JP3771997B2 - Pc定着具及びpc定着方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポストテンション方式に用いられるPC定着具及びPC定着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プレストレストコンクリートは、プレストレスの導入時期によって、プレテンション方式とポストテンション方式とに大別されるが、ポストテンション方式では、緊張材をコンクリート内に自由に配置することができるので、さまざまな形状の場所打ちコンクリートに対して容易にかつ大きなプレストレスを導入することが可能であり、プレテンション方式よりも適用範囲が広い。
【0003】
かかるポストテンション方式に用いられる緊張材の定着具としては、緊張材であるPC鋼材をくさびにより定着するもの(フレシネ工法、VSL工法、シングルストランド工法など)、PC鋼材端部にねじ転造加工を行ってナットで定着するもの、PC鋼材端部に製頭加工によって頭を作製して定着するもの(BBRV工法)、PC鋼材端部の外側にスリーブを冷間加工などによって圧着しスリーブのPC鋼材側端面の支圧で定着するもの(SEEE工法)などがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、最近では、PC鋼材に代えて炭素繊維、アラミド繊維等を用いたFRP材(繊維補強プラスチック材)を緊張材として使用するケースが増えてきた。かかるFRP材は、軽量ゆえ作業性がよく、また、塩分による被害を回避できることから、湾岸部でのPC橋などに徐々に採用されつつある。
【0005】
しかしながら、かかるFRP緊張材は、引張強度を改善する目的で偏平な帯状に形成されるのが一般的であるため、円形断面のPC鋼材を定着するための上述した定着具をそのままFRP緊張材に転用することはできない。
【0006】
特に、構造物の大型化や長大化に対応して大きなプレストレスを導入するには、FRP緊張材の本数を多くする必要があるが、かかる複数のFRP緊張材に対してまとめて緊張作業を行うことができる定着具はいまだ開発されておらず、現場においては一本ずつの緊張定着作業を余儀なくされていた。そのため、かかる緊張並びに定着作業に時間がかかるとともに、緊張力にばらつきが生じることがあるという問題も生じていた。
【0007】
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、複数のFRP緊張材に対して一括して緊張並びに定着を行うことが可能なPC定着具及びPC定着方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のPC定着具は請求項1に記載したように、コンクリート躯体の表面近傍に取り付けられる支圧板と、該支圧板に嵌込み自在に構成され緊張材用挿通孔が放射状に複数形成された円筒形状の定着ブロックと、該定着ブロックの外周面にねじ込まれ該定着ブロックを前記支圧板に係止する環状のロックナットと、前記緊張材用挿通孔のそれぞれに緊張材を挟み込むようにして挿入される複数のくさびとから構成され、前記定着ブロックには前記緊張材用挿通孔で取り囲まれた領域に所定のテンションロッドが着脱自在に螺着される雌ねじが形成されてなるPC定着具であって、前記緊張材用挿通孔の断面を角孔状としてその対向内面の一組をテーパ状に形成するとともに、前記くさびを一方の面が前記緊張材用挿通孔のテーパ内面に当接されるようにテーパ状に形成され、他方の面が帯状緊張材との接触面となっている一対のくさび部材とから構成し、該一対のくさび部材で前記帯状緊張材を挟み込むように構成したものである。
【0010】
また、本発明のPC定着具は、前記緊張材用挿通孔に挿入された前記くさびの端部に当接される突起が背面に形成されるとともに前記定着ブロックへの取付け用ボルト孔が形成されてなる押さえ板を備えたものである。
【0011】
また、本発明のPC定着方法は請求項3に記載したように、円筒形状の定着ブロックに放射状に複数形成された緊張材用挿通孔に緊張材を挿通し、前記定着ブロックをコンクリート躯体の表面近傍に取り付けられた支圧板に嵌め込むとともに該定着ブロックの外周面にねじ込まれた環状のロックナットで前記支圧板に係止し、前記緊張材用挿通孔のそれぞれに前記緊張材を挟み込むようにしてくさびを挿入するとともに前記緊張材用挿通孔で取り囲まれた前記定着ブロックの領域に形成された雌ねじに所定のテンションロッドを螺着し、前記支圧板から反力をとりつつ前記テンションロッドに引張力を与えることで前記緊張材に緊張力を導入し、前記ロックナットを回して前記支圧板との間に生じた隙間をなくし、前記テンションロッドの引張力を解除して前記緊張材の緊張力を前記支圧板に伝達させ、前記テンションロッドを取り外すPC定着方法であって、前記緊張材用挿通孔の断面を角孔状としてその対向内面の一組をテーパ状に形成するとともに、前記くさびを一方の面が前記緊張材用挿通孔のテーパ内面に当接されるようにテーパ状に形成され、他方の面が帯状緊張材との接触面となっている一対のくさび部材とから構成し、該一対のくさび部材で前記帯状緊張材を挟み込むように構成したものである。
【0012】
本発明のPC定着具及びPC定着方法においては、定着ブロックにテンションロッドが螺着される雌ねじが形成してあるので、該雌ねじの回りに放射状に複数配置された緊張材用挿通孔に緊張材を挿通してくさびで固定した後、上述の雌ねじにテンションロッドを螺着して該ロッドに引張力を与えるようにすれば、該ロッドの引張力は、定着ブロック及びくさびを介して複数の緊張材に伝達され、各緊張材には、所定の緊張力がほぼ均等に導入される。
【0013】
緊張材用挿通孔の数については複数であればその数は問わない。
【0014】
緊張材用挿通孔やくさびについては、使用する緊張材の断面形状や種類に応じて適宜選択すればよく、例えば、円形断面のPC鋼材を緊張材とするのであれば、緊張材用挿通孔を円錐内面とするとともに該円錐内面に対応する円錐外面を持つ、数個に分割されてなるくさび部材を使用すればよいが、前記緊張材用挿通孔の断面を角孔状としてその対向内面の一組をテーパ状に形成するとともに、前記くさびを一方の面が前記緊張材用挿通孔のテーパ内面に当接されるようにテーパ状に形成され、他方の面が帯状緊張材との接触面となっている一対のくさび部材とから構成し、該一対のくさび部材で前記帯状緊張材を挟み込むように構成した場合には、帯状に形成された複数のFRP緊張材を一括緊張することが可能となる。
【0015】
なお、FRP緊張材としては、すべての繊維強化プラスチック緊張材が包摂されるものとし、具体的には強化繊維として、炭素繊維、アラミド繊維、ガラス繊維、シリコンカーバイド繊維などが、プラスチックとしては、エポキシ樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポリエステル樹脂などの組み合わせによる緊張材が含まれるが、これらに限定されない。
【0016】
緊張材用挿通孔に挿入されたくさびを固定する際、従来のように木づち等で孔内に一つ一つ打ち込んでもよいが、背面に突起が形成された押さえ板を定着ブロックに重ねて該突起をくさびの端部に当接し、かかる状態で該押さえ板に形成された取付け用ボルト孔にボルトを通して定着ブロックにねじ込むようにすれば、各くさびを押さえ板の突起によって同時にかつ均等に緊張材用挿通孔内に押し込むことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るPC定着具及びPC定着方法の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0018】
図1は、本実施形態に係るPC定着具を示した断面図である。同図でわかるように、本実施形態のPC定着具1は、支圧板3と、該支圧板に嵌込み自在に構成された定着ブロック4と、該定着ブロックの外周面にねじ込まれ該定着ブロックを支圧板3に係止する環状のロックナット5と、緊張材としてのFRP緊張材6を定着ブロック4に固定するくさび7とから概ね構成される。
【0019】
支圧板3は、コンクリート躯体2の表面に埋設されており、FRP緊張材6の緊張力をコンクリート躯体2にプレストレスとして伝達するようになっているとともに、コンクリート躯体内に配置されたシース8の端部に接続してある。
【0020】
定着ブロック4は、図2(a)の正面図でよくわかるように全体として円筒形状をなし、その中央には、後述するテンションロッドが着脱自在に螺着される雌ねじ9を穿孔してあるとともに、その外周面には、ロックナット5をねじ込むための雄ねじ11を形成してある。
【0021】
また、定着ブロック4には、雌ねじ9を取り囲むようにして緊張材用挿通孔21を放射状に6個形成してあり、該緊張材用挿通孔は、図2でよくわかるように角孔状断面を有し、その対向内面22、22をテーパ状に形成してある。
【0022】
なお、定着ブロック4には、図2に示すように、後述する押さえ板を取り付けるためのボルト穴12を設けてある。
【0023】
一方、くさび7は、図3に示すように、一対のくさび部材31、31から構成され、各くさび部材31は、緊張材用挿通孔21のテーパ内面22に当接されるテーパ面32と、帯状断面を有するFRP緊張材6との当接面となる緊張材当接面33とを有し、該緊張材当接面33を対向させた状態で帯状FRP緊張材6を挟み込むようになっている。
【0024】
ロックナット5は、図4に示すようにその内面に雌ねじ41を形成してあり、定着ブロック4の外周面に形成された雄ねじ11と螺合するようになっている。
【0025】
本実施形態のPC定着具1を用いてFRP緊張材6の緊張並びにコンクリート躯体2への定着を行うには、PC工事に先だって予め、シース8をコンクリート打設領域に配置するとともに図示しない型枠内面に支圧板3を取り付け、かかる状態でコンクリート打設を行う。そして、所定の期間コンクリートを養生する。
【0026】
次に、所定のコンクリート強度が発現したならば、FRP緊張材6をシース8に挿通する。そして、該緊張材の端部を図5に示すように定着ブロック4の緊張材用挿通孔21に挿通するとともに、該ブロックの外周面にロックナット5をねじ込み、定着ブロック4がロックナット5で係止されるまで、該ブロックを同図矢印に示すように支圧板3に嵌め込む。
【0027】
次に、図6に示すように、定着ブロック4の各緊張材用挿通孔21にFRP緊張材6を挟み込むようにしてくさび部材31、31を挿入する。
【0028】
次に、定着ブロック4の手前側に押さえ板51を取り付ける。押さえ板51は、図7でよくわかるように、後述するテンションロッドが通されるロッド孔52が中央に形成された環状円板で構成され、定着ブロック4の緊張材用挿通孔21に対応する箇所には、該挿通孔に通されたFRP緊張材6を通過させるためのスリット53が形成してあるとともに、それらの両脇背面側には突起54が形成してあり、FRP緊張材6を挟み込んでいるくさび部材31、31の端部に当接されてこれらを緊張材用挿通孔21の奥に押し込むようになっている。
【0029】
また、押さえ板51には、定着ブロック4に設けられたボルト穴12に対応する位置において取付け用ボルト孔55を穿孔してあり、該取付け用ボルト孔にボルトを通して定着ブロック4のボルト穴12にねじ込むことができるようになっている。
【0030】
かかる押さえ板51を用いてくさび部材31、31を緊張材用挿通孔21の奥に押し込むには、図6に示すように、押さえ板51の背面に形成された突起54が緊張材用挿通孔21に挿入されたくさび部材31の端部に当接されるように位置決めする。このとき、FRP緊張材6が邪魔にならないように押さえ板51のスリット53に通しておく。次に、押さえ板51の取付け用ボルト孔55に図示しないボルトを通して定着ブロック4のボルト穴12にねじ込む。ボルトのねじ込みは、6カ所で均等に行うようにする。
【0031】
このようにすると、押さえ板51が全体的に定着ブロック4の側に引き寄せられるが、かかる引き寄せの際、押さえ板51の背面に形成された突起54が、緊張材用挿通孔21内に挿入されたくさび部材31、31を押し込むので、それらで挟み込まれたFRP緊張材6は、定着ブロック4にしっかりと固定される。
【0032】
このようにしてFRP緊張材6を定着ブロック4の緊張材用挿通孔21に固定したならば、図8に示すように、先端に雄ねじが形成されたテンションロッド61を、押さえ板51のロッド孔52に通した上で定着ブロック4の雌ねじ9に螺着する。
【0033】
次に、図9に示すように、反力部材71及びセンタホールジャッキ72をテンションロッド61が貫通されるようにして支圧板3に据え付ける。
【0034】
このようにして緊張の準備が整ったならば、センタホールジャッキ72を駆動する。そして、反力部材71を介して支圧板3に反力をとることによって、テンションロッド61を同図矢印に示す方向に引っ張る。
【0035】
このようにすると、テンションロッド61に作用する引張力は、定着ブロック4及びくさび7を介してFRP緊張材6に伝達され、該緊張材に緊張力が導入される。
【0036】
次に、ロックナット5と支圧板3との間に生じた隙間がなくなるように該ロックナットを回すとともに、押さえ板51の突起54とくさび部材31との間に隙間が生じているのであれば、押さえ板51に通したボルトを増し締めし、くさび部材31をさらに緊張材用挿通孔21内に押し込んでおく。
【0037】
次に、センタホールジャッキ72を緩めてテンションロッド61の引張力を解除する。
【0038】
すると、FRP緊張材6の緊張力がくさび7、定着ブロック4を介して支圧板3に伝達され、コンクリート躯体2にプレストレスが導入される。
【0039】
コンクリート躯体2にプレストレスが導入されたならば、センタホールジャッキ72、反力部材71及びテンションロッド61を取り外して図1のような状態とする。なお、緊張作業終了後は、従来のPC工事と同様、シース8内にグラウトを注入し、支圧板3に蓋を取り付けるが、グラウト注入の際には、定着ブロック4の雌ねじ9をグラウト注入口とすればよい。
【0040】
以上説明したように、本実施形態に係るPC定着具及びPC定着方法によれば、定着ブロック4の中心に形成された雌ねじ9にテンションロッド61を螺着してこれに引張力を与えるようにしたので、該雌ねじを取り囲むようにして配置された緊張材用挿通孔21にて固定された複数のFRP緊張材6は、テンションロッド61及び定着ブロック4を介して一括緊張されることとなる。
【0041】
そのため、構造物の大型化や長大化に対応して大きなプレストレスを導入する必要がある場合には、個々の緊張材に対して緊張定着作業を行っていた従来に比べ、かかる作業に要する時間を大幅に短縮することが可能となるとともに、緊張力のばらつきも低減することができる。
【0042】
また、本実施形態によれば、押さえ板51の背面に設けた突起54をくさび部材31の端部に当接させた状態で該押さえ板を定着ブロック4に引き寄せるようにしたので、各くさび部材31は、同時にかつ均等な力で緊張材用挿通孔21内に押し込まれることとなる。
【0043】
そのため、従来のようにくさび部材を個々に木づち等で打ち込む必要がなくなり、くさびの打ち込み作業が短縮されるとともに、くさびの押込み作業を均等に行うことが可能となる。
【0044】
また、本実施形態によれば、緊張材用挿通孔21を角孔状断面としたので、帯状断面のFRP緊張材6の定着に最適な構造となり、該緊張材の緊張並びに定着を確実に行うことが可能となる。
【0045】
本実施形態では、緊張材用挿通孔21の数を6つとしたが、本発明の定着具がかかる数に限定されるものでないことは言うまでもない。図10は、12本のFRP緊張材を使用することを前提として、該緊張材が挿通される緊張材用挿通孔81を12カ所設けた定着ブロック82を示したものである。
【0046】
また、本実施形態では、押さえ板51を使って緊張材用挿通孔21に挿入されたくさび部材31、31を固定するようにしたが、従来のように木づち等で孔内に一つ一つ打ち込むようにしてもよい。
【0047】
かかる構成においても、緊張材を一括緊張することができる効果については、上述の実施形態と同様に享受することができる。
【0048】
また、本実施形態では、FRP緊張材の使用を前提としたが、本発明の定着具はFRP緊張材に限定されるものではなく、従来から広く使用されているPC鋼材を使用してもよい。
【0049】
図11は、円形断面を持つPC鋼材を緊張材とした場合に適した定着ブロック91を示したものである。同図に示すように、定着ブロック91には、円錐内面93を有する緊張材用挿通孔92を形成してある。かかる定着ブロック91を使用する際には、図12に示すような、円錐外面を持つ、3分割されたくさび部材94a、94b、94cを、同図(c)に示すように、PC鋼材95を挟み込んだ状態で緊張材用挿通孔92に挿入するようにすればよい。
【0050】
かかる構成においても、上述したと同様、一括緊張を行うことができるので、緊張作業に要する時間を大幅に短縮することが可能となるとともに、押さえ板51と同様の押さえ板を用いることによって、円錐外面を有する3分割されたくさび部材94a、94b、94cを同時にかつ均等な力で緊張材用挿通孔92内に押し込むことが可能となる。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に係る本発明のPC定着具によれば、複数の緊張材を一括緊張することが可能となり、緊張作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0052】
また、請求項1に係る本発明のPC定着具によれば、帯状断面のFRP緊張材の定着に最適な構造となり、該緊張材の緊張並びに定着を確実に行うことが可能となるという効果も奏する。
【0053】
また、請求項2に係る本発明のPC定着具によれば、請求項1の効果に加えて、各くさび部材を同時にかつ均等な力で緊張材用挿通孔内に押し込むことが可能となるという効果も奏する。
【0054】
また、請求項3に係る本発明のPC定着方法によれば、複数の緊張材を一括緊張することが可能となり、緊張作業に要する時間を大幅に短縮することができる。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るPC定着具の断面図。
【図2】本実施形態に係るPC定着具を構成する定着ブロックの図であり、(a)は正面図、(b)は(a)のA―A線に沿った詳細断面図。
【図3】本実施形態に係るPC定着具を構成するくさびの図であり、(a)は緊張材用挿通孔の手前側から見た正面図、(b)はB―B線に沿った断面図、(c)はC―C線方向から見た平面図。
【図4】本実施形態に係るPC定着具を構成するロックナットの図であり、(a)は正面図、(b)は、(a)のD―D線に沿った断面図。
【図5】本実施形態に係るPC定着方法の手順を示した図。
【図6】本実施形態に係るPC定着方法において押さえ板を取り付けている様子を示した図。
【図7】本実施形態のPC定着方法で使用する押さえ板を示した背面図。
【図8】本実施形態に係るPC定着方法において定着ブロックの雌ねじにテンションロッドを螺着している様子を示した図。
【図9】本実施形態に係るPC定着方法においてテンションロッドに引張力を付与している様子を示した図。
【図10】変形例に係る定着ブロックを示した正面図。
【図11】別の変形例に係る定着ブロックを示した図であり、(a)は正面図、(b)はE―E線に沿った詳細断面図。
【図12】図11の定着ブロックに使用するくさびを示した図であり、(a)は正面図、(b)は該くさびを構成するくさび部材の斜視図、(c)は緊張材を挟み込んだ状態の全体斜視図。
【符号の説明】
1 定着具
2 コンクリート躯体
3 支圧板
4、82、91 定着ブロック
5 ロックナット
6 FRP緊張材(緊張材)
7 くさび
9 雌ねじ
21、81、92 緊張材用挿通孔
22 テーパ内面
31、94a、94b、94c
くさび部材(くさび)
51 押さえ板
54 突起
61 テンションロッド
95 PC鋼材(緊張材)
Claims (3)
- コンクリート躯体の表面近傍に取り付けられる支圧板と、該支圧板に嵌込み自在に構成され緊張材用挿通孔が放射状に複数形成された円筒形状の定着ブロックと、該定着ブロックの外周面にねじ込まれ該定着ブロックを前記支圧板に係止する環状のロックナットと、前記緊張材用挿通孔のそれぞれに緊張材を挟み込むようにして挿入される複数のくさびとから構成され、前記定着ブロックには前記緊張材用挿通孔で取り囲まれた領域に所定のテンションロッドが着脱自在に螺着される雌ねじが形成されてなるPC定着具であって、前記緊張材用挿通孔の断面を角孔状としてその対向内面の一組をテーパ状に形成するとともに、前記くさびを一方の面が前記緊張材用挿通孔のテーパ内面に当接されるようにテーパ状に形成され、他方の面が帯状緊張材との接触面となっている一対のくさび部材とから構成し、該一対のくさび部材で前記帯状緊張材を挟み込むように構成したことを特徴とするPC定着具。
- 前記緊張材用挿通孔に挿入された前記くさびの端部に当接される突起が背面に形成されるとともに前記定着ブロックへの取付け用ボルト孔が形成されてなる押さえ板を備えた請求項1記載のPC定着具。
- 円筒形状の定着ブロックに放射状に複数形成された緊張材用挿通孔に緊張材を挿通し、前記定着ブロックをコンクリート躯体の表面近傍に取り付けられた支圧板に嵌め込むとともに該定着ブロックの外周面にねじ込まれた環状のロックナットで前記支圧板に係止し、前記緊張材用挿通孔のそれぞれに前記緊張材を挟み込むようにしてくさびを挿入するとともに前記緊張材用挿通孔で取り囲まれた前記定着ブロックの領域に形成された雌ねじに所定のテンションロッドを螺着し、前記支圧板から反力をとりつつ前記テンションロッドに引張力を与えることで前記緊張材に緊張力を導入し、前記ロックナットを回して前記支圧板との間に生じた隙間をなくし、前記テンションロッドの引張力を解除して前記緊張材の緊張力を前記支圧板に伝達させ、前記テンションロッドを取り外すPC定着方法であって、前記緊張材用挿通孔の断面を角孔状としてその対向内面の一組をテーパ状に形成するとともに、前記くさびを一方の面が前記緊張材用挿通孔のテーパ内面に当接されるようにテーパ状に形成され、他方の面が帯状緊張材との接触面となっている一対のくさび部材とから構成し、該一対のくさび部材で前記帯状緊張材を挟み込むように構成したことを特徴とするPC定着方法。
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