JP3765765B2 - 溶液製膜方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流延支持体から剥ぎ取ったウェブをテンターで搬送しつつ乾燥させる際、良好に搬送できるようにした溶液製膜方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、セルロースアセテート、ポリカーボネート、セロファン等のフィルムの一部は溶液製膜法で製造されている。この溶液製膜法は、流延ダイから高分子溶液であるドープをベルト式又はドラム式の流延支持体に流延し、流延支持体上で冷却ゲル化して剥ぎ取り、この剥ぎ取ったウェブをテンターにより両端を担持しつつ搬送しながら乾燥させるものであった(特開昭62−46625号公報、特開昭62−46626号公報等)。
【0003】
テンターで担持しつつ搬送しながら乾燥させるには、ウェブの上下に乾燥ダクトを配置し、この乾燥ダクトから乾燥風を吹き付けて行うものであった。そして、このような乾燥ダクトの乾燥風の吹き出し構造としては、スリットを穿設したスリット板やスリットを形成した2次元ノズルが採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のスリット板や2次元ノズルを用いた乾燥では、ウェブの自己支持性が小さい場合、スリットとスリットとの間でウェブが垂れ下がり、スリット板や2次元ノズルに接触し、その結果、流延が停止する場合があった。
【0005】
特に、流延速度を早くすると自己支持性が小さくなるため、乾燥巾でのスリット板、2次元ノズルの接触が起こり速度上昇の大きな障害となっていた。
【0006】
本発明は、以上の問題点を解決し、テンターでウェブを乾燥させる際、ウェブが乾燥ダクトに接触せず、ウェブを安定して搬送できるようにした溶液製膜方法を提供することを目的とする。特に、高速流延において本発明の効果は顕著となる。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記目的を達成するために鋭意検討し、多孔板を用いることにより安定して搬送できることを見出し、本発明を完成させたものである。
【0008】
本発明による溶液製膜方法は、セルロースエステル溶液を冷却した流延支持体に流延し、該セルロースエステル溶液を冷却ゲル化して流延支持体から剥ぎ取り、該剥ぎ取ったウェブをテンターで両端を担持して搬送しつつ上下から乾燥風を吹き付けて乾燥させる溶液製膜方法であって、該ウェブの残留揮発分が乾量基準で180質量%以上の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ下側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が0.3〜5%、吹き出し孔直径が0.5〜5mmである多孔板を用い、吹き出し孔からの吹き出し風速が5〜12m/sであることを特徴として構成されている。
【0009】
本発明による溶液製膜方法においては、多孔板の吹出し孔によりウェブの全面に亘って略均等に乾燥風を吹き付けるので、ウェブは常に上方に付勢された状態になり下方に垂れ下がることがない。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明においては、下からの乾燥風を多孔板により吹き出しており、多孔板で吹き出すことにより、自己支持性のない残留揮発分が180質量%のウェブであっても弛むことなく搬送できるようになっている。この多孔板の開口率は、0.3〜5%であることを要し、好ましくは0.5〜4%であり、より好ましくは1〜3%である。開口率が0.3%未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が5%を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0011】
多孔板に穿設された吹出し孔は、直径が0.5〜5mmであることを要し、好ましくは1〜4mmである。直径が0.5mm未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、直径が5mmを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0012】
多孔板における吹き出し孔の配置は、特に限定されるものでなく、全面に均一に配置されるものであれば良い。例えば、千鳥格子状等に配置することができる。また、吹き出し孔の形状は、円形の他、多角形状とすることもできる。
【0013】
下側の吹出し孔から吹き出す乾燥風の風速は、5〜12m/sであることが好ましく、6〜10m/sであることがより好ましい。風速が5m/s未満であるとウェブが弛んで多孔板に接触する恐れがあり、また、風速が12m/sを超えると、上方に膨らみ上側の乾燥ダクトに接触する恐れがある。
【0014】
また、下からの乾燥風と同時に上からも乾燥風を吹き付けて乾燥させているが、この上側からの乾燥風の吹き出し風速は、2〜7m/sであることが好ましく、3〜6m/sであることがより好ましい。風速が2m/s未満であると乾燥効率が悪化し、また、風速が7m/sを超えると、乾燥のための原動費コストが高くなる。
【0015】
以上のように、多孔板を用いることにより、自己支持性のないウェブであっても安定して搬送することができる。しかし、多孔板による乾燥は伝熱係数が小さく乾燥効率が悪化するため、全てを多孔板とするのは乾燥設備を巨大化させ、コストアップにつながるので好ましくない。
【0016】
したがって、自己支持性を有する場合は、多孔板以外の構造とすることが好ましく、自己支持性の程度に応じて適宜変更することがより好ましい。本発明者は、この点に関し鋭意検討し、好ましい態様を見出した。以下、自己支持性の程度(残留揮発分の量)により、好ましい態様を記載する。
【0017】
ウェブの残留揮発分が80〜180質量%の乾燥ゾーンにおいては、乾燥風下側の吹き出し構造としてスリット板を用いることが好ましい。このスリット板の開口率は0.3〜5%であることが好ましく、0.5〜3%であることがより好ましい。開口率が0.3%未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が5%を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0018】
また、スリットの幅が2〜10mmであることが好ましく、3〜7mmであることがより好ましい。スリット幅が2mm未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、スリット幅が10mmを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0019】
下側のスリットから吹き出す乾燥風の風速は、7〜15m/sであることが好ましく、8〜12m/sであることがより好ましい。風速が7m/s未満であるとウェブが弛んでスリット板に接触する恐れがあり、また、風速が15m/sを超えると、上方に膨らみ上側の乾燥ダクトに接触する恐れがある。
【0020】
また、上側からの乾燥風の吹き出し風速は、7〜15m/sであることが好ましく、8〜12m/sであることがより好ましい。風速が7m/s未満であると乾燥効率が悪化しまた、風速が15m/sを超えると、乾燥のための原動費コストが高くなる。
【0021】
ウェブの残留揮発分が2〜80質量%の乾燥ゾーンにおいては、下側の乾燥風吹き出し構造として2次元ノズルを用いることが好ましい。この2次元ノズルの開口率は0.3〜5%であることが好ましく、0.5〜3%であることがより好ましい。開口率が0.3%未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、開口率が5%を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0022】
また、スリットの幅が2〜10mmであることが好ましく、3〜7mmであることがより好ましい。スリット幅が2mm未満であると、ウェブを確実に浮上させることができず弛む恐れがある。また、スリット幅が10mmを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0023】
以上のように、ウェブの自己支持性に応じて吹き出し構造を変更することにより、安定搬送を行えるとともに、コストを最小限に抑えることができる。
【0024】
本発明において、上側乾燥ダクトの吹き出し構造は、スリット板でも2次元ノズルを用いてもよいが、2次元ノズルを用いることがより好ましい。上側乾燥ダクトに用いる2次元ノズルとしては、開口率が0.3〜5%であることが好ましく、0.5〜3%であることがより好ましい。開効率が0.3%未満であると、乾燥効率が悪化し、また開口率が5%を超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0025】
また、2次元ノズルのスリットの幅が2〜10mmであることが好ましく、3〜7mmであることがより好ましい。スリットの幅が2mm未満であると、乾燥効率が悪化し、またスリットの幅が10mmを超えると、ウェブを浮上させるのに必要な静圧を保つために多量の吹き出し風が必要であるため、風送設備が大きくなりコストアップとなってしまう。
【0026】
テンターで搬送しつつ乾燥させる際、ウェブ幅の乾燥ダクト吹き出し部幅に対する比が85〜115%であることが好ましく、90〜110%であることがより好ましい。前記比が93%未満であると、完成したフィルムが巾方向で均質な性能を出すことができない。また、前記比が115%を超えると、乾燥の原動費アップにつながる。
【0027】
ウェブと下側乾燥ダクトの吹き出し部の距離が30〜200mmであることが好ましく、60〜120mmであることがより好ましい。前記距離が30mm未満であると、ウェブが吹き出し部に接触する場合があり、また、前記距離が200mmを超えると、乾燥効率が極端に悪化する。なお、下側乾燥ダクトの吹き出し部は、多孔板の場合は吹出し孔、スリット板の場合はスリット、2次元ノズルの場合は上端に形成されたスリットである。
【0028】
乾燥風の溶剤ガス濃度が2〜30%であることが好ましく、5〜25%であることがより好ましい。溶剤ガス濃度が2%未満では、溶剤回収のコストが極端に増加する。また、溶剤ガス濃度が30%を超えると、乾燥効率が極端に悪化する。
【0029】
本発明の溶液製膜方法の高分子溶液としては、セルロースエステル、ポリカーボネート、アラミド系ポリマー、ノルボルネン系ポリマー等の溶液を用いることができる。セルロースエステルとしては、セルロースの低級脂肪酸エステルを用いることが好ましい。低級脂肪酸とは、炭素原子数が6以下の脂肪酸を意味する。炭素原子数は、2(セルロースアセテート)、3(セルロースプロピオネート)または4(セルロースブチレート)であることが好ましい。セルロースアセテートが特に好ましい。セルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレートのような混合脂肪酸エステルを用いてもよい。
【0030】
本発明の溶液製膜方法で製造されるフィルムは、偏光板用保護フィルム、光学機能性膜(光学補償シート、反射防止膜、輝度向上膜等)、等に利用することができる。
【0031】
本発明の溶液製膜方法の一実施態様を図面を参照して説明する。
図1は溶液製膜法を実施する溶液製膜装置の全体概略図で、図2は溶液製膜装置のテンター部分の一部省略した拡大斜視図、図3は溶液製膜装置のテンター部分の部分平面図である。
【0032】
図1において、10は高分子溶液を流延する流延部、20は流延部10から送られて来たウェブを乾燥させるテンター乾燥部、30はテンター乾燥部20で乾燥させられたウェブを巻き取る巻取り部である。前記流延部10は、流延支持体としてのドラム11が設けられるとともに、このドラム11の上部に隣接して流延ダイ12が設けられ、また、流延支持体11からウェブ40を剥ぎ取る剥ぎ取りローラ13が設けられている。
【0033】
テンター乾燥部20は、ウェブ40をテンター(図示せず)に担持させるための噛み込みブラシ50が設けられ、噛み込みブラシ50の下流側に、多孔板60、スリット板70及び複数の2次元ノズル80が順次設けられている。また、これら多孔板60、スリット板70及び2次元ノズル80は、それぞれ乾燥風ダクト(図示せず)に取り付けられている。
【0034】
多孔板60は、図2に示すように、平板に円形の吹出し孔61が多数穿設されているもので、この吹出し孔61の面積が多孔板60の全面積の0.3〜5%となるように設定されている。また、この吹出し孔61の直径dは、0.5〜5mmとなるように設定されている。
【0035】
スリット板70は、図2に示すように、平板にスリット71が所定間隔で形成されているもので、このスリット71の面積がスリット板70の全面積の0.3〜5%となるように設定されている。また、このスリット71の幅aが2〜10mmとなるように設定されている。
【0036】
2次元ノズル80は、図2に示すように、断面5角形状の本体81の上部に2枚の板で構成されたスリットノズル82が形成されているもので、このスリットノズル82の開口部83の面積が、2次元ノズル80で浮上させようとするウェブ40の面積の0.3〜5%となるように設定されている。また、このスリットノズル82の開口部83スリット幅bが2〜10mmとなるように設定されている。
【0037】
ウェブ40の上面側には、2次元ノズル90が所定間隔で配置されており、この2次元ノズル90も、2次元ノズル80と同様に、スリットノズル92の開口部93の面積が、2次元ノズル90で受け持つウェブ40の面積の0.3〜5%となるように設定されている。また、スリットノズル92の開口部93のスリット幅が2〜10mmとなるように設定されている。
【0038】
また、図3に示すように、スリット板70のスリット71の幅cは、ウェブ40の幅eがスリット71の幅の93〜115%になるように設定されている。なお、2次元ノズルにおいても同様に設定されている。
【0039】
以上のような溶液製膜装置において、流延ダイ12よりドープ(高分子溶液)をドラム11に流延する。流延されたドープはドラムにより冷却されてゲル化し、剥ぎ取りローラ13で剥ぎ取られる。この剥ぎ取られたウェブ40は、噛み込みブラシ50で両端部がテンターで担持され、この時、ウェブ40の残留揮発分は乾量基準で180質量%以上あり自己支持性がないものである。ウェブ40はテンターで担持された状態で搬送されるが、まず、多孔板70上を搬送され、吹出し孔71から吹き出された乾燥風及び上部の2次元ノズル90から吹き出された乾燥風で乾燥させられる。この時、吹き出し孔71はウェブ40の下方において全面に均等に配置されているので、自己支持性がないウェブ40であっても弛むことがない。また、吹き出し孔71からの乾燥風の吹き出し風速は、5〜12m/sに設定されており、2次元ノズル90からの吹き出し風速は、7〜15m/sに設定されている。
【0040】
多孔板60で乾燥されたウェブ40は、残留揮発分が180質量%以下となっており、やや自己支持性を有している。このウェブ40は、スリット板70による乾燥ゾーンに搬送され、スリット71からの乾燥風及び上部の2次元ノズル90からの乾燥風によって乾燥させられる。この時、スリット71からの乾燥風の吹き出し風速は、7〜15m/sに設定されており、また、2次元ノズル90からの乾燥風の吹き出し風速は、7〜15m/sに設定されている。
【0041】
スリット板70で乾燥されたウェブ40は、残留揮発分が80質量%以下となっており、かなりの自己支持性を有している。このウェブ40は、2次元ノズル80による乾燥ゾーンへ搬送され、上下の2次元ノズル80、90により乾燥させられる。この時、2次元ノズル80のスリットノズル81からの乾燥風の吹き出し風速は、7〜15m/sに設定されており、また、2次元ノズル90からの乾燥風の吹き出し風速は、7〜15m/sに設定されている。
【0042】
2次元ノズル80で乾燥されたウェブ40は、残留揮発分が2質量%以下になっており、この状態で巻芯31に巻き取られる。
【0043】
【実施例】
[実施例1]
図1に示す溶液製膜装置を用い、セルローストリアセテートフィルムを製造した。
【0044】
使用したドープ(高分子溶液)の処方を以下に記載する。
TAC 200質量部
可塑剤 24質量部
塩化メチレン 650質量部
メタノール 112質量部
ブタノール 12質量部
紫外線吸収剤 2質量部
【0045】
なお、可塑剤としては、トリフェニルフォスフェート及びビフェニルジフェニルフォスフェートを用い、紫外線吸収剤としては、2(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−アミルフェニル)−5−ベンゾトリアゾール(1.3質量%)、2(2'−ヒドロキシ−3',5'−ジ−tert−ブチルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾール(0.7質量%)を用いた。
【0046】
上記ドープを流延しドラムから剥ぎ取った後、図1に示す溶液製膜装置を用いて乾燥させた。すなわち、多孔板乾燥工程、スリット板乾燥工程及び2次元ノズル乾燥工程でウェブを順次乾燥させていったものである。なお、各実施例及び比較例においては、多孔板乾燥工程、スリット板乾燥工程及び2次元ノズル乾燥工程の一工程のみを示しており、実施例1、6、7、8、15、16、17及び比較例3、4、5、12、13、14は、第1番目の多孔板乾燥工程を示しており、実施例2、3、9、10、11、18、19、20、22及び比較例6、7、8、15、16、17、19)は、多孔板乾燥工程を経た第2番目のスリット板乾燥工程を示しており、実施例4、5、12、13、14、21及び比較例9、10、11、18は、多孔板乾燥工程及びスリット板乾燥工程を経た第3の2次元ノズル乾燥工程を示している。また、比較例1及び2は、スリット板乾燥工程と2次元ノズル乾燥工程からなるもので、比較例1は、第1番目のスリット板乾燥工程を示し、比較例2は、スリット板乾燥工程を経た第2番目の2次元ノズル乾燥工程を示している。
【0047】
結果を表1〜4に示す。
【表1】
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】
【表4】
【0051】
表中、『製品性能(Re)幅方向のばらつき』は、エリプソメーターにより製品中央部と製品端部とを測定することにより求めた。評価は以下の通りである。
○:幅方向で3nm未満のばらつきであった。
×:幅方向で3nm以上のばらつきがあった。
【0052】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、流延支持体から剥ぎ取ったウェブをテンターで搬送しつつ乾燥させる際、残留揮発分が多く自己支持性のないウェブであっても、ウェブが弛むことなく安定して搬送することができる。したがって、品質の良好なフィルムを高速で製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置の全体概略図である。
【図2】 本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置のテンター部分の一部省略した拡大斜視図である。
【図3】 本発明による溶液製膜法の一実施形態を実施する溶液製膜装置のテンター部分の部分平面図である。
【符号の説明】
11…ドラム
12…流延ダイ
40…ウェブ
60…多孔板
61…吹出し孔
70…スリット板
71…スリット
80…2次元ノズル
82…スリットノズル
83…開口部
90…2次元ノズル
Claims (10)
- セルロースエステル溶液を冷却した流延支持体に流延し、該セルロースエステル溶液を冷却ゲル化して流延支持体から剥ぎ取り、該剥ぎ取ったウェブをテンターで両端を担持して搬送しつつ上下から乾燥風を吹き付けて乾燥させる溶液製膜方法であって、該ウェブの残留揮発分が乾量基準で180質量%以上の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ下側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が0.3〜5%、吹き出し孔直径が0.5〜5mmである多孔板を用い、吹き出し孔からの吹き出し風速が5〜12m/sであることを特徴とする溶液製膜方法。
- 前記ウェブの残留揮発分が80〜180質量%の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ下側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が0.3〜5%、スリット幅が2〜10mmであるスリット板を用いることを特徴とする請求項1記載の溶液製膜方法。
- 前記ウェブ残留揮発分が2〜80質量%の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ下側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が0.3〜5%、スリット幅が2〜10mmである2次元ノズルを用いることを特徴とする請求項1又は2記載の溶液製膜方法。
- 前記ウェブ残留揮発分が2質量%以上の乾燥ゾーンにおいて、ウェブ上側の乾燥ダクトの乾燥風吹き出し構造として、開口率が0.3〜5%、スリット幅が2〜10mmである2次元ノズルを用いることを特徴とする請求項1、2又は3記載の溶液製膜方法。
- 前記上側からの乾燥風の吹き出し風速が2〜7m/sであることを特徴とする請求項1記載の溶液製膜方法。
- 前記スリットからの吹き出し風速が7〜15m/sであり、上側からの乾燥風の吹き出し風速が7〜15m/sであることを特徴とする請求項2又は3記載の溶液製膜方法。
- 前記テンターで搬送しつつ乾燥させる際、ウェブ幅の、下側乾燥ダクトの吹き出し部幅に対する比が85〜115%であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載の溶液製膜方法。
- 前記ウェブと上下側それぞれの乾燥ダクトの吹き出し部の距離が30〜200mmであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の溶液製膜方法。
- 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載の溶液製膜方法で製膜したことを特徴とする偏光板用保護フィルム。
- 請求項9に記載の偏光板用保護フィルムを用いたことを特徴とする偏光板。
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