JP3767705B2 - 強誘電体記憶装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、強誘電体記憶装置に関し、特に、読み出し動作の信頼性の向上に関する。
【0002】
【従来の技術】
不揮発性の半導体メモリとして、強誘電体コンデンサを用いた強誘電体メモリが知られている。図12に、従来の強誘電体メモリの回路構成の一部を示す。従来の強誘電体メモリは、強誘電体コンデンサ4と負荷用コンデンサ6とを備えている。図13に、強誘電体コンデンサ4に関する電圧(図12に示すプレートラインPLを基準電位とした場合のビットラインBLの電位)と分極状態(図においては、”分極状態”と等価な”電荷”で表わしている)との関係を表わす履歴曲線を示す。
【0003】
図13において、残留分極Z1を生じている状態を第1の分極状態P1(記憶内容”H”に該当)とし、残留分極Z2を生じている状態を第2の分極状態P2(記憶内容”L”に該当)とする。強誘電体コンデンサ4がいずれの分極状態にあるかを調べることにより、強誘電体コンデンサ4の記憶内容を読み出すことができる。
【0004】
強誘電体コンデンサ4がいずれの分極状態にあるかを調べるには、図12に示す負荷用コンデンサ6を放電させた後、ビットラインBLをフローティング状態とし、その後、プレートラインPLに読出用電圧Vpを与え、このとき強誘電体コンデンサ4の両端に生ずる電圧Vfを測定する。
【0005】
図13に示す図式解法によれば、負荷用コンデンサ6の静電容量を直線L1の傾きで表わした場合、強誘電体コンデンサ4が第1の分極状態P1であれば、強誘電体コンデンサ4の両端に生ずる電圧VfはV1となり、第2の分極状態P2であれば、電圧VfはV2となる。したがって、基準電圧Vrefを図13のように設定しておけば、読出時における誘電体コンデンサ4の両端に生ずる電圧Vfと基準電圧Vrefとを比較することにより、強誘電体コンデンサ4がいずれの分極状態にあるかを調べることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の強誘電体メモリには、次のような問題点があった。従来の強誘電体メモリにおいては、図13に示すように、電圧V1およびV2は、強誘電体コンデンサ4の履歴特性と負荷用コンデンサ6の静電容量に大きく依存している。一方、製造時における種々の条件のバラ付き等に起因して、強誘電体コンデンサ4の履歴特性や負荷用コンデンサ6の静電容量も、それぞれ一定のバラ付きを持つ。このため、強誘電体コンデンサ4の履歴特性や負荷用コンデンサ6の静電容量のバラ付きによっては、電圧V1およびV2が大きくバラ付く。
【0007】
さらに、基準電圧Vrefを発生する回路(図示せず)を構成するコンデンサ等の回路素子の特性のばら付きによっては、基準電圧Vrefの変動にともない、電圧V1が基準電圧Vref以下になるケースや、電圧V2が基準電圧Vref以上になるケースが一定の比率で生じ得る。すなわち、誤読み出しが生じやすく、動作の信頼性が低い。
【0008】
この発明は、このような従来の強誘電体コンデンサを用いた強誘電体メモリなど強誘電体記憶装置の問題点を解決し、読み出し動作の信頼性が高い強誘電体記憶装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明の強誘電体記憶装置は、電圧と分極状態との関係を規定する履歴特性に基づいて、電圧を零としたとき第1の分極状態を呈する第1の記憶内容と第2の分極状態を呈する第2の記憶内容とのうちいずれか一方の記憶内容を保持する記憶用強誘電体コンデンサ、記憶用強誘電体コンデンサに対し直列に電気的に接続される第1の負荷用コンデンサ、基準用強誘電体コンデンサ、基準用強誘電体コンデンサに対し直列に電気的に接続される第2の負荷用コンデンサ、を備えた強誘電体記憶装置において、第1の負荷用コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサとして、記憶用強誘電体コンデンサとほぼ同一特性の強誘電体コンデンサを用いるとともに、直列に電気的に接続された基準用強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサに対し所定の電圧を印加したときに、基準用強誘電体コンデンサに発生する分圧をVrefとし、記憶用強誘電体コンデンサが第1の分極状態である場合において、直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し当該所定の電圧を印加したときに、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧をV1とし、記憶用強誘電体コンデンサが第2の分極状態である場合において、直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し当該所定の電圧を印加したときに、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧をV2としたとき、分圧Vrefが、分圧V1と分圧V2に対応する第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積比の平均値近傍に対応する値となるよう、第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積の比を定めたこと、を特徴とする。
【0010】
この発明の強誘電体記憶装置は、記憶用強誘電体コンデンサ、基準用強誘電体コンデンサ、第1の負荷用コンデンサとして用いられる強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサとして用いられる強誘電体コンデンサは、同一基板上に設けられ、同一工程において同時に形成されたものであることを特徴とする。
【0011】
この発明の強誘電体記憶装置は、直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し、第1の分極状態を生じさせる電圧と異なる極性の前記所定の電圧を読出用電圧として印加するとともに、直列に電気的に接続された基準用強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサに対し、当該読出用電圧と同一の電圧をしきい値電圧発生用電圧として印加する読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段、読出用電圧が印加された状態において、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧と、しきい値電圧発生用電圧が印加された状態において、基準用強誘電体コンデンサに発生する分圧とに基づいて、記憶内容を判定する記憶内容判定手段、を設けたことを特徴とする。
【0012】
この発明の強誘電体記憶装置は、読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段がしきい値電圧発生用電圧を印加している場合にのみ、基準用強誘電体コンデンサと第2の負荷用コンデンサとを直列に電気的に接続するよう構成したことを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
この発明の強誘電体記憶装置は、第1の負荷用コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサとして、記憶用強誘電体コンデンサとほぼ同一特性の強誘電体コンデンサを用い、ることを特徴とする。したがって、第1の負荷用コンデンサ、第2の負荷用コンデンサ、記憶用強誘電体コンデンサ間の特性の差はほとんどない。このため、分圧V1および分圧V2の値が安定する。
【0014】
また、分圧Vrefが、分圧V1と分圧V2に対応する第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積比の平均値近傍に対応する値となるよう、第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積の比を定めたこと、を特徴とする。したがって、記憶内容の読み出し動作の際の検出マージンが大きい。一方、上記面積の比の変動に対応する分圧Vrefの変動は、分圧Vrefが、分圧V1に近い値であるほど小さい。このため、上記面積の比のばら付きに起因する分圧Vrefのばら付きが小さい。すなわち、読み出し動作の信頼性を向上させることができる。
【0015】
この発明の強誘電体記憶装置は、記憶用強誘電体コンデンサ、基準用強誘電体コンデンサ、第1の負荷用コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサは、同一基板上に設けられ、同一工程において同時に形成されたものであることを特徴とする。
【0016】
したがって、製造条件のばら付きが大きい場合であっても、上記各コンデンサ間で、製造条件のばら付きにともなう特性の変動が相殺される。このため、所望の特性を維持することが保証される。すなわち、読み出し動作の信頼性をより向上させることができる。
【0017】
この発明の強誘電体記憶装置は、読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段がしきい値電圧発生用電圧を印加している場合にのみ、基準用強誘電体コンデンサと第2の負荷用コンデンサとを直列に電気的に接続するよう構成したことを特徴とする。
【0018】
したがって、基準用強誘電体コンデンサの一端と第2の負荷用コンデンサとが電気的に接続される場合においては、基準用強誘電体コンデンサの他端に、常に、一定極性のしきい値電圧発生用電圧が印加される。このため、基準用強誘電体コンデンサの両端に印加される電圧の極性が反転することはない。この結果、読出動作において、基準用強誘電体コンデンサが残留分極の変動を起こすことはない。すなわち、読出動作において、残留分極の変動による基準用強誘電体コンデンサの寿命の低下はなく、装置の長寿命化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1に、この発明の一実施形態による強誘電体記憶装置である強誘電体コンデンサを用いた強誘電体メモリ10の回路図の一部を示す。強誘電体メモリ10は、複数のメモリセルM11、M21...Mmnを行列配置する構成を有している。なお、図1においては、メモリセルM11...M1nの並び(縦方向の並び)を行と呼び、メモリセルM11...Mm1の並び(横方向の並び)を列と呼ぶ。
【0020】
強誘電体メモリ10は、さらに、基準セル駆動回路12、センスアンプAMP1...を有するセンスアンプ部14、基準セルプリセット回路部16を備えている。基準セル駆動回路12は、読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段に対応する。センスアンプ部14および基準プリセット回路部16が記憶内容判定手段に対応する。
【0021】
図2に、図1に示す回路の一部を拡大して示す。メモリセルM11は、記憶用強誘電体コンデンサである強誘電体コンデンサC11と選択用トランジスタTR11とを備えている。強誘電体コンデンサC11の一端は、選択用トランジスタTR11、ビットライン/BL1を介して、第1の負荷用コンデンサCbと直列に電気的に接続される。強誘電体コンデンサC11の他端は、プレートラインPL1、GCPを介して基準セル駆動回路12(図1参照)に接続されている。
【0022】
選択用トランジスタTR11のゲートは、ワードラインWL1に接続されている。ビットライン/BL1には、センスアンプAMP1の一端が接続されており、センスアンプAMP1の他端はビットラインBL1を介して、基準セルプリセット回路部16に接続されている。
【0023】
基準セルプリセット回路部16において、基準用強誘電体コンデンサである強誘電体コンデンサCrの一端は、トランジスタTRC、ビットラインBL1を介して、第2の負荷用コンデンサCcと直列に電気的に接続される。強誘電体コンデンサCrの一端は、また、トランジスタTRDを介して、接地ラインVssに接続される。強誘電体コンデンサCrの他端は、プレートラインGCPを介して基準セル駆動回路12(図1参照)に接続されている。
【0024】
トランジスタTRCのゲートは、ラインRWLを介して、基準セル駆動回路12(図1参照)に接続されている。トランジスタTRDのゲートは、ラインRBPを介して、基準セル駆動回路12(図1参照)に接続されている。
【0025】
ビットライン/BL1、BL1は、それぞれトランジスタTRA、TRBを介して、接地ラインVssに接続される。トランジスタTRA、TRBのゲートは、ともにラインBPを介して、ビット線イコライズ回路13(図1参照)に接続されている。
【0026】
図3に、強誘電体コンデンサC11に関する電圧(図2に示すプレートラインPL1を基準電位とした場合のビットライン/BL1の電位)と分極状態(図においては、”分極状態”と等価な”電荷”で表わしている)との関係を表わす履歴曲線を示す。図3において、残留分極Z1を生じている状態を第1の分極状態P1(第1の記憶内容である記憶内容”H”に対応)とし、残留分極Z2を生じている状態を第2の分極状態P2(第2の記憶内容である記憶内容”L”に対応)とする。
【0027】
この実施形態では、後述する第1の再書込電圧Vrw1の絶対値と後述する読出用電圧Vpの絶対値とが同一となるよう設定している。このように、再書込電圧Vrw1と読出用電圧Vpとを設定することにより、第1の再書込電圧Vrw1により強誘電体コンデンサC11が満充電された分極状態における読み出しの際、強誘電体コンデンサC11の両端に発生する電圧がほぼ零になる。このため、後述するように、記憶内容”H”を高速で読み出す場合、強誘電体コンデンサC11の残留分極の変動がほとんどなく、寿命の低下を防止することができる。
【0028】
図2に示す強誘電体コンデンサC11の履歴特性Hを図4に示す。強誘電体コンデンサC11の履歴特性Hは、履歴特性を有する強誘電体項Hfと履歴特性を有しない常誘電体項Hpとの合成として表わすことができると考えられている。第1の再書込電圧Vrw1により満充電された状態P6における強誘電体項Hfに基づく分極状態R6と、第1の分極状態P1における強誘電体項Hfに基づく分極状態R1とが、ほぼ等しくなるように、強誘電体コンデンサC11の履歴特性を定めている。つまり、受電感度の高い(強誘電体項Hfの立上がりの急峻な)強誘電体コンデンサC11を用いている。
【0029】
このような履歴特性を有する強誘電体コンデンサC11を用いれば、後述するように、記憶内容”H”を高速で読み出す場合、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動がほとんどなく、寿命の低下を防止することができる。
【0030】
なお、図5に示すような受電感度の低い強誘電体コンデンサを用いると、第1の再書込電圧Vrw1により満充電された状態P6における強誘電体項Hfに基づく分極状態R6と、第1の分極状態P1における強誘電体項Hfに基づく分極状態R1とが、大きく異なる(図中”d”で示す)。したがって、このような履歴特性を有する強誘電体コンデンサを用いれば、記憶内容”H”を高速で読み出す場合、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動が大きく、寿命の低下を招くこととなる。
【0031】
したがって、第1の分極状態P1における強誘電体項Hfに基づく分極状態R1が、第1の再書込電圧Vrw1により満充電された状態P6における強誘電体項Hfに基づく分極状態R6の少なくとも80%程度以上であることが好ましい。
【0032】
図6に、強誘電体コンデンサCrに関する電圧(図2に示すプレートラインGCPを基準電位とした場合のビットラインBL1の電位)と分極状態(図においては、”分極状態”と等価な”電荷”で表わしている)との関係を表わす履歴曲線を示す。
【0033】
この実施形態では、強誘電体コンデンサCr、負荷用コンデンサCc、前述(図3参照)の強誘電体コンデンサC11および負荷用コンデンサCbは、ともに同一基板上に設けられ、同一工程において同時に形成された強誘電体コンデンサである。したがって、製造条件のバラ付きが大きい場合であっても、上記各コンデンサ間において、製造工程のばら付きにともなう特性の変動は相殺され、好都合である。
【0034】
さらに、この実施形態においては、強誘電体コンデンサC11、負荷用コンデンサCbおよび負荷用コンデンサCcは、同一の履歴特性を呈するよう構成されている。したがって、これら3つのコンデンサは、常に同一特性を有することが保証され、動作の信頼性が格段に向上する。
【0035】
一方、図6に示すように、強誘電体コンデンサCrの履歴特性と負荷用コンデンサCcの履歴特性とは同一ではない。後述するように、この2つのコンデンサの履歴特性を組合せることにより、基準電圧Vrefを定めることができる。図6は、負荷用コンデンサCcの面積(極板の有効対向面積)に対する強誘電体コンデンサCrの面積の比が、約1.7である場合の、それぞれの履歴特性を示す図である。この場合、この実施形態においては基準電圧Vrefは、グランドを基準とすれば約3.6V(プレートラインPL1の電位を基準とすれば約−1.6V)となっている。
【0036】
なお、強誘電体コンデンサCrの面積の比を、さらに大きくすると、図7に示すように、基準電圧Vrefは大きくなる。逆に、強誘電体コンデンサCrの面積の比を小さくすると、図8に示すように、基準電圧Vrefは小さくなる。
【0037】
図9に、強誘電体コンデンサCrの面積の比と、基準電圧Vrefとの関係を示す。強誘電体コンデンサCrの面積比が大きくなるにつれ、基準電圧Vrefが大きくなることがわかる。この実施形態においては、面積比を1.4程度にとれば、基準電圧Vrefが、後述する分圧V1と分圧V2(図9においては、いずれもグランドを基準とした値)とのちょうど中央の値(分圧V1と分圧V2との平均値)となるため、記憶内容の読み出し動作(後述)の際の検出マージンが大きい。
【0038】
一方、面積比に対する基準電圧Vrefを示す曲線は上に凸である。したがって、面積比の変動に対応する基準電圧Vrefの変動は、基準電圧Vrefが、分圧V1に近い値であるほど(面積比が大きいほど)小さい。このため、上記面積比のばら付きに起因する基準電圧Vrefの変動を小さくするためには、基準電圧Vrefを大きくすればよい。
【0039】
すなわち、面積比は、基準電圧Vrefが、分圧V1と分圧V2との平均値近傍の値か、これよりやや分圧V1よりになるよう、設定するのが好ましい。このように設定することにより、製造工程において面積比のばら付きが大きくなった場合であっても、記憶内容の読み出し動作の際の検出マージンを確保することができる。この実施形態においては、図9に示すように、面積比を1.7程度に設定している。面積比を1.7程度にとれば、この実施形態においては、面積比が±0.6程度変動しても、図9に示すように、誤読み出しは生じないことになる。
【0040】
つぎに、強誘電体メモリ10の記憶内容を読み出す場合の動作について説明する。例えばメモリセルM11の記憶内容を読み出す場合には、図1に示すアドレスバッファ18に、該当アドレスを入力する。これにより、行を選択する行デコーダ20および列を選択する列デコーダ22を介してメモリセルM11が選択されることになる。
【0041】
図10に、記憶内容”H”を読出す場合の各信号線等の状態を表わすタイミングチャートを示す。図10、図1を参照しつつ、図2、図3および図6に基づいて記憶内容”H”を読出す場合の動作を説明する。まず、強誘電体コンデンサC11が後述する第1の再書込電圧Vrw1により満充電された分極状態P6(図3)において読み出しを行なう場合(高速読み出し)について説明する。
【0042】
まず、ビット線イコライズ回路13(図1参照)は、ラインBPを一定時間”H”とした後、再び”L”に戻す(図10(a)参照)。これにより、トランジスタTRA、TRB(図2)が一定時間オンになり、接地ラインVssとビットライン/BL1およびビットラインBL1とが接続されて、ビットライン/BL1、BL1が一定時間”L”になる(図10(b)、(c)参照)。
【0043】
ビットライン/BL1、BL1を一定時間”L”とすることにより、図2に示す負荷用コンデンサCb、Ccを放電させる。その後、トランジスタTRA、TRBがオフになり、ビットライン/BL1、BL1は、フローティング状態になる(図10(d)、(e)参照)。
【0044】
ラインBPを一定時間”H”とすると同時に、基準セル駆動回路12(図1参照)により、ラインRBP(図3)を一定時間”H”とした後、再び”L”に戻す(図10(y)参照)。これにより、トランジスタTRDが一定時間オンになり、強誘電体コンデンサCrの一端と接地ラインVssとが接続され、強誘電体コンデンサCrの一端は”L”状態となる。強誘電体コンデンサCrの他端が接続されているプレートラインGCPは、このとき”L”状態である(図10(z)参照)。
【0045】
したがって、図6に示すように、強誘電体コンデンサCrの分極状態は、それ以前の分極状態のいかんに拘らず、強制的にP11にされる。
【0046】
つぎに、基準セル駆動回路12により、プレートラインPL1、GCPを”H”とすることにより(図10(f)、(g)参照)、強誘電体コンデンサC11、強誘電体コンデンサCrの他端に高電位”H(読出用電圧Vp、しきい値電圧発生用電圧Vrに該当)”を与える。
【0047】
つぎに、ワードラインWL1を”H”とすることにより(図10(h)参照)、選択トランジスタTR11をON状態とする。選択トランジスタTR11をON状態とすることにより、強誘電体コンデンサC11と負荷用コンデンサCbとが、直列に電気的に接続される。
【0048】
このため、接続された強誘電体コンデンサC11および負荷用コンデンサCbの両端に、読出用電圧Vpが印加されることになる。これにより、図3に示すように、強誘電体コンデンサC11の両端には、読出用電圧Vpに基づく分圧V3が生ずる。図式解法によれば、分圧V3は第1の分極状態P1における強誘電体コンデンサC11の電圧として与えられる。すなわち、
V3=0
となる。したがって、グランドを基準としたビットライン/BL1の電位は図10(i)に示す値となる。
【0049】
ワードラインWL1を”H”とする(上述)と同時に、基準セル駆動回路12により、ラインRWLを”H”とする(図10(j)参照)。ラインRWLを”H”とすることにより、トランジスタTRCをON状態とする。トランジスタTRCをON状態とすることにより、強誘電体コンデンサCrと負荷用コンデンサCcとが、直列に電気的に接続される。このため、接続された強誘電体コンデンサCrおよび負荷用コンデンサCcの両端に、しきい値電圧発生用電圧Vr(この実施形態においては、読出用電圧Vpに等しい)が印加されることになる。
【0050】
一方、前述のように、接続直前の強誘電体コンデンサCrは、図6に示す分極状態P11を呈している。このため、強誘電体コンデンサCrと負荷用コンデンサCcとを接続することにより、強誘電体コンデンサCrの両端には、しきい値電圧発生用電圧Vrに基づく分圧(基準電圧Vref)が生ずる。図6に示す図式解法によれば、基準電圧Vrefは、分極状態P12における強誘電体コンデンサCrの電圧として与えられる。したがって、グランドを基準としたビットラインBL1の電位は図10(k)に示す値となる。
【0051】
つぎに、センスアンプAMP1を動作させる(図10(l)参照)。センスアンプAMP1は、ビットラインBL1を介して基準セルプリセット回路部16から与えられた、上述の基準電圧Vref(しきい値電圧)と強誘電体コンデンサC11の分圧V3(前述)とを比較し(実際には、図3に示す読出用電圧Vpを基準としたときの、基準電圧Vrefの電位と分圧V3の電位を比較する)、分圧V3の方が高ければ、記憶内容は”H”であると判定し、ビットライン/BL1の電位を”H”にする(図10(m)参照)とともに、ビットラインBL1の電位を”L”にする(図10(n)参照)。
【0052】
このとき、強誘電体コンデンサC11の分極状態は、図3に示す第1の分極状態P1のままである。一方、強誘電体コンデンサCrの分極状態は、図6に示す分極状態P13を呈する。
【0053】
つぎに、基準セル駆動回路12(図1参照)からの出力にしたがってラインRWLを”L”にする(図10(o)参照)。ラインRWLが”L”になると、強誘電体コンデンサCrはフローティング状態となる。したがって、強誘電体コンデンサCrは、この後、時間の経過とともに、自然放電により、図6に示す分極状態P11に近づく。
【0054】
つぎに、基準セル駆動回路12(図1参照)からの出力にしたがってプレートラインPL1、GCPを”L”にする(図10(p)、(q)参照)。
【0055】
プレートラインPL1を”L”にすることにより、プレートラインPL1と”H”に維持されたビットライン/BL1との間には電位差が生ずることとなる。この電位差が、図3に示す第1の再書込電圧Vrw1であり、強誘電体コンデンサC11の両端に印加される。強誘電体コンデンサC11は、第1の再書込電圧Vrw1を印加され、図3に示す分極状態P6となる。この状態が満充電状態である。
【0056】
なお、上述のように、強誘電体コンデンサCrはフローティング状態であるため、プレートラインGCPを”L”にすることに伴う、強誘電体コンデンサCrの分極状態の変化はない。
【0057】
つぎに、強誘電体コンデンサC11が第1の再書込電圧Vrw1により満充電された状態で、ワードラインWL1を”L”に落とす(図10(r)参照)ことにより、選択トランジスタTR11をOFFとし、強誘電体コンデンサC11をフローティング状態とする。
【0058】
つぎに、列デコーダ22の出力線B1(図1参照)を立ち上げる(図10(s)参照)ことにより、ビットライン/BL1の電位”H”(図10(t)参照)を、出力バッファ24に取込む。その後、センスアンプAMP1をOFFにする(図10(u)参照)ことにより、再びビットライン/BL1、BL1をフローティング状態とする(図10(v)、(w)参照)。最後に、列デコーダ22の出力線B1を”L”に戻し(図10(x)参照)、読出処理を終了する。
【0059】
このように、高速読み出しの場合、すなわち、強誘電体コンデンサC11が第1の再書込電圧Vrw1により満充電されたあと放電される前に次の読み出しが行なわれるような短サイクルの読み出しの場合には、上述のように、一連の読み出し処理の過程において、強誘電体コンデンサC11の分極状態は、図3に示すように、P6〜P1〜P6と変化するのみである。
【0060】
このため、強誘電体コンデンサC11の残留分極は、第1の分極状態P1のまま変動することはない。したがって、この実施形態によれば、高速読出時における、残留分極の変動にともなう強誘電体コンデンサC11の寿命の低下はない。
【0061】
また、図4に示すように、強誘電体コンデンサC11の分極状態がP6〜P1〜P6と変化する過程で、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動は、ほとんどない。したがって、この実施形態によれば、高速読出時における、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動にともなう強誘電体コンデンサC11の寿命の低下も、ほとんどない。
【0062】
また、上述のように、一連の読み出し処理の過程において、強誘電体コンデンサCrの分極状態は、図6に示すように、P11〜P12〜P13(〜P11)と変化するのみである。
【0063】
このため、強誘電体コンデンサCrの残留分極は、分極状態P11のまま変動することはない。したがって、この実施形態によれば、高速読出時における、残留分極の変動にともなう強誘電体コンデンサCrの寿命の低下はない。
【0064】
つぎに、長サイクルの読み出し、すなわち、強誘電体コンデンサC11の常誘電体項Hp(図4参照)が全て放電された状態、つまり図3における第1の分極状態P1において読み出しが行なわれる場合(低速読み出しの場合)の動作について説明する。
【0065】
この実施形態の強誘電体メモリ10は、高速読み出しか低速読み出しかを区別することなく、全く同一の処理手順で読み出しを行なう。したがって、低速読み出しの動作は、高速読み出しの動作と同様に行なわれる。このため、基準電圧Vrefの値も、上述の高速読み出しの場合と同一となる。ただし、図3に示すように、低速読み出しの場合は、読み出し時の強誘電体コンデンサC11の分極状態が第1の分極状態P1である点で、読み出し時の分極状態がP6である高速読み出しの場合と異なる。
【0066】
したがって、低速読み出しの場合には、図3に示す読出用電圧Vpが印加された場合、強誘電体コンデンサC11は、分極状態P4を呈する。すなわち、強誘電体コンデンサC11に生ずる分圧はV1を示す。なお、このとき、グランドを基準としたビットライン/BL1の電位は図10(i´)に示す値となる。
【0067】
しかし、前述のように、基準電圧VrefはV1より低い値に設定されているため、センスアンプAMP1は、高速読み出しの場合同様、記憶内容は”H”であると判定し、ビットライン/BL1の電位を”H”にする(図10(m)参照)とともに、ビットラインBL1の電位を”L”にする(図10(n)参照)。なお、このとき、強誘電体コンデンサC11は、図3に示すように、分極状態P5を呈する。
【0068】
この後、強誘電体コンデンサC11の両端に第1の再書込電圧Vrw1を印加する(図10(p)参照)ことにより再書き込みを行なう。再書き込みにより、強誘電体コンデンサC11は分極状態P6を呈する。読み出し処理の終了後、時間の経過とともに、強誘電体コンデンサC11の常誘電体項Hp(図4参照)に基づく電荷が全て放電され、図3における第1の分極状態P1に戻る。
【0069】
したがって、低速読み出し時においては、残留分極がP1〜P5〜P1と変動し、図4に示すように、強誘電体コンデンサC11の分極状態がP1〜P4と変化する過程で、強誘電体項Hfに基づく分極状態もR1〜R4と変動する。このため、記憶内容”H”を低速で読み出す場合には、強誘電体コンデンサC11の寿命の低下をきたす。
【0070】
しかしながら、低速で読み出す場合には、単位時間あたりの読出回数が少ないため、単位時間あたりの寿命の低下量が小さく、問題とならない。
【0071】
一方、強誘電体コンデンサCrの動作は、高速読み出しの場合と同一である。したがって、低速動作の場合であっても、上述の高速読み出しの場合同様、強誘電体コンデンサCrの残留分極は、分極状態P11のまま変動することはない。したがって、低速読出時における、残留分極の変動にともなう強誘電体コンデンサCrの寿命の低下はない。
【0072】
つぎに、記憶内容”L”を読み出す場合の動作を説明する。図11に、記憶内容”L”を読出す場合の各信号線等の状態を表わすタイミングチャートを示す。図10および図11に示すように、この実施形態の強誘電体メモリ10は、記憶内容”H”の読み出しか記憶内容”L”の読み出しかを区別することなく、全く同一の処理手順で読み出しを行なうよう構成されている。
【0073】
したがって、記憶内容”L”の読み出しの動作は、記憶内容”H”の読み出しの動作と同様に行なわれる。ただし、図3に示すように、記憶内容”L”の読み出しの場合は、読み出し時の強誘電体コンデンサC11の分極状態が第2の分極状態P2である点で、記憶内容”H”の読み出しの場合と異なる。また、記憶内容”L”を読み出す場合は、高速読み出しであっても低速読み出しであっても、読み出し時の分極状態が常に第2の分極状態P2となるよう構成されている点で、上述の記憶内容”H”を読み出す場合と異なる。
【0074】
記憶内容”L”を読み出す場合においては、図3に示す読出用電圧Vpが印加された場合、強誘電体コンデンサC11は、分極状態P3を呈する。したがって、強誘電体コンデンサC11に生ずる分圧はV2を示す。なお、このとき、グランドを基準としたビットライン/BL1の電位は図11(a)に示す値となる。
【0075】
一方、ビットラインBL1の電位は、記憶内容”H”の場合と同一の基準電圧Vrefを示すが(図11(b)参照)、前述のように、基準電圧VrefはV2より高い値に設定されているため、センスアンプAMP1は、記憶内容は”L”であると判定し、ビットライン/BL1の電位を”L”にする(図11(c)参照)とともに、ビットラインBL1の電位を”H”にする(図11(d)参照)。
【0076】
ビットライン/BL1の電位を”L”にすることにより、ビットライン/BL1と”H”に維持されたプレートラインPL1との間には電位差が生ずることとなる。この電位差が、図3に示す第2の再書込電圧Vrw2(読出用電圧Vpに等しい)であり、強誘電体コンデンサC11の両端に印加される。強誘電体コンデンサC11は、第2の再書込電圧Vrw2を印加され、図3に示す分極状態P7となる。
【0077】
一方、ビットラインBL1の電位を”H”にすることにより、ビットラインBL1と”H”に維持されたプレートラインGCPとの間には電位差が生じない。つまり、強誘電体コンデンサC11の両端にかかる電圧が0Vとなり、強誘電体コンデンサCrは、図6に示すように、分極状態P12から分極状態P11に強制的に戻される。
【0078】
この後、プレートラインPL1を”L”にする(図11(e)参照)ことにより、強誘電体コンデンサC11の両端にかかる電圧を強制的に0Vとする。これにより、強誘電体コンデンサC11の常誘電体項Hp(図4参照)に基づく電荷が全て強制的に放電され、図3における第2の分極状態P2に戻る。
【0079】
したがって、記憶内容”L”の読み出し時においては、一連の読み出し処理の過程において、強誘電体コンデンサC11の分極状態は、図3に示すように、P2〜P3〜P7〜P2と変化するのみである。
【0080】
このため、強誘電体コンデンサC11の残留分極は、第2の分極状態P2のまま変動することはない。したがって、この実施形態によれば、記憶内容”L”の読み出し時における、残留分極の変動にともなう強誘電体コンデンサC11の寿命の低下はない。
【0081】
また、図4に示すように、強誘電体コンデンサC11の分極状態がP2〜P3〜P7〜P2と変化する過程で、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動は、ほとんどない。したがって、この実施形態によれば、記憶内容”L”の読み出し時における、強誘電体項Hfに基づく分極状態の変動にともなう強誘電体コンデンサC11の寿命の低下も、ほとんどない。
【0082】
一方、強誘電体コンデンサCrの分極状態は、図6に示すように、P11〜P12〜P11と変化するのみである。このため、強誘電体コンデンサCrの残留分極は、分極状態P11のまま変動することはない。したがって、記憶内容”L”の読み出し時における、残留分極の変動にともなう強誘電体コンデンサCrの寿命の低下はない。
【0083】
このように、この実施形態によれば、強誘電体コンデンサC11の寿命の低下が生ずるのは、記憶内容”H”を低速で読み出す場合のみである一方、上述のように、低速で読み出す場合には、単位時間あたりの寿命の低下量が少ないため、実用上問題となることはない。
【0084】
また、上述のように、記憶内容が”H”であれ”L”であれ、強誘電体コンデンサCrの残留分極の変動にともなう寿命の低下はない。
【0085】
さらに、図2に示すように、負荷用コンデンサCbの一端はグランド電位に接地されており、他端はビットライン/BL1に接続されている。一方、図10および図11に示すように、上述の各動作において、ビットライン/BL1の電位は、”H”(第1の再書込電圧Vrw1に対応)と”L”(グランド電位に対応)との間で変動するのみである。
【0086】
したがって、負荷用コンデンサCbの両端に印加される電圧は、常に同一方向であり、その大きさは0〜Vrw1の範囲内である。このため、強誘電体で構成されている負荷用コンデンサCbは、上述の各動作において、分極反転を生ずることはない。
【0087】
すなわち、この実施形態においては、負荷用コンデンサCbを強誘電体で構成したにもかかわらず、負荷用コンデンサCbの分極反転に伴う寿命の低下はない。同様に、負荷用コンデンサCcについても、分極反転に伴う寿命の低下はない。
【0088】
また、強誘電体コンデンサC11、Cr、負荷用コンデンサCbおよびCcを、同一の基板に同一工程で同時に作り込んだ強誘電体コンデンサにより構成している。このため、製造工程におけるバラ付きを吸収し、動作に対する信頼性を向上させることができる。さらに、読出サイクルの長短、記憶内容のいかんを区別することなく、同一の処理手順により読み出しを行なうことができる。
【0089】
なお、上述の実施形態においては、負荷用コンデンサCcの面積に対する強誘電体コンデンサCrの面積の比が、約1.7である場合(図6、図9参照)を例に説明したが、強誘電体コンデンサCrの面積の比は、これに限定されるものではない。面積比は、基準電圧Vrefが、分圧V1と分圧V2との平均値近傍の値か、これよりやや分圧V1よりになるよう、設定すればよい。
【0090】
また、上述の実施形態においては、強誘電体コンデンサC11、Cr、負荷用コンデンサCbおよびCcを、同一の基板に同一工程で同時に作り込むよう構成したが、これらのコンデンサは、必ずしも同一の基板に同一工程で同時に作り込む必要はない。
【0091】
また、第1の再書込電圧Vrw1の絶対値と読出用電圧Vpの絶対値とが同一となるよう設定したが、読出用電圧Vpの絶対値と第1の再書込電圧Vrw1の絶対値とが異なるよう構成することもできる。
【0092】
また、読出用電圧Vpと第2の再書込電圧Vrw2とを同一の値としたが、読出用電圧Vpと第2の再書込電圧Vrw2とは、必ずしも同一の値とする必要はない。
【0093】
また、読出用電圧Vpとしきい値電圧発生用電圧Vrとを同一の値としたが、読出用電圧Vpとしきい値電圧発生用電圧Vrとは、必ずしも同一の値とする必要はない。
【0094】
また、第1の再書込電圧Vrw1により満充電された状態P6における強誘電体項Hfに基づく分極状態R6と、第1の分極状態P1における強誘電体項Hfに基づく分極状態R1とが、ほぼ等しくなるよう、強誘電体コンデンサC11の履歴特性を定めたが、強誘電体コンデンサC11の履歴特性は、必ずしもこのようなものである必要はない。
【0095】
また、強誘電体メモリ10の読出処理の手順は、図10および図11に示すタイミングチャートに限定されるものではない。さらに、この発明は図1に示す回路構成を有する強誘電体メモリ10に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による強誘電体記憶装置である強誘電体メモリの回路構成の一部を示す図面である。
【図2】図1に示す強誘電体メモリの回路構成の、さらに一部を拡大して示した図面である。
【図3】この発明の一実施形態による強誘電体メモリに用いられる記憶用強誘電体コンデンサの動作状態を説明するための図面である。
【図4】この発明の一実施形態による強誘電体メモリに用いられる記憶用強誘電体コンデンサの履歴特性を示す図面である。
【図5】この発明の一実施形態による強誘電体メモリに用いられる記憶用強誘電体コンデンサの履歴特性を説明するための図面である。
【図6】この発明の一実施形態による強誘電体メモリに用いられる基準用強誘電体コンデンサの動作状態を説明するための図面である。
【図7】強誘電体メモリに用いられる基準用強誘電体コンデンサにおける、履歴特性と基準電圧との関係を説明するための図面である。
【図8】強誘電体メモリに用いられる基準用強誘電体コンデンサにおける、履歴特性と基準電圧との関係を説明するための図面である。
【図9】強誘電体メモリに用いられる基準用強誘電体コンデンサにおける、面積比と基準電圧との関係を示す図面である。
【図10】この発明の一実施形態による強誘電体メモリにおける記憶内容”H”の読出手順を説明するためのタイミングチャートである。
【図11】この発明の一実施形態による強誘電体メモリにおける記憶内容”L”の読出手順を説明するためのタイミングチャートである。
【図12】従来の強誘電体メモリの回路構成の一部を示す図面である。
【図13】従来の強誘電体メモリに用いられる強誘電体コンデンサの動作状態を説明するための図面である。
【符号の説明】
Cr・・・・・・・強誘電体コンデンサ
Cc・・・・・・・負荷用コンデンサ
Vref・・・・・・・基準電圧
Claims (4)
- 電圧と分極状態との関係を規定する履歴特性に基づいて、電圧を零としたとき第1の分極状態を呈する第1の記憶内容と第2の分極状態を呈する第2の記憶内容とのうちいずれか一方の記憶内容を保持する記憶用強誘電体コンデンサ、
記憶用強誘電体コンデンサに対し直列に電気的に接続される第1の負荷用コンデンサ、
基準用強誘電体コンデンサ、
基準用強誘電体コンデンサに対し直列に電気的に接続される第2の負荷用コンデンサ、
第1の負荷用コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサとして、記憶用強誘電体コンデンサとほぼ同一特性の強誘電体コンデンサを用いるとともに、
直列に電気的に接続された基準用強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサに対し所定の電圧を印加したときに、基準用強誘電体コンデンサに発生する分圧をVrefとし、
記憶用強誘電体コンデンサが第1の分極状態である場合において、直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し当該所定の電圧を印加したときに、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧をV1とし、
記憶用強誘電体コンデンサが第2の分極状態である場合において、直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し当該所定の電圧を印加したときに、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧をV2としたとき、
分圧Vrefが、分圧V1と分圧V2に対応する第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積比の平均値近傍に対応する値となるよう、第2の負荷用コンデンサの面積に対する基準用強誘電体コンデンサの面積の比を定めたこと、
を特徴とする強誘電体記憶装置。 - 請求項1の強誘電体記憶装置において、
記憶用強誘電体コンデンサ、基準用強誘電体コンデンサ、第1の負荷用コンデンサとして用いられる強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサとして用いられる強誘電体コンデンサは、同一基板上に設けられ、同一工程において同時に形成されたものであること、
を特徴とする強誘電体記憶装置。 - 請求項1または請求項2の強誘電体記憶装置において、
直列に電気的に接続された記憶用強誘電体コンデンサおよび第1の負荷用コンデンサに対し、第1の分極状態を生じさせる電圧と異なる極性の前記所定の電圧を読出用電圧として印加するとともに、直列に電気的に接続された基準用強誘電体コンデンサおよび第2の負荷用コンデンサに対し、当該読出用電圧と同一の電圧をしきい値電圧発生用電圧として印加する読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段、
読出用電圧が印加された状態において、記憶用強誘電体コンデンサに発生する分圧と、しきい値電圧発生用電圧が印加された状態において、基準用強誘電体コンデンサに発生する分圧とに基づいて、記憶内容を判定する記憶内容判定手段、
を設けたこと、
を特徴とする強誘電体記憶装置。 - 請求項3の強誘電体記憶装置において、
読出・しきい値電圧発生用電圧印加手段がしきい値電圧発生用電圧を印加している場合にのみ、基準用強誘電体コンデンサと第2の負荷用コンデンサとを直列に電気的に接続するよう構成したこと、
を特徴とする強誘電体記憶装置。
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