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JP4879061B2 - 溶液製膜設備及び方法 - Google Patents
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JP4879061B2 - 溶液製膜設備及び方法 - Google Patents

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Description

本発明は、テンタに入る前のウェブの両側端部を落ち込ませず、ウェブを搬送させる溶液製膜設備及び方法に関する。
ポリマフイルムは、優れた光透過性や柔軟性を有し、軽量薄膜化が可能であることから、光学機能性フイルムとして多岐に利用されている。この中でも、セルロースアシレート等を用いたセルロースエステル系フイルムは、前述の特性に加えて、さらに強靭性や低複屈折率を有している。このセルロースエステル系フイルムは、写真感光用フイルムをはじめとして、近年市場が拡大している液晶表示装置(LCD)の構成部材である偏光板の保護フイルムや光学補償フイルムとして利用されている。
ポリマーフイルムの製造方法の一つとして、溶液製膜方法が挙げられる。この溶液製膜方法によれば、まず、ポリマと溶媒とが含まれたドープを流延ダイから支持体上に流延して流延膜を形成する。そして、流延膜が自己支持性を有するものとなった後に、流延膜を湿潤フイルムとして支持体から剥ぎ取る。そして、テンタにより、湿潤フイルムの乾燥を行って、残留溶媒分を減少させる。これにより、フイルムが得られる。そして、フイルムの両側端部を切断した後に、乾燥装置により更に乾燥を行う。そして、乾燥装置を経たフイルムは、巻取装置によって巻き取られる。
テンタにはピンテンタとクリップテンタとがある。ピンテンタは、無端で循環走行する無端チェーンと、この無端チェーンに取り付けられたピンプレートと、ピンプレートの上に多数取り付けられたピンとを備えている。湿潤フイルムがピンテンタに入ると、ピンが湿潤フイルムの両側端部に差し込まれる。このピンの差し込みにより、湿潤フイルムの両側端部が保持される。また、ピンテンタには、ピンの差し込みを開始する位置に、ピンを湿潤フイルムの両側端部に確実に差し込むための差込ブラシが設けられている(特許文献1参照)。
特開2003−103542号公報
しかしながら、湿潤フイルムは自己支持性は有するものの、極めて軟らかいため、その両側端部は、湿潤フイルムの搬送路から外れて、落ち込み易い。特に、ピンテンタに入る直前に、湿潤フイルムの両側端部が落ち込んでしまうと、その両側端部がピンテンタのピンに差し込まれず、湿潤フイルムが搬送されないことがある。この場合には、製造ラインの停止しなければならず、生産性を落としてしまっていた。
本発明は、湿潤フイルムなど極めて軟らかいウェブがテンタに入る際に、ウェブの両側端部を落ち込ませることなく、ウェブを搬送させる溶液製膜設備及び方法を提供することを目的とする。
本発明は、ポリマ及び溶媒が含まれる流延膜を流延支持体から剥ぎ取ってウェブを得る流延部と、テンタ搬送路上にて前記ウェブの両側端部を保持した状態で前記ウェブを搬送するテンタと、渡り搬送路上にて前記流延部から送り出された前記ウェブを前記テンタ搬送路へ案内する渡り部とを備えた溶液製膜設備において、前記テンタは、前記テンタ搬送路の下方にて横たわる複数の回転ドラムと、前記回転ドラムに掛け渡され前記回転ドラムの回転によって循環走行する無端チェーンと、前記無端チェーンに取り付けられたピンプレートと、前記テンタ搬送路の幅方向両側端部を走行するように前記ピンプレートに設けられ前記ウェブの両側端部を貫通可能なピンと、前記テンタ搬送路の上流端に配され前記ウェブの両側端部を前記ピンに貫通させる差込部とを有し、前記渡り搬送路の下流部分は、前記ウェブの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って下方へ延設され、前記渡り搬送路の下流端の下方には、前記ウェブの両側端部の落ち込みを防止する落ち込み防止手段が設けられ、前記渡り部における前記ウェブの残留揮発分が200質量%以上300質量%以下であることを特徴とする。
前記落ち込み防止手段は、前記両側端部に対してエアを吹き付けるエア吹付部を備えることが好ましい。また、前記落ち込み防止手段は、前記ウェブの両側端部を保持する保持ローラを備えることが好ましい。
本発明の溶液製膜方法は、ポリマと溶媒とが含まれるドープを支持体上に流延して流延膜を形成する膜形成工程と、前記流延膜が自己支持性を有するものとなるまで前記流延膜を冷却する膜冷却工程と、前記膜冷却工程後の前記流延膜を前記支持体から剥ぎ取ってウェブとする剥ぎ取り工程と、前記テンタ搬送路の下方にて横たわる複数の回転ドラム、前記回転ドラムに掛け渡され前記回転ドラムの回転によって循環走行する無端チェーン、前記無端チェーンに取り付けられたピンプレート、前記テンタ搬送路の幅方向両側端部を走行するように前記ピンプレートに設けられ前記ウェブの両側端部を貫通可能なピン、及び前記テンタ搬送路の上流端に配され前記ウェブの両側端部を前記ピンに貫通させる差込部を有するテンタを用いて、前記ウェブの両側端部を保持した状態で前記ウェブを搬送するテンタ工程と、前記剥ぎ取り工程及び前記テンタ工程の間に行われ、前記ウェブを前記テンタへ案内する渡り工程とを有し、前記渡り工程における前記ウェブの搬送路の下流部分は、前記ウェブの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って下方へ延設され、前記渡り搬送路の下流端の下方に設けられた落ち込み防止手段を用いて、前記ウェブの両側端部の落ち込みを防止することを特徴とする。
本発明によれば、湿潤フイルムのような極めて軟らかいウェブを搬送する際に、そのウェブの両側端部を浮上又は保持することにより、ウェブの両側端部を落ち込ませることなく、ウェブを搬送することができる。
本発明の第1実施形態を説明する。図1に示すように、フイルム製造設備10には、流延室11と、渡り部12と、ピンテンタ13と、クリップテンタ14と、耳切装置15a,15bと、乾燥装置16と、冷却装置17と、巻取装置18とが備えられている。
流延室11には、ドープ製造設備20からのドープが送り込まれるフィードブロック21と、支持体としての流延ドラム22と、ドープを流延ドラム22に流延する流延ダイ23と、流延ドラム22上の流延膜24を湿潤フイルム25として剥ぎ取る剥取ローラ26と、流延膜24及び湿潤フイルム25から蒸発した溶剤ガスを凝縮液化する凝縮器27(コンデンサ)と、液化した溶剤を回収する回収装置28とが備えられている。また、流延ドラム22には伝熱媒体供給装置(図示省略)が接続されており、この伝熱媒体供給装置の内部に伝熱媒体を供給することで、流延ドラム22の表面温度を所望の温度に調整している。また、流延室11には、その内部温度を調整するための温調装置30が取り付けられている。
フィードブロック21の内部にはドープの流路が形成されている。この流路の配置を調整することにより、所望の構造の流延膜24を形成することができる。流延ダイ23には減圧チャンバ32が取り付けられており、この減圧チャンバ32は、流延ダイ23の吐出口から流延ドラム22に到達するまでのドープの流れ(以下「ビード」とする)の後方を減圧し、流延ドラム22に対するドープの接触を安定させる。減圧チャンバ32にはジャケット(図示省略)が取り付けられており、減圧チャンバ32を所望の温度に調整している。
流延ドラム22は連続回転が可能なステンレス製のドラムから構成される。また、流延ドラム22の表面には研磨加工等が施されている。これにより、流延ドラム22上には平面性に優れる流延膜24が形成される。なお、支持体として流延ドラムを使用するが、支持体の形態は特に限定されるものではない。例えば、1対のローラに巻き掛けられ、無端で走行する流延バンドを支持体として用いてもよい。また、支持体の寸法は、ドープの流延幅に対して1.1〜2.0倍程度の幅を有するものが好ましい。また、支持体の材質は耐腐食性や高強度を有するもの、例えばステンレスであることが好ましい。
流延ダイ23の形状、材質、大きさ等は特に限定されるものではないが、コートハンガー型のものを用いるとドープの流延幅を略均一に保持することができるので好ましい。また、ドープの流延幅に対して1.1〜2.0倍程度の吐出口を有するものが好ましい。材質は耐久性、耐熱性等の観点から、析出硬化型のステンレス鋼を用いることが好ましく、ジクロロメタン、メタノール、水の混合溶液に3ヶ月浸漬させても気液界面に孔開きを生じることがないような耐腐食性を有するものが好ましい。また、電解質水溶液での強制腐食試験でSUS316製と同等の耐腐食性を有するものも好適に用いることができる。なお、耐熱性の観点からは、熱膨張率が2×10−5(℃−1)以下のものを用いることが好ましい。
また、流延ダイ23の吐出口の先端には、耐摩耗性向上等を目的として硬化膜が形成されていることが好ましい。硬化膜の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、セラミックスコーティング、ハードクロムめっき、窒化処理等が挙げられる。硬化膜としてセラミックスを用いる場合には、その硬化膜は、研削加工が可能であること、気孔率が高いこと、更には、脆弱性及び耐腐食性に優れること、流延ダイに対する密着度は高いが、ドープに対する密着度が低いこと等の条件を満たしていることが好ましい。具体的には、タングステン・カーバイド(WC)、Al、TiN、Cr等が挙げられるが、その中でも、WCを用いることが好ましい。なお、WCのコーティングは公知の溶射法により行うことができる。
また、平面性に優れる流延膜24を形成するために、流延ダイ23におけるドープの接触面は、研磨される等して平滑化されていることが好ましい。また、流延ダイ23のエッジ部に吸引装置(図示省略)を取り付けて、エッジ吸引風量を1〜100L/分としながら吸引することが好ましい。これにより、ビードの表面に凹凸を形成する原因となる風の流れを低減することができる。
渡り部12には多数のローラ35が設置されている。これらローラ35は、流延ドラム22から剥ぎ取られた湿潤フイルム25をピンテンタ13まで搬送する。以下、この湿潤フイルム25の搬送方向をX方向とする。また、湿潤フイルム25の搬送路の上方には送風器40が設けられており、この送風器40は湿潤フイルム25に対して乾燥風を吹き付けて、湿潤フイルム25の乾燥を促進している。
ピンテンタ13は、図2及び3に示すように、回転駆動する回転ドラム40,41と、この回転ドラム40,41ともう一方の回転ドラム(図示省略)に掛け渡され、回転ドラム40,41の回転に従って循環走行する無端チェーン42,43と、この無端チェーン42,43に取り付けられたピンプレート45と、このピンプレートの上に多数取り付けられたピン46と、これらピン46を湿潤フイルム25の両側端部(以下「耳部」とする)25aに差し込むピン差込部47,48とを備えている。なお、図が複雑になるのを避けるために、複数のピンプレートのうちの一つのみに符号45を付してある。ピン46についても同様である。
図3に示すように、ピン差込部47は回転ドラム40の上方に設けられており、差込ブラシ50と、この差込ブラシ50を収納するカバー51とを備えている。差込ブラシ50は、回転軸50aと、この回転軸50aの周囲に取り付けられたブラシ50bとを備えている。回転軸50aは、ブラシ50bとピンプレート45とが接触するように、カバー51に回転自在に取り付けられている。したがって、ピン46がブラシ50bとピンプレート45との接触位置に接近すると、そのピン46はブラシ50bの中に入り込む。そして、ブラシ50bの中に入り込んだピン46の動きに従って、差込ブラシ50は反時計回りの方向(図3「R方向」)に回転する。なお、もう一方のピン差込部48についてもピン差込部47と同様であるので、説明は省略する。
湿潤フイルム25がピンテンタ13に入ると、耳部25aがピン46の先端部に差し込まれる。そして、差込ブラシ50により、耳部25aがピン46の根元部にまで差し込まれる。これにより、耳部25aはピン46により確実に保持される。
図2及び4に示すように、耳部25aの下方であって、その耳部25aをピン46に差し込む直前の位置には、耳部25aの落ち込みを防止する落ち込み防止装置55,56が設けられている。落ち込み防止装置55は、ケース57と、エア供給器59と、保持ローラ60とを備えている。なお、もう一方の落ち込み防止装置56についても、落ち込み防止装置55と同様であるので、説明を省略する。
ケース57の上面61には、所定の数のエア吹出孔61aが形成されている。また、ケース57の下面62には、エア取込孔62aが形成されている。エア供給器59は、エア取込孔62aを介して、エア63をケース57内に供給する。ケース57内に供給されたエア63は、エア吹出孔61aを介して、耳部25aに吹き付けられる。これにより、耳部25aが浮上する。ここで、図4では、図が複雑になるのを避けるために、複数のエア吹出孔のうちの一つのみに符号61aを付してある。エア63についても同様である。
なお、エア吹出孔は図2に示す丸孔に限定する必要はない。例えば、矩形状の孔などであってもよい。また、エア吹出孔に代えて、エア吹き出し用のノズルを設けてもよい。
保持ローラ60は、ローラ本体64と、このローラ本体64の両端部に取り付けられた回転軸65とを備えている。ケースの上面61には開口61bが形成されており、回転軸65は、ローラ本体64の略上半分が開口61bから露呈するように、ケース57に回転自在に取り付けられている。ローラ本体64は耳部25aと接触し、耳部25aを下方から保持する。なお、保持ローラ60は、湿潤フイルム25aなどのフイルムが粘着しにくくなるためのテフロン(登録商標)コートなどを施してもよい。また、平滑性を必要とする場合には、流延ドラム22の表面に施した処理と同様の処理を、保持ローラ60に対して施す。
以上のように、落ち込み防止装置55,56を用いてピンテンタ13に入る直前の湿潤フイルムの耳部25aを浮上又は保持することにより、耳部25aをピン46の差し込み開始位置にまで確実に到達させることができる。これにより、湿潤フイルム25の搬送を安定して行うことができる。ここで、流延ドラム22から剥ぎ取られてピンテンタ13に入るまでの湿潤フイルム25の残留揮発分は、200質量%以上300質量%以下であることが好ましい。
図1に示すように、クリップテンタ14はピンテンタ13の下流に設けられ、ピンテンタ13から出た湿潤フイルムの耳部25aを把持して搬送するとともに乾燥を行う。これにより、フイルム37が得られる。耳切装置15aは、ピンテンタ13を出た湿潤フイルム25の両側端部を切断する。また、耳切装置15bは、クリップテンタ14を出たフイルム37の両側端部を切断する。耳切装置15a,15bにはクラッシャ66が接続されており、このクラッシャ66により湿潤フイルム25及びフイルム37の両側端部は粉砕されてチップにされる。そして、耳切装置15bを経たフイルム37は乾燥装置16に送られる。乾燥装置16の内部には多数のローラ67が備えられており、フイルム37はローラ67により搬送されながら乾燥される。この乾燥装置16内でフイルム37から発生した溶剤ガスは、乾燥装置16の外側に設けられた吸着回収装置69により吸着回収される。乾燥装置16を出たフイルム37は冷却装置17に送られ、この冷却装置17内で略室温まで冷却される。
巻取装置18は巻取ローラ70を備え、冷却装置17を出たフイルム37は巻取ローラ70によりロール状に巻き取られる。また、巻取装置18はプレスローラ71を備え、このプレスローラ71は巻取ローラ70に巻き取られるフイルム37の張力を制御する。
以上の工程を経て、平面性に優れるフイルム37が高速かつ安定して製造される。上記実施形態で製造されるフイルム37の幅は1400mm以上2500mm以下であることが好ましい。なお、フイルム37の幅が2500mmを超える場合であっても、本発明の効果を得ることができる。また、上記実施形態で製造されるフイルム37の厚みは、20μm以上100μm以下であることが好ましく、20μm以上80μm以下であることがより好ましく、30μm以上80μm以下であることが最も好ましい。
なお、本発明の落ち込み防止装置をフイルム製造設備に導入したが、これに限らず、ウェブを製造するウェブ製造設備にも本発明の落ち込み防止装置を導入が可能である。
また、上記実施形態では、1種類のドープを用いて単層のフイルムを製造する場合について説明したが、本発明は複層構造の流延膜を形成する場合にも効果を発揮する。この場合には、所望の数のドープを同時或いは逐次に流延する等の公知の方法を用いればよく、特に限定されない。また、流延ダイ、減圧室、支持体等の構造、共流延、剥離法、延伸、各工程の乾燥条件、ハンドリング方法、カール、平面性矯正後の巻取方法から、溶剤回収方法、フイルム回収方法まで、特開2005−104148号公報の[0617]段落から[0889]段落に詳しく記述されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。また、完成したフイルムの性能や、カールの度合い、厚み、及びこれらの測定法は、特開2005−104148号公報の[1073]段落から[1087]段落に記載されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。
完成したフイルムの少なくとも一方の面に表面処理を施すと、偏光板等の光学部材との接着度を高めることができるので好ましい。表面処理としては、例えば、真空グロー放電処理、大気圧プラズマ放電処理、紫外線照射処理、コロナ放電処理、火炎処理、酸処理、アルカリ処理等が挙げられ、これらの中から少なくとも1つの処理を行うことが好ましい。
完成したフイルムをベースとし、その両面あるいは一方の面に所望の機能層を設けると、各種機能性フイルムとして用いることができる。機能層としては、例えば、帯電防止層、硬化樹脂層、反射防止層、易接着層、防眩層、光学補償層等が挙げられる。例えば、反射防止層を設けると、光の反射を防止して高画質を提供することができる反射防止フイルムが得られる。上記の機能層や形成方法等に関しては、特開2005−104148号公報の[0890]段落から[1072]段落に詳細に記載されており、これらの記載に係る発明も本発明に適用することができる。また、ポリマーフイルムの具体的用途に関しては、例えば、特開2005−104148号公報の[1088]段落から[1265]段落に記載される、TN型、STN型、VA型、OCB型、反射型等の液晶表示装置への利用等が挙げられる。
次に、ドープ製造設備20で製造されるドープの原料を以下に示す。
ドープの原料としてセルロースエステルを用いると、透明度の高いフイルムを得ることができるので好ましい。セルロースエステルとしては、例えば、セルローストリアセテート、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアシレートブチレート等のセルロースの低級脂肪酸エステルが挙げられる。中でも、透明度の高さから、セルロースアシレートを用いることが好ましく、トリアセチルセルロース(TAC)を用いることが好ましい。なお、上記実施形態で用いるドープは、ポリマとしてトリアセチルセルロース(TAC)を含むものとする。このようにTACを用いる場合には、TACの90質量%以上が0.1〜4mmの粒子であることが好ましい。
上記のセルロースアシレートとしては、より透明度の高いフイルムを得るためにも、セルロースの水酸基へのアシル基への置換度が下記式(a)〜(c)の全てを満足するものが好ましい。下記式中のA、Bは、セルロースの水酸基中の水素原子に対するアシル基の置換度を表しており、具体的には、Aはアセチル基の置換度であり、Bは炭素数が3〜22のアシル基の置換度である。
(a) 2.5≦A+B≦3.0
(b) 0≦A≦3.0
(c) 0≦B≦2.9
セルロースを構成するβ−1,4結合しているグルコース単位は、2位、3位及び6位に遊離の水酸基を有している。セルロースアシレートは、これらの水酸基の一部又は全部を炭素数が2以上のアシル基によりエステル化した重合体(ポリマ)である。アシル置換度は、2位、3位、及び6位それぞれについて、セルロースの水酸基がエステル化している割合を意味する。なお、100%のエステル化の場合を置換度1とする。
全アシル化置換度、すなわち、DS2+DS3+DS6の値は、2.00〜3.00が好ましく、より好ましくは2.22〜2.90であり、特に好ましくは2.40〜2.88である。また、DS6/(DS2+DS3+DS6)の値は、0.28以上が好ましく、より好ましくは0.30以上であり、特に好ましくは0.31〜0.34である。ここで、DS2は、グルコース単位における2位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合であり、DS3は、グルコース単位における3位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合であり、DS6は、グルコース単位において、6位の水酸基の水素がアシル基によって置換されている割合である。
セルロースアシレートに用いられるアシル基は1種類だけでも良いし、2種類以上のアシル基が用いられていても良い。なお、2種類以上のアシル基を用いるときには、その1つがアセチル基であることが好ましい。2位、3位及び6位の水酸基がアセチル基により置換されている度合いの総和をDSAとし、2位、3位及び6位の水酸基がアセチル基以外のアシル基によって置換されている度合いの総和をDSBとすると、DSA+DSBの値は、2.22〜2.90であることが好ましく、特に好ましくは2.40〜2.88である。
また、DSBは0.30以上であることが好ましく、特に好ましくは0.7以上である。更に、DSBは、その20%以上が6位水酸基の置換基であることが好ましく、より好ましくは25%以上であり、30%以上がさらに好ましく、33%以上であることが特に好ましい。更に、セルロースアシレートの6位におけるDSA+DSBの値が0.75以上であり、さらに好ましくは、0.80以上であり、特には0.85以上であるセルロースアシレートも好ましい。このようなセルロースアシレートを用いると、非常に溶解性に優れたドープを調製することができる。なお、上記のようなセルロースアシレートを用いる場合には、非塩素系溶剤を用いると、非常に優れた溶解性を有し、低粘度であり、かつ濾過性に優れるドープを調製することができる。
セルロースアシレートの原料であるセルロースは、リンター綿、パルプ綿のどちらから得られたものでも良いが、リンター綿から得られたものが好ましい。
セルロースアシレートの炭素数が2以上のアシル基としては、脂肪族基でもアリール基でも良く、特に限定はされない。例えば、セルロースのアルキルカルボニルエステル、アルケニルカルボニルエステル、芳香族カルボニルエステル、芳香族アルキルカルボニルエステル等が挙げられる。更に、それぞれが置換された基を有していても良い。これらの好ましい例としては、プロピオニル基、ブタノイル基、ペンタノイル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、デカノイル基、ドデカノイル基、トリデカノイル基、テトラデカノイル基、ヘキサデカノイル基、オクタデカノイル基、iso−ブタノイル基、t−ブタノイル基、シクロヘキサンカルボニル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基等が挙げられる。中でも、プロピオニル基、ブタノイル基、ドデカノイル基、オクタデカノイル基、t−ブタノイル基、オレオイル基、ベンゾイル基、ナフチルカルボニル基、シンナモイル基等がより好ましく、特に好ましくは、プロピオニル基、ブタノイル基である。
なお、本発明で用いることができるセルロースアシレートの詳細については、特開2005−104148号公報の[0140]段落から[0195]段落に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
ドープ原料となる溶剤は、用いられるポリマを溶解することができる有機化合物を用いることが好ましい。ただし、本発明においてドープとは、ポリマを溶剤に溶解又は分散させることで得られる混合物を意味するため、ポリマとの溶解性が低いような溶剤も用いることができる。好適に用いることができる溶剤としては、例えば、ベンゼンやトルエン等の芳香族炭化水素、ジクロロメタンやクロロホルム、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、メタノールやエタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、ジエチレングリコール等のアルコール、アセトンやメチルエチルケトン等のケトン、酢酸メチルや酢酸エチル、酢酸プロピル等のエステル、テトラヒドロフランやメチルセロソルブ等のエーテル等が挙げられる。これらの溶剤の中から2種類以上の溶剤を選択し、混合した混合溶剤を用いても良い。中でもジクロロメタンを用いると溶解度に優れるドープを得ることが出来ると共に、短時間のうちに流延膜中の溶剤を揮発させてフィルムとすることができるので好ましい。
上記のハロゲン化炭化水素としては、炭素原子数1〜7のものが好ましく用いられる。更に、ポリマとの相溶性や、支持体から剥ぎ取る流延膜の剥ぎ取る易さの指標である剥ぎ取り性、フィルムの機械強度、光学特性等の観点から、ジクロロメタンに炭素数が1〜5のアルコールを1種ないしは、数種類混合させたものを用いることが好ましい。アルコールの含有量は、溶剤全体に対して2〜25重量%が好ましく、5〜20重量%がより好ましい。アルコールの具体例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール等が挙げられ、中でも、メタノール、エタノール、n−ブタノール、或いはこれらの混合物を用いることが好ましい。
最近、環境に対する影響を最小限に抑えるため、ジクロロメタンを用いない溶剤組成も提案されている。この目的に対しては、炭素数が4〜12のエーテル、炭素数が3〜12のケトン、炭素数が3〜12のエステルが好ましく、これらを適宜混合して用いることが好ましい。これらの化合物は環状構造を有していても良いし、エーテル、ケトン及びエステルの官能基、すなわち、−O−、−CO−、及び−COO−のいずれかを2つ以上有する化合物も溶剤として用いることができる。その他にも、溶剤は、アルコール性水酸基のような他の官能基を有していても良い。なお、2種類以上の官能基を有する場合には、その炭素数がいずれかの官能基を有する化合物の規定範囲内であれば良く、特に限定はされない。
ドープには、目的に応じて可塑剤、紫外線吸収剤(UV剤)、劣化防止剤、滑り剤、剥離促進剤等の公知である各種添加剤を添加させても良い。例えば、可塑剤としては、トリフェニルフィスフェート、ビフェニルジフェニルフォスフェート等のリン酸エステル系可塑剤や、ジエチルフタレート等のフタル酸エステル系可塑剤、及びポリエステルポリウレタンエラストマー等の公知の各種可塑剤を用いることができる。
また、ドープには、フィルム同士の接着を防止したり、屈折率を調整したりする目的で微粒子を添加させることが好ましい。この微粒子としては、二酸化ケイ素誘導体を用いることが好ましい。本発明における二酸化ケイ素誘導体とは、二酸化ケイ素や、三次元の網状構造を有するシリコーン樹脂も含まれる。このような二酸化ケイ素誘導体は、その表面がアルキル化処理されたものを用いることが好ましい。アルキル化処理のような疎水化処理が施されている微粒子は、溶剤に対する分散性に優れるため、微粒子同士が凝集することなくドープを調製し、更には、フィルムを製造することができるので、面状欠陥が少なく、透明度の高いフィルムを製造することが可能となる。
上記の様に、表面にアルキル化処理された微粒子としては、例えば、表面にオクチル基が導入された二酸化ケイ素誘導体として市販されているアエロジルR805(日本アエロジル(株)製)等を用いることができる。なお、微粒子を添加させる効果を確保しつつ、透明度の高いフィルムを得るためにも、ドープの固形分に対する微粒子の含有量は0.2%以下となるようにすることが好ましい。更に、微粒子が光の通過を阻害させないように、その平均粒径は1.0μm以下であることが好ましく、より好ましくは0.3〜1.0μmであり、特に好ましくは、0.4〜0.8μmである。
先に説明した通り、本発明では、透明度の高いポリマーフィルムを得るためにもポリマとしてTACを利用してドープを調製することが好ましい。この場合、溶剤や添加剤等を混合した後のドープの全量に対して、TACを含有する割合が5〜40重量%であることが好ましい。より好ましくは、TACを含有する割合が15〜30重量%であり、特に好ましくは17〜25重量%である。また、添加剤(主に可塑剤)を含有させる割合は、ドープ中に含まれるポリマやその他添加剤等を含めた固形分全体に対して、1〜20重量%とすることが好ましい。
なお、溶剤、可塑剤、紫外線吸収剤、劣化防止剤、滑り剤、剥離促進剤、光学異方性コントロール剤、レタデーション制御剤、染料、剥離剤等の各種添加剤及び微粒子については、特開2005−104148号公報の[0196]段落から[0516]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。また、TACを利用したドープの製造方法であり、例えば、素材、原料、添加剤の溶解方法及び添加方法、濾過方法、脱泡等についても同様に、特開2005−104148号公報の[0517]段落から[0616]段落に詳細に記載されており、これらの記載も本発明に適用することができる。
図1に示すフイルム製造設備10においてフイルム37を製造した。適量のドープをドープ製造設備20からフィードブロック21を介して流延ダイ23に送り、この流延ダイ23から連続回転する流延ドラム22上にドープを流延し、流延膜24を形成した。流延ダイ23の吐出口を、幅が1.8mのスリットとした。流延時のドープの温度を36℃とした。フィードブロック21の内部温度は36℃とした。減圧チャンバ32の圧力を600Paとしてビードの後方を減圧した。
流延ドラム22は、回転数の制御が可能なステンレス製ドラムを用いた。伝熱媒体供給装置から冷媒を流延ドラム22の内部に供給することにより、流延ドラム22の表面温度を−10℃とした。温調装置30を用いて流延室11の内部温度を常時35℃とした。
流延膜24を冷却ゲル化させ、自己支持性を有するようになったときに、剥取ローラ26により流延膜24を湿潤フイルム25として剥ぎ取った。この剥ぎ取った湿潤フイルム25を渡り部12に送り、渡り部12に設けられた複数のローラ35で支持しながら搬送した。この搬送中に、送風器40から40℃に調整した乾燥風を供給してフイルム37を乾燥した。
図2〜図4に示すように、湿潤フイルムの耳部25aの下方であって、ピン46を耳部25aに差し込む直前の位置に、落ち込み防止装置55,56を設けた。落ち込み防止装置55,56のエア吹出孔からエアを耳部25aに吹きつけて、耳部25aを浮上させた。また、落ち込み防止装置55,56の保持ローラで耳部を保持した。ピンテンタ13のピン差込部48,49により、湿潤フイルムの耳部25aをピン43に確実に差し込んだ。
図1に示すように、ピンテンタ13を経た湿潤フイルム25はクリップテンタ14に送られた。クリップテンタ14において、湿潤フイルム25の耳部25aを把持しながら搬送し、その搬送中に湿潤フイルム25の乾燥を行った。これにより、フイルム37が得られた。耳切装置15a,15bを用いて、湿潤フイルム25及びフイルム37の両側端部を切断した。切断した湿潤フイルム25及びフイルム37の両側端部を、カッターブロア(図示省略)を介して、クラッシャ66に送り、平均80mm程度のチップに粉砕した。
耳切装置15bと乾燥装置16との間に予備乾燥室(図示省略)を設けて100℃の乾燥風を供給することによりフイルム37を予備加熱した後、乾燥装置16に送った。乾燥装置16では、フイルム37を複数のローラ67に巻き掛けながら搬送し、その搬送中に乾燥を行った。乾燥装置16の内部温度は、フイルム37の膜面温度が140℃となるように調整された。乾燥装置16におけるフイルム37の乾燥時間を10分とした。フイルム37の膜面温度は、フイルム37の搬送路の真上かつ表面近傍に設けた温度計(図示省略)を用いて測定した。乾燥装置16では、活性炭からなる吸着剤と乾燥窒素からなる脱着剤とを有する吸着回収装置69を用いて、フイルム37から揮発した溶剤ガスを回収した後、水分量が0.3重量%以下になるまで溶剤ガスの水分を除去した。
乾燥装置16と冷却装置17との間に調湿室(図示省略)を設けて、フイルム37に対して、温度50℃、露点20℃のエアを供給した後、直接的に90℃、湿度70%のエアを吹き付けて調湿し、フイルム37に発生しているカールを矯正した。次に、フイルム37を冷却装置17に送り、30℃以下になるまでフイルム37を徐々に冷却させた。
フイルム37を巻取装置18に送り、プレスローラ71によりフイルム37に対して50N/mの押し圧を付与しながらφ169mmの巻取ローラ70で巻き取った。巻取り時には、フイルム37の巻き始めの張力を300N/mとし、巻き終わりの張力を200N/mとした。以上により、ロール状のフイルム37を得た。
完成したフイルム37の幅は1700mmで、膜厚は80μmであった。なお、全製膜工程を通じて、流延膜やフイルムの平均乾燥速度を20重量%/分とした。
本実施例で用いたドープの原料を下記に示す。
セルローストリアセテート 100重量部
ジクロロメタン 320重量部
メタノール 83重量部
1−ブタノール 3重量部
可塑剤A 7.6重量部
可塑剤B 3.8重量部
UV剤a 0.7重量部
UV剤b 0.3重量部
クエン酸エステル混合物 0.006重量部
微粒子 0.05重量部
上記のセルローストリアセテートは、置換度2.84、粘度平均重合度306、含水率0.2重量%、ジクロロメタン溶液中の6重量%の粘度 315mPa・s、平均粒子径1.5mm、標準偏差0.5mmの粉体であり、可塑剤Aは、トリフェニルフォスフェートであり、可塑剤Bは、ジフェニルフォスフェートであり、UV剤aは、2(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾールであり、UV剤bは、2(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−tert−アミルフェニル)−5−クロルベンゾトリアゾールであり、クエン酸エステル化合物はクエン酸とモノエチルエステルとジエチルエステルとトリエチルエステルとの混合物であり、微粒子は平均粒径が15nm、モース硬度が約7の二酸化ケイ素である。また、ドープの調製時には、レタデーション制御剤(N−N−ジ−m−トルイル−N−P−メトキシフェニル−1,3,5−トリアジン−2,4,6−トリアミン)をフィルムとしたときの全重量に対して4.0重量%となるように添加した。
上記実施例において、落ち込み防止装置55,56により湿潤フイルム25の耳部25aを浮上及び保持することで、耳部25aをピン46の差し込み開始位置に確実に到達させることができた。これにより、湿潤フイルム25を安定的に搬送することができた。
フイルム製造設備の概略図である。 本発明の落ち込み防止装置及びその周辺を示す上面図である。 本発明の落ち込み防止装置及びその周辺を示す正面図である。 本発明の落ち込み防止装置の断面図である。
符号の説明
10 フイルム製造設備
13 ピンテンタ
22 流延ドラム
55,56 落ち込み防止装置
60 保持ローラ
61a エア吹出孔
63 エア

Claims (4)

  1. ポリマ及び溶媒が含まれる流延膜を流延支持体から剥ぎ取ってウェブを得る流延部と、テンタ搬送路上にて前記ウェブの両側端部を保持した状態で前記ウェブを搬送するテンタと、渡り搬送路上にて前記流延部から送り出された前記ウェブを前記テンタ搬送路へ案内する渡り部とを備えた溶液製膜設備において、
    前記テンタは、
    前記テンタ搬送路の下方にて横たわる複数の回転ドラムと、
    前記回転ドラムに掛け渡され前記回転ドラムの回転によって循環走行する無端チェーンと、
    前記無端チェーンに取り付けられたピンプレートと、
    前記テンタ搬送路の幅方向両側端部を走行するように前記ピンプレートに設けられ前記ウェブの両側端部を貫通可能なピンと、
    前記テンタ搬送路の上流端に配され前記ウェブの両側端部を前記ピンに貫通させる差込部とを有し、
    前記渡り搬送路の下流部分は、前記ウェブの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って下方へ延設され、
    前記渡り搬送路の下流端の下方には、前記ウェブの両側端部の落ち込みを防止する落ち込み防止手段が設けられ、
    前記渡り部における前記ウェブの残留揮発分が200質量%以上300質量%以下であることを特徴とする溶液製膜設備。
  2. 前記落ち込み防止手段は、前記両側端部に対してエアを吹き付けるエア吹付部を備えることを特徴とする請求項1記載の溶液製膜設備。
  3. 前記落ち込み防止手段は、前記ウェブの両側端部を保持する保持ローラを備えることを特徴とする請求項1または2記載の溶液製膜設備。
  4. ポリマと溶媒とが含まれるドープを支持体上に流延して流延膜を形成する膜形成工程と、
    前記流延膜が自己支持性を有するものとなるまで前記流延膜を冷却する膜冷却工程と、
    前記膜冷却工程後の前記流延膜を前記支持体から剥ぎ取ってウェブとする剥ぎ取り工程と、
    前記テンタ搬送路の下方にて横たわる複数の回転ドラム、前記回転ドラムに掛け渡され前記回転ドラムの回転によって循環走行する無端チェーン、前記無端チェーンに取り付けられたピンプレート、前記テンタ搬送路の幅方向両側端部を走行するように前記ピンプレートに設けられ前記ウェブの両側端部を貫通可能なピン、及び前記テンタ搬送路の上流端に配され前記ウェブの両側端部を前記ピンに貫通させる差込部を有するテンタを用いて、前記ウェブの両側端部を保持した状態で前記ウェブを搬送するテンタ工程と、
    前記剥ぎ取り工程及び前記テンタ工程の間に行われ、前記ウェブを前記テンタへ案内する渡り工程とを有し、
    前記渡り工程における前記ウェブの搬送路の下流部分は、前記ウェブの搬送方向上流側から下流側に向かうに従って下方へ延設され、
    前記渡り搬送路の下流端の下方に設けられた落ち込み防止手段を用いて、前記ウェブの両側端部の落ち込みを防止することを特徴とする溶液製膜方法。
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