(以下、コネクタという)1の分解斜視図であり、図に示すように、コネクタ1は、ハウジング2、スライダー3、操作レバー4及び複数のコンタクト5、6とから構成されている。
【0034】
ハウジング2の本体2aは、絶縁性プラスチック樹脂によって横長直方体状に成形され、その正面側から、フレキシブル基板20を挿入する横長スリット状の挿入開口部7が凹設されている。挿入開口部7に臨む上下の内壁面には、コンタクト5、6を位置決めする位置決めスリット7a、7bが、フレキシブル基板20の導電パターンの配列ピッチに合わせて凹設され、正面側(以下、ハウジング2の正面側を後方と、背面側を前方という)に開口するスリット7aにコンタクト5が、前方に開口するスリット7bにコンタクト6が、それぞれ位置決め支持される。これにより、図2(a)、図3(a)に示すように、2種類のコンタクト5、6の各接触部5a、6aは、挿入開口部7の底面で、前後2列の部位に露出する。
【0035】
図1に示すように、ハウジング2の本体2a両側には、上方に開口し、本体2aの両側面に沿って前後方向に連続するガイド枠部8、8が連設されている。ガイド枠部8、8は、スライダー3のスライド腕部9、9を前後方向にスライド自在に、操作レバー4の回動腕部10、10を回転自在に収容するものである。
【0036】
ガイド枠部8、8の外側壁部には、スライダー3の抜け止め突起9aが遊嵌する長孔11が前後方向を長手方向として形成され、スライダー3の後方への抜け止めを行っている。また、ガイド枠部8、8の後方寄りで、本体2aの両側面には、回動腕部10、10の先端で内側に突出する枢軸12、12を遊嵌し、操作レバー4を回動自在に支持する枢支孔13、13が穿設されている。
【0037】
スライダー3は、絶縁性プラスチック樹脂で図6に示す形状に成形されたもので、ハウジング2の正面側を覆う横長ロッド状のスライダー本体の両側に、スライド腕部9、9が、その間に矩形板状の押圧板14が、それぞれ、前方に向けて突設されている。
【0038】
スライド腕部9の外側には、前述の抜け止め突起9aが一体に突設され、また、内側には、回動する操作レバー4の回動腕部10を挿通させる凹部3bが形成されている。この凹部3b内で前後方向で対向する内壁面は、それぞれ上部が突曲面となり、操作レバー4の後述するカム面15、16が当接するものであり、前方壁面が前方ホロアー面17、後方壁面が後方ホロアー面18となっている。
【0039】
押圧板14は、挿入開口部7に挿入自在で、挿入開口部7に挿入されたフレキシブル基板20をその上面からコンタクト5、6の接触部5a、6aの方向へ押圧するもので、押圧板14の厚さでコンタクト5、6の撓み量、すなわち接触圧を調整することができる。
【0040】
この押圧板14が挿入開口部7に挿入自在で、スライド腕部9、9がガイド枠部8、8に前後方向に案内されることにより、スライダー3は、押圧板14が挿入開口部7から引き出される後退位置(図2(a)参照)と、挿入開口部7へ挿入される前進位置(図3(a)参照)との間で進退自在となっている。
【0041】
操作レバー4は、図7に示すように、絶縁性プラスチック樹脂で全体がコの字状に成形され、横長ロッド状の操作部4aの両側に、一対の回動腕部10が連設されたものである。回動腕部10は、前述したように内向きに枢軸12が突設された先端から操作部4aに向かって連続する平面が、緩やかに立ち上がる傾斜面となっていて、この傾斜面が、後方ホロアー面18に当接する後方カム面16となる。また、回動腕部10の外側面は中間で外側に膨出し、この膨出部の基端側(操作部4a側)から底面にかけての側面は、円弧状の湾曲面に形成され、前方ホロアー面17に当接する前方カム面15となっている。
【0042】
この操作レバー4は、一対の回動腕部10、10でハウジング2の本体2aを挟むようにして枢軸12を枢支孔13に遊嵌させることにより、枢軸12回りに回動自在に取り付けられる。ハウジング2に取り付けられた状態で、回動腕部10は、スライダー3の凹部3bを挿通するので、前方カム面15と後方カム面16は、それぞれ前方ホロアー面17と後方ホロアー面18に対向するものとなる。
【0043】
2種類の形状のコンタクト5とコンタクト6は、弾性を有する銅合金などの導電性金属板を、二股のフォーク状に打ち抜いて形成したものである。コンタクト5は、図1、図2(a)に示すように、二股の上片が接触部5aと、下片がハウジング2のスリット7aに圧入される取付部5bとなり、取付部5bがスリット7aに圧入されてハウジング2に固定された状態で、片持ち支持された接触部5aの先端は、挿入開口部7の内底面前方に突出する。一方、コンタクト6は、図1、図3(a)に示すように、二股の下片が接触部6aと、上片がスリット7bに圧入される取付部6bとなり、取付部6bがハウジング2に固定された状態で、片持ち支持された接触部6aの先端は、挿入開口部7の内底面後方に突出する。また、これらのコンタクト5、6の二股の基部は、ハウジング2の底面と平行に露出し、コネクタ1を実装するプリント配線基板の対向する位置に配設されたランドパターン(図示せず)に半田接続される。図4に示すように、複数のコンタクト5、6は、ハウジング2の後方と前方から、互いに平行に等ピッチで千鳥状に配設されるので、プリント配線基板上に高密度に印刷されたランドパターンや、挟ピッチ化したフレキシブル基板20の導電パターンに対しても、各コンタクト5、6を対応させて電気接続することができる。
【0044】
上述構成のフレキシブル基板接続用コネクタ1は、フレキシブル基板20を挿入する前に操作レバー4を後方側に回動操作し、図2、図8(a)に示すように、ハウジング2に対して斜め後方に起立させる。この回動操作により、操作レバー4の後方カム面16は、スライダー3の後方ホロアー面18に当接し(参照)、スライダー3を後方へスライドさせる。両者の圧力角が増し、若しくはスライダー3の抜け止め突起9aが長孔11の後端に当接して、スライドは停止し、このスライダー3が停止した後退位置で、押圧板14は、挿入開口部7から引き出された状態となっている。
【0045】
この待機状態では、挿入開口部7に押圧板14が挿入されていないので、コンタクト5、6の接触部5a、6aとハウジング2の挿入開口部7の対向する内壁面との間に、フレキシブル基板20の厚さよりも広い間隙が確保され、フレキシブル基板20をコンタクト5、6からの接触圧を受けずに挿入することができる。
【0046】
フレキシブル基板20を挿入した後、操作レバー4を枢軸12回りに前方へ回動操作すると、図8(b)に示すように、操作レバー4の前方カム面15が、スライダー3の前方ホロアー面17に当接し、スライダー3を前方へスライドさせる。図3、図8(c)に示すように、操作レバー4をスライダー3と平行となるまで回動操作すると、スライダー3は、押圧板14が挿入開口部7内に挿入される前進位置で停止する。
【0047】
この接続状態では、挿入開口部7の隙間に挿入される押圧板14により、フレキシブル基板20は、コンタクト5、6の接触部5a、6aの方向に押しつけられ、接触部5a、6aが下方に撓んで、フレキシブル基板20の導電パターンと所定の接触圧をもって弾性接触し、良好な電気接続が行われる。
【0048】
接続状態では、フレキシブル基板20の上面に押圧板14が密着するので、フレキシブル基板20に引き抜き力が作用しても不用意に抜き出ることがなく、また、スライダー3自体も、操作レバー4の前方カム面15に当接することによって、後方へのスライドが規制され、不用意に抜け出ることがない。
【0049】
接続を解除して、意図的にフレキシブル基板20を引き抜く場合には、図8(d)、(e)に示すように、操作レバー11を後方へ回動操作して、スライダー3を後方にスライドさせ、図2に示す後退位置に移動させ、待機状態に復帰させる。その結果、押圧板14が引き出され、上述と同様の作用によって、フレキシブル基板20を低挿入力で抜き出すことができる。
【0050】
上記実施の形態では、操作レバー4に板カム15、16を形成し、スライダー3をこの板カムに当接するホロアーとして連動させるカム機構を用いたが、操作レバー4の回転運動をスライダー3の往復直線運動に変換させるものであれば、リンク機構など他の機構を用いてもよい。更に、カム機構は、溝カムとこの溝カムに係合するピンとからなる立体カムなど、他のカム機構であってもよい。
【0051】
また、フレキシブル基板20をスライダー3でコンタクト5、6の方向へ押圧したが、弾性変形するコンタクトとハウジングの間にスライダーの押圧板を挿入し、コンタクトをフレキシブル基板へ押圧してもよい。
【0052】
また、上述の実施の形態では、2種類のコンタクト5、6がハウジング2に取り付けられるものであったが、1種類若しくは更に多種類のコンタクトに対してフレキシブル基板を接触させるものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明によれば、操作レバーを回動させる構造のZIF機構であるので、挿入されたフレキシブル基板がじゃまにならずに、操作レバーを回転操作することができ、また、操作スペースをコネクタ1の周囲に設ける必要がない。
【0054】
また、操作レバーを回動操作させる機構であるにもかかわらず、挿入されるスライダーの厚さを調整することによって、コンタクトとフレキシブル基板を充分な接触圧で弾性接触させることができる。
【0055】
更に、フレキシブル基板に作用する引き抜き力は、直接操作レバーに伝わらないので、操作レバーが不用意に回動することがなく、接続状態を確実に維持できる。
【0056】
更に、接続状態で、スライダーをフレキシブル基板と平行に密着させ、フレキシブル基板と広い接触面積で押圧することができるので、フレキシブル基板が抜け出にくいものとなる。
【0057】
更に、フレキシブル基板をスライダーでコンタクトの接触部へ押圧する構造とした場合に、下方からフレキシブル基板をその上方に配置したコンタクトの方向へ押圧させ、フレキシブル基板の上方にコンタクトの接触部を配置することもできる。
【0058】
更に、操作レバーにカム面を形成してスライダーに当接させるので、簡単な加工で、操作レバーとスライダーを連動させることができる。
【0059】
更に、操作レバーのカム面を、回動操作の作用位置に比べてて回転軸近傍に形成すれば、てこの原理で、より軽操作力でスライダーをスライド操作することができる。
【0060】
請求項3の発明によれば、挿入開口部内で、前後の異なる位置に露出するコンタクトの接触部に対しても、同様にスライダーの押圧板が作用するので、等しい接触圧で、フレキシブル基板130に弾性接触させることができる。
【0061】
更に、接触部の当接位置に対応する押圧板の各部位で、その厚みを任意に変えて、コンタクト毎に接触圧を調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示すフレキシブル基板接続用コネクタ1の分解斜視図である。
【図2】 待機状態にあるフレキシブル基板接続用コネクタ1を示し、
(a)は、コンタクト5に沿って切断した縦断面図、
(b)は、側面図である。
【図3】 接続状態にあるフレキシブル基板接続用コネクタ1を示し、
(a)は、コンタクト6に沿って切断した縦断面図、
(b)は、側面図である。
【図4】 フレキシブル基板接続用コネクタ1の部分破断平面図である。
【図5】 フレキシブル基板接続用コネクタ1の正面図である。
【図6】 スライダー3を示し、
(a)は、平面図、
(b)は、正面図、
(c)は、縦断面図である。
【図7】 操作レバー4を示し、
(a)は、平面図、
(b)は、正面図、
(c)は、縦断面図
(d)は、側面図である。
【図8】 (a)乃至(e)は、操作レバー4の回動とスライダー3の連動状態を示す説明図である。
【図9】 従来のフレキシブル基板接続用コネクタ100を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 フレキシブル基板接続用コネクタ
2 ハウジング
3 スライダー
4 操作レバー
5、6 コンタクト
5a、6a コンタクトの接触部
7 挿入開口部
15 前方カム面
16 後方カム面
20 フレキシブル基板
Claims (3)
- フレキシブル基板(20)を挿入する挿入開口部(7)が凹設されたハウジング(2)と、
フレキシブル基板(20)の導電パターンと接触する接触部(5a、6a)を挿入開口部(7)に臨ませ、所定の間隔でハウジング(2)に取り付けられた複数のコンタクト(5、6)と、
挿入開口部(7)から引き出される後退位置と挿入開口部(7)へ挿入される前進位置との間で進退自在で、後退位置で、挿入開口部(7)内にフレキシブル基板(20)を挿入する間隙が確保され、前進位置で、フレキシブル基板(20)とコンタクト(5、6)の接触部(5a、6a)のいずれか一方を他方へ押圧させるスライダー(3)と、
ハウジング(2)に回動腕部(10)が回動自在に支持され、回動腕部(10)の回動に連動してスライダー(3)を進退移動させる操作レバー(4)とを備えたフレキシブル基板接続用コネクタであって、
回動腕部(10)の回転中心軸回りに前方カム面(15)と後方カム面(16)を形成し、
回動腕部(10)を挿通させ、前後方向で対向する内壁面が、前方ホロアー面(17)と後方ホロアー面(18)となる凹部(3b)を、スライダ(3)の側面に形成し、
進退移動するスライダー(3)の凹部(3b)と、回動腕部(10)の回転中心軸(12)の軸線が常に交差するように、回動腕部(10)をハウジング(2)に回動自在に支持し、
操作レバー(4)の一方向への回動操作により、回動操作の間に少なくとも一部が凹部(3b)から突出する後方カム面(16)を後方ホロアー面(18)に接触させて、スライダー(3)を後退位置へ移動させ、フレキシブル基板(20)を挿入開口部(7)へ低挿入力で挿入自在とするとともに、
逆方向への回動操作により、回動操作の間に少なくとも一部が凹部(3b)から突出する前方カム面(15)を前方ホロアー面(17)へ接触させて、スライダー(3)を前進位置へ移動させ、複数のコンタクト(5、6)の接触部(5a、6a)を、挿入開口部(7)に挿入されたフレキシブル基板(20)の対応する導電パターンへ弾性接触させることを特徴とするフレキシブル基板接続用コネクタ。 - スライダー(3)が前進位置へ移動するまで操作レバー(4)を逆方向へ回動操作した状態で、前方カム面(15)と後方カム面(16)が凹部(3b)内に収容され、回動腕部(10)がハウジング(2)に、スライダー(3)の進退移動方向と平行に支持されることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブル基板接続用コネクタ。
- 複数のコンタクトは、ハウジング(2)に千鳥状に取り付けられる2種類のコンタクト(5、6)からなり、2種類のコンタクト(5、6)の接触部(5a、6a)を、前後2列で挿入開口部(7)に臨ませることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項に記載のフレキシブル基板接続用コネクタ。
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